JPH06200733A - 汎用エンジンのマフラ - Google Patents
汎用エンジンのマフラInfo
- Publication number
- JPH06200733A JPH06200733A JP1587493A JP1587493A JPH06200733A JP H06200733 A JPH06200733 A JP H06200733A JP 1587493 A JP1587493 A JP 1587493A JP 1587493 A JP1587493 A JP 1587493A JP H06200733 A JPH06200733 A JP H06200733A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- muffler
- engine
- pipe
- exhaust
- vent pipe
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の汎用エンジのマフラの目的は汎用小
型エンジンとしては固定容量型のマフラに1体に可変絞
り機構を内蔵し幅広い運転条件に対しても出力低下なく
効果的な消音機能を持つ汎用エンジンのマフラを提供す
ることである。 【構成】 本発明に係る汎用エンジンのマフラは両端を
端板で閉塞したマフラ本体に対しその内部に連通するよ
う接続した排気入口管及び排気出口管を有してなるエン
ジンのマフラにおいて、マフラ本体の長さ方向に沿って
先端が閉塞された通気管を設け、同通気管にその先端側
から順に軸方向に沿って複数の長穴と、複数の小穴を穿
設すると共に、通気管の長穴の穿設部分外周にマフラ本
体内を仕切る仕切板を、同仕切板を通気管の先端方向へ
付勢するばねを介して摺動可能に装着してなることを特
徴とする。
型エンジンとしては固定容量型のマフラに1体に可変絞
り機構を内蔵し幅広い運転条件に対しても出力低下なく
効果的な消音機能を持つ汎用エンジンのマフラを提供す
ることである。 【構成】 本発明に係る汎用エンジンのマフラは両端を
端板で閉塞したマフラ本体に対しその内部に連通するよ
う接続した排気入口管及び排気出口管を有してなるエン
ジンのマフラにおいて、マフラ本体の長さ方向に沿って
先端が閉塞された通気管を設け、同通気管にその先端側
から順に軸方向に沿って複数の長穴と、複数の小穴を穿
設すると共に、通気管の長穴の穿設部分外周にマフラ本
体内を仕切る仕切板を、同仕切板を通気管の先端方向へ
付勢するばねを介して摺動可能に装着してなることを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汎用小型エンジン用マフ
ラに関し特にマフラ本体内に排気圧に感応して排気通路
の絞りを変化させるマフラに関する。
ラに関し特にマフラ本体内に排気圧に感応して排気通路
の絞りを変化させるマフラに関する。
【0002】
【従来の技術】汎用エンジン用マフラは通常マフラ本体
内を複数の膨張室に区画形成して小穴で連通し、排気ガ
スが所定の長さの通路を流れる間に絞りと膨張を繰り返
えして脈動を緩和し消音されて外部へ排出される構造で
あるがエンジンの種々の回転数、出力に対してこのよう
な固定容量のマフラで幅広い運転条件に対応するのは困
難であるので稼動時間割合の大きい回転数、出力に合せ
て消音器特性諸元が決められているのが普通であるが、
マフラ内或はマフラ出口において排気の絞りを変化させ
ることによって適合する回転数、出力の幅を拡げるよう
に工夫したものが紹介されている。以下に実案公昭63
−15539号に紹介された可変マフラを例にして図3
〜5によって、従来例について説明する。図3は従来例
の全体図、図4は従来例の断面図、図5は従来例の特性
線図である。
内を複数の膨張室に区画形成して小穴で連通し、排気ガ
スが所定の長さの通路を流れる間に絞りと膨張を繰り返
えして脈動を緩和し消音されて外部へ排出される構造で
あるがエンジンの種々の回転数、出力に対してこのよう
な固定容量のマフラで幅広い運転条件に対応するのは困
難であるので稼動時間割合の大きい回転数、出力に合せ
て消音器特性諸元が決められているのが普通であるが、
マフラ内或はマフラ出口において排気の絞りを変化させ
ることによって適合する回転数、出力の幅を拡げるよう
に工夫したものが紹介されている。以下に実案公昭63
−15539号に紹介された可変マフラを例にして図3
〜5によって、従来例について説明する。図3は従来例
の全体図、図4は従来例の断面図、図5は従来例の特性
線図である。
【0003】図において1はマフラでエンジンの排気口
に連結される。2は調圧筒でマフラ1の出口に連結され
ている。3はピストンで調圧筒2内に摺動自在に挿入さ
れている。6はシールリングでピストン3の外周に設け
られている。4は押しばねでピストンをマフラ1側へ押
す。7は排気通孔でピストン3を軸方向に貫く穴であ
る。Aはボリューム室でピストン3と調圧筒2のマフラ
1側の端板との間の空間である。Bはボリューム室でピ
ストン3と調圧筒2のマフラ1と反対側の端板との間の
空間である。8は出口孔で調圧筒2のマフラ1と反対側
の端板に設けられ排気通孔7と一部が重り合うにして排
気通孔7の中心線に対して偏心している穴である。
に連結される。2は調圧筒でマフラ1の出口に連結され
ている。3はピストンで調圧筒2内に摺動自在に挿入さ
れている。6はシールリングでピストン3の外周に設け
られている。4は押しばねでピストンをマフラ1側へ押
す。7は排気通孔でピストン3を軸方向に貫く穴であ
る。Aはボリューム室でピストン3と調圧筒2のマフラ
1側の端板との間の空間である。Bはボリューム室でピ
ストン3と調圧筒2のマフラ1と反対側の端板との間の
空間である。8は出口孔で調圧筒2のマフラ1と反対側
の端板に設けられ排気通孔7と一部が重り合うにして排
気通孔7の中心線に対して偏心している穴である。
【0004】前記従来例の作用を説明する。エンジンは
回転数を上昇させるにしたがって排気ガス量が増大しマ
フラ及び調圧筒2内の背圧が上昇する。この圧力でピス
トン3がばね4の力に抗して出口孔8側へ移動させられ
る。図5(イ)にエンジン回転速さに対するピストン移
動量を示す。エンジン回転速さがはやくなるにつれてピ
ストン3は出口孔8側へ押しやられボリューム室Aが広
くボリューム室Bが狭くなる。即ち排気ガスの圧力に応
じてピストン3が前後方向に摺動し前記両ボリューム室
の容積が変り排気ガスの消音効果が向上せしめられる。
これにともなってピストン3の後端は調圧筒2の出口孔
8に近づく。
回転数を上昇させるにしたがって排気ガス量が増大しマ
フラ及び調圧筒2内の背圧が上昇する。この圧力でピス
トン3がばね4の力に抗して出口孔8側へ移動させられ
る。図5(イ)にエンジン回転速さに対するピストン移
動量を示す。エンジン回転速さがはやくなるにつれてピ
ストン3は出口孔8側へ押しやられボリューム室Aが広
くボリューム室Bが狭くなる。即ち排気ガスの圧力に応
じてピストン3が前後方向に摺動し前記両ボリューム室
の容積が変り排気ガスの消音効果が向上せしめられる。
これにともなってピストン3の後端は調圧筒2の出口孔
8に近づく。
【0005】ピストン3の排気通孔7と出口孔8とは互
に一部重なり合うように偏心させてあるのでピストン3
が出口孔8に近づくにつれ出口が狭められて小さくな
る。このためマフラ1及び調圧筒2内の背圧及び温度が
エンジンの回転速さの上昇につれて上昇する。ピストン
3の移動量とマフラ内圧力、温度の関係を特性線図図5
(ロ)に示す。絞りを小さくするとエンジンの出力は高
速側へ移動する。これを特性線図図5(ハ)に示す。よ
って調速筒2を設けることによってエンジンの出力特性
は図5(ハ)に示すようになり最高出力を発生する回転
数範囲が広がりエンジンが使い易く高出力なものにな
る。
に一部重なり合うように偏心させてあるのでピストン3
が出口孔8に近づくにつれ出口が狭められて小さくな
る。このためマフラ1及び調圧筒2内の背圧及び温度が
エンジンの回転速さの上昇につれて上昇する。ピストン
3の移動量とマフラ内圧力、温度の関係を特性線図図5
(ロ)に示す。絞りを小さくするとエンジンの出力は高
速側へ移動する。これを特性線図図5(ハ)に示す。よ
って調速筒2を設けることによってエンジンの出力特性
は図5(ハ)に示すようになり最高出力を発生する回転
数範囲が広がりエンジンが使い易く高出力なものにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例に示した可変絞
りマフラは肝心の消音機能は排気上流のメインマフラに
依存し、可変絞り部を独立させた2段マフラとなってい
るので冗長複雑となり汎用小型エンジンには適合し難
い。本発明の目的は前記不具合を解消し汎用小型エンジ
ンとしては固定容量型のマフラに1体に可変絞り機構を
内装し幅広い運転条件に対しても出力低下なく効果的な
消音機能をもつ汎用エンジンのマフラを提供することで
ある。
りマフラは肝心の消音機能は排気上流のメインマフラに
依存し、可変絞り部を独立させた2段マフラとなってい
るので冗長複雑となり汎用小型エンジンには適合し難
い。本発明の目的は前記不具合を解消し汎用小型エンジ
ンとしては固定容量型のマフラに1体に可変絞り機構を
内装し幅広い運転条件に対しても出力低下なく効果的な
消音機能をもつ汎用エンジンのマフラを提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の汎用エンジンの
マフラは両端を端板で閉塞した筒状のマフラ本体に対
し、その内部に連通する様接続した排気入口管及び排気
出口管を有してなるエンジンのマフラにおいて、前記マ
フラ本体内の反排気入口管側端板に前記マフラ本体の長
さ方向に沿って先端が閉塞された通気筒を設け、同通気
筒にその先端側から順に軸方向に沿って複数の長穴と複
数の小穴を穿設すると共に、通気管の長穴穿設部分外周
にマフラ本体内を仕切る仕切板を通気管の先端方向へ付
勢するばねを介して摺動可能に装着してなることを特徴
とする。
マフラは両端を端板で閉塞した筒状のマフラ本体に対
し、その内部に連通する様接続した排気入口管及び排気
出口管を有してなるエンジンのマフラにおいて、前記マ
フラ本体内の反排気入口管側端板に前記マフラ本体の長
さ方向に沿って先端が閉塞された通気筒を設け、同通気
筒にその先端側から順に軸方向に沿って複数の長穴と複
数の小穴を穿設すると共に、通気管の長穴穿設部分外周
にマフラ本体内を仕切る仕切板を通気管の先端方向へ付
勢するばねを介して摺動可能に装着してなることを特徴
とする。
【0008】
【作用】エンジン排気ガスが低圧のときは排気ガス入口
側のマフラ第1室(膨張室)の圧力は低くばねが伸びて
可動仕切り板は通気管の長穴の一部だけを前記第1室に
覗かせて残りの長穴部は塞いでいるので排ガス通路は十
分絞られた状態にある。排気ガスは絞られた長穴から中
間の通気管に入り通気管の多数の小穴から出口側のマフ
ラ第2室(膨張室)に入り流速を下げ次いで出口排気管
から外部へ放出される。このように排気ガスの膨張と絞
りの繰返えしによって脈動を緩和し消音する。
側のマフラ第1室(膨張室)の圧力は低くばねが伸びて
可動仕切り板は通気管の長穴の一部だけを前記第1室に
覗かせて残りの長穴部は塞いでいるので排ガス通路は十
分絞られた状態にある。排気ガスは絞られた長穴から中
間の通気管に入り通気管の多数の小穴から出口側のマフ
ラ第2室(膨張室)に入り流速を下げ次いで出口排気管
から外部へ放出される。このように排気ガスの膨張と絞
りの繰返えしによって脈動を緩和し消音する。
【0009】エンジン排気ガスが高圧のときは、前記マ
フラ第1室内の圧力は高くなり前記第1室と前記第2室
との圧力差は相対的に大きくなるので、前記第1室の圧
力が圧縮ばねの押力に勝って前記仕切板を前記第2室側
へ移動させる。その結果通気管にあけられた前記長穴の
前記第1室に開口する面積が広くなり排気ガスの流れの
抵抗が小さくなる。前記仕切板は前記第1室と前記第2
室の圧力差による圧力と圧縮ばねの押力が平衡した位置
で止る。前記通気管に入った排気ガスは多数の小穴から
前記第2室に入って膨張しついで小穴を通って出口排気
管から外部へ放出される。
フラ第1室内の圧力は高くなり前記第1室と前記第2室
との圧力差は相対的に大きくなるので、前記第1室の圧
力が圧縮ばねの押力に勝って前記仕切板を前記第2室側
へ移動させる。その結果通気管にあけられた前記長穴の
前記第1室に開口する面積が広くなり排気ガスの流れの
抵抗が小さくなる。前記仕切板は前記第1室と前記第2
室の圧力差による圧力と圧縮ばねの押力が平衡した位置
で止る。前記通気管に入った排気ガスは多数の小穴から
前記第2室に入って膨張しついで小穴を通って出口排気
管から外部へ放出される。
【0010】排気ガスはマフラ内で膨張と絞りを繰返え
して消音されるが前記第1室と前記第2室の絞りが拡げ
られるので排気ガスの流動抵抗が小さくなり排気入口側
圧力即ちエンジンに対するバックプレッシャが大きくな
らずエンジンの出力低下を避けることができる。薄板製
の軽量の仕切板は前記第1室の圧力の脈動に即時に対応
して仕切板が動き前記第1室の容積を変化させて脈動の
圧力差を小さくする効果がある。
して消音されるが前記第1室と前記第2室の絞りが拡げ
られるので排気ガスの流動抵抗が小さくなり排気入口側
圧力即ちエンジンに対するバックプレッシャが大きくな
らずエンジンの出力低下を避けることができる。薄板製
の軽量の仕切板は前記第1室の圧力の脈動に即時に対応
して仕切板が動き前記第1室の容積を変化させて脈動の
圧力差を小さくする効果がある。
【0011】
【実施例】実施例を図1〜2によって説明する。図1は
実施例の断面図、図2は実施例のエンジンの特性線図で
ある。図においてC−Cは中心線で図のC−C線より上
はばねが伸びた位置の図、C−C線より下はばねがちぢ
んだ位置の図である。12はマフラ本体で両端閉じた円
筒形である。12aはマフラ端板でマフラ本体12の端
を塞いでいる。12bはマフラ端板でマフラ本体12の
マフラ端板12aの反対側の端を塞いでいる。11は排
気入口管でマフラ端板12aを貫通して固定されている
管で内側先端は盲蓋で塞がれ、マフラ内の管壁に多数の
穴があけられている。17は通気穴で排気入口管11の
マフラ内の管壁に多数あけられている。
実施例の断面図、図2は実施例のエンジンの特性線図で
ある。図においてC−Cは中心線で図のC−C線より上
はばねが伸びた位置の図、C−C線より下はばねがちぢ
んだ位置の図である。12はマフラ本体で両端閉じた円
筒形である。12aはマフラ端板でマフラ本体12の端
を塞いでいる。12bはマフラ端板でマフラ本体12の
マフラ端板12aの反対側の端を塞いでいる。11は排
気入口管でマフラ端板12aを貫通して固定されている
管で内側先端は盲蓋で塞がれ、マフラ内の管壁に多数の
穴があけられている。17は通気穴で排気入口管11の
マフラ内の管壁に多数あけられている。
【0012】14は通気筒でマフラ端板12bの中心に
垂直に固設され先端が閉じた管である。18は長穴で通
気筒14の閉端近くの管壁にあけられ軸方向に長く周方
向にならぶ複数の長穴である。19は通気穴で通気筒1
4の固着端近くに多数あけられた穴である。13は仕切
板でマフラ本体12内を軸方向の2つの第1室X,第2
室Zに仕切り通気筒14を中心にして軸方向に摺動可能
に嵌合する円筒が固定されている。13aは仕切板ガイ
ド筒で仕切板13の中心に固定され通気筒14の外に軸
方向に摺動可能に長穴18の部分に嵌って長穴18の開
き口を調整する。
垂直に固設され先端が閉じた管である。18は長穴で通
気筒14の閉端近くの管壁にあけられ軸方向に長く周方
向にならぶ複数の長穴である。19は通気穴で通気筒1
4の固着端近くに多数あけられた穴である。13は仕切
板でマフラ本体12内を軸方向の2つの第1室X,第2
室Zに仕切り通気筒14を中心にして軸方向に摺動可能
に嵌合する円筒が固定されている。13aは仕切板ガイ
ド筒で仕切板13の中心に固定され通気筒14の外に軸
方向に摺動可能に長穴18の部分に嵌って長穴18の開
き口を調整する。
【0013】21はストッパでマフラ本体12の内周に
リング状に仕切板13がマフラ端板12b側から当った
とき仕切板ガイド筒13aが長穴18のマフラ端板12
の側を完全には閉じない位置に固定されている。22は
ストッパでマフラ本体12の内周にリング状にストッパ
21よりマフラ端板12bに近い位置に固定されてい
る。仕切板13はストッパ21とストッパ22の間に入
っている。16は圧縮ばねでマフラ端板12bと仕切板
13の間に設けられている。Xは第1膨張室で仕切板1
3とマフラ端板12aの開の室間である。Yは中間室で
通気筒14の内側の空間である。Zは第2膨張室で仕切
板13とマフラ端板12bの間の空間である。15は排
気出口管で第2膨張室Zの管壁に貫いて固定された内側
端が閉じた管である。20は通気穴で排気出口管15の
第2膨張室Z内の管壁に多数あけられた穴である。Qは
汎用エンジンに従来のマフラを取付けた性能曲線、Pは
前記と同じエンジンに発明のマフラを取付けた性能曲線
である。
リング状に仕切板13がマフラ端板12b側から当った
とき仕切板ガイド筒13aが長穴18のマフラ端板12
の側を完全には閉じない位置に固定されている。22は
ストッパでマフラ本体12の内周にリング状にストッパ
21よりマフラ端板12bに近い位置に固定されてい
る。仕切板13はストッパ21とストッパ22の間に入
っている。16は圧縮ばねでマフラ端板12bと仕切板
13の間に設けられている。Xは第1膨張室で仕切板1
3とマフラ端板12aの開の室間である。Yは中間室で
通気筒14の内側の空間である。Zは第2膨張室で仕切
板13とマフラ端板12bの間の空間である。15は排
気出口管で第2膨張室Zの管壁に貫いて固定された内側
端が閉じた管である。20は通気穴で排気出口管15の
第2膨張室Z内の管壁に多数あけられた穴である。Qは
汎用エンジンに従来のマフラを取付けた性能曲線、Pは
前記と同じエンジンに発明のマフラを取付けた性能曲線
である。
【0014】前記実施例の作用を説明する。エンジンの
排気ガスは排気入口管11に入り通気孔17を通って第
1膨張室Xに入る。排気ガスが低圧のときは第1膨張室
X内の圧力は低く仕切板13は圧縮ばね16に押されて
ストッパ21に当って止り(図1のC−C線7上に示
す)仕切板ガイド筒13aは長穴18の一部だけを第1
膨張室Xに覗かせて長穴18の大部分を塞ぐ。排ガス通
路は仕切板ガイド筒13aで絞られた状態である。排気
ガスは絞られた長穴18を通って中間室Yに入り次に通
気穴19を通って第2膨張室Zに入って流速を下げ次に
通気穴20を通って排気出口管15に入りその端から外
へ放出される。
排気ガスは排気入口管11に入り通気孔17を通って第
1膨張室Xに入る。排気ガスが低圧のときは第1膨張室
X内の圧力は低く仕切板13は圧縮ばね16に押されて
ストッパ21に当って止り(図1のC−C線7上に示
す)仕切板ガイド筒13aは長穴18の一部だけを第1
膨張室Xに覗かせて長穴18の大部分を塞ぐ。排ガス通
路は仕切板ガイド筒13aで絞られた状態である。排気
ガスは絞られた長穴18を通って中間室Yに入り次に通
気穴19を通って第2膨張室Zに入って流速を下げ次に
通気穴20を通って排気出口管15に入りその端から外
へ放出される。
【0015】排気ガスは膨張と絞りを繰返えすことによ
り脈動の圧力差を減じ消音される。エンジン排気ガスの
圧力が高くなると第1膨張室X内の圧力は高くなり第1
膨張室Xと第2膨張室Zとの相対的圧力差は大きくなる
ので、第1膨張室Xの圧力による仕切板13を押す力が
圧縮ばね16の押力に勝って仕切板13を第2膨張室Z
側へ移動させると、(図1のC−C線より下に仕切板1
3の最大変位位置を示す)長穴18の第1膨張室Xに開
口する面積が広くなって排気ガスの流れに対する抵抗が
小さくなり、仕切板13は第1膨張室Xと第2膨張室Z
の圧力差による圧力と圧縮ばね16の押力が平衡した位
置に止る。
り脈動の圧力差を減じ消音される。エンジン排気ガスの
圧力が高くなると第1膨張室X内の圧力は高くなり第1
膨張室Xと第2膨張室Zとの相対的圧力差は大きくなる
ので、第1膨張室Xの圧力による仕切板13を押す力が
圧縮ばね16の押力に勝って仕切板13を第2膨張室Z
側へ移動させると、(図1のC−C線より下に仕切板1
3の最大変位位置を示す)長穴18の第1膨張室Xに開
口する面積が広くなって排気ガスの流れに対する抵抗が
小さくなり、仕切板13は第1膨張室Xと第2膨張室Z
の圧力差による圧力と圧縮ばね16の押力が平衡した位
置に止る。
【0016】排気ガスは長穴18の第1膨張室への開口
部から中間室Yに入り次に通気穴19から第2膨張室Z
に入って膨張し第2膨張室Zから通気穴20を通って排
気出口管15に入りその端から外部へ放出される。この
場合も前記排気ガスが低圧のときと同様排気ガスは膨張
と絞りを繰り返えすことにより脈動圧力差を減じ消音す
るが第1膨張室Xと第2膨張室Zとの間の絞りは開かれ
ているので、マフラ全体の流量抵抗は小さくなりエンジ
ンに対するバックプレッシャはあまり大きくならないの
でエンジンの出力低下は避けられる。仕切板13は軽量
であるので第1膨張室X内の圧力の脈動に対応して動い
て第1膨張室X内の脈動を緩和し消音効果を生ずる。
部から中間室Yに入り次に通気穴19から第2膨張室Z
に入って膨張し第2膨張室Zから通気穴20を通って排
気出口管15に入りその端から外部へ放出される。この
場合も前記排気ガスが低圧のときと同様排気ガスは膨張
と絞りを繰り返えすことにより脈動圧力差を減じ消音す
るが第1膨張室Xと第2膨張室Zとの間の絞りは開かれ
ているので、マフラ全体の流量抵抗は小さくなりエンジ
ンに対するバックプレッシャはあまり大きくならないの
でエンジンの出力低下は避けられる。仕切板13は軽量
であるので第1膨張室X内の圧力の脈動に対応して動い
て第1膨張室X内の脈動を緩和し消音効果を生ずる。
【0017】
【発明の効果】本発明の汎用エンジンのマフラを適用す
ることにより汎用小型エンジンの幅広い運転条件に対し
ても出力の低下なく十分な消音効果を得ることができ
る。よって本発明は汎用小型エンジンとしては固定容量
型のマフラに1体に可変絞り機構を内装し幅広い運転条
件に対しても出力低下なく効果的な消音機能を持つ汎用
エンジンのマフラを提供できる。
ることにより汎用小型エンジンの幅広い運転条件に対し
ても出力の低下なく十分な消音効果を得ることができ
る。よって本発明は汎用小型エンジンとしては固定容量
型のマフラに1体に可変絞り機構を内装し幅広い運転条
件に対しても出力低下なく効果的な消音機能を持つ汎用
エンジンのマフラを提供できる。
【図1】本発明に係る実施例の断面図。
【図2】同実施例のエンジンの性能線図。
【図3】従来例の全体図。
【図4】従来例の断面図。
【図5】従来例の性能線図。
11…排気入口管、12…マフラ本体、13…仕切板、
12a…マフラ端板、12b…マフラ端板、14…通気
筒、15…排気出口管、16…圧縮ばね、18…長穴、
X…第1膨張室、Z…第2膨張室。
12a…マフラ端板、12b…マフラ端板、14…通気
筒、15…排気出口管、16…圧縮ばね、18…長穴、
X…第1膨張室、Z…第2膨張室。
Claims (1)
- 【請求項1】 両端を端板(12a)(12b)で閉塞
した筒状のマフラ本体(12)に対し、その内部に連通
するよう接続した排気入口管(11)及び排気出口管
(15)を有してなるエンジンのマフラにおいて、前記
マフラ本体(12)内の反排気入口管側端板(12b)
に前記マフラ本体の長さ方向に沿って先端が閉塞された
通気管(14)を設け、同通気管(14)にその先端側
から順に軸方向に沿って複数の長穴(18)と複数の小
穴(19)を穿設すると共に、通気管(14)の長穴穿
設部分の位置において外周にマフラ本体(12)内を仕
切る仕切板(13)を通気管(14)の先端方向へ付勢
するばね(16)を介して摺動可能に装着してなること
を特徴とする汎用エンジンのマフラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1587493A JPH06200733A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 汎用エンジンのマフラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1587493A JPH06200733A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 汎用エンジンのマフラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06200733A true JPH06200733A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=11900944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1587493A Withdrawn JPH06200733A (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 汎用エンジンのマフラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06200733A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1130226A3 (en) * | 2000-03-01 | 2004-03-24 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Exhaust muffler |
CN106499465A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-03-15 | 成都陵川特种工业有限责任公司 | 基于空气动力学的降噪改进结构 |
-
1993
- 1993-01-06 JP JP1587493A patent/JPH06200733A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1130226A3 (en) * | 2000-03-01 | 2004-03-24 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Exhaust muffler |
CN106499465A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-03-15 | 成都陵川特种工业有限责任公司 | 基于空气动力学的降噪改进结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |