JPH06200497A - セルローズ反応性のサイズ剤とアミン官能性ポリ(ビニルアルコール)による紙の湿潤強度の改良 - Google Patents

セルローズ反応性のサイズ剤とアミン官能性ポリ(ビニルアルコール)による紙の湿潤強度の改良

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JPH06200497A
JPH06200497A JP5174008A JP17400893A JPH06200497A JP H06200497 A JPH06200497 A JP H06200497A JP 5174008 A JP5174008 A JP 5174008A JP 17400893 A JP17400893 A JP 17400893A JP H06200497 A JPH06200497 A JP H06200497A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 セルローズ性の紙の湿潤強度の改良のための
方法を提供する。 【構成】 セルローズ性の紙にアミン−官能性ポリ(ビ
ニルアルコール)と、4又はそれ以上の炭素原子からな
るアルキル又はアルケニル置換基を有する4又は5員の
環状エステル又は無水物であるセルローズ反応性のサイ
ズ剤との配合物を加えることによって改良される。この
アミン−官能性重合体は好ましくは酢酸ビニルとN−ビ
ニルホルムアミドとの共重合体の加水分解されたもので
あって、その中で単量体単位の約1〜25モル%がN−
ビニルホルムアミドと合体しており、またセルローズ反
応性サイズ剤は好ましくはアルキルケテン二量体又はア
ルケニルコハク酸無水物である。改良された湿潤強度を
もち、そしてアミン−官能性重合体とセルローズ反応性
サイズ剤の添加剤を乾燥パルプに対して、普通0.05
から4.0重量%含有する紙生産物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はセルローズ系紙の湿潤強度特性
を改良する方法に関する。もう一つの態様において本発
明はセルローズ反応性のサイズ剤とアミン官能性ポリ
(ビニルアルコール)との配合物を含有する紙に関す
る。
【0002】
【発明の背景】紙の特性を改良し、また製紙の製造コス
トを低減させるために、紙シート形成前に又は紙の初期
乾燥後に、様々な添加物がパルプスラリーに適用され
る。水性スラリー状のパルプに適用されるそれらの添加
物は湿潤終期の添加物(wet-end additive)として知られ
ており、例えば明バン、ポリエチレンイミン、カチオン
性澱粉の微粒子及び充填剤を保持する保持助剤;ポリエ
チレンイミンのような水切り助剤;消泡剤;及び微小繊
維や吸着剤充填物のようなピッチ又は粘着添加物を包含
する。その他の湿潤終期の添加物には、紙の湿潤強度と
同様に乾燥強度をも改良するために添加される、カチオ
ン性ポリアリールアミド及びポリ(アミドアミン/エピ
クロロヒドリン)のような重合体が包含される。澱粉グ
アーガム(guar gum)及びポリアクリルアミドもまた乾燥
強度の改良を得るために添加される。サイズ剤は親水性
のセルローズ系繊維に疎水性の特性を付与するために時
折添加される。これらの薬剤はミルク又はジュースなど
液体容器用紙、紙コップ及びインクの拡散の防止が望ま
れる水性インクで印刷される表面の製造に使用される。
このようなサイズ剤には、松の木から誘導されるロジン
サイズ、ワックスエマルジョン及び極く最近ではセルロ
ーズ反応性サイズが包含される。
【0003】シートの初期乾燥後のスプレー、毛細管収
着、浸漬、ロール塗布その他による、紙への添加物施用
はしばしば乾燥終期添加(dry-end addition)と呼ばれ
る。ポリ(ビニルアルコール)、アクリル系酢酸エステ
ル又は酢酸ビニルのエマルジョン、澱粉、サイズ剤、ポ
リウレタン及びSBRラテックスは普通乾燥終期に添加
される。
【0004】紙に対する湿潤強度増強添加剤についての
改良は継続的に探索されている。湿潤強度成長のための
スピード向上が望まれており、そして多くの強度向上添
加剤は湿潤強度特性を成長発展させるのに時間と温度の
両者を必要としている。初期湿潤強度は紙形成の期間中
に湿潤ウェッブ(web)強度を向上させるように望まれて
いる。紙用添加剤の利用についての論評がG. G. Spence
によってEncyclopediaof Polymer Science and Technol
ogy, 第2版,Wiley-Interscience, 第10巻、761
〜786頁、New York(1987)に記されている。
【0005】色々なタイプの官能性重合体の使用は、製
紙プロセス及び紙特性を改良する手段として多年知られ
てきた。紙の湿潤強度改良用のこれら樹脂のうちの数種
はエピハロヒドリンから誘導される生成物と関連するも
のである。米国特許第3,535,288号(1970)
においてLipowskiその他は湿潤強度のある紙の製造に有
用なものとして、改良されたカチオン性ポリアミド−エ
ピクロロヒドリン熱硬化性樹脂を開示している。米国特
許第3,715,336号(1973)において、Nowak
その他は、水性サスペンジョンの清澄化における有用な
凝集剤として、またエピクロロヒドリンと組合せると、
紙用の有用な湿潤強度増強樹脂としてビニルアルコール
/ビニルアミン共重合体を記載している。この共重合体
は、酢酸ビニルとビニルイソシアネートとを共重合さ
せ、その後イソシアネート官能基をアルカノールを用い
てカーバメート官能基に転化して得られるビニルカーバ
メート/酢酸ビニル共重合体を加水分解して調製され
る。カナダ特許第1,155,597号(1983)に開
示された製紙に使用される湿潤強度増強剤の中には、エ
ピクロロヒドリンと反応したジアリルアミンとエピハロ
ヒドリンと反応したビニル重合体との重合体が包含され
ており、このビニル重合体は芳香族ビニルアルキルハラ
イドをジメチルアミンのようなアミンと反応させて調製
される単量体から形成される。
【0006】アミドから誘導される官能性重合体もまた
製紙工程を改良するために使われてきた。米国特許第
3,597,314号(1971)においてLanbeその他
は、セルローズ繊維サスペンジョンの水切りが、N−ビ
ニル−N−メチルカルボン酸アミド重合体の完全又は部
分加水分解物の添加によって強化できることを開示して
いる。米国特許第4,311,805号(1982)にお
いて、モリタニその他は、酢酸ビニルのようなビニルエ
ステルとアクリルアミド誘導体とを共重合させ、その後
エステル基を水酸基に加水分解することによって造られ
る紙力増強添加剤を開示している。残留するカチオン基
の存在は重合体がパルプ繊維に吸着されることを可能に
する。サイズ剤、水切り助剤、サイズ保持助剤としての
重合体、及び顔料用のバインダーとしての重合体の利用
は開示されてはいるが、実証されていない。米国特許第
4,421,602号(1983)において、Brunnmuell
erその他は、N−ビニルホルムアミド単一重合体の部分
的加水分解物を有用な保持剤、水切り助剤及び製紙時の
凝集剤として記載している。欧州特許出願第0,331,
047号(1989)は乾燥強度増強のための製紙時の
湿潤終期添加剤として、また充填剤保持助剤として、高
分子量のポリ(ビニルアミン)の利用を指摘している。
【0007】極く最近、生産物の特性を改良するため
に、製紙時に有用なものとして、ビニルアミド共重合体
が開示された。米国特許第4,774,285号(198
8)においてPfohlその他は、酢酸ビニル又はプロピオ
ン酸ビニルをN−ビニルホルムアミド(NVF)と共重
合させ、次いで30から100%加水分解して、ホルミ
ル基とアセチル又はプロピル基を取り除くことによって
形成されるアミン官能性重合体を記載している。この共
重合体はNVF 10〜95モル%と酢酸ビニル又はプ
ロピオン酸ビニル5〜90モル%を含有している。加水
分解された共重合体は、乾燥繊維に対して0.1から5
重量%の量で添加されると、乾燥及び湿潤強度を増強す
るために製紙時に有用である。この共重合体はパルプに
添加するか又は形成したシートに施用することができ
る。乾燥及び湿潤強度を増強するのに使われる二つの重
合体は、加水分解前にNVFを40%及び60%含有す
るものと言われている。ポリ(ビニルアルコール)中の
比較的低水準のアミン官能基が効果的であると言う実証
はない。
【0008】米国特許第4,808,683号(198
9)において、イタガキその他はビニルアミン共重合
体、例えばN−ビニルホルムアミドとN−置換アクリル
アミドとの共重合物を記載しており、これは紙力増強剤
として有用であると言っている。また欧州特許出願第
0,251,182号(1988)には、N−ビニルホル
ムアミドとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルと
の共重合体の加水分解によって形成されるビニルアミン
共重合体が記載されている。この生成物は、水切り助
剤、充填剤保持助剤及び紙力増強剤として、製紙時に有
用であると言われている。重合体の紙力増強効果を実証
するために提出された実施例は、サイズ剤としてのカチ
オン性澱粉とアルキルケテン二量体、並びに充填剤保持
改良剤を含有するパルプスラリーを使用した。しかし重
合体とサイズ剤との間には何等協同効果の兆候はなかっ
た。
【0009】他方、添加剤のある種の組み合せは紙添加
剤として有用であることが判っていた。米国特許第4,
772,359号(1988)においてLinhartその他
は、N−ビニルホルムアミドのようなN−ビニルアミド
の単一重合体又は共重合体をフェノール樹脂と組み合せ
て、製紙用パルプスラリーの水切り助剤としての利用を
開示している。この特許出願においては、未加水分解の
ポリ(N−ビニルホルムアミド)は、フェノール樹脂と
協同して機能すると言われており、他方ポリ(N−ビニ
ルホルムアミド)の部分加水分解物はこのような機能を
しないと言われている(実施例6参照)。欧州特許出願
第0,337,310号(1989)には、加水分解した
ポリ(酢酸ビニル−ビニルアミド)とカルボキシメチル
セルローズ又はアニオン性澱粉のようなアニオン性重合
体との組み合せを使用して、紙生産物の湿潤圧縮強度を
増強することが記載されている。加水分解した重合体は
ビニルアミン単位1〜50モル%含有することができ
る、そして実施例は3〜30%のアミン官能基を有する
重合体について与えられている。
【0010】上記したEncyclopedia of Polymer Scienc
e and EngineeringへのSpenceの貢献は、紙の製造に使
用される種々の添加剤及び樹脂の機能と利益を記述し
た、紙への添加剤の包括的調査を提供していることであ
る。湿潤終期の添加剤が詳細に論じられている。カチオ
ン性官能基を提供し、また低分子量(103から105
を有するアミン基を含有する樹脂、例えばポリエチレン
イミンは紙における微粒子の保持を助けるのに使用され
る。アクリルアミドをベースにした水溶性重合体は紙の
乾燥強度を強化する添加剤として使用され、他方各種の
樹脂、例えばメラミンホルムアルデヒド樹脂は湿潤強度
を向上させる。しかしながら、ポリエチレンイミンは湿
潤強度増強用樹脂として商業的に有意義でないと言われ
ている。セルローズ性であるために非常に親水性である
紙への液体、特に水の滲透を低減させるために、サイズ
剤が使われる。開示されているサイズ剤はロジンをベー
スとした薬剤;アルキルケテン二量体(AKD)、アル
ケニルコハク酸無水物(ASA)及びステアリン酸無水
物のような長鎖脂肪酸無水物のようなセルローズ反応性
の合成物質;ワックスエマルジョン;及び弗素化合物の
サイズである。明バンのようなカチオン性保持助剤、カ
チオン性澱粉又はアミノポリアミド−エピクロロヒドリ
ン湿潤強度増強用樹脂がサイズ剤粒子をシート中に保持
するために使われる。
【0011】MartonはTappi J., 139〜43頁(19
90年9月)において、アルキルケテン二量体の反応を
論じて、加水分解はアルキルケテン二量体とセルローズ
間のエステル化反応に対する競走反応であって、サイズ
剤の有効性を減少させることを指摘している。アルキル
ケテン二量体サイズのエマルジョンはカチオン性澱粉又
はポリアミンアミド−エピクロロヒドリン樹脂で安定化
されて、後者は遥かに高い加水分解率を示した。アルキ
ルケテン二量体及びアルケニルコハク酸無水物は共にセ
ルローズのOH基と共有エステル結合を形成するが、し
かしまた条件によっては、周囲の媒体中の他のOH基と
反応し、真先に水との加水分解を起す。
【0012】ZhouはPaper Technology, 19〜22頁
(1991年7月)において、アルキルケテン二量体に
よるサイジングの研究を論じ、このサイジング効果は施
用後ある期間を経て、殊に昇温時に増加することを示唆
している。
【0013】
【発明の概要】発明者等は、改良された湿潤強度特性を
有するセルローズ性の紙の生産における、アミン−官能
性ポリ(ビニルアルコール)重合体とセルローズ反応性
サイズ剤との予期しない相互の協同作用を発見した。こ
のセルローズ反応性サイズ剤は、その各々が少なくとも
8個の炭素原子を含有するアルキル又はアルケニル置換
基を有する4又は5員の環状エステル又は無水物である
化合物である。この重合体は、好ましくは酢酸ビニルと
N−ビニルホルムアミドを共重させ、続いて加水分解に
より配合された単量体に基づいて1〜25モル%程度の
比較的低いアミン官能基を有する共重合体を形成させる
ことにより造られる。好適なサイズ剤はアルキルケテン
二量体又はアルキルコハク酸無水物である。
【0014】本発明によれば、改良された湿潤強度を有
するセルローズ性の紙の生産物は、アミン−官能性ポリ
(ビニルアルコール)樹脂と、少なくとも8個の炭素原
子を含有する1又はそれ以上のアルキル又はアルケニル
置換基を有する、4又は5員の環状エステル又は無水物
であるセルローズ反応性サイズ剤との組み合せを製造工
程中の紙へ添加することによって形成される生成物を含
有させることによって提供される。
【0015】明細書に添付した図面は、アミン官能性ポ
リ(ビニルアルコール)単独で及びアルキルケテン二量
体単独で使用して得られた値に基づいて予期される添加
剤の結果に対して、アルキルケテン二量体(AKD)と
ポリビニルアルコール/ビニルアミン共重合体(PVO
H/VAm・HCl)との種々の組合せ水準を含む本発
明の紙生産物の湿潤引張り特性を比較するグラフであ
る。
【0016】〔発明の詳細な記述〕アミン−官能性ポリ
(ビニルアルコール)、殊にポリ(ビニルアルコール/
ビニルアミン)共重合体は、アルキルケテン二量体又は
アルケニルコハク酸無水物のようなセルローズ反応性サ
イズ剤と組み合せて紙に配合されると、相乗的な湿潤強
度特性を提供することが判った。このセルローズ混合物
(固形分一定)の湿潤強度はこの共重合体及びサイズ剤
を単独で使用したときの添加効果から予期されるよりも
高い。中間的な混合物は、同じ全添加剤水準においてさ
え、いずれの成分の場合よりも高い湿潤強度を与える。
湿潤強度増強用重合体をサイズ剤と組み合せることによ
って得られる、この改良された湿潤強度は予期されない
ことであった。
【0017】ポリ(ビニルアルコール)は湿潤強度用添
加剤として又は製紙工程の湿潤終期における添加剤とし
て効果的ではない、その理由は、ポリ(ビニルアルコー
ル)は紙にとって実質的でなく、水の存在で除去される
からである。驚くべきことに、ポリ(ビニルアルコー
ル)中の低水準のアミン官能基、好ましくは配合された
単量体に対して1から25モル%のアミン官能基は水の
存在下に保持される実質的特徴を示して、湿潤終期及び
乾燥終期の両方での紙への添加で物理特性を改良するこ
とになる。ポリ(ビニルアルコール)中のより高水準の
アミン官能基の場合は、経済的有利性が一般に低下し、
そしてある場合にはポリ(酢酸ビニル)製造に採用され
た手順と同様な手順を用いてランダム共重合体を合成す
ることは難しい。事実、組成の変動は不均一な生成物の
形成に通じるので、ポリ(酢酸ビニル)にN−ビニルホ
ルムアミドを約10モル%も超えて配合することは困難
である。このことはより反応性の単量体(NVF)を適
当に遅らせて供給することによって緩和することができ
る。
【0018】アミン官能性ポリ(ビニルアルコール)を
得る好適な方法は、酢酸ビニル/N−ビニルアミド(例
えば、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセタミ
ド)共重合体を合成し、引続いて酢酸ビニルをビニルア
ルコールに、ビニルアミドをビニルアミンに加水分解す
ることである。反応率の比及び経済性に基づいて、5か
ら20モル%のN−ビニルアミドの配合が望まれる。も
う一つの好適な方法はポリ(ビニルアルコール)をアミ
ノアルデヒド又はアミノアセタールと反応させることで
ある。アルデヒド(又はアセタール)はポリ(ビニルア
ルコール)のヒドロキシル基と反応して懸垂アミン基(p
endant amine groups)を生ずる。アルデヒドの最高25
モル%まではこの方法を用いて配合することができる。
【0019】ポリ(ビニルアルコール)はポリ(酢酸ビ
ニル)の加水分解から調製される。ポリ(酢酸ビニル)
の調製及びポリ(ビニルアルコール)への加水分解はこ
の技術分野に習熟した者にとってよく知られており、ま
た書籍「Poly(vinyl alcohol):Properties and Applica
tions」, C. A. Finch, John Wiley & Sons, New York
(1973), 及び「Poly(vinyl alcohol)Fibers」, I. Sakura
da, Marcel Dekker, Inc., New York(1985)に詳細に論
じられている。ポリ(ビニルアルコール)についての最
近の論評がF. L. MartinによってEncyclopedia of Poly
mer Science andEngineering, 2nd ed., vol, 17, p16
7, John Willy & Sons, New York(1989)に述べられてい
る。
【0020】ポリ(酢酸ビニル)は乳化、懸濁、溶液又
は塊状重合技術を包含するこの技術分野においてよく知
られた方法によって調製することができる。Rodriguez
は「Principles of Polymer System」, p.98〜101, 40
3, 405, McGraw-Hill, New York(1970)において、塊状
及び溶液重合の手順並びに乳化重合の細目を記述してい
る。アミン官能性ポリ(ビニルアルコール)は、N−ビ
ニルアミド(例えば、N−ビニルホルムアミド又はN−
ビニルアセタミド)、N−アリルアミド(例えば、N−
アルキルホルムアミド)、又はアリルアミン(酸塩を含
む)を、ポリ(酢酸ビニル)重合に採用された方法を用
いて、酢酸ビニルと共重合させることによって調製する
ことができる。N−ビニルアミドを遅延供給しない限
り、10モル%を超すN−ビニルアミドの配合によって
は色々異った生成物を得ることになる。アリルアミンを
約10モル%用いると、所望するより低い分子量を得る
ことになり、従って所望のビニルアルコール重合体はア
リルアミンを最高10モル%まで含有することになろ
う。
【0021】懸濁重合によりポリ(酢酸ビニル)を調製
するときは、単量体は一般にポリ(ビニルアルコール)
のような懸濁剤を含有する水中に分散され、次いで過酸
化物のような重合開始剤が添加される。重合が完了し、
そして重合体が濾過され乾燥された後に未反応単量体は
気化されて除去される。ポリ(酢酸ビニル)の調製のた
めのこの手順は、本発明の酢酸ビニル共重合体(アミン
官能性ポリ(ビニルアルコール)のためのプレカーサー
として)用にもまた採用することができる。
【0022】ポリ(酢酸ビニル)はまた溶液重合によっ
て調製することができるが、この場合酢酸ビニルは重合
開始剤の存在下で溶剤に溶解される。重合の完了に続い
て、重合体は凝集によって回収され、また溶剤は気化さ
れて除去される。酢酸ビニル共重合体(アミン官能性ポ
リ(ビニルアルコール)用のプレカーサーとして)はこ
の手順を経て調製することができる。
【0023】塊状重合はポリ(酢酸ビニル)又は酢酸ビ
ニル共重合体の商業的製造においては普通行われない
が、しかしもし重合熱の除去に対して、適切な準備がな
されるならば用いることができる。
【0024】本発明の酢酸ビニル/N−ビニルアミド共
重合体の加水分解は、上記の参照例に指摘したようにポ
リ(ビニルアルコール)用に一般的に採用される方法を
用いて遂行できる。所望のアミン官能性ポリ(ビニルア
ルコール)を取得するように、酸又は塩基加水分解のい
ずれかを実行することができる。酸加水分解の場合は、
アミン基は、アニオン基(例えば、Cl-、Br-、HS
4 -、H2PO4 -、その他)で中和される正電価を生ず
るようにプロトン化される。アミン(−NH2)及びプ
ロトン化されたもの(NH3 +-)は共に本発明におい
て適する。
【0025】本発明にとって最大の関心であるセルロー
ズ反応性サイズ剤はアルキルケテン二量体(AKD)及
びアルケニルコハク酸無水物(ASA)である。アルキ
ルケテン二量体は下記構造:
【化1】 (上式中、R及びR1は4から20個の炭素原子を有す
る、それぞれ独立の直鎖又は分岐鎖炭化水素;好ましく
はR=R1である)によって表わすことができる。
【0026】「背景」の章で記された参照例に加えて、
AKD技術はTAPPI J. p.111(1991年7月)におい
てGess及びLundにより、また“The Sizing of Paper",
W. F. Reynolds, TAPPI PRESS, Atlanta(1989)に
おいてCatesその他により論じられている。このような
物質はビニルβ−ラクトンと2,4−置換シクロブタン
−1,3−ジオンとの平衡可能な混合物を含むものとし
てよく知られている。
【0027】アルケニルコハク酸無水物(又は酸)(A
SA)は下記構造:
【化2】 (上式中、R、R1及びR2は各々独立にH、CH3又は
2〜C18アルキルであって、R+R1+R2は5〜30
個の炭素原子を有する)を有する。ASAは一般にイソ
アルケルとマレイン酸無水物との反応によって調製され
る。紙のためのASAサイジングは、G. G. Spence(前
出)に加えて、TAPPI J., p. 177(1991年2
月)においてハタナカその他により、また“The Sizing
of Paper", W.F. Reynolds, TAPPI PRESS, Atlanta(1
989)においてFarley and Wasserにより論じられて
いる。
【0028】添加剤は一般に水性サスペンジョンとして
一緒に混合され、そして工程の湿潤終期に紙パルプスラ
リーへこのサスペンジョンを添加するか、又は製紙の乾
燥終期に紙シートへ添加剤を施用するかのいずれかによ
ってこの添加剤を紙に配合することができる。重合体及
びサイズ剤の両者を含む添加剤の全量は乾燥紙パルプに
対して普通0.05から4.0重量%の範囲にある。
【0029】本発明の他の利点及び特徴は以下の実施例
から当業に習熟した者には明らかとなるであろう。なお
これら実施例は説明のためだけのものであり、本発明を
不当に制限するように解釈されるべきではない。
【0030】実施例1 ポリ(酢酸ビニル−コ−ビニルホルムアミド)(VAc
−NVF)の重合は、所望のポリ(酢酸ビニル−コ−N
−ビニルホルムアミド)重合用のエマルジョン/サスペ
ンジョンを安定化した、事前混合物中のNVF−co−
VAcの界面活性剤の形成によって実行された。
【0031】事前混合溶液のための最初の原料加入は、
脱イオン水330g、NVF(AirProducts and Chemic
als社製)20g、VAc(Hochst-Celanese社製)15
g、及びt−ブチルペルオキシネオデカノエート(Triga
nox 23, Noury Chemicals社製)1.0gであった。遅延
供給原料は蒸溜したVAc340g及びNVF27gで
あった。
【0032】機械撹拌機、凝縮器、窒素入口、熱電対及
び滴下漏斗を備えたジャケット付5リットル樹脂釜に、
最初の加入原料を入れた。わずかな窒素流による撹拌と
被覆の許に混合物を循環浴を経由して60℃に加熱し、
この温度を30分間保持した。次いで遅延供給原料を1
時間以内に滴下漏斗を通して加えた。遅延供給原料を添
加する間に、溶液はだんだん曇って来て、重合熱により
温度が66〜68℃に上り、その時点で還流器が始動し
た。重合は更に2時間継続して、固形分51%及び粘度
22,000c.p. を有するラテックスを生じた。臭素酸
塩/臭化物滴定によって測定された残留単量体は1.6
%であった。
【0033】濾過後、共重合体の湿潤ケーキをメタノー
ル500ml中に懸濁した。メタノール100ml中の濃縮
HCl(36〜38%)45mlの溶液をこのサスペンジ
ョンに加えて、これを1時間還流器付きで加熱した。3
0℃で真空乾燥して、僅かに黄色い物質約180gを粉
末状で取得した。このものは水に容易に溶解した。生成
物は約12モル%VAm・HClを有するアミン−官能
性ポリ(ビニルアルコール)PVOH/VAm・HCl
であった。
【0034】実施例2〜10 Virgin Southern pineの未晒しパルプをHerty(Canadian
Freeness≒475)から得た。下記の通りに手造りシ
ートを調製して試験した: 〔実験室における手造りシートの調製〕実験室における
手造りシート調製のための手続きは、TAPPI 205から
誘き出した手順に基いた。乾燥基準で24gのパルプを
含有する充分に湿気のあるパルプを、蛇口水約1800
ml中に少なくとも3時間浸漬した。次いでスラリーを英
国基準(British Standard)のパルプ解砕機へ移して、
用いる湿潤終期添加剤(例えば、明バン、アニオン性澱
粉、及びアミン官能性ポリ(ビニルアルコール))を加
え;最終体積を2,000mlに調整した。そして混合物
を50,000回転撹拌した。混合した後、内容物を1
0リットルのプラスチック製バケットに移して最終体積
7.2リットルに希釈した(この後、引続いて記述され
る手順を用いて、ほぼ0.33%のコンシステンシーで
あった)。pHは0.1Mの硫酸又は0.1Mの水酸化ナト
リウムを用いて所望の値に調整した。スラリーは実験室
のミキサーを用いて低速で30分間撹拌した。
【0035】12個から16個の400ml分別量(aligu
ot)をバケットからくみ出して600mlビーカーに移し
た。パルプスラリーは、同時に均一な繊維濃度を維持し
ながら、注入することは難しい、そこで公平に均一な繊
維濃度を有する分別量を得るために、下記の技法を使っ
た。パルプスラリーを大きなヘラで撹拌し、400mlの
ビーカーを表面下に浸漬し、そして撹拌を止めた。ビー
カーは縁まで一杯にしてバケットから直接取り出し、そ
して全内容物を600mlビーカーに移した。TAPPI Meth
od205に記載されているように、各ビーカーのスラリ
ーから手造りシートを造るために、英国標準の手造りシ
ート機械を使った。記載されているようにプレスした後
に、温度23℃、相対湿度(R. H.)50%で操作されて
いる定温/定湿度の部屋で、このシートを一夜調整し
た。この手造りシートを鏡面乾燥板から取り外して室温
(R. T.)で15〜30分間平衡化させ秤量し、そして試
験するまでポリエチレンのジッパー留めの袋に保存し
た。
【0036】〔パルプコンシステンシーの測定〕パルプ
コンシステンシー(pulp consistency)の測定に利用され
る手順は、TAPPI Method240に類似したものだった。
Whatman#1の濾過紙パッドを105℃で15分間オー
ブン乾燥し、室温で5分間平衡化し、そして秤量してド
ライベースの重さを決定した。湿気を含んだパルプ約2
gを正確に秤量して600mlのビーカーに入れそして水
300mlでスラリー化した。このスラリーを小さいWari
ngBlendorに移し、そして低速度で30秒間撹拌した。
分散したスラリーは事前に秤量した濾紙の一つを用いて
濾過し、そして湿気を含んだパッドは105℃で15分
間Emerson高速乾燥器で乾燥した。乾燥されたパッドは
室温で5分間平衡化して秤量した。初期試料中の乾燥パ
ルプの量はこのようにして測定した。
【0037】手造りシート調製に使われる各々の新しい
容器又はパルプ試料に対して、試料中の色々な場所から
3個のサンプルを採取した、そしてコンシステンシーは
上述のように測定した。そのように測定された平均コン
システンシーをこの材料を用いた今後のすべての手造り
シート調製に使用した。
【0038】〔実験室での手造りのシートの試験法〕こ
れらの実施例で使われる基本的評価方法は、Instron測
定機(TAPPI Method495参照)を使用して測定される
ような紙片の引張り破断強度であった。10個の0.5
インチ巾の紙片を、この目的に設計された紙片カッター
を使用して、評価対象の手造りシートのセットから切り
取った。各セットからの5個の紙片を乾燥形式で試験し
て、巾1インチ当りのlbsの単位(lbs/in)て引張り強
度を測定した。他の5個の紙片を水道水に30分間浸漬
して、紙タオルで軽く吸いとり、そして、次に同じ手順
で直ちに試験した。このようにして湿潤引張強度を得
た。独立した試験は、30分の浸漬時間が紙を完全に飽
和させるのに充分であったことを示した。若干の試験で
は実施例において指摘されているように、水浸漬時間が
異なるものであった。
【0039】二つの条件設定を採用した:(a)7日間
室温、及び(b)7日間室温プラス100℃で1時間。
表1に示す通り、手造りシートは添加剤を使わずに(コ
ントロール実施例2)調製したもの及び実施例1の重合
体、アルキルケテン二量体(AKD)又はこれら両者を
用いて調製したものがあって、この表1には前述のよう
に測定された湿潤及び乾燥引張り指数値が与えられてい
る。
【0040】
【表1】
【0041】表1に指摘された結果は相乗作用的挙動を
グラフで示す図面で例証されている。これらの結果はA
KD及びPVOH/VAm・HClの両者を含有する紙
の湿潤強度の値は、これらのいずれかの単独使用から予
期される添加剤効果より著しく高いことを示している。
図面中プロット(a)及び(a′)は、7日間室温で調
整された試料の湿潤引張り指数に対して、実際値及び期
待値それぞれを表している。プロット(b)及び
(b′)は、7日間室温後100℃で1時間調整された
試料の湿潤引張り指数に対して、実際値及び期待値それ
ぞれを示している。
【0042】これらの手造りシートからの試料の特性
(湿潤及び乾燥)は表2に列記されている。
【0043】PVOH/VAm・HClを水に溶解し
て、手造りシート調製前にパルプ解砕機中のパルプスラ
リーに加えた。使用されたAKDはHercon 70(Hercul
es社製)であった。それは、水性ディスパージョン(エ
マルジョン)を安定化させるために、若干のカチオン性
澱粉をも含有していると信じられている水ベースの系で
ある。これらを一緒に使用するときは、パルプ解砕機中
のパルプスラリーへ添加する前に、PVOH/VAm・
HClとAKDとを水に事前溶解した。AKDはエマル
ジョンとして入手できて、その乾燥重量は使用したパー
セントを確立するために測定した。AKD単独で使用す
るときは、パルプ解砕機中パルプスラリーに添加する前
に、AKDを水で希釈した。
【0044】
【表2】
【0045】実施例11 実施例2、3、5及び7の試料は標準Mullen破裂テスト
(standard Mullen Burst test)を用いて試験した。試
験は乾式及び湿式で行った。乾燥試験はそれぞれ乾燥さ
れてから試験前に相対湿度30%、室温で調整された試
料5個を必要とした。湿式破裂試験には二つの条件を採
用した。瞬間的な湿潤化時間(ほぼ2秒間の浸漬)及び
5秒間の水中浸漬を条件に選び、その後引続き吸い取り
紙で吸い取って余剰の水を除去した。その後直ちに破裂
試験を行った。試験データは表3に列記してある。AK
DとPVOH/VAm・HClとの組み合せは、AKD
又はPVOH/VAm・HCl単独で同じ全添加剤水準
使用した場合より良好な破裂強度を生んでいる。
【0046】
【表3】
【0047】実施例12〜19 湿潤パルプ(Canadian Freeness≒700)(未晒し)の
試料をJames Riverから得た。実施例2〜10において
使われた手順に従って、但し乾燥パルプ重量に対する重
量%として表4に与えられている重合体及びサイズ添加
剤を例外とし、手造りシートを調製して試験した。重合
体は実施例1のPVOH/VAm・HClであり、そし
てサイズ剤はアルケニルコハク酸無水物(ASA)、即
ちドデセニルコハク酸無水物(DDSA)、オクテニル
コハク酸無水物(OSA)、又はn−オクタデセニルコ
ハク酸無水物(n−ODSA)であった。DDSA及び
n−ODSAはHumphrey Chemical Co. から、またOS
AはMilliken Chemical Co. から入手した。表4には湿
潤及び乾燥引張り指数の値を列記してある。
【0048】
【表4】
【0049】採用する添加剤の予期される結果に対す
る、ASA−PVOH/VAm・HCl混合物の湿潤及
び乾燥引張り指数の比較が表5に示されている。添加剤
の期待値はASAとPVOH/VAm・HClのブレン
ドされていないコントロール試料の平均値から計算し
た。すべての場合に、湿潤引張り指数は添加剤に基づく
計算と同等か又はそれより高くなっており、これはAK
D−PVOH/VAm・HCl混合物で指摘されたよう
に相乗作用の挙動を示していることになるが、これまで
報告されたようなものではない。大抵の場合、乾燥引張
り指数は一般に添加剤に基づく計算に比較して、上記混
合物に対してより高い値を示している。
【0050】
【表5】
【0051】実施例21〜24 実施例1のPVOH/VAm・HCl重合体とAKDと
を添加剤として使用して、ニューヨーク州立大学から入
手した漂白したクラフトパルプから、前記の実施例に記
載された手順を用いて、手造りシートを調製した。湿潤
及び乾燥引張り試験を調整された試料について行った。
結果は表6に示されている。
【0052】
【表6】
【0053】漂白パルプの紙は、組み合せ添加剤からは
乾燥引張り強度の向上を少ししか又は全く示さなかった
が、湿潤引張り強度の増強において、AKDとPVOH
/VAm・HCl間の相乗作用の挙動が明らかに存在し
た。実施例2及び3によって示されるように、未晒しパ
ルプの紙に対して観察されたより著しい向上とは対照
に、重合体単独では漂白パルプの紙に最小限の湿潤引張
り強度の向上を与えるだけであった。しかしAKDと組
み合せると、未晒しパルプの紙から得られた結果は、こ
の生産物においてAKD及び重合体それぞれ単独の添加
剤効果から期待できたであろうことより著しく良好であ
った。
【0054】実施例25〜30(比較例) 湿潤及び乾燥引張り特性の評価を、製紙工業において普
通に使用されているように、AKD−カチオン性澱粉混
合物を用いて造られた未晒しパルプ(James River Pine)
の手造りシートのいくつかについて行った。調製、コン
ディショニング及び試験の手順は先行実施例に対して指
摘されたのと同様であった。結果は表7に示されてい
る。
【0055】
【表7】
【0056】表7のデータは、引張り強度の増強に関し
てAKDとカチオン性澱粉との間に相乗作用が存在しな
いことを示している。AKD単独の0.5重量%使用で
はコントロール(実施例25)を上廻る湿潤引張り強度
の向上を見せており、また中間水準(0.25重量%)
のAKDの使用はそれに見合った又は低い値を与えた。
乾燥引張りの値には一貫した傾向は注目されなかった。
【0057】実施例31〜32(比較例) 実施例27〜30に示されるようなカチオン性澱粉の代
りにAKDと一緒にポリ(ビニルアルコール)(PVO
H)を使用した。PVOHはAir Product andChemical,
Inc. 製のVinol 205であった。
【0058】
【表8】 PVOHは単独又はAKDとの併用で引張り強度の向上
を示さなかった。
【0059】実施例33 全添加量0.5重量%でAKD及びPVOH/VAm・
HClそれぞれ単独使用、及び種々の割合での両者の併
用で改質されたJames River Pine Pulp及びHerty未晒し
パルプから造られた手造りシートについて、水収着試験
を行った。重合体単独使用の結果は、浸漬と殆ど同時に
飽和が観察されたコントロールよりもほんの僅か低い水
収着を示した。AKD改質はずつと低い水収着を示した
が、これは時間と共に増大した。この水収着の低減効果
はまたAKD−PVOH/VAm・HCl混合物に対し
ても注目されたが、AKD 0.1重量%(重合体0.4
重量%)で達せられた収着低減効果の大部分は発揮さ
れ、そしてAKDの水準が0.2、0.3及び0.4重量
%(重合体はそれぞれ0.3、0.2及び0.1重量%)
で達せられた収着低減効果を実質的に全面発揮された。
この研究から、AKDはPVOH/VAm・HClと併
用すると、重合体と一緒になって、紙の湿潤引張り強度
を相乗作用的に増大するのに加えて、サイズ剤として引
き続き役立つことが判る。
【0060】実施例34 ポリ(ビニルアルコール)を含有する一級アミンの追加
は本発明において有用である。ポリ(ビニルアルコー
ル)の4−アミノブチルアルデヒドジメチルアセタル
(ABAA)H2N−CH2−CH2−CH2−CH(OM
e)2との反応は一級アミン配合のためのもう一つの便宜
な方法を示している。Airvol 325LAポリ(ビニルアルコ
ール)の試料を水溶液中で10モル%のABAAと反応
させた(実施例35の合成参照)。得られた生成物を、
他の例で注目される確立された試験手続き通りに評価し
た。James River pulp(Canadian Freeness≒700)を
用い、0.5%PVOH/ABAA、0.5%AKD、
0.25%PVOH/ABAA/0.25%AKDそれぞ
れの添加に対して、湿潤及び乾燥引張り指数の値が示さ
れている。結果は、ブレンド物が各添加剤の期待値より
高い値を生じることを実証している。
【0061】
【表9】
【0062】合成に関する実施例35 ポリ(ビニルアルコール)(Airvol 325LA、20.00
g、0.454モル)を窒素雰囲気下80℃で水(10
0ml)に溶解した。溶解後、濃塩酸(6.53g、0.0
681モル)及び4−アミノブチルアルデヒドジメチル
アセタール(6.05g、0.0454モル)を追加水
(30ml)と共に反応に加えた。反応は窒素雰囲気下8
0℃で4.5時間継続させた。反応液は中和した。水を
回転式蒸発器で除去し、そして生成物を真空オーブン
(50℃/1Torr)中で更に乾燥して生成物27.68
gを得た。
【0063】本発明のこの他の利点と特徴は、当業に習
熟した者にとって、本発明の精神又は範囲から逸脱する
ことなく、前述の開示から明らかになることであろう。
【0064】以上、本発明を詳細に説明したが、本発明
はさらに次の実施態様によってこれを要約して示すこと
ができる。 1. アミン官能性ポリ(ビニルアルコール)及びその
各々が少なくとも4個の炭素原子を含有するアルキル又
はアルケニル置換基を有する、4又は5員の環状エステ
ル又は無水物を、製紙工程中に紙に添加することからな
る、セルローズ性の紙の湿潤強度を改良する方法。 2.前記共重合体及び環状エステル又は無水物が紙パル
プスラリーに添加される、前項1の方法。 3.前記共重合体及び環状エステル又は無水物が紙シー
トに添加される、前項1の方法。 4.前記環状エステル又は無水物がセルローズ反応性サ
イズ剤であり、また前記アミン官能性ポリ(ビニルアル
コール)がポリ(ビニルアルコール/ビニルアミン)湿
潤強度増強樹脂である、前項1の方法。 5.前記サイズ剤が構造式:
【化3】 (上式中、R及びR1は各々は独立に4から20個の炭
素原子を含有する直鎖又は分岐鎖の炭化水素である)か
らなるアルキルケテン二量体である、前項4の方法。 6.前記サイズ剤が構造式:
【化4】 (上式中、R、R1及びR2は各々は独立にH、CH3
はC2〜C18アルキルであり、そしてR+R1+R2は5
〜30個の炭素原子を有する)からなるアルケニルコハ
ク酸無水物である、前項4の方法。
【0065】7.前記共重合体が酢酸ビニルと、配合さ
れた単量体に基づいて1から25モル%のN−ビニルホ
ルムアミドとの共重合体の加水分解である、前項4の方
法。 8.前記共重合が加水分解前に5から20モル%の配合
されたN−ビニルホルムアミドを含有する、前項7の方
法。 9.アミン官能性ポリ(ビニルアルコール)樹脂と、そ
の各々が少なくとも8個の炭素原子を含有する1個又は
それ以上のアルキル又はアルケニル置換基を有する4又
は5員の環状エステル又は無水物であるセルローズ反応
性のサイズ剤との配合物を、紙を製造する間に紙に添加
することによって生ずる生成物を含有する、改良された
湿潤強度を有するセルローズ性の紙の生産物。 10.前記樹脂が酢酸ビニルと、配合された単量体に基
づいて1から25モル%のN−ビニルホルムアミドとの
共重合体の加水分解物であり、そして前記サイズ剤がア
ルキルケテン二量体又はアルケニルコハク酸無水物であ
る前項9の生産物。 11.前記樹脂及び前記サイズ剤がそれぞれ乾燥紙パル
プに基づいて0.05から4.0重量%の量で添加され
た、前項10の生産物。 12.アミン官能性ポリ(ビニルアルコール)が4−ア
ミノブチルアルデヒドとポリ(ビニルアルコール)単一
又は共重合体との反応生成物である、前項1の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリビニルアルコール/ビニルアミン・HCl
(PVOH/VAm・HCl)及びアルキルケテン二量
体(AKD)を組合せて用いる場合に得られる湿潤引張
り指数の期待値(破線)と実際値(実線)とを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨージ・ダビツドウイツチ アメリカ合衆国ペンシルベニア州18104. アレンタウン.デイアフイールドドライブ 1350 (72)発明者 ロバート・クランツ・ピンシユミツト・ジ ユニア アメリカ合衆国ペンシルベニア州18104. アレンタウン.リバーテイストリート2549

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミン官能性ポリ(ビニルアルコール)
    及びその各々が少なくとも4個の炭素原子を含有するア
    ルキル又はアルケニル置換基を有する、4又は5員の環
    状エステル又は無水物を製紙工程中に紙に添加すること
    からなる、セルローズ性の紙の湿潤強度を改良する方
    法。
  2. 【請求項2】 前記環状エステル又は無水物がセルロー
    ズ反応性サイズ剤であり、また前記アミン官能性ポリ
    (ビニルアルコール)がポリ(ビニルアルコール/ビニ
    ルアミン)湿潤強度増強樹脂である、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 アミン官能性ポリ(ビニルアルコール)
    樹脂と、その各々が少なくとも8個の炭素原子を含有す
    る1個又はそれ以上のアルキル又はアルケニル置換基を
    有する4又は5員の環状エステル又は無水物であるセル
    ローズ反応性のサイズ剤との配合物を、紙を製造する間
    に紙に添加することによって生ずる生成物を含有する、
    改良された湿潤強度を有するセルローズ性の紙の生産
    物。
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