JP2022143219A - カート用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回速度の高速化を達成できる、カート用タイヤ2の提供。【解決手段】このタイヤ2は、路面と接地するトレッド4と、径方向においてトレッド4の内側に位置しバイアス構造を有するカーカス10と、径方向において、トレッド4の内側に位置し、カーカス10の外側に積層される補強層18と、を備える。トレッド4の両端TEのうち、軸方向において一方側に位置する端TEが第一端TE1であり、他方側に位置する端TEが第二端TE2である。補強層18は赤道面とトレッド4の第一端TE1との間に位置する。軸方向において、補強層18の内端38は基準接地端PEよりも内側に位置する。補強層18は周方向に並列した多数の補強コード34を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、カート用タイヤに関する。
近年、レーシングカート(以下、カート)の性能は著しく向上している。これに伴い、カートに装着されるタイヤにおいても、更なる性能向上が求められている。この要求に応えるべく、様々な検討が行われている(例えば、特許文献1)。
特開2001-47810号公報
より速い速度でカートを旋回させるために、タイヤにおいては高いグリップ力の発揮が求められる。グリップ力を高めるために、接地面積を増加させることが検討される。旋回時の横滑りを防ぐために、接地幅を拡げることも検討される。
接地幅を拡げながら、接地面積を増加させるために、トレッド面の輪郭をフラットに構成することが検討される。フラットな輪郭を採用したタイヤでは、旋回時に車両に作用する遠心力によってトレッド部が変形し、トレッド面の一部が内向きに凹む、バックリングと呼ばれる現象が生じる恐れがある。この場合、接地面積が減少するので、タイヤは十分なグリップ力を発揮できない。局所的に接地圧が高い部分が接地面に生じるので、偏摩耗が生じる恐れもある。
乗用車用タイヤではラジアル構造のカーカスが採用されるのに対し、カート用タイヤではバイアス構造のカーカスが採用される。乗用車用タイヤでは、トレッドとカーカスとの間にベルトが設けられるのに対し、カート用タイヤではベルトは設けられない。しかもカート用タイヤの内圧は、乗用車用タイヤの内圧に比べて低い。カート用タイヤのトレッド部の剛性は、乗用車用タイヤのそれに比べて低い。カート用タイヤにはバックリングが生じやすい。
カーカスの剛性を高めることでトレッド部の剛性が高まり、バックリングの発生を防止できる見込みがある。しかしこの場合、サイド部の剛性も高まるので、操縦安定性が低下する恐れがある。タイヤの内圧を高めることでトレッド部の変形が抑制され、バックリングの発生を防止できる見込みがある。しかしこの場合、トレッド部の外面が丸みを帯びるので、接地面積が減少し、グリップ力が低下する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、旋回速度の高速化を達成できる、カート用タイヤの提供を目的とする。
本発明の一態様に係るカート用タイヤは、路面と接地するトレッドと、径方向において前記トレッドの内側に位置しバイアス構造を有するカーカスと、径方向において、前記トレッドの内側に位置し、前記カーカスの外側に積層される補強層と、を備える。タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、キャンバー角を0度とした状態で、タイヤに実車での最大荷重を負荷して、平面からなる路面にタイヤを接触させて得られる接地面が基準接地面であり、前記基準接地面の軸方向外端に対応する、前記トレッドの外面上の位置が基準接地端である。前記トレッドの両端のうち、軸方向において一方側に位置する端が第一端であり、他方側に位置する端が第二端である。前記補強層は赤道面と前記トレッドの第一端との間に位置する。軸方向において、前記補強層の内端は前記基準接地端よりも内側に位置する。前記補強層は周方向に並列した多数の補強コードを含む。
好ましくは、このカート用タイヤでは、赤道面から前記補強層の内端までの軸方向距離の、赤道面から前記トレッドの第一端までの軸方向距離に対する比は、0.50以上0.70以下である。
好ましくは、このカート用タイヤでは、赤道面から前記補強層の外端までの軸方向距離の、赤道面から前記トレッドの第一端までの軸方向距離に対する比は、0.85以上である。
好ましくは、このカート用タイヤでは、前記カーカスは少なくとも2枚のカーカスプライを含む。前記カーカスプライは並列した多数のカーカスコードを含む。前記補強コードと、前記補強層が積層される前記カーカスプライに含まれるカーカスコードとがなす角度は、10度以下である。
好ましくは、このカート用タイヤでは、前記補強コードが赤道面に対してなす角度は、前記カーカスコードが赤道面に対してなす角度よりも大きい。
好ましくは、このカート用タイヤでは、車両に装着されたとき、前記トレッドの第一端が前記車両の幅方向において外側に位置する。
本発明によれば、旋回速度の高速化を達成できる、カート用タイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るカート用タイヤの一部を示す断面図である。 図2は、図1のタイヤのショルダー部分の輪郭を示す拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤの一部を示す拡大断面図である。 図4は、カーカス及び補強層の構成を説明する概略図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
本開示においては、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけない状態は、正規状態と称される。
本開示においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できないタイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの断面において、左右のビード間の距離を、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致させて、測定される。
正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
正規荷重とは、タイヤが依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最大負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
本開示において、タイヤのトレッド部とは、路面と接触する、タイヤの部位である。ビード部とは、リムに嵌め合わされる、タイヤの部位である。サイド部とは、トレッド部とビード部との間を架け渡す、タイヤの部位である。タイヤは、部位として、トレッド部、一対のビード部及び一対のサイド部を備える。
本開示において、並列したコードを含む、タイヤの要素5cm幅あたりに含まれるコードの本数が、この要素に含まれるコードの密度(単位は、エンズ/5cmである。)として表される。コードの密度は、コードの長さ方向に対して垂直な面で切断することにより得られる要素の断面において得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るカート用タイヤ2(以下、タイヤ2)の一例を示す。図1には、タイヤ2の回転軸を含む平面に沿った、タイヤ2の断面(以下、子午線断面とも称される。)の一部が示される。図1において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。図1の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表す。
図1において、タイヤ2はリムRに組まれている。リムRは正規リムである。タイヤ2の内部には空気が充填され、タイヤ2の内圧が調整される。リムRに組まれたタイヤ2は、タイヤ-リム組立体とも称される。タイヤ-リム組立体は、リムRと、このリムRに組まれたタイヤ2とを備える。
図1において、符号PWで示される位置はタイヤ2の軸方向外端である。模様や文字等の装飾が外面にある場合、外端PWは、装飾がないと仮定して得られる仮想外面に基づいて特定される。一方の外端PWから他方の外端PWまでの軸方向距離はタイヤ2の最大幅、すなわち断面幅(JATMA等参照)である。外端PWは、このタイヤ2が最大幅を示す位置(以下、最大幅位置)である。
このタイヤ2は、要素として、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、一対のフィラー12、一対のチェーファー14、インナーライナー16及び補強層18を備える。
トレッド4は、その外面において路面と接地する。トレッド4の外面は径方向外向きに凸な形状を有する。トレッド4は、耐摩耗性及びグリップ力を考慮した架橋ゴムからなる。図1において、符号PCで示される位置はトレッド4の外面と赤道面との交点である。この交点PCはタイヤ2の赤道である。
図1において、符号PEで示される位置はトレッド4の外面上の位置である。この位置PEは、タイヤ2を路面と接触させて得られる接地面の軸方向外端(以下、接地端とも称される。)に対応する。
位置PEを特定するための接地面は、例えば、接地面形状測定装置(図示されず)を用いて得られる。この接地面は、この装置において、正規状態のタイヤ2のキャンバー角を0度とした状態で、実車での最大荷重を縦荷重としてタイヤ2に負荷して、平面からなる路面にタイヤ2を接触させて得られる。本開示においては、このようにして得られる接地面が基準接地面であり、この基準接地面の軸方向外端に対応する、トレッド4の外面上の位置が、前述の位置PEである。本開示においては、この位置PEが基準接地端である。
本開示において、実車での最大荷重とは、実車(実際のサーキットで使用するレーシングカートのような車両)を水平な路面に置いたときに、この実車に装着されているタイヤが支える、タイヤ1本あたりの最大荷重の2倍の荷重を意味する。このタイヤ1本あたりの最大荷重は、ドライバー(質量=55kg)が1名乗車したとして得られる車両総質量を用い、車両の重心を考慮して算出される。
このタイヤ2では、赤道面から基準接地端PEまでの軸方向距離の、後述する、赤道面からトレッド4の第一端TE1までの軸方向距離L1に対する比は、0.70以上0.85以下である。
図2は、図1に示されたタイヤ2の一部を示す。図2には、子午線断面における、タイヤ2のショルダー部分の輪郭が示される。図2に示される輪郭は、正規状態のタイヤ2の外面形状を変位センサーで計測することで得られる。この図2には、正規状態での、タイヤ2の子午線断面における、このタイヤ2の外面の輪郭が示される。
子午線断面において、タイヤ2の外面(以下、タイヤ外面TS)の輪郭は、直線又は円弧からなる複数の輪郭線をつないで構成される。本開示において、直線又は円弧からなる輪郭線は単に輪郭線と称される。直線からなる輪郭線は直線輪郭線と称され、円弧からなる輪郭線は曲線輪郭線と称される。
タイヤ外面TSは、トレッド面Tと、このトレッド面Tの端に連なる一対のサイド面Sとを備える。子午線断面において、トレッド面Tの輪郭は、異なる半径を有する複数の曲線輪郭線を含む。このタイヤ2では、トレッド面Tの輪郭に含まれる複数の曲線輪郭線のうち、最小の半径を有する曲線輪郭線が、トレッド面Tの端の部分に位置し、サイド面Sに繋がる。子午線断面において、タイヤ外面TSの輪郭は、トレッド面Tの輪郭に含まれる複数の曲線輪郭線のうち、最小の半径を有する円弧からなり、サイド面Sに繋がる曲線輪郭線である曲線部を、トレッド面Tの端の部分に含む。図2には、この曲線部が符号RSで示される。
タイヤ外面TSの輪郭において、曲線部RSは、その軸方向内側に隣接する輪郭線(以下、内側隣接輪郭線NT)と接点CTにおいて接する。この曲線部RSは、その軸方向外側に隣接するサイド面Sの輪郭を構成する輪郭線(以下、外側隣接輪郭線NS)と接点CSにおいて接する。このタイヤ外面TSの輪郭は、曲線部RSの軸方向内側に位置しこの曲線部RSに接する内側隣接輪郭線NTと、曲線部RSの軸方向外側に位置しこの曲線部RSに接する外側隣接輪郭線NSとを含む。
図2において、実線LTは、内側隣接輪郭線NTと曲線部RSとの接点CTにおける、曲線部RSの接線である。実線LSは、外側隣接輪郭線NSと曲線部RSとの接点CSにおける、曲線部RSの接線である。符号PVで示される位置は、接線LTと接線LSとの交点である。図2において、符号TEで示される位置は、交点PVを通り径方向に延びる直線とトレッド面Tとの交点である。この交点TEがトレッド4の端である。
このタイヤ2では、トレッド4の両端TEのうち、軸方向において一方側、言い換えれば、図1の紙面において左側に位置するトレッド4の端TEが第一端TE1である。トレッド4の両端TEのうち、軸方向において他方側、言い換えれば、この図1の紙面において右側に位置するトレッド4の端TEが第二端TE2である。図3には、図1に示されたタイヤ2の断面のうち、トレッド4の第一端TE1側の断面が示される。
詳述しないが、このタイヤ2のトレッド面Tは、接地幅を拡げながら接地面積を増加させるために、フラットな輪郭で構成される。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端の部分に連なり、トレッド4よりも径方向内側に位置する。サイドウォール6は、軸方向においてカーカス10の外側に位置する。サイドウォール6は、カーカス10に沿って径方向に延びる。サイドウォール6は耐カット性を考慮した架橋ゴムからなる。
それぞれのビード8は、サイドウォール6よりも径方向内側に位置する。ビード8は、コア20と、エイペックス22とを備える。図示されないが、コア20はスチール製のワイヤを含む。エイペックス22は、コア20よりも径方向外側に位置する。エイペックス22は径方向外向きに先細りである。エイペックス22は高い剛性を有する架橋ゴムからなる。
カーカス10は、径方向においてトレッド4の内側に位置する。カーカス10は、軸方向においてサイドウォール6の内側に位置する。カーカス10は、一方のビード8と他方のビード8との間を架け渡す。このカーカス10はバイアス構造を有する。カーカス10は、少なくとも2枚のカーカスプライ24を含む。
このタイヤ2のカーカス10は、2枚のカーカスプライ24からなる。2枚のカーカスプライ24のうち、内側に位置するカーカスプライ24が第一プライ26である。外側に位置するカーカスプライ24が第二プライ28である。
第一プライ26は、一方のコア20と他方のコア20との間を架け渡す第一プライ本体26aと、この第一プライ本体26aに連なりそれぞれのコア20の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される一対の第一折り返し部26bとを有する。このタイヤ2では、第一折り返し部26bの端は、径方向において、最大幅位置PWよりも外側に位置する。
第二プライ28は、一方のコア20と他方のコア20との間を架け渡す第二プライ本体28aと、この第二プライ本体28aに連なりそれぞれのコア20の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される一対の第二折り返し部28bとを有する。このタイヤ2では、第二折り返し部28bの端は、径方向において、エイペックス22の端よりも外側に位置する。第二折り返し部28bの端は、軸方向において外側から第一折り返し部26bで覆われる。
図4には、このタイヤ2におけるカーカス10の構成が、後述する補強層18の構成とともに示される。この図4において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の周方向である。
このタイヤ2では、第一プライ26及び第二プライ28はそれぞれ、並列した多数のカーカスコード30を含む。この図4においてカーカスコード30は、説明の便宜のために、実線で表されるが、このカーカスコード30はトッピングゴム32で覆われる。第一プライ26及び第二プライ28はそれぞれ、多数のカーカスコード30と、これらカーカスコード30を覆うトッピングゴム32とからなる。第一プライ26及び第二プライ28のそれぞれにおいて、カーカスコード30の密度は20エンズ/5cm以上60エンズ/5cm以下である。
このタイヤ2では、カーカスコード30は、赤道面に対して傾斜する。図4に示されるように、第一プライ26に含まれるカーカスコード30の傾斜の向きは、第二プライ28に含まれるカーカスコード30の傾斜の向きと逆向きである。
図4において、符号α1で示される角度は、第一プライ26に含まれるカーカスコード30が赤道面に対してなす角度(以下、傾斜角度)である。このカーカスコード30の傾斜角度α1は15°以上45°以下である。符号α2で示される角度は、第二プライ28に含まれるカーカスコード30の傾斜角度である。このカーカスコード30の傾斜角度α2は15°以上45°以下である。このタイヤ2では、第一プライ26に含まれるカーカスコード30の傾斜角度α1と、第二プライ28に含まれるカーカスコード30の傾斜角度α2とは同じ角度で設定される。
このタイヤ2では、有機繊維からなるコードがカーカスコード30として用いられる。有機繊維としては、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維及びアラミド繊維が例示される。
それぞれのフィラー12は、軸方向において、ビード8の内側に位置する。例えば、図3に示されるように、第二プライ本体28aとエイペックス22との間にフィラー12は位置する。フィラー12の外端は、径方向において、第一折り返し部26bの端と、第二折り返し部28bの端との間に位置する。フィラー12の内端は、径方向において、コア20と、エイペックス22の端との間に位置する。このタイヤ2では、フィラー12は必須の要素ではない。このフィラー12が設けられなくてもよい。
図示されないが、フィラー12は並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、径方向に対して傾斜する。傾斜角度は、30°以上60°以下である。コードは有機繊維からなる。有機繊維としては、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維及びアラミド繊維が例示される。
それぞれのチェーファー14は、ビード8の径方向内側に位置する。チェーファー14はリム(図示されず)と接触する。このタイヤ2のチェーファー14は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。
インナーライナー16は、カーカス10の内側に位置する。インナーライナー16は、タイヤ2の内面を構成する。インナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する。インナーライナー16は、架橋ゴムからなる。
補強層18は、径方向において、トレッド4の内側に位置する。トレッド4は補強層を覆う。このタイヤ2では、トレッド4と補強層18との間に、赤道面に対して傾斜して延びるベルトコードを含むベルトや、略周方向に沿って螺旋状に巻かれたバンドコードを含むバンドのような要素は設けられない。言い換えれば、トレッド4と補強層18との間に他の要素は設けられない。トレッド4は直接、補強層18に積層される。
補強層18は、径方向において、カーカス10、詳細には、第二プライ本体28aの外側に積層される。このタイヤ2では、カーカス10と補強層18との間に、ベルトやバンドのような要素は設けられない。言い換えれば、カーカス10と補強層18との間に他の要素は設けられない。補強層18は直接、第二プライ本体28aに積層される。
例えば、第一プライ26と第二プライ28との間に補強層18を設けたり、カーカス10とインナーライナー16との間に補強層18を設けると、タイヤ2の製造において、補強層18がカーカス10と干渉し、カーカス10に歪や皺が生じる恐れがある。この場合、接地圧の局所的な高まりが生じたり、接地形状が歪になるので、耐摩耗性や操縦安定性が損なわれることが懸念される。これに対してこのタイヤ2では、前述したように、補強層18は、径方向において、カーカス10の外側に積層される。このタイヤ2では、補強層18によるカーカス10への干渉が抑制されるので、タイヤ2の製造において、カーカス10に歪や皺が生じることが防止される。このタイヤ2では、良好な耐摩耗性や操縦安定性が維持される。しかも、補強層18がトレッド面Tに近い位置に配置されるので、この補強層18がトレッド面Tの剛性コントロールに効果的に貢献できる。
図4に示されるように、補強層18は、周方向に並列した多数の補強コード34を含む。この図4において補強コード34は、説明の便宜のために、実線で表されるが、この補強コード34はトッピングゴム36で覆われる。補強層18は、周方向に並列した多数の補強コード34と、これら補強コード34を覆うトッピングゴム36とからなる。この補強層18に含まれる補強コード34の密度は30エンズ/5cm以上70エンズ/5cm以下の範囲で設定される。
このタイヤ2では、補強コード34の密度はカーカスコード30の密度と同等である。このタイヤ2では、補強コード34の密度がカーカスコード30の密度よりも高くてもよく、この補強コード34の密度がカーカスコード30の密度よりも低くてもよい。
このタイヤ2では、補強コード34の材質に特に制限はない。タイヤの技術分野において、一般的に用いられるコードが、補強コード34として用いられる。この補強コード34がスチールコードであってもよい。この補強コード34が、有機繊維からなるコードであってもよい。タイヤ2の製造が容易であるとの観点から、この補強コード34は有機繊維からなるコードであるのが好ましい。有機繊維としては、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維及びアラミド繊維が例示される。この有機繊維としては、ナイロン繊維又はポリエステル繊維が好ましい。
このタイヤ2では、補強コード34は周方向に間隔をあけて配置される。補強コード34の一方の端は補強層18の内端38に位置し、この補強コード34の他方の端は補強層18の外端40に位置する。補強コード34は、補強層18の内端38と外端40との間を架け渡す。
このタイヤ2では、カート(以下、車両とも称される。)に対するトレッド4の向きが指定される。このタイヤ2が車両に装着されると、トレッド4の両端TEのうち、トレッド4の第一端TE1が、車両の幅方向において外側に配置される。トレッド4の第二端TE2が、車両の幅方向において内側に配置される。
旋回時の車両には、遠心力が作用する。旋回時に外輪側に位置するタイヤのトレッドにおいては、第一端TE1側の、基準接地端PE付近に歪が集中する傾向にある。
このタイヤ2のトレッド部は、乗用車用タイヤのように、ベルトやバンドのような要素を含んでいない。旋回速度が速いほどトレッド4に作用する力は大きい。前述したように、このタイヤ2のトレッド面Tは、接地幅を拡げながら接地面積を増加させるためにフラットな輪郭で構成されている。このタイヤ2では、前述の基準接地端PE付近において、トレッド面Tの一部が内向きに凹む、バックリングと呼ばれる現象が生じることが懸念される。
しかし、このタイヤ2では、図1又は図3に示されるように、赤道面とトレッド4の第一端TE1との間に補強層18が位置する。補強層18の内端38は、軸方向において、基準接地端PEよりも内側に位置する。しかもこの補強層18に直接、トレッド4が積層される。この補強層18は、周方向に並列した多数の補強コード34を含む。この補強層18は、特に、バックリングの発生が懸念される、トレッド4の第一端TE1側の、基準接地端PE付近における、トレッド面Tの剛性を効果的に高める。このタイヤ2では、車両が高速で旋回しても、基準接地端PE付近における、トレッド面Tの変形が抑制される。このタイヤ2では、トレッド面Tがフラットな輪郭で構成されているにも関わらず、バックリングの発生が防止される。
図1に示されるように、このタイヤ2では、赤道面とトレッド4の第二端TE2との間に補強層18は設けられない。補強層18の内端38と、トレッド4の第二端TE2側のサイドウォール6との間では、トレッド4は直接、カーカス10、詳細には、第二プライ本体28aに積層される。
このタイヤ2では、補強層18の内端38と、トレッド4の第二端TE2との間では、トレッド面Tの柔軟性が適切に維持される。この補強層18の内端38と、トレッド4の第二端TE2との間においては、従来タイヤと同様に、十分な接地面積が確保される。前述したように、このタイヤ2では、バックリングの発生も防止される。このタイヤ2では、補強層18が設けられていない従来タイヤに比べて、接地面積が増加する。接地面積の増加はグリップ力の向上に貢献する。
このタイヤ2では、トレッド4が路面と十分に接地する。このタイヤ2は、旋回時において、横滑りしにくい上に高いグリップ力を発揮できる。このタイヤ2は、旋回速度の高速化を達成できる。
さらにこのタイヤ2では、接地圧が局所的に高まることが防止されるので、偏摩耗の発生が抑制される。このタイヤ2は、耐摩耗性の向上も達成できる。
図3に示されるように、このタイヤ2では、補強層18の外端40は、軸方向において、基準接地端PEの外側に位置する。基準接地端PEは、軸方向において、この補強層18の内端38と外端40との間に位置する。この補強層18は、トレッド4の第一端TE1側の、基準接地端PE付近における、トレッド面Tの剛性をより効果的に高める。このタイヤ2では、バックリングの発生が効果的に防止される。この観点から、このタイヤ2では、補強層18の外端40は、軸方向において、基準接地端PEの外側に位置するのが好ましい。
図3に示されるように、このタイヤ2では、補強層18の外端40は軸方向においてトレッド4の第一端TE1側のサイドウォール6の端6eよりも内側に位置する。このタイヤ2では、この補強層18の外端40が、軸方向において、トレッド4の第一端TE1側のサイドウォール6の端6eよりも外側に位置してもよい。言い換えれば、補強層18の外端40が、サイドウォール6と第二プライ本体28aとの間に挟まれてもよい。この場合、サイドウォール6と補強層18との重複長さは10mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましい。
図3において、両矢印L1で示される長さは、赤道面からトレッド4の第一端TE1までの軸方向距離である。両矢印L2で示される長さは、赤道面から補強層18の外端40までの軸方向距離である。両矢印L3で示される長さは、赤道面から補強層18の内端38までの軸方向距離である。
このタイヤ2では、赤道面から補強層18の内端38までの軸方向距離L3の、赤道面からトレッド4の第一端TE1までの軸方向距離L1に対する比(L3/L1)は、0.50以上0.70以下が好ましい。
比(L3/L1)が0.50以上に設定されることにより、タイヤ2の赤道面の部分において必要な接地面積が確保される。このタイヤ2は高いグリップ力を発揮できる。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が得られる。この観点から、この比(L3/L1)は0.55以上がより好ましい。
比(L3/L1)が0.70以下に設定されることにより、補強層18が、基準接地端PE付近における、トレッド面Tの剛性を効果的に高める。バックリングの発生が防止されるので、十分な接地面積が確保される。このタイヤ2は高いグリップ力を発揮できるので、良好な操縦安定性が得られる。接地圧が局所的に高まることも防止されるので、偏摩耗の発生が抑制される。このタイヤ2では、良好な耐摩耗性が得られる。この観点から、この(L3/L1)は0.65以下がより好ましい。
このタイヤ2では、赤道面から補強層18の外端40までの軸方向距離L2の、赤道面からトレッド4の第一端TE1までの軸方向距離L1に対する比(L2/L1)は0.85以上が好ましい。これにより、補強層18が、基準接地端PE付近における、トレッド面Tの剛性を効果的に高める。バックリングの発生が防止されるので、十分な接地面積が確保される。このタイヤ2は高いグリップ力を発揮できるので、良好な操縦安定性が得られる。接地圧が局所的に高まることも防止されるので、偏摩耗の発生が抑制される。このタイヤ2では、良好な耐摩耗性が得られる。この観点から、この比(L2/L1)は0.90以上がより好ましい。この比(L2/L1)の上限は、タイヤ2の質量への影響等が考慮されて適宜決められる。
図4において、符号βで示される角度は、補強層18に含まれる補強コード34が赤道面に対してなす角度(以下、傾斜角度)である。この傾斜角度βは、補強コード34の延長線が赤道面に対してなす角度により表される。
図4において、符号γで示される角度は、補強コード34と、補強層18が積層されるカーカスプライ24に含まれるカーカスコード30とがなす角度(以下、交差角度)である。このタイヤ2では、補強層18は第二プライ28に積層される。この交差角度γは、補強コード34と、第二プライ28に含まれるカーカスコード30とがなす角度で表される。この交差角度γが、補強コード34の傾斜角度βと、第二プライ28に含まれるカーカスコード30の傾斜角度α2との差(β-α2)の絶対値で表されてもよい。
このタイヤ2では、交差角度γは10度以下が好ましい。これにより、補強層18による拘束力が過度に高まることが防止される。このタイヤ2の製造において、補強層18が他の要素を拘束することによって生じる、タイヤ2の変形が防止される。適正な形状を有するタイヤ2が得られるので、トレッド4はその機能を十分に発揮できる。
このタイヤ2では、好ましくは、補強コードの傾斜角度βはこの補強層18が積層されるカーカスプライ24としての第二プライ28に含まれるカーカスコード30の傾斜角度α2よりも大きい。これにより、補強層18が、基準接地端PE付近における、トレッド面Tの剛性を効果的に高める。バックリングの発生が防止されるので、十分な接地面積が確保される。このタイヤ2は高いグリップ力を発揮できるので、良好な操縦安定性が得られる。接地圧が局所的に高まることも防止されるので、偏摩耗の発生が抑制される。このタイヤ2では、良好な耐摩耗性が得られる。この観点から、補強コード34の傾斜角度βと、第二プライ28に含まれるカーカスコード30の傾斜角度α2との差(β-α2)は、1度以上が好ましく、3度以上がより好ましい。適正な形状を有するタイヤ2が得られ、トレッド4がその機能を十分に発揮できる観点から、この差(β-α2)は9度以下が好ましく、7度以下がより好ましく、5度以下がさらに好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、旋回速度の高速化を達成できる、カート用タイヤが得られる。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えたフロントタイヤ及びリアタイヤで構成されたカート用タイヤセットを得た。フロントタイヤのタイヤサイズは「10×4.50-5」である。リアタイヤのタイヤサイズは「11×7.10-5」である。
この実施例1では、第一プライに含まれるカーカスコードの傾斜角度α1は32度であった。第二プライに含まれるカーカスコードの傾斜角度α2は32度であった。第一プライに含まれるカーカスコードの傾斜の向きは第二プライに含まれるカーカスコードの傾斜の向きと逆向きである。
この実施例1では、補強層は第二プライの外側に積層された。このことが、下記の表1の「位置」の欄に「外」で表されている。補強コードの傾斜角度βは35度であった。補強コードと、第二プライに含まれるカーカスコードとがなす角度、すなわち交差角度γは、3度であった。
この実施例1では、赤道面から補強層の内端までの軸方向距離L3の、赤道面からトレッドの第一端TE1までの軸方向距離L1に対する比(L3/L1)は0.60であった。赤道面から補強層の外端までの軸方向距離L2の、軸方向距離L1に対する比(L2/L1)は0.90であった。赤道面から基準接地端PEまでの軸方向距離の、軸方向距離L1に対する比は0.80であった。
[比較例1]
補強層を設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤセットを得た。
[実施例2-3]
軸方向距離L3を変えて比(L3/L1)を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2-3のタイヤセットを得た。
[実施例4]
軸方向距離L2を変えて比(L2/L1)を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4のタイヤセットを得た。
[比較例2]
補強層を第一プライと第二プライとの間に設けた他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤセットを得た。
[参考例1]
実施例1のタイヤセットと同じタイヤセットを準備した。
[試作タイヤの装着]
フロントタイヤをリム(サイズ=4.5×5.0)に組み、空気を充填してタイヤの内圧を80Paに調整した。このフロントタイヤを試験車両(排気量125ccのレーシングカート車両)の前輪に装着した。
リアタイヤをリム(サイズ=8.0×5.0)に組み、空気を充填してタイヤの内圧を80Paに調整した。このリアタイヤを試験車両の後輪に装着した。
実施例1-4及び比較例2では、タイヤは、そのトレッドの第一端TE1が車両の幅方向外側に位置するように、試験車両に装着された。このことが、下記の表1の「配置」の欄に「外」で表されている。参考例1では、タイヤは、そのトレッドの第二端TE2が車両の幅方向外側に位置するように、試験車両に装着された。このことが、表1の「配置」の欄に「内」で表されている。
[ラップタイム]
1周1300mのレーシングカートの専用コースで前述の試験車両をドライバーに10周走行させて、走行試験を行った。この走行試験において、ラップタイムを計測し、最速ラップを得た。各例の最速ラップと比較例1の最速ラップとの差を算出した。この結果が、下記の表1に示されている。数値が小さいほどラップタイムは短い。
[操縦安定性]
前述のラップタイムに関する走行試験において、ドライバーに操縦安定性を評価(官能評価)させた。その結果が、下記の表1に指数で示されている。数値が大きいほど操縦安定性は良好である。
[耐摩耗性]
前述の専用コースで前述の試験車両をドライバーに30周走行させた。走行後、タイヤに設けたウェアインディケータに基づいて摩耗量を計測した。その結果が、下記の表1に指数で示されている。数値が大きいほど耐摩耗性は良好である。
Figure 2022143219000002
表1に示されるように、実施例では、操縦安定性が向上し、ラップタイムの短縮が図られている。旋回速度の高速化が達成されているのは明らかである。実施例ではさらに、耐摩耗性も向上している。この評価結果からも、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された、旋回速度の高速化を図る技術は種々のタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
10・・・カーカス
18・・・補強層
24、26、28・・・カーカスプライ
30 カーカスコード
34 補強コード
38 補強層18の内端
40 補強層18の外端

Claims (6)

  1. 路面と接地するトレッドと、
    径方向において前記トレッドの内側に位置しバイアス構造を有するカーカスと、
    径方向において、前記トレッドの内側に位置し、前記カーカスの外側に積層される補強層と、
    を備え、
    正規リムに組み、内圧を正規内圧に調整し、キャンバー角を0度とした状態で、実車での最大荷重を負荷して、平面からなる路面に接触させて得られる接地面が基準接地面であり、前記基準接地面の軸方向外端に対応する、前記トレッドの外面上の位置が基準接地端であり、
    前記トレッドの両端のうち、軸方向において一方側に位置する端が第一端であり、他方側に位置する端が第二端であり、
    前記補強層が赤道面と前記トレッドの第一端との間に位置し、
    軸方向において、前記補強層の内端が前記基準接地端よりも内側に位置し、
    前記補強層が周方向に並列した多数の補強コードを含む、
    カート用タイヤ。
  2. 赤道面から前記補強層の内端までの軸方向距離の、赤道面から前記トレッドの第一端までの軸方向距離に対する比が、0.50以上0.70以下である、
    請求項1に記載のカート用タイヤ。
  3. 赤道面から前記補強層の外端までの軸方向距離の、赤道面から前記トレッドの第一端までの軸方向距離に対する比が、0.85以上である、
    請求項1又は2に記載のカート用タイヤ。
  4. 前記カーカスが少なくとも2枚のカーカスプライを含み、
    前記カーカスプライが並列した多数のカーカスコードを含み、
    前記補強コードと、前記補強層が積層される前記カーカスプライに含まれるカーカスコードとがなす角度が、10度以下である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のカート用タイヤ。
  5. 前記補強コードが赤道面に対してなす角度が、前記カーカスコードが赤道面に対してなす角度よりも大きい、
    請求項4に記載のカート用タイヤ。
  6. 車両に装着されたとき、前記トレッドの第一端が前記車両の幅方向において外側に位置する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のカート用タイヤ。

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