JPH06199315A - ケーブル処理機械のためのケーブルを束ねる装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ケーブル生産が、欠陥ケーブルが確認されて
も中断しない。 【構成】 第１及び第２の束クランプを有している回転
自在なケーブル受容ユニットが設けられており、第１の
クランプが欠陥のないケーブルの受容と関連し、第２の
束クランプが欠陥ケーブルに関連する。三つの作動設定
位置まで旋回自在な第１のグリッパは、第１の設定位置
においてケーブル移送のために設けられた第２のグリッ
パからケーブルを引き取る。第１のグリッパの第２の作
動設定位置におけるケーブルは、第１の束クランプに移
送されるか又は第１のグリッパの第三の作動設定位置に
おいて、ケーブルは第２の束クランプに移送される。束
クランプに移送されるべきケーブル端部は、第２のグリ
ッパの移動方向に垂直に延長して移送され、ケーブルス
ラックの他端は、第２のグリッパの移動方向に平行にケ
ーブルトラフの第１又は第２のチャネルに案内される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル・トラフが、
処理されるケーブルを受容するために備えられる、ケー
ブル処理機械のためのケーブルを束ねる装置に関わる。

【０００２】

【従来の技術】例えば電気器具又は自動車のためのもっ
とも多様な長さの電気ケーブルは、ケーブル処理機械に
より、より速く合理的に製造することができる。ケーブ
ルは、通常、ロールで供給された材料から必要な長さを
切りとり、必要に応じてプラグ又は他の接続部品を備え
ることのできる両端部で剥される絶縁体を有する。その
種類の機械が、スイス、ディーリコンのKOMAX AGの会社
の1989年に発行された事業内容説明書から知られてい
る。この場合、ケーブルは、処理される前に製造欠陥を
見つけるために検査される。欠陥を確認すると、損傷を
与えられたケーブルが取り外されるまでケーブル生産が
中断され、これにより比較的に多くの生産時間が失なわ
れ得る。

【０００３】一端で最終的に処理されたケーブルを一時
的に受容する受容トラフが備えられているケーブル・デ
ポジット装置がスイス特許明細書第678420号により知ら
れている。第２のケーブル端部の処理の後、ケーブル
は、旋回され、ベルト伝動の搬送部に接触し、それによ
り受容トラフに平行に延伸しているデポジットトラフに
向けて進められる。その後、ケーブルがデポジットトラ
フの中に落ちることができるように旋回装置がケーブル
を離し、ここで受容トラフの正面に配置された分離器に
よって捕えられる。所定サイズのケーブルのスラックス
タックの形成の後、デポジットトラフに移送され、そこ
から更なる使用のために束に手で又は自動的にくくられ
て引き出される。デポジットの後、ケーブルは、デポジ
ットトラフで相対的な変位位置を確保するので、ケーブ
ルは引き出す際に束ねるために方向付けられなければな
らず追加の作業時間が費やされる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ケーブル生
産が、欠陥ケーブルを見つけた際に中断されず、欠陥ケ
ーブルは束ねる作業の間に切り離され、ケーブルは、方
向付けられて束ねられて引き出される、ケーブルを束ね
る装置を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】問題は、請求項１におい
て特徴付けられた本発明によって解決される。この場
合、受容する第１の束クランプは欠陥のないケーブルと
関連し、受容する第２の束クランプは欠陥ケーブルに関
連する、第１及び第２の束クランプが取り付けられてい
る回転自在なケーブル受容ユニットが備えられる。三つ
の作業設定位置まで旋回する第１のグリッパは、第１の
作動設定位置においてケーブル移送のために設けられて
いる第２のグリッパからケーブルを引き取る。第１のグ
リッパの第２の作業設定位置におけるケーブルは、第３
の束クランプに移送されるか、又は第１のグリッパの第
３の作業設定位置におけるケーブルは、第２の束クラン
プに移送される。それぞれの束クランプに移送されるべ
きケーブル端部は、第２のグリッパの移動方向に垂直に
伸長しながら移送され、一方他の端部が、第２のグリッ
パの移動方向に平行に配置されたケーブル・トラフに案
内される。

【０００６】

【作用】本発明によって成し遂げられる利点は、生産中
のケーブル処理機械の停止時間が減少し、欠陥ケーブル
がスラックの範囲内で合理的に問題なく生産されたケー
ブルから引き離されることができることにおいて特に認
められる。一つの束クランプの充填の間、完全なケーブ
ルスラックが、処理中の新しいケーブルにより妨害され
ることなく他の束クランプから取り出され得ることがケ
ーブル・トラフ内のケーブルスラックの別の案内により
達成される。それにより新しいスラックのケーブルの供
給が、完全なケーブルスラックの引き出し時間中に中断
しないためにこれ以上の時間的ロスが避けられる。束ク
ランプのスラックサイズチャンバ内のケーブル変位が充
填操作中大きく避けられことがクランプ・アームのリッ
プの特別構造により達成される。ケーブルを供給する方
法により達成される更なる利点は、ケーブルが束クラン
プから方向付けられて引き出されることにより達成され
る。

【０００７】本発明は、図面において図示された実施例
を参照しながら以下に詳細に説明される。

【０００８】

【実施例】図示されないケーブル処理機械の機械フレー
ム２と接続されている取付プレートが図１〜３において
１により示される。ケーブル受容ユニット３は、軸４の
回りに回転自在に取付プレート１に担持されており、こ
の回転は、例えば図示されない電気モータ又は空気圧旋
回シリンダにより行われ得る。ケーブル受容ユニット３
は、第１及び第２の束クランプ５及び6を有しており、
第１の束クランプ５は、欠陥のないケーブルの受け入れ
に関連しており、第２の束クランプ６は、欠陥ケーブル
の受け入れに関連している。実施例においては、二つの
第１及び第２の束クランプ５及び6が各回毎に相対的に1
80度変位される。この場合は、一つの第１の束クランプ
５が第１のケーブルのスラックを受け入れるため意図さ
れ、他の第１の束クランプ５がある種のサイズの第２の
ケーブルのスラックを受け入れるように意図されてい
る。第１の束クランプ５は、ケーブル受容ユニット３の
支持体９に関節式に担持されている二つのクランプ・ア
ーム７及び８から成る。クランプ・アーム７及び８の他
端は図示されないスプリングの影響の下に互いに押圧さ
れているリップ7.1及び8.1を有している。

【０００９】以下に更に詳細に記載すると、リップ7.1
及びリップ8.1の長さは、受容されるべきケーブル10の
直径である。支持体９に固定されている空気圧シリンダ
ー12に接続されているスライド11は、クランプ・アーム
７及び８の間に配置される。側面でリップ7.1及び8.1に
対向するスライド11が、三角形の切抜き13を有してお
り、これにより、スラックサイズのチャンバが、幾つか
の数のケーブル10の受け入れのために形成される。第２
の束クランプ６は第１の束クランプ５よりも小さく、ス
プリングの影響下に互いに押圧可能である二つのクラン
プ・アーム14及び15を有する。クランプ・アーム14及び
15は支持体９に固定されているホルダ16で関節的に担持
されている。ホルダ16は、欠陥ケーブルを受け入れる機
能を有する半円形切り抜き17を有している。

【００１０】三つの作動設定位置Al、A2及びA3に旋回自
在であり、回転軸19に垂直に変位自在であると共に、二
つの旋回自在なグリッパ・チーク20及び21が配置されて
いる部品を有している第１のグリッパ18が取付プレート
１に担持されている。二つの旋回自在なグリッパ・チー
ク23及び24を有している第２のグリッパ22がそれ以上図
されない機械フレーム2に変位自在に配置されている。
第１のグリッパ18、第２のグリッパ22及びケーブル受容
ユニット３は、以下により詳細に記載されるように、ケ
ーブル10の処理中に協動する。機械フレーム２に接続さ
れており、図４及び図５を参照することにより更に詳細
に記載されるケーブル・トラフは25で示される。

【００１１】図４及び図５によると、ケーブル・トラフ
25は互いに直角をなして延伸する二つの部分25.1及び2
5.2とで形成されており、第１の部分25.1は、第２のグ
リッパ22の動作方向に平行に延伸する。ケーブル・トラ
フ25は、壁26及び27によって二つのチャネルKl及びK2に
区分されており、第１のチャネルKlは、第１のケーブル
のスラックに関連しており、第２のチャネルK2は第２の
ケーブルスラックに関連している。第２の部分25.2は、
壁27に担持されていると共に、設定に従い第１又は第２
のチャネルk1又はK2に案内する傾斜可能な金属制御金属
板28を有している。第１のチャネルKlのためのもう一つ
のスライド29が、第１の部分25.1に備えられており、そ
のスライドにより第１のチャネルKlは、第１のスラック
サイズに到達し、且つ金属制御板28を第２のチャネルK2
に設定した後、第１の部分25.1において閉鎖可能であ
る。

【００１２】前述されたケーブルを束ねる装置は以下の
様に作動する。

【００１３】第２のグリッパ２は、図示されない製造欠
陥検査ステーションで第１のスラックのケーブル10を引
き取ると共に、第１の作動設定位置A1において開かれた
グリッパ・チーク20及び21と共に配置された第１のグリ
ッパ18の下の垂直方向に矢印方向R1にケーブルを移送す
ると仮定する。移送の間、ケーブル10は、ケーブルの移
動方向の垂直方向に第２のグリッパ22によって一端が保
持され、一方他端は、ケーブル・トラフ25の第１のチャ
ネルK1内にケーブルの移動方向に平行に案内される。作
動設定位置A1において、第１のグリッパ18のグリッパ・
チーク20及び21が開き、第２のグリッパ22のグリッパ・
チーク23及び24が閉鎖し、そのため第２のグリッパ22が
次のケーブル10を引き取るために検査ステーションに戻
る。

【００１４】同時にケーブル10を有する第１のグリッパ
18は第２の作動設定位置A2まで回転軸19の回りを旋回す
る。ケーブル10は欠陥がないと検査で確認されたと仮定
する。この場合、ケーブル受容ユニット３は、第１の束
クランプ５が第１のグリッパ18図１及び図３）に対向し
て立つ位置まで軸４の回りを回転される。変位の最後に
チーク20及び21により保持されたケーブル10がクランプ
・アーム７及び８のリップ7.1及び8.1の間の位置を確保
するまで第１のグリッパ18のグリッパ・チーク20及び21
は第１の束クランプ５の方向に一挙に変位される（図１
及び図３の鎖線）。

【００１５】そのように急速に把持されたケーブル10
は、次のケーブルの到着後に初めてスラックサイズのチ
ャンバ内にこれらのアームによって押圧され、それによ
り、スラックサイズのチャンバ内のケーブルの変位が大
きく避けられる。ケーブル10の第１の束クランプへの移
送の後に、グリッパ・チーク20及び21が開放され、引っ
込められて（図１及び図３の一点鎖線）、その後第１グ
リッパ18が、第１の作動設定位置A1に戻った第２のグリ
ッパ22から次のケーブル10を引き取るために開放された
グリッパ・チーク20及び21と共に旋回する。

【００１６】欠陥ケーブルが検査中に確認された場合
は、第１のグリパ18が第三の作動設定位置A3まで旋回さ
れ、そこで第２の束クランプ６が第１のグリッパ18から
ケーブルを引き取る（図２）。この場合の移送手順は欠
陥のないケーブルに対して上述されたように正確に実行
され、そのため欠陥ケーブルは、半円形の切抜き17内に
クランプ・アーム14及び15により押込められる。第１の
束クランプ５が所定のスラックサイズに達した時、ケー
ブルの束がクランプ・アーム７及び８の手動の開放によ
り取り出されるようにケーブル受容ユニット３が180度
回転する。ケーブルの移動方向に垂直な第２のグリッパ
22により移送されるケーブル端は、常に同一の長さに、
事前に都合良くくくられるようにケーブルは、第１の束
クランプ５から方向付けられて取り出される。引き抜く
間、他の第１の束クランプ５は、第２のケーブルスラッ
クですでに充填されており、いかなる時間も失われな
い。この場合、ケーブルはケーブル・トラフ25の第２の
チャネルK2内に供給され、そのため金属制御プレート28
は他の設定位置に傾斜され、第１部分25.1の第１のチャ
ネルK1は例えば空圧式に作動可能なスライド29（図４の
矢印方向R2）により閉鎖される。

【図面の簡単な説明】

【図１】欠陥のないケーブルの移送中の本発明による装
置の立面図である。

【図２】欠陥ケーブルの移送中の図１の装置の立面図で
ある。

【図３】図１及び図２と比較して拡大された図１の装置
の立面図である。

【図４】第１のチャネルに案内されたケーブルを伴う図
１の装置のケーブル・トラフの斜視図である。

【図５】第２のチャネルに案内されたケーブルとを伴う
図１の装置のケーブル・トラフの斜視図である。

【符号の説明】

１ 取付プレート ２ 機械フレーム ３ ケーブル受容ユニット ４ 軸 ５ 第１の束クランプ ６ 第２の束クランプ ７、８ クランプ・アーム ７．１、７．８ リップ １１ スライド ２０，２１ グリッパ・チーク ２５ トラフ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーブル・トラフが処理されるケーブル
   を受容するために設けられているケーブル処理機械のた
   めのケーブルを束ねる装置であって、取付プレートに回
   転自在に担持されているケーブル受容ユニットが設けら
   れており、ケーブル受容ユニットは、第１の束クランプ
   及び第２の束クランプを有しており、第１の束クランプ
   は欠陥のないケーブルの受容に関連しており、第２の束
   クランプは欠陥ケーブルの受容に関しており、取付プレ
   ートに担持されている第１のグリッパは、三つの作動設
   定位置まで旋回自在であると共に、その回転軸に対して
   垂直に変位自在であり、且つ二つの旋回自在なグリッパ
   ・チークが配置されている部品を有しており、機械フレ
   ームに変位自在に配置されている第２のグリッパはケー
   ブルの供給のために設けられており、第１の作動設定位
   置において第１のグリッパが第２のグリッパからのケー
   ブルを毎回引き取り、第２の作動設定位置において第１
   の束クランプにケーブルを移送するか、又は第３の作動
   設定位置において第２の束クランプにケーブルを移送
   し、ケーブルは、束クランプの一端で移送され、ケーブ
   ルの一端が第２のグリッパにより保持されると共に、ケ
   ーブルの移動方向に垂直に移送され、一方ケーブルの他
   端はケーブル・トラフに案内されるケーブルを束ねる装
   置。
2. 【請求項２】 例えば180度変位された二つの第１の束
   クランプと、180度変位された二つの第２の束クランプ
   とが設けられており、第１の束クランプは第１のケーブ
   ルスラックの受容に関連し、他の第１のクランプは、あ
   るサイズの第２のケーブルスラックの受容に関連する請
   求項１に記載のケーブルを束ねる装置。
3. 【請求項３】 一端においてケーブル受容ユニットの支
   持体に関節式に担持されている前記第１の束クランプ
   は、二つのクランプ・アームから成っており、クランプ
   ・アームの他端はスプリングの影響下に押圧されている
   リップを有しており、リップの長さは、ケーブルの直径
   の倍数であり、クランプ・アームの間に配置されている
   スライドは空気圧シリンダに連結されており、リップに
   対向するその側面で三角形の切り抜きを有しており、そ
   れによりスラックサイズのチャンバが幾つかのケーブル
   を受容するように形成されている請求項１に記載のケー
   ブルを束ねる装置。
4. 【請求項４】 ケーブルトラフは、例えば互いに直角を
   なして伸長する二つの部分から形成されており、第１の
   部分は第２のグリッパの移動方向に平行に伸長するよう
   に機械フレームに配置されており、ケーブルトラフは二
   つのチャネルに区分されており、第１のチャネルは、第
   １のケーブルスラックに関連すると共に、第２のチャネ
   ルは第２のケーブルスラックに関連しており、第２の部
   分は、設定位置に従って第１又は第２のチャネルにケー
   ブルを案内する傾斜可能な金属制御プレートを有してお
   り、第１のスラックサイズに達し、且つ第２のチャネル
   に金属制御プレートを設定した後に、第１のチャネルが
   第１の部分で閉鎖可能になる別のスライドがケーブルト
   ラフの第１の部分で第１のチャネルに設けられている請
   求項１又は２に記載のケーブルを束ねる装置。
5. 【請求項５】 第２の作動設定位置における第１のグリ
   ッパのグリッパ・チークが、ケーブルがクランプ・アー
   ムのリップの間に位置を確保するまで、ケーブルの移送
   中第１の束クランプまで変位される請求項１又は３に記
   載のケーブルを束ねる装置。