JPH0718271U - 機械着火式センサ - Google Patents

機械着火式センサ

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JPH0718271U
JPH0718271U JP4910493U JP4910493U JPH0718271U JP H0718271 U JPH0718271 U JP H0718271U JP 4910493 U JP4910493 U JP 4910493U JP 4910493 U JP4910493 U JP 4910493U JP H0718271 U JPH0718271 U JP H0718271U
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trigger lever
lever
ignition pin
ignition
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泰穂 北沢
研二 松井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した作動性を阻害することなく、部品の
共通化を図ることができ合わせて安全装置の操作もスム
ースにできる機械着火式センサを得る。 【構成】 着火ピン22はトリガレバー34によって保
持されており、慣性質量体30はトリガレバー34のス
ライド保持部40に当接してこれを維持している。慣性
力により慣性質量体30が移動すると、トリガレバー3
4が回動して着火ピン22の保持が解除される。トリガ
レバー34の後端部には安全レバー50が配置されてお
り、トリガレバー34に直接係合してその回動を阻止及
び可能とできる。したがって、車両の左右の乗員席に適
用する場合であっても、単に慣性質量体30とバイアス
スプリング32の組付け方向を入れ換えるのみでよく、
部品を共通化することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両の急減速状態等を検出するための機械着火式センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両に装備されるシートベルト装置には、乗員に装着されたウエビン グを車両急減速時に所定量引き戻し、乗員に対するウエビングの弛みを強制的に 除去してウエビングを緊張させ乗員拘束性を向上させた所謂プリテンショナーを 備えたものがある。
【0003】 この種のプリテンショナーでは、ウエビング巻取装置の巻取軸を強制的に回転 させてウエビングを緊張させる構成のものや、バックルを強制的に引っ張ること によりウエビングを緊張させる構成のものがあるが、例えばバックルを引っ張る ことによりウエビングを緊張させる構成のものにおいては、機械着火式センサを 備えたガスジェネレータが配設されている。このガスジェネレータにはシリンダ が配置されており、ワイヤ等を介してバックルに連結されている。
【0004】 車両が急減速状態に至ると、これが機械着火式センサによって検出されてガス ジェネレータが作動し、瞬時にガスが発生してシリンダが移動され、この移動力 がワイヤを介してバックルへ伝達されてバックルが強制的に移動され、ウエビン グが緊張される構成である。
【0005】 ここで、このようなプリテンショナーに用いられた機械着火式センサは、基本 的には、雷管を着火させる着火ピンと、大きな加速度によって慣性移動する慣性 体と、着火ピンと慣性体との間に介在して着火ピンの移動を阻止するトリガ部材 から成る構成であるが、更に、機械着火式センサの組付け時等における誤作動を 防止するために安全装置が設けられている。
【0006】 この安全装置は、慣性力によって移動する前記慣性体に係合して慣性力の作用 に拘わらずその移動を阻止する安全レバーを備えている。この安全レバーが慣性 体に係合した状態では、前述の如く慣性体の移動が強制的に阻止された状態とな るため、車両への組付け時等に不要に外力が作用しても、センサが誤作動するこ とが防止される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述の如き構成の従来の機械着火式センサは、プリテンショナーが 併設されたウエビング巻取装置やバックル装置の構成あるいは車両に対する取付 方向の関係上、車両の左側乗員席と右側乗員席とでそれぞれ専用品として構成さ れて適用されている。
【0008】 すなわち、左側乗員席用の機械着火式センサと右側乗員席用の機械着火式セン サとでは、例えば慣性体の相対的な移動方向が互いに異なり(逆向きとされてお り)、このため、慣性体のみならずこの慣性体の移動を阻止する前述の安全装置 (安全レバー)も、左側乗員席と右側乗員席とでそれぞれ専用品として構成され ていた。したがって、機械着火式センサの部品の共通化や適用範囲の拡大を図る うえで障害となっていた。
【0009】 またさらに、このような機械着火式センサの安全装置(安全レバー)は、当然 のことながら確実に作動する必要があり、さらにその操作もスムースかつ確実に 行える必要がある。例えば、機械着火式センサの作動の感度等を確認し確実に作 動するか否かの作動検査を実施する場合には、安全レバーの操作によりセンサを 一旦作動可能状態(安全装置解除状態)として作動検査を実施し、その後に正規 にガスジェネレータに組み付ける際には再び安全レバーの操作によりセンサを作 動不可状態(安全装置作動状態)とする必要がある。このように、機械着火式セ ンサに設けられた安全レバーは、その操作がスムースかつ確実に実施できなけれ ばならない。
【0010】 本考案は上記事実を考慮し、安定した作動性を阻害すること無く、部品の共通 化を図ることができ、合わせて安全装置の作動操作及び解除操作がスムースかつ 確実にできる機械着火式センサを得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案の機械着火式センサは、軸線方向に沿って移動可能に配置 され、ファイアリングスプリングの付勢力によって軸線方向に移動して雷管を着 火させる着火ピンと、常にバイアススプリングによって付勢され、所定荷重作用 時には慣性力によって前記バイアススプリングの付勢力に抗して移動する慣性質 量体と、前記着火ピンと慣性質量体との間に支軸によって前記着火ピンに接離す る方向に回動可能に支持され、前記着火ピンに係合する係合部を有し、通常は前 記係合部が前記着火ピンに係合すると共に前記慣性質量体に押圧されて前記支軸 周りの回動を阻止された状態となって、前記着火ピンによって前記着火ピンから 離間する方向へ押圧された状態のまま前記着火ピンを前記ファイアリングスプリ ングの付勢力に抗して前記雷管から離間した位置で保持し、前記慣性質量体の移 動時には前記慣性質量体による回動阻止を解除されて前記着火ピンから離間する 方向へ回動し前記着火ピンの移動を可能とするトリガレバーと、前記支軸に対し 前記係合部と反端側の前記トリガレバー端部に対応して回転可能に配置され、通 常はその周囲面が前記トリガレバー端部に係合して前記トリガレバーの前記支軸 周りの回動を阻止し、回転することにより前記トリガレバーと非係合状態となっ て前記トリガレバーの前記支軸周りの回動を可能とする安全レバーと、を備えて いる。
【0012】 請求項2に係る考案の機械着火式センサは、請求項1記載の機械着火式センサ において、前記安全レバーは、前記トリガレバー端部に対応する回転周囲面が、 前記トリガレバーとの非係合部位からトリガレバーとの係合部位へ向けて次第に 拡径して形成されることを特徴としている。
【0013】
【作用】 請求項1記載の機械着火式センサでは、通常は、着火ピンはファイアリングス プリングの付勢力に抗して雷管から離間した位置にあり、慣性質量体はバイアス スプリングによってトリガレバーの回動軌跡に侵入しており、さらに、トリガレ バーは、着火ピンに接近する方向へ回動した状態で係合部が着火ピンに係合して 保持すると共に慣性質量体により回動が阻止されて着火ピン保持状態を維持され ている。
【0014】 さらにここで、安全装置作動状態(センサ作動不可状態)では、安全レバーの 周囲面がトリガレバー端部に係合してトリガレバーの支軸周りの回動を阻止して いる。したがってこの状態においては、仮に機械着火式センサに大きな加速度が 作用して慣性質量体が慣性移動しても、トリガレバーが回動することがなく、着 火ピン保持状態が解除されることはない。
【0015】 一方、安全レバーを回転させると、安全レバーがトリガレバーと非係合状態と なってトリガレバーの支軸周りの回動が可能となり、安全装置不作動状態(セン サ作動可能状態)となる。
【0016】 この状態において機械着火式センサに大きな加速度が作用すると、慣性質量体 が慣性移動し、トリガレバーの回動軌跡から離脱する。これにより、慣性質量体 によるトリガレバーの保持が解除され、ファイアリングスプリングにより付勢さ れた着火ピンによってこの着火ピンから離間する方向へ押圧されたトリガレバー が、着火ピンから離間する方向へ回動する。これにより、トリガレバーの係合部 による着火ピンの保持が解除され、着火ピンがファイアリングスプリングの付勢 力によって軸線方向に移動して雷管を着火させる。
【0017】 このように、本考案に係る機械着火式センサでは、安全レバーによってトリガ レバーの回動を阻止する構成であるため、換言すれば、安全レバーは慣性質量体 の移動を阻止する構成ではなくトリガレバーにのみ対応して設ければいいため、 左側乗員席及び右側乗員席の何れに適用する場合にも安全レバーを左右で異なら せる必要がなく、共通して用いることができる。また、仮に、左側乗員席に用い た場合と右側乗員席に用いた場合とで慣性質量体の相対的な移動方向が異なる( 逆向きとされる)場合であっても、単にバイアススプリングの配置位置を反対に することで、慣性質量体自体も左側乗員席と右側乗員席に共に適用することがで き、共通して用いることができる。
【0018】 このように、慣性質量体及び安全レバーを左側乗員席と右側乗員席で共通化す ることができ、それぞれ専用品として構成する必要がなくなる。
【0019】 請求項2記載の機械着火式センサでは、安全装置作動状態(センサ作動不可状 態)では、安全レバーの周囲面がトリガレバー端部に係合してトリガレバーの支 軸周りの回動を阻止している。したがってこの状態においては、仮に機械着火式 センサに大きな加速度が作用して慣性質量体が慣性移動しても、トリガレバーが 回動することがなく、着火ピン保持状態が解除されることはない。一方、安全レ バーを回転させると、安全レバーがトリガレバーと非係合状態となってトリガレ バーの支軸周りの回動が可能となり、安全装置解除状態(センサ作動可能状態) となる。
【0020】 ここで、安全レバーは、トリガレバー端部に対応する回転周囲面が、トリガレ バーとの非係合部位からトリガレバーとの係合部位へ向けて次第に拡径して形成 されているため、安全レバーの作動方向及び解除方向の何れの回転もスムースに 行うことができる。例えば、安全レバーを、安全装置作動状態から回転させて安 全装置解除状態とした後に再び逆向きに回転させて再び安全装置作動状態とする 場合であっても、安全レバーの回転周囲面とトリガレバーとはスムースに摺動し ながら係合し、引っ掛かる等不要に干渉することが無い。
【0021】 したがって、安全レバーをスムースに操作して確実に安全装置作動状態及び安 全装置解除状態とすることができる。
【0022】
【実施例】
図1及び図2には本考案の実施例に係る機械着火式センサ10の断面図が示さ れている。
【0023】 機械着火式センサ10はケース12を備えている。ケース12は、一端に底壁 14を有する円筒形に形成されており、開口側はプレート16が固定されて封印 されている。ケース12の底壁14には軸線上に透孔18が形成されており、ま た、底壁14には略円筒形のガイド20がケース12の内方へ向けて同軸的に突 出形成されている。
【0024】 このケース12の内部には着火ピン22が配置されている。着火ピン22は、 略円筒形に形成された本体24と、この本体24の底壁24Aから一体的に突出 形成された凸部26とから構成されている。本体24の外径はガイド20の内径 に対応しており、軸線に沿ってケース12内をスライド移動することにより本体 24はガイド20内に入り込み可能である。一方、凸部26は、着火ピン22( 本体24)が最もケース12の底壁14の側へ移動した状態において、底壁14 に形成された透孔18から外部へ突出する。
【0025】 ケース12の長手中間部には内壁13が設けられており、さらに、着火ピン2 2と前記内壁13との間にはファイアリングスプリング28が配置されており、 常に着火ピン22を透孔18の方向へ付勢している。
【0026】 一方、ガイド20の周囲には、慣性質量体30が配置されている。慣性質量体 30は、略円筒形に形成されており、ケース12の周囲壁とガイド20との間に 移動可能に収容されている。慣性質量体30と内壁13との間にはバイアススプ リング32が配置されており、常に慣性質量体30を底壁14の方向へ付勢して いる。
【0027】 慣性質量体30と着火ピン22との間には、トリガレバー34が配置されてい る。トリガレバー34は、長手方向中間部が軸36によって回動可能に支持され ている。また、トリガレバー34の先端は、着火ピン22へ向けて屈曲されて係 合部38となっており、着火ピン22に係合可能である。すなわち、トリガレバ ー34が軸36周りに回動することにより、係合部38は着火ピン22に接近ま たは離間できる。このトリガレバー34の係合部38が着火ピン22の本体24 に係合した状態では、ファイアリングスプリング28により付勢された着火ピン 22をその凸部26が透孔18から抜き出た位置で保持している。
【0028】 また、トリガレバー34の先端部近傍の着火ピン22と反対側には、慣性質量 体30へ向けてスライド保持部40が突出形成されている。スライド保持部40 は、慣性質量体30に形成されたスライド部31に対応しており、このスライド 部31に線状に接触するように構成されている。すなわち、通常は、慣性質量体 30はバイアススプリング32によって最もケース12の底壁14に接近した位 置にあり、この状態では、慣性質量体30のスライド部31がトリガレバー34 のスライド保持部40に当接しており、トリガレバー34の係合部38は着火ピ ン22の本体24に係合して、着火ピン22をその凸部26が透孔18から抜き 出た位置で保持した状態となっている。さらに、慣性質量体30が底壁14から 離間する方向へ移動する際には、慣性質量体30のスライド部31はトリガレバ ー34のスライド保持部40と線状に接触しながら相対移動する構成である。
【0029】 一方、トリガレバー34の後端部(係合部38と反対側の端部)は、内壁13 を貫通してプレート16の近傍に達している。このトリガレバー34の後端部近 傍には、安全レバー50が配置されている。
【0030】 図3に示す如く、安全レバー50は円盤状に形成されており、軸芯部分には軸 部52が一体的に固着されている。また、安全レバー50の周囲面には切欠部5 4が形成されており、周囲面がトリガレバー34の端部に対応する状態で、軸部 52がプレート16に回転可能に支持されている。さらに、軸部52には操作レ バー44が取付けられており、外部から図示しない解除装置等によって操作でき る。この安全レバー50は、通常はその周囲面がトリガレバー34の端部に係合 してトリガレバー34の軸36周りの回動を阻止している。また、安全レバー5 0が軸部52周りに回転され切欠部54がトリガレバー34の端部に対向する状 態となることによりトリガレバー34と非係合状態となってトリガレバー34の 軸36周りの回動が可能となる構成である。
【0031】 以上の構成による機械着火式センサ10は、例えばプリテンショナー用のガス ジェネレータ(図示省略)に組み付けられている。ガスジェネレータにはガス発 生剤が収容されており、さらに、このガス発生剤を着火燃焼させる雷管42が配 置されている。雷管42は、機械着火式センサ10が組み付けられた状態におい て機械着火式センサ10の軸線上に位置している。したがってこの組付状態では 、ケース12の透孔18は雷管42に対向しており、この透孔18から突出可能 な着火ピン22の凸部26は、雷管42に衝突可能となっている。
【0032】 次に本実施例の作用を説明する。 上記のように構成される本実施例の機械着火式センサ10では、通常は、図1 に示す如く、着火ピン22はファイアリングスプリング28の付勢力に抗して雷 管42から離間した位置(ケース12の透孔18から抜き出た位置)にあり、ト リガレバー34は係合部38が着火ピン22の本体24に係合して、着火ピン2 2を保持している。さらに、慣性質量体30はバイアススプリング32によって 最も底壁14に接近した位置すなわちトリガレバー34の回動軌跡に侵入してお り、スライド部31がトリガレバー34のスライド保持部40に当接してトリガ レバー34の回動を阻止して着火ピン保持状態を維持している。
【0033】 さらにここで、安全装置作動状態(センサ作動不可状態)では、図3にも示す 如く安全レバー50の周囲面がトリガレバー34の端部に係合してトリガレバー 34の軸36周りの回動を阻止している。したがってこの状態においては、仮に 機械着火式センサ10に大きな加速度が作用して慣性質量体30が慣性移動して も(スライド部31がトリガレバー34のスライド保持部40と相対移動して離 間しても)、トリガレバー34が回動することがなく、着火ピン保持状態が解除 されることはない。
【0034】 一方、操作レバー44を操作することにより安全レバー50を図3矢印B方向 へ回転させ、切欠部54をトリガレバー34の端部に対向させると、トリガレバ ー34が安全レバー50と非係合状態となってトリガレバー34の軸36周りの 回動が可能となり、安全装置不作動状態(センサ作動可能状態)となる。
【0035】 ここで、機械着火式センサ10に大きな加速度が作用すると、慣性質量体30 が図1矢印A方向へ慣性移動し、トリガレバー34の回動軌跡から離脱する。
【0036】 この場合、慣性質量体30(スライド部31)は、トリガレバー34のスライ ド保持部40と線状に接触しながら移動する。トリガレバー34のスライド保持 部40が慣性質量体30のスライド部31から離間してその保持が解除されると 、ファイアリングスプリング28により付勢された着火ピン22によってこの着 火ピン22から離間する方向へ押圧されたトリガレバー34が、着火ピン22か ら離間する方向へ回動される。これにより、トリガレバー34の係合部38が着 火ピン22の本体24から離間して着火ピン22の保持を解除し、このため、着 火ピン22がファイアリングスプリング28の付勢力によって軸線方向に移動し 、凸部26が透孔18から外方へ突出する(図2図示状態)。
【0037】 これにより、着火ピン22の凸部26が雷管42に衝突して雷管42が着火さ れる。雷管42が着火されると、ガスジェネレータのガス発生剤が着火燃焼され 、例えばプリテンショナーが作動される。
【0038】 またここで、本実施例に係る機械着火式センサ10では、安全レバー50によ ってトリガレバー34の回動を阻止する構成であるため、換言すれば、安全レバ ー50は慣性質量体30の移動を阻止する構成ではなくトリガレバー34にのみ 対応して設ければいいため、車両の左側乗員席及び右側乗員席の何れに適用する 場合にも安全レバー50を左右で異ならせる必要がなく、共通して用いることが できる。
【0039】 また、仮に、左側乗員席に用いた場合と右側乗員席に用いた場合とで慣性質量 体30の相対的な移動方向が異なる(逆向きとされる)場合であっても、図4に 示す如く単に慣性質量体30及びバイアススプリング32の配置位置(組付方向 )を反対にすることで、左側乗員席と右側乗員席に共に適用することができ、共 通して用いることができる。
【0040】 このように、機械着火式センサ10では、安定した作動性を阻害すること無く 、慣性質量体30及び安全レバー50を左側乗員席と右側乗員席で共通化するこ とができ、それぞれ専用品として構成する必要がなくなる。
【0041】 なお、前記実施例における機械着火式センサ10では、トリガレバー34を保 持する安全レバー50は、円盤状でその周囲面に切欠部54が形成された構成と したが、安全レバー50の形状はこれに限らず、トリガレバー34と係合状態と なる部位と非係合状態となる部位が共に形成され回転操作により両者が選択され るものであればよい。例えば、図5及び図6に示す安全レバー60の如く、トリ ガレバー34の端部に対応する回転周囲面が、トリガレバー34との非係合部位 からトリガレバー34との係合部位へ向けて次第に拡径して(例えば、インボリ ュート形状やサイクロイド形状に)形成される構成としてもよい。
【0042】 この場合には、安全レバー60の作動方向及び解除方向の何れの回転もスムー スに行うことができる。例えば、安全レバー60を、図5に示す安全装置作動状 態から図5矢印C方向へ回転させて安全装置解除状態(図6図示状態)とした後 に、再び逆向き(図6矢印D方向)へ回転させて再び安全装置作動状態とする場 合であっても、安全レバー60の回転周囲面とトリガレバー34とはスムースに 摺動しながら係合し、引っ掛かる等不要に干渉すること無く再び図5に示す安全 装置作動状態に復帰する。したがって、安全レバー60をスムースに操作して確 実に安全装置作動状態及び安全装置解除状態とすることができる。
【0043】 また、前記実施例における機械着火式センサ10では、一個のトリガレバー3 4によって着火ピン22を保持する構成としたが、トリガレバー34の個数はこ れに限定されるものではなく、二個以上設けてもよい。
【0044】 さらに、前記実施例における機械着火式センサ10は、プリテンショナー用の ガスジェネレータに用いたが、これに限らず、着火ピン22の衝突により作動す る他の装置に適用することも当然に可能である。
【0045】
【考案の効果】
以上説明した如く本考案に係る機械着火式センサは以下の効果を有している。
【0046】 請求項1に係る考案の機械着火式センサでは、安全レバーは慣性質量体の移動 を阻止する構成ではなくトリガレバーの回動を阻止する構成でありトリガレバー にのみ対応して設ければいいため、左側乗員席及び右側乗員席の何れに適用する 場合にも安全レバーを左右で異ならせる必要がなく、共通して用いることができ る。また、仮に左側乗員席に用いた場合と右側乗員席に用いた場合とで慣性質量 体の相対的な移動方向が異なる(逆向きとされる)場合であっても、単にバイア ススプリングの配置位置を反対にすることで、慣性質量体自体も左側乗員席と右 側乗員席に共に適用することができ、共通して用いることができる。すなわち、 安定した作動性を阻害すること無く、部品の共通化を図ることができる。
【0047】 請求項2に係る考案の機械着火式センサでは、安全レバーのトリガレバー端部 に対応する回転周囲面が、トリガレバーとの非係合部位からトリガレバーとの係 合部位へ向けて次第に拡径して形成されているため、安全レバーの作動方向及び 解除方向の何れの回転もスムースに行うことができ、したがって安全装置の作動 操作及び解除操作がスムースかつ確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る機械着火式センサの初期
状態を示す断面図である。
【図2】本考案の実施例に係る機械着火式センサが作動
した後の状態を示す断面図である。
【図3】本考案の実施例に係る機械着火式センサの安全
レバーの形状及びトリガレバーとの関係を示す正面図で
ある。
【図4】本考案の実施例に係る機械着火式センサの他の
組付例を示す図1に対応する断面図である。
【図5】本考案の実施例に係る機械着火式センサの安全
レバーの変形例を示し、トリガレバーとの係合状態にお
ける正面図である。
【図6】本考案の実施例に係る機械着火式センサの安全
レバーの変形例を示し、トリガレバーと非係合状態にお
ける正面図である。
【符号の説明】
10 機械着火式センサ 22 着火ピン 28 ファイアリングスプリング 30 慣性質量体 32 バイアススプリング 34 トリガレバー 38 係合部 42 雷管 50 安全レバー 54 切欠部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に沿って移動可能に配置され、
    ファイアリングスプリングの付勢力によって軸線方向に
    移動して雷管を着火させる着火ピンと、 常にバイアススプリングによって付勢され、所定荷重作
    用時には慣性力によって前記バイアススプリングの付勢
    力に抗して移動する慣性質量体と、 前記着火ピンと慣性質量体との間に支軸によって前記着
    火ピンに接離する方向に回動可能に支持され、前記着火
    ピンに係合する係合部を有し、通常は前記係合部が前記
    着火ピンに係合すると共に前記慣性質量体に押圧されて
    前記支軸周りの回動を阻止された状態となって、前記着
    火ピンによって前記着火ピンから離間する方向へ押圧さ
    れた状態のまま前記着火ピンを前記ファイアリングスプ
    リングの付勢力に抗して前記雷管から離間した位置で保
    持し、前記慣性質量体の移動時には前記慣性質量体によ
    る回動阻止を解除されて前記着火ピンから離間する方向
    へ回動し前記着火ピンの移動を可能とするトリガレバー
    と、 前記支軸に対し前記係合部と反端側の前記トリガレバー
    端部に対応して回転可能に配置され、通常はその周囲面
    が前記トリガレバー端部に係合して前記トリガレバーの
    前記支軸周りの回動を阻止し、回転することにより前記
    トリガレバーと非係合状態となって前記トリガレバーの
    前記支軸周りの回動を可能とする安全レバーと、 を備えた機械着火式センサ。
  2. 【請求項2】 前記安全レバーは、前記トリガレバー端
    部に対応する回転周囲面が、前記トリガレバーとの非係
    合部位からトリガレバーとの係合部位へ向けて次第に拡
    径して形成されることを特徴とする請求項1記載の機械
    着火式センサ。
JP4910493U 1993-09-09 1993-09-09 機械着火式センサ Pending JPH0718271U (ja)

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JP4910493U JPH0718271U (ja) 1993-09-09 1993-09-09 機械着火式センサ
EP94113976A EP0642958B1 (en) 1993-09-09 1994-09-07 Trigger mechanism for a motor vehicle safety device
DE69404246T DE69404246T2 (de) 1993-09-09 1994-09-07 Ansteuermechanismus einer Kraftfahrzeug-Sicherheitseinrichtung
US08/301,642 US5415099A (en) 1993-09-09 1994-09-07 Mechanical ignition sensor

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JP4910493U JPH0718271U (ja) 1993-09-09 1993-09-09 機械着火式センサ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4827315A (ja) * 1971-08-13 1973-04-11

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JPS4827315A (ja) * 1971-08-13 1973-04-11

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