JPH0619849Y2 - ワツシヤ− - Google Patents

ワツシヤ−

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JPH0619849Y2
JPH0619849Y2 JP1986180910U JP18091086U JPH0619849Y2 JP H0619849 Y2 JPH0619849 Y2 JP H0619849Y2 JP 1986180910 U JP1986180910 U JP 1986180910U JP 18091086 U JP18091086 U JP 18091086U JP H0619849 Y2 JPH0619849 Y2 JP H0619849Y2
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piece
insertion hole
fastening member
decorative
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案ワッシャーを以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.背景技術[第11図、第12図] D.考案が解決しようとする問題点[第11図、第12
図] E.問題点を解決するための手段 F.実施例 F−1.第1の実施例[第1図乃至第6図] a.ワッシャー[第1図、第2図、第4図乃至第6図] b.ワッシャーの使用例[第3図乃至第6図] b−1.ディスクプレーヤの外観[第3図] b−2.パネル[第3図乃至第6図] b−3.化粧板、化粧ボルト[第3図乃至第6図] b−4.化粧ボルト及びワッシャーの組込、ワッシャー
の作用[第5図、第6図] F−2.第2の実施例[第7図、第8図] F−3.第3の実施例[第9図、第10図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なワッシャーに関する。詳しくは、螺軸等
の軸部の一端に該軸部の径より大きい外径を有する頭部
が設けられた締結部材、例えば、ねじやボルトあるいは
ハトメ鋲等の軸部が挿通される挿通孔が形成されかつ上
記締結部材の頭部と該締結部材が固定される取付部材と
の間に位置される座金部を有するワッシャーに関するも
のであり、比較的簡単な構造であるにも拘らず、締結部
材の取付部材に対する回り止めや緩み止めと少なくとも
その一部が取付部材に固定された締結部材の頭部の側方
に位置する金属部材と締結部材との間の電気的導通とを
為すことができるようにした新規なワッシャーを提供し
ようとするものである。
(B.考案の概要) 本考案ワッシャーは、締結部材の軸部が挿通される挿通
孔が形成されかつ締結部材の頭部と締結部材が固定され
る取付部材との間に位置される座金部を有するワッシャ
ーにおいて、上記座金部と該座金部の外側縁から突出す
る作用片とを導電性を有する金属材料により一体に形成
すると共に座金部を該座金部が締結部材の頭部により押
圧されて上記作用片に略側方への傾斜が生ずる形状に形
成することにより、締結部材の取付部材に対する回り止
めや緩み止めと少なくともその一部が取付部材に固定さ
れた締結部材の頭部の側方に位置する金属部材と締結部
材との間の電気的導通とを為すことができるようにした
ものである。
(C.背景技術)[第11図、第12図] 近時、電子機器の回路の多くはICあるいはトランジス
タ等の所謂半導体電子部品を主たる要素として構成され
ており、また、このような回路を有する電子機器におい
ては、当該電子機器の筐体の外表面に触れる者が帯びて
いる静電気が上記筐体内に位置する半導体電子部品に飛
び込んでこれら半導体電子部品に所謂絶縁破壊が起きる
のを防止するために、筐体の外表面の金属部や筐体の内
面に近接して位置する金属部材を金属性のフレームシャ
ーシやメカシャーシあるいは回路基板のアース回路等と
接続し、それによって、前記静電気がこれらシャーシや
アース回路に流されるようにすることが多い。
第11図及び第12図はそのような接地を行なうための
手段の各別の例を示すものである。
第11図及び第12図において、aは電子機器の外筐の
前面板であり、bは上記前面板aの前面に形成された凹
部cに嵌め込まれるように設けられた金属性の化粧板で
あり、上記凹部cの一部に孔dが形成されている。
そして、第11図において、eは板バネ材料に形成され
た接触片であり、該接触片eはその基端部が前面板aの
後面にねじfにより固定されると共に、その先端部が前
記孔d内に位置され、かつ、化粧板bの後面に弾接され
ている。gはその一端が接触片eに接続されると共にそ
の他端部が図示しないシャーシや回路基板のアース回路
に接続された接続コードである。
従って、化粧板bに対して放電された静電気は接触片e
及び接続コードgを通ってシャーシ等に流されることに
なる。
また、第12図においてhはその両端に接続端子i、
i′が設けられた接続コードであり、その一方の接続端
子iが化粧板bの後面にねじjによって固定され、他方
の接続端子i′が図示しないシャーシや回路基板のアー
ス回路に接続されている。
従って、この場合も、化粧板bに対して放電された静電
気は接続コードhを通ってシャーシ等に流されることに
なる。
(D.考案が解決しようとする問題点)[第11図、第
12図] ところで、電子機器の中には、前記した静電気に対する
アースを必要とする部材が複数設けられる場合があり、
また、多くの電子機器がそのような部材を複数備えてい
る。
例えば、筐体を化粧するための部材として、その筐体の
前面に前記した化粧板の他に化粧ボルト等が設けられる
ことがあり、このような場合はその化粧ボルトについて
も第11図又は第12図に示すアース手段を設けること
が必要になり、また、スピーカや各種のジャック等が設
けられる場合はこれらスピーカやジャックについてもア
ース手段を設ける必要がある。
従って、当該電子機器が静電気に対するアースを必要と
する部材を複数個備える場合は、前記した接触片eや接
続コードg又はh及びねじf、j等が上記部材の数と同
じ数必要になり、しかも、これら接触片eや接続コード
g又はh等を取り付けるための作業工数も上記した数と
同じ数必要になるため、電子機器の構造が複雑になり、
かつ、そのコストを高くする原因になり、あるいは当該
電子機器の設計上大きな制約を与える等様々な問題が生
じて来る。
特に、静電気に対するアースを必要とする複数の部材が
互いに近接して配置されている場合であってもこれら部
材の各々についてそのアース手段を構成するための部材
が必要になり、きわめて不経済である。
(E.問題点を解決するための手段) 本考案ワッシャーは、上記した問題点を解決するため
に、締結部材の軸部が挿通される挿通孔が形成された座
金片と該座金片の外側縁から上記挿通孔の軸方向に略沿
う方向へ突出する1乃至複数の作用片とを導電性を有す
る金属材料により一体に形成すると共に、その座金片に
前記軸方向と直交する平面に対して傾斜した被押圧部を
形成したものである。
従って、本考案ワッシャーによれば、ねじ等の締結部材
の軸部が所定の取付部材に固定されるとその座金片が締
結部材の頭部と取付部材により挟まれて平面的な形状に
変形されると共に座金片がそのように変形されることに
よって作用片が前記座金片の挿通孔の軸から離れる方向
へ傾斜せしめられることになるので、締結部材の取付部
材に対する回り止めや緩み止めが為されると共に、その
作用片が少なくともその一部が取付部材に固定された締
結部材の頭部の側方に近接して位置する金属部材に弾接
することになり、それによって当該締結部材と金属部材
との間の電気的導通が図られることになる。従って、例
えば、電子機器の前面板に設けられる化粧ボルトがその
頭部が化粧板に形成された孔に位置する状態で設けられ
る場合は、本考案ワッシャーを上記孔に配置することに
よって、化粧ボルトと化粧板とを電気的に導通させるこ
とができ、それにより、これら化粧ボルト及び化粧板に
ついての静電気に対するアース手段が1つで済むことに
なる。
(F.実施例) 以下に、本考案ワッシャーの詳細を添付図面に示した各
実施例に従って説明する。
(F−1.第1の実施例)[第1図乃至第6図] 第1図乃至第6図は本考案ワッシャーの第1の実施例を
示すものである。
(a.ワッシャー)[第1図、第2図、第4図乃至第6
図] 1はワッシャーであり、該ワッシャー1は後述する各部
が導電性を有する板バネ材料により一体に形成されて成
る。
2はワッシャー1の座金片であり、該座金片2はねじや
ボルトあるいはハトメ鋲等所定の締結部材が有する頭部
の直径より稍大きい直径を有する略円板状に形成される
と共に、その中心部に上記締結部材の軸部が挿通される
挿通孔3が形成されている。
そして、座金片2はその縦断面形状が上記挿通孔3の軸
A−A(第2図参照)と直交し、かつ、挿通孔3が位置
する仮想平面B−Bに対して次のように傾斜されてい
る。即ち、座金片2は挿通孔3の開口縁2aから外周縁
2bへ行くに従って次第に上記仮想平面B−Bから遠く
なって行くように稍傾斜したいわば偏平な円錐面状を成
すように形成されている。
また、4、4、・・・はワッシャー1の作用片であり、
これら作用片4、4、・・・は座金片2の外周縁2bか
ら前記仮想平面B−Bから離れる方向へ向けて挿通孔3
の軸方向と略平行に延びるように突出されると共に、座
金片2の外周縁2bのうち互いに略90°離間する位置
と対応する位置に稍間隔を置いて略環状に配列されてお
り、その先端寄りの部分4a、4a、・・・は先端へ行
くに従って、挿通孔3の軸A−Aから遠くなって行くよ
うに外側へ向けて僅かに傾斜されている。
(b.ワッシャーの使用例)[第3図乃至第6図] 次に、このように形成されたワッシャー1をディスクプ
レーヤの前面に位置する挿入口パネルに設けられた化粧
板と化粧ボルトとの間を電気的に導通させるためのワッ
シャーとして使用した使用例について説明する。
(b−1.ディスクプレーヤの外観)[第3図] 5はディスクプレーヤでる。
6はディスクプレーヤ5の外筐であり、その前面板7
(第3図における左斜め下方へ向う方向を前側とし、右
斜め上方へ向う方向を後側とする。また、同図における
左斜め上方へ向う方向を左側とし、右斜め下方へ向う方
向を右側とする。以下の説明において向きを示すときは
この方向によるものとする。)の前面が操作面になって
おり、該前面板7の左側へ寄った部分に左右方向に長い
略長方形状の開口部8が形成され、該開口部8を塞ぐよ
うに合成樹脂製のパネル9が設けられている。
尚、外筐6の前面には液晶表示装置の表示窓10や電源
スイッチボタンあるいは各種のスイッチ操作ボタン等の
操作部材11、11、・・・が配置されている。
(b−2.パネル)[第3図乃至第6図] パネル9は前記外筐6の前面板7に形成された開口部8
と略等しい大きさを有する略長方形状を成す板状に形成
されると共に、稍上側寄りの部分にその左右の端部がパ
ネル9の左右の側縁にまで達する化粧板配置用の凹部1
2が形成されている。
13は上記凹部12内に形成された略長方形状の枠形を
成す突条である。そして、この突条13により囲まれた
部分12aの高さ方向における中央部には左右方向に細
長いカセット挿入口14、即ち、所定の磁気ディスクカ
セットの挿入及び取出を行なうための挿入口が形成され
ている。
そして、パネル9の後面のうち上記凹部12の左右両端
部と対応する位置には後方へ向けて突出した略円筒状の
突部15、15(図面では右側のもののみを示してあ
る。)が形成されると共に、これら突部15、15の孔
15a、15aにはその内周面に螺溝が形成された金属
スリーブ16、16がインサート成形により取着されて
おり、また、凹部12の左右両端部には前記ワッシャー
1の座金片の直径と略等しい大きさの直径を有する円形
の穴17、17が形成されると共に、前記突部15、1
5の孔15a、15aの前端はこの穴17、17の底面
17a、17aの中心部に開口されている。
尚、前記突部15、15の孔15a、15aの前端部の
径及び金属スリーブ16、16の内径はワッシャー1の
座金片2に形成された挿通孔3の径と略同じ程度の大き
さになっている。
しかして、パネル9は凹部12に後述する化粧板が取着
された状態で外筐6内に設けられたフレームシャーシ1
8にねじ止め等の固定手段によって取着される。
なお、19はその基端部がフレームシャーシ18に固定
された接触片であり、該接触片19の先端部はパネル9
に形成された右側の突部15に後方から近接するように
位置されている。
(b−3.化粧板、化粧ボルト)[第3図乃至第6図] 20はアルミニウム等の板金材料により形成された化粧
板であり、該化粧板20はパネル9に形成された前記凹
部12と略等しい大きさを有すると共に、凹部12に形
成された突条13と対応する位置にこの突条13がぴっ
たりと内嵌される大きさの開口21が形成され、かつ、
パネル9に形成された前記穴17、17と対応する位置
にこれら穴17、17の径と略同じ大きさの穴22、2
2が形成されている。
そして、このように形成された化粧板20はパネル9の
凹部12に嵌め込まれた状態で該パネル9に接着され
る。
しかして、化粧板20の前面がパネル9の前面の一部を
成すと共に化粧板20に形成された孔22、22とパネ
ル9に形成された穴17、17とが連続することにな
る。
尚、前記ワッシャー1はこのように連続された孔22、
22と穴17、17とにより構成される凹部23、23
に嵌め込まれるように設けられる。
24、24は所謂「六角穴付ボルト」と称されるボルト
の形態を有する化粧ボルトであって導電性を有する金属
材料により形成されており、該化粧ボルト24、24は
その頭部24a、24aがパネル9に形成された穴1
7、17及び化粧板20に形成された孔22、22の径
より稍小さい径を有しており、その軸部24b、24b
が前記金属スリーブ16、16に螺合されるようになっ
ている。
(b−4.化粧ボルト及びワッシャーの組込、ワッシャ
ーの作用)[第5図、第6図] そこで、上記化粧ボルト24、24及びワッシャー1、
1は挿入口パネル9に、次のようにして組み込まれる。
即ち、先ず、ワッシャー1、1を、その座金片2、2が
後方を向く向きで、上記凹部23、23に嵌め込む。こ
れにより、ワッシャー1、1が、例えば、第5図に示す
ように、その座金片2、2が穴17、17の底面17
a、17aと近接して位置する。
そこで、化粧ボルト24、24の軸部24b、24bを
ワッシャー1、1の座金片2、2に形成された挿通孔
3、3に挿通し、かつ、金属スリーブ16、16に螺合
する。
そして、化粧ボルト24、24の金属スリーブ16、1
6に対する螺合がその頭部24a、24aがワッシャー
1、1の座金片2、2に略接触する位置に来るところま
で為されると、化粧ボルト24、24の軸部24b、2
4bの先端部が突部15、15から稍後方へ突出すると
共に、右側の化粧ボルト24の軸部24bの先端が、第
5図に示すように、フレームシャーシ18に設けられた
前記接触片19の先端部に接触することになる。
この状態から化粧ボルト24、24を金属スリーブ1
6、16に対して更にねじ込んで行くと、その頭部24
a、24aがワッシャー1、1の座金片2、2を後方へ
向けて押圧するため、ワッシャー1、1が前記凹部2
3、23に完全に納まる位置まで移動されると共に、頭
部24a、24aが座金片2、2を挟んで穴17、17
の底面17a、17aに圧接されることになる。
これによって、第6図に示すように、ワッシャー1、1
の座金片2、2が平面的な形状に変形されると共に、座
金片2、2がそのように変形されることにより、作用片
4、4、・・・が外側へ向けて変形され、弾発力が生じ
ることになり、それによって、作用片4、4、・・・の
先端寄りの部分4a、4a、・・・が化粧板20に形成
された孔22、22の内周面に食い込むように弾発的に
接触することになる。
尚、これと共に、化粧ボルト24、24の軸部24b、
24bが接触片19の先端部を後方へ向けて押圧するこ
とになるので、接触片19が化粧ボルト24、24の先
端に弾接することになる。
しかして、化粧ボルト24、24の金属スリーブ16、
16に対するねじ込みが終了すると、ワッシャー1、1
の座金片2、2がその弾発的な形状保持力に抗して平面
的な形状に変形された状態で化粧ボルト24、24の頭
部24a、24aとパネル9の穴17、17の底面17
a、17aとの間に位置することになり、これによっ
て、化粧ボルト24、24の緩み止めが為されると共
に、ワッシャー1、1の作用片4、4、・・・が化粧板
20の孔22、22の内周面に弾接されるため、化粧ボ
ルト24、24と化粧板20とがワッシャー1、1を介
して電気的に導通されることになり、更に、右側の化粧
ボルト24が接触片19を介してフレームシャーシ18
と電気的に導通されるため、化粧板20と2つの化粧ボ
ルト24、24がいずれもフレームシャーシ18に電気
的に導通されることになる。
従って、化粧板20あるいは化粧ボルト24、24に対
して放電された静電気はいずれもフレームシャーシ18
に流されることになる。
(F−2.第2の実施例)[第7図、第8図] 第7図及び第8図は本考案ワッシャーの第2の実施例1
Aを示すものである。
25はワッシャー1Aの座金片であり、該座金片は所定
の締結部材が有する頭部の直径より稍大きい直径を有す
る略円板状に形成され、かつ、その中心部に上記締結部
材の軸部が挿通される挿通孔26が形成されると共に、
その縦断面形状が上記挿通孔26の軸A−Aと直交し、
かつ、挿通孔26が位置する仮想平面B−Bに対してそ
の挿通孔26の開口縁25aから外周縁25bへ行くに
従って穏やかな弧を描きながら次第に上記仮想平面B−
Bから離れて行くように湾曲した曲面状を成すように形
成されている。
27、27、27はワッシャー1Aの作用片であり、こ
れら作用片27、27、27は座金片25の外周縁25
bの略120°の角度で離間した位置から該外周縁25
bが前記仮想平面B−Bから離れる方向と同じ方向へ向
けて挿通孔26の軸方向と略平行に延びるように突出さ
れており、その先端寄りの部分27a、27a、27a
は先端へ行くに従って挿通孔26の軸A−Aから離れて
行くように外側へ向けて稍折曲されている。
従って、このワッシャー1Aは前記第1の実施例に示し
たワッシャー1と同様に、その座金片25が締結部材の
頭部と該締結部材が固定される所定の取付部材との間で
挟まれることによて平面的な形状に変形されると、その
作用片27、27、27が略軸A−Aから離れる方向へ
傾斜せしめられることになる。
(F−3.第3の実施例)[第9図、第10図] 第9図及び第10図は本考案ワッシャーの第3の実施例
1Bを示すものである。
28はワッシャー1Bの座金片であり、該座金片28も
所定の締結部材が有する頭部の直径より稍大きい直径を
有する略円板状に形成され、かつ、その中心部に上記締
結部材の軸部が挿通される挿通孔29が形成されると共
に、その略中心を通って座金片28の直径方向に延びる
線で側方から見て略逆へ字形を成すように屈曲されてお
り、また、その外周縁のうち上記逆へ字形の両端部に位
置する部分28a、28a(以下、「突出部」と言
う。)は他の部分より稍外側へ突出するように形成され
ている。
即ち、座金片28は、突出部28a、28aの幅方向に
おける各中央部を通る直線に沿う縦断面形において、挿
通孔29の軸A−Aと直交し、かつ、挿通孔29の中心
が位置する仮想平面B−Bに対して挿通孔29の開口縁
から外周縁へ行くに従って次第に上記仮想平面B−Bか
ら離れて行くように傾斜した形状を成している。
30、30はワッシャー1Bの作用片であり、これら作
用片30、30は座金片28の前記突出部28a、28
aの外側端から該外側端が前記仮想平面B−Bから離れ
る方向と同じ方向へ向けて挿通孔29の軸A−Aと略平
行に延びるように突出されており、その先端寄りの部分
30a、30aは先端へ行くに従って挿通孔29の軸A
−Aから離れて行くように外側へ向けて稍屈曲されてい
る。
従って、このワッシャー1Bも前記第1の実施例に示し
たワッシャー1と同様に、その座金片28が締結部材の
頭部と該締結部材が固定される取付部材との間に挟まれ
ることによって平面的な形状に形成されると、その作用
片30、30が略軸A−Aから離れる方向へ傾斜せしめ
られることになる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案ワッ
シャーは、挿通孔が形成されると共に挿通孔の軸方向と
直交する平面に対して傾斜した被押圧部を有する座金片
と、該座金片の外側縁から略前記軸方向に沿う方向へ突
出する作用片とを、導電性を有する金属材料により一体
に形成し、前記座金片が導電性を有する材料により形成
された締結部材の頭部で押圧されることによって略平面
的な形状に変形され、前記作用片が前記挿通孔の軸から
離れる方向へ傾斜せしめられて締結部材の頭部の側方に
近接して位置する金属部材に弾接されるようにしたこと
を特徴とする。
従って、本考案によれば、その軸部が座金片の挿通孔に
挿通された締結部材が所定の取付部材に固定されると、
座金片の被押圧部が締結部材の頭部と取付部材とによっ
て両側から押圧されるため、座金片が略平面的な形状に
変形されると共に作用片が当該締結部材の軸から離れる
方向へ傾斜せしめられることになり、それによって、締
結部材の取付部材に対する回り止めや緩み止めが為され
ることになる。
そして、座金片が上記したように変形されると作用片が
挿通孔の軸から離れる方向へ傾斜せしめられることにな
るため、作用片が、少なくともその一部が取付部材に固
定された締結部材の頭部の側方に位置する部材に弾接す
ることになり、従って、上記部材に作用片による所定の
押圧力を加えたり、あるいは、上記部材と締結部材とを
電気的に導通させることができる。
尚、前記した使用例においては、本考案ワッシャーを電
子機器の前面に設けられかつその頭部が化粧板に形成さ
れあ凹部に位置する状態で設けられる化粧ボルトのワッ
シャーとして使用するようにしたが、本考案ワッシャー
をこのように使用すれば、1個のワッシャーによって化
粧ボルトの回り止めや緩み止めが為されると共に化粧ボ
ルトと化粧板とを互いに電気的に導通させることができ
るため、これら化粧ボルト及び化粧板に放電される静電
気のアース手段を1つで済ませることができる。
また、本考案ワッシャーにおける座金片の被押圧部は、
前記各実施例に示したワッシャー1、1A及び1Bの座
金片のように座金片の全体を被押圧部としても良いし、
あるいは、座金片のうち締結部材の頭部によって押圧さ
れる部分のみを被押圧部としても良い。
更に、被押圧部の傾斜は前記第1及び第3の実施例に示
したワッシャー1、1Bの座金片2、28のように、挿
通孔の軸方向と直交する平面に対してある角度で略直線
的に延びる傾斜であっても良いし、第2の実施例に示し
たワッシャー1Aの座金片2のように上記平面に対して
ある曲率で弧状に湾曲する傾斜であっても良く、更には
これら以外の形態の傾斜であっても良い。
そして、座金片は完全な環状である必要はなく、例え
ば、C字形のようなものであっても良い。
尚、前記した使用例においては、本考案ワッシャーを電
子機器の前面板に設けられた化粧板及び化粧ボルト間の
電気的導通を図るためのワッシャーとして使用したもの
を示したが、本考案ワッシャーの用途はこのようなもの
に限られることなく、様々な用途が考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案ワッシャーの第1の実施例を
示すものであり、第1図は平面図、第2図は第1図のII
-II線に沿う断面図、第3図乃至第6図はワッシャーの
使用例を示すものであり、第3図は電子機器の斜視図、
第4図は要部を拡大して示す分解斜視図、第5図は被押
圧部が押圧される前の状態を示す要部の拡大断面図、第
6図は被押圧部が押圧された状態を示す要部の拡大断面
図、第7図及び第8図は本考案ワッシャーの第2の実施
例を示すものであり、第7図は平面図、第8図は第7図
のVIII-VIII線に沿う断面図、第9図及び第10図は本
考案ワッシャーの第3の実施例を示すものであり、第9
図は平面図、第10図は第9図のX−X線に沿う断面
図、第11図及び第12図は本考案が解決しようとする
問題点をそれぞれ各別に示す断面図である。 符号の説明 1……ワッシャー、 2……座金片(被押圧部)、 3……挿通孔、 4……作用片、20……金属部材、 24……締結部材、24a……頭部、 A−A……挿通孔の軸、 B−B……挿通孔の軸方向と直交する平面、 1A……ワッシャー、 25……座金片(被押圧部)、 26……挿通孔、27……作用片、 1B……ワッシャー、 28……座金片(被押圧部)、 29……挿通孔、30……作用片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿通孔が形成されると共に挿通孔の軸方向
    と直交する平面に対して傾斜した被押圧部を有する座金
    片と、 該座金片の外側縁から略前記軸方向に沿う方向へ突出す
    る作用片とを、 導電性を有する金属材料により一体に形成し、 前記座金片が導電性を有する材料により形成された締結
    部材の頭部で押圧されることによって略平面的な形状に
    変形され、前記作用片が前記挿通孔の軸から離れる方向
    へ傾斜せしめられて締結部材の頭部の側方に近接して位
    置する金属部材に弾接されるようにした ことを特徴とするワッシャー
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