JPH06195813A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH06195813A
JPH06195813A JP4359165A JP35916592A JPH06195813A JP H06195813 A JPH06195813 A JP H06195813A JP 4359165 A JP4359165 A JP 4359165A JP 35916592 A JP35916592 A JP 35916592A JP H06195813 A JPH06195813 A JP H06195813A
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JP
Japan
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tape
tension
magnetic
roller
braking
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Application number
JP4359165A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Okuda
靖裕 奥田
Akihiro Fukazawa
昭浩 深沢
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ張力を低く抑えた場合でも、安定した
テープの張力制御を行えるテープ張力制御機構を得る。 【構成】 テープ供給リール3とドラム1との間に、磁
気テープ7に添接回転しながらこの磁気テープ7の走行
を案内するローラ18を備えたテープガイド8と、この
ローラ18と磁気テープ7とが一体的に移動するように
係合を補助する固着手段100と、ローラ18の回転を
制動するブレーキ手段300と、テープ走行パスのテー
プガイド8とドラムとの間でテープ張力を検出するテー
プ張力検出手段200と、このテープ張力検出手段20
0から得られるテープ張力情報をブレーキ手段300に
フィードバックするフィードバック手段400とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気テープに信号を
ヘリカルに記録あるいは再生する磁気記録再生装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図14〜図16は、例えば特開昭62−
246164号公報に示された従来のテープ張力制御機
構を設けた磁気記録再生装置である。まず、図14にお
いて、2はカセット、3はテープ供給リール、4はテー
プ巻取りリール、5はテープ供給リール台、6はテープ
巻取りリール台、7は磁気テープであり、この磁気テー
プ7はテープ供給リール3およびテープ巻取りリール4
に巻装されて、カセット2に収納されている。1は磁気
ヘッド16を搭載したドラム、8〜11はテープガイド
であり、これらのテープガイド8〜11により上記磁気
テープ7がカセット2から引出され、ドラム1の所定の
位置に巻回されて、図14に示したテープ走行パスを構
成する。なお、テープガイド8および10は、それぞれ
軸17および軸19に枢持されたローラ18およびロー
ラ20により構成されている。
【0003】12はキャプスタン、13はピンチローラ
であり、このキャプスタン12とピンチローラ13とで
磁気テープ7を挟持して移送するように構成されてい
る。22はデッキベース15上に植立された軸21に枢
持されたレバー、14はこのレバー22の一端に植立さ
れた軸23に枢持され、テープガイド8のローラ18に
転接して制動するブレーキローラである。24はデッキ
ベース15に植立された軸、25はレバー22の一端2
6とこの軸24とに懸架されたばねで、図15に示すよ
うに、このばね25の付勢力によりブレーキローラ14
は磁気テープ7を挟んだ状態にてローラ18に圧接され
ている。
【0004】図16は、図14中のカセット2の断面図
で、28はデッキベース15の凸部、29はこの凸部2
8と、テープ供給リール台5またはテープ巻取りリール
台6の間に挿入されたスペーサである。また、27はカ
セット2に中央部が固着され、両端部がテープ供給リー
ル3およびテープ巻取りリール4に当接し、両者を図中
下方向に押圧する板ばねである。
【0005】次に、動作について説明する。図14の状
態において、キャプスタン12とピンチローラ13とは
磁気テープ7を挟持して移送できる状態にあり、さら
に、ブレーキローラ14がローラ18とで磁気テープ7
を挟持するようにローラ18に圧接されている。ここ
で、キャプスタン12が矢印Aの方向に回転すると、ピ
ンチローラ13が矢印Bの方向に回転し、キャプスタン
12とピンチローラ13とで挟持された磁気テープ7は
矢印Cの方向に移送され、テープ供給リール3から引き
出された後、ドラム1に案内され磁気ヘッド16により
信号の記録あるいは再生が行なわれる。この時、ばね2
4により、レバー22が図中の矢印Dの方向に付勢され
ているため、ブレーキローラ14が磁気テープ7を挟持
しながらローラ18に圧接されることにより、ローラ1
8を一定の力で制動し、磁気テープ7に一定の張力を与
えることができる構造としたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テープ供給リ
ール3は、図16に示したカセット2に固着された板ば
ね27により、テープ供給リール台5の方向に付勢さ
れ、このテープ供給リール台5と一体に回転するように
構成されている。よって、磁気テープ7がテープ供給リ
ール3から引き出される時、磁気テープ7、テープ供給
リール3およびテープ供給リール台5の重量、そして板
ばね27の付勢力により、テープ供給リール台5とスペ
ーサ29との間で摺動摩擦が発生し、この摺動摩擦によ
りテープ供給リール3の回転に対して負荷が生じ、磁気
テープ7を引き出す際に磁気テープ7に張力が加わる。
【0007】このスペーサ29の部分で生じる摺動摩擦
による負荷トルクTL、およびこれにより増加するテー
プ張力、すなわち、テープ供給リール3出口のテープ張
力T1は、以下のように表すことができる。 TL=2/3・μ・W・(R13−R23)/(R12−R22)・・・(1) ただし、μ:テープ供給リール台とスペーサとの摩擦係
数 W:W1+W2+W3+W4 W1:磁気テープの重量 W2:テープ供給リール台の重量 W3:テープ供給リールの重量 W4:板ばねの付勢力 R1:テープ供給リール台とスペーサとの接触面の外径
半径(図17参照) R2:テープ供給リール台とスペーサとの接触面の内径
半径(図17参照) T1=TL/R ・・・・・・・(2) ただし、R:テープ供給リールへの磁気テープの巻き付
け半径
【0008】以上の式によって得られたテープ供給リー
ル3の出口におけるテープ張力T1の変化を、図18に
示した。図18により明かなように、テープ張力T1
は、テープ供給リール3の磁気テープ巻き付け量が小さ
くなるに従って増加する傾向にある。したがって、図1
4、図15に示したブレーキローラ14により磁気テー
プ7に一定のテープ張力を加える動作を行っても、ドラ
ム1入口の張力T3はT1を加えたものとなるため、テ
ープ供給リール3の巻き付け量が減少するに従って増加
する。
【0009】このため、ドラム1に対して一定のテープ
張力を与えることが困難となり、装置間の互換性が悪か
ったり、ドラム1上での磁気ヘッド16と磁気テープ7
との接触状態が変化し、良好な磁気記録再生ができない
などの問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、テープ供給リールへの磁気テー
プの巻き付け量が変化しても、テープテンション値を一
定にできる磁気記録再生装置を得ることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気記録
再生装置は、テープ走行パスにおいて、テープ供給リー
ルとドラムとの間に、磁気テープと一体的に回転しなが
らこの磁気テープの走行を案内するローラを備えたテー
プガイドを設けるとともに、磁気テープとこのテープガ
イドのローラとが一体的になるのを助ける固着手段と、
このテープガイドのローラの回転を制動するブレーキ手
段と、このブレーキ手段とドラムとの間でテープ張力を
検出するテープ張力検出手段と、このテープ張力検出手
段から得られたテープ張力情報を上記ブレーキ手段にフ
ィードバックするフィードバック手段とを設けたもので
ある。
【0012】また、上記ブレーキ手段に、各テープ走行
モードに対してテープ張力が最適になるように、ブレー
キ手段の制動力を可変とした制動力可変手段を設けたも
のである。
【0013】また、上記ブレーキ手段に、テープガイド
のローラの制動手段に電磁力を用いた駆動手段を設け、
上記フィードバック手段に応動して磁気テープを送り出
すことが可能にテープ張力を制御するようにしたもので
ある。
【0014】
【作用】この発明においては、固着手段により磁気テー
プとテープガイドのローラとの係合を補強し、テープ張
力検出手段によりテープ張力の値を検出し、このテープ
張力の値と設定値との差をフィードバック手段により判
別し、この判別結果に応動して磁気テープと係合されて
回転するテープガイドのローラをブレーキ手段により制
動することにより、たとえばテープ供給リールへの磁気
テープの巻き付け量の変化によるテープ張力の変化に対
して、テープガイドのローラに添接する磁気テープの張
力を設定した値に一定に安定させるものである。
【0015】また、テープ走行モード検出手段により、
テープの走行モードを検出し、この検出したテープ走行
モードの情報をブレーキ手段にフィードバックすること
により、それぞれのテープ走行モードに適したブレーキ
力を発生させるものである。
【0016】また、テープ供給リールあるいはテープ走
行パスにおけるテープ供給リールとテープ張力制御機構
との間において、装置の異常や外乱等によりテープ張力
が高くなり、テープ制御機構において設定したテープ張
力値より値が大きくなった場合、テープガイドのローラ
により磁気テープを送りだし、ドラム入口でのテープ張
力を設定値に制御するものである。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1〜図3は、この発明の一実施例を示す図
で、図14と同一部分にはそれぞれ同一符号を付して説
明を省略する。図1において、43、44はテープガイ
ドであり、テープ供給リール3から引き出された磁気テ
ープ7は、テープガイド8〜11、43、44、ドラム
1、キャプスタン12、ピンチローラ13によりテープ
走行パスが形成され、テープ巻取りリール4により、磁
気テープ7を巻き取るように構成されている。
【0018】図2は図1の一部拡大平面図である。図に
おいて、30はデッキベースに設けられた溝70に沿っ
て移動するスライダで、テープガイド8はこのスライダ
30に植立された軸17とこの軸に枢持されたローラ1
8により構成される。22はデッキベース15に植立さ
れた軸21に枢持されたレバー、14はこのレバー22
の一端に植立された軸23に枢持されたブレーキロー
ラ、41はこのブレーキローラ14の一端に設けられた
制動ローラ、25はレバー22の一端26とデッキベー
ス15に植立された軸24との間に懸架されたばねであ
り、レバー22はこのばね25により、図3に示すよう
に、ブレーキローラ14が磁気テープ7を挟んだ状態に
て、ローラ18を圧接し、磁気テープ7とローラ18と
の固着手段100を構成している。
【0019】31はデッキベース15に植立された軸3
2に枢持されたテンションレバー、33はこのレバー3
1の一端に固着されたテンションピン、40はこのレバ
ー31に固着されたブレーキパッド、34はデッキベー
ス15に植立された軸42に枢持されたブレーキ可変レ
バー、36はレバー31の他の一端とこのブレーキ可変
レバー34の一端との間に懸架されたばねであり、この
ばね36により、テンションピン33が磁気テープ7に
添接するように付勢されてテープ張力検出手段200を
構成するとともに、ブレーキパッド40が制動ローラ4
1に圧接するように付勢されてブレーキ手段300を構
成している。
【0020】また、テンションレバー31は、軸32の
まわりに、テンションピン33より与えられる磁気テー
プ7の張力による力と、ブレーキパッド40の反力から
与えられる力と、ばね36から与えられる力とでモーメ
ントの釣合を構成して、このモーメントの釣合を保つ作
用により、磁気テープ7の張力の変動をブレーキパッド
40の押し付け力にフィードバックするフィードバック
手段400を構成している。
【0021】なお、ブレーキ可変レバー34の一端に
は、歯車部37が設けられ、デッキベース15に植立さ
れた軸39に枢持された歯車38と噛合され、この歯車
38がテープ走行モードによって回動し、ブレーキ可変
レバー34の固定位置を変化可能に制動力可変手段50
0が構成されている。
【0022】次に、動作について説明する。図1におい
て、カセット2が一点鎖線に示したように装着され、磁
気テープ7がカセット2からテープガイド8〜11およ
び43によって引き出され、テープガイド44とともに
ドラム1のまわりの所定の位置にセットされ、ピンチロ
ーラ13とキャプスタン12とで磁気テープ7を挟持す
ることによって、図に示すようなテープローディング完
了時の状態となり、テープ走行パスを構成して、磁気ヘ
ッド16により磁気テープ7に信号が記録、あるいは再
生される状態である。
【0023】この時、従来例と同様に、テープ供給リー
ル3は、図16に示したカセット2に固着された板ばね
27により、テープ供給リール台5の方向に付勢され、
このテープ供給リール台5と一体に回転するように構成
されているので、磁気テープ7がテープ供給リール3か
ら引き出される時、磁気テープ7、テープ供給リール3
およびテープ供給リール台5の重量、そして板ばね27
の付勢力により、テープ供給リール台5とスペーサ29
との間で摺動摩擦が発生し、この摺動摩擦によりテープ
供給リール3の回転に対して負荷が生じ、磁気テープ7
を引き出す際に磁気テープ7に張力が加わる。
【0024】また、図1の状態においては、キャプスタ
ン12とピンチローラ13とで磁気テープ7を挟持して
移送できる状態にあり、さらに、ブレーキローラ14が
ローラ18とで磁気テープ7を挟持するようにローラ1
8に圧接されている。
【0025】ここで、歯車38によりブレーキ可変レバ
ー34が図2に示した位置に固定されると、ばね36に
よりレバー31が軸32のまわりに時計回りに付勢され
て、このレバー31に固着されたブレーキパッド40が
制動ローラ41に圧接されて制動する。また、この時、
テンションピン33が磁気テープ7に添接して、テープ
張力を検出し、レバー31を介して、ブレーキパッド4
0の圧接力にフィードバックする。
【0026】つまり、たとえばテープ張力が規定値より
高いと、このテープ張力がばね36の力に打ち勝ち、レ
バー31が軸32を中心に反時計まわりに回転し、ブレ
ーキパッド40の制動ローラ41への圧接力を弱めるこ
とにより、ローラ18への制動力を弱め、テープ張力を
弱める。そして、軸32のまわりのモーメントが釣合う
状態、つまり、テープ張力が規定値になる状態で安定す
る。
【0027】逆に、テープ張力が規定値より弱いと、レ
バー31が軸32を中心に時計まわりに回転し、ブレー
キパッド40の制動ローラ41への圧接力を強めること
により、ローラ18への制動力を強め、テープ張力を強
める。そして、軸32のまわりのモーメントが釣合う状
態、つまり、テープ張力が規定値になる状態で安定す
る。
【0028】よって、図4に示したように、テープ供給
リール3への磁気テープ7の巻き付け量が変化して、テ
ープ供給リール3から引き出す際のテープ張力T1が変
化しても、ドラム1入口でのテープ張力T3を規定の値
に一定に保つことができる。
【0029】また、このテープ張力T3は、歯車38を
所定角度だけ回動することにより設定値を調整すること
ができる。すなわち、歯車38を回動させると、ブレー
キ可変レバー34も回動し、ばね36の張力が変化す
る。このばね36の張力が変化すると、レバー31の軸
32まわりのモーメントの釣合状態が変わり、テープ張
力を可変とすることができる。
【0030】たとえば、歯車38を時計方向に回動させ
るとばね36の張力は減少し、テープ張力を弱く設定す
ることができ、逆に、歯車38を反時計方向に回動する
と、テープ張力を強く設定することができる。
【0031】上記の張力を弱く設定する場合は、たとえ
ば早送りや巻き戻しモードなどのときで、このような場
合は、たとえば、通常再生モードから早送りモードに移
動した時に、モード移行に伴う機構部の動作(図示せ
ず)により、歯車38を回動させることが可能である。
【0032】実施例2.なお、上記実施例1では、ブレ
ーキ手段300として、制動ローラ41にブレーキパッ
ド40を圧接するものを示したが、図5に示したよう
に、電磁力を利用する構成にしてもよい。図において、
14はブレーキローラ、46はこのローラ14の一端に
シールドケース45とともに固着されたマグネット、4
7はこのマグネット46に対向してシールドケース48
とともにレバー22の一端に固着されたコイル、49は
このコイル47に通電する導線であり、図6(a)に示
したように、マグネット46は円周方向にN極とS極が
交互に着磁されており、図6(b)に示すように、コイ
ル47は円周方向に配置されている。これらマグネット
46とコイル47の作用により、円周方向に制動力を発
生可能なブレーキ手段300が構成されている。なお、
ブレーキローラ14のローラ18への圧接手段は、レバ
ー22が付勢されるもので、上記実施例1と同様に構成
されているので、説明は省略する。
【0033】図7は、この実施例2におけるテープ張力
検出手段200を示す斜視図である。32はデッキベー
ス15に植立された軸、31はこの軸32に枢持された
テンションレバー、33はこのレバー31の一端に固着
されたテンションピン、51はこのレバー31に固着さ
れたマグネット、52はこのマグネット51に対向する
ようにデッキベース15に固着されたホール素子、36
はテンションレバー31とブレーキ可変レバー34との
間に懸架されたばねであり、このばね36によりテンシ
ョンレバー31が軸32の回りに時計回りの方向に付勢
されてテンションピン33が磁気テープ7に添接し、ホ
ール素子52によりテンションレバー31の位置が検出
されるように、テープ張力検出手段200が構成されて
いる。
【0034】次に、動作について説明する。実施例1の
図1と同様にテープ走行パスが形成され、図5に示した
ようにブレーキローラ14がローラ18とともに磁気テ
ープ7を挟持するように圧接され、図7に示したように
テンションピン33が磁気テープ7に添接した状態で、
実施例1の図1で説明したのと同様に磁気テープ7が走
行させられると、図7において、テンションレバー31
は、軸32のまわりにばね36による力とテンションピ
ン33における磁気テープの張力による力とでモーメン
トの釣合を保とうとする。そして、マグネット51の位
置をホール素子52で検出することにより、テンション
レバー31の位置を検出し、この情報を図8に示したフ
ィードバック手段400に送り、このフィードバック手
段400により上記モーメントの釣合が予め設定したも
のと等しいかどうか、つまり磁気テープ7のテープ張力
が設定値に等しいかどうか判別され、指令がブレーキ手
段300に送られる。次に、図5に示したコイル49に
この指令に基づいた電力が供給され、この電力によりコ
イル47が磁界を発生し、マグネット46の磁界との吸
引力および反発力により、ブレーキローラ14に軸23
まわりの周方向のトルクが発生され、そして、このトル
クにより、ブレーキローラ14とローラ18とで挟持し
た磁気テープ7に張力が与えられ、テープ張力を設定値
に制御させられる。
【0035】実施例2では、以上のように構成されてい
るので、テープ供給リール3で外乱や異常が発生してテ
ープ張力が高くなり、図9の斜線部に示したように、テ
ープ供給リール3出口のテープ張力T1よりテンション
ピン33出口のテープ張力T2の方が小さくなる場合に
対しても、テープ張力を適正に制御できる。
【0036】すなわち、テンションピン33が所定の位
置に来るようコイル47への電力の供給を制御可能なた
め、テープ張力T1がT2より大きくなった時、テープ
張力T1がT2より小さい時とは逆方向にブレーキロー
ラ14にトルクが発生するように、コイル47に電力を
供給することにより、ブレーキローラ14は磁気テープ
7を送り出す方向に動作することが可能となる。したが
って、ドラム1入口側のテープ張力T3を低い値とした
い時に有効な構造となっている。
【0037】また、実施例1にも示したが、テープ張力
T3の設定値を任意に設定することが可能であるが、こ
れには2つの方法がある。その1つは、実施例1と同様
に歯車38を各モードに対応して所定角度回動させる方
法であり、この詳細な説明は省略する。
【0038】2つ目の方法は、テンションレバー31の
位置をホール素子52で検出し、コイル47への供給電
力の制御情報を送るフィードバック手段400におい
て、その制御量を各モードに従って変化させることによ
り、ブレーキ手段300にて発生するブレーキトルクを
変化させ、テープ張力T3の設定値を任意に設定する方
法である。
【0039】実施例3.実施例1では、ローラ18への
磁気テープ7の固着手段100として、ブレーキローラ
14をローラ18に圧接する例を示したが、図10およ
び図11に示した静電吸着を利用したものでもよい。図
において、18はローラ、60はこのローラ18の一端
に設けられたフランジ部、53はこのローラ18の他の
一端に固着された接触子、54はローラ18の外周に図
12に展開図で示したように櫛形に形成された電極、5
5は接触子53に当接摺動するブラシ、56は接触子5
3と電極54を結線する導線、58はブラシ55と図示
しない電源とを結線する導線、57はブラシ55および
導線58を固着保持する保持部材であり、電極54は、
導線56、ブラシ55および導線58を介して図示しな
い電源と結線され、保持部材57はねじ59でデッキベ
ース15に固定されている。
【0040】また、この実施例3の固着手段100に対
して、ブレーキ手段300、テープ張力検出手段20
0、フィードバック手段400は実施例1あるいは実施
例2で示したもののどちらかで構成すればよいが、ここ
では、実施例1と同等のものでの構成について説明す
る。
【0041】図11において、40はブレーキパッド、
31はテンションレバーであり、図13に示したばね3
6によりテンションレバー31が付勢され、ブレーキパ
ッド40が上記ローラ18のフランジ部60に当接され
てブレーキ手段を構成し、テンションレバー31の一端
に植立されたテンションピン33が磁気テープ7に添接
して、テープ張力検出手段200を構成している。以
下、実施例1と同様な部分は説明を省略する。
【0042】次に、動作について説明する。図13に示
した磁気テープ7が走行状態にある時、図10および図
11に示したローラ18の外周に設けられた電極54
に、図示しない電源から導線58、ブラシ55、接触子
53そして導線56を介して電圧が加えられると、電極
54に静電気が発生し、磁気テープ7がこの電極54に
吸着されて磁気テープ7とローラ18とが一体的に回転
する。そしてローラ18の一端に設けられたフランジ部
60がブレーキパッド40により制動されることによ
り、磁気テープ7に張力が与えられる。そして、図13
に示したように、テンションピン33によりテープ張力
が検出され、このテープ張力とばね36の引張り力とブ
レーキパッド40からの反力との軸32のまわりのモー
メントの釣り合わせより、磁気テープ7の張力が制御さ
れ、磁気テープ7に所定の張力を与え安定に制御するこ
とができる。
【0043】なお、実施例3では、電極54の形状を軸
17に平行に相互に噛み合う櫛形としたが、軸17に直
角方向に並び相互に噛み合う櫛形状であってもよく、さ
らに、これら以外でも二つの電極が相対する形状であれ
ばよい。
【0044】また、実施例3においては、固着手段10
0として電極54を用いたが、磁気テープ7が移送され
る際、磁気テープ7とローラ18とがすべることなく一
体に移動するよう、摩擦係数の高いローラ18を用いて
も、同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、テープ供給リールとドラムとの間のテープ走行パス
に、磁気テープと一体的に回転しながらこの磁気テープ
の走行を案内するローラを備えたテープガイドを設ける
とともに、磁気テープとテープガイドのローラとが一体
的になるのを助ける固着手段と、テープガイドのローラ
の回転を制動するブレーキ手段と、テープ張力を検出す
るテープ張力検出手段と、このテープ張力検出手段から
得られるテープ張力情報をフィードバックするフィード
バック手段とを備えたテープ張力制御機構を設けたの
で、テープ供給リールに対する磁気テープの巻き付け量
が変化しても、ドラム入口のテープ張力を一定にでき、
またドラム入口のテープ張力が低い規格でも安定してテ
ープ張力を制御できるので、薄手テープに対しても、磁
気テープを傷つけにくいという効果がある。
【0046】また、テープ走行モードに応じてブレーキ
手段の制動力を変えられるように制動力可変手段を設け
たので、各走行モードに適したテープ張力制御ができる
信頼性の高い磁気記録再生装置を得られる効果がある。
【0047】また、上記ブレーキ手段において、上記テ
ープ張力検出手段から得られるテープ張力情報に応じ
て、磁気テープを送り出すことも可能な駆動手段を設け
たので、容易にブレーキ力を変化させることができ、よ
って、テープ走行状態におけるテープ張力を制御し易い
ブレーキ手段が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の磁気記録再生装置を示す
平面図である。
【図2】実施例1のテープ張力制御機構を示す一部拡大
平面図である。
【図3】実施例1の固着手段およびブレーキ手段を示す
断面図である。
【図4】実施例1のテープ走行パスのテープ張力を示す
特性図である。
【図5】この発明の実施例2のブレーキ手段を示す断面
図である。
【図6】実施例2のブレーキ手段のマグネットの着磁お
よびコイルの配置を示す平面図である。
【図7】実施例2のテープ張力検出手段を示す斜視図で
ある。
【図8】実施例2のテープ張力検出手段とフィードバッ
ク手段とブレーキ手段とのつながりを示すブロック回路
図である。
【図9】実施例2のテープ走行パスのテープ張力を示す
特性図である。
【図10】この発明の実施例3の固着手段を示す斜視図
である。
【図11】実施例3の固着手段を示す断面図である。
【図12】実施例3の固着手段の櫛形電極を示す展開図
である。
【図13】実施例3の磁気記録再生装置の平面図であ
る。
【図14】従来の磁気記録再生装置を示す平面図であ
る。
【図15】従来のテープ張力制御機構を示す側面図であ
る。
【図16】カセットの磁気記録再生装置への装着状態を
示す断面図である。
【図17】従来例のテープ供給リール台部の一部拡大断
面図である。
【図18】従来例のテープ走行パスのテープ張力を示す
特性図である。
【符号の説明】 1 ドラム 2 カセット 3 テープ供給リール 4 テープ巻取りリール 7 磁気テープ 8 テープガイド 15 デッキベース 18 テープガイドのローラ 100 固着手段 200 テープ張力検出手段 300 ブレーキ手段 400 フィードバック手段 500 制動力可変手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】このスペーサ29の部分で生じる摺動摩擦
による負荷トルクTL、およびこれにより増加するテー
プ張力、すなわち、テープ供給リール3出口のテープ張
力T1は、以下のように表すことができる。 TL=2/3・μ・W・(R13−R23)/(R12−R22・・・(1) ただし、μ:テープ供給リール台とスペーサとの摩擦係
数 W:W1+W2+W3+W4 W1:磁気テープの重量 W2:テープ供給リール台の重量 W3:テープ供給リールの重量 W4:板ばねの付勢力 R1:テープ供給リール台とスペーサとの接触面の外径
半径(図17参照) R2:テープ供給リール台とスペーサとの接触面の内径
半径(図17参照) T1=TL/R ・・・・・・・(2) ただし、R:テープ供給リールへの磁気テープの巻き付
け半径
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが巻回されたテープ供給リー
    ルおよびテープ巻取りリールを収納したカセットからこ
    の磁気テープを引出し、磁気ヘッドを搭載したドラムの
    所定の位置にこの磁気テープを巻回してテープ走行パス
    を構成し、上記磁気ヘッドで磁気テープに信号を記録あ
    るいは再生する磁気記録再生装置において、上記テープ
    走行パスの上記テープ供給リールとドラムとの間のドラ
    ム近傍に設けられ、磁気テープに添接しながらこの磁気
    テープの走行を案内するローラを備えられたテープガイ
    ドと、上記磁気テープとこのローラとの係合を補助する
    固着手段と、上記テープガイドのローラの回転を制動す
    るブレーキ手段と、上記テープガイドとドラムとの間の
    テープ走行パスに設けられたテープ張力検出手段と、上
    記ブレーキ手段にこのテープ張力検出手段から得られる
    テープ張力情報をフィードバックするフィードバック手
    段とを備えたテープ張力制御機構を設けたことを特徴と
    する磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキ手段に係合し、このブレーキ手
    段の制動力を、テープ走行モードに応じて変化する制動
    力可変手段を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキ手段において、上記テープ張力
    検出手段から得られるテープ張力情報に応じて、磁気テ
    ープを送り出し可能に駆動手段を設けたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の磁気記録再生装置。
JP4359165A 1992-12-25 1992-12-25 磁気記録再生装置 Pending JPH06195813A (ja)

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