JPH06197861A - 内視鏡に用いられるゴム製部品及びその製造方法 - Google Patents

内視鏡に用いられるゴム製部品及びその製造方法

Info

Publication number
JPH06197861A
JPH06197861A JP5000594A JP59493A JPH06197861A JP H06197861 A JPH06197861 A JP H06197861A JP 5000594 A JP5000594 A JP 5000594A JP 59493 A JP59493 A JP 59493A JP H06197861 A JPH06197861 A JP H06197861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vulcanization
rubber
degree
covering layer
endoscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5000594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3335202B2 (ja
Inventor
Hiromitsu Shibuya
洋満 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP00059493A priority Critical patent/JP3335202B2/ja
Publication of JPH06197861A publication Critical patent/JPH06197861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3335202B2 publication Critical patent/JP3335202B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴム本来の柔軟性を保って、しかも外表面は滑
りが良くて小さな粘着性を得ることができる、内視鏡に
用いられるゴム製部品及びその製造方法を提供すること
を目的とする。 【構成】内視鏡に用いられるゴム製部品25の外表面部
分の加硫度を、上記外表面部分以外の部分の加硫度より
高くする。そのために、上記ゴム製部品25の表面に、
上記ゴム製部品25の加硫度を高める物質を塗布して加
硫する、又は上記ゴム製部品25の表面に放射線を照射
した後上記ゴム製部品25を加硫する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡に用いられる
ゴム製部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡には、挿入部の湾曲部外皮、可撓
管外皮、可撓管の基部に取り付けられる折れ止め、或い
は気密水密性を得るためのOリングなど、種々の部分に
ゴム製部品が用いられる。
【0003】このような内視鏡に用いられるゴム製部品
は、ゴム金型、押出成形、コーティング又はディッピン
グ等によって形状を作った後、ゴム加硫を行って部品と
して使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
単に形状形成をして加硫しただけのゴム製部品は、表面
の滑りが悪くて表面に粘着性がある。硬いゴムを使用す
ればそのような点は改善されるが、それではゴム製部品
が硬くなってしまうので、ゴムを用いた意味がなくなっ
てしまう。
【0005】そのため、例えば内視鏡挿入部の湾曲部外
皮や可撓管外皮などをゴムで形成すると、滑りが悪いた
めに体腔内への挿入が困難になったり、表面に粘着性が
あるので、体内汚物等の付着が多くて、内視鏡が著しく
汚染されてしまっていた。
【0006】また、ゴム製のOリングを作動部に取り付
けると、汚物の付着やたび重なる消毒及び滅菌等のくり
返しによって、Oリングが作動部に固着して作動しなく
なってしまっていた。
【0007】そこで、そのような現像を防止するために
ゴム製部品の外表面に、滑りが良くて粘着性のない材料
をコーティングしたようなものもあった。しかし、その
ようなコーティングを行うと、ゴム材料が本来持ってい
る柔軟性が失われてゴムが硬くなってしまい、湾曲操作
に大きな操作力量が必要になって操作性や耐久性が低下
したり、可撓管の可撓性が損なわれて挿入性が低下して
しまう欠点が生じていた。
【0008】また、コーティング被膜がたび重なる汚物
の付着、消毒及び滅菌等により劣化すると、ゴム表面か
ら剥離して、挿入性が悪くなるだけでなく、水密用Oリ
ングに用いられている場合には、そこから水漏れが発生
し、内視鏡が使用不能になってしまう場合があった。
【0009】そこで本発明は、ゴム本来の柔軟性を保っ
て、しかも外表面は滑りが良くて小さな粘着性を得るこ
とができる内視鏡に用いられるゴム製部品及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ための本発明による内視鏡に用いられるゴム製部品は、
外表面部分の加硫度を上記外表面部分以外の部分の加硫
度より高くしたことを特徴とする。
【0011】そして、その内視鏡に用いられるゴム製部
品の製造方法は、ゴム製部品が未加硫状態又は中途加硫
状態のときに、上記ゴム製部品の表面に上記ゴム製部品
の加硫度を高める物質を塗布して加硫する、又は上記ゴ
ム製部品の表面に放射線を照射した後上記ゴム製部品を
加硫することを特徴とし、或いは、加硫が終了したゴム
製部品の表面に、上記ゴム製部品の加硫度を高める物質
を塗布した後再加硫する、又は放射線を照射して上記ゴ
ム製部品の外表面部分を再加硫することを特徴とする。
【0012】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2は内
視鏡を示しており、挿入部は、遠隔操作によって屈曲自
在な湾曲部2を可撓管1の先端側部分に形成して、その
先端に先端部本体3を連結して構成されている。
【0013】可撓管1の基端部は操作部4に連結されて
おり、その連結部分には、可撓管の急激な曲りを防止す
るための折れ止め5が取り付けられている。操作部4に
は、湾曲操作ノブ6の他に、送気送水及び吸引操作ボタ
ン7などが側部に設けられ、操作部4の頭部には接眼部
8が突設されている。
【0014】図1は、挿入部を外装する可撓管1を示し
ており、内部に挿通された光学繊維束やチューブ類等の
図示は省略されている。可撓管1の最も内側の部分に
は、金属帯材を巻き方向を逆にして各々均一の径で螺旋
状に巻いた2重の螺旋管11,12が配置され、その外
面に、細い金属又は非金属細線を編組した網状管13が
密着して外装されている。
【0015】網状管13には、ディッピング、コーティ
ング又は押出成形等によって、ゴム材料からなる含浸層
21が形成されている。この含浸層21は、管軸方向で
可撓性を異ならせた複数の部分21a,21bによって
形成されている。
【0016】含浸層21が含浸形成された網状管13の
外面には、ディッピング、コーティング又は押出成形等
によって、ゴム材料からなる内外2重の中間被覆層2
2,23が形成されている。これら中間被覆層22,2
3は、共に、管軸方向で可撓性を異ならせた複数の部分
22a,22b及び23a,23bによって形成されて
いる。
【0017】このように、管軸方向で可撓性の異なるゴ
ム材料を用いるのは、体腔内への挿入性を良くするため
に可撓管の可撓性を部分によって変えるためである。し
たがって、含浸層21及び中間被覆層22,23共に、
多数の部分に分けてもよく、中間被覆層22,23を多
数層に形成してもよい。
【0018】そして、外側の中間被覆層23の外面に、
さらにゴム材料からなる外面被覆層25をディッピン
グ、コーティング又は押出成形などによって形成する。
なお、中間被覆層23の外面に指標を付しておいて、外
面被覆層25を透明なゴム材料で形成してもよい。
【0019】このような可撓管被覆層22,23,25
形成のゴム材料には、フッ素ゴム、シリコンゴム、エチ
レンプロピレンゴム、アクリルゴム又はウレタンゴム等
を用いることができる。
【0020】また、これら被覆層22,23,25は、
生ゴムを溶剤に溶かしたものをディッピング、コーティ
ング又は押出成形などによって順次筒状に塗布したもの
なので、熱履歴をあまり受けておらず、未加硫又は中途
加硫の状態である。
【0021】そこで、この状態で、少なくとも外面被覆
層25の加硫度を高めるための加硫剤、加硫促進剤又は
加硫助剤等を、外面被覆層25の外表面に塗布する。固
体状のものを用いる場合には、溶剤に溶解させて塗布す
ればよい。
【0022】このようにしたものを、次に、恒温糟、オ
ーブン又は蒸気釜等内に入れて、本加硫を行う。する
と、外面被覆層25の外表面は、塗布された加硫度を高
める物質の影響により、外表面から数μm程度の極めて
浅い部分だけが加硫度が高くなって、ゴム分子の橋かけ
密度が高くなる。それより深い部分に対しては、通常の
加硫しか作用しない。
【0023】その結果可撓管1は、外表面の極めて薄い
層だけが滑りがよくて非粘着性も高まり、全体としては
通常と同じ柔軟性が得られて、優れた挿入性と非汚染性
を得ることができる。
【0024】なお、外面被覆層25の外表面に加硫度を
高める物質を塗布する代わりに、放射線(電子線、ガン
マ線)などを、外面被覆層25の外表面に照射すること
により再加硫しても上述と同様の効果を有することがで
きる。
【0025】また、非常に柔らかいゴム材料を用いる場
合等には、上述の製造方法では、外表面から深い部分ま
で加硫度が高くなって、全体として硬くなりすぎてしま
う場合がある。
【0026】そのような場合には、中間被覆層22,2
3に外面被覆層25を被覆した後に、まず通常の加硫処
理又は通常の加硫よりも若干加硫度の低い処理を行う。
そして、その状態で、上述と同様の加硫度を高める物質
を塗布して再加硫する、又は放射線を照射して外表面層
の再加硫を行う。
【0027】すると、外表面付近の未加硫分子が加硫さ
れて、内部層まで加硫が進むことなく、ゴム材料本来の
柔軟性を保ったまま、外表面の滑り性の改善と非粘着性
の向上を得ることができる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば湾曲部2の外皮、折れ止め5或いは
各部に装着される水密用のOリング等各種ゴム部品に適
用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の内視鏡に用いられるゴム製部品
及びその製造方法によれば、内視鏡に用いられるゴム製
部品の外表面部分の加硫度だけを、外表面部分以外の部
分の加硫度より高くすることができるので、全体として
はゴム本来の柔軟性を保って、しかも外表面は滑りが良
くて小さな粘着性を得ることができる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の内視鏡の可撓管の側面半断面図であ
る。
【図2】実施例の内視鏡の外観略示図である。
【符号の説明】
1 可撓管 25 外面被覆層(ゴム製部分)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外表面部分の加硫度を上記外表面部分以外
    の部分の加硫度より高くしたことを特徴とする内視鏡に
    用いられるゴム製部品。
  2. 【請求項2】ゴム製部品が未加硫状態又は中途加硫状態
    のときに、上記ゴム製部品の表面に上記ゴム製部品の加
    硫度を高める物質を塗布して加硫する、又は上記ゴム製
    部品の表面に放射線を照射した後上記ゴム製部品を加硫
    することを特徴とする内視鏡に用いられるゴム製部品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】加硫が終了したゴム製部品の表面に、上記
    ゴム製部品の加硫度を高める物質を塗布した後再加硫す
    る、又は放射線を照射して上記ゴム製部品の外表面部分
    を再加硫することを特徴とする内視鏡に用いられるゴム
    製部品の製造方法。
JP00059493A 1993-01-06 1993-01-06 内視鏡の挿入部可撓管 Expired - Fee Related JP3335202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00059493A JP3335202B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 内視鏡の挿入部可撓管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00059493A JP3335202B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 内視鏡の挿入部可撓管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06197861A true JPH06197861A (ja) 1994-07-19
JP3335202B2 JP3335202B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=11478067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00059493A Expired - Fee Related JP3335202B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 内視鏡の挿入部可撓管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3335202B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224020A (ja) * 2001-02-02 2002-08-13 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡可撓管用外皮の製造方法および内視鏡可撓管用外皮
JP2007185371A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Fujinon Corp 内視鏡

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224020A (ja) * 2001-02-02 2002-08-13 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡可撓管用外皮の製造方法および内視鏡可撓管用外皮
JP2007185371A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Fujinon Corp 内視鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP3335202B2 (ja) 2002-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3367415B2 (ja) 内視鏡の可撓管及びその製造方法
US3960143A (en) Endoscope with a tube for a medical treating instrument
US6083152A (en) Endoscopic insertion tube
US5762995A (en) Flexible sheathing tube construction, and method for fabrication thereof
US4576772A (en) Catheter with optimum resistance to bending and method of manufacture
US20050288545A1 (en) Flexible tube for endoscope and method for manufacturing the same
JPS63238876A (ja) 案内カテーテル装置およびその製造装置
CA2763030A1 (en) Tracheostomy tube
JPS6124241Y2 (ja)
JPH06154335A (ja) 剛性傾斜トルクチューブ、その製造方法およびそのトルクチューブを用いてなるカテーテル
JPH06197861A (ja) 内視鏡に用いられるゴム製部品及びその製造方法
US7318803B2 (en) Endoscope and manufacturing method therefor
JPH11137509A (ja) 内視鏡用可撓管
JPH05220102A (ja) 内視鏡の可撓管
JP3896195B2 (ja) 内視鏡用可撓管
US20100030030A1 (en) Endoscope channel tube and method of producing the same
JPH07124243A (ja) 剛性傾斜トルクチューブおよびそのトルクチューブを用いてなるカテーテル
JPH1156762A (ja) 内視鏡用可撓管
JPH03141920A (ja) 内視鏡用可撓管および可撓管の製造方法
JP2002253490A (ja) 内視鏡可撓管用外皮の製造方法および内視鏡可撓管用外皮
JP3869509B2 (ja) 内視鏡
JP3123393B2 (ja) 内視鏡の可撓管
CN209884095U (zh) 一种新型的钳道管
JPH04341836A (ja) 鉗子チャンネル用可撓性チューブ及びその製造方法
JPH01265933A (ja) 内視鏡の可撓管

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees