JPH0619725U

JPH0619725U - 歩行補助ベルトの足部吊り具

Info

Publication number: JPH0619725U
Application number: JP4092092U
Authority: JP
Inventors: 喜代枝津久田
Original assignee: 喜代枝津久田
Priority date: 1992-04-30
Filing date: 1992-04-30
Publication date: 1994-03-15

Abstract

(57)【要約】【目的】脳卒中などの後遺症で歩行困難となった人
は、爪先が上がらず、わずかの凸部でもころびやすい。
そのため、足をまえに出すとき爪先の上がる歩行補助ベ
ルトは考案されたが歩行補助ベルト先端部のフックを掛
けることのできる専用の靴を必要とした。そのため、ど
のような形状の靴でも利用でき、さらに室内でも歩行補
助ベルトを利用できることを目的とする。【構成】歩行補助ベルト先端のフックに連結させるた
めの掛け穴（２）を吊り具上部突片（３）に縦長に複数
個設け、靴または足部を通す環状部（４）を有した歩行
補助ベルトの足部吊り具である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、脳卒中などの後遺症で歩行困難な人のための歩行補助ベルトの足部の吊り具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、脳卒中などの後遺症で歩行困難な人は松葉杖を使って歩いても、足首の関節の自由がきかず爪先が上がらないため足を引き摺って歩くことが多く、そのために僅かな凸部でも爪先を引っ掛けて転ぶ危険性が多かった。。これらに対処するものとして実開昭５１−１４１１４２号公報「履物底台」の中に底台の爪先が上にそった形状のものがあった。また、平成３年実用新案登録願第１０３２２６号で本出願人が出願した歩行補助ベルトは膝下のふくらはぎにベルトを巻き付け、このベルトの前部に伸縮可能な連結体の一端を取り付け、連結体の他の一端にフックを取り付けて、靴の上部に設けた掛け穴に引っ掛ける技術のものを提供した。しかし、これもフックを設けた特定の靴にしか利用出来ない欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前者は地面に足を着けた時に、爪先が上がっているために、足の不自由な人には不安定なため逆に危険であった。また後者はフックを設けた特定の靴にしか利用出来ない欠点があった。本考案は歩行時に足を前に踏み出した時、強制的に爪先が上がるようにした歩行補助ベルトが、どのような形の靴にでも利用でき、更に室内でも歩行補助ベルトの使用を可能とする技術を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案は次のような手段をとった。即ち、ふくらはぎに巻き付けるベルト本体の前部に伸縮可能な連結体の一端を取り付けると共に、他の一端にフックを取り付けた引っ張り部と、細長シートを環状に形成し、この環状部上端に突片を設け、この突片に縦長に複数個の掛け穴を設けたことを特徴とする技術で上記の課題を解決した。

【０００５】

【作用】

本考案は上記のように構成されているので、引っ張り部の先端のフックを吊り具本体上部の突片の掛け穴のいずれかに引っ掛けて、足の長短に対応することができる。また、環状部に靴などを自由に挿入することができる。

【０００６】

【実施例】

次に図面を参照しながら本考案の歩行補助ベルトの足部吊り具を説明する。ふくらはぎをベルト本体（５）で巻きつけ、ベルト前部に垂れ下がっている連結体（６）の先端部にフック（７）を有する歩行補助ベルト（平成３年実用新案登録願出願番号第１０３２２６号）のフック（７）を本考案の歩行補助ベルトの足部吊り具上部突片（３）の掛け穴（２）のいずれかにかけ歩行補助ベルトと足部吊り具本体（１）を接続させ、吊り具本体（１）の環状部（４）に靴または足部の爪先にちかい部分を通す。また、足部吊り具の材質をかえることによって屋外（靴のまま利用するのに適する丈夫な材質を用いる）でも、室内（柔らかい材質を用いる）でも歩くことが可能となる。屋外、室内ともに足部吊り具を掛けかえるのみで歩行補助ベルトは同一のものが利用でき簡便であり且つ経済的である。

【０００７】

【考案の効果】

ふくらはぎに巻きつけたベルト（５）の前部に伸縮可能な連結体（６）を垂れさげた先端部に有するフック（７）を吊り具上部突片（３）の縦長のいずれかの掛け穴（２）にかけ接続する。吊り具の環状部（４）に足部を通して歩くことによって、足を上げると伸縮可能な連結体は縮み靴とともに爪先があがり足を前に出してもつまづくことはない。そのままかかとから爪先へと足を地面につけると伸縮可能な連結体（６）は伸びて足はしっかり地面につく。歩行補助ベルト（平成３年実用新案登録願出願番号第１０３２２６号出願人津久田喜代枝）のみでは、靴に歩行補助ベルトの先端部のフックを掛ける部分を必要としまた室内では使用できなかった。本考案の足部吊り具を用いれば容易に屋外でも室内でも使用が可能となる。吊り具上部突片（３）に上部から下部へ縦長に複数個設の掛け穴を設けることによって脚の長短には拘らず使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の歩行補助ベルトの足部吊り具を示すもの
で、

【第１図】は正面図、

【第２図】は側面図，

【第３図】は使用説明図である。

【符号の説明】

１吊り具本体２掛け穴３突片４環状部５ベルト本体６連結体７フック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ふくらはぎに巻き付けるベルト本体の前
部に伸縮可能な連結体の一端を取り付けるとともに、他
の一端にフックを取り付けた引っ張り部と、細長シート
を環状に形成し、この環状部上端に突片を設け、この突
片に縦長に複数個の掛け穴を設けたことを特徴とする歩
行補助ベルトの足部吊り具。