JPH06200930A - 球面すべり軸受 - Google Patents

球面すべり軸受

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Publication number
JPH06200930A
JPH06200930A JP4348132A JP34813292A JPH06200930A JP H06200930 A JPH06200930 A JP H06200930A JP 4348132 A JP4348132 A JP 4348132A JP 34813292 A JP34813292 A JP 34813292A JP H06200930 A JPH06200930 A JP H06200930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical
bush
boot
spherical body
plain bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP4348132A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Kimura
治生 木村
Hiroshi Hanura
洋 半浦
Nobutsuna Motohashi
信綱 本橋
Fukumitsu Kitauchi
福光 北内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP4348132A priority Critical patent/JPH06200930A/ja
Publication of JPH06200930A publication Critical patent/JPH06200930A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球面すべり軸受において、ブーツ型シールの
密封性を高め、グリース漏れや水の侵入を確実に防止す
る。 【構成】 軸孔2aを有する球面体2と、この球面体2
を球状内周面により滑動自在に保持するブッシュ3とか
らなる球面すべり軸受において、軸受端面を覆うブーツ
型シール4を備え、このブーツ型シール4には、球面体
2の端面に配置される内周リング4bと、ブッシュ3側
に固定される外周リング4cとがそれぞれ内外の芯金と
して一体に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球面すべり軸受に係
り、詳しくは端面のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、球面すべり軸受は、軸孔を有
する球面体と、この球面体を球状内周面により滑動自在
に保持するブッシュとからなり、例えば、球面体の軸孔
に軸体を挿入するとともにブッシュを非回転部材に固定
した状態として、軸体を傾動自在とするような場合など
に用いられる。
【0003】このような球面すべり軸受において、すべ
り面にグリースなどの潤滑剤が塗布されるが、このすべ
り面が外部に露出していると、グリース漏れの他、泥水
や塵埃の侵入があり、円滑さが低下することになる。そ
のため、従来では、例えば、実開昭59−186521
号公報や実開昭64−14920号公報に示されるよう
に、軸受端面にシールが取り付けられている。このシー
ルは、芯金リングの外周部位にゴム材を被着したような
構造であり、前記芯金リングを球面すべり軸受の球面体
の端面にあてがった状態で、ゴム材の外周縁を球面すべ
り軸受のブッシュの端面などに接触させたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来のシールは、ゴム材の外周をブッシュの端面な
どに接触させるだけのものであって、接触部分が浮きや
すいために、密封性能が不十分となり、グリース漏れや
水等の侵入を確実に防止することができない。
【0005】本発明は、このような従来の問題に鑑み、
シールの密封性を高めて、グリース漏れや水等の侵入を
確実に防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸孔を有する
球面体と、この球面体を球状内周面により滑動自在に保
持するブッシュとからなる球面すべり軸受において、軸
受端面を覆うブーツ型ブーツ型シールを備え、このシー
ルには、球面体の端面に配置される内周リングと、ブッ
シュ側に固定される外周リングとがそれぞれ径方向内外
の芯金として一体に設けられている構成とした。
【0007】
【作用】ブーツ型シールの内周リングを球面体の端面に
圧接し、外周リングをリベット等の固定手段により、ブ
ッシュもしくはその周囲の部分に密着固定すれば、軸受
端面が覆われ、すべり面が密封される。この状態ではシ
ールのブーツが浮き上がることがなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の詳細を図1ないし図6に示す
実施例に基づいて説明する。図1および図2は、本発明
の一実施例に係り、図1は球面すべり軸受の断面図、図
2はその平面図である。
【0009】図1および図2において、符号1は球面す
べり軸受で、球面すべり軸受1は軸孔2aを有する球面
体2と、この球面体2を球状内周面により滑動自在に保
持するブッシュ3と、二つのブーツ型シール4とからな
る。球面体2は、軸体5の端部にボルト6、回り止めワ
ッシャ14を介して一体的に固定される一方、ブッシュ
3はハウジング7などに圧入固定される。ブーツ型シー
ル4,4は、ブッシュ3の両端面にそれぞれ取り付けら
れ、このブーツ型シール4で囲む空間にはグリースなど
の潤滑剤が封入される。
【0010】ブーツ型シール4は、ゴムなどの弾性体か
らなるブーツ4aと、ブーツ4aの内周に被着される内
周リング4bと、ブーツ4aの外周に被着される外周リ
ング4cとからなる。内周リング4bは、軸孔が球面体
2の軸孔2aとほぼ合致するように設定されており、球
面体2の端面に配置されるものである。外周リング4c
は、周縁に少なくとも二つの固定片4d,4dが設けら
れており、この固定片4dがリベット8でブッシュ3の
端面に固定されるようになっている。
【0011】このような球面すべり軸受1では、図3
(B)に示すように、ブッシュ3の貫通孔内に球面体2
を嵌置した後、貫通孔の孔縁を表裏両面からプレス金型
9,9でプレスしてかしめ、これによって、図3(A)
に示すように、貫通孔の内周面を球面体2の外周面に添
った形状に形成する。なお、球面体2とブッシュ3との
間には、金属メッシュを芯地とするテフロンシートのよ
うな弾性シート10が介装されている。この弾性シート
10は、球面体2をかしめて位置決めするときに、球面
体2とブッシュ3との当たりが強くなり過ぎるのを防止
するのに役立つ他、球面体2とブッシュ3との間に適度
に圧縮された状態で介装させることにより発生する弾力
でもって両者間に適度なフリクションを付与させること
にも利用できる。しかも、弾性シート10の素材をテフ
ロン材のようなフッ素系樹脂とすれば、接触相手との間
での摩擦抵抗を軽減する上で有利となる。また、プレス
によるかしめ跡Dがブッシュ3の貫通孔縁に凹状に形成
されるが、このかしめ跡Dによって封入グリース量を多
くする上で有利となる。
【0012】ところで、球面すべり軸受1の両端面に設
けられる二つのブーツ型シール4,4のうち、ボルト6
の頭部側に設けられるブーツ型シール4では、ボルト6
の締め付けの際、内周リング4bがボルト6の頭部との
接触により共回りし、外周リング4cとの間でブーツ4
aが破損するおそれがある。このような問題に対処した
のが、図4および図5に示す他の実施例である。ここで
は、ボルト6の頭部側に設ける回り止めワッシャ14を
改良してある。図4は、その回り止めワッシャを含む球
面すべり軸受の平面図、図5は、回り止めワッシャの斜
視図である。
【0013】回り止めワッシャ14は、中央のリング状
のワッシャ本体14aと、このワッシャ本体14aから
径方向外方に延出する張り出し部14b,14bとを連
成したもので、ワッシャ本体14aと張り出し部14b
との境界には、破断用の溝14c(もしくは段部)が形
成され、張り出し部14bの先端には、ブーツ型シール
4の外周リング4cにある固定片4dに回転方向に係合
する係合脚14dが屈曲形成されている。
【0014】この回り止めワッシャ14は、そのワッシ
ャ本体14aがブーツ型シール4の内周リング4bに重
なるように配置される。すると、その張り出し部14b
の先端では、係合脚14dがブーツ型シール4の外側で
ブッシュ3またはリングプレート13に接して、固定片
4dと係合しうる位置に臨むとともに、ワッシャ本体1
4aをブーツ型シール4の内周リング4bから若干浮上
した位置に支持する。この状態で、ボルト6を、ワッシ
ャ本体14aと、球面すべり軸受1の球面体2とを貫通
して挿通し、締め付けると、回り止めワッシャ14は、
ボルト6の頭部との接触で共回りすることになるが、係
合脚14dが外周リング4cの固定片4dに受け止めら
れるので、それ以上の回転は阻止される。さらに、ボル
ト6を締め付けると、ワッシャ本体14aは球面体2側
に押し付けられるから、ワッシャ本体14aと張り出し
部14bとは、その間の溝14cの部分を境界にして折
れ曲がり、張り出し部14bがワッシャ本体14aから
分離可能になる。そこで、張り出し部14bを取り除く
と、ワッシャ本体14aは、ボルト6の頭部とブーツ型
シール4との間に、通常のワッシャとして残存する。な
お、溝14cの代わりに、ワッシャ本体14aと両端の
張り出し部14bとの境界部を図7に示すように段付き
構造にしてもよい。
【0015】上記球面すべり軸受1は、例えば、図6に
示すような自在継手に用いることができる。すなわち、
図例の自在継手は、第1および第2の両回転軸11,1
2をリングプレート13を介して傾動可能に連結するも
のである。各回転軸11,12は、それぞれ軸端に径方
向外方へフランジ状に突出する一対の突部15,16が
設けられている。リングプレート13には、径方向面で
互いに直交する二本の線上にそれぞれ二つずつ計四つの
球面すべり軸受1が設けられている。ここでは球面すべ
り軸受1のブッシュ3がリングプレート13と一体に形
成された構造になっており、そのため、ブーツ型シール
4の外周リング4cは、リベット8によりリングプレー
ト13に密着固定されるようになっている。そして、一
方線上に位置する一対の球面すべり軸受1,1の各球面
体2,2は第1の回転軸11の突部15,15に、ま
た、他方線上に位置する一対の球面すべり軸受1,1の
各球面体2,2は第2の回転軸12の突部16,16
に、それぞれ球面体2,2を貫通するボルト6により結
合されている。
【0016】この自在継手では、第1の回転軸11がリ
ングプレート13の一方線上に位置する一対の球面すべ
り軸受1の各球面体2を中心に傾斜可能で、第2の回転
軸12が他方線上に位置する一対の球面すべり軸受1の
各球面体2を中心に傾斜可能になっており、これらの傾
斜の合成で、両回転軸11,12は互いにいずれの方向
にも傾斜できるようになっている。
【0017】このように球面すべり軸受1を自在継手の
一部として使用する場合、その球面体2に挿通されるボ
ルト6は傾斜するだけで自転することがほとんどないの
で、球面体2とリングプレート13(ブッシュ)との相
対的な回転がなく、そのため、ブーツ型シール4を球面
体2とリングプレート13とに固定していてもブーツ4
aが破損することがない。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、ブーツ
型シールの内周リングと外周リングとをそれぞれ球面す
べり軸受の径方向内外の周部に密着させることができる
から、従来の接触タイプシールに比べて、軸受端面での
密封性を飛躍的に向上することができる。したがって、
すべり面からのグリース漏れとすべり面への泥水や塵埃
の侵入とを確実に防止できて、寿命向上に貢献できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る球面すべり軸受の断面
図。
【図2】上記実施例の平面図。
【図3】上記実施例の球面すべり軸受の拡大断面図で、
同図(A)は組み込み状態を、(B)は組み込み前の状
態をそれぞれ示す。
【図4】本発明の他の実施例に係る球面すべり軸受の平
面図。
【図5】上記他の実施例の球面すべり軸受の一部である
回り止めワッシャの斜視図。
【図6】本発明に係る球面すべり軸受を利用した自在継
手の一部破断した側面図。
【図7】上記球面すべり軸受の一部である回り止めワッ
シャの他の例を示す側面図。
【符号の説明】
1 球面すべり軸受 2 球面
体 3 ブッシュ 4 ブー
ツ型シール 4b 内周リング 4c 外周
リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北内 福光 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸孔を有する球面体と、この球面体を球
    状内周面により滑動自在に保持するブッシュとからなる
    球面すべり軸受において、 軸受端面を覆うブーツ型シールを備え、 このシールには、球面体の端面に配置される内周リング
    と、ブッシュ側に固定される外周リングとがそれぞれ径
    方向内外の芯金として一体に設けられている、ことを特
    徴とする球面すべり軸受。
JP4348132A 1992-12-28 1992-12-28 球面すべり軸受 Pending JPH06200930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4348132A JPH06200930A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 球面すべり軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4348132A JPH06200930A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 球面すべり軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06200930A true JPH06200930A (ja) 1994-07-19

Family

ID=18394966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4348132A Pending JPH06200930A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 球面すべり軸受

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JP (1) JPH06200930A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010020223A1 (de) * 2008-08-16 2010-02-25 Schaeffler Kg Abgedichtetes lager, dichtungseinrichtung zur abdichtung von lagern und verfahren zum abdichten von lagern
CN110273917A (zh) * 2018-03-16 2019-09-24 斯凯孚公司 用于球面滑动轴承的密封组件
CN110893624A (zh) * 2018-09-12 2020-03-20 发那科株式会社 关节护罩、机器人以及并联机器人

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010020223A1 (de) * 2008-08-16 2010-02-25 Schaeffler Kg Abgedichtetes lager, dichtungseinrichtung zur abdichtung von lagern und verfahren zum abdichten von lagern
CN110273917A (zh) * 2018-03-16 2019-09-24 斯凯孚公司 用于球面滑动轴承的密封组件
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