JPH06199204A - 機械着火式センサ - Google Patents

機械着火式センサ

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JPH06199204A
JPH06199204A JP4349179A JP34917992A JPH06199204A JP H06199204 A JPH06199204 A JP H06199204A JP 4349179 A JP4349179 A JP 4349179A JP 34917992 A JP34917992 A JP 34917992A JP H06199204 A JPH06199204 A JP H06199204A
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JP
Japan
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mass body
ignition pin
ignition
inertial mass
roller
Prior art date
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JP4349179A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Koide
輝彦 小出
Shinji Mori
信二 森
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/03Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses by using non-electrical means
    • G01P15/032Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses by using non-electrical means by measuring the displacement of a movable inertial mass
    • G01P15/036Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses by using non-electrical means by measuring the displacement of a movable inertial mass for indicating predetermined acceleration values
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/46Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
    • B60R22/4628Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators
    • B60R22/4652Mechanical triggering means therefor

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で摩擦力の悪影響を低減して安定
した作動性を確保でき、合わせて、感度等の確認のため
の作動検査を実施した後にも容易にリセットが可能な機
械着火式センサを得る。 【構成】 着火ピン24はトリガレバー38によって保
持されており、慣性質量体32はトリガレバー38のロ
ーラ44に当接してこれを維持している。慣性力により
慣性質量体32が移動すると、トリガレバー38が回動
して着火ピン24の保持が解除される。ローラ44は、
軸40に対して係合部42よりも離間すると共に長孔4
5に沿ってスライド移動可能であるため、慣性質量体3
2との間の摩擦力が小さく、センサ10の作動の感度が
安定する。また、着火ピン24が移動した後には、単に
着火ピン24を外部から押し込むことにより、初期状態
に復帰できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の急減速状態等を検
出するための機械着火式センサに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両に装備されるシートベルト
装置には、乗員に装着されたウエビングを車両急減速時
に所定量引き戻し、乗員に対するウエビングの弛みを強
制的に除去してウエビングを緊張させ乗員拘束性を向上
させた所謂プリテンショナーを備えたものがある。
【0003】この種のプリテンショナーでは、ウエビン
グ巻取装置の巻取軸を強制的に回転させてウエビングを
緊張させる構成のものや、バックルを強制的に引っ張る
ことによりウエビングを緊張させる構成のものがある
が、例えばバックルを引っ張ることによりウエビングを
緊張させる構成のものにおいては、機械着火式センサを
備えたガスジェネレータが配設されている。このガスジ
ェネレータにはシリンダが配置されており、ワイヤ等を
介してバックルに連結されている。
【0004】車両が急減速状態に至ると、これが機械着
火式センサによって検出されてガスジェネレータが作動
し、瞬時にガスが発生してシリンダが移動され、この移
動力がワイヤを介してバックルへ伝達されてバックルが
強制的に移動され、ウエビングが緊張される構成であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のプリテンショナーに用いられた機械着火式センサ
は、基本的には、雷管を着火させる着火ピンと、大きな
加速度によって慣性移動する慣性体と、着火ピンと慣性
体との間に介在して着火ピンの移動を阻止するボール等
のトリガ部材から成る構成であるが(一例として、特公
昭52−13104号公報等)、前記トリガ部材が、単
に慣性体と着火ピンとの間に介在して通常の状態では着
火ピンの移動を阻止する構成であったため、着火ピンに
よるトリガ部材の押圧方向とトリガ部材による慣性体の
押圧方向が異なり、これに起因して着火ピンによるトリ
ガ部材の押圧力がトリガ部材に増幅されて付与されて、
この増幅された押圧力が慣性体に作用する。したがっ
て、トリガ部材と慣性体との間の摩擦力が大きくなり、
機械着火式センサの作動の感度等のバラツキの原因であ
った。
【0006】この場合、前述のトリガ部材と慣性体との
間の摩擦力の影響を小さくするために慣性体の質量を単
に大きくしたのでは、全体として大型の形状で重い物と
なってしまう。
【0007】またさらに、従来の機械着火式センサは、
前述の如くボール等のトリガ部材が、単に慣性体と着火
ピンとの間に介在して通常の状態では着火ピンの移動を
阻止する構成であったため、一旦トリガ部材が慣性体と
着火ピンとの間から離脱して着火ピンの移動阻止状態を
解除した後には、再び着火ピンの移動を阻止する状態に
リセットすることが極めて困難であった。
【0008】したがって、例えば、機械着火式センサの
作動の感度等を確認し確実に作動するか否かの作動検査
を実施する場合には、作動検査そのものは実施できて
も、その後に正規にガスジェネレータに組み付けて作動
可能状態とする(リセットする)ことができず、また、
機械着火式センサの作動検査を省略することはできな
い。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、簡単な構造で
摩擦力の悪影響を低減して安定した作動性を確保でき、
合わせて、感度等の確認のための作動検査を実施した後
にも容易にリセットが可能な機械着火式センサを得るこ
とが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の機
械着火式センサは、軸線方向に沿って移動可能に配置さ
れ、ファイアリングスプリングの付勢力によって軸線方
向に移動して雷管を着火させる着火ピンと、常にトリガ
スプリングによって付勢され、所定荷重作用時には慣性
力によって前記トリガスプリングの付勢力に抗して移動
する慣性質量体と、支軸によって前記着火ピンに接離す
る方向に回動可能に支持され、前記着火ピンに係合する
係合部と、前記支軸に対して前記係合部よりも離間して
位置し常に前記慣性質量体に転がり接触するローラとを
有し、通常は、前記ローラが前記慣性質量体に押圧され
て前記係合部が前記着火ピンに係合すると共に前記支軸
周りの回動を阻止された状態となって、前記着火ピンに
よって前記着火ピンから離間する方向へ押圧された状態
のまま前記着火ピンを前記ファイアリングスプリングの
付勢力に抗して前記雷管から離間した位置で保持し、前
記慣性質量体の移動時には、前記慣性質量体による回動
阻止を解除されて前記ローラが前記慣性質量体と転がり
接触しながら前記着火ピンから離間する方向へ回動し前
記着火ピンの移動を可能とするトリガレバーと、を備え
ている。
【0011】請求項2に係る発明の機械着火式センサ
は、軸線方向に沿って移動可能に配置され、ファイアリ
ングスプリングの付勢力によって軸線方向に移動して雷
管を着火させる着火ピンと、常にトリガスプリングによ
って付勢され、所定荷重作用時には慣性力によって前記
トリガスプリングの付勢力に抗して移動する慣性質量体
と、前記着火ピンに係合する係合部と、前記慣性質量体
と接触するローラと、前記ローラをスライド移動可能に
軸支する長孔とを有し、通常は前記係合部が前記着火ピ
ンと係合して着火ピンを雷管から離間した状態で保持
し、前記慣性質量体の所定量以上の移動の際には前記ロ
ーラが前記長孔に沿ってスライド移動しながら転がり前
記着火ピンの保持を解除するトリガレバーと、を備えて
いる。
【0012】
【作用】請求項1記載の機械着火式センサでは、通常
は、着火ピンはファイアリングスプリングの付勢力に抗
して雷管から離間した位置にあり、慣性質量体はトリガ
スプリングによってトリガレバーの回動軌跡に侵入して
おり、さらにトリガレバーは、着火ピンに接近する方向
へ回動した状態で着火ピンを保持すると共にローラが慣
性質量体に接触することにより回動が阻止されて着火ピ
ン保持状態を維持されている。
【0013】機械着火式センサに大きな加速度が作用す
ると、慣性質量体が慣性移動し、トリガレバーの回動軌
跡から離脱してトリガレバーの支軸周りの回動が可能と
なる。このため、ファイアリングスプリングにより付勢
された着火ピンによってこの着火ピンから離間する方向
へ押圧されたトリガレバーが、ローラが慣性質量体と転
がり接触しながら着火ピンから離間する方向へ回動す
る。これにより、トリガレバーの係合部による着火ピン
の保持が解除され、着火ピンがファイアリングスプリン
グの付勢力によって軸線方向に移動して雷管を着火させ
る。
【0014】ここで、着火ピンによるトリガレバーの押
圧方向とトリガレバー(ローラ)による慣性質量体の押
圧方向が異なっていても、支軸に対して係合部よりも離
間してローラが位置しているため、着火ピンによるトリ
ガレバーの押圧力がトリガレバーに減少されて付与され
て、この減少された押圧力が慣性質量体に作用する。し
たがって、トリガレバー(ローラ)と慣性質量体との間
の摩擦力が小さくなり、機械着火式センサの作動の感度
が安定する。
【0015】さらに、慣性質量体が慣性移動してトリガ
レバーが支軸周りに回動する際には、トリガレバーのロ
ーラが慣性質量体と転がり接触しながら回動するため、
より一層摩擦力が低減され、一層効果的である。
【0016】このように、慣性質量体の質量を大きくす
ることなく、トリガレバーと慣性質量体との間の摩擦力
の悪影響を低減して安定した作動性を確保できる。
【0017】一旦着火ピンが移動した状態では、トリガ
レバーは、トリガスプリングにより付勢された慣性質量
体によって、着火ピンに接近する方向へ押圧された状態
となる。
【0018】次いで、一旦作動した機械着火式センサを
再び作動可能状態とする(リセットする)場合には、着
火ピンをファイアリングスプリングの付勢力に抗して軸
線方向に移動させる。
【0019】ここで、トリガレバーは、トリガスプリン
グによって付勢された慣性質量体により着火ピンに接近
する方向へ押圧されているため、着火ピンが初期位置に
至った時点で、トリガレバーが着火ピンに接近する方向
へ回動して着火ピンに係合し、着火ピンを雷管から離間
した初期位置で保持する。
【0020】このように、単に着火ピンを軸線に沿って
初期位置へ移動させるのみで、トリガレバーが回動して
着火ピンを保持する初期状態に復帰できる。したがっ
て、例えば、機械着火式センサの作動検査を実施した後
に正規にガスジェネレータに組み付けて作動可能状態と
する(リセットする)ことも容易に実施できる。
【0021】請求項2記載の機械着火式センサでは、通
常は、着火ピンはファイアリングスプリングの付勢力に
抗して雷管から離間した位置にあり、慣性質量体はトリ
ガスプリングによってトリガレバーの回動軌跡に侵入し
ており、さらにトリガレバーは、係合部が着火ピンに係
合して着火ピンを保持すると共にローラが慣性質量体に
接触することにより回動が阻止されて着火ピン保持状態
を維持されている。
【0022】機械着火式センサに大きな加速度が作用す
ると、慣性質量体が慣性移動し、トリガレバーのローラ
が慣性質量体と転がり接触しながら着火ピンから離間す
る方向へ回動する。これにより、トリガレバーの係合部
による着火ピンの保持が解除され、着火ピンがファイア
リングスプリングの付勢力によって軸線方向に移動して
雷管を着火させる。
【0023】ここで、慣性質量体に接触するトリガレバ
ーのローラは長孔にスライド移動可能に支持されている
ため、慣性質量体が慣性移動してトリガレバーが回動す
る際には、慣性質量体がトリガレバーの回動阻止切替え
位置を越えた後に極めて微小に移動するのみで、ローラ
が長孔に沿ってスライド移動しながら転がる。すなわ
ち、ローラが長孔に沿ってスライド移動することによ
り、確実にトリガレバーが回動されて係合部による着火
ピンの保持が解除される。したがって、一層確実で安定
した作動性を確保できる。
【0024】
【実施例】図1には本発明の第1実施例に係る機械着火
式センサ10の断面図が示されている。
【0025】機械着火式センサ10では、センサカバー
12を備えている。センサカバー12は、一端に底壁1
4を有する円筒形に形成されており、底壁14には軸線
上に透孔16が形成されている。このセンサカバー12
の内部には、ガイド18が同軸的に配置されている。ガ
イド18も略円筒形に形成されており、一端部は前記セ
ンサカバー12の底壁14に連結固定され、他端部はプ
レート20によって閉止されると共にセンサカバー12
に一体的に連結固定されている。また、ガイド18の側
壁の軸線方向中間部には、透孔22が形成されており、
後述するトリガレバー38に対応している。
【0026】ガイド18の内部には着火ピン24が配置
されている。着火ピン24は、全体として略円柱形に形
成されており、軸線に沿ってガイド18内をスライド移
動可能である。着火ピン24の先端部(図1左方側端
部)には、凸部26が突出形成されており、着火ピン2
4が最もセンサカバー12の底壁14の側へ移動した状
態において、底壁14に形成された透孔16から外部へ
突出する。一方、着火ピン24の他端部には鍔部28が
形成されている。この鍔部28の外径はガイド18の内
径に対応しており、これにより、着火ピン24がガイド
18内にスライド移動可能にガタ無く保持される構成で
ある。
【0027】着火ピン24と前記プレート20との間に
はファイアリングスプリング30が配置されており、常
に着火ピン24を透孔16の方向へ付勢している。
【0028】一方、センサカバー12とガイド18との
間には、慣性質量体32が配置されている。慣性質量体
32は、略扇形に形成されており、軸33によって回動
可能に支持されている。また、慣性質量体32の一方の
側壁には段部34が形成されている。さらに、慣性質量
体32とセンサカバー12の底壁14との間にはトリガ
スプリング36が配置されており、常に慣性質量体32
を底壁14の方向へ付勢している。
【0029】慣性質量体32とガイド18との間には、
トリガレバー38が配置されている。トリガレバー38
は、略L字形に形成されており、L字の角部が軸40に
よって回動可能に支持されている。また、L字の一方の
先端は係合部42となっており、ガイド18の透孔22
に対応しこの透孔22内を貫通してガイド18内に突出
可能である。すなわち、トリガレバー38が軸40周り
に回動することにより、係合部42はガイド18の透孔
22を貫通して前記着火ピン24に接近または離間でき
る。このトリガレバー38が回動し係合部42がガイド
18の透孔22を貫通してガイド18内に突出した状態
では、係合部42は着火ピン24の鍔部28に係合し
て、ファイアリングスプリング30により付勢された着
火ピン24をその凸部26が透孔16から離間した位置
で保持している。
【0030】また、トリガレバー38の他方の先端部に
はローラ44が配置されている。ローラ44は、トリガ
レバー38の回動中心すなわち軸40に対して係合部4
2よりも離間して位置しており(すなわち、軸40とロ
ーラ44との間の距離L1 は、軸40と係合部42との
間の距離L2 よりも長い寸法に設定されている)、さら
に図2に示す如く、トリガレバー38に形成された長孔
45にスライド移動可能に支持されている。このローラ
44は、前述の慣性質量体32の下壁35及び段部34
に対応しており、トリガレバー38が回動して係合部4
2がガイド18の透孔22から抜け出す際(すなわち、
着火ピン24の保持を解除する際)には、このローラ4
4が下壁35を転がりながら段部34が当接する構成で
ある。
【0031】さらに、通常は、慣性質量体32はトリガ
スプリング36によって最もセンサカバー12の底壁1
4に接近した位置にあり、この状態では、慣性質量体3
2の下壁35がトリガレバー38のローラ44に当接し
ており、トリガレバー38の係合部42はガイド18の
透孔22を貫通してガイド18内に突出し着火ピン24
の鍔部28に係合して、着火ピン24をその凸部26が
透孔16から離間した位置で保持した状態となってい
る。
【0032】以上の構成による機械着火式センサ10
は、例えばプリテンショナー用のガスジェネレータ50
に組み付けられている。
【0033】ガスジェネレータ50は、円筒形に形成さ
れる本体52内にガス発生剤54が収容されており、さ
らに、このガス発生剤54を着火燃焼させる雷管56が
配置されている。雷管56は本体52の軸心部分に位置
しており、この雷管56に対向した状態でシールドリン
グ58を介在させて機械着火式センサ10が組み付けら
れ、プレート60によって封印固定されている。したが
って、機械着火式センサ10が本体52に組み付けられ
た状態では、センサカバー12の透孔16は雷管56に
対向しており、この透孔16から突出可能な着火ピン2
4の凸部26は、雷管56に衝突可能となっている。
【0034】次に本実施例の作用を説明する。上記のよ
うに構成される本実施例の機械着火式センサ10では、
通常は、図1に示す如く、着火ピン24はファイアリン
グスプリング30の付勢力に抗して雷管56(センサカ
バー12の透孔16)から離間した位置にあり、トリガ
レバー38は係合部42がガイド18の透孔22を貫通
してガイド18内に突出し着火ピン24の鍔部28に係
合して、着火ピン24を保持している。さらに、慣性質
量体32はトリガスプリング36によって最も底壁14
に接近した位置すなわちトリガレバー38の回動軌跡に
侵入しており、下壁35がトリガレバー38のローラ4
4に当接してトリガレバー38の回動を阻止して着火ピ
ン保持状態を維持している。
【0035】ここで、機械着火式センサ10に大きな加
速度が作用すると、慣性質量体32が図1矢印A方向へ
慣性移動し、トリガレバー38の回動軌跡から離脱して
トリガレバー38の軸40周りの回動が可能となる。こ
のため、ファイアリングスプリング30により付勢され
た着火ピン24によってこの着火ピン24から離間する
方向へ押圧されたトリガレバー38が、ローラ44が慣
性質量体32の下壁35と転がり接触しながら着火ピン
24から離間する方向へ回動される。これにより、トリ
ガレバー38の係合部42が着火ピン24の鍔部28か
ら離間しガイド18の透孔22から抜け出して着火ピン
24の保持を解除し、このため、着火ピン24がファイ
アリングスプリング30の付勢力によって軸線方向に移
動し、凸部26が透孔16から突出して雷管56に衝突
し雷管56が着火される。
【0036】これにより、ガスジェネレータ50のガス
発生剤54が着火燃焼され、例えばプリテンショナーが
作動される。
【0037】ここで、着火ピン24によるトリガレバー
38の押圧方向とトリガレバー38(ローラ44)によ
る慣性質量体32の押圧方向が異なっていても、トリガ
レバー38の回動中心(軸40)に対して係合部42よ
りも離間してローラ44が位置しているため、この距離
に応じた割合で(L1 /L2 の比率で)着火ピン24に
よるトリガレバー38の押圧力がトリガレバー38に減
少されて付与されて、この減少された押圧力が慣性質量
体32に作用する。したがって、トリガレバー38(ロ
ーラ44)と慣性質量体32との間の摩擦力が小さくな
り、機械着火式センサ10の作動の感度が安定する。
【0038】さらに、慣性質量体32が慣性移動してト
リガレバー38が軸40周りに回動する際には、トリガ
レバー38のローラ44が慣性質量体32の下壁35と
転がり接触しながら回動するため、より一層摩擦力が低
減され、一層効果的である。またさらに、ローラ44は
トリガレバー38に形成された長孔45にスライド移動
可能に支持されているため、慣性質量体32が初期位置
(図2に破線にて示す位置)から所定量移動し、切替え
位置(図2に実線にて示し、図3に破線にて示す位置)
に達した後に極めて微少に(図3に実線にて示す状態ま
で)移動するだけで、ローラ44が長孔45に沿ってス
ライド移動しながら転がる。したがって、慣性質量体3
2が慣性移動しトリガレバー38が回動して係合部42
が着火ピン24の保持を解除する動作が確実に行われ、
機械着火式センサ10が確実に作動する。
【0039】このように、慣性質量体32の質量を大き
くすることなく、トリガレバー38と慣性質量体32と
の間の摩擦力の悪影響を低減して安定した作動性を確保
できる。
【0040】一旦機械着火式センサ10が作動して着火
ピン24が移動した状態では、トリガレバー38のロー
ラ44に慣性質量体32の段部34が当接した状態とな
り、したがって、トリガレバー38は、トリガスプリン
グ36により付勢された慣性質量体32によって着火ピ
ン24に接近する方向へ押圧された状態(図4図示状
態)となる。
【0041】次いで、一旦作動した機械着火式センサ1
0を再び作動可能状態とする(リセットする)場合に
は、着火ピン24をファイアリングスプリング30の付
勢力に抗して軸線方向に移動させることにより、リセッ
トすることができる。
【0042】すなわち、図4に示す如く、凸部26が透
孔16から突出した状態の着火ピン24を治具Xを用い
てセンサカバー12の外方から押圧し、ガイド18の内
方(図3矢印B方向)へ移動させる。
【0043】この場合、トリガレバー38は、前述の如
くトリガスプリング36により付勢された慣性質量体3
2によって着火ピン24に接近する方向へ押圧されてい
るため、着火ピン24が初期位置に至った時点で、トリ
ガレバー38が着火ピン24に接近する方向へ回動し、
トリガレバー38の係合部42が再びガイド18の透孔
22を貫通してガイド18内に突出し、着火ピン24の
鍔部28に係合して着火ピン24を透孔16から離間し
た初期位置で保持する。また、このトリガレバー38の
回動に伴って、ローラ44が慣性質量体32の段部34
から下壁35へと移動して慣性質量体32は再び底壁1
4に接近した状態となり、すなわちトリガレバー38の
回動軌跡に侵入した状態となり、トリガレバー38の回
動を阻止した初期状態に復帰する。
【0044】このように、機械着火式センサ10では、
トリガレバー38と慣性質量体32との間の摩擦力の悪
影響を低減して安定した作動性を確保できるのみなら
ず、単に着火ピン24を外部から押圧して初期位置へ移
動させるのみで、トリガレバー38が回動して着火ピン
24を保持する初期状態に復帰できる。したがって、例
えば、機械着火式センサ10をガスジェネレータ50に
組み付ける以前に作動検査を実施した場合であっても、
その後に正規にガスジェネレータ50に組み付けて作動
可能状態とする(リセットする)ことも容易に実施でき
る。
【0045】次に、本発明の第2実施例を説明する。な
お、前記第1実施例と基本的に同一の部品には前記第1
実施例と同一の符号を付与してその説明を省略してい
る。
【0046】図5には本発明の第2実施例に係る機械着
火式センサ70の断面図が示されている。
【0047】機械着火式センサ70では、トリガレバー
38の軸40には同軸的にローラ72が配置されてい
る。一方、トリガレバー38の直上には慣性質量体74
が配置されている。この慣性質量体74はブロック状に
形成されており、前述のローラ72及びローラ44によ
って下部を保持れると共にローラ72によって上部を保
持されて、軸線方向にスライド移動可能となっている。
【0048】この機械着火式センサ70では、通常は前
記第1実施例と同様に、トリガレバー38は係合部42
が着火ピン24の鍔部28に係合して、着火ピン24を
保持している。さらに、慣性質量体74はトリガスプリ
ング36によって最も底壁14に接近した位置すなわち
トリガレバー38の回動軌跡に侵入しており、下部がト
リガレバー38のローラ44に当接してトリガレバー3
8の回動を阻止して着火ピン保持状態を維持している。
【0049】ここで、機械着火式センサ70に大きな加
速度が作用すると、慣性質量体74が軸線方向に慣性移
動し、トリガレバー38の回動軌跡から離脱してトリガ
レバー38の軸40周りの回動が可能となる。このた
め、ファイアリングスプリング30により付勢された着
火ピン24によってこの着火ピン24から離間する方向
へ押圧されたトリガレバー38が、ローラ44が慣性質
量体74の下部と転がり接触しながら着火ピン24から
離間する方向へ回動される。これにより、トリガレバー
38の係合部42が着火ピン24の保持を解除し、この
ため、着火ピン24がファイアリングスプリング30の
付勢力によって軸線方向に移動して雷管56に衝突し雷
管56が着火される。
【0050】ここで、着火ピン24によるトリガレバー
38の押圧方向とトリガレバー38(ローラ44)によ
る慣性質量体74の押圧方向が異なっていても、トリガ
レバー38の回動中心(軸40)に対して係合部42よ
りも離間してローラ44が位置しているため、この距離
に応じた割合で着火ピン24によるトリガレバー38の
押圧力がトリガレバー38に減少されて付与されて、こ
の減少された押圧力が慣性質量体74に作用する。した
がって、トリガレバー38(ローラ44)と慣性質量体
74との間の摩擦力が小さくなり、機械着火式センサ7
0の作動の感度が安定する。
【0051】さらに、慣性質量体74が慣性移動してト
リガレバー38が軸40周りに回動する際には、トリガ
レバー38のローラ44が慣性質量体74の下部と転が
り接触しながら回動するため、より一層摩擦力が低減さ
れ、一層効果的である。またさらに、ローラ44はトリ
ガレバー38に形成された長孔45にスライド移動可能
に支持されているため、慣性質量体74が初期位置から
所定量移動し切替え位置に達した後に極めて微少に移動
するだけで、ローラ44が長孔45に沿ってスライド移
動しながら転がる。したがって、慣性質量体74が慣性
移動しトリガレバー38の係合部42が着火ピン24の
保持を解除する動作が確実に行われ、機械着火式センサ
70が確実に作動する。
【0052】このように、本第2実施例においても、慣
性質量体74の質量を大きくすることなく、トリガレバ
ー38と慣性質量体74との間の摩擦力の悪影響を低減
して安定した作動性を確保できる。
【0053】また、この機械着火式センサ70において
も、一旦作動した機械着火式センサ70を再び作動可能
状態とする(リセットする)場合には、着火ピン24を
ファイアリングスプリング30の付勢力に抗して軸線方
向に移動させることにより、リセットすることができ
る。
【0054】すなわち、前記第1実施例と同様に、着火
ピン24を治具Xを用いてセンサカバー12の外方から
押圧し、ガイド18の内方へ移動させることにより、着
火ピン24が初期位置に至った時点でトリガレバー38
が着火ピン24に接近する方向へ回動して着火ピン24
を初期位置で保持すると共に、トリガレバー38の回動
に伴ってローラ44が慣性質量体74の側壁部分から下
部へと移動し、慣性質量体74はトリガレバー38の回
動を阻止した初期状態に復帰する。
【0055】このように、機械着火式センサ70におい
ても、トリガレバー38と慣性質量体74との間の摩擦
力の悪影響を低減して安定した作動性を確保できるのみ
ならず、単に着火ピン24を外部から押圧して初期位置
へ移動させるのみで、トリガレバー38が回動して着火
ピン24を保持する初期状態に復帰できる。
【0056】なお、前記各実施例における機械着火式セ
ンサ10、機械着火式センサ70は、プリテンショナー
用のガスジェネレータ50に用いたが、これに限らず、
着火ピン24の衝突により作動する他の装置に適用する
ことも当然に可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る機械着火
式センサは、簡単な構造で摩擦力の悪影響を低減して安
定した作動性を確保でき、合わせて、感度等の確認のた
めの作動検査を実施した後にも容易にリセットが可能に
なる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る機械着火式センサの
初期状態を示す断面図である。
【図2】第1実施例に係る機械着火式センサのトリガレ
バーに配置されたローラの状態を示す図1の部分拡大図
である。
【図3】第1実施例に係る機械着火式センサが作動する
際のローラの状態を示す図2に対応する拡大図である。
【図4】第1実施例に係る機械着火式センサが作動した
後の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る機械着火式センサの
断面図である。
【符号の説明】
10 機械着火式センサ 24 着火ピン 30 ファイアリングスプリング 32 慣性質量体 36 トリガスプリング 38 トリガレバー 40 軸 42 係合部 44 ローラ 45 長孔 56 雷管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に沿って移動可能に配置され、
    ファイアリングスプリングの付勢力によって軸線方向に
    移動して雷管を着火させる着火ピンと、 常にトリガスプリングによって付勢され、所定荷重作用
    時には慣性力によって前記トリガスプリングの付勢力に
    抗して移動する慣性質量体と、 支軸によって前記着火ピンに接離する方向に回動可能に
    支持され、前記着火ピンに係合する係合部と、前記支軸
    に対して前記係合部よりも離間して位置し常に前記慣性
    質量体に転がり接触するローラとを有し、通常は、前記
    ローラが前記慣性質量体に押圧されて前記係合部が前記
    着火ピンに係合すると共に前記支軸周りの回動を阻止さ
    れた状態となって、前記着火ピンによって前記着火ピン
    から離間する方向へ押圧された状態のまま前記着火ピン
    を前記ファイアリングスプリングの付勢力に抗して前記
    雷管から離間した位置で保持し、前記慣性質量体の移動
    時には、前記慣性質量体による回動阻止を解除されて前
    記ローラが前記慣性質量体と転がり接触しながら前記着
    火ピンから離間する方向へ回動し前記着火ピンの移動を
    可能とするトリガレバーと、 を備えた機械着火式センサ。
  2. 【請求項2】 軸線方向に沿って移動可能に配置され、
    ファイアリングスプリングの付勢力によって軸線方向に
    移動して雷管を着火させる着火ピンと、 常にトリガスプリングによって付勢され、所定荷重作用
    時には慣性力によって前記トリガスプリングの付勢力に
    抗して移動する慣性質量体と、 前記着火ピンに係合する係合部と、前記慣性質量体と接
    触するローラと、前記ローラをスライド移動可能に軸支
    する長孔とを有し、通常は前記係合部が前記着火ピンと
    係合して着火ピンを雷管から離間した状態で保持し、前
    記慣性質量体の所定量以上の移動の際には前記ローラが
    前記長孔に沿ってスライド移動しながら転がり前記着火
    ピンの保持を解除するトリガレバーと、 を備えた機械着火式センサ。
JP4349179A 1992-12-28 1992-12-28 機械着火式センサ Pending JPH06199204A (ja)

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DE19934344399 DE4344399A1 (de) 1992-12-28 1993-12-24 Mechanischer Zündsystem-Sensor

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Also Published As

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DE4344399A1 (de) 1994-06-30
GB2273647A (en) 1994-06-29
GB9326268D0 (en) 1994-02-23
GB2273647B (en) 1996-08-21

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