JPS6312795A - 紙力増強剤 - Google Patents

紙力増強剤

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JPS6312795A
JPS6312795A JP15262986A JP15262986A JPS6312795A JP S6312795 A JPS6312795 A JP S6312795A JP 15262986 A JP15262986 A JP 15262986A JP 15262986 A JP15262986 A JP 15262986A JP S6312795 A JPS6312795 A JP S6312795A
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JP
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paper
paper strength
starch
acrylamide
mol
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JP15262986A
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正富 小川
真弓 成嶋
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Dick Hercules Kk
Original Assignee
Dick Hercules Kk
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は酸性ないし中性pH領域における抄紙系におい
て紙力増強効果に優れており、さらには濾水性の向上、
サイズ剤等の内添薬品の歩留り向上にも寄与し、かつ発
泡性の低い紙力増強剤に関する。
〔従来の技術〕
近年紙の原料である森林資源の供給が不足し、その代替
として古紙の使用比率が高まっている。
古紙の使用比率の高まりに起因する紙力の低下を補うた
め、種々の紙力増強剤が使用されている。
とりわけ、乾燥強度を増加させる乾燥紙力増強剤として
はポリアクリルアミド系のポリマーが近年広く用いられ
るようになっている。これをイオン性で区別するとアニ
オン性、カチオン性あるいは両性ポリアクリルアミドに
大別される。アニオン性ポリアクリルアミドは、価格が
安いために最も多く使用されているが、硫酸パ゛ンド、
カチオン性あるいは両性の高分子電解質物質を定着剤と
して使用しないと所期の効果は得られない。しかしなが
ら定着剤として硫酸バンドを使用した場合、酸性域での
抄紙に限定されるため抄紙機が腐食しやすい、あるい祇
の耐久性が悪い等の欠点を有している。
一方、カチオン性あるいは両性ポリアクリルアミドはそ
れ自身で紙力増強効果を発現するとともに、アニオン性
ポリアクリルアミドをパルプに定着させる機能を有して
おり、アニオン性ポリアクリルアミドと併用した場合は
、このアニオン性ポリアクリルアミドの定着剤である硫
酸バンドの使用量を減少させるあるいは無添加にするこ
とが可能となり、硫酸バンドを使用した場合の前記欠点
を解消あるいは大幅に改善できる。
ポリアクリルアミドにこのようなカチオン性あるいは両
性というイオン性を付与する方法としては、ホフマン転
位反応、マンニッヒ反応、カチオン性単量体あるいはア
ニオン性単量体との共重合等が挙げられる。
ポリアクリルアミドのホフマン転位反応物は、その性能
が優れているため種々研究されているが、経時的にその
カチオン性が低下し、それに伴って性能が低下するとい
う欠点を有しており、未だ安定性は改良されていない。
また、共重合物は濾水性およびサイズ剤の歩留りが劣る
という欠点を有しており、これらの欠点を改良するため
に共重合物のカチオン性をあげようとすると、カチオン
性単量体が高価であるため製造コストが高くなるという
経済的な欠点がある。
一方、ポリアクリルアミドのマンニッヒ反応物はカチオ
ン性を付与するためにホルムアルデヒドとアミン類を使
用するが、これら変性剤が安価であるため経済的に有利
である。しかしながらこのポリアクリルアミドのマンニ
ッヒ反応物は前記じた他のタイプのポリアクリルアミド
に比して発泡性が高いという欠点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、特開昭60−246894号において、
水溶性不飽和二塩基酸を含有するアクリルアミド系共重
合体のマンニッヒ反応物が優れた紙力増強効果を示すこ
とを見出したが、その発泡性については改良の余地があ
る。したがって発泡性の改良、さらにその紙力増強等の
効果を高めることができればその有用性は一段と増大す
ることになる。
従って、本発明の解決課題は祇および板紙の製造におい
て、乾燥強度を増強させ、さらに濾水性の向上、サイズ
剤等内添薬品の歩留り向上にも寄与し、かつ発泡性の低
い紙力増強剤を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記問題点の解決手段として、澱粉類の存在
下において、 (1) (a)  アクリルアミドおよび/またはメタ
クリルアミド、および (bl  α、β不飽和ジカルボン酸および/またはそ
れらの塩類を必須単量体成分として重合させた後、 (2)得られる重合体を第2級アミン類とホルムアルデ
ヒドを用いるマンニッヒ反応で変性し、その変性率を上
記単量体(alに対し5〜60モル%とすることにより
得られる変性重合体を有効成分として含有することを特
徴とする紙力増強剤を提供する。
澱粉類の量は単量体(a)および(b)の混合物(以後
、(メタ)アクリルアミド系単量体混合物という。)の
固型分100重量部に対して、5〜80重量部が好適で
ある。澱粉類が5重量部未満では澱粉類を用いることに
よる効果発現が弱く、また80重量部以上ではマンニッ
ヒ反応によるカチオン導入量が相対的に減少して性能低
下を引き起こし易い。
(メタ)アクリルアミド系単量体混合物の好適な組成は
、アクリルアミドおよび/またはメタアクリルアミドを
80〜99.5モル%、好ましくは85〜99モル%と
、α、β不飽和ジカルボン酸および/またはそれらの塩
類を0.5〜20モル%、好ましくは1〜15モル%で
ある。
マンニッヒ反応による変性率は、含有(メタ)アクリル
アミドに対して好ましくは5〜60モル%、一層好まし
くは10〜60モル%である。この変性率は、(メタ)
アクリルアミドに対して用いられる第2級アミン類およ
びホルムアルデヒドの各々のモル%を指称している。
本発明に使用される澱粉類の種類については特に限定は
なく、例えば馬鈴薯澱粉、とうもろこし澱粉、タピオカ
澱粉、小麦澱粉等の生澱粉およびそれらの酸化澱粉、ア
ルキルエーテル化澱粉、カチオン化澱粉、リン酸澱粉、
尿素リン酸澱粉、ジアルデヒド澱粉等が挙げられる。こ
れら澱粉類は、あらかじめ加温して糊化液状にして用い
てもよく、また水に分散したスラリー状態で使用しても
よい。
α、β不飽和ジカルボン酸および/またはそれらの塩類
としては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラ
コン酸およびそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モ4等が挙げられる。
これらは単独で使用してもよく、また2種以上併用して
もよい。上記成分以外に、アクリル酸、メタクリル酸等
のα、β不飽和モノカルボン酸およびそれらの塩類、ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドおよびそ
の4級化物のような重合可能な水溶性単?体、あるいは
重合体の水溶性を害しない程度の量のスチレン、アクリ
ロニトリル、アクリル酸メチル等の疎水性単量体を共重
合成分として併用してもよい。
第2級アミン類の代表例としてジメチルアミン、ジエチ
ルアミン等が挙げられるが、これら第2級アミン類と共
に公知慣用の第1級アミン類を併用することはさしつか
えない。
澱粉類の存在下での(メタ)アクリルアミド系単量体混
合物の重合反応は、従来公知の方法によって実施される
。例えば、ラジカル重合開始剤として過硫酸ナトリウム
、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、
第二セリウム塩などの水溶性触媒を全単量体に対して0
.01〜5重量%使用し、水溶性重合を行うことによっ
て実施できる。またジメチルアミン、亜硫酸水素ナトリ
ウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートな
どの還元剤を用いてレドックス重合することもできる。
この重合反応は、澱粉類の存在する水性媒体中の単量体
濃度が5〜30重量%、反応温度25〜100℃、反応
時間1〜10時間の条件で行なわれる。澱粉類は前記し
たようにあらかじめ加温して糊化液状にして用いてもよ
いし、あるいは水に分散したスラリー状で用いてもよい
また重合度を調節するために、公知の連鎖移動剤例えば
アリルアルコール、アリルスルホン酸ナトリウム、アリ
ルアミンなどのアリル化合物あるいはイソプロピルアル
コール、次亜リン酸ナトリウム等を適宜使用し、目的と
する粘度および分子量の変性共重合体を得ることができ
る。
上記変性重合体に引続きマンニッヒ反応を行なうが、こ
のマンニッヒ反応は従来公知の方法にしたがって実施さ
れる。すなわち反応温度20〜60°Cにて、ホルムア
ルデヒドおよび第2級アミン類を加え、pHを10〜1
1に保ちながら、0.5性や経済性を損わない範囲内に
おいてアミン類またはホルムアルデヒドのいずれが一方
を過剰に加えてもさしつかえない。
このようにして得られた本発明の紙力増強剤の好ましい
粘度は、濃度が10重量%の場合、300〜100,0
00 cps  (ブルックフィールド粘度/25°C
)、以下粘度と略記する。)であり、特に好ましい範囲
は800〜20.0OOcpsである。極度に粘度が低
い場合は、゛濾水性、歩留り効果が劣り、また極度に粘
度が高い場合は、濾水性および歩留り効果は優れるもの
の過度のパルプの凝集をおこして地合いを乱すため、紙
力低下等の悪影口を及ぼす。
本発明の紙力増強剤は、パルプの水性分散液のパルプ乾
燥重量に対して0.05〜4重景シ重量加して使用され
る。この紙力増強剤を話力Bする場所は、パルプが水に
良く分散している状態である所であるならばいずれでも
良く、任意の工程で添加することができる。
なお抄造時に公知のサイズ剤、紙力増強剤、濾水性向上
剤等を併用することは何らさしつかえない。
〔作 用〕
本発明の変性重合体が優れた紙力増強効果ならびに濾水
性の向上、歩留り効果を示す機構は明らかではないが次
のように考えられる。澱粉類を用いない(メタ)アクリ
ルアミド系共重合体のマンニッヒ変性物よりも本発明品
の効果が優れているという事実から、水溶液中にコロイ
ド状に存在する澱粉類の微粒子に本来水溶液となって水
中に均一に溶解するマンニッヒ変性(メタ)アクリルア
ミド系共重合体が小フロック化した形で存在するため、
より大きな電荷分子量で作用するとともに(メタ)アク
リルアミド系共重合体と結合している澱粉類に存在する
多くの水酸基が、(メタ)アクリルアミド系共重合体と
セルロースの間の主に水素結合によると思われる結合を
さらに強化していると考えられる。
また、(メタ)アクリルアミド系重合体にマンニッヒ反
応をほどこしただけの市販の多くの製品は、一般に希釈
時および添加後の抄紙系での発泡が多く、操業上問題視
される場合がある。
本発明の紙力増強剤の発泡性が低い理由は、澱粉類を介
在してマンニッヒ変性(メタ)アクリルアミド系共重合
体が小フロック状になっているため、均一溶解する単な
るマンニッヒ変性(メタ)アクリルアミド系共重合体に
比して、発泡性自体が低くかつ泡の安定化にも作用しな
いためと考えられる。
〔実施例〕
以下に本発明の紙力増強剤の実施例および応用例を示す
が、本発明は決してこの実施例のみに限定されるもので
はない。以下において%とあるのは、特に断りのない限
りすべて重量%である。
〈実施例1〉 攪拌機、温度計、還流冷却管および窒素ガス導入管を具
備した1で四つロフラスコに水185.8 gを入れ、
酸化澱粉32.79 gを加えて分散させた後90°C
に加温し、十分に溶解させる(澱粉濃度15%)。熔解
した後冷却し、50%アクリルアミド水?8ンff11
24.1  g  (0,873モル)、イタコン52
3、51 g (0,027モル)、水339.3 g
を仕込みさらに分子量(溶液粘度)を調節するため2%
次亜リン酸ナトリウム水溶液3.64 gを加えた。1
5%水酸化す) IJウム水溶液にて反応溶液のpHを
4.0に調節した後、窒素ガス導入下60℃に昇温し、
5%過硫酸アンモニウム水溶液2.04g(対単量体0
.05モル%)を加え、重合を開始した。その後75°
Cで3時間保持し、重合を完了させたところ不揮発分1
4.4%、粘度6400 cps、 pH4,3なる安
定な澱粉−アクリルアミド系共重合体(澱粉/アクリル
アミド系単量体混合物=50/100(重量比、以後5
0重世%として表記する)、アクリルアミド系単量体混
合物の組成比ニアクリルアミド/イタコン酸=97/3
(モル比)〕の水)容)夜を得た。
しかるのち、この重合体水溶液を40℃に冷却し、攪拌
下37%ホルムアルデヒド水溶液35.39g (0,
4365モル)を加え、ついで粘度安定性のため過剰量
の50%ジメチルアミン水溶液51.07 g(0,5
675モル)を加え、15%水酸化ナトリウム水溶液に
てpllを10〜11に保ちながら、40℃にて2時間
保持し、不揮発分15.1%、粘度7100cps、 
ptl 10.2なる安定なマンニッヒ反応物を得た。
このマンニッヒ反応物のマンニッヒ変性率は50%であ
る。〔アクリルアミド/ジメチルアミン/ホルムアルデ
ヒド=100/65150  (モル比)〕 以後このマンニッヒ反応物を紙力増強剤A−1と略記す
る。
〈実施例2〜26〉 後記する第1表記載の澱粉と単量体混合物の配合割合に
従って実施例1と同様な重合反応を行ない、第1表記載
の変性率で実施例1と同様にマンニッヒ反応を行い、澱
粉−(メタ)アクリルアミド系共重合体のマンニッヒ反
応物を得た。なお同程度の粘度を得るため使用する連鎖
移動剤の量は適宜変えて行った。
かくして得られた紙力増強剤をそれぞれA−2〜A−1
1,B−1〜B−6,C−1〜C−6゜D−1,E−1
,F−1と略記する。
実施例1〜26で得られた紙力増強剤の物性を第1表に
示す。
以下の表甲における単量体の略号は次の通りである。
AAm・・・アクリルアミド M A A m・・・メタクリルアミドIA・・・イタ
コン酸 MA・・・マレイン酸 FA・・・フマル酸 AA・・・アクリル酸 M A A・・・メタクリル酸 〈実施例27〜30〉 実施例27 実施例1において酸化澱粉をあらかじめ加温溶解せずに
粉末のまま仕込み、スラリー状にて用いる以外は実施例
1と全く同様な操作を行なう事によって安定なる澱粉−
アクリルアミド系共重合体のマンニッヒ反応物を得た。
これを紙力増強剤A′−1とする。
実施例28,29.30についても同様に、澱粉を加温
溶解せずにスラリー状にて用いる以外は実施例24,2
5.26と全く同様な操作を行ない得られた反応物をそ
れぞれ紙力増強剤D’−L。
E’−1,F’−1とする。
実施例27〜30で得られた紙力増強剤の物性を第1表
に示す。
〈比較例1〜5.7〜11〉 後記する第2表記載の成分配合割合に従って実施例1と
同様な操作を行ない、澱粉−アクリルアミド系共重合体
のマンニッヒ反応物を得た。なお重合時に用いる連鎖移
動剤の量は、適宜変えて行った。かくして得られた反応
物をそれぞれ紙力増強剤a −i 〜a −5、b−1
〜b−3、c−1〜c−2とする。
〈比較例6.12> 第2表記載の成分配合にて連鎖移動剤を適宜用いて実施
例1と同様な操作により重合反応のみを行ない、その後
のマンニッヒ反応は行なわなかった。かくして、得られ
た反応物をそれぞれa−6゜c−3とする。
〈比較例13〉 実施例1において15%澱粉水溶液を用いない以外は全
く同様な操作を行ない、イタコン酸/アクリルアミド共
重合体の50%マンニッヒ変性物を得た。なお連鎖移動
剤は適宜用いた。ここで得られた反応物を紙力増強剤g
−1とする。
比較例1〜13で得られた紙力増強剤の物性を第2表に
示す。
〈比較例14〜17〉 比較例13で得られた紙力増強剤g−1と加温溶解した
酸化澱粉の15%水溶液を重量比で100:25..1
00:50. 100ニア5. 1 oo:h−2,h
−3,h−4とし、物性を第3表に示した。
〈比較例18〜21〉 実施例1において、15%澱粉水溶液を用いない以外は
全く同様の操作を行ない、イタコン酸/アクリルアミド
共重合体を得た。この共重合体を加温溶解した酸化澱粉
の15%水溶液と重量比で100:25,100:50
,100ニア5゜100:100の割合で混合した後、
実施例1と同様の操作にてマンニッヒ反応(変性率50
%)をおこない、得られた反応物をそれぞれ順にi−1
゜i−2,i−3,i−4とし、その物性を第3表に示
した。
〈応用例1〉 (メタ)アクリルアミド系単量体混合物中のアニオン性
単量体の種類による性能の違いを見るために、パルプと
してカナディアン・スタンダード・フリーネス(以下C
3Fと略記する。)402mlの段ボール古紙を用いて
その2.5%水性分散液にアニオン性ポリアクリルアミ
ド重合体く市販品)0.3%(対パルプ乾燥重量基準、
以下同様)、硫酸バンド1.0%を順次加え続いて実施
例および比較例で得られたカルボキシルlを6molχ
ニ合わせた紙力増強剤を0.1%加えた。このバルブス
ラリーを0.3%に希釈しノープル・アンド・ウッド製
の手抄き装置にて抄紙しく抄紙時pH5,0)、次いで
ドラム・ドライヤーにて110°c、 1.ss・間乾
燥させ、坪量80±2g/rdおよび163±3 g 
/ mなる二種類の手抄き祇を得た。得られた手抄き祇
は、20゛C165%RH条件下で24時間調湿した後
、前者の坪量の手抄き祇について「破裂強さ」、後者の
坪量の手抄き祇について「圧縮強さ」を測定した。また
この0.3%パルプスラリーを用いてrDDTJを測定
し、濾水性についても調べた。
各々の物性測定は、下記の方法に準じて行った。
(以下同様) 破裂強さ・・・JIS P−8112 圧縮強さ・・弓IS P−8126 C3F・・・JIS P−8121 D D T =4appi Journal第56巻、
第10号(1973年)の第46頁に記載されているr
DynamicDraina−4ge Jar Jと同
様の装置を用いてバルブスラリー80On+Aを直径約
7.5 CjnのJarに注ぎ、回転数800 rpm
にて攪拌しながら、下部コックを開き100 mesh
の金網を濾過させ濾液量が一定になるまでの時間を測定
するもので、濾水性の評価に用いる事ができる。ここで
は濾液量が250mAになるまでの時間を測定した。
結果を第4表に示す。
同表より (メタ)アクリルアミド系単量体混合物中の
アニオン性単量体としてアクリル酸、メタクリル酸の如
きα、β不飽和モノカルボン酸のみ含む比較例と比べて
、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸の如きα、β不飽
和ジカルボン酸を含む本発明品は、紙力増強効果が優れ
ると共に濾水性も優れていることが明らかである。
また、上記比較例と比べて澱粉類を含まないα。
β不飽和ジカルボン酸とアクリルアミドからなるポリア
クリルアミド系重合体のマンニッヒ変性物は、紙力増強
効果、濾水性環イ)れているものの、さらに澱粉類の存
在下にてそれらを重合した後、マンニッヒ変性して得ら
れる本発明品がさらに優れていることが明らかである。
〈応用例2〉 澱粉類とアクリルアミド系単量体の比および本発明の澱
粉類の存在下でのアクリルアミド系単量体重合物のマン
ニッヒ変性物と、比較例のアクリルアミド系重合物のマ
ンニッヒ変性物に澱粉類を混合したもの、あるいはアク
リルアミド系共重合体と澱粉類を混合してからマンニッ
ヒ変性反応を行ったものであるいわゆるブレンド物との
性能比較を行うために、バルブとしてC3F=372m
j2である段ボール古紙を用いて、応用例1と同様な操
作を行ない、rDDTJの測定ならびに坪量約80±2
g/rrrO手抄き祇を用いて「破裂強さ」。
坪量160±2 g/r+?の手抄き祇を用いて「圧縮
強さ」の測定を行った。結果を第5表に示す。
また、ここで用いた紙力増強剤を32℃に保持した時の
粘度の経時変化についても測定を行なった。結果を第6
表に示す。
第5表より澱粉類とアクリルアミド系単量体混合物の比
は、5/100〜80/100がよく、0/100や1
00/100の場合は、性能的に劣ることがわかる。
又、本発明品と比較例であるブレンド品との比較では、
性能的に本発明品が優れており、第6表からもブレンド
品は安定性が悪く分離やゲル化を起こしているのに対し
、本発明品は保存安定性にも優れていることが明らかで
ある。
(応用例3〉 (メタ)アクリルアミド系華債体混合物中のα。
β不飽和ジカルボン酸含有量の影響をみる目的で実施例
、比較例で得られた種々の量のイタコン酸を含んだ紙力
増強剤について段ボール古紙(C5F=392m/!、
)を用いて応用例1と同様な操作を行ない、rDDTJ
の測定並びに坪ff180±2g/Mの手抄き紙を用い
て「破裂強さ」、坪量158±2 g/mの手抄き紙を
用いて「圧縮強さ」の測定を行った。
結果を第7表に示す。
同表より、α、β不飽和ジカルボン酸を全く含まないも
の、あるいは20モル%以上含有するものは性能が劣る
ことが明らかである。
く応用例4〉 マンニッヒ反応の変性率の紙力増強剤の効果に及ぼす影
響をみる目的で、段ボール古紙(C3F=408mj2
)を用いて応用例1と同様な操作を行ないrDDTJ測
定ならびに坪179±2g/m′の手抄き祇を用いて「
破裂強さ」、坪量161±2 g / mの手抄き祇を
用いて「圧縮強さ」の測定を行った。
結果を第8表に示す。
同表より紙力および濾水性が共に優れる紙力増強剤のマ
ンニッヒ変性率は5〜60モル%であることが必要であ
り、変性率が5モル未満では特に濾水性に、また60モ
ル%以上では特に紙力に悪影客を及ぼすことがわかる。
く応用例5〉 アニオン性樹脂との併用ではなく、紙力増強剤の単独使
用糸でのマンニッヒ変性率の物性に及ぼす影響をみる目
的で段ボール古紙(CS F =392ml)の2.5
%水性分散液に硫酸バンド0.5%あるいは1.5%、
ロジンエマルジョンサイズ剤(製品名ニューフォー10
0、ディック・バーキュレス社製)0.2%を順次加え
た後、実施例および比較例で得られた紙力増強剤を0.
4%加えた。このパルプスラリーを0.3%に希釈し、
rDDTjを測定すると共にノープル・アンド・ウッド
製の手抄き装置にて抄紙を行ない(抄紙時pH:硫酸バ
ンド0゜5%添加の時pH6,0,1,5%添加の時p
H4,5)次いでドラム・ドライヤーにて110℃、1
.5分間乾燥させ、坪量83±2g/mおよび168±
3g/mの手抄き祇を得た。得られた手抄き祇は20°
C165%RH条件下で24時間調湿した後前者の坪量
の手抄き祇について「破裂強さ」、「ステキヒトサイズ
度」、後者の坪量の手抄き祇については「圧縮強さ」を
測定した。結果を第9表に示す。
同表より紙力増強剤単独使用抄紙系においても良好な紙
力増強効果、濾水性およびサイズ歩留り効果を示すのは
、マンニッヒ変性率が5〜60−Eル%であることが明
らかである。
〈応用例6〉 本発明の紙力増強剤を合成する際、澱粉を加温溶解した
水溶液状で用いる場合、水に澱粉粉末を分散させたスラ
リー状で用いた場合の各々について種々の澱粉を用いて
下記の方法により評価した。
段ボール古紙(C3F=395 m+2)の2.5%水
性分散液に実施例および比較例で得られた紙力増強剤0
.24%、アニオン性ポリアクリルアミド重合体(市販
品)2.2%、硫酸バンド1.4 %を順次加え、さら
に実施例および比較例で得られた同紙力増強剤0.36
%を添加した。このパルプスラリーを0.3%に希釈し
、rcsFJを測定すると共にノープル・アンド・ウッ
ド製の手抄き装置にて抄征しく抄紙時p)14.5)、
次いでドラム・ドライヤーにて110℃、1.5分間乾
燥させ、坪量125±2 g / rrrなる二種類の
手抄き祇を得た。得られた手抄き紙は、20℃、65%
RH条件下で24時間調湿した後「破裂強さ」、「圧縮
強さ」を測定した。
また、この時の抄紙白水を用いて、発泡性を測定した。
発泡性の測定は下記の方法で行った。
発泡性・・・ノープル・アンド・ウッド製手抄き装置に
て、手抄きの際に生じる抄紙白水202を約10Of!
内容積をもつ円筒型容器に入れ、この抄紙白水をポンプ
にて循環させながら液面上50cm程の所から落下させ
、10分間循環落下後の液面に生じる泡の量を肉眼観察
し、泡量の多寡により発泡性の大小とした。
発泡性小・・・○ 標準(無添加)・・・△ 発泡外大・・・× 結果を第10表に示す。
同表より澱粉を加温溶解した水溶液状として用いた場合
も、水に澱粉粉末を分散させたスラリー状として用いた
場合も本発明の紙力増強剤は優れた紙力増強効果ならび
に濾水性を示し、かつ低発泡性であることが明らかであ
る。又澱粉の種類についても限定はなく、種々の澱粉を
用いることができることが明らかである。
〔発明の効果〕
本発明の紙力増強剤は祇および板紙の抄造にあたり、酸
性ないし中性pH領域において優れた?圧力増強効果を
示し、濾水性の向上、サイズ剤等の内添薬品の歩留り向
上にも寄与する。更に、本発明の紙力増強剤は低発泡性
であり、抄紙機の操業上非常に使い易いものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、澱粉類の存在下において、、 (1)(a)アクリルアミドおよび/またはメタクリル
    アミド、および (b)α,β不飽和ジカルボン酸および/またはそれら
    の塩類を必須構成単量体成分として重合させた後、 (2)得られる重合体を第2級アミン類とホルムアルデ
    ヒドを用いるマンニッヒ反応で変性し、その変性率を上
    記単量体(a)に対し5〜60モル%とすることにより
    得られる変性重合体を有効成分として含有することを特
    徴とする紙力増強剤。 2、前記単量体(a)および単量体(b)の総和の固型
    分100重量部に対し、澱粉類を5〜80重量部用いる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の紙力増強
    剤。 3、前記単量体(a)が80〜99.5モル%、単量体
    (b)が0.5〜20モル%であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の紙力増強剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518896A (ja) * 2004-01-26 2007-07-12 ナルコ カンパニー アルデヒド官能基が導入されたポリマーを用いて抄紙機の濾水性を高める方法
JP2007217828A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Hymo Corp 紙質向上方法

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JP2007518896A (ja) * 2004-01-26 2007-07-12 ナルコ カンパニー アルデヒド官能基が導入されたポリマーを用いて抄紙機の濾水性を高める方法
JP4833861B2 (ja) * 2004-01-26 2011-12-07 ナルコ カンパニー アルデヒド官能基が導入されたポリマーを用いて抄紙機の濾水性を高める方法
JP2007217828A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Hymo Corp 紙質向上方法

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