JPH06199084A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JPH06199084A
JPH06199084A JP4349249A JP34924992A JPH06199084A JP H06199084 A JPH06199084 A JP H06199084A JP 4349249 A JP4349249 A JP 4349249A JP 34924992 A JP34924992 A JP 34924992A JP H06199084 A JPH06199084 A JP H06199084A
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JP
Japan
Prior art keywords
module
card
substrate
gap
fitting recess
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Application number
JP4349249A
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English (en)
Inventor
Koichiro Nakamura
宏一郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】曲げに対する耐久性があり、しかも、製造性の
向上を可能としたICカードを提供する。 【構成】基板5の一方の面に外部端子6を設けると共に
基板5の他面にICチップ7を設けてなるICモジュー
ル4を、カード基材2のモジュール嵌入凹部3内に接着
固定してなるICカード1において、前記モジュール嵌
入凹部3の側壁面3bと前記ICモジュール4の前記基
板5の側壁面との相互対向面部の全周の一部分に、IC
モジュールを平面的に位置決めする位置決め凸部11を
設け、該位置決め凸部11以外の箇所は歪みを吸収する
ための隙間G1 としたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カード基材にICモジ
ュールを実装してなるICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のICカードは、塩化ビニル等の
材質からなるカ−ド基材に形成されたモジュール嵌入凹
部にICモジュールを嵌入した状態で接着し一体化する
構成となっている。
【0003】また、前記ICモジュールは、基板の一方
の面に外部端子を設けると共に、基板の他面に設けたI
Cチップ及び該ICチップと配線部を介して接続される
パターン層を基板の外周よりも小さい状態でモールド樹
脂にて封止してなる構成となっている。この種のICカ
−ドにおいては、曲げ応力によるICチップの破損防止
を図る必要がある。
【0004】従来、この種のICカードとして、例えば
特開平2−80299号公報で知られるように、カ−ド
基材のモジュール嵌入凹部の外周部分に幅の狭い溝を深
く形成し、この溝により曲応力がICモジュール側に伝
わるのを防止するとともに接着剤のはみ出しを防止する
ようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
カ−ド基材のモジュール嵌入凹部の外周部分に幅の狭い
溝を深く形成した従来構造のICカードでは、前記溝よ
り内側のICモジュールが接着されている部分がモジュ
ール基板より剛性が低く、ICモジュールの曲りを防ぐ
効果が少ない。さらに、前記溝の底部コーナーに応力が
集中し、カード基材が破壊され易い。さらに、溝を加工
するために細い切削工具(エンドミル)を使用しなけれ
ばならず、加工時間がかかり製造性が悪い等の問題があ
った。
【0006】本発明は、上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、曲げに対する耐久性があ
り、しかも、製造性の向上を可能としたICカードを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための第1の手段として、基板の一方の面に外部端子を
設けると共に基板の他面にICチップを設けてなるIC
モジュールを、カード基材のモジュール嵌入凹部内に接
着固定してなるICカードにおいて、前記モジュール嵌
入凹部の側壁面と前記ICモジュールの前記基板の側壁
面との相互対向面部の全周の一部分に、ICモジュール
を平面的に位置決めする位置決め凸部を設け、該位置決
め凸部以外の箇所は隙間とする構成としたものである。
【0008】また、第2の手段として、基板の一方の面
に外部端子を設けると共に基板の他面にICチップを設
けてなるICモジュールを、カード基材のモジュール嵌
入凹部内に接着固定してなるICカードにおいて、カー
ド基材のモジュール嵌入凹部内に接着固定される前記I
Cモジュールの外縁部の厚みを薄くして該ICモジュー
ルの外縁部とモジュール嵌入凹部の底面との相互対向面
部に隙間を有する構成としたものである。
【0009】また、第3の手段として、基板の一方の面
に外部端子を設けると共に基板の他面にICチップを設
け該ICチップを前記基板の外周よりも小さい状態でモ
ールド樹脂にて封止してなるICモジュールを、カード
基材のモジュール嵌入凹部内に接着固定してなるICカ
ードにおいて、前記カード基材に対するICモジュール
の接着部とICモジュールのモールド樹脂外周との間に
隙間を有し前記基板面上の外部端子間を区切るコンタク
トギャップ部分の少なくとも一部が前記隙間に対応して
いる構成としたものである。
【0010】
【作用】すなわち、本発明の第1の手段のICカ−ドに
よれば、モジュール嵌入凹部の側壁面とICモジュール
の基板の側壁面との相互対向面部の全周の一部分に、I
Cモジュールを平面的に位置決めする位置決め凸部を設
け、該位置決め凸部以外の箇所は隙間とする構成とした
から、ICモジュールをモジュール嵌入凹部に嵌入する
だけでモジュール嵌入凹部に対する位置ずれを防止でき
る。また、ICカードがモジュール面が凹となるような
曲げを受けた場合、前記隙間により歪みを吸収するの
で、モジュール嵌入凹部の側壁面がICモジュールとの
圧接により破損して外観を損なうことがないとともに、
ICモジュールの損傷も防止可能となる。
【0011】また、本発明の第2の手段のICカ−ドに
よれば、カード基材のモジュール嵌入凹部内に接着固定
されるICモジュールの外縁部の厚みを薄くして該IC
モジュールの外縁部とモジュール嵌入凹部の底面との相
互対向面部に隙間を有する構成としたから、ICカード
がモジュール面が凹となるような曲げを受けた場合、前
記隙間により歪みを吸収するので、モジュール嵌入凹部
の底面とICモジュール外周縁部との圧接によるICモ
ジュールの損傷も防止できる。また、接着剤がICモジ
ュール外周縁部に付着するのを防止でき、ICカ−ドの
曲げに対する許容性を損なうことがない。
【0012】また、本発明の第3の手段のICカ−ドに
よれば、カード基材に対するICモジュールの接着部と
ICモジュールのモールド樹脂外周との間に隙間を有
し、基板面上の外部端子間を区切るコンタクトギャップ
部分の少なくとも一部が前記隙間に対応している構成と
したから、ICカードが曲げを受けた場合、前記隙間に
よりモジュール嵌入凹部の側壁面とモ−ルド樹脂との圧
接が防止されモ−ルド樹脂の亀裂等が防止できる。さら
に、前記隙間が形成されるICモジュールの接着部とI
Cモジュールのモールド樹脂外周との間にコンタクトギ
ャップ部分を対応させることにより、前記接着部分を通
じて曲げモーメントを受けるICモジュールが、コンタ
クトギャップの部分で基材剛性が低下しているので、こ
の基板曲がり位置で曲げ変形が吸収され、モールド樹脂
部分まで伝達される力は緩和される。
【0013】さらに、第1ないし第3の手段のICカ−
ドによれば、従来のようにカ−ド基材のモジュール嵌入
凹部の外周部分に幅の狭い溝を深く形成する必要がな
く、製造性の向上が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6を
参照して詳細に説明する。
【0015】図2はICカ−ド1の平面図であり、この
ICカ−ド1は、図3にも示すように、カード基材2の
一面側に略矩形状に形成されたモジュール嵌入凹部3に
外部とのコンタクト面4aを持った略矩形状のICモジ
ュール4を装着してなる構成となっている。カード基材
2は、塩ビシート等の材料からなり、図1に示すよう
に、一面側に前記モジュール嵌入凹部3がエンドミル加
工により形成されている。
【0016】また、ICモジュール4は、図1および図
4に示すような構成となっている。図1は図3のA−A
線に沿う断面図であり、図4の(a)はICモジュール
4の裏面図、図4の(b)はICモジュール4の側面図
である。
【0017】図中5は基板であり、この基板5の一方の
面である上面、すなわち、コンタクト面4aには外部端
子(コンタクト)6が設けられている。また、基板5の
他方の面、すなわち、裏面の中央部には座ぐり部5aが
形成されており、この座ぐり部5aにLSIからなるI
Cチップ7が接着されている。
【0018】このICチップ7が接着された基板5の裏
面には、前記コンタクト面4aに配設された外部端子6
と電気的に接続されたパターン層(図示しない)が設け
られており、このパターン層とICチップ7とは金ワイ
ヤ8を介して電気的に接続されている。
【0019】さらに、ICチップ7及び該ICチップ7
と配線部である金ワイヤ8を介して接続される前記パタ
ーン層(図示しない)は、基板5の外周よりも小さい状
態でモールド樹脂10にて封止された状態となってい
る。
【0020】そして、上記のように構成されたICモジ
ュール4は、図1に示すように、略矩形状に形成された
モジュール嵌入凹部3内に嵌入され、後述する状態で液
体接着剤16により接着固定され一体的に組み込まれる
ことになる。
【0021】このICモジュール4が嵌入される前記モ
ジュール嵌入凹部3の四隅には、図3に詳図するよう
に、円弧状の位置決め凸部11が設けられており、これ
ら位置決め凸部11にICモジュール4の四隅が突当っ
て必然的に平面的に位置決めすることができるようにな
っているとともに、該位置決め凸部11以外の箇所は外
周隙間G1 が形成された状態となっている。
【0022】また、図1および図4に詳図するように、
ICモジュール4の基板5の裏面外周縁部には切欠部1
5が形成されて、モジュール嵌入凹部3の外側座ぐり部
3aの底面に接着剤16により接着される部分よりも厚
みが薄く成形されている。そして、ICモジュール4の
裏面外周縁部とモジュール嵌入凹部3の底面との相互対
向面部に外周底部隙間G2 を形成するようになってい
る。
【0023】また、図5に示すようにモールド樹脂10
の外周部と接着剤16の塗布部との間には、モールド樹
脂外周スペースG3 が設けてある。モールド樹脂外周ス
ペースG3 は0.3mm以上に設定されており、従来の
0.1mm以下に比べかなり大きいものとなっている。
【0024】図5は図1のB−B線に沿う部分の断面図
であり、図5の(a)はモールド樹脂10の外周に同一
幅のモールド樹脂外周隙間G3 を設けたものである。図
5の(b)は変形例を示すもので、コーナー部分をモー
ルド樹脂外周隙間G3 より大きくしたものであり、応力
の集中し易いモールド樹脂10のコーナー部の応力をよ
り緩和させてICカード1全体の強度を向上させるよう
になっている。
【0025】また、図1に示すように、前記基板面上の
外部端子(コンタクト)6,6間を区切るコンタクトギ
ャップG4 部分の少なくとも一部(実施例では2箇所)
が、前記モールド樹脂10の外周部と液体接着剤16の
塗布部との間に形成されたモールド樹脂外周隙間G3
対応している。
【0026】ICモジュール4の外部端子6は、銅箔に
ニッケルメッキを施したもので剛性が高くて曲がり難い
が、コンタクトギャップG4 に対応する部分は外部端子
6より剛性の小さい樹脂性基板5であるため、この部分
が曲り易く、しかも、このコンタクトギャップG4 をモ
ールド樹脂外周隙間G3 に対応させることにより、より
曲り易くなっている。
【0027】さらに、図1に示すように、カード基材2
のモジュール嵌入凹部3の外側座ぐり部3aの側壁面3
bは3°〜15°のテーパー面となっている。この加工
は座ぐり加工を行なうエンドミルにテーパーを付けるこ
とにより容易に行なえる。これにより外側座ぐり部3a
の底部コーナー3cの切削角度が鈍角となりICカード
1が曲げを受けた場合の応力集中が緩和され、カード基
材2の強度が高くなるようになっている。また、同様に
モジュール嵌入凹部3の中央座ぐり部3dの側壁面3e
も3°〜15°のテーパー面となっている。
【0028】さらに、モジュール嵌入凹部3の外側座ぐ
り部3aおよび中央座ぐり部3dの底部コーナー3c,
3fには半径0.1〜0.2mmの丸み(R)が突けられ
ている。この丸み(R)はモジュール嵌入凹部3の加工
時のエンドミル先端に丸みをつけることにより容易に行
なえる。
【0029】これにより、ICカード1に曲げを受けた
場合の当該部分の応力集中が緩和され、カード基材2が
破損し難くなる。また、組立工程においてICモジュー
ル4の挿入が容易になる。
【0030】そして、このように構成されたICカード
1にあっては、位置決め凸部11を有するため、ICモ
ジュール4のモジュール嵌入凹部3における片寄りを防
止できる。
【0031】また、図6に示すように、ICカ−ド1に
曲げ力が加わった時には、外周隙間G1 により歪みを吸
収するので、モジュール嵌入凹部3の側壁面3bがIC
モジュール4の基板5の端面との圧接により破損して外
観を損なうことがないとともに、ICモジュール4の損
傷も防止できるものとなる。
【0032】さらに、ICモジュール4の外縁部の厚み
を薄くして該ICモジュール4の外縁部とモジュール嵌
入凹部3の底面との相互対向面部に外周底部隙間G2
形成したから、ICカード1がモジュール面が凹となる
ような曲げを受けた場合、前記隙間G2 により歪みを吸
収するので、モジュール嵌入凹部3の底面とICモジュ
ール4の外周縁部との圧接によるICモジュール4の損
傷も防止できる。また、接着剤16がICモジュール4
の外周縁部に付着するのを防止でき、ICカ−ド1の曲
げに対する許容性を損なうことがない。
【0033】また、ICモジュール4を接着する接着剤
16の塗布部とICモジュール4のモールド樹脂10の
外周との間にモールド樹脂外周隙間G3 を形成したか
ら、ICカード1が曲げを受けた場合、前記隙間G3
よりモジュール嵌入凹部3の側壁面3bとモ−ルド樹脂
10との圧接が防止されモ−ルド樹脂10の亀裂等が防
止できる。
【0034】接着剤16を通じて一定の曲げ変形が加わ
った場合、モールド樹脂10に加わる曲げ応力はモール
ド樹脂10の外周スペースの長さに反比例する。本発明
はモールド樹脂外周隙間G3 を0.3mm以上としたもの
であり、これに対し、従来は0.1mm以下なので、3倍
以上の曲げ応力が生じ、モールド樹脂10に亀裂が生じ
たりLSIチップ7を損傷したりする虞れがある。
【0035】このように、モールド樹脂外周隙間G3
増加させることにより、基板5が曲げ変形を吸収し、モ
ールド樹脂16とLSIへの応力を緩和することができ
が、さらに、図5の(b)に示すように、コーナー部で
スペースをより大きくすると、応力の集中しやすいモー
ルド樹脂10コーナー部の応力をより緩和することがで
き、ICカード1全体の強度が向上する。
【0036】さらに、接着剤16によるICモジュール
4の接着部とモールド樹脂10の外周との間に形成され
るモールド樹脂外周隙間G3 に、外部端子6,6間を区
切るコンタクトギャップG4 を対応させることにより、
前記接着部分を通じて曲げモーメントを受けるICモジ
ュール4が、コンタクトギャップG4 の部分で基材5の
剛性が低下しているので、この基板5の曲がり位置で曲
げ変形が吸収され、モールド樹脂10部分まで伝達され
る力は緩和されるものである。
【0037】図7は本発明の第1の他の実施例を示すも
ので、モールド樹脂10を拡大して接着剤16上でモジ
ュール厚を厚くすることにより、外周底部隙間G2 を形
成するもので、同様の効果が得られる。
【0038】図8は本発明の第2の他の実施例を示すも
ので、モールド樹脂10の外周に基板5の外形よりも小
さな外周補強材20を液体接着剤16またはホットメル
ト型のシート接着剤21により接着固定して隙間G1
2 ,G3 を形成するようにしたもので同様の効果が得
られる。前記外周補強材20としては、例えば基板5と
同一のガラス繊維入り樹脂、カード基材2と同一の材質
(塩化ビニール)、あるいはステンレス等の金属打抜き
部品を使用する。図9は図8の変形例を示すもので、モ
ールド樹脂10の外周を外周補強材20に接触させた状
態としたものである。
【0039】このように、外周補強材20を使用して隙
間G1 ,G2 ,G3 を形成するようにした場合、カード
基材2と同一の材質(塩化ビニール)の打抜き部品を用
いてもエンドミル加工を行う従来例より製造性が良い。
【0040】また、上述の一実施例において、モジュー
ル嵌入凹部3の四隅に円弧状の位置決め凸部11を設け
ることによりICモジュール4を位置決めするようにし
たが、これに限るものでなく、コーナー以外で位置決め
しても効果はある。
【0041】例えば図10の(a)に示すようにカード
基材2側に突起からなる位置決め凸部11を設けても良
く、また、図10の(b)に示すようにICモジュール
4側に突起からなる位置決め凸部11を設けても良い。
要は、位置決め凸部11により、ICモジュール4を平
面的に位置決めできモジュール嵌入凹部3とICモジュ
ール4との相互対向面部に所定幅の外周隙間G1 を確保
できれば良い。
【0042】また、上述の一実施例において、外周底部
隙間G2 を形成すべく基板5の裏面外周全体に切欠部1
5を形成したが、より強い曲げの加わるカードの長辺と
並行なモジュールの辺にのみ切欠部15を設けてもよ
い。また、接着剤としてカード基材2の剛性より低い可
撓性(弾性)接着剤16を使用する場合には、外周底部
隙間G2 を接着剤で充填した状態としても良い。
【0043】また、本発明にあっては、従来のようにカ
−ド基材2のモジュール嵌入凹部3の外周部分に幅の狭
い溝を深く形成する必要がなく、この為、図11に示す
ように、外側座ぐり部3aと中央座ぐり部3dを全て直
径3mm程度の太いエンドミル工具で加工できるため、加
工効率がよい。なお、従来の場合、外周切欠き加工のた
め、直径1mmのエンドミル工具で加工するため、加工時
間が3倍程度かかった。なお、上述の他の実施例の説明
において、前述の実施例と同一部分は同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。その他、本発明の要旨を変え
ない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
次のような効果を奏する。
【0045】請求項1記載のICカ−ドによれば、モジ
ュール嵌入凹部の側壁面とICモジュールの基板の側壁
面との相互対向面部の全周の一部分に、ICモジュール
を平面的に位置決めする位置決め凸部を設け、該位置決
め凸部以外の箇所は隙間とする構成としたから、ICモ
ジュールをモジュール嵌入凹部に嵌入するだけでモジュ
ール嵌入凹部に対する位置ずれを防止できる。また、I
Cカードがモジュール面が凹となるような曲げを受けた
場合、前記隙間により歪みを吸収するので、モジュール
嵌入凹部の側壁面がICモジュールとの圧接により破損
して外観を損なうことがないとともに、ICモジュール
の損傷も防止可能となる。
【0046】また、請求項2記載のICカ−ドによれ
ば、カード基材のモジュール嵌入凹部内に接着固定され
るICモジュールの外縁部の厚みを薄くして該ICモジ
ュールの外縁部とモジュール嵌入凹部の底面との相互対
向面部に隙間を有する構成としたから、ICカードがモ
ジュール面が凹となるような曲げを受けた場合、前記隙
間により歪みを吸収するので、モジュール嵌入凹部の底
面とICモジュール外周縁部との圧接によるICモジュ
ールの損傷も防止できる。また、接着剤がICモジュー
ル外周縁部に付着するのを防止でき、ICカ−ドの曲げ
に対する許容性を損なうことがない。
【0047】また、請求項3記載のICカ−ドによれ
ば、カード基材に対するICモジュールの接着部とIC
モジュールのモールド樹脂外周との間に隙間を有し、基
板面上の外部端子間を区切るコンタクトギャップ部分の
少なくとも一部が前記隙間に対応している構成としたか
ら、ICカードが曲げを受けた場合、前記隙間によりモ
ジュール嵌入凹部の側壁面とモ−ルド樹脂との圧接が防
止されモ−ルド樹脂の亀裂等が防止できる。さらに、前
記隙間が形成されるICモジュールの接着部とICモジ
ュールのモールド樹脂外周との間にコンタクトギャップ
部分を対応させることにより、前記接着部分を通じて曲
げモーメントを受けるICモジュールが、コンタクトギ
ャップの部分で基材剛性が低下しているので、この基板
曲がり位置で曲げ変形が吸収され、モールド樹脂部分ま
で伝達される力は緩和される。
【0048】さらに、請求項1ないし3記載のICカ−
ドによれば、従来のようにカ−ド基材のモジュール嵌入
凹部の外周部分に幅の狭い溝を深く形成する必要がな
く、製造性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るICカードの要部拡大
断面図。
【図2】同じくICカードの平面図。
【図3】同じく図2の一部拡大図。
【図4】同じくICモジュ−ルの裏面および側面図。
【図5】同じく図1のB−B線に沿う断面図。
【図6】同じくICカードを曲げた状態を示す断面図。
【図7】本発明の第1の他の実施例に係るICカードの
要部拡大断面図。
【図8】本発明の第2の他の実施例に係るICカードの
要部拡大断面図。
【図9】同じく変形例を示す断面図。
【図10】本発明のICモジュ−ルの位置決め状態の変
形例を示す図。
【図11】本発明のモジュール嵌入凹部の加工状態を示
す説明図。
【符号の説明】
1…ICカ−ド、2…カード基材、3…モジュール嵌入
凹部、3a…外側座ぐり部、3b…側壁面、3c…底部
コーナー、3d…中央座ぐり部、4…ICモジュール、
4a…コンタクト面、5…基板、5a…座ぐり部、6…
外部端子(コンタクト)、7…ICチップ、8…金ワイ
ヤ、10…モールド樹脂、11…位置決め凸部、15…
切欠部、16…接着剤、20…外周補強材、G1 …外周
隙間、G2 …外周底部隙間、G3 …モールド樹脂外周隙
間、G4 …コンタクトギャップ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一方の面に外部端子を設けると共
    に基板の他面にICチップを設けてなるICモジュール
    を、カード基材のモジュール嵌入凹部内に接着固定して
    なるICカードにおいて、 前記モジュール嵌入凹部の側壁面と前記ICモジュール
    の前記基板の側壁面との相互対向面部の全周の一部分
    に、ICモジュールを平面的に位置決めする位置決め凸
    部を設け、該位置決め凸部以外の箇所は隙間としたこと
    を特徴とするICカ−ド。
  2. 【請求項2】 基板の一方の面に外部端子を設けると共
    に基板の他面にICチップを設けてなるICモジュール
    を、カード基材のモジュール嵌入凹部内に接着固定して
    なるICカードにおいて、 カード基材のモジュール嵌入凹部内に接着固定される前
    記ICモジュールの外縁部の厚みを薄くして該ICモジ
    ュールの外縁部とモジュール嵌入凹部の底面との相互対
    向面部に隙間を有することを特徴とするICカ−ド。
  3. 【請求項3】 基板の一方の面に外部端子を設けると共
    に基板の他面にICチップを設け該ICチップを前記基
    板の外周よりも小さい状態でモールド樹脂にて封止して
    なるICモジュールを、カード基材のモジュール嵌入凹
    部内に接着固定してなるICカードにおいて、 前記カード基材に対するICモジュールの接着部とIC
    モジュールのモールド樹脂外周との間に隙間を有し前記
    基板面上の外部端子間を区切るコンタクトギャップ部分
    の少なくとも一部が前記隙間に対応していることを特徴
    とするICカ−ド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7063267B2 (en) 2003-09-26 2006-06-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Portable electronic device
JP2008507022A (ja) * 2004-07-13 2008-03-06 アクサルト ソシエテ アノニム 位置決め性能を改善したマルチプラグsimカード
JP2009086914A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Toppan Printing Co Ltd Icカード及びicカードの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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