JP3211560B2 - テープ記録再生装置 - Google Patents

テープ記録再生装置

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JP3211560B2
JP3211560B2 JP11787394A JP11787394A JP3211560B2 JP 3211560 B2 JP3211560 B2 JP 3211560B2 JP 11787394 A JP11787394 A JP 11787394A JP 11787394 A JP11787394 A JP 11787394A JP 3211560 B2 JP3211560 B2 JP 3211560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープに対して情
報信号の記録及び再生を行うテープ記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転ヘッド装置を有し、この回転
ヘッド装置の磁気ヘッドによって、記録テープである磁
気テープに対して情報信号の記録及び再生を行うように
構成されたテープレコーダ装置が提案されている。
【0003】本件出願人は、先に、上記磁気テープとし
てカセット内に収納された一対のテープリールに巻き掛
けられてテープカセットを構成しているものを用い、上
記回転ヘッド装置の一部を該カセット内に進入させてこ
の回転ヘッド装置の磁気ヘッドを該磁気テープに摺接さ
せるようにしたテープレコーダ装置を提案している。
【0004】このテープレコーダ装置においては、上記
テープカセットは、所定の装着位置に装着される。上記
装着位置に装着されたテープカセットにおいては、上記
各テープリールには、一対のリール軸が対応して挿通係
合される。これらリール軸が回転操作されることによ
り、上記磁気テープは、上記カセット内において、一方
のテープリール(サプライリール)より巻き出され、他
方のテープリール(テイクアップリール)に巻き取られ
ることにより走行操作される。
【0005】上記カセットは、前面側が開放されてお
り、上記磁気テープの上記各テープリール間を亘る部分
を外方に臨ませている。このカセットは、開放された上
記前面側より、上記回転ヘッド装置の一部が進入可能と
なされている。このテープカセットは、上記カセットの
前面側近傍の上記磁気テープの背後となる位置に、ピン
チローラを有している。このピンチローラは、ブチルゴ
ム等の高摩擦係数の材料より円筒状に形成され、外周面
部を上記磁気テープの裏面部に略々当接させて、回転可
能に支持されている。
【0006】上記回転ヘッド装置は、略々円筒状に形成
された固定ドラムと、この固定ドラムに同軸状となされ
てこの固定ドラムに回転可能に支持され上記磁気ヘッド
が取り付けられた回転ドラムとを有して構成されてい
る。この回転ヘッド装置は、上記カセット内に進入する
ことにより、走行されている磁気テープを上記固定ドラ
ム及び回転ドラムの外周面部に摺接させ、さらに、該回
転ドラムを回転させることにより、上記磁気ヘッドを該
磁気テープに高速で摺接させて、該磁気テープに対し
て、いわゆるヘリカルスキャン方式により情報信号の書
き込み及び読み出しを行う。
【0007】上記回転ヘッド装置は、上記テープカセッ
トに一部を進入させたとき、このテープカセットに支持
されて位置決めされる。すなわち、この回転ヘッド装置
は、上記カセットを位置基準として、位置決めされる。
【0008】そして、この回転ヘッド装置には、キャプ
スタン軸が取り付けられている。このキャプスタン軸
は、基端側を上記固定ドラムにより回動可能に支持され
たキャプスタン支持アームの先端側に回転可能に取り付
けられている。このキャプスタン軸は、上記キャプスタ
ン支持アームが上記固定ドラムに対して回動操作されて
上記ピンチローラ側に移動されると、該ピンチローラと
共働して上記磁気テープを挟持するとともに、モータ等
の回転駆動装置により一定速度にて回転操作されて、該
磁気テープを一定速度にて走行させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のテー
プレコーダ装置においては、記録再生モードにおける上
記磁気テープの送り操作を終了するとき、上記リール軸
が停止した後にさらに上記キャプスタン軸が回転する
と、上記磁気テープは、上記カセットの外方側へ膨出す
るような弛みを生じて、該キャプスタン軸に巻き付いて
しまうことがある。
【0010】このような、上記磁気テープの上記キャプ
スタン軸への巻き付きが生じたときには、このテープレ
コーダを分解して、該磁気テープの取り外しを行わなけ
ればならず、極めて不便である。
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、磁気テープのキャプスタン軸へ
の巻き付きが防止されたテープ記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るテープ記録再生装置
は、テープカセット内の一対のテープリールに巻装され
た磁気テープに摺接することにより当該磁気テープに対
して情報の読み書きを行う回転ヘッド部と、基端側が回
転ヘッド部に回転可能に支持された一対のキャプスタン
支持アームと、これら一対のキャプスタン支持アームの
各々の先端側に回転自在に設けられたキャプスタン軸
と、一対のキャプスタン支持アームの各々に一体的に設
けられ略々平板状であるとともにキャプスタン軸の周面
部に近接して設けられた巻き付き防止部材と、走行方向
の切換えに応じて移動されることにより一対のキャプス
タン支持アームを各々回動させるスライダとを備えてい
る。
【0013】そして、このテープ記録再生装置において
は、スライダの移動に応じて走行方向に応じた一方のキ
ャプスタン支持アームが巻き付き防止部材とともに回転
可能に支持されたピンチローラ側に回動され、ピンチロ
ーラ側に回動されたキャプスタン支持アームに設けられ
たキャプスタン軸は、該ピンチローラと共働して磁気テ
ープを挟持するとともにこの磁気テープを上記走行方向
に走行させ、回転ヘッド部は、走行される磁気テープに
対して、情報の読み書きを行うことを特徴とするもので
ある。
【0014】
【作用】本発明に係るテープ記録再生装置においては、
ピンチローラと共働して磁気テープを挟持して該磁気テ
ープを走行させるキャプスタン軸の近傍には、磁気テー
プの走行方向の切換えに応じて、キャプスタン軸と同期
して移動操作され該磁気テープの該キャプスタン軸への
巻き付きを防止する巻き付き防止部材が配設されてお
り、磁気テープが弛んでも、キャプスタン軸に巻き付く
ことがない。
【0015】また、このテープ記録再生装置において
は、キャプスタン軸は、移動操作可能なキャプスタン支
持アームにより回転可能に支持されており、巻き付き防
止部材は、該キャプスタン支持アームに一体的に取り付
けられているので、巻き付き防止部材のキャプスタン軸
に対する位置決めを正確に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。この実施例は、本発明に係るテープ
記録再生装置を、図1に示すように、記録テープとなる
磁気テープ108に対して、回転ヘッド装置25によっ
て情報信号の書き込み及び読み出しを行うテープレコー
ダ装置として構成したものである。
【0017】このテープレコーダ装置において使用され
る上記磁気テープ108は、図1及び図11に示すよう
に、カセット103内に収納された一対のテープリール
106,107に巻き掛けられてテープカセットを構成
している。そして、このテープレコーダ装置は、図1中
矢印Uで示すように、上記回転ヘッド装置25の一部を
上記カセット103内に進入させ、この回転ヘッド装置
25の磁気ヘッドを上記磁気テープ108に摺接させ
て、この磁気テープに対する情報信号の書き込み及び読
み出しを行う。
【0018】上記テープカセットは、図11に示すよう
に、上下ハーフ101,102が突き合わせ結合されて
構成されたカセット103を有している。このカセット
103は、前面側が開放された薄い筐体状に構成されて
いる。このカセット103内には、一対のテープリール
106,107が並列的に回転可能に収納されている。
これらテープリール106,107の一方、すなわち、
サプライリール107には、上記磁気テープ108が巻
装されている。この磁気テープ108の始端は、他方の
テープリール、すなわち、テイクアップリール106に
接合されている。上記磁気テープ108のこれらサプラ
イリール107よりテイクアップリール106に亘る部
分は、上記カセット103の開放された前面側を介し
て、外方に臨んでいる。
【0019】上記カセット103の開放された前面側
は、リッド118により、開閉可能となされている。こ
のリッド118は、上記カセット103の前面側を閉蓋
し得るような略々平板状に形成され、両端側部分に形成
された一対の支持孔119,119に上記上ハーフ10
1の前方側部分の両側部に突設された一対の支軸12
0,120を対応して嵌入させることにより、上記カセ
ット103の前面側部分に取り付けられている。このリ
ッド118は、図11中矢印Nで示すように、上記各支
軸120,120回りに上下方向に回動可能となされて
おり、回動されることによって、上記カセット103の
前面側部分を開閉する。
【0020】上記各テープリール106,107の中心
部には、それぞれリールハブ109,110が嵌合され
ている。これらリールハブ109,110は、円筒状に
形成されており、内孔部がリール軸係合孔121,12
1となされている。そして、上記カセット103の各ハ
ーフ101,102には、それぞれリール軸挿通孔11
4,115が開設されている。これらリール軸挿通孔1
14,115は、上記カセット103内と外方側とを連
通させる透孔であって、それぞれ上記リール軸係合孔1
21,121に対応する位置に開設され、該各リール軸
係合孔121,121を上方側及び下方側の外方に臨ま
せている。
【0021】また、上記カセット103内には、上記各
テープリール106,107の上記カセット103内に
おける回転を円滑化するための一対の滑性シート11
1,111が、上記各テープリール106,107の上
下に配設されている。
【0022】そして、上記カセット103は、開放され
た前面側より、上記回転ヘッド装置25の一部が進入可
能となされている。このカセット103内には、開放さ
れた前面側部分の中央部の近傍に、一対の回転ヘッド受
け部材116,117が配設されている。この回転ヘッ
ド受け部材116,117は、互いに共働して、上記回
転ヘッド装置25の外周面に対応する円筒面の一部をな
し上記カセット103の前方部より後方側に向けて没入
された状態の壁面部を形成している。
【0023】また、これら回転ヘッド受け部材116,
117は、それぞれ上記カセット103の側方側となる
部分が、ウィングガイド受け部122,123となされ
ている。このウィングガイド受け部122,123は、
後述するように上記回転ヘッド装置25に取り付けられ
ている一対のウィングガイドが対応して当接され、該回
転ヘッド装置25の位置決めを行うものである。
【0024】このカセット103内には、前面側近傍の
上記磁気テープ108の背後となる位置であって上記各
回転ヘッド受け116,117の両側側となる位置に、
F(フォワード)用及びR(リバース)用の一対のピン
チローラ104,105が左右に振り分けられて配設さ
れている。これらF用及びR用ピンチローラ104,1
05は、ブチルゴム等の高摩擦係数の材料より円筒状に
形成され、外周面部を上記磁気テープ108の裏面部に
略々当接させて、回転可能に支持されている。
【0025】そして、このテープレコーダ装置は、図1
に示すように、T(テイクアップ)側及びS(サプラ
イ)側の一対のリール軸19,23を有している。これ
らリール軸19,23は、このテープレコーダ装置を構
成する図示しないシャーシ上に、回転可能に支持されて
配設されている。これらリール軸19,23は、上記テ
ープカセットが上記シャーシ上の装着位置に装着される
と、上記各リール挿通孔114,115に対応して挿通
され、上記カセット103内に進入して、上記各テープ
リール106,107のリールハブ109,110に挿
通係合する。
【0026】このように上記各リールハブ109,11
0に挿通係合したリール軸19,23は、回転操作され
ると、上記各テープリール106,107を回転操作す
る。上記T側リール軸19の基端側部分には、第1及び
第2のリール軸ギヤ18,33が該T側リール軸19に
同軸状に取り付けられている。上記第1のリール軸ギヤ
18は、上記第2のリール軸ギヤ33よりも大径となさ
れている。また、上記S側リール軸23の基端側部分に
は、第3のリール軸ギヤ22が該サプライ側リール軸2
3に同軸状に取り付けられている。
【0027】上記T側リール軸19の基端側には、図示
しないT側ギヤ支持アームを介して、上記第2のリール
軸ギヤ18に噛合した第4のリール軸ギヤ32が回転可
能に取り付けられている。この第4のリール軸ギヤ32
は、上記T側ギヤ支持アームの回動軸が上記T側リール
軸19の中心軸上にあるため、該T側ギヤ支持アームが
回動しても、常に、上記第2のリール軸ギヤ18に噛合
している。また、上記S側リール軸23の基端側には、
図示しないS側ギヤ支持アームを介して、上記第3のリ
ール軸ギヤ22に噛合した第5のリール軸ギヤ21が回
転可能に取り付けられている。この第5のリール軸ギヤ
21は、上記S側ギヤ支持アームの回動軸が上記S側リ
ール軸23の中心軸上にあるため、該S側ギヤ支持アー
ムが回動しても、常に、上記第3のリール軸ギヤ22に
噛合している。
【0028】上記各リール軸19,23の上方位置に
は、カセットホルダ65が配設されている。このカセッ
トホルダ65は、上記テープカセットが、図1中矢印K
で示すように、上記リッド118を前方側とする所定の
進入方向にて挿入されて、このテープカセットを保持し
得るように、略々筐体状に構成されている。このカセッ
トホルダ65は、上記テープカセットが挿入操作される
後面側及びこのカセットホルダ65に保持されたテープ
カセットの前面部分が臨む前面部が開放されている。ま
た、このカセットホルダ65は、挿入操作されたテープ
カセットの下面部を下方側の外方に臨ませるため、下面
側が開放されている。このカセットホルダ65は、前方
側部分を上記シャーシに対して回動可能に支持されてお
り、このシャーシに対して接離する方向に回動操作可能
となされている。
【0029】上記カセットホルダ65は、上記シャーシ
より離間された状態に回動され、後面側より上記テープ
カセットが挿入されてこのテープカセットを保持した
後、図1中矢印Lで示すように、該シャーシ側に回動操
作されると、保持しているテープカセットを、上記各リ
ール軸19,23が上記各リール軸係合孔121,12
1に対応して挿通係合する装着位置に装着させる。ま
た、このカセットホルダ65は、上記テープカセットが
挿入操作されたとき、上記リッド118を開蓋させるよ
うに構成されている。すなわち、このカセットホルダ6
5は、前方側部分の内側側に、挿入操作されるテープカ
セットのリッド118に当接して該テープカセットの挿
入操作に伴って該リッド118を回動させる図示しない
リッドガイド部を有している。
【0030】上記カセットホルダ65に保持されて上記
装着位置に装着されたテープカセットは、上記各リール
軸係合孔121,121に上記各リール軸19,23を
対応して挿通係合されるとともに、上記リッド118を
開蓋されて、上記磁気テープ108の上記各テープリー
ル106,107間を亘る部分を前方側に臨ませてい
る。
【0031】そして、このテープレコーダ装置は、上記
回転ヘッド25を支持するスライドベース1を有してい
る。このスライドベース1は、平板状に形成され、上記
シャーシ上の上記カセットホルダ65の前方側位置に配
設されている。このスライドベース1は、上記カセット
ホルダ65に対して接離する前後方向にスライド操作可
能となされている。
【0032】上記スライドベース1上に配設された上記
回転ヘッド装置25は、図2及び図3に示すように、略
々円筒状に形成され互いに同軸状となされ、該スライド
ベース1に対して固定して配設された上側固定ドラム2
6及び下側固定ドラム63を有している。これら各固定
ドラム26,63間には、これら各固定ドラム26,6
3に同軸状となされて、回転可能に支持された回転ドラ
ム27が配設されている。この回転ドラム27には、磁
気ヘッド64が取り付けられている。この回転ドラム2
7は、上記下側固定ドラム63内に収納された図示しな
いドラムモータにより、回転操作されるようになされて
いる。
【0033】上記磁気ヘッド64は、磁気ギャップ部を
上記回転ドラム27の外周面部上に臨ませている。上記
各固定ドラム26,63及び上記回転ドラム27は、上
記スライドベース1に対して所定の微小角度だけ傾けら
れて取り付けられている。
【0034】この回転ヘッド装置25は、上記テープカ
セットが上記装着位置に装着されているときに、図1中
矢印Uで示すように、上記スライドベース1が上記カセ
ットホルダ65側に前進操作されると、上記カセット1
03内に前面側より進入する。上記カセット103内に
進入した回転ヘッド装置25は、このカセット103の
前面側に臨んだ上記磁気テープ108を上記各固定ドラ
ム26,63及び上記回転ドラム27の外周面部に摺接
させ、さらに、該回転ドラム27を回転させることによ
り、上記磁気ヘッド64を該磁気テープ108に高速で
摺接させる。すなわち、この回転ヘッド装置25は、上
記磁気ヘッド64により、上記磁気テープ108に対し
て、いわゆるヘリカルスキャン方式による情報信号の書
き込み及び読み出しを行うように構成されている。
【0035】なお、この回転ヘッド装置25の上記磁気
ヘッド64に対する情報信号の授受は、上記上側固定ド
ラム26に接続されたフレキシブル基板34及び該上側
固定ドラム26と上記回転ドラム27との間に配設され
た図示しないロータリートランスを介して行われる。
【0036】上記回転ヘッド装置25には、F(フォワ
ード)用及びR(リバース)用の一対のキャプスタン支
持アーム28,29を介して、F用及びR用の一対のキ
ャプスタン軸7,14が取り付けられている。上記各キ
ャプスタン支持アーム28,29は、それぞれ基端側
を、支軸61,62を介して、上記上側固定ドラム26
の上面部に回動可能に取り付けられている。これらキャ
プスタン支持アーム28,29は、上記回転ヘッド装置
25の両側側方向に突出されて配設されている。上記各
キャプスタン軸7,14は、それぞれ円柱状に形成さ
れ、上端側を上記各キャプスタン支持アーム28,29
に対応して回転可能に支持されて、垂下されている。こ
れらキャプスタン軸7,14の下端側には、これらキャ
プスタン軸7,14を回転操作するためのF用キャプス
タンギヤ6及びR用キャプスタンギヤ13が対応して取
り付けられている。
【0037】上記各キャプスタン軸7,14は、上記回
転ヘッド装置25に対して、上記各キャプスタン支持ア
ーム28,29の基端側の支軸61,62回りに回動可
能であるとともに、該各キャプスタン支持アーム28,
29に対して軸回りに回転可能となされている。これら
各キャプスタン軸7,14は、上記テープカセットが所
定位置に装着されると、このテープカセットの各ピンチ
ローラ104,105に対応して対向される。
【0038】そして、上記各キャプスタン支持アーム2
8,29には、図4及び図5に示すように、これらキャ
プスタン支持アーム28,29に一体的に、巻き付き防
止板80が取り付けられている。この巻き付き防止板8
0は、略々平板状に形成され、上端側を上記各キャプス
タン支持アーム28,29の下面部に接合されて垂下さ
れている。この巻き付き防止板80の下端側には、上記
キャプスタン軸7,14の下端側を回転可能に支持する
支持部83が設けられている。この支持部83には、上
記キャプスタン軸7,14が嵌合される支持孔84が形
成されている。
【0039】上記巻き付き防止板80は、上記キャプス
タン軸7,14側に突出された巻き付き防止部材となる
巻き付き防止片部81を有している。この巻き付き防止
片部81の先端部は、上記磁気テープ108と同じ高さ
位置となされて上記キャプスタン軸7,14に対向され
る。この巻き付き防止片部81の先端部は、上記キャプ
スタン軸7,14の軸心に平行な直線状の縁部となさ
れ、該キャプスタン軸7,14の周面部に近接されてい
る。また、この巻き付き防止片部81の先端部分は、上
記磁気テープ108の幅よりやや広い幅を有している。
【0040】また、上記回転ヘッド装置25には、一対
のウィングガイド30,31が取り付けられている。こ
れらウィングガイド30,31は、上記回転ヘッド装置
25の各固定ドラム26,63に対して、支持部材を介
して、上記カセットホルダ65に臨む前方側の両側側に
位置して支持されている。これらウィングガイド30,
31は、上記カセットホルダ65に臨む前端部が、上記
回転ドラム27の中心軸に軸芯を略々平行となした略々
円柱形状を有している。
【0041】これらウィングガイド30,31は、上記
テープカセットが所定位置に装着され、上記スライドベ
ース1がこのテープカセット側に前進操作されると、上
記ウィングガイド受け部122,123に当接する。こ
れらウィングガイド30,31は、上記各ウィングガイ
ド受け部122,123に当接することによって、上記
回転ヘッド装置25を上記カセット103に対して位置
決めするとともに、上記磁気テープ108の走行経路を
ガイドする。
【0042】そして、上記スライドベース1上には、上
記ドラムモータの回転を、上記各キャプスタン軸7,1
4及び上記一対のリール軸19,23に伝達させるため
の複数のギヤが回転可能に配設されている。
【0043】すなわち、上記ドラムモータは、図1中に
矢印Aで示すように、駆動軸に取り付けられた駆動ギヤ
2を回転させる。この駆動ギヤ2は、上記スライドベー
ス1上に回転可能に配設された第1の伝達ギヤ3に噛合
している。この第1の伝達ギヤ3には、第2及び第3の
伝達ギヤ4,5がそれぞれ一体的に同軸状に形成されて
いる。上記第2の伝達ギヤ4は、上記F用キャプスタン
ギヤ6に噛合している。
【0044】上記第2の伝達ギヤ4は、上記F用キャプ
スタン支持アーム28の支軸61と同軸状となされてお
り、このF用キャプスタン支持アーム28が回動して
も、常に、上記F用キャプスタンギヤ6に噛合してい
る。
【0045】上記第3の伝達ギヤ5は、上記スライドベ
ース1上に回転可能に配設された第4の伝達ギヤ8に噛
合している。この第4の伝達ギヤ8は、上記スライドベ
ース1上に回転可能に配設された第5の伝達ギヤ9に噛
合している。この第5の伝達ギヤ9は、大径ギヤ部と小
径ギヤ部とが同軸状に一体的に形成されたギヤであっ
て、該小径ギヤ部を上記第4の伝達ギヤ8に噛合させて
いる。この第5の伝達ギヤ9の大径ギヤ部は、上記スラ
イドベース1上に回転可能に配設された第6の伝達ギヤ
12に噛合している。この第6の伝達ギヤ12は、大径
ギヤ部と小径ギヤ部とが同軸状に一体的に形成されたギ
ヤであって、該大径ギヤ部を上記第5の伝達ギヤ9に噛
合させている。この第6の伝達ギヤ12の小径ギヤ部
は、上記R用キャプスタンギヤ13に噛合している。
【0046】上記第6の伝達ギヤ12は、上記R用キャ
プスタン支持アーム29の支軸62と同軸状となされて
おり、このR用キャプスタン支持アーム29が回動して
も、常に、上記R用キャプスタンギヤ13に噛合してい
る。
【0047】また、上記第4の伝達ギヤ8は、上記スラ
イドベース1の上記カセットホルダ65の側である前端
側部分に回転可能に配設された第7の伝達ギヤ15に噛
合している。この第7の伝達ギヤ15は、上記スライド
ベース1の前端側部分においてこの第7の伝達ギヤ15
に並んで回転可能に配設された第8の伝達ギヤ20に噛
合している。
【0048】すなわち、上記ドラムモータが駆動してい
るときには、上記F用キャプスタン軸7は、図1中矢印
Fで示すように、上記磁気テープ108を順方向(フォ
ワード方向)に送る方向に回転操作されている。また、
上記ドラムモータが駆動しているときには、上記R用キ
ャプスタン軸14は、図1中矢印Jで示すように、上記
磁気テープ108を逆方向(リバース方向)に送る方向
に回転操作されている。さらに、上記ドラムモータが駆
動しているときには、上記第7及び第8の伝達ギヤ1
5,20は、回転操作されている。
【0049】そして、上記スライドベース1には、図7
に示すように、F(フォワード)側及びR(リバース)
側の一対の連係アーム68,70が回動可能に取り付け
られている。上記F側連係アーム68は、中途部を支軸
69により上記スライドベース1に回動可能に取り付け
られ、一端側を上記カセットホルダ65の側に突出させ
て延在させ、他端側を上記F用キャプスタン支持アーム
28に連係させている。すなわち、上記F側連係アーム
68の他端側には、連係ピン72が突設され、この連係
ピン72が上記F用キャプスタン支持アーム28に穿設
された長穴74に嵌入係合している。
【0050】また、上記R側連係アーム70は、中途部
を支軸71により上記スライドベース1に回動可能に取
り付けられ、一端側を上記カセットホルダ65の側に突
出させて延在させ、他端側を上記R用キャプスタン支持
アーム29に連係させている。すなわち、このR側連係
アーム70の他端側には、連係ピン73が突設され、こ
の連係ピン73が上記R用キャプスタン支持アーム29
に穿設された長穴75に嵌入係合している。
【0051】そして、これら各連係アーム68,70の
一端側同士間には、引っ張りコイルバネ67が張架され
ている。この引っ張りコイルバネ67は、上記各連係ア
ーム68,70を、それぞれの一端側同士が互いに近接
する方向に回動付勢している。
【0052】また、上記シャーシ上には、FRスライダ
48と、第1及び第2のFRギヤ16,17と、FF−
Rew(早送り巻戻し)スライダと、ヘッド移動アーム
35と、これらを選択されたモードに応じて移動操作す
るカムギヤが配設されている。
【0053】上記カムギヤは、上記シャーシ上に回転可
能に配設され、図示しないモータによって回転操作され
る。このカムギヤは、主面部に第1及び第2のカム溝を
有しており、第1のカム溝により上記ヘッド移動アーム
35を移動操作し、上記第2のカム溝によって上記FR
スライダ48及び上記FF−Rewスライダを移動操作
して、停止(Stop)モード、早送り(FF)モー
ド、巻戻し(Rew)モード、一時停止(Pause)
モード、順送り記録(再生)(Forward)モー
ド、及び逆送り記録(再生)(Reverse)モード
の各モードを実行させる。
【0054】上記FRスライダ48は、上記シャーシに
対して、上記各リール軸19,23間に亘る方向である
側方方向にスライド可能に支持されている。このFRス
ライダ48は、一端側に倣いピン47を有し、この倣い
ピン47を上記第2のカム溝に嵌入係合させている。こ
のFRスライダ48は、記録モード及び再生モードにお
いて、上記磁気テープ108の走行方向に応じて、上記
カムギヤにより、一方向または他方向に移動操作され
る。このFRスライダ48は、突起66を有し、この突
起66を上記各連係アーム68,70の一端側同士間に
介在させている。すなわち、この突起66は、上記各連
係アーム68,70の各一端側に挟持されている。
【0055】また、このFRスライダ48には、上記各
FRギヤ16,17を回転可能に支持しているFRギヤ
アームが係合されている。これらFRギヤ16,17
は、一体的に同軸状に形成された大径及び小径のギヤで
あって、上記FRギヤアームの一端側に回転可能に取り
付けられている。このFRギヤアームは、中途部を、上
記シャーシ上の上記各リール軸19,23間の位置に回
動可能に支持されている。このFRギヤアームは、他端
側を上記FRスライダ48に係合させており、このFR
スライダ48のスライドに連動して回動操作される。
【0056】上記FF−Rewスライダは、上記シャー
シに対して、側方方向にスライド可能に支持されてい
る。このFF−Rewスライダは、一端側に倣いピンを
有し、この倣いピンを上記第2のカム溝に嵌入係合させ
ている。このFF−Rewスライダは、早送りモード及
び巻戻しモードにおいて、上記カムギヤにより、一方向
または他方向に移動操作される。このFF−Rewスラ
イダは、上記T側ギヤ支持アームの有する突起部及びR
側ギヤ支持アームの有する突起部にそれぞれ対応する突
起部を有している。このFF−Rewスライダは、一方
向または他方向にスライドされることにより、上記T側
ギヤ支持アームまたはR側ギヤ支持アームを選択的に回
動させる。
【0057】そして、上記ヘッド移動アーム35は、中
途部を、上記シャーシに対し回動可能に支持されてい
る。このヘッド移動アーム35は、一端側に有する係合
ピンを上記スライドベース1の係合孔に嵌入係合させ、
他端側に有する係合凹部に伝達アームの一端側に突設さ
れた伝達ピンを嵌入係合させている。この伝達アーム
は、中途部を、上記シャーシに対して回動可能に支持さ
れており、他端側に有する倣いピンを上記カムギヤの第
1のカム溝に嵌入係合させている。このヘッド移動アー
ムは、上記カムギヤによって回動操作されることによ
り、上記スライドベース1を、上記回転ヘッド装置25
を装着されたテープカセットより離間させる後退位置
と、該回転ヘッド装置25を該テープカセットのカセッ
ト103内に進入させる前進位置とに亘って、移動操作
する。
【0058】上記カムギヤの各カム溝は、上記各モード
において移動させるべき部材の倣いピンが係合している
部分が、移動させるべき方向に応じて、該カムギヤの中
心よりの距離が拡大または縮小され、また、該各モード
において移動させるべきでない部材が係合している部分
が、該カムギヤの中心よりの距離が一定の初期距離とな
されて形成されている。
【0059】上述のように構成された本発明に係るテー
プレコーダ装置においては、上記停止モードにあって
は、上記スライドベース1は、後退位置となされ、ま
た、上記FRスライダ48及び上記FF−Rewスライ
ダは、中央位置となされている。すなわち、このとき、
上記FRギヤアームは、上記各FRギヤ16,17を上
記各リール軸19,23の中央位置となすニュートラル
位置となされ、上記各ギヤ支持アームは、支持している
第4及び第5のリールギヤ32,21を上記第7及び第
8の伝達ギヤ15,20より離間させている。
【0060】上記テープカセットが上記装着位置に装着
され、上記早送りモードが選択されると、上記スライド
ベース1は、後退位置となされたままであり、上記FR
スライダ48は、中央位置となされたままである。
【0061】そして、この早送りモードにおいては、上
記FF−Rewスライダは、一方向にスライド操作され
る。また、この早送りモードにおいては、上記ドラムモ
ータが回転駆動される。上記FF−Rewスライダが一
方向にスライドされることにより、上記T側ギヤ支持ア
ームが回動され、このT側ギヤ支持アームが支持してい
る第4のリールギヤ32を上記第7の伝達ギヤ15に噛
合させる。
【0062】したがって、このとき、上記ドラムモータ
の駆動力が上記T側リール軸19に伝達され、このT側
リール軸19は、このT側リール軸19に係合している
T側テープリール106を回転操作し、上記磁気テープ
108を高速で巻き取らせる。
【0063】上記巻戻しモードにおいては、上記スライ
ドベース1は、後退位置となされたままであり、上記F
Rスライダ48は、中央位置となされたままである。そ
して、この巻戻しモードにおいては、上記FF−Rew
スライダは、他方向にスライド操作される。また、この
巻戻しモードにおいては、上記ドラムモータが回転駆動
される。上記FF−Rewスライダが他方向にスライド
されることにより、上記S側ギヤ支持アームが回動さ
れ、このS側ギヤ支持アームが支持している第5のリー
ルギヤ32を上記第8の伝達ギヤ20に噛合させる。し
たがって、このとき、上記ドラムモータの駆動力が上記
S側リール軸23に伝達され、このS側リール軸23
は、このS側リール軸23に係合しているS側テープリ
ール107を回転操作し、上記磁気テープ108を高速
で巻き取らせる。
【0064】上記一時停止モードにおいては、上記スラ
イドベース1が前進位置に移動操作され、また、上記F
Rスライダ48及び上記FF−Rewスライダが中央位
置となされている。すなわち、このとき、上記FRギヤ
アームは、上記各FRギヤ16,17を上記各リール軸
19,23の中央位置となすニュートラル位置となさ
れ、上記各ギヤ支持アームは、支持している第4及び第
5のリールギヤ32,21を上記第7及び第8の伝達ギ
ヤ15,20より離間させている。
【0065】そして、上記順送り記録(再生)モードに
おいては、上記スライドベース1が上記前進位置に移動
操作されており、上記FF−Rewスライダが中央位置
となされたままである。そして、この順送り記録(再
生)モードにおいては、上記FRスライダ48は、図8
において矢印Oで示すように、他方向にスライド操作さ
れる。また、この順送り記録(再生)モードにおいて
は、上記ドラムモータが回転駆動される。
【0066】上記FRスライダ48が他方向にスライド
されることにより、上記FRギヤアームが回動操作さ
れ、このFRギヤアームが支持している第1のFRギヤ
16が上記第7の伝達ギヤ15に噛合され、上記第2の
FRギヤ17が記第1のリールギヤ18に噛合される。
したがって、このとき、上記ドラムモータの駆動力が上
記T側リール軸19に伝達され、このT側リール軸19
は、このT側リール軸19に係合しているT側テープリ
ール106を回転操作し、上記磁気テープ108を巻き
取らせる。
【0067】また、このとき、図8に示すように、上記
各連係アーム68,70が回動操作される。これら連係
アーム68,70の回動により、上記F用キャプスタン
支持アーム28が、図8中矢印Pで示すように、上記テ
ープカセット側に回動され、上記F用キャプスタン軸7
は、上記F用ピンチローラ104と共働して上記磁気テ
ープ108を挟持する。この磁気テープ108は、図8
中矢印Sで示すように、フォワード方向に一定速度にて
走行操作される。
【0068】そして、上記回転ヘッド装置25は、上記
カセット103により位置決めされて、上記磁気ヘッド
64により、走行操作されている上記磁気テープ108
に対する情報信号の書き込みまたは読み出しを行う。
【0069】また、上記逆送り記録(再生)モードにお
いては、上記スライドベース1が前進位置に移動操作さ
れており、上記FF−Rewスライダが中央位置となさ
れたままである。そして、この逆送り記録(再生)モー
ドにおいては、上記FRスライダ48は、図9において
矢印Qで示すように、一方向にスライド操作される。ま
た、この逆送り記録(再生)モードにおいては、上記ド
ラムモータが回転駆動される。
【0070】上記FRスライダ48が一方向にスライド
されることにより、上記FRギヤアームが回動操作さ
れ、このFRギヤアームが支持している第1のFRギヤ
16が上記第8の伝達ギヤ20に噛合され、上記第2の
FRギヤ17が上記第3のリールギヤ22に噛合され
る。したがって、このとき、上記ドラムモータの駆動力
が上記S側リール軸23に伝達され、このS側リール軸
23は、このS側リール軸23に係合しているS側テー
プリール107を回転操作し、上記磁気テープ108を
巻き取らせる。
【0071】また、このとき、図9に示すように、上記
各連係アーム68,70が回動操作される。これら連係
アーム68,70の回動により、上記R用キャプスタン
支持アーム29が、図9中矢印Rで示すように、上記テ
ープカセット側に回動され、上記R用キャプスタン軸1
4は、上記R用ピンチローラ105と共働して上記磁気
テープ108を挟持する。この磁気テープ108は、図
9中矢印Tで示すように、リバース方向に一定速度にて
走行操作される。
【0072】そして、上記回転ヘッド装置25は、上記
カセット103により位置決めされて、上記磁気ヘッド
64により、走行操作されている上記磁気テープ108
に対する情報信号の書き込みまたは読み出しを行う。
【0073】上述のテープレコーダ装置における順方向
記録モードにおいては、上記磁気テープ108は、上記
回転ヘッド装置25により、図10に示すように、略々
半分の幅の部分に情報信号の書き込みをなされて記録ト
ラック124を形成される。情報信号の書き込みがなさ
れなかった残余の部分には、上記逆方向記録モードにお
いて、上記回転ヘッド装置25による情報信号の書き込
みがなされ、記録トラック125が形成される。
【0074】そして、上記記録(再生)モードの終了時
においては、上記リール軸19,23及び上記キャプス
タン軸7,14に対する回転操作が終了される。このテ
ープレコーダ装置においては、上記各キャプスタン軸
7,14の近傍に位置して、上記巻き付き防止片部81
が配設されているため、記録(再生)モードの終了時に
おいて、図6に示すように、上記磁気テープ108が弛
んでも、上記磁気テープ108が上記キャプスタン軸
7,14に巻き付くことが防止されている。
【0075】すなわち、上記キャプスタン軸7,14よ
りも先に上記リール軸19,23が停止してしまうと、
上記磁気テープ108は、上記カセット103の前方側
に膨出するように弛む場合がある。このテープレコーダ
装置において、このように上記磁気テープ108が弛ん
だ場合には、この磁気テープ108の弛んだ部分は、上
記巻き付き防止片部81に当接して上記巻き付き防止板
80に沿う方向に導かれるので、上記キャプスタン軸
7,14に巻き付くことがない。上記磁気テープ108
の弛んだ部分は、上記リール軸19,23が回転操作さ
れることにより、弛みを矯正されて、上記カセット10
3内に収納される。
【0076】なお、このテープレコーダ装置は、いわゆ
るノントラッキング方式のデジタル信号記録及び再生装
置であって、上記磁気テープ108に書き込まれる情報
信号はデジタル信号である。そして、このテープレコー
ダ装置においては、上記磁気テープ108より情報信号
を読み出すときには、上記磁気ヘッド64に対するトラ
ッキング制御を行わず、読み出された情報信号について
アドレス信号に基づく並べ替えを行った後、アナログ信
号に復調する。
【0077】また、このテープレコーダ装置において
は、上述のように、上記各キャプスタン軸7,14が上
記各ピンチローラ104,105に対応して押接されて
いるときには、この押接力は、上記引っ張りコイルバネ
67の弾性力によって得られている。したがって、上記
FRスライダ48が上記回転ヘッド装置25に対して側
方方向の応力を作用させることが防止されており、該回
転ヘッド装置25の上記カセット103に対する位置ず
れが防止されている。
【0078】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るテープ記録
再生装置においては、ピンチローラと共働して磁気テー
プを挟持して該磁気テープを走行させるキャプスタン軸
の近傍には、磁気テープの走行方向の切換えに応じて、
キャプスタン軸と同期して移動操作され該磁気テープの
該キャプスタン軸への巻き付きを防止する巻き付き防止
部材が配設されている。
【0079】そのため、このテープ記録再生装置におい
ては、磁気テープの走行方向によらず、磁気テープが弛
んだときにおいて、この磁気テープがキャプスタン軸に
巻き付くことを防止することができる。
【0080】また、このテープ記録再生装置において
は、キャプスタン軸は、移動操作可能なキャプスタン支
持アームにより回転可能に支持されており、巻き付き防
止部材は、該キャプスタン支持アームに一体的に取り付
けられているので、巻き付き防止部材のキャプスタン軸
に対する位置決めを正確に行うことができる。
【0081】すなわち、本発明は、磁気テープのキャプ
スタン軸への巻き付きが防止されたテープ記録再生装置
を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープ記録再生装置として構成し
たテープレコーダ装置の要部及びこのテープレコーダ装
置に装着されるテープカセットの要部の構成を示す分解
斜視図である。
【図2】上記テープレコーダ装置を構成する回転ヘッド
装置の構成を示す拡大平面図である。
【図3】上記回転ヘッド装置の構成を示す拡大正面図で
ある。
【図4】上記回転ヘッド装置に取り付けられたキャプス
タン支持アーム及びキャプスタン軸の構成を示す平面図
である。
【図5】上記キャプスタン支持アーム及びキャプスタン
軸の構成を示す側面図である。
【図6】上記キャプスタン軸の近傍において磁気テープ
が弛んだ状態を示す平面図である。
【図7】上記テープレコーダ装置の要部のポーズモード
における構成を模式的に示す平面図である。
【図8】上記テープレコーダ装置の要部のフォワードモ
ードにおける構成を模式的に示す平面図である。
【図9】上記テープレコーダ装置の要部のリバースモー
ドにおける構成を模式的に示す平面図である。
【図10】上記テープレコーダ装置により書き込み及び
読み出しされる磁気テープ上における記録トラックの状
態を模式的に示す拡大正面図である。
【図11】上記テープカセットの構成を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 スライドベース 7 F用キャプスタン軸 14 R用キャプスタン軸 25 回転ヘッド装置 26 上側固定ドラム 27 回転ドラム 28 F側キャプスタン支持アーム 29 R側キャプスタン支持アーム 48 FRスライダ 63 下側固定ドラム 64 磁気ヘッド 68 F側連係アーム 70 R側連係アーム 80 巻き付き防止板 81 巻き付き防止片部 104 F用ピンチローラ 105 R用ピンチローラ 108 磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−115265(JP,A) 実開 昭57−177250(JP,U) 実開 昭60−3939(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/28 G11B 15/29

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープカセット内の一対のテープリール
    に巻装された磁気テープに摺接することにより当該磁気
    テープに対して情報の読み書きを行う回転ヘッド部と、 基端側が上記回転ヘッド部に回転可能に支持された一対
    のキャプスタン支持アームと、 上記一対のキャプスタン支持アームの各々の先端側に回
    転自在に設けられた キャプスタン軸と、上記一対のキャプスタン支持アームの各々に一体的に設
    けられ、略々平板状であるとともに上記キャプスタン軸
    の周面部に近接して設けられた 巻き付き防止部材と 走行方向の切換えに応じて移動されることにより、上記
    一対のキャプスタン支持アームを各々回動させるスライ
    ダと を備え 上記スライダの移動に応じて、上記走行方向に応じた一
    方のキャプスタン支持アームが、上記巻き付き防止部材
    とともに回転可能に支持されたピンチローラ側に回動さ
    れ、 上記ピンチローラ側に回動されたキャプスタン支持アー
    ムに設けられた上記キャプスタン軸は、該ピンチローラ
    と共働して磁気テープを挟持するとともに、この磁気テ
    ープを上記走行方向に走行させ、 上記回転ヘッド部は、走行される磁気テープに対して、
    情報の読み書きを行う ことを特徴とする テープ記録再生
    装置。
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