JPH06199107A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH06199107A JPH06199107A JP43A JP36135092A JPH06199107A JP H06199107 A JPH06199107 A JP H06199107A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 36135092 A JP36135092 A JP 36135092A JP H06199107 A JPH06199107 A JP H06199107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ply
- belt
- tire
- width
- pieces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/18—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
- B60C9/20—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel
- B60C2009/2035—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel built-up by narrow strips
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】車両の片流れを少なくし走行の安定性を向上す
る。 【構成】トレッド部のカーカスの外側にベルト層７を配
し、このベルト層７は、タイヤ軸方向にタイヤ最大巾の
０．１〜０．５倍の巾で分割されタイヤ軸方向に隣り合
うプライ片９からなりしかも隣り合うプライ片のベルト
コードをタイヤ赤道Ｃに対して対称に傾けたベルトプラ
イを具えている。
る。 【構成】トレッド部のカーカスの外側にベルト層７を配
し、このベルト層７は、タイヤ軸方向にタイヤ最大巾の
０．１〜０．５倍の巾で分割されタイヤ軸方向に隣り合
うプライ片９からなりしかも隣り合うプライ片のベルト
コードをタイヤ赤道Ｃに対して対称に傾けたベルトプラ
イを具えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車両の片流れを少なくし
走行安定性を高めた空気入りタイヤに関する。
走行安定性を高めた空気入りタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】乗用車又はバス、トラックなどの車両に
用いる空気入りタイヤにあっては、トレッド部の剛性を
高めるためベルト層が設けられる。このベルト層は、複
数本の有機繊維コード又はスチールコードからなるベル
トコードをタイヤ赤道に対して傾斜させて並置した１枚
以上のベルトプライによって形成される。
用いる空気入りタイヤにあっては、トレッド部の剛性を
高めるためベルト層が設けられる。このベルト層は、複
数本の有機繊維コード又はスチールコードからなるベル
トコードをタイヤ赤道に対して傾斜させて並置した１枚
以上のベルトプライによって形成される。
【０００３】前記ベルトコードは、ベルトプライ相互の
間及びカーカスとの間でタガ効果を発揮させるためタイ
ヤ赤道に対して傾斜して配されており、そのため各プラ
イにおいては方向性が生じる。
間及びカーカスとの間でタガ効果を発揮させるためタイ
ヤ赤道に対して傾斜して配されており、そのため各プラ
イにおいては方向性が生じる。
【０００４】例えば、従来タイヤを例示した図５、６に
おいて、ベルト層ｂを形成する内側プライｃではそのコ
ードｄの傾きが右下り、又外側プライｅではそのコード
ｆの傾きが右上がりの角度依存性が発生する。
おいて、ベルト層ｂを形成する内側プライｃではそのコ
ードｄの傾きが右下り、又外側プライｅではそのコード
ｆの傾きが右上がりの角度依存性が発生する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このためタイヤ走行特
性を表すプライステアー（タイヤの回転方向によって発
生する力の方向が左右に変わって現れる横方向に力をい
う）が大きい値となる。この結果、例えばハンドルを手
離した際において所定の距離を走行する間に、その進行
方向線に対して片側に位置ずれし横流れするいわゆる車
両の片流れが生じることとなる。
性を表すプライステアー（タイヤの回転方向によって発
生する力の方向が左右に変わって現れる横方向に力をい
う）が大きい値となる。この結果、例えばハンドルを手
離した際において所定の距離を走行する間に、その進行
方向線に対して片側に位置ずれし横流れするいわゆる車
両の片流れが生じることとなる。
【０００６】発明者は、このようなベルト層の依存性を
出来得る限り少なくするには、前記プライステアーの絶
対値を小さくすること、そのためには、 １）ベルト層をタイヤ軸方向に分割された複数のプライ
片で形成すること。 ２）隣り合うプライ片にあっては、そのベルトコードを
タイヤ赤道に対して対称に向きに向けて配設すること。 が有効であることに着目し、本発明を完成させたのであ
る。
出来得る限り少なくするには、前記プライステアーの絶
対値を小さくすること、そのためには、 １）ベルト層をタイヤ軸方向に分割された複数のプライ
片で形成すること。 ２）隣り合うプライ片にあっては、そのベルトコードを
タイヤ赤道に対して対称に向きに向けて配設すること。 が有効であることに着目し、本発明を完成させたのであ
る。
【０００７】本発明は、接地性能の均一化を図ることに
より車両の片流れを減じ走行安定性を高めうる空気入り
タイヤの提供を目的としている。
より車両の片流れを減じ走行安定性を高めうる空気入り
タイヤの提供を目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
を折返すカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの
外側に配されるとともに１枚以上のベルトプライからな
るベルト層とを具える空気入りタイヤであって、前記ベ
ルト層は、タイヤ軸方向にタイヤ最大巾の０．１倍以上
かつ０．５倍以下の巾で分割されタイヤ軸方向に隣り合
うプライ片からなりしかも隣り合うプライ片のベルトコ
ードをタイヤ赤道に対して対称に傾けたベルトプライを
具えることを特徴とする空気入りタイヤである。
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
を折返すカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの
外側に配されるとともに１枚以上のベルトプライからな
るベルト層とを具える空気入りタイヤであって、前記ベ
ルト層は、タイヤ軸方向にタイヤ最大巾の０．１倍以上
かつ０．５倍以下の巾で分割されタイヤ軸方向に隣り合
うプライ片からなりしかも隣り合うプライ片のベルトコ
ードをタイヤ赤道に対して対称に傾けたベルトプライを
具えることを特徴とする空気入りタイヤである。
【０００９】
【作用】ベルト層はタイヤ軸方向に隣り合うプライ片に
よって形成されており、しかも隣り合うプライ片のベル
トコードをタイヤ赤道に対して対称に傾けたベルトプラ
イによって形成される。従って隣り合うプライ片は、互
いにプライステアーを打消すこととなり、ベルト層全体
としてのプライステアーを減じる。同時に、タイヤを回
転させたときに作用する横向きの力のうち回転方向に関
係なく一定方向に発生する力であるコニシティも減じる
ことにより、車両の片流れが減少し、直進走行安定性を
向上する。
よって形成されており、しかも隣り合うプライ片のベル
トコードをタイヤ赤道に対して対称に傾けたベルトプラ
イによって形成される。従って隣り合うプライ片は、互
いにプライステアーを打消すこととなり、ベルト層全体
としてのプライステアーを減じる。同時に、タイヤを回
転させたときに作用する横向きの力のうち回転方向に関
係なく一定方向に発生する力であるコニシティも減じる
ことにより、車両の片流れが減少し、直進走行安定性を
向上する。
【００１０】プライ片は、そのタイヤ軸方向の巾をタイ
ヤ最大巾の０．１倍以上かつ０．５倍以下としている。
プライ片の前記巾がタイヤ最大巾の０．１倍以下となれ
ば個々のプライ片が巾狭となるため、これらのベルト片
によって形成されるベルト層の剛性が不足し、ベルト層
としての機能を失う一方、０．５倍をこえると隣り合う
ベルトプライ間の均質性が減じることにより、プライス
テアーが増し、片流れが生じることとなり、直進走行安
定性に劣るからである。
ヤ最大巾の０．１倍以上かつ０．５倍以下としている。
プライ片の前記巾がタイヤ最大巾の０．１倍以下となれ
ば個々のプライ片が巾狭となるため、これらのベルト片
によって形成されるベルト層の剛性が不足し、ベルト層
としての機能を失う一方、０．５倍をこえると隣り合う
ベルトプライ間の均質性が減じることにより、プライス
テアーが増し、片流れが生じることとなり、直進走行安
定性に劣るからである。
【００１１】又ベルト層はタイヤ軸方向に分割されたプ
ライ片によって形成しているため、ベルト層は柔軟性が
増すことにより、トレッド面においてはタイヤ接地面の
均一性が高まり、トレッドショルダー域における片摩耗
の発生を防止し、かつ乗心地を高めるとともに、該ベル
ト層が路面の変化に対応しやすくなるため、駆動時、制
動時及び旋回時におけるグリップ性能を高めることが出
来る。
ライ片によって形成しているため、ベルト層は柔軟性が
増すことにより、トレッド面においてはタイヤ接地面の
均一性が高まり、トレッドショルダー域における片摩耗
の発生を防止し、かつ乗心地を高めるとともに、該ベル
ト層が路面の変化に対応しやすくなるため、駆動時、制
動時及び旋回時におけるグリップ性能を高めることが出
来る。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図１、２において空気入りタイヤ１は、トレッド
部２とその両側からタイヤ半径方向内方にのびる一対の
サイドウォール部３、３と該サイドウォール部３の内方
にのびるビード部４とを有する。
する。図１、２において空気入りタイヤ１は、トレッド
部２とその両側からタイヤ半径方向内方にのびる一対の
サイドウォール部３、３と該サイドウォール部３の内方
にのびるビード部４とを有する。
【００１３】又空気入りタイヤ１には、トレッド部２か
らサイドウォール部３をへてビード部４のビードコア５
の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向かって折返すカ
ーカス６と、該カーカス６の外側かつトレッド部の内方
に配されるベルト層７とを具える。
らサイドウォール部３をへてビード部４のビードコア５
の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向かって折返すカ
ーカス６と、該カーカス６の外側かつトレッド部の内方
に配されるベルト層７とを具える。
【００１４】本実施例では、前記カーカス６の本体部と
折返し部の間で前記ビードコア５から半径方向外側にの
び硬質のゴムからなるビードエーペックス８を設けると
ともに、トレッド部２には前記ベルト層７の外側に配さ
れ、タイヤが回転することにより生じる遠心力によりベ
ルト層７がリフティングするのを防止するバンド層１０
とを設ける。
折返し部の間で前記ビードコア５から半径方向外側にの
び硬質のゴムからなるビードエーペックス８を設けると
ともに、トレッド部２には前記ベルト層７の外側に配さ
れ、タイヤが回転することにより生じる遠心力によりベ
ルト層７がリフティングするのを防止するバンド層１０
とを設ける。
【００１５】前記カーカス６は、１枚以上、本例では１
枚のカーカスプライからなり、該カーカスプライは、ナ
イロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミドな
どの有機繊維からなるカーカスコードを、本実施例では
タイヤ赤道Ｃに対して７０〜９０°傾けたラジアル配列
又はセミラジアル配列としている。
枚のカーカスプライからなり、該カーカスプライは、ナ
イロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミドな
どの有機繊維からなるカーカスコードを、本実施例では
タイヤ赤道Ｃに対して７０〜９０°傾けたラジアル配列
又はセミラジアル配列としている。
【００１６】前記ベルト層７は、タイヤ軸方向に分割さ
れた複数のプライ片９…によって形成されるベルトプラ
イを１枚以上、本実施例ではカーカスに隣接して配され
る第１のベルトプライ７Ａと、該内のベルトプライ７Ａ
の半径方向外側に配される第２のベルトプライ７Ｂとの
２枚を重ね合わせて形成される。なお前記ベルト層７は
そのタイヤ軸方向の巾ＷＢは、タイヤ最大巾ＷＴの０．
７倍以上かつ０．９倍以下の範囲とするのが好ましい。
れた複数のプライ片９…によって形成されるベルトプラ
イを１枚以上、本実施例ではカーカスに隣接して配され
る第１のベルトプライ７Ａと、該内のベルトプライ７Ａ
の半径方向外側に配される第２のベルトプライ７Ｂとの
２枚を重ね合わせて形成される。なお前記ベルト層７は
そのタイヤ軸方向の巾ＷＢは、タイヤ最大巾ＷＴの０．
７倍以上かつ０．９倍以下の範囲とするのが好ましい。
【００１７】第１のベルトプライ７Ａは、本例ではタイ
ヤ軸方向に５分割され、タイヤ赤道上に配される中央の
プライ片９ＡＣと、該中央のプライ片９ＡＭの両側に配
される１対の中間のプライ片９ＡＭ、９ＡＭと、この中
間のプライ片９ＡＭの軸方向外側にそれぞれ配され、ベ
ルト層７の端縁Ｆをなす側のプライ片９ＡＳ、９ＡＳと
からなる。
ヤ軸方向に５分割され、タイヤ赤道上に配される中央の
プライ片９ＡＣと、該中央のプライ片９ＡＭの両側に配
される１対の中間のプライ片９ＡＭ、９ＡＭと、この中
間のプライ片９ＡＭの軸方向外側にそれぞれ配され、ベ
ルト層７の端縁Ｆをなす側のプライ片９ＡＳ、９ＡＳと
からなる。
【００１８】又第２のベルトプライ７Ｂは、タイヤ軸方
向に４分割され、タイヤ赤道Ｃを境としてその両側に配
される一対の内のプライ片９ＢＩ、９ＢＩと、該内のプ
ライ片９ＢＩのタイヤ軸方向外側にそれぞれ配される外
のプライ片９ＢＯ、９ＢＯとによって形成される。
向に４分割され、タイヤ赤道Ｃを境としてその両側に配
される一対の内のプライ片９ＢＩ、９ＢＩと、該内のプ
ライ片９ＢＩのタイヤ軸方向外側にそれぞれ配される外
のプライ片９ＢＯ、９ＢＯとによって形成される。
【００１９】これらのプライ片９…は隣り合うプライ片
９との間の間隙ｇを０mm以上かつ２０mm以下としてい
る。０mm以下、即ち隣り合うプライ片９、９が重なった
場合にはて、トレッド部２の剛性に不均一性が生じ又間
隙ｇが２０mmをこえることによってベルト層７がトレッ
ド部２を補強する補強効果が低下するからである。又こ
れらのプライ片９…のタイヤ軸方向の巾であるプライ巾
ＷＰは前記タイヤ最大巾ＷＴの０．１倍以上かつ０．５
倍以下としている。又本実施例では、第１のベルトプラ
イ７Ａにおける中央、中間、側の各プライ片９ＡＣ、９
ＡＭ、９ＡＳを何れも同一巾に、又第２のベルトプライ
７Ｂにおける内、外の各プライ片９ＢＩ、９ＢＯを同一
巾として形成している。
９との間の間隙ｇを０mm以上かつ２０mm以下としてい
る。０mm以下、即ち隣り合うプライ片９、９が重なった
場合にはて、トレッド部２の剛性に不均一性が生じ又間
隙ｇが２０mmをこえることによってベルト層７がトレッ
ド部２を補強する補強効果が低下するからである。又こ
れらのプライ片９…のタイヤ軸方向の巾であるプライ巾
ＷＰは前記タイヤ最大巾ＷＴの０．１倍以上かつ０．５
倍以下としている。又本実施例では、第１のベルトプラ
イ７Ａにおける中央、中間、側の各プライ片９ＡＣ、９
ＡＭ、９ＡＳを何れも同一巾に、又第２のベルトプライ
７Ｂにおける内、外の各プライ片９ＢＩ、９ＢＯを同一
巾として形成している。
【００２０】前記プライ片９は、ナイロン、ポリエステ
ル、レーヨン、芳香族ポリアミド繊維等の有機繊維又は
スチールコードからなるベルトコード１２タイヤ赤道Ｃ
に対して１０〜４０°、好ましくは１６〜３０°の角度
で傾け並設するとともに、これらのコードをトッピング
ゴムにより被覆したシート体として形成される。
ル、レーヨン、芳香族ポリアミド繊維等の有機繊維又は
スチールコードからなるベルトコード１２タイヤ赤道Ｃ
に対して１０〜４０°、好ましくは１６〜３０°の角度
で傾け並設するとともに、これらのコードをトッピング
ゴムにより被覆したシート体として形成される。
【００２１】プライ片９は、そのプライ片９とタイヤ軸
方向に隣り合うプライ片９とは前記ベルトコードのタイ
ヤ赤道Ｃに対する傾きを同じ角度、かつその向きを逆に
向けている。従って、一つのベルトプライ７Ａ、（７
Ｂ）にあっては、その方向依存性が顕著に解消され、プ
ライステアーの全体値が著しく小となり、又このように
構成されたタイヤを車両に装着することによって、該車
両の片流れは非常に少なくなる。
方向に隣り合うプライ片９とは前記ベルトコードのタイ
ヤ赤道Ｃに対する傾きを同じ角度、かつその向きを逆に
向けている。従って、一つのベルトプライ７Ａ、（７
Ｂ）にあっては、その方向依存性が顕著に解消され、プ
ライステアーの全体値が著しく小となり、又このように
構成されたタイヤを車両に装着することによって、該車
両の片流れは非常に少なくなる。
【００２２】なお本実施例においては、第１、第２のベ
ルトプライ７Ａ、７Ｂ間において、そのプライ片の分割
線が一致するのを避けずらせて配置しており、これによ
ってベルト層７に剛性段差が生じるのを防止し、トレッ
ド部２の剛性の均一化を図っている。
ルトプライ７Ａ、７Ｂ間において、そのプライ片の分割
線が一致するのを避けずらせて配置しており、これによ
ってベルト層７に剛性段差が生じるのを防止し、トレッ
ド部２の剛性の均一化を図っている。
【００２３】前記バンド層１０は、本実施例では、ナイ
ロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド繊維
などの有機繊維コードからなるバンドコードを単数又は
複数本並列させかつトッピングゴムにより被覆した小
巾、長尺の帯状プライをタイヤ周方向に螺旋巻きするこ
とにより形成されるバンドプライからなる。
ロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド繊維
などの有機繊維コードからなるバンドコードを単数又は
複数本並列させかつトッピングゴムにより被覆した小
巾、長尺の帯状プライをタイヤ周方向に螺旋巻きするこ
とにより形成されるバンドプライからなる。
【００２４】このように形成されたバンド層１０は、タ
イヤ走行時におけるベルト層のリフティングを防止し、
トレッド部２の耐久性を高める他、前記の如く構成する
ことにより、バンド層１０には方向依存性が殆ど存在し
ないこと、及びタイヤ周方向に継ぎ目が存在しないこと
により、車両の片流れを減じかつ乗心地を向上しうる。
イヤ走行時におけるベルト層のリフティングを防止し、
トレッド部２の耐久性を高める他、前記の如く構成する
ことにより、バンド層１０には方向依存性が殆ど存在し
ないこと、及びタイヤ周方向に継ぎ目が存在しないこと
により、車両の片流れを減じかつ乗心地を向上しうる。
【００２５】図３、４に他の実施例を示す。図３におい
ては第１のベルトプライ７Ａはタイヤ赤道Ｃ上を分割線
として対称に形成されかつベルトコード１２のタイヤ赤
道Ｃに対する傾きが互いに逆を向く一方のベルトプライ
９ＣＲ、他方のベルトプライ９ＣＲからなる。第２のベ
ルトプライ７Ｂも第１のベルトプライ７Ａと同様にタイ
ヤ赤道Ｃ上を分割線とし、対称にベルトプライ７Ａと同
様にタイヤ赤道Ｃ上を分割線として対称に形成された一
方、他方のベルトプライ９ＤＲ、９ＤＬからなる。さら
に上、下に重なり合うプライ片９ＣＲと９ＤＲ及び９Ｃ
Ｌと９ＤＲとにおいては、ベルトコードが互いに交差す
る向きに配され、タガ効果を発揮させてトレッド部の剛
性を高めている。
ては第１のベルトプライ７Ａはタイヤ赤道Ｃ上を分割線
として対称に形成されかつベルトコード１２のタイヤ赤
道Ｃに対する傾きが互いに逆を向く一方のベルトプライ
９ＣＲ、他方のベルトプライ９ＣＲからなる。第２のベ
ルトプライ７Ｂも第１のベルトプライ７Ａと同様にタイ
ヤ赤道Ｃ上を分割線とし、対称にベルトプライ７Ａと同
様にタイヤ赤道Ｃ上を分割線として対称に形成された一
方、他方のベルトプライ９ＤＲ、９ＤＬからなる。さら
に上、下に重なり合うプライ片９ＣＲと９ＤＲ及び９Ｃ
Ｌと９ＤＲとにおいては、ベルトコードが互いに交差す
る向きに配され、タガ効果を発揮させてトレッド部の剛
性を高めている。
【００２６】図４においては、第１のベルトプライ７Ａ
はタイヤ赤道Ｃ上に一つの分割線としてかつタイヤ赤道
Ｃを中心として対称に形成され、一対の内側のプライ片
９ＥＩ、９ＥＩとそのタイヤ軸方向外側にそれぞれ配さ
れる一対の外側のプライ片９ＥＯ、９ＥＯとからなる４
つのプライ片によって形成される。又第２のベルトプラ
イ７Ｂも前記第１のベルトプライ７Ａと同様に、タイヤ
赤道Ｃを一つの分割線とした一対の内側のプライ片９Ｆ
Ｉ、９ＦＩと、一対の外側のプライ片９ＦＯ、９ＦＯと
からなる。しかし本例では、第１、第２のベルトプライ
７Ａ、７Ｂにおいて第１のベルトプライ７Ａの内側のプ
ライ片９ＥＩを第２のベルトプライ７Ｂの内側のプライ
片９ＦＩに比して広巾に形成され、第１、第２のベルト
プライ７Ａ、７Ｂ間で分割をラップさせている。このよ
うに本発明は種々な態様のものに変形できる。
はタイヤ赤道Ｃ上に一つの分割線としてかつタイヤ赤道
Ｃを中心として対称に形成され、一対の内側のプライ片
９ＥＩ、９ＥＩとそのタイヤ軸方向外側にそれぞれ配さ
れる一対の外側のプライ片９ＥＯ、９ＥＯとからなる４
つのプライ片によって形成される。又第２のベルトプラ
イ７Ｂも前記第１のベルトプライ７Ａと同様に、タイヤ
赤道Ｃを一つの分割線とした一対の内側のプライ片９Ｆ
Ｉ、９ＦＩと、一対の外側のプライ片９ＦＯ、９ＦＯと
からなる。しかし本例では、第１、第２のベルトプライ
７Ａ、７Ｂにおいて第１のベルトプライ７Ａの内側のプ
ライ片９ＥＩを第２のベルトプライ７Ｂの内側のプライ
片９ＦＩに比して広巾に形成され、第１、第２のベルト
プライ７Ａ、７Ｂ間で分割をラップさせている。このよ
うに本発明は種々な態様のものに変形できる。
【００２７】
【具体例】タイヤサイズが２０５／５５Ｒ１５でありか
つ図１、又は図４に示す構成を有するタイヤを（実施例
１、２）を試作するとともに、それぞれのタイヤについ
て片流れの要因となるラテラルフォースデビエイション
（ＬＦＤ）及びプライステアーの値を調査した。なお比
較のため図５に示す従来の構成のタイヤについても併せ
て測定し、性能を比較した。なお測定に際して、コーナ
リング試験機を用いて各試供タイヤに２．０kg／cm2 の
内圧と４５０kgの負荷とを付与した。
つ図１、又は図４に示す構成を有するタイヤを（実施例
１、２）を試作するとともに、それぞれのタイヤについ
て片流れの要因となるラテラルフォースデビエイション
（ＬＦＤ）及びプライステアーの値を調査した。なお比
較のため図５に示す従来の構成のタイヤについても併せ
て測定し、性能を比較した。なお測定に際して、コーナ
リング試験機を用いて各試供タイヤに２．０kg／cm2 の
内圧と４５０kgの負荷とを付与した。
【００２８】なおラテラルフォースデビエイション（以
下ＬＦＤという）とは、コーナリング試験機上で試供タ
イヤに所定の荷重を負荷した状態のタイヤを半径一定の
状態に保持してタイヤを転動させた場合、荷重に変動が
生じる。この荷重のうちスリップ角が０の場合であって
も横力が０にならない横力を経時的に平均した値であ
る。
下ＬＦＤという）とは、コーナリング試験機上で試供タ
イヤに所定の荷重を負荷した状態のタイヤを半径一定の
状態に保持してタイヤを転動させた場合、荷重に変動が
生じる。この荷重のうちスリップ角が０の場合であって
も横力が０にならない横力を経時的に平均した値であ
る。
【００２９】又このＬＦＤについてタイヤを正転させた
場合と、逆転させた場合とにおいてそれぞれ測定するこ
とによって両者の値から片流れの要因となるプライステ
アーを求めることが出来る。測定結果を表１に示す。
場合と、逆転させた場合とにおいてそれぞれ測定するこ
とによって両者の値から片流れの要因となるプライステ
アーを求めることが出来る。測定結果を表１に示す。
【００３０】
【表１】
【００３１】調査の結果実施例のものは比較例のものに
比べてプライステアーの値が大巾に小さくなり、又ＬＦ
Ｄのそれぞれの値が小さくなることによってコニシティ
の値も小さくなるため、実施例のタイヤを装着した車両
は、片流れが顕著に低減しうることが確認出来た。
比べてプライステアーの値が大巾に小さくなり、又ＬＦ
Ｄのそれぞれの値が小さくなることによってコニシティ
の値も小さくなるため、実施例のタイヤを装着した車両
は、片流れが顕著に低減しうることが確認出来た。
【００３２】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤは、
前記した構成を具えることにより、本タイヤを装着した
車両は片流れが減少し、直進走行安定性を高める一方、
接地面の均一性が高まることによって、偏摩耗の発生を
防ぎ、乗心地の向上を図りうるとともに、駆動時、制動
時及び旋回時におけるグリップ性能を高めうる。
前記した構成を具えることにより、本タイヤを装着した
車両は片流れが減少し、直進走行安定性を高める一方、
接地面の均一性が高まることによって、偏摩耗の発生を
防ぎ、乗心地の向上を図りうるとともに、駆動時、制動
時及び旋回時におけるグリップ性能を高めうる。
【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図２】そのベルト層のプライ片の配列およびコードの
傾きを示す平面図である。
傾きを示す平面図である。
【図３】（Ａ）は他の実施例を示す断面図であり、
（Ｂ）はそのベルト層のプライ片の配列及びコードの傾
きを示す平面図である。
（Ｂ）はそのベルト層のプライ片の配列及びコードの傾
きを示す平面図である。
【図４】（Ａ）は他の実施例を示す断面図であり、
（Ｂ）はそのベルト層のプライ片の配列及びコードの傾
きを示す平面図である。
（Ｂ）はそのベルト層のプライ片の配列及びコードの傾
きを示す平面図である。
【図５】従来技術を示す断面図である。
【図６】そのベルトの配列を示す平面図である。
２ トレッド部 ３ サイドウォール部 ４ ビード部 ５ ビードコア ６ カーカス ７ ベルト層 ９ プライ片 Ｃ タイヤ赤道 ＷＰ プライ巾 ＷＴ タイヤ最大巾
Claims (1)
- 【請求項１】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
ード部のビードコアの周りを折返すカーカスと、トレッ
ド部の内部かつカーカスの外側に配されるとともに１枚
以上のベルトプライからなるベルト層とを具える空気入
りタイヤであって、前記ベルト層は、タイヤ軸方向にタ
イヤ最大巾の０．１倍以上かつ０．５倍以下の巾で分割
されタイヤ軸方向に隣り合うプライ片からなりしかも隣
り合うプライ片のベルトコードをタイヤ赤道に対して対
称に傾けたベルトプライを具えることを特徴とする空気
入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06199107A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06199107A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06199107A true JPH06199107A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18473226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP43A Pending JPH06199107A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06199107A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003094908A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
| JP2009154704A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ランフラットタイヤ |
| CN111247009A (zh) * | 2017-10-20 | 2020-06-05 | 米其林集团总公司 | 包括层压条带形式的增强元件的轮胎 |
| JP2021084520A (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ |
| CN113063609A (zh) * | 2021-05-12 | 2021-07-02 | 青岛博锐智远减振科技有限公司 | 汽车空气弹簧气囊帘线的检测方法及检测试验台 |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP43A patent/JPH06199107A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003094908A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
| JP4705288B2 (ja) * | 2001-09-20 | 2011-06-22 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法 |
| JP2009154704A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ランフラットタイヤ |
| CN111247009A (zh) * | 2017-10-20 | 2020-06-05 | 米其林集团总公司 | 包括层压条带形式的增强元件的轮胎 |
| CN111247009B (zh) * | 2017-10-20 | 2022-04-22 | 米其林集团总公司 | 包括层压条带形式的增强元件的轮胎 |
| JP2021084520A (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ |
| WO2021106429A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ |
| CN113063609A (zh) * | 2021-05-12 | 2021-07-02 | 青岛博锐智远减振科技有限公司 | 汽车空气弹簧气囊帘线的检测方法及检测试验台 |
| CN113063609B (zh) * | 2021-05-12 | 2024-06-04 | 青岛博锐智远减振科技有限公司 | 汽车空气弹簧气囊帘线的检测方法及检测试验台 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7669625B2 (en) | Asymmetrical pneumatic tire | |
| US7438102B2 (en) | Pneumatic tire with specified bead portion profile | |
| JP6816543B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2010285107A (ja) | 自動二輪車用タイヤ | |
| EP1010550A2 (en) | Pneumatic tyre | |
| JP6672814B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| EP0361871B1 (en) | A radial tyre for motor cycle | |
| JPH06199107A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP3527673B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP3839152B2 (ja) | 二輪車用空気入りタイヤ | |
| JP4077257B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JP3425066B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH0516614A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| US20220024254A1 (en) | Tire | |
| CN113508042B (zh) | 二轮车用轮胎 | |
| JPH05178004A (ja) | 自動二輪車用ラジアルタイヤ | |
| JP2022143219A (ja) | カート用タイヤ | |
| JP6851924B2 (ja) | 自動二輪車用空気入りタイヤ | |
| JPH092016A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JP3068220B2 (ja) | 操縦安定性に優れる空気入りラジアルタイヤ | |
| WO2022255126A1 (ja) | 二輪自動車用タイヤ | |
| JP7172543B2 (ja) | 自動二輪車用空気入りタイヤ | |
| JPH0820204A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JP5541614B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH06143924A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |