JPH0512828A - テープカセツト - Google Patents

テープカセツト

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JPH0512828A
JPH0512828A JP16324291A JP16324291A JPH0512828A JP H0512828 A JPH0512828 A JP H0512828A JP 16324291 A JP16324291 A JP 16324291A JP 16324291 A JP16324291 A JP 16324291A JP H0512828 A JPH0512828 A JP H0512828A
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JP16324291A
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Hideo Okada
英生 岡田
Toru Okuda
徹 奥田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、テープカセットにおいて、薄膜
多チャンネル固定ヘッドを搭載した小型でかつデジタル
信号の記録再生可能な磁気記録再生装置に使用するに適
したテープカセットの構造を有する、テープカセットを
提供することを目的とする。 【構成】 テープカセット本体内部に磁気テープを挾持
するための第1の挾持部材および第2の挾持部材からな
る圧力発生手段を有しこの圧力発生手段を外部に設けら
れた再生録音装置との接触部に対して磁気テープ走行方
向の供給側に設けている。このことにより磁気ヘッドと
磁気テープの間に電磁変換に必要な安定な接触圧を磁気
テープに与えることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットの構造
に関し、特に、薄膜多チャンネル固定ヘッドを搭載し
た、小型かつデジタル信号の記録再生が可能な磁気記録
再生装置に使用するに適したテープカセットの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在オーディオ用として最も一般的に用
いられているテープカセットは、コンパクトカセットで
ある。このテープカセット50の構造は、図17を参照
して、縦約10cm、横約6cmの大きさで内部には幅
3.8mmの磁気テープ52がリールハブ58、59に
巻込まれており、主に音楽等の記録再生に用いられてい
る。
【0003】また、コンパクトカセットをさらに小型化
したテープカセットであるマイクロカセットは(図示し
ていない)、縦約5cm、横約3cmとコンパクトカセ
ットの約1/4のサイズで、内部には同じく3.8mm
の磁気テープがリールハブに巻込まれ、主に音声等の記
録再生に用いられている。
【0004】再び図17を参照して、コンパクトカセッ
ト50の駆動は、外部の記録再生装置に設けられたキャ
プスタン53によりピンチローラ54とともに磁気テー
プ52を挾持し、磁気テープ52はテープカセットの本
体51のコーナーに設けられたガイドポスト52a・5
2bを介して所定のテープ速度で駆動している。
【0005】また、磁気テープ52と磁気ヘッド55と
のヘッドタッチは、図18を参照して、テープカセット
50の内部に設けられたプレッシャーパッド56によっ
て行なわれている。つまり、磁気ヘッド55のテープカ
セット50への挿入時に磁気テープ52が磁気ヘッド5
5とプレッシャーパッド56に挾持される圧力により、
磁気ヘッド55の磁気ギャップ55aと磁気テープ52
間に電磁変換に必要な接触圧が発生し安定したヘッドタ
ッチが得られている。
【0006】ところで、近年この種の磁気記録再生装置
において、小型で高音質の要求が高まり、デジタル記録
再生が可能な磁気記録再生装置が望まれるようになって
きている。デジタル記録再生の可能な磁気記録再生装置
としては、薄膜多チャンネル固定ヘッドを利用した装置
が既に開発されており、高密度の記録再生の場合は、そ
の最短記録波長は、0.5〜1μm程度になる。
【0007】上記のように、デジタル信号を高密度に記
録再生を行なうためには、0.5〜1μmの記録波長を
安定して記録再生する必要がある。特に、この程度の記
録波長の場合ヘッド出力は、磁気ヘッドと磁気テープ間
に発生するスペーシングに非常に大きな影響を受けるこ
とが従来から知られている。たとえば、磁気テープの磁
性粉あるいは空気中のダストによってもヘッド出力の劣
化いわゆるスペーシンク損失が発生する。
【0008】また、コンパクトカセットあるいはマイク
ロカセットを使用してデジタル信号の記録再生を行なっ
た場合、内部のプレッシャーパッドが存在することによ
って安定したヘッド出力が得られないという欠点があ
る。つまり、プレッシャーパッドによる圧力発生点と磁
気ヘッドの電磁変換部(磁気ギャップ部)がほぼ同位置
に存在するため、従来のアナログ信号の記録再生には影
響のなかったプレッシャーパッドの表面粗さによる不均
一な接触圧や、プレッシャーパッドの塑性変形による接
触圧の経時的変化がヘッド出力の劣化を招いていた。
【0009】ところで、これらの問題に対して従来、プ
レッシャーパッドを用いないで磁気テープに一様にテー
プテンションを発生させ、安定した接触圧を得る磁気記
録再生装置として、デュアルキャプスタンによるクロー
ズドループ走行方式を採用した装置、また、リールドラ
イブ走行方式を採用した装置がある。
【0010】デュアルキャプスタンによるクローズドル
ープ走行方式の概略構成は、図19を参照して、2つの
キャプスタン62a・62bとピンチローラ63a・6
3b間により磁気テープ52を挾持し、両キャプスタン
の回転数にわずかに差を持たせて一定のテープテンショ
ンを発生させることで、非常に安定したヘッド出力が得
られることを可能としている。
【0011】一方、リールドライブ走行方式の概略は、
図20を参照して、キャプスタンを使用せずリール58
・59で直接磁気テープ52を駆動しテープテンション
とテープ速度を制御する。この構造は装置全体を小型化
することが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造を有するテープカセットにおいては、以下に述べるよ
うな問題点がある。
【0013】まず、デュアルキャプスタンによるクロー
ズドループ走行方式を採用した場合、キャプスタンを2
個使用するために構造が非常に複雑となり、また、コス
トも高価になり、さらに小型化することが非常に困難で
ある。
【0014】また一方、リールドライブ走行方式の場合
は、磁気テープを定速にかつ定テンションで制御する必
要があり非常に高度な制御技術が必要とされコスト的に
非常に高価なものになってしまう。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、薄膜多チャンネル固定ヘッドを搭載した
小型かつデジタル信号の記録再生が可能な磁気記録再生
装置に使用する最適なテープカセットを提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に基づいたテープカセットは、本体ケース
と、所定の信号を記録する磁気テープと、磁気テープの
走行面に対し所定の間隙を有し、本体ケースに固定的に
設けられた第1の挾持部材と、磁気テープに所定のテー
プテンションを発生させるための圧力発生手段とを備
え、この圧力発生手段は一方が固定端、他方が自由端を
なす弾性部材と、この弾性部材の自由端側に、磁気テー
プの走行面に対し垂直方向に移動可能に固定され、か
つ、第1の挾持部材の前記磁気テープを挟む位置に配さ
れたモード切換部材と、このモード切換部材の磁気テー
プの走行面側に設けられた第2の挾持部材とを有し、こ
の圧力発生手段を、磁気テープの外部再生録音装置との
接触部に対し、磁気テープ走行方向の磁気テープ供給側
に設けている。
【0017】
【作用】本発明によるテープカセットの構造によれば、
固定的に設けられた第1の挾持部材と、磁気テープ走行
面に対し垂直方向に移動可能に設けられた第2の挾持部
材とによりなる圧力発生機構を、磁気テープの外部再生
録音装置との接触部に対し磁気テープ走行方向の磁気テ
ープ供給側に設けている。
【0018】上記により、テープ走行を規制するキャプ
スタンおよびピンチローラとこの圧力発生機構との間に
外部再生録音装置の接触部が存在することになる。この
ことで、従来のようにプレッシャーパッドを用いないで
磁気テープに一様にテープテンションを発生させ安定し
たヘッド接触圧を得ることを可能としている。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図面に
基づいて説明する。図1ないし図3はいずれも本発明に
基づいたテープカセットであり、図1は、テープカセッ
ト100の全体を示す斜視図であり、図2は、テープカ
セット100の内部の構成を示す斜視図であり、図3
は、図2における圧力発生手段の一部を取出したテープ
カセット内部の構成を示す斜視図である。
【0020】まず、図1は本発明におけるテープカセッ
ト100であって、本体1には、図に示すようにカセッ
ト位置決め用孔9a・9b・11、圧力発生手段による
磁気テープの挾持/開放を行なうためのモード切換えレ
バー挿入用孔10a・10b、リール駆動用孔8a・8
b、ピンチローラ挿入孔13a・13bおよび磁気ヘッ
ド挿入窓12が設けられている。このテープカセット1
00は、表裏両用で使用できるように設計されているた
め、上記孔および窓はすべて鏡対称となる位置に設けら
れ、カセット位置決め用孔9a・9b・11、モード切
換え用孔10a・10b、リール駆動用孔8a・8bは
カセット本体1の裏面においても同じ位置に対向して設
けられている。
【0021】カセット位置決め用孔9aは、カセット位
置決め用孔およびキャプスタン軸挿入用孔として設けら
れ、テープカセット100が磁気記録再生装置に装填さ
れるときにこのカセット位置決め用孔9aにキャプスタ
ン軸41が挿入される。また、磁気テープ2の定速走行
時には、ピンチローラ40はピンチローラ挿入窓13a
から挿入され、キャプスタン軸41とともに磁気テープ
2を挾持し磁気テープを駆動させている。
【0022】次に、テープカセット100の内部の構造
は、図2を参照して説明する。磁気テープ2は、リール
ハブ3a,3bに巻込まれている。磁気テープ2の走行
経路は、カセット本体1に一体で形成されたガイドピン
6a,6b,6c,6dおよびカセット本体1に回転可
能に支持されている回転ローラ5a,5bにより規制さ
れている。これにより磁気テープ2は、常に安定した経
路でリールハブ3a,3bに巻取られることができる。
【0023】また、外部再生装置に設けられている磁気
ヘッド4と磁気テープ2の間に電磁変換に必要な安定し
た接触圧を得るために圧力発生手段20を設けている。
【0024】この圧力発生手段20の内部構造は、図3
ないし図5を参照して説明する。テープカセット本体1
の磁気ヘッド挿入窓12を挟む両側には、磁気テープ2
の走行面に対し平行に所定の間隔を有し本体ケース1に
固定的に設けられたフェルトパッドからなる第1の挾持
部材24a・24bが設けられている。
【0025】一方、第1の挾持部材24a,24bの磁
気テープ2を挟む位置には、その内部が所定の形状に形
成されたモード切換部材22a・22bを有している。
このモード切換部材22a・22bは、弾性部材よりな
り所定の形状を有する板ばね21の両端部に設けられ、
この板ばね21は、モード切換部材が磁気テープ2に対
し垂直方向に移動可能に中央部がテープカセット本体1
に設けられた固定用ピン7a・7b・7cに挾持されて
いる。
【0026】また、モード切換部材22a・22bの磁
気テープ2との接触面側にはフェルトパッドからなる第
2の挾持部材23a・23bが設けられている。
【0027】上記構成よりなる圧力発生手段20の動作
は、図4ないし図5を参照して説明する。圧力発生手段
20の板ばね21の中央部は固定用ピン7a・7b・7
cに挾持されていることによって固定端をなしている。
【0028】一方、板ばね21の両端は自由端をなし磁
気テープ2に対し垂直方向に移動可能であり、磁気テー
プ2をフェルトパッド23a・24aまたは23b・2
4bで挾持するための挾持力Pは、この板ばね21の弾
性力により設定されている。
【0029】この挾持力Pの設定は磁気テープ2とフェ
ルトパッド23a・24aまたは23b・24bとの挾
持による摩擦係数をμとし、安定したヘッドタッチに必
要なテープテンションをTとした場合、 P=T/μ を満足するようにPが設定されている。
【0030】モード切換部材22aまたは22bの動作
の切換えは、図5状態(a)および(b)を参照して説
明する。外部装置に設けられた切換レバー30a・30
bを、モード切換部材22aまたは22bに挿入する。
このことにより、図中矢印Aに示す方向に、モード切換
部材22aまたは22bがスライドし、磁気テープ2の
挾持を開放する。
【0031】モード切換部材22aまたは22bおよび
切換レバー30aまたは30bの形状は、図5に示すよ
うに、それぞれ所定のテーパが形成されることによって
スライドを可能としている。
【0032】次に、上記実施例における圧力発生手段2
0の動作について、テープの走行状態に応じて、図6な
いし図8を参照して詳細に説明する。
【0033】図6に示す状態(I)は、この実施例にお
けるテープカセット1が外部に設けられている磁気記録
再生装置に装填された状態であり、磁気テープ2の走行
が停止しているいわゆる「STOP状態」を示してい
る。
【0034】図に示すように「STOP状態」において
は、ピンチローラ40および磁気ヘッド4はテープカセ
ット1の外側にあり、磁気テープ2は静止状態にある。
このとき圧力発生手段20の磁気テープ挾持部材23a
・24aおよび23b・24bは磁気テープ2を挾持し
ている状態「挾持状態」となっている。
【0035】次に、図7に示す状態(II)は、磁気記
録再生装置が再生状態または磁気記録状態「PLAY状
態」または「REC状態」を示し、ピンチローラ40は
キャプスタン41と共に磁気テープ2を挾持し、磁気テ
ープ2を図中矢印F方向に定速駆動させている。この時
磁気記録再生装置に設けられている切換レバー30a
は、モード切換部材22a内に挿入されモード切換部材
22aおよび第1の挾持部材23aを図中矢印P方向に
スライドさせ磁気テープ2への挾持を開放させている。
これにより、磁気テープ2は磁気ヘッド4のテープ走行
方向の磁気テープ供給側にあるフェルトパッド23b・
24bの挾持だけとなり、磁気テープ2に発生するテー
プテンションは磁気テープ2とフェルトパッド23b・
24bとの摩擦力Fによって発生されこの摩擦力Fの値
はテープ走行中も一定に保つことが可能となる。
【0036】上記により、磁気ヘッド4の磁気ギャップ
部に安定した接触圧を得ることが可能となり、磁気テー
プへの記録および再生が良好な状態で行なうことが可能
となる。
【0037】次に図8に示す状態(III)は、磁気テ
ープ2の速送りまたは巻戻し「FF状態」または「RE
W状態」を示している。ピンチローラ40および磁気ヘ
ッド4はテープカセット本体1の外部に移動する。さら
にモード切換レバー30aおよび30bによりモード切
換部材22a・22bを図中矢印P方向に移動させ、磁
気テープ挾持部材23a・24aおよび23b・24b
の磁気テープ2への挾持を開放する。したがって、磁気
テープ2はテープカセット本体1の内部を自由に走行可
能な状態となり、「FF状態」時はリールハブ3aを高
速に回転駆動させ、「REW状態」時はリール3bを高
速に回転駆動させ、それぞれの動作を行なうことが可能
となる。
【0038】以上の動作は、テープカセット本体1を表
裏反転して用いた場合においても同じように行なうこと
が可能である。
【0039】次に、本発明に基づいた第2の実施例につ
いて、図9を参照して説明する。本実施例においては、
テープカセット本体1に設けられる第1の挾持部材70
a・70bを、導電性のジルコニアを主成分とする焼結
材や、アルミナなどの低摩耗性の材料を用いている。
【0040】この場合において、この第1の挾持部材7
0a・70bの形状は、磁気テープ2の磁性面に接触す
る側の表面は円筒状をなし表面粗さの小さい形状に形成
されている。これにより、より安定した摩擦力Fを得る
ことが可能となり、一定のテープテンションが得られ
る。
【0041】次に、本発明に基づいた第3の実施例につ
いて図10ないし図12を参照して、この実施例におけ
る圧力発生手段80の構造を説明する。テープカセット
本体1の磁気ヘッド4側の中央部に、磁気テープ2の走
行面に対し平行に所定の間隔を有しテープカセット本体
1に固定的に設けられたフェルトパッドからなる第1の
挾持部材52を備えている。
【0042】一方、フェルトパッド52の磁気テープ2
を挟む位置には、フェルトパッドよりなる第2の挾持部
材51を配置している。また、フェルトパッド51は弾
性部材50を介してモード切換部材53に設けられてい
る。
【0043】弾性部材50は、その両端がテープカセッ
ト本体1に設けられた固定用ピン60・61に固定され
中央部が磁気テープ2の走行方向に対し垂直方向に移動
可能である。
【0044】磁気テープ2をフェルトパッド52・51
で挾持するための挾持力Pは、この板ばね50の弾性力
により設定されている。
【0045】この挾持力Pの設定は、磁気テープ2とフ
ェルトパッド52・51との挾持による摩擦係数をμと
し、安定したヘッドタッチに必要なテープテンションを
Tとした場合 P=T/μ を満足するPが設定されている。
【0046】モード切換部材53の動作の切換えは、図
12状態(a),(b)を参照して、外部装置に設けら
れた切換レバー54をモード切換部材53に挿入する。
これにより、図中矢印Aに示す方向にモード切換部材5
3をスライドさせ磁気テープ2の挾持を開放する。
【0047】モード切換部材53および切換レバー54
の形状は、図12を参照して、それぞれ所定のテーパが
形成されることによりスライドを可能としている。
【0048】次に、上記実施例における動作の説明を図
13ないし図15を参照して詳細に説明する。
【0049】まず、図13に示す状態(I)は、テープ
カセット1が外部に設けられている磁気記録再生装置に
装填された、かつ状態であり磁気テープ2の走行が停止
しているいわゆる「STOP状態」を示している。
【0050】図に示すように、「STOP状態」におい
てピンチローラ40および磁気ヘッド4はテープカセッ
ト本体1の外側にあり磁気テープ2は静止状態にある。
このとき磁気テープ挾持部材52・51は磁気テープ2
を挾持している状態となっている。
【0051】次に図14に示す状態(II)は、磁気記
録装置が磁気記録および再生状態「PLAY状態」また
は「REC状態」でピンチローラ40はキャプスタン4
1と共に磁気テープ2を挾持し、磁気テープ2を矢印F
方向に定速駆動させている。よって磁気ヘッド4の磁気
ギャップ部に安定した接触圧が得られ記録および再生が
良好な状態で行なわれる。
【0052】次に図15に示す状態(III)は、磁気
テープ2の速送りおよび巻戻し「FF状態」および「R
EW状態」でピンチローラ40および磁気ヘッド4はカ
セット1の外部に移動する。この時モード切換レバー5
4はモード切換部材53を図中P方向に移動し磁気テー
プ挾持部材52・51の磁気テープ2への挾持を開放す
る。
【0053】したがって、磁気テープ2はテープカセッ
ト本体1の内部を自由に走行可能な状態となり「FF状
態」の時はリール3aを高速に回転駆動させ、「REW
状態」の時はリール3bを高速に回転駆動しそれぞれの
動作を行なう。
【0054】以上の動作は、テープカセット本体1を表
裏反転した場合においても同じように行なわれる。
【0055】次に本発明に基づいた第4の実施例につい
て、図16を参照して、説明する。本実施例において
は、前記第3の実施例においてテープカセット1の本体
に設けられる第1の挾持部材81に、導電性のジルコニ
アを主成分とする焼結材やアルミナなどの低摩耗性の材
料を用いている。
【0056】この場合において、この第1の挾持部材5
2の形状は、磁気テープ2の磁性面に接触する側の表面
は、円筒状をなし表面粗さの小さい状態に形成されてい
る。
【0057】これにより、より安定した摩擦力Fを得る
ことが可能となり、一定のテープテンションが得られ
る。
【0058】
【発明の効果】以上のようにこの発明に基づいたテープ
カセットを用いることにより、磁気テープの磁気テープ
走行方向巻取り側にあるキャプスタンで磁気テープを一
定走行させるとともに、磁気テープ供給側にある圧力発
生手段による磁気テープと磁気テープを挾持する部材と
の摩擦力により一定のテープテンションを得ることを可
能としている。このことにより安定したヘッドタッチが
得られ、外部駆動装置に複雑な機構を持たせることなく
磁気記録再生装置のテープ駆動系を非常に簡素化するこ
とを可能としまた小型化を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づいた第1の実施例におけるテー
プカセットの外観斜視図である。
【図2】この発明に基づいた第1の実施例におけるテー
プカセットの内部構造を示す斜視図である。
【図3】この発明に基づいた第1の実施例における圧力
発生手段の詳細斜視図である。
【図4】この発明に基づいた第1の実施例における圧力
発生手段の動作原理図である。
【図5】この発明に基づいた第1の実施例におけるモー
ド切換部材およびモード切換レバーの動作図である。
【図6】この発明に基づいた第1の実施例におけるテー
プカセットの「STOP状態」を示す図である。
【図7】この発明に基づいた第1の実施例におけるテー
プカセットの「PLAY状態」とまたは「REC状態」
を示す図である。
【図8】この発明に基づいた第1の実施例におけるテー
プカセットの「FF状態」または「REW状態」を示す
図である。
【図9】この発明に基づいた第2の実施例におけるテー
プカセット本体の第1の挾持部材の構造を示す斜視図で
ある。
【図10】この発明に基づいた第3の実施例における圧
力発生手段の構造を示す斜視図である。
【図11】この発明に基づいた第3の実施例における圧
力発生手段の動作原理を示す図である。
【図12】この発明に基づいた第3の実施例における圧
力発生手段のモード切換部材およびモード切換レバーの
動作図である。
【図13】この発明に基づいた第3の実施例におけるテ
ープカセットの「STOP状態」を示す図である。
【図14】この発明に基づいた第3の実施例における
「PLAY状態」または「REC状態」を示す図であ
る。
【図15】この発明に基づいた第3の実施例におけるテ
ープカセットの「FF状態」または「REW状態」を示
す図である。
【図16】この発明に基づいた第4の実施例におけるテ
ープカセット本体の第1の挾持部材の構造を示す斜視図
である。
【図17】従来技術におけるテープカセットの動作原理
を示す図である。
【図18】従来技術における磁気テープ,磁気ヘッドお
よびプレッシャーパッドの状態を示す斜視図である。
【図19】従来技術におけるデュアルキャプスタンによ
るクローズトループ走行方式の動作原理を示す概略図で
ある。
【図20】従来技術におけるリールドライブ走行方式の
動作原理を示す概略図である。
【符号の説明】
1 テープカセット本体 2 磁気テープ 4 磁気ヘッド 20,80 圧力発生手段 21 弾性部材 22a,22b,53 モード切換部材 23a,23b,51 第2の挾持部材 24a,24b,52,70a,70b,81 第1の
挾持部材 30a,30b,54 切換レバ なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 本体ケースと、 所定の信号を記録する磁気テープと、 前記磁気テープの走行面に対し所定の空隙を有し、前記
    本体ケースに固定的に設けられた第1の挾持部材と、 前記磁気テープに所定のテープテンションを発生させる
    ための圧力発生手段と、 を備え、 前記圧力発生手段は、一方が固定端、他方が自由端をな
    す弾性部材と、 この弾性部材の自由端側に外部に設けられた切換手段に
    より前記磁気テープの走行面に対し垂直方向に移動可能
    に固定され、かつ、前記第1の挾持部材の前記磁気テー
    プを挟む位置に配されたモード切換部材と、 このモード切換部材の前記磁気テープの走行面側に設け
    られた第2の挾持部材とを有し、 前記圧力発生手段を、前記磁気テープの外部再生録音装
    置との接触部に対し、 前記磁気テープ走行方向の前記磁気テープ供給側に設け
    たテープカセット。
JP16324291A 1991-07-04 1991-07-04 テープカセツト Withdrawn JPH0512828A (ja)

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JP16324291A JPH0512828A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 テープカセツト

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JPH0512828A true JPH0512828A (ja) 1993-01-22

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JP16324291A Withdrawn JPH0512828A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 テープカセツト

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JP (1) JPH0512828A (ja)

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