JPH06198998A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06198998A
JPH06198998A JP35981092A JP35981092A JPH06198998A JP H06198998 A JPH06198998 A JP H06198998A JP 35981092 A JP35981092 A JP 35981092A JP 35981092 A JP35981092 A JP 35981092A JP H06198998 A JPH06198998 A JP H06198998A
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JP
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recording
carriage
ink
planes
recording apparatus
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JP35981092A
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English (en)
Inventor
Yuji Shikame
鹿目  祐治
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単かつ安価な構成で、記録ヘッド6を搭載し
たキャリッジ7とガイド部材14との間のガタを無くし
て記録位置ズレの発生を防止するとともに、キャリッジ
7のスムーズな移動を確保し、安定した高品位の画像記
録を可能にする。 【構成】キャリッジ7に設けた互いに平行でない2平面
または2直線から成る当接部7a、7bによってガイド
部材14を挟持し、前記2平面の延長面または前記2直
線の延長線が交差する側から、キャリッジ7をガイド部
材14にバネ弾性力で押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガイド部材に沿って移
動するキャリッジに搭載した記録手段により被記録材に
記録するシリアルタイプの記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHP用シートなど)等の
被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、使用する記録手段の記録方式により、インクジェッ
ト式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービ
ーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】従来、被記録材に沿って移動するキャリッ
ジに搭載した記録手段により該被記録材に記録するシリ
アルタイプの記録装置においては、キャリッジをガイド
軸(ガイドレール)に沿って移動可能にガイドするた
め、キャリッジに設けた筒状の軸受にガイド軸を挿通す
るガイド機構が採られている。図13は従来のキャリッ
ジのガイド機構を示す模式的平面図であり、図14は図
13の側面図であり、図15は図13の正面図である。
図13〜図15において、5は記録用紙等の被記録材、
6は記録手段(記録ヘッド)、7はキャリッジ、14は
ガイド軸(ガイドレール)、91はキャリッジ7の軸受
部、35はガイド軸14と軸受部91の間のガタを示
す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録装置におけ
るキャリッジのガイド機構では、図13〜図15に示す
ように、キャリッジ7に設けた筒状の軸受91にガイド
軸14を挿通することにより、キャリッジ7を移動可能
にガイドしているので、ガイド軸14とキャリッジ7の
軸受部95との間にガタ35が存在することになる。そ
のため、キャリッジ7をガイド軸14に沿って移動させ
ながら記録ヘッド6で被記録材5に記録する際に、ガタ
35に起因するキャリッジ7の摺動負荷の変動により、
キャリッジ7が両矢印H方向あるいは両矢印I方向に揺
動し、記録位置のズレG1 およびG2 が発生し、行間の
罫線ズレや画像品位低下の原因となっている。
【0008】このような不具合は、被記録材5と接触し
ながら記録を行う感熱式や熱転写式の記録装置に比べ、
非接触式でキャリッジの摺動抵抗が非常に小さく外部の
振動等の影響を受けやすいインクジェット式の記録装置
において特に顕著に発生する。その対策として、キャリ
ッジ7に高精度の軸受部品を固定したり、キャリッジ7
の軸受部95を後加工するなどの方法が採られている
が、このような方法では、コストが上昇する割りには上
記ガタを除去できないという課題がある。
【0009】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、簡単かつ安価な構
成で、キャリッジとガイド部材との間のガタを無くすこ
とができ、記録ズレ等の無い安定した高品位の記録が可
能な記録装置を提供することである。
【0010】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、ガイド部
材に沿って移動するキャリッジに搭載した記録手段によ
り被記録材に記録する記録装置において、前記ガイド部
材を前記キャリッジに形成した互いに平行でない2平面
または2直線により挟持する構成とすることにより、上
記目的を達成するものである。
【0011】請求項2および請求項3の発明は、上記構
成に加えて、前記2平面の延長面または前記2直線の延
長線が交差する側から、前記キャリッジを前記ガイド部
材に押圧する構成、あるいは前記記録手段がインクを吐
出して記録を行なうインクジェット記録手段である構成
とすることにより、一層効率よく上記目的を達成するも
のである。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した記録装置を用いる機器の
一例としてのワードプロセッサを示す模式的斜視図であ
る。図1において、図示のワードプロセッサは、情報を
入力するためのキーボード1と、入力情報を表示するた
めのCRT等より成る表示部2と、入力情報を記憶した
り記憶情報を取り出したりするためのフロッピーディス
クドライバー4と、入力情報を被記録材5に記録するた
めの記録装置3とを備えている。
【0013】このワードプロセッサでは、キーボード1
により文字や画像等の情報を入力すると、その入力情報
が表示部2に表示される。そして、この情報を出力する
場合には、記録装置3に被記録材5をセットし、記録開
始キーを押して該記録装置3を起動させることにより、
セットした被記録材5に前記情報を記録する。
【0014】図2は本発明を適用した記録装置の一実施
例の構成を示す一部破断模式的斜視図である。本実施例
は、記録装置がインクジェット式(インクジェット記録
装置)である場合を示す。また、各図面において、同一
符号は同一部分または対応部分を示す。図2において、
6は記録ヘッド(記録手段)とインクタンクを一体化し
た交換可能なヘッドカートリッジ、7はヘッドカートリ
ッジ6を搭載して矢印A方向に主走査するためのキャリ
ッジである。8はヘッドカートリッジ6をキャリッジ7
に取付けるためのフック、9はフック8を操作するため
のレバーである。
【0015】10はヘッドカートリッジ6に対する電気
接続部を支持する支持板である。12はその電気接続部
と本体制御部とを接続するためのフレキシブルケーブル
である。13は記録装置の枠を構成するベースであり、
14はキャリッジ7を矢印A方向に往復移動可能に案内
するためのガイド部材である。このガイド部材14は記
録装置の枠に取り付けられている。16はキャリッジ7
を往復移動させるための動力を伝達すべく該キャリッジ
7に結合されたタイミングベルト、15Aおよび15B
はタイミングベルト16を張架するために記録装置の両
側部に配置されたプーリである。17はキャリッジモー
タであり、該キャリッジモータ17の駆動力はギヤ等の
伝導機構を介して一方のプーリ15Bに伝達される。
【0016】前記ヘッドカートリッジ(記録手段)6
は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット記録手段であって、熱エネルギーを発生するため
の電気熱変換体を備えたものである。また、この記録手
段は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギ
ーにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって
生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出さ
せ、記録を行なうものである。
【0017】図3は、前記ヘッドカートリッジ(その記
録ヘッド)6のインク吐出部の構造を模式的に示す部分
斜視図である。図3において、被記録材5(図1、図
5)と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0ミリ程
度)をおいて対面する吐出口面81には、所定のピッチ
で複数の吐出口82が形成され、共通液室83と各吐出
口82とを連通する各液路84の壁面に沿ってインク吐
出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱
抵抗体など)85が配設されている。本例においては、
記録ヘッド6は、前記吐出口82がキャリッジ7の移動
方向(主走査方向)と交叉する方向に並ぶような位置関
係で、該キャリッジ7に搭載されている。こうして、画
像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体
85を駆動(通電)して、液路84内のインクを膜沸騰
させ、その時に発生する圧力によって吐出口82からイ
ンクを吐出させる記録手段(記録ヘッド)6が構成され
ている。
【0018】図2において、18は用紙やプラスチック
薄板等の被記録材(記録媒体)5の記録面の位置を規制
するとともに記録等に際して該被記録材5を搬送するた
めの搬送ローラである。この搬送ローラ18は搬送モー
タ19によりギア列19a等を介して回転駆動される。
20は供給される被記録材5を記録位置へ導びくための
ペーパーパン、21は被記録材5の送給経路の途中に配
設されたピンチローラである。このピンチローラ21
は、被記録材5を搬送ローラ18に向けて押し付けるこ
とにより該被記録材5の搬送力(紙送り力)を得るため
のものである。22はヘッドカートリッジ6の吐出口8
2に対向する領域で被記録材5の記録面の位置を規制す
るためのプラテンである。
【0019】24は記録位置より搬送方向下流側に配置
され被記録材5を不図示の排紙口へ向けて排紙(搬送)
するための排紙ローラである。25は排紙ローラ24に
対応して設けられた拍車である。この拍車25は被記録
材5を排紙ローラ24に押し付けて排紙搬送力を生じさ
せるためのものである。26は被記録材5のセット等に
際してピンチローラ21および拍車25を離隔させて搬
送力を解除するための解除レバーである。
【0020】図2において、27はヘッドカートリッジ
6の吐出口82を密封するためのキャップである。この
キャップ27は、キャリッジ7がホームポジションに位
置する時に記録ヘッド6の吐出口形成面81と対向し、
該吐出口形成面81に対して当接および離隔する方向に
移動可能に支持されている。また、このキャップ27
は、非記録時での記録ヘッド6の吐出口形成面81の保
護や、該記録ヘッド6の吐出回復処理に際して用いられ
るものである。
【0021】ここで、吐出回復処理とは、吐出口82内
部に生じた気泡や塵埃や増粘インクなどのインク吐出の
障害となる異物、あるいは吐出口形成面81に付着した
塵埃やインクなどの吐出不良の原因となる異物や記録に
適さなくなったインクなどを除去するために、予備吐出
を行なったり、吐出口面81をキャッピングした状態で
吐出口82からインクを強制的に排出したり、さらに
は、吐出口形成面81を拭き取り清掃するなどして、吐
出不良要因を除去する処理のことである。
【0022】図2において、28は吐出回復処理のため
に使用されるポンプである。このポンプ28は、インク
の強制排出のために吸引力を作用するとともに、かかる
強制排出による吐出回復処理や予備吐出による吐出回復
処理に際して、キャップ27を介してインクを吸引する
ために用いられる。29はポンプ28により吸引された
排インクを貯留するための排インクタンク、30はポン
プ28と排インクタンク29とを連通するチューブであ
る。
【0023】31は記録ヘッド6の吐出口形成面81の
ワイピング(拭き取り清掃)を行なうためのブレードで
ある。このブレード31は、記録ヘッド6側に突出して
該記録ヘッド6の通過移動の時にワイピングを行なう前
進位置(ワイピング位置)と、記録ヘッド6の通過移動
によっても吐出口形成面81と接触しない後退位置(リ
リース位置)とに、前後移動可能に支持されている。3
2は吐出回復処理装置のモータである。このモータ32
からの動力はカム装置33へ伝達され、該カム装置33
の動きによってポンプ28の駆動およびキャップ27や
ブレード31の移動(位置)が制御される。
【0024】図4はヘッドカートリッジ6の外観斜視図
である。図4において、ヘッドカートリッジ(記録ヘッ
ド)6は、記録ヘッド本体を成す吐出ユニット6aとイ
ンク供給源たるインクタンク6bとを一体化して構成さ
れ、ディスポーザブルタイプになっている。6eは、ヘ
ッドカートリッジ6を装着する際にキャリッジ7のフッ
ク8によって掛止される爪である。図4から明らかなよ
うに、前記爪6eは記録ヘッド全延長の内側に配設され
る。また、ヘッドカートリッジ6の吐出ユニット6aの
近傍には、不図示の位置決め用突き当て部が設けられて
いる。開口部6dは、キャリッジ7に立設されたフレキ
シブル基板(電気接続部)を支持するための支持板が挿
入される部分である。6cは電気熱変換体85を有する
吐出ヒータである。この吐出ヒータ6cは、吐出ユニッ
ト6aと一体に組み込まれており、前記フレキシブルケ
ーブル12と電気接続する配線基板を兼ねている。
【0025】図5はキャリッジ7のガイド機構の第1実
施例を有する上記記録装置の縦断面図である。図5にお
いて、キャリッジ7のガイド部には互いに平行でない2
つの平面(あるいは2つの直線)7a、7bが形成され
ており、該キャリッジ7は、これらの平面(または直
線)7a、7bでガイド部材(ガイド軸)14を挟持す
ることにより案内支持されている。また、キャリッジ7
には、記録装置のベース13の垂直壁部13bを押圧す
るための押圧手段34が設けられている。この押圧手段
34は、垂直軸回りで回転自在のコロ34aと、該コロ
34aを回転自在に保持するコロホルダ34bと、該コ
ロホルダ34bを前後方向(矢印B方向)に移動可能に
支持(受容)する支持部34eと、前記コロホルダ34
bを突出方向(図示左向き)に付勢する圧縮バネ34c
とを備えている。
【0026】図5の構成によれば、キャリッジ7に前記
押圧手段34を設け、圧縮バネ34cのバネ力を受けて
前記コロ34aが前記垂直壁部13bを図示左向きに押
圧するように構成したので、その反力によってキャリッ
ジ7は図示右向きに付勢されている。すなわち、ガイド
軸14を挟持する前記2つの平面(または直線)7a、
7bの延長面(または延長線)が交差する側から、キャ
リッジ7をガイド軸14に押圧するように構成されてい
る。これにより、キャリッジ7は、該キャリッジとガイ
ド軸14との間に図13〜図15中のガタ35のような
ガタが無い状態で、図2中の矢印A方向にスムーズに往
復移動可能に案内保持されている。したがって、図5の
キャリッジ7のガイド機構によれば、簡単かつ安価な構
成で、キャリッジ7とガイド部材14との間のガタを無
くして記録位置ズレの発生を防止することができ、高品
位の画像を記録し得る記録装置が提供される。
【0027】図5において、キャリッジ7には、記録装
置のベース13の水平壁部13aの上下面に当接する部
材(一方はコロ7f)から成るスライダー11が設けら
れており、これにより、キャリッジ7の上方向(矢印D
方向)への浮き上がりが防止されている。また、矢印E
方向から挿入された被記録材5はピンチローラ21によ
り搬送ローラ18に押圧され、該被記録材5は、該搬送
ローラ18の回転により、記録部を通して紙送りされ、
さらに記録された被記録材5は矢印F方向へ排出され
る。
【0028】図2および図5において、前記ガイド軸
(ガイド部材)14と平行に配設された搬送ローラ18
に対して、前記ピンチローラ21は不図示のバネによっ
て押圧されている。不図示の挿入口から挿入された被記
録材5は、ペーパーパン20に沿って、前記ピンチロー
ラ21の押圧力により矢印F方向へ搬送され、記録ヘッ
ド(ヘッドカートリッジ)6と対向した位置(記録位
置)に保持される。ここで記録された被記録材5は、搬
送ローラ18によりさらに矢印F方向へ搬送され、排紙
ローラ24と拍車25の間へ到達し、さらに、不図示の
排出口へ搬送される。なお、前記拍車25は不図示のバ
ネにより排紙ローラ24に押圧されており、また、該排
紙ローラ24は通常前記搬送ローラ18と同期駆動され
る。
【0029】図6は上記記録装置の制御系のブロック図
である。このブロック図では、各ブロックの接続関係の
みが示されており、詳細なコントロールラインは省略さ
れている。次に図6を参照して上記記録装置の制御手段
について説明する。図6において、破線で囲まれた部分
はCPUユニットである。CPU40は中央演算処理装
置であり、該中央演算処理装置40は、後述のROM4
1やフロッピィディスクドライバー4などからプログラ
ムや各種データを読み出し、必要な演算や判断を行い、
各種の制御を行うものである。
【0030】ROM41は読み出し専用メモリーであ
り、これには、CPU40が動作するための各種プログ
ラムや文字コード、ドットパターン(キャラクタジェネ
レータ:CG)など、記録に必要な各種データが格納さ
れている。RAM42はリードライトメモリーであり、
CPU40が命令中のデータや演算結果を一時貯えてお
くワーキングエリア、キーボード1、外部インターフェ
ース部44あるいはフロッピィディスクドライバー4等
から入力された各種データを格納しておくバッファエリ
ア、文書を保存しておくテキストエリアなどから成って
いる。
【0031】また、CPUユニットは、記録ヘッドドラ
イバー45、モータドライバー46および検出部47を
介して、記録装置3と接続されている。記録ヘッドドラ
イバー45は、CPU40の制御により、前述の記録装
置3に設けられている記録ヘッド6を駆動する。前記モ
ータドライバー46は、CPU40の制御により、搬送
モータ19やキャリッジモータ17などを駆動する。前
記検出部47は、記録装置3に設けられたキャリッジ7
の位置を検出するキャリッジホームポジションセンサ
ー、あるいは被記録材5の有無を検出する紙センサー等
から、検出情報をCPU40に伝達する。
【0032】電源48は、記録ヘッド6の駆動用電源V
H 、搬送モータ19やキャリッジモータ17等の駆動用
電源VM 、フロッピィディスクドライバー4の駆動用電
源VFDD 、並びにその他のロジック回路用電源VCCなど
を供給する。また、コントローラ43は、CPU40の
制御により、記録ヘッド6の記録データ転送を行なった
り、駆動用電源VH の電圧電流を変化させたり、各種の
制御を行う。CPUユニットには、キーボードコネクタ
(KBC)49を介して、記録や編集等に必要な各種デ
ータを入力するキーボード1が接続されている。
【0033】また、CPUユニットには、CRTコネク
タ(CRTC)50を介して、キーボード1より入力さ
れたデータや各種情報を表示するためのCRTで構成し
た表示部2が接続されている。なお、この表示部2は、
CRTの代わりに液晶表示等の他の構成にしてもよい。
さらに、CPUユニットには、フロッピィディスクドラ
イバーコネクタ(FDDC)51を介して、フロッピィ
ディスクドライバー4が接続されている。なお、フロッ
ピィディスクの代わりにハードディスクあるいは外部R
AM等を接続するようにしてもよい。
【0034】CPUユニットは、インターフェースコネ
クタ(IFC)52を介して、外部制御装置による記録
装置3の制御や外部機器との通信を行うための“RS2
32C”53、セントロニクス54、モデム55等のイ
ンターフェースを接続することも可能である。
【0035】図7は、上記記録装置によって記録を行う
場合のキャリッジ制御手順を示すフローチャートであ
り、次に図7を参照してキャリッジ7の制御手順を説明
する。図7において、記録命令が指定されると(ステッ
プS101)、記録ヘッド6の吐出口面81を保護して
いたキャップ27を開く(ステップS102)。その
後、キャリッジ7を被記録材5の記録領域へ移動させ
(ステップS103)、記録を行う(ステップS10
4)。
【0036】ステップS105で記録終了命令が有るか
否かを判別し、無い場合には、ステップS106におい
て、キャップ27が開放状態にある時間が設定時間Tに
達したか否かを判別する。ステップS106で設定時間
Tが経過すると、記録を一旦中断し、キャリッジ7の現
在位置を記憶する(ステップS107)。さらに、キャ
リッジ7を予備吐出位置へ移動させ(ステップS10
8)、予備吐出を行う(ステップS109)。予備吐出
が終了すると、ステップS107で記憶した位置までキ
ャリッジ7を移動させ、記録を続ける。そして、記録終
了命令が指定されることにより記録が終了する(ステッ
プS105、ステップS110)。
【0037】図8はキャリッジ7のガイド機構の第2実
施例を有する上記記録装置の縦断面図である。図8にお
いて、キャリッジ7のガイド部(図示の例ではガイド部
の上半部)には互いに平行でない2つの平面(あるいは
2つの直線)7a、7bが形成されており、該キャリッ
ジ7は、これらの平面(または直線)7a、7bでガイ
ド部材(ガイド軸)14を挟持することにより案内支持
されている。また、キャリッジ7の前記平面(または直
線)7a、7bとガイド軸14を挟んで反対側(ガイド
軸14の下側)には、押圧手段36が設けられている。
【0038】前記押圧手段36は、ガイド軸14と直角
方向の水平軸回りで回転自在のコロ36aと、一端部で
前記コロ36aを回転自在に保持し、他端部でキャリッ
ジ7に回動可能に軸支された押圧アーム36bと、前記
コロ36aが前記ガイド軸14に当接(圧接)する回動
方向に前記押圧アーム36bを付勢するように該押圧ア
ーム36bとキャリッジ7との間に装着されたバネ(例
えばネジリコイルバネ)36cとを備えている。前記コ
ロ36aは、キャリッジ7の移動とともに、ガイド軸1
4に沿って転動(回転)する。図8の第2実施例のその
他の構成は、図5の第1実施例の場合と実質上同じであ
り、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの
説明は省略する。
【0039】図8のガイド機構によれば、コロ36aが
ガイド軸14を押圧することにより、その反力によっ
て、互いに平行でない2つの平面(または直線)7a、
7bが反対側からガイド軸14に圧接されることにな
る。すなわち、図8の第2実施例においても、ガイド軸
14を挟持する前記2つの平面(または直線)7a、7
bの延長面(または延長線)が交差する側から、キャリ
ッジ7をガイド軸14に押圧するように構成されてお
り、これにより、キャリッジ7は、該キャリッジとガイ
ド軸14との間に図13〜図15中のガタ35のような
ガタが無い状態で、図2中の矢印A方向にスムーズに往
復移動可能に案内保持されている。したがって、図8の
キャリッジ7のガイド機構によっても、簡単かつ安価な
構成で、キャリッジ7とガイド部材14との間のガタを
無くして記録位置ズレの発生を防止することができ、高
品位の画像を記録し得る記録装置が提供される。
【0040】なお、図8の実施例では、互いに平行でな
い2つの平面(または直線)7a、7bをガイド軸14
の上半部に配置したが、これは、キャリッジ7に形成さ
れる互いに平行でない2つの平面(または直線)7a、
7bがガイド軸14を挟持し、かつ該2つの平面(また
は直線)7a、7bの延長面(または延長線)が交差す
る側からキャリッジ7をガイド軸14に圧接させるよう
な構成であれば、前記ガイド軸14回りのどの位置に配
置してもよい。また、図8の第2実施例においても、キ
ャリッジ7には、記録装置のベース13の水平壁部13
aの上下面に当接する部材(一方はコロ7c)から成る
スライダー11が設けられており、これにより、キャリ
ッジ7の上方向(矢印D方向)への浮き上がりが防止さ
れている。
【0041】図9はキャリッジ7のガイド機構の第3実
施例を有する上記記録装置の縦断面図である。図5の第
1実施例では円柱状のガイド軸14を用いたが、本実施
例(第3実施例)では、キャリッジ7の移動方向に対し
平行な面を少なくとも2つ有するガイド部材14が使用
されている。そして、本実施例では、キャリッジ7に形
成された互いに平行でない2つの平面7a、7bによ
り、前記ガイド部材14に形成された2つの平面を面接
触状態で挟持し、さらに、キャリッジ7に形成された互
いに平行でない2つの平面7a、7bの延長面が交差す
る側から該キャリッジ7をガイド部材14に押圧するよ
うに構成されている。本実施例は、以上の点で図5の第
1実施例と相違し、その他の点では実質上同じ構成をし
ており、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それ
らの詳細説明は省略する。
【0042】図9の第3実施例によれば、図5の第1実
施例の場合と同様に、簡単かつ安価な構成で、キャリッ
ジ7とガイド部材14との間のガタを無くして記録位置
ズレの発生を防止することができ、高品位の画像を記録
し得るという効果が得られる他に、ガイド部材14とキ
ャリッジ7側の受け部を面接触させるので、耐久性(耐
磨耗性)が向上するという効果が得られる。
【0043】図10はキャリッジ7のガイド機構の第4
実施例を有する上記記録装置の縦断面図である。本実施
例(第4実施例)は図8の第2実施例を一部変更したも
のである。すなわち、図8の第2実施例では円柱状のガ
イド軸14を用いたが、本実施例(第4実施例)では、
キャリッジ7の移動方向に対し平行な面を少なくとも2
つ有するガイド部材14が使用されている。そして、本
実施例では、キャリッジ7に形成された互いに平行でな
い2つの平面7a、7bにより、前記ガイド部材14に
形成された2つの平面を面接触状態で挟持し、さらに、
キャリッジ7に形成された互いに平行でない2つの平面
7a、7bの延長面が交差する側から該キャリッジ7を
ガイド部材14に押圧するように構成されている。本実
施例は、以上の点で図8の第2実施例と相違し、その他
の点では実質上同じ構成をしており、それぞれ対応する
部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略する。
【0044】図10の第4実施例によれば、図5の第1
実施例および図8の第2実施例の場合と同様に、簡単か
つ安価な構成で、キャリッジ7とガイド部材14との間
のガタを無くして記録位置ズレの発生を防止することが
でき、高品位の画像を記録し得るという効果が得られる
他に、ガイド部材14とキャリッジ7側の受け部を面接
触させるので、耐久性(耐磨耗性)が向上するという効
果が得られる。
【0045】図11はキャリッジ7のガイド機構の第5
実施例を有する上記記録装置の縦断面図である。本実施
例(第5実施例)も図8の第2実施例を一部変更したも
のである。特にインクジェット記録装置では、記録ヘッ
ド6から吐出されたインクが空間を飛翔して被記録材5
に付着することにより記録が行われるので、記録ヘッド
6の吐出口面81と被記録材5の記録面とのギャップが
記録品位に大きく影響する。つまり、ギャップが大き過
ぎる場合には、インク滴の大きさ及び空気抵抗等の影響
により、インク滴の記録面に対する着弾精度が低下し記
録品位が低下する。一方、ギャップが小さ過ぎる場合に
は、環境等の影響で記録用紙等の被記録材5が変形する
と、該被記録材5が記録ヘッド6に接触するなどの不都
合が発生する。
【0046】そこで、図11の第5実施例では、キャリ
ッジ7に形成される互いに平行でない2つの平面(また
は直線)7a、7bのうちの1つの平面(または直線)
7aは、被記録材5の記録面に対し平行となるように形
成されている。本実施例は、この点で図8の第2実施例
と相違し、その他の点では実質上同じ構成をしており、
それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細
説明は省略する。
【0047】図11の第5実施例によれば、図5の第1
実施例および図8の第2実施例の場合と同様に、簡単か
つ安価な構成で、キャリッジ7とガイド部材14との間
のガタを無くして記録位置ズレの発生を防止することが
でき、高品位の画像を記録し得るという効果が得られる
他に、互いに平行でない2つの平面(または直線)7
a、7bのうちの1つを被記録材5の記録面と平行に形
成したので、インクジェット記録装置における記録ヘッ
ド6の吐出口面81と被記録材5の記録面との間のギャ
ップを一層正確に規制することができ、記録品位が向上
するという効果が得られる。
【0048】図12はキャリッジ7のガイド機構の第6
実施例を有する上記記録装置の縦断面図である。本実施
例(第6実施例)は図8の第2実施例を一部変更したも
のである。すなわち、本実施例では、キャリッジ7に形
成される互いに平行でない2つの平面(または直線)
は、単純な平面(または直線)ではなく、キャリッジ7
にその移動方向と直角の軸回りに回転自在に軸支された
2つのコロ7c、7dによって形成されている。この2
つのコロ7c、7dは、互いに平行でなく、ガイド軸
(ガイド部材)14を円周上の異なる2つの位置から接
線状に当接して該ガイド軸14を挟持するように配設さ
れている。図示の例では、2つのコロ7c、7dは互い
に直角を成す方向からガイド軸14に当接している。
【0049】本実施例(第6実施例)においても、キャ
リッジ7に取り付けられた2つのコロ7c、7dによっ
て形成される互いに平行でない2つの直線(ガイド軸1
4との接線)の延長線が交差する側から、押圧手段36
によりキャリッジ7をガイド部材14に押圧するように
構成されている。本実施例は、以上の点で図8の第2実
施例と相違し、その他の点では実質上同じ構成をしてお
り、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの
詳細説明は省略する。
【0050】図12の第6実施例によれば、図8の第2
実施例の場合と同様に、簡単かつ安価な構成で、キャリ
ッジ7とガイド部材14との間のガタを無くして記録位
置ズレの発生を防止することができ、高品位の画像を記
録し得るという効果が得られる他に、回転自在のコロ7
c、7dを介してガイド部材14とキャリッジ7を接触
させるので、キャリッジ移動時の摺動負荷を大幅に軽減
することができ、キャリッジ7を一層安定した状態でス
ムーズに移動させることが可能となり、記録品位が一層
向上するという効果が得られる。
【0051】なお、以上の実施例においては、記録装置
がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明
したが、本発明は、記録手段をガイド部材に沿って移動
させるシリアルタイプの記録装置であれば、ワイヤドッ
ト式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等、他の記
録方式の記録装置に対しても同様に適用することがで
き、同様の効果が得られるものである。
【0052】また、前述の実施例では、記録手段として
記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なヘッ
ドカートリッジを用いる場合を例示したが、本発明は、
記録ヘッドとインクタンクを別体にしたもの、あるいは
記録ヘッドのみをキャリッジに搭載し、チューブ等を介
して該記録ヘッドにインクを供給するものなど、記録ヘ
ッドがどのような形態のものであっても、同様に適用す
ることができ、同様の作用効果が得られるものである。
【0053】さらに、前述の実施例では、1個の記録手
段を用いる記録装置の場合を説明したが、本発明は、異
なる色で記録する複数個の記録手段を用いるカラー記録
装置、あるいは、同一色彩で濃度の異なる記録を行なう
複数の記録手段を用いる階調記録用の記録装置など、記
録手段の数や記録色に関係なく広く適用することがで
き、同様の効果が得られるものである。
【0054】また、前述の実施例では、被記録材5の搬
送手段として、搬送ローラ18に被記録材5を巻き付け
てピンチローラ21とガイドの押圧力により搬送する場
合を示したが、本発明は、これに限定されることなく、
例えば搬送ローラに被記録材を巻き付けずに水平方向に
搬送する場合など、種々の形態の搬送手段を備えた記録
装置にも同様に適用することができ、同様の効果が得ら
れるものである。
【0055】なお、本発明は、インクジェット記録装置
の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用
いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用でき
るが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出す
る方式のインクジェット記録装置において優れた効果を
もたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密
度化、高精細化が達成できるからである。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0057】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0058】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0059】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0060】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0061】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0062】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0063】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0064】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、ガイド部材に沿って移動するキャリ
ッジに搭載した記録手段により被記録材に記録する記録
装置において、前記ガイド部材を前記キャリッジに形成
した互いに平行でない2平面または2直線により挟持す
る構成としたので、簡単かつ安価な構成で、キャリッジ
とガイド部材との間のガタを無くすことができ、記録ズ
レ等の無い安定した高品位の記録が可能な記録装置が提
供される。
【0066】請求項2および請求項3の発明によれば、
上記構成に加えて、前記2平面の延長面または前記2直
線の延長線が交差する側から、前記キャリッジを前記ガ
イド部材に押圧する構成、あるいは前記記録手段がイン
クを吐出して記録を行なうインクジェット記録手段であ
る構成としたので、簡単かつ安価な構成で、一層効率よ
くキャリッジとガイド部材との間のガタを無くすことが
でき、記録ズレ等の無い安定した高品位の記録が可能な
記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録装置を使用する機器の一
例としてのワードプロセッサを示す模式的斜視図であ
る。
【図2】本発明を適用した記録装置の一実施例の構成を
示す一部破断斜視図である。
【図3】図2中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図4】図2中の記録手段の外観斜視図である。
【図5】本発明によるキャリッジのガイド機構の第1実
施例を備えた記録装置の縦断面図である。
【図6】本発明を適用した記録装置の制御系の構成を示
すブロック図である。
【図7】本発明を適用した記録装置のキャリッジの駆動
手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明によるキャリッジのガイド機構の第2実
施例を備えた記録装置の縦断面図である。
【図9】本発明によるキャリッジのガイド機構の第3実
施例を備えた記録装置の縦断面図である。
【図10】本発明によるキャリッジのガイド機構の第4
実施例を備えた記録装置の縦断面図である。
【図11】本発明によるキャリッジのガイド機構の第5
実施例を備えた記録装置の縦断面図である。
【図12】本発明によるキャリッジのガイド機構の第6
実施例を備えた記録装置の縦断面図である。
【図13】従来のキャリッジのガイド機構を示す模式的
平面図である。
【図14】図13のガイド機構の側面図である。
【図15】図13のガイド機構の正面図である。
【符号の説明】
3 記録装置 5 被記録材 6 記録手段(記録ヘッド) 6a 吐出ユニット 6b インクタンク 7 キャリッジ 7a 平面(直線) 7b 平面(直線) 7c コロ 7d コロ 11 スライダー 12 フレキシブルケーブル 13 記録装置のベース 13a 水平壁部 13b 垂直壁部 14 ガイド部材(ガイド軸) 16 タイミングベルト 17 キャリッジモータ 18 搬送ローラ 19 搬送モータ 20 ペーパーパン 21 ピンチローラ 22 プラテン 24 排紙ローラ 25 拍車 27 キャップ 28 ポンプ 31 ブレード 32 モータ 34 押圧手段 34a コロ 34b コロホルダ 34c 圧縮バネ 34e 支持部 36 押圧手段 36a コロ 36b 押圧アーム 36c バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド部材に沿って移動するキャリッ
    ジに搭載した記録手段により被記録材に記録する記録装
    置において、前記ガイド部材を前記キャリッジに形成し
    た互いに平行でない2平面または2直線により挟持する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記2平面の延長面または前記2直線
    の延長線が交差する側から、前記キャリッジを前記ガイ
    ド部材に押圧することを特徴とする請求項1の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が、インクを吐出して記
    録を行なうインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項3の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項4の記録装置。
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