JPH06196968A - フィルタリング回路の透過率の決定方法及び該方法を実施するためのフィルタリング回路 - Google Patents

フィルタリング回路の透過率の決定方法及び該方法を実施するためのフィルタリング回路

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JPH06196968A
JPH06196968A JP5238286A JP23828693A JPH06196968A JP H06196968 A JPH06196968 A JP H06196968A JP 5238286 A JP5238286 A JP 5238286A JP 23828693 A JP23828693 A JP 23828693A JP H06196968 A JPH06196968 A JP H06196968A
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filtering circuit
filter
response
impulse response
transmittance
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JP5238286A
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Inventor
Christophe Mourot
クリストフ・ムロ
Armelle Wautier
アルメル・ウオテイエ
Dany Jean-Claude
ジヤン−クロード・ダニー
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Alcatel Lucent NV
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Alcatel NV
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    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0211Frequency selective networks using specific transformation algorithms, e.g. WALSH functions, Fermat transforms, Mersenne transforms, polynomial transforms, Hilbert transforms
    • H03H17/0216Quefrency domain filters

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ(2)のインパルス応答H(z)を
最小位相応答に変換するように設計されたフィルタリン
グ回路(3)の透過率の決定方法を提供する。 【構成】 該方法は、最小位相応答のケプストルに因果
律条件を与えることによって行なうフィルタリング回路
(3)の理論的周波数応答と最小位相の周波数のインパ
ルス応答との計算、理論的周波数応答の高速フーリエ逆
変換、所定数の係数を維持するようにするための理論的
透過率の短縮によるフィルタリング回路(3)の透過率
の推定、及び、ケプストルの有限展開に基づく総最小位
相の決定を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルタのインパルス
応答を最小位相応答に変換するように設計されたフィル
タリング回路の透過率(transmittance)
の決定方法に関する。
【0002】本発明はまた、該方法の使用によって得ら
れるフィルタリング回路に関する。
【0003】
【従来の技術】応答のz変換が複素平面内の単位円の内
部にのみ零を有しているとき、この応答を最小位相応答
と呼ぶ。
【0004】現状では、変換すべきインパルス応答に結
合した伝達関数の全部の零を系統的に探索し、1以上の
加群(module)を有する零を抽出するか、または
「ひずんだディジタル信号に対する受信器の適応調整
(adaptive adjustment of r
eceiver for distorted dig
ital signals)」と題する論文、IEEE
Proc.PartF (1984年8月) Vo
l.131、pp526〜536、に開示されているよ
うに、1以上の加群を有する零だけを探索する。
【0005】しかしながら、これらの方法は、その精度
が限られており、また、フィルタの長さに伴ってその複
雑さが増す。更に、実行すべき演算の数が確率変数であ
り、収束時間も変数である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
パルス応答H(z)を有するフィルタに結合されたフィ
ルタリング回路の透過率を決定する方法であって、フィ
ルタとフィルタリング回路との総インパル応答G(z)
が最小位相応答となるように設計されたフィルタリング
回路を使用し、一定の収束時間を有し且つ複雑さの軽減
された方法を提案することによってこれらの欠点を是正
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を課題を解決
するために、本発明は、フィルタのインパルス応答H
(z)のフーリエ変換によってフィルタの周波数応答H
(f)を決定し、フィルタのインパルス応答H(f)の
ケプストルH(f)=−ln(H(f))の実部a
(f)から偶数部p(f)と奇数部q(f)とを抽出す
るために実部a(f)を決定し、フィルタのインパルス
応答のケプストルH(f)の偶数部p(f)と奇数部q
(f)とから総周波数応答のケプストルG(f)=−l
n(G(f))を決定し、総周波数応答のケプストルG
(f)から総周波数応答G(f)を決定し、総周波数応
答G(f)とフィルタの周波数応答H(f)とを用いて
フィルタリング回路の理論的周波数応答C(f)を決定
し、回路の周波数応答C(f)のフーリエ逆変換によっ
てフィルタリング回路の理論的透過率C(z)を計算
し、所定数の係数だけを保持するように透過率C(z)
を短縮することによってフィルタリング回路の透過率P
(z)を決定する処理を含む。
【0008】従って、本発明方法は、出力に供給される
インパルス応答の最初の複数のサンプル中にエネルギを
集中させ、これらのインパルス応答を最小位相応答に変
換し得る。
【0009】この方法では、インパルス応答G(z)が
最小位相を有するときに得られるインパルス応答のケプ
ストルG(z)=−ln(G(z))という因果律に基
づくケプストルの原理を使用する。
【0010】本発明方法の好ましい実施態様によれば、
ケプストルG(z)の有限展開から総インパルス応答G
(z)を推定し得る。
【0011】本発明方法は更に、最小位相を有する総応
答G(z)の第1推定値G0(z)を得るために、最小
位相を有する周波数応答G(f)の不連続フーリエ逆変
換によって最小位相を有するインパルス応答G(z)の
係数を計算し、前記推定値G0(z)を得るために所定
数の有効係数だけを維持する。
【0012】本発明の別の目的は、フィルタのインパル
ス応答を最小位相応答に変換するように設計された位相
補正用のトランスバーサルディジタルフィルタリング回
路を提供することである。本発明方法の使用によって係
数を適応させるためにアルゴリズム計算手段がフィルタ
リング回路に結合されている。
【0013】
【実施例】添付図面に示す非限定実施例に基づく以下の
記載より本発明の別の特徴及び利点が明らかにされよ
う。
【0014】受信デバイスにおける本発明方法の実施例
を以下に説明する。
【0015】図1にブロックで示す受信器10は、例え
ば伝送チャネルから送出された信号Snをフィルタ2の
入力に受信するように構成され、所定周波数1/T(T
はサンプリング周期)でサンプリングされたインパルス
応答H(z)を与える。伝送中の信号SnにノイズBが
付加される。本発明の受信器10は、総インパルス応答
を最小位相応答に変換するように構成されたフィルタリ
ング回路3を含む。回路3は、DFSE(Decisi
on Feedback SequenceEstim
ator)型の検出器4の入力側に配置されている。D
FSE検出器4は、Snの反転信号を受信信号として発
生する。受信器10は更に、フィルタの推定及びフィル
タのインパルス応答の推定値H(z)の計算手段5と、
本発明方法を用いるフィルタリング回路3の係数の適応
アルゴリズムの計算手段1とを含む。計算手段1は、無
限インパルス応答の理想的位相の補正フィルタに近い有
限インパルス応答のトランスバーサルディジタルフィル
タであるフィルタリング回路3の透過率P(z)の推定
値P(z)を発生し、また、フィルタリング回路3の出
力の最小位相インパルス応答の推定値G(z)を発生す
る。
【0016】即ち、H(z)が周波数1/Tでサンプリ
ングされたフィルタのインパルス応答のz関数を示し、
G(z)が総最小位相応答のz関数を示し、C(z)が
フィルタリング回路のz透過率を示すとするとき、式:
【0017】
【数1】
【0018】〔式中、Kはフィルタの長さ〕が成立す
る。
【0019】まず、H(z)が単位円の上に零を有して
いないと想定し、この円の内部のp個の零をαi、外部
のq個の零をβjで示すとき、式:
【0020】
【数2】
【0021】が成立する。
【0022】G(z)が最小位相応答であるため、G
(z)及びC(z)については以下の式が得られる:
【0023】
【数3】
【0024】〔但し、*は共役演算を示す〕。
【0025】全帯域通過型フィルタリング回路と単位利
得との理論的透過率C(z)は、式:
【0026】
【数4】
【0027】で示される。
【0028】透過率C(z)の極は単位円の外側に存在
するので、C(z)を式:
【0029】
【数5】
【0030】の形態に展開し、式:
【0031】
【数6】
【0032】の級数の形態で示すことができる。
【0033】係数Cnはnが無限大に近付くと零に近付
く数列を構成する。C(z)は安定な無限インパルス応
答に逆因果律的な(anticausal)理想的フィ
ルタの透過率である。透過率C(z)の展開を所定の次
数Lで短縮すると、事実上は有限長さのトランスバーサ
ルディジタルフィルタが得られる。このフィルタの透過
率は以下の多項式:
【0034】
【数7】
【0035】の形態で表現できる。
【0036】透過率P(z)のフィルタを通過した後に
得られる応答は、式:
【0037】
【数8】
【0038】で示される。従って、式:
【0039】
【数9】
【0040】が得られる。
【0041】m>kの場合にはH(z)のz-nの項が零
であるが、k<Lの場合はH(z)P(z)のzkの項
が零である。従って、上記の式の2番目の右辺の第2項
を、式:
【0042】
【数10】
【0043】に変換できる。
【0044】例えば、H(z)=h0(1−βz-1)の
とき、式(7)は、式:
【0045】
【数11】
【0046】になる。
【0047】窓によって短縮に重みを与えることによっ
てフィルタの短縮を緩和し得る。
【0048】インパルス応答H(z)が単位円の上に零
を有するとき、これらの零はフィルタの影響を受けな
い。式(3)によって表される理論的透過率C(z)の
式は変化しないが、式(1)及び(2)は、式:
【0049】
【数12】
【0050】の形態に変化し、最小位相応答は式:
【0051】
【数13】
【0052】によって示される。
【0053】本発明の方法は、透過率G(z)のフィル
タが最小位相を有するときに、透過率がケプストルG
(z)=−ln(G(z))というフィルタのインパル
ス応答の因果律が得られるという事実に基づくケプスト
ルの方法を実行する。
【0054】[Z0i]<1の場合、式:
【0055】
【数14】
【0056】が得られる。従って、ケプストルG(z)
の展開式:
【0057】
【数15】
【0058】が得られる。
【0059】次に、フィルタの周波数応答H(f)につ
いて考察する。インパルス応答が単位円の上に零をも有
していないと想定すると、加群[H(f)]は零になら
ないので、フィルタの周波数応答H(f)、最小位相を
有する周波数透過率G(f)及び理想的フィルタリング
回路の周波数透過率C(f)の夫々は、式:
【0060】
【数16】
【0061】で示すことができ、ケプストル:
【0062】
【数17】
【0063】はまた、式:
【0064】
【数18】
【0065】で示すことができ、a(f)を、式:
【0066】
【数19】
【0067】で夫々示される偶数部p(f)と奇数部q
(f)とに分割し得る。
【0068】ケプストルの虚部θ(f)は、式:
【0069】
【数20】
【0070】で示される。
【0071】a(f)の偶数部及び奇数部だけに依存す
る位相θ(f)に基づいて、周波数透過率C(f)及び
最小位相応答G(f)を計算し得る。
【0072】上記の数学的展開式を示した唯一つの目的
は、本発明方法を使用するフィルタリング回路の係数の
決定アルゴリズムの機能を理解するために必要な要素を
提供することである。このアルゴリズムの実際の使用を
以下に説明する。
【0073】フィルタのインパルス応答H(z)が単位
円の上に零を有していない場合には、−インパルス応答
H(z)のフーリエ変換、任意に高速フーリエ変換によ
って変換H(f)が得られる。N=2mサンプルの計算
を含むこの最初の処理では、2mNの乗算及び3mNの
加算が必要である。
【0074】−量p(f)及びq(f)を得るために2
Nの乗算と3Nの加算とを行なう、−{gn}は、nが
無限大に近付くときに零に近付く減少数列である。ケプ
ストルG(z)の展開をN/2次に制限することによっ
て、ケプストル係数g1,n及びg2,nの夫々が、式:
【0075】
【数21】
【0076】の余弦変換及び逆正弦変換によって得られ
る。ケプストルg2,0を任意に0に固定すると、最小位
相応答G(z)及び理論透過率C(z)の式(2)及び
(3)が夫々、式:
【0077】
【数22】
【0078】になる。
【0079】これらの計算では4mNの乗算と6mNの
加算とを行なう。
【0080】−位相θ(f)は複素数列:
【0081】
【数23】
【0082】で示される高速フーリエ変換の虚部であ
る。その計算には2mNの乗算と3mNの加算とを要す
る。
【0083】−フィルタの理論的透過率のフーリエ変換
C(f)は、式: (21) C(f)=H*(f)ea(f)(cosθ(f)−jsinθ(f)) によって示される。その計算には6Nの乗算と2Nの加
算とを要する。
【0084】透過率C(z)は高速フーリエ逆変換によ
って得られる。これには2mNの乗算と3mNの加算と
を要する。本発明のフィルタリング回路の透過率の推定
値P(z)は、有効係数をL+1個だけ維持した理論透
過率C(z)から得られる。
【0085】結局、適応アルゴリズムは、10mN+8
Nの乗算と、15mN+4Nの実数間の加算とを要し、
除算は全く不要である。
【0086】このようなアルゴリズムは非反復的アルゴ
リズムであり、所要の演算数が変化せず、変換すべきイ
ンパルス応答の持続時間K、透過率C(z)の短縮次数
Lに左右されない。しかしながら、サンプル数Nは、
式: (22) N≧L≧K を満たさなければならない。
【0087】フィルタのインパルス応答H(z)が単位
円の上に複数の零を有する場合には、ケプストルの方法
をもはや使用できないが、a(f)に、式: (23) a(f)=−1/2 ln(H(f)H*(f)+ε) 〔式中、εはアルゴリズムの発散(εが過度に小さいと
き)及びアルゴリズムの性能低下(εが過度に大きいと
き)を防ぐように慎重に選択しなければならない〕を代
入してヒューリスティックな変更を与えることによっ
て、上記のアルゴリズムを使用することが可能である。
アルゴリズムに与えられる小さい変更は、実部のNの加
算と実部のNの比較だけであるから、複雑さが顕著に増
すことにはならない。
【0088】アルゴリズム計算手段1は、最小位相応答
G(z)の推定値G(z)を送出する。この推定値は2
つの形態を有し得る:推定値の第1の形態G0(z)
は、a(f)及びθ(f)から計算された変換G(g)
の不連続フーリエ逆変換によって得られる多項式G
(z)の係数の有効な項だけを維持することによって得
られる。この算定値の計算には2mN+2Nの乗算と3
mNの加算とを要する。
【0089】推定値の第2の形態G1(z)は、H
(z)と推定値P(z)との積の因果律部分から成り、
実数間で2(K+1)(K+2)の乗算とK(K+1)
の加算とを要する。
【0090】電話チャネルに本発明の方法を使用した1
つの実施態様においては、チャネル及びフィルタリング
回路の総インパルス応答のエネルギEの移動が時間のほ
ぼ原点で生じることが判明した。図2の曲線20、21
は夫々、本発明のフィルタリング回路が存在する場合と
存在しない場合とのエネルギEの変化をサンプリング時
刻nTの関数として示す。
【0091】図1にブロック形態で概略的に示した完全
受信デバイスにおいて本発明方法の使用をシミュレート
した。このような受信デバイスは、時分割多重アクセス
方式の移動体のディジタル伝送で使用し得る。メッセー
ジは一連の時間間隔の形態で送出され、本発明方法を使
用してフィルタの応答を推定しフィルタリング回路の係
数を適応させ得る学習手順がその中央に配置されてい
る。
【0092】非限定例として、伝送チャネル2において
4状態の直交振幅変調を考察する。6シンボルの受信器
10によってカウントされ、DFSE検出器4の修正ビ
タビアルゴリズム内で16に等しい状態数にカウントさ
れるフィルタのメモリは、2シンボルだけを有するメモ
リに対応する。時間間隔は22の学習シンボルと144
の情報シンボルとから構成されている。
【0093】受信器10の性能は、チャネル2の出力ビ
ット1つあたりの平均エネルギEbと付加的ガウス白色
雑音パワーの単方向スペクトル密度Noとの比の関数と
して示されるビットあたりの誤り率τによって評価され
る。チャネルの種々のプロフィルをシミュレートした。
【0094】−第1チャネルc1は、6つの時間サンプ
ルを隔てた等しいパワーの2つのパスを有するチャネル
である。
【0095】−第2チャネルc2は、6つの時間サンプ
ルを隔てた不等なパワーの2つのパスを有するチャネル
である。
【0096】−第3チャネルc3は、サンプリング周期
をTsで示すとき、時刻0、3Ts及び6Tsに夫々存
在する等しいパワーの3つのパスを有するチャネルであ
る。
【0097】第1チャネルc1に対応する図3を参照す
ると、曲線31及び30は夫々、本発明のフィルタリン
グ回路を備えていない受信デバイス(*)及び本発明の
フィルタリング回路を備えた受信デバイス(o)におけ
るビット誤り率τの変化を比Eb/Noの関数として示
す。フィルタリング回路の存在下で誤り率が系統的に減
少すること及び平均エネルギに伴って誤り率の有意な改
善が進むことが観察される。
【0098】図4に示す不等なパワーの2つのパスを有
するチャネルc2の場合、2つの曲線40と41との間
の差はチャネルc1で観察された差よりも実質的に小さ
いが、ビット誤り率はまだ極めて有意な改善を示してい
る。
【0099】図5に示す等しいパワーの3つのパスを有
する場合には、本発明のフィルタリング回路の存在及び
不在に夫々対応するビット誤り率曲線50と51との差
は特に大きい。特に平均エネルギが高レベルのときに大
きい。
【0100】勿論、本発明は記截の実施例に限定されな
い。本発明の範囲内で多くの変更が可能である。
【0101】例えば、任意数のインパルス応答に本発明
方法を使用し得る。本発明方法の使用は、チャネルのイ
ンパルス応答の零の個数によって制約されない。本発明
方法の使用は、適応アルゴリズムを実行するために使用
される高速計算能力のみによって制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルタリング回路を含む受信デバイ
スの概略ブロック図である。
【図2】フィルタ及び本発明のフィルタリング回路の総
インパルス応答のエネルギの経時的変化を示すグラフで
ある。
【図3】等しいパワーの2つのパスを有するチャネル編
成に対して本発明のフィルタリング回路が与えた改良を
示すための、フィルタの出力ビットあたりの平均エネル
ギと付加的ガウス白色雑音のパワーの単方向スペクトル
密度との比の関数として受信器の出力のビット誤り率の
変化を示すグラフである。
【図4】不等なパワーの2つのパスを有するチャネル編
成に対して本発明のフィルタリング回路が与えた改良を
示すための、フィルタの出力ビットあたりの平均エネル
ギと付加的ガウス白色雑音のパワーの単方向スペクトル
密度との比の関数として受信器の出力のビット誤り率の
変化を示すグラフである。
【図5】等しいパワーの3つのパスを有するチャネル編
成に対して本発明のフィルタリング回路が与えた改良を
示すための、フィルタの出力ビットあたりの平均エネル
ギと付加的ガウス白色雑音のパワーの単方向スペクトル
密度との比の関数として受信器の出力のビット誤り率の
変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 適応アルゴリズム計算手段 2 フィルタ 3 フィルタリング回路 4 検出器 5 計算手段 10 受信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルメル・ウオテイエ フランス国、91190・ジフ・シユル・イベ ツト、プラトー・ドウ・ムロン、シユプレ ツク気付(番地なし) (72)発明者 ジヤン−クロード・ダニー フランス国、91190・ジフ・シユル・イベ ツト、プラトー・ドウ・ムロン、シユプレ ツク気付(番地なし)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インパルス応答H(z)を有するフィル
    タに結合したフィルタリング回路の透過率P(z)の決
    定方法であって、前記フィルタリング回路は、前記フィ
    ルタ及び前記フィルタリング回路の総インパルス応答G
    (z)が最小位相応答となるように設計されており、 前記フィルタのインパルス応答H(z)のフーリエ変換
    によって前記フィルタの周波数応答H(f)を決定し、 前記フィルタのインパルス応答H(f)のケプストルH
    (f)=−ln(H(f))の実部a(f)から偶数部
    p(f)と奇数部q(f)とを抽出するために前記実部
    a(f)を決定し、 前記フィルタのインパルス応答のケプストルH(f)の
    前記偶数部p(f)と前記奇数部q(f)とから総周波
    数応答のケプストルG(f)=−ln(G(f))を決
    定し、 前記総周波数応答のケプストルG(f)から総周波数応
    答G(f)を決定し、 総周波数応答G(f)と前記フィルタの周波数応答H
    (f)とを用いて前記フィルタリング回路の理論的周波
    数応答C(f)を決定し、 前記回路の周波数応答C(f)のフーリエ逆変換によっ
    て前記フィルタリング回路の理論的透過率C(z)を計
    算し、 所定数の係数だけを保持するように透過率C(z)を短
    縮することによって前記フィルタリング回路の透過率P
    (z)を決定することを特徴とするフィルタリング回路
    の透過率の決定方法。
  2. 【請求項2】 ケプストルG(z)の有限展開から総イ
    ンパルス応答G(z)を推定し得ることを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 更に、最小位相応答G(z)の第1推定
    値G0(z)を得るために、 最小位相を有する周波数応答G(f)の不連続フーリエ
    逆変換によって最小位相を有するインパルス応答G
    (z)の係数を計算し、 前記推定値G0(z)を得るために所定数の有効係数だ
    けを維持することを特徴とする請求項1または2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 更に、フィルタのインパルス応答H
    (z)とフィルタの透過率P(z)の推定値P(z)と
    の積から因果関係を示す部分の形態の第2推定値G
    1(z)を得ることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 実行すべき複数の演算を含み、フィルタ
    の長さに左右されない一定の計算時間を有すること、及
    び前記有限展開及び前記変換が所定のサイズを有するこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 更に、フィルタのインパルス応答H
    (z)が単位円上に複数の零を有する場合に、式: a(f)=−1/2 ln(H(f)H*(f)+ε) 〔式中、εは調整パラメータを示す〕を用いて行なわれ
    るヒューリスティック処理を含むことを特徴とする請求
    項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 フィルタに結合された位相補正用のトラ
    ンスバーサルディジタルフィルタリング回路であって、
    前記フィルタと前記フィルタリング回路との総インパル
    ス応答が最小位相応答となるように設計されたフィルタ
    リング回路において、請求項1から6のいずれか一項に
    記載の方法の実施によって係数を適応させるために前記
    補正用のフィルタリング回路に結合されたアルゴリズム
    計算手段を含むことを特徴とするフィルタリング回路。
JP5238286A 1992-09-25 1993-09-24 フィルタリング回路の透過率の決定方法及び該方法を実施するためのフィルタリング回路 Pending JPH06196968A (ja)

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