JPH06195298A - ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ - Google Patents

ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ

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Publication number
JPH06195298A
JPH06195298A JP34659392A JP34659392A JPH06195298A JP H06195298 A JPH06195298 A JP H06195298A JP 34659392 A JP34659392 A JP 34659392A JP 34659392 A JP34659392 A JP 34659392A JP H06195298 A JPH06195298 A JP H06195298A
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JP
Japan
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address
signal
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output
transfer source
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Application number
JP34659392A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Tanaka
中 雅 利 田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 8ビットのメモリから16ビットのI/Oに
データ転送を行うような場合でも高速で転送を行うこと
ができるダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ
を提供する。 【構成】 ダイレクト・メモリ・アクセス・コントロー
ラのアドレス演算機能制御部に、転送元加減算制御信号
114がオンのときは転送元アドレス指定信号332が
オンになるたびに出力値を反転させるデータフリップフ
ロップ172と転送先加減算制御信号124がオンのと
きは転送元アドレス指定信号333がオンになるたびに
出力値を反転させるデータフリップフロップ192とを
設けて加算制御指定信号336と減算制御指定信号33
7とが交互に出力されるようにし、これにより、転送先
アドレスおよび転送元アドレスについて、前回出力した
アドレスに「1」を加算したアドレスの出力と前回出力
したアドレスから「1」を減算したアドレスの出力とが
繰り返されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイレクト・メモリ・
アクセス・コントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、転送元と転送先とに対して交
互にアドレス信号および制御信号を出力してメモリ相互
間やメモリ・I/O間等の高速のデータ転送を行わせる
コントローラが知られており、ダイレクト・メモリ・ア
クセス・コントローラ(以下「DMAC」と記す)と称
されている。
【0003】これは、CPUやI/O等の周辺デバイス
からのダイレクト・メモリ・アクセス動作(以下「DM
A動作」と記す)の要求を受けて、転送元となるデバイ
スから読みだしたデータを一時保存して転送先となるデ
バイスへ書き込んだり、また、転送元から読みだしたデ
ータを直接転送先へ書き込んだりするものである。ここ
で、このDMACがDMA動作中に転送元および転送先
に対して出力するアドレスは、予めプログラムされた設
定に基づいて、一回の転送動作毎に演算・更新される。
【0004】図3は、従来のDMACの一構成例を示す
ブロック図である。このようなDMACにおいて、DM
A要求制御部311は、DMA要求信号331aが入力
されると、タイミング制御部312に制御信号331a
を出力し、DMA動作を開始させる。また、このDMA
動作が開始されると、外部に対してDMA動作信号33
1bを出力する。
【0005】次回転送元アドレスレジスタ313は、タ
イミング制御部312から入力される転送元アドレス指
定信号332がオンになるとアドレスラッチ315に転
送元アドレスを出力し、さらに演算結果ラッチ信号33
4がオンになるとアドレス演算器316(後述)の出力
アドレスをラッチする。同様に、次回転送先アドレスレ
ジスタ314は、タイミング制御部312から入力され
る転送先アドレス指定信号333がオンになるとアドレ
スラッチ315に転送先アドレスを出力し、さらに演算
結果ラッチ信号334がオンになるとアドレス演算器3
16の出力アドレスをラッチする。
【0006】アドレスラッチ315は、次回転送元アド
レスレジスタ313または次回転送先アドレスレジスタ
314から入力したアドレスをアドレスラッチ信号33
9にしたがってラッチし、アドレス出力許可信号340
にしたがってアドレスバス302から転送元または転送
先(図示せず)に送るとともにこのアドレスをアドレス
演算器316にも送る。
【0007】アドレス演算器316は、アドレスラッチ
315から入力されたアドレスを、固定制御指定信号3
35がオンのときはそのまま出力し(以下、この機能を
「アドレス固定機能」と記す)、加算制御指定信号33
6がオンのときは「1」を加算して出力し(以下、この
機能を「アドレス加算機能」と記す)、減算制御指定信
号337がオンのときは「1」を減算して出力する(以
下、この機能を「アドレス減算機能」と記す)。
【0008】アドレス演算機能制御部317は、DMA
コマンドレジスタ318から入力したアドレス演算機能
選択信号338に基づき、転送元アドレス指定信号33
2および転送先アドレス指定信号333のタイミングに
したがって、固定制御指定信号335、加算制御指定信
号336または減算制御指定信号337のいずれかをオ
ンにする。
【0009】DMAコマンドレジスタ318は、データ
バス301を介してCPU(図示せず)等から入力され
たアドレス演算機能選択情報に基いてアドレス演算機能
選択信号338を生成し、出力する。
【0010】カウントレジスタ319は、データバス3
01を介してCPU等によって設定されたカウント値
を、カウンタ減算器320に送る。カウンタ減算器32
0は、DMA動作が一回行われるごとに、転送が行われ
たことを示す信号をタイミング制御部312から入力す
る。そして、この転送終了信号が一回入力されるたびに
カウンタ値を「1」ずつ減算し、カウンタ値が「0」に
なると転送動作の終了を指示する信号をタイミング制御
部312に対して送る。
【0011】データラッチ321は、タイミング制御部
312から入力される制御信号にしたがい、次回転送元
アドレスレジスタ313へのアドレスの格納と同時にデ
ータバス301上の転送データをラッチし、このラッチ
した転送データを次回転送先アドレスレジスタ314へ
のアドレスの格納と同時にデータバス301上に出力す
る。
【0012】外部信号制御部322は、転送元や転送先
等との間で制御信号のやり取りを行う。
【0013】図4に、アドレス演算機能制御部317の
回路構成の一例を示す。同図において、デコーダ401
にアドレス演算機能選択信号338が入力されると、転
送元固定制御信号411、転送元加算制御信号412ま
たは転送元減算制御信号413のいずれかがオンにな
る。これにより、転送元アドレス指定信号332がオン
になると、AND回路431〜433のいずれかの出力
がハイになり、したがってOR回路451〜453のい
ずれかの出力がハイになる。
【0014】同様に、転送先固定制御信号421、転送
先加算制御信号422または転送先減算制御信号423
のいずれかもオンになるので、転送先アドレス指定信号
333がオンになった際に、AND回路441〜443
のいずれかの出力がハイになり、したがってOR回路4
51〜453のいずれかの出力がハイになる。
【0015】このようにして、アドレス演算機能選択信
号338に基づき、転送元アドレス指定信号332およ
び転送先アドレス指定信号333のタイミングにしたが
って、固定制御指定信号335、加算制御指定信号33
6または減算制御指定信号337のいずれかをオンにす
ることができる。
【0016】このように、従来のDMACを用いれば、
転送元および転送先のそれぞれに対して、アドレス固定
機能、アドレス加算機能またはアドレス減算機能のいず
れかを選択して、DMA転送を行うことができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
DMACには、例えば8ビットのメモリから16ビット
のI/OにDMA転送を行うような場合には、転送を2
回実行するたびに次回転送先アドレスレジスタ313お
よびカウントレジスタ319(図3参照)の再設定を行
わなければならないため、DMA転送を高速で行うこと
ができなくなるという欠点があった。
【0018】図5は、8ビットのメモリ503から16
ビットのI/O504にDMA転送を行うシステムの一
構成例を示すブロック図である。また、図6は、このシ
ステムの動作を示すタイミングチャートであり、メモリ
503、I/O504ともにアドレス加算機能を用いて
いる。
【0019】図5のシステムにおいては、最初に、CP
U502が、初期設定として、DMAC501の次回転
送元アドレスレジスタ313に最初の転送元アドレス
「N」を格納し、次回転送先アドレスレジスタ313に
最初の転送先アドレス「n」を格納する。そして、DM
AC501は、メモリ503からN番地の8ビットデー
タを読み出すため、まず、転送元アドレス指定信号33
2をオンにすること等によってメモリ503およびアド
レス演算器316(図3参照)に転送元アドレスを送
り、次に、演算結果ラッチ信号334をオンにすること
によって次回の転送元アドレスであるN+1を次回転送
元アドレスレジスタ313に取り込む。
【0020】続いて、DMAC501は、メモリ503
から読みだした8ビットデータを、I/O504の下位
8ビット(n番地)に書き込むため、まず、転送先アド
レス指定信号333をオンにすること等によってメモリ
503およびアドレス演算器316に転送元アドレスを
送り、次に、演算結果ラッチ信号334を立ち上げるこ
とによって次回の転送元アドレスであるn+1を次回転
送先アドレスレジスタ314に格納する。
【0021】次の、メモリ503のN+1番地からI/
O504のn+1番地(上位8ビット)へのDMA転送
も、同様にして行われる。
【0022】しかしながら、その次のDMA動作はメモ
リ503のN+2番地からI/O504のn番地(下位
8ビット)へ行わなければならないにも拘らず、次回転
送先アドレスレジスタ314の格納アドレスはn+2で
ある。
【0023】このため、従来のDMACでは、カウント
レジスタ319の設定値を常に「2」とし、DMA動作
が2回行われるたびにI/O504の転送アドレスおよ
びカウントレジスタ319の設定値を再設定しなければ
ならなかった。したがって、DMA動作を高速に行うこ
とができなかったのである。
【0024】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、データ転送を常に高速で行う
ことができるダイレクト・メモリ・アクセス・コントロ
ーラを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるダイレク
ト・メモリ・アクセス・コントローラは、転送元アドレ
スと転送先アドレスとを出力して、転送元から転送先へ
のデータ転送を行わせるダイレクト・メモリ・アクセス
・コントローラであって、前記転送先アドレス或いは前
記転送元アドレスの少なくとも一方について、前回出力
したアドレスに所定数を加算したアドレスの出力と前回
出力したアドレスから前記所定数を減算したアドレスの
出力とを繰り返す機能を有するアドレス信号生成・出力
手段を備えたことを特徴とする
【0026】
【作用】本発明によれば、DMA動作を行うデバイスの
少なくとも一方が上述のI/Oのごときアドレス構成を
有する場合に、かかるI/O等に対して、前回出力した
アドレスに所定数を加算したアドレスの出力と前回出力
したアドレスから所定数を減算したアドレスの出力とを
繰り返すことにより、高速のDMA動作を行うことがで
きる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
本実施例に係わるDMACの概略構成は、図3に示した
従来のDMACと同様であるが、アドレス演算機能制御
部317の構成が異なる。
【0028】図1は、本実施例に係わるDMACにおけ
るアドレス演算機能制御部317の一構成例を示す論理
回路図である。
【0029】DMAコマンドレジスタ(図3参照)から
デコーダ101にアドレス演算機能選択信号338が入
力されると、転送元固定制御信号111、転送元加算制
御信号112、転送元減算制御信号113または転送元
加減算制御信号114のいずれかが、オンになる。ま
た、同様に、転送先固定制御信号121、転送先加算制
御信号122、転送先減算制御信号123または転送先
加減算制御信号124のいずれかも、オンになる。な
お、本発明に係わる機能(この機能を「アドレス加減算
機能」と記す)を転送元アドレスについて使用する場合
には転送元加減算制御信号114がオンになり、また、
転送先アドレスについて使用する場合には転送先加減算
制御信号124がオンになる。
【0030】転送元固定制御信号111は、AND回路
131の一方の入力端子に入力され、また、このAND
回路131の他方の入力端子には転送元アドレス指定信
号332が入力される。したがって、転送元固定制御信
号111と転送元アドレス指定信号332とがともにオ
ン(ハイレベル)のときは、AND回路131の出力が
ハイレベルになる。このようにして、転送元アドレス指
定信号332がオンの期間中、信号固定制御指定信号3
35(OR回路151の出力)がハイとなる。
【0031】転送元加算制御信号112がオンになる
と、OR回路161の出力がオンになり、したがって、
AND回路132の一方の入力端子がオンになる。ま
た、このAND回路132の他方の入力端子には転送元
アドレス指定信号332が入力される。これにより、転
送元アドレス指定信号332がオンの期間中、信号加算
制御指定信号336(OR回路152の出力)がハイと
なる。
【0032】転送元減算制御信号113がオンになる
と、OR回路162の出力がオンになり、したがって、
AND回路133の一方の入力端子がオンになる。ま
た、このAND回路133の他方の入力端子には転送元
アドレス指定信号332が入力される。これにより、転
送元アドレス指定信号332がオンの期間中、信号減算
制御指定信号337(OR回路153の出力)がハイレ
ベルとなる。
【0033】転送元加減算制御信号114は、AND回
路171,175,176のそれぞれ一方の入力端子に
入力される。AND回路171の他方の入力端子には転
送元アドレス指定信号332が入力される。そして、転
送元アドレス指定信号332がローレベル(オフ)から
ハイレベル(オン)に変化したとき、この立ち上がりに
よって、データフリップフロップ172が入力信号をラ
ッチする。ここで、このデータフリップフロップ172
の出力と入力とはNOT回路173を介して接続されて
いるので、データフリップフロップ172の出力は、転
送元アドレス指定信号332がローレベルからハイレベ
ルに変化するたびに反転する。
【0034】AND回路175の他方の入力端子には、
このデータフリップフロップ172の出力を上述のNO
T回路173で反転させた信号が入力される。また、A
ND回路176の他方の入力端子には、NOT回路17
3の出力信号をNOT回路174でさらに反転させた信
号(すなわち、データフリップフロップ172と同値の
信号)が入力される。
【0035】したがって、転送元加減算制御信号114
がオン(ハイレベル)で転送元アドレス指定信号332
が立ち上がったとき、データフリップフロップ172の
出力信号がローレベルであれば、AND回路175がハ
イレベルとなるのでOR回路161の出力およびAND
回路132の出力が順次ハイレベルとなり、これによ
り、信号加算制御指定信号336(OR回路152の出
力)がハイレベル(オン)となる。なお、このとき、A
ND回路176はローレベルとなるので、OR回路16
2、AND回路133はローレベルとなり、これによっ
て、信号減算制御指定信号337(OR回路153の出
力)はローレベル(オフ)となる。
【0036】一方、データフリップフロップ172の出
力信号がハイレベルのときは、AND回路176がハイ
レベルとなるのでOR回路162の出力およびAND回
路133の出力が順次ハイレベルとなり、これにより、
信号減算制御指定信号337がハイレベル(オン)とな
る。このとき、AND回路175はローレベルとなるの
で、OR回路161、AND回路132はローレベルと
なり、信号加算制御指定信号336もローレベル(オ
フ)となる。
【0037】このようにして、転送元加減算制御信号1
14がオンのときは、転送元アドレス指定信号332が
ローレベルからハイレベルに立ち上がるたびに、信号加
算制御指定信号336と信号減算制御指定信号337と
が交互にオンする。
【0038】一方、転送先固定制御信号121がオンの
ときは、上述の転送元固定制御信号111の場合と同
様、AND回路141の他方の入力である転送先アドレ
ス指定信号333がオンの期間中、信号固定制御指定信
号335(OR回路151の出力)をオンにする。
【0039】また、転送先加算制御信号122がオンの
ときは、上述の転送元加算制御信号112の場合と同
様、OR回路181の出力はオンとなるので、AND回
路142の他方の入力である転送先アドレス指定信号3
33がオンの期間中、信号加算制御指定信号336(O
R回路152の出力)をオンにする。
【0040】転送先減算制御信号123がオンのとき
は、上述の転送元減算制御信号113の場合と同様、O
R回路182の出力はオンとなるので、AND回路14
3の他方の入力である転送先アドレス指定信号333が
オンの期間中、信号減算制御指定信号337(OR回路
153の出力)をオンにする。
【0041】転送先加減算制御信号124がオンのとき
は、上述の転送元加減算制御信号114の場合と同様で
ある。すなわち、転送先アドレス指定信号333がロー
レベルからハイレベルに変化するたびに、この立ち上が
りによってデータフリップフロップ192の出力が反転
し、この出力がローレベルのときは、NOT回路193
の出力がハイレベルとなるのでAND回路195の出
力、OR回路181の出力およびAND回路142の出
力が順次ハイレベルとなり、これにより、信号加算制御
指定信号336(OR回路152の出力)がハイレベル
となる。一方、データフリップフロップ192の出力が
ハイレベルのときは、NOT回路193の出力がローレ
ベルとなるのでNOT回路194の出力はハイレベルと
なり、したがってAND回路196の出力、OR回路1
82の出力およびAND回路143の出力が順次ハイレ
ベルとなり、これにより、信号減算制御指定信号337
がハイとなる。このようにして、転送先アドレス指定信
号333がローレベルからハイレベルに立ち上がるたび
に、信号加算制御指定信号336と信号減算制御指定信
号337とが交互にオンする。
【0042】このようにして、本実施例のDMACによ
れば、アドレス演算機能選択信号338に基づき、転送
元アドレス指定信号332および転送先アドレス指定信
号333のタイミングにしたがって、固定制御指定信号
335、加算制御指定信号336または減算制御指定信
号337のいずれかをオンにすることができる。
【0043】次に、本実施例のDMACのアドレス加減
算機能を用いたデータ転送の手順について説明する。な
お、ここでは、図5に示したようなシステムを使用する
場合を例にとって説明する。
【0044】図2は、このようなデータ転送の手順を示
すタイミングチャートである。
【0045】予め、CPU502が、初期設定として、
DMAC501の次回転送元アドレスレジスタ313
(図3参照)に最初の転送元アドレス「N」を格納し、
次回転送先アドレスレジスタ314(図3参照)に最初
の転送先アドレス「n」を格納する。また、DMAコマ
ンドレジスタ318(図3参照)には、メモリ503
(転送元)についてはアドレス加算機能を用い、I/O
504(転送先)についてはアドレス加減算機能を用い
ることを示すデータを格納する。これにより、アドレス
演算機能制御部317内の転送元加算制御信号112お
よび転送先加減算制御信号124(図1参照)がハイレ
ベルになる。さらに、データフリップフロップ172,
192(図1参照)がセットされ、両データフリップフ
ロップ172,192の出力はハイレベルとなる。
【0046】そして、DMAC501のタイミング制御
部312(図3参照)は、メモリ503からN番地の8
ビットデータを読み出すため、まず、図2に示したよう
に、転送元アドレス指定信号332を立ち上げる(すな
わち、オンにする)とともに、アドレスラッチ信号33
9およびアドレス出力許可信号340(ともに図3参
照)を順次オンにする(図2では示さず)。これによ
り、アドレスバス302(図5参照)を介してメモリ5
03に転送元アドレスである「N」が送られるととも
に、DMAC501内のアドレス演算器316(図3参
照)にも転送元アドレスを送る。
【0047】メモリ503は、この転送元アドレスを受
けて、当該アドレスのデータをデータバス301上に出
力する。
【0048】また、このとき、転送元アドレス指定信号
332がオンになることにより、加算制御指定信号33
6がオンになるので、アドレス演算器316は、入力し
た転送元アドレスに「1」を加算した値である「N+
1」を出力する。そして、このアドレスは、演算結果ラ
ッチ信号334にしたがって、次回転送元アドレスレジ
スタ313に格納される。
【0049】データラッチ321は、タイミング制御部
312から入力される制御信号にしたがい、次回転送元
アドレスレジスタ313へのアドレスの格納と同時にデ
ータバス301上の転送データをラッチする。
【0050】続いて、DMAC501のタイミング制御
部312は、メモリ503から読み出した8ビットデー
タを、I/O504の下位8ビット(n番地)に書き込
むため、まず、転送先アドレス指定信号333を立ち上
げるとともに、アドレスラッチ信号339およびアドレ
ス出力許可信号340を順次オンにする(図2では示さ
ず)。これにより、アドレスバス302を介してI/O
504に転送先アドレスである「n」が送られるととも
に、アドレス演算器316にもこの転送先アドレスを送
る。
【0051】また、このとき、転送先アドレス指定信号
333がオンになることにより、データフリップフロッ
プ192(図1参照)の出力が反転してローレベルとな
るので、上述のようにして、引き続き加算制御指定信号
336がオンになる。したがって、アドレス演算器31
6は、入力した転送元アドレスに「1」を加算した値で
ある「n+1」を出力する。そして、このアドレスは、
演算結果ラッチ信号334にしたがって、次回転送先ア
ドレスレジスタ314に格納される。データラッチ32
1は、タイミング制御部312から入力される制御信号
にしたがい、次回転送先アドレスレジスタ314へのア
ドレスの格納と同時にラッチデータをデータバス301
上に出力する。
【0052】これにより、I/O504は入力した転送
データをn番地に格納し、1回目のDMA動作が終了す
る。
【0053】続いて、2回目のDMA動作、すなわちメ
モリ503のN+1番地からI/O504のn+1番地
(上位8ビット)へのDMA転送が、開始される。
【0054】メモリ503からのN+1番地のデータの
読み出しは、上述のN番地のデータの読み出しと同様で
ある。すなわち、まず、転送元アドレス指定信号332
を立ち上げること等により、メモリ503およびアドレ
ス演算器316に転送元アドレス「N+1」を送り、こ
れにより、メモリ503が当該アドレスのデータをデー
タバス301上に出力する。そして、この転送元アドレ
ス指定信号332の立ち上がりによって加算制御指定信
号336がオンになるのでアドレス演算器316は次回
の転送元アドレス「N+2」を出力し、このアドレスが
演算結果ラッチ信号334にしたがって次回転送元アド
レスレジスタ313に格納される。さらに、このとき、
データラッチ321がデータバス301上の転送データ
をラッチする。
【0055】そして、このラッチデータをI/O504
の上位8ビット(n+1番地)へ書き込むために、ま
ず、転送先アドレス指定信号333の立ち上げること等
により、I/O504およびアドレス演算器316に転
送先アドレス「n+1」が送られる。ここで、転送先ア
ドレス指定信号333がオンになると、データフリップ
フロップ192(図1参照)の出力が反転してハイレベ
ルとなる。したがって、加算制御指定信号336はオフ
になり、これに代わって減算制御指定信号337がオン
になる。これにより、アドレス演算器316は、入力し
た転送元アドレスから「1」を減算した値である「n」
を出力する。そして、このアドレスは、演算結果ラッチ
信号334にしたがって、次回転送先アドレスレジスタ
314に格納される。データラッチ321は、これと同
時にラッチデータをデータバス301上に出力する。こ
れにより、I/O504は入力した転送データをn+1
番地に格納し、2回目のDMA動作が終了する。
【0056】このように、2回目のDMA転送が終了し
た時点で、次回転送先アドレスレジスタ314には
「n」が格納されている。したがって、3回目のDMA
転送では、メモリ503のN+2番地のデータがI/O
504のn番地(下位8ビット)へ転送される。
【0057】このように、本実施例のDMACでは、C
PU502で次回転送先アドレスレジスタ314やカウ
ントレジスタ319の再設定を行うことなく、前回出力
した転送先アドレスに「1」を加算した転送先アドレス
の出力と前回出力した転送先アドレスから「1」を減算
した転送先アドレスの出力とを繰り返すことができる。
したがって、本実施例のDMACによれば、8ビットの
メモリ503から16ビットのI/O504にデータ転
送を行う場合でも、高速の転送を行うことができる。
【0058】なお、本発明は以上説明したような実施例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない
範囲内で適宜変更して実施できることはもちろんであ
る。
【0059】例えば、本実施例では8ビットのメモリ5
03から16ビットのI/O504にデータ転送を行う
場合を例に採って説明したが、これに限定されるもので
はなく、メモリのように読み出し或いは書き込みを行う
際にアドレスを順次変更するデバイスと、I/Oのよう
にアドレスの順次変更をしないデバイスとの間で転送を
行う場合であって、順次変更をしないデバイスの方がバ
イト数が多い場合には、常に本発明を適用することによ
る効果を得ることができる。
【0060】また、アドレス演算機能制御部317の回
路構成は、図1に示したものに限定されるものではな
く、他の回路構成を採用することも可能である。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、データ転送を常に高速で行うことができるダイレ
クト・メモリ・アクセス・コントローラを提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるダイレクト・メモリ
・アクセス・コントローラにおけるアドレス演算機能制
御部の一構成例を示す論理回路図である。
【図2】本発明の一実施例に係わるダイレクト・メモリ
・アクセス・コントローラを用いたデータ転送の手順を
示すタイミングチャートである。
【図3】ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ
の一構成例を概略的に示すブロック図である。
【図4】従来のダイレクト・メモリ・アクセス・コント
ローラを用いたデータ転送の手順を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ
を用いたシステムの一例を概略的に示すブロック図であ
る。
【図6】従来のダイレクト・メモリ・アクセス・コント
ローラを用いたデータ転送の手順を示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
101 デコーダ 111 転送元固定制御信号 112 転送元加算制御信号 113 転送元減算制御信号 114 転送元加減算制御信号 121 転送先固定制御信号 122 転送先加算制御信号 123 転送先減算制御信号 124 転送先加減算制御信号 311 DMA要求制御部 312 タイミング制御部 313 次回転送元アドレスレジスタ 314 次回転送先アドレスレジスタ 315 アドレスラッチ 316 アドレス演算部 317 アドレス演算機能制御部 318 DMAコマンドレジスタ 319 カウントレジスタ 320 カウンタ減算器 321 データラッチ 322 外部信号制御部 335 固定制御指定信号 336 加算制御指定信号 337 減算制御指定信号 338 アドレス演算機能選択信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転送元アドレスと転送先アドレスとを出力
    して、転送元から転送先へのデータ転送を行わせるダイ
    レクト・メモリ・アクセス・コントローラであって、 前記転送先アドレス或いは前記転送元アドレスの少なく
    とも一方について、前回出力したアドレスに所定数を加
    算したアドレスの出力と前回出力したアドレスから前記
    所定数を減算したアドレスの出力とを繰り返す機能を有
    するアドレス信号生成・出力手段を備えたことを特徴と
    するダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ。
  2. 【請求項2】前記アドレス信号生成・出力手段が、 次に出力する前記転送元アドレスを格納する転送元アド
    レス記憶部と、 次に出力する前記転送先アドレスを格納する転送先アド
    レス記憶部と、 前記転送元アドレス記憶部および前記転送先アドレス記
    憶部からそれぞれ入力されたアドレスを出力するアドレ
    ス出力部と、 入力された指定信号にしたがって、前記転送元アドレス
    記憶部或いは前記転送先アドレス記憶部から出力された
    アドレスに対して前記所定数を加算或いは減算する演算
    を行い、演算結果を前記転送元アドレス記憶部或いは前
    記転送先アドレス記憶部に格納するアドレス演算部と、 このアドレス演算部に対して、前記所定数を加算させる
    前記指定信号または前記所定数を減算させる前記指定信
    号を出力するアドレス演算機能制御部と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のダイレクト・
    メモリ・アクセス・コントローラ。
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