JPH0620190U - 水先人用梯子装置 - Google Patents

水先人用梯子装置

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JPH0620190U
JPH0620190U JP4408992U JP4408992U JPH0620190U JP H0620190 U JPH0620190 U JP H0620190U JP 4408992 U JP4408992 U JP 4408992U JP 4408992 U JP4408992 U JP 4408992U JP H0620190 U JPH0620190 U JP H0620190U
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JP
Japan
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ladder
reel
pilot
port
rope
Prior art date
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Pending
Application number
JP4408992U
Other languages
English (en)
Inventor
敏明 村山
裕文 三原
卓也 槙田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0620190U publication Critical patent/JPH0620190U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動式の縄梯子巻取りリールと舷梯を組み合
わせて使用する場合に、リールと舷梯の双方の格納スペ
ースを最小とし、且つ縄梯子の繰り出し操作を容易にし
た水先人用梯子装置を提供する。 【構成】 移動式パイロットラダーリール12と舷梯2
1を一直線上に且つパイロットラダーリールの走行レー
ル13上に於いては舷梯21を一部重ね合わせて格納し
ている。ここでAが舷梯の格納範囲を、Bがパイロット
ラダーリールの格納位置を、そしてCが走行用レール1
3の長さ、すなわちパイロットラダーリールの移動範囲
を示している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、縄梯子と同用移動式巻取リール(以下、移動式パイロットラダー リールと言う)及び舷梯で構成する水先人用梯子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近海や沿海の航路以外のいわゆる外航用船舶には、 水先人用昇降設備の設置が 義務づけられているが、 この設備は通称 "SOLAS条約”によって縄梯子を使 用することとなっており、 また昇降高さ(最大9m)の制約から乾舷の大きな 船では、縄梯子と舷梯の組み合わせが要求され、乾舷変化の大きな船(空荷状態 と満載状態の喫水の差の大きい船)では、この組み合わせ位置も複数要求される こととなる。
【0003】 また乾舷の大きな船では、縄梯子自体も長く、 重くなることから縄梯子専用の パイロットラダーリールを設けることが多くなり、 さらに舷梯との組み合わせ位 置が複数要求される場合には、パイロットラダーリールを移動式にすることも増 えてきている。
【0004】 従って、大型船の水先人用梯子装置としては、舷梯と移動式パイロットラダー リールを組み合わせて配置するのが一般的となってきていると言える。
【0005】 ところで、従来の一般的な水先人用梯子装置では、 図5及び図6に示すように パイロットラダーリール12は舷梯装置の船内側に配置されており、 使用に当た っては先ず舷梯21を舷外に水平移動し、喫水状態から決まる位置まで降下させ た後、パイロットラダーリール12を同喫水状態から決まる位置に移動させ縄梯 子11を繰り出し、 舷梯21と縄梯子11の組み合わせを完成させると言った操 作を行っている。また、同図に示す喫水(C)の状態は、舷梯21を使用せずに パイロットラダーリール12から繰り出された縄梯子11のみでの使用状態を示 している。図中の符号4は踊場、24はダビット、25は舷梯吊り索、27は舷 梯格納台を示す。
【0006】 その他、実開平2−83189号公報には、図7に示すように縄梯子11の巻 取リール12が載置される走行用レール15を、舷梯21の格納台27に対し舷 側寄りの甲板3上に、船側外板14と平行に設置した構造の梯子装置が記載され ている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、 従来の水先人用梯子装置のうち前者(甲板上の船側外板沿いに 平行に格納した舷梯の船内側に移動式パイロットラダーリールを設けたもの)で は、パイロットラダーリール及び同用移動レールを設置するためのスペースが舷 梯の船内側に必要で、甲板上の交通性を阻害したり、 作業スペースを狭くする事 が多く、特にバルクキャリヤー等の大型ハッチカバーを装備する船では、問題で あった。また、パイロットラダーリールと舷側の間には舷梯の格納台も幾つかあ り、縄梯子の繰り出しと干渉するので、干渉する部分の舷梯格納台を起倒式ある いは取り外し式などにする等の対策も必要であった。
【0008】 しかも、パイロットラダーリールと舷側との間の距離が大きいため、縄梯子の 繰り出しに際して、縄梯子が舷側角部の抵抗に打ち勝って自重で降下し始めるよ うにするためには、縄梯子の相当な長さ分を人手によって引き出さなければなら ず、余分な労力を要すると言った問題があった。
【0009】 また、後者(実開平2−83189号)は、パイロットラダーリールが舷梯の 舷側に設置されるため、上記の問題点の一部は解消されるが、縄梯子自体及び本 水先人昇降装置に要求されるマンロープ、セーフティロープの甲板への固縛のた めの作業スペース、或は水先人が縄梯子のみで昇降する場合に必要な踊場スペー スを確保するためには、舷梯の格納位置を前者よりもさらに船内側に設置する必 要があることから、舷梯装置自体が大きくなり甲板上のスペースも大きく占有す ると言った問題がある。
【0010】 この考案は上述の点に鑑みなされたもので、 縄梯子のみの使用による昇降にも また舷梯との組み合わせ使用時にも効率的に使用出来るもので、甲板上の占有ス ペースを出来るだけ小さくした上でパイロットラダーリールからの縄梯子の繰り 出し操作を容易にし、且つ装置全体の構造が簡単な水先人用梯子装置を提供する ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するためにこの考案の水先人用梯子装置は、 a)移動式パイロットラダーリールと舷梯で構成する水先人用梯子装置に於いて、 b)甲板上船側部に、縄梯子自体及び本水先人昇降装置に要求されるマンロープ、 セーフティロープ等の甲板への固縛のための作業スペース、或は水先人が縄梯 子のみで昇降する場合に必要な踊場スペースを確保した位置に船側外板と平行 に前記パイロットラダーリールを配し、 c)本パイロットラダーリールの移動用レールと一直線上に、且つ同レール上に 一部を格納するように舷梯を配することにより、 パイロットラダーリール及び舷梯の双方を舷側に近付けて設置し、 リールからの縄梯子の繰り出し操作を容易にするとともに甲板上の本装置の占 有面積をも小さくしている。
【0012】
【作用】
上記の構成を有する本考案の水先人用梯子装置によれば、乾舷が小さい場合に は、パイロットラダーリールの格納位置に於いて縄梯子のみによる水先人の昇降 が出来、また乾舷が大きい場合には、舷梯を引き出し降下させた後にパイロット ラダーリールを移動させることにより、舷梯と縄梯子の適正な組み合わせが効率 的に設定出来ることになる。またパイロットラダーリールは、舷側から必要最小 限の位置に配置してあることから、リールからの縄梯子の繰り出しに当たっても 人手による助勢は最初のわずかで良いことになる。さらに、上記構成から明らか なように、舷梯格納台と縄梯子との干渉も起こり得ない。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の水先人用梯子装置の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は船の甲板に設置された本実施例にかかる梯子装置を示す平面図、図2は 図1の梯子装置を舷側側から見た側面図である。図3は図1のIII−III線矢視拡 大断面図、図4は図1のIV−IV線矢視拡大断面図である。
【0014】 本水先人用梯子装置は、パイロットラダーリール装置1と、舷梯装置2から構 成されているが、パイロットラダーリール装置1は、図3に示すように縄梯子1 1と、この縄梯子11を巻取るためのパイロットラダーリール12と、同リール 12が移動するための走行用レール13とからなる。また舷梯装置2は、図2に 示すように舷梯本体21、上部踊場22、下部踊場23、ダビット24、舷梯吊 り索25、舷梯移動用レール26、及び舷梯格納台27とからなっている。
【0015】 ここでパイロットラダーリール装置1と舷梯装置2とは、その格納状態に於い て図1から分かるように、一直線上に組み合わされ、甲板3上の舷側に近い位置 に設置されている。また、同図に於いて、Aが舷梯の格納範囲を、Bがパイロッ トラダーリールの格納位置を、そして、Cが走行用レール13の長さ、すなわち パイロットラダーリールの移動範囲を示している。なお、図1及び図3中の符号 4は、甲板3とほぼ平行に船側外板14側へ張設した踊場である。
【0016】 また、図2から分かるように、舷梯の格納は甲板上に一定の間隔をあけて設け ている舷梯格納台27上に置設される訳であるが、走行レール13上(図1に於 けるAの範囲とCの範囲の重なった部分)については舷梯格納台27を設けず、 図4に示すように舷梯本体21を走行用レール13上に直接置設格納するように している。従って本図から分かるように舷梯本体が格納されていない状態では、 パイロットラダーリール12は走行用レール13上を自由に走行出来るようにな っている。
【0017】 次に、上記した実施例の水先人用梯子装置についてその使用態様を説明する。 <乾舷が小さく縄梯子のみで使用する場合> 図2に於いて、この場合の縄梯子位置を11cとして示しているが、図から明 らかなように、この場合は舷梯を操作する必要もパイロットラダーリール12を 走行させる必要もなく、リールの格納位置12cから縄梯子を繰り出すだけで使 用できる。
【0018】 <乾舷が大きく縄梯子と舷梯を組み合わせて使用する場合> この場合はまず通常の舷梯の使用操作、すなわち舷梯を移動レール26に沿っ て舷外へ引き出し、水面に対応した位置まで舷梯を降下させる。図2の21a、 21bがこの場合の舷梯の位置を示している。 次にパイロットラダーリール12を舷梯に対応した位置12aまたは12bへ 走行させ縄梯子を繰り出す。この場合の縄梯子位置を11a、11bとして示し ている。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように、この考案の水先人用梯子装置は、次の ような優れた効果を有する。
【0020】 移動式パイロットラダーリールと舷梯を一直線上に一部重ね合わせて格納する ことにより、パイロットラダーリールと舷梯の双方を舷側必要最小限の位置に配 置できるため、これらの甲板上の占有面積を小さく出来、またこのことによって 縄梯子の繰り出し操作が容易になる。しかも装置全体の費用が増大することも、 操作が煩雑になることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】船の甲板に設置された本考案の実施例にかかる
梯子装置を示す平面図である。
【図2】図1の梯子装置を舷側側から見た側面図であ
る。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】従来の水先人用梯子装置の斜視図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】他の従来例の横断面図である。
【符号の説明】
1 パイロットラダーリール装置 2 舷梯装置 3 甲板 4 踊場 11 縄梯子 12 パイロットラダーリール 13 走行用レール 21 舷梯本体 22 上部踊場 23 下部踊場 24 ダビット 25 舷梯吊り索 26 舷梯移動用レール 27 舷梯格納台

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縄梯子と同用移動型巻取リール及び舷梯
    で構成する水先人用梯子装置に於いて、 甲板上に、船側外板と平行に且つ一直線上に前記縄梯子
    巻取り用リールと舷梯を配し、縄梯子巻取り用リールの
    移動用レール上に舷梯の一部を格納することにより縄梯
    子巻取り用リール及び舷梯の双方を舷側に近付けて設置
    することを特徴とする水先人用梯子装置。
JP4408992U 1992-06-01 1992-06-01 水先人用梯子装置 Pending JPH0620190U (ja)

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JP4408992U JPH0620190U (ja) 1992-06-01 1992-06-01 水先人用梯子装置

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JP4408992U JPH0620190U (ja) 1992-06-01 1992-06-01 水先人用梯子装置

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JPH0620190U true JPH0620190U (ja) 1994-03-15

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57166786A (en) * 1981-04-06 1982-10-14 Sony Corp Video signal processing circuit

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57166786A (en) * 1981-04-06 1982-10-14 Sony Corp Video signal processing circuit

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