JPH06194777A - レーザー光源用ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

レーザー光源用ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH06194777A
JPH06194777A JP34417892A JP34417892A JPH06194777A JP H06194777 A JPH06194777 A JP H06194777A JP 34417892 A JP34417892 A JP 34417892A JP 34417892 A JP34417892 A JP 34417892A JP H06194777 A JPH06194777 A JP H06194777A
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JP
Japan
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silver halide
alkyl group
silver
group
emulsion
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JP34417892A
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Takeshi Mitsuhashi
剛 三觜
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生保存性が良く、超迅速処理が可能で残色が
少なく、かつ表面光沢度の低いハロゲン化銀写真感光材
料を提供する。 【構成】 特定のナフトチア(又はセレナ)カルボシア
ニンの少なくとも一つと特定のチア(又はセレナ)カル
ボシアニンの少なくとも一つを含有するハロゲン化銀写
真感光材料において、平均粒径0.8〜2.0μmの未化学熟
成ハロゲン化銀粒子と0.1〜0.6μmの化学熟成済みハロ
ゲン化銀粒子を30:70〜5:95の割合で含有し、水膨潤
率が150%以下であり、かつ600nm以上に分光増感された
ハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザー光による露光に
適したハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【発明の背景】レーザー光源を用いる記録方式における
半導体レーザー等の普及により、高画質化が進むに伴っ
て、光感度で経時安定性に優れたレーザー光源用ハロゲ
ン化銀写真感光材料が要求されるようになった。更に現
在では、従来のHe-Neレーザーに代表される633nmの光源
から、近年実用化された670〜650nmの半導体レーザーま
での露光光源に対して安定した性能を持つレーザー光源
用感光材料が求められている。更に、CTやMRIなど
の診断機器では撮影機器と直結した専用処理が行われて
おり、迅速処理及び現像処理剤の補充量が少ない場合な
どには、現像遅延による感度低下を免れ得なかった。
【0003】一方、フィルムの迅速処理化に伴い、ハロ
ゲン化銀粒子の小粒径化、省銀化が計られてきたが、そ
のため表面光沢が強くなり、画像やキャラクターが見づ
らくなるデメリットも出てきた。この表面光沢を抑える
ため、ポリマーマット剤やシリカ粒子などを添加する方
法が従来から知られていたが、いずれも失透性を増す等
の問題がある。その改善方法として未化学熟成のハロゲ
ン化銀粒子を乳剤層に添加する方法があるが、増感色素
が単独使用の場合には特に経時でのセンシトメトリー性
能を劣化させる欠点がある。
【0004】
【発明の目的】従って本発明の目的は、生保存性が良
く、超迅速処理が可能で残色が少なく、かつ表面光沢度
の低いハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。
【0005】
【発明の構成】本発明の上記目的は、前記一般式(I)
で示される増感色素〔化1〕の少なくとも一つと一般式
(II)で示される増感色素〔化2〕の少なくとも一つを
含有するハロゲン化銀写真感光材料において、平均粒径
0.8〜2.0μmの未化学熟成ハロゲン化銀粒子と0.1〜0.6
μmの化学熟成済みハロゲン化銀粒子を30:70〜5:95の
割合で含有し、水膨潤率が150%以下であり、かつ600nm
以上に分光増感されたハロゲン化銀写真感光材料によっ
て達成される。
【0006】
【発明の具体的構成】まず前記一般式(I)及び(II)
で示される増感色素について説明する。
【0007】
【化3】
【0008】一般式(I)において、R1及びR5で表さ
れるアルキル基としては炭素数1〜5の低級アルキル基
が好ましく、ヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホ
基で置換されてもよい。R1及びR5で表されるアルコキ
シ基としても炭素数1〜5の低級アルコキシ基が好まし
い。R1及びR5で表されるハロゲン原子としては塩素、
弗素、沃素等が挙げられるが、塩素原子が好ましい。R
2及びR4で表されるアルキル基も炭素数1〜5の低級ア
ルキル基が好ましく、カルボキシル基やスルホ基で置換
されてもよい。R3で表されるアルキル基も炭素数1〜
3の低級アルキル基が好ましく、アリール基、ハロゲン
原子で置換されてもよい。Y1 -で表される対イオンとし
ては、ハロゲンイオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸
イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、p-トルエンスルホ
ン酸イオン、メチル硫酸イオン等が挙げられるが、R1
又はR5が分子内塩を形成する(m=0)ことが好まし
い。
【0009】一般式(II)において、R6、R7、R11
びR12で表されるアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
原子については、一般式(I)のR1及びR5で説明した
各基と同様の基を挙げることができる。R8及びR10
表されるアルキル基も、一般式(I)のR2及びR4で説
明したアルキル基と同様の基が挙げられる。R8及びR
10で表されるアラルキル基としては、ベンジル、フェネ
チル基等が挙げられ、カルボキシル基やスルホ基で置換
されてもよい。Y2 -で表される対イオンとしては、一般
式(I)のY1 -で説明した基と同様の基が挙げられる
が、一般式(II)においても、R8又はR10が分子内塩
を形成する(m=0)ことが好ましい。
【0010】以下に一般式(I)及び(II)で示される
増感色素(本発明の増感色素と称す)の代表的具体例を
挙げるが、これらに限定されない。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】これら本発明の増感色素は、米国特許660,
408号、米国特許3,149,105号等に記載の合成法に準じて
容易に合成することができる。
【0020】本発明の増感色素の使用量はハロゲン化銀
の種類、銀量などによって一様ではないが、ハロゲン化
銀1モル当たり合計(I+II或はI又はIIの複数)で0.
005〜1.0gが好ましく、より好ましくは0.01〜0.6gであ
る。
【0021】増感色素の添加時期は、脱塩工程終了前か
ら化学熟成終了直前までの間であれば何れの時期でもよ
いが、好ましくは化学熟成開始時である。
【0022】次に本発明のハロゲン化銀写真感光材料
(以下、単に「感光材料」ともいう)に用いられるハロ
ゲン化銀粒子について説明する。
【0023】本発明に係る未化学熟成ハロゲン化銀粒子
とは、粒子形成のための物理熟成のみ行った粒子を指
し、一般的には過剰塩類を脱塩したあとの第2熟成(化
学熟成)を省いたハロゲン化銀粒子を言う。本発明にお
いては平均粒径が0.8〜2.0μmで、より好ましくは0.9〜
1.2μmの未化学熟成粒子と、平均粒径0.1〜0.6μmで、
より好ましくは0.15〜0.4μmの化学熟成済み粒子とが重
量比で30:70〜5:95の割合で含有するもので、好ましく
は20:80〜5:95の割合で含有するものである。
【0024】本発明の感光材料は、感光性を有するハロ
ゲン化銀が支持体の片面側のみに塗布された片面感光材
料であり、上述した総ての銀量が片面当たり3.5g/m2
以下であり、より好ましくは2.0〜3.3g/m2である。
【0025】本発明に用いられる化学熟成を施したハロ
ゲン化銀乳剤のハロゲン化銀組成は、例えば臭化銀、沃
臭化銀、塩沃臭化銀などのいずれのハロゲン化銀を用い
てもよい。好ましいハロゲン化銀組成としては30モル%
以下の沃化銀を含む沃臭化銀乳剤が挙げられる。
【0026】ハロゲン化粒子は本発明の構成であれば、
どのような結晶型のものであってもよく、例えば立方
体、8面体、14面体などの単結晶であってもよく、種々
の形状を有した多重双晶粒子であってもよい。
【0027】本発明の感光材料に用いられる乳剤は、公
知の方法で製造できる。例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー(RD)No.17643(1978年12月),22〜23頁の“Emulsi
on Preparation and Types”に記載の方法、或は同(RD)
No.18716(1979年11月),648頁に記載の方法で調製する
ことができる。又、T.H.James著“The Theory of thePh
otographic process”第4版,Macmillan社刊(1977年)38
〜104頁に記載の方法、G.F.Duffin著“Photographic Em
ulsion Chemistry”,Focal Press社刊(1966年)、P.Gla
fkides著“Chimie et Physique Photographique”,Pau
l Montel社刊(1967年)或はV.L.Zelikman他著“Making A
nd Coating Photographic Emulsion",Focal Press社刊
(1964)などに記載の方法により調製することもできる。
【0028】即ち、酸性法、アンモニア法、中性法など
の溶液条件にて順混合法、逆混合法、ダブルジェット
法、コントロール・ダブルジェット法などの混合条件、
コンバージョン法、コア/シェル法などの粒子調製条件
及びこれらの組合せ法を用いて製造することができる。
【0029】ハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.1〜0.6μ
mで、粒径分布の狭い単分散乳剤あるいは粒径分布の広
い多分散乳剤でもよい。なお、ここで言う単分散乳剤と
は、例えば特開昭60-162244号に定義された粒径に関す
る変動係数が0.20以下のハロゲン化銀乳剤を指す。
【0030】単分散乳剤としては、平均粒径が0.1μmよ
り大きいハロゲン化銀粒子で、その少なくとも95wt%の
粒子が平均粒子直径の±40%内にあるような乳剤が挙げ
られる。又、平均粒径が0.25μm〜2μmで、粒子数又は
重量で少なくとも95%のハロゲン化銀粒子が、平均粒径
±20%の範囲内としたハロゲン化銀乳剤も挙げられる。
ここで言う平均粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場
合はその直径、又、立方体や球状以外の球状の粒子の場
合はその投影像を同面積の円像に換算した時の直径であ
る。
【0031】上記の単分散乳剤の製法は公知で、例えば
J.Phot.Sci,12.242〜251,(1963)、特開昭48-36890号、
同52-16364号、同55-142329号、同58-49938号、英国特
許1,413,748号、米国特許3,574,628号、同3,655,394号
などに詳しく記載されている。本発明の感光材料に用い
られる乳剤は、上記の単分散乳剤を得るための方法とし
て、例えば種晶を用い、この種晶を成長核として銀イオ
ン及びハライドイオンを供給し成長させた乳剤を用いて
もよい。本発明に用いられる未化学熟成のハロゲン化銀
乳剤のハロゲン化銀組成は、例えば臭化銀、沃臭化銀、
塩沃臭化銀などのいずれのハロゲン化銀を用いてもよ
い。好ましいハロゲン化銀組成としては30モル%以下の
沃化銀を含む沃臭化銀乳剤が挙げられる。
【0032】未化学熟成のハロゲン化銀粒子の平均粒径
は0.8μm〜2.0μmであればよく、粒径分布の狭い単分散
乳剤あるいは粒径分布の広い多分散乳剤でもよい。
【0033】ハロゲン化銀粒子は本発明の構成であれ
ば、どのような結晶型のものであってもよく、例えば立
方体、8面体、14面体などの単結晶であってもよく、種
々の形状を有した多重双晶粒子であってもよい。
【0034】未化学熟成のハロゲン化銀粒子は、前述し
た本発明に係る化学熟成を施した粒子と同様の方法によ
り調製することができる。本発明に係る乳剤の化学熟成
を施したハロゲン化銀粒子及び未化学熟成のハロゲン化
銀粒子の結晶構造は、内部と外部が異なったハロゲン化
銀組成からなっていてもよく、層状構造をなしていても
よい。特に好ましい態様としての乳剤は、高沃度のコア
部に低沃度のシェル層からなる実質的に二つの明確な層
状構造(コア/シェル構造)を有したハロゲン化銀粒子で
ある。
【0035】高沃度のコア部は沃化銀であって、沃化銀
含有量は20〜40モル%であって、好ましくは20〜30モル
%である。
【0036】コア部の沃化銀以外のハロゲン化銀組成と
しては、臭化銀又は塩臭化銀の何れでもよいが臭化銀比
率の高い組成が望ましい。
【0037】最外層のシェル層は、5モル%以下の沃化
銀を含有するハロゲン化銀であって好ましくは2モル%
以下の沃化銀を含有する層である。最外層の沃化銀以外
のハロゲン化銀としては塩化銀、臭化銀、塩臭化銀の何
れでもよいが臭化銀比率の高い組成が望ましい。
【0038】上記のコア/シェル型乳剤の製法は公知
で、例えばJ.Phot.Sci,24.198.(1976)、米国特許2,592,
250号、同3,505,068号、同4,210,450号、同4,444,877号
或は特開昭60-143331号などに記載の方法を参考にする
ことができる。
【0039】乳剤は可溶性塩類を除去するためにヌーデ
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などを用いてよ
く、好ましい水洗法としては例えば、特公昭35-16086号
記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂
を用いる方法、又は特開昭63-158644号記載の高分子凝
集剤である例示G-3、G-8などを用いる脱塩法を挙げる
ことができる。
【0040】本発明の感光材料に用いられる乳剤は、物
理熟成又は化学熟成前後の工程で、各種の写真用添加剤
を用いることができる。
【0041】このような工程で使用される化合物として
は例えば、前述の(RD)No.17643、(RD)No.18716及び(RD)
No.308119(1989年12月)に記載されている各種の化合物
を用い7ることができる。これら3つの(RD)に記載され
ている化合物の種類と記載箇所を以下に掲載した。
【0042】 添加剤 RD-17643 RD-18716 RD-308119 頁 分類 頁 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV 減感色素 23 IV 998 B 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜27 XI 650右 1005〜6 XI 可塑剤 27 XII 650右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 IX 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明の感光材料の塗布膜の水膨潤率は、38℃・相対湿
度50%で3日間経過した感光材料を21℃の蒸留水に3分
間浸漬した時の塗布膜の厚みの変化量を、浸漬前と比較
した百分率で表し、その値が150%以下であり、好まし
くは100%以下である。
【0043】これらの条件はゼラチン、ラテックス、水
溶性ポリマー等のバインダー量、硬膜剤量を調製してコ
ントロールすることができる。バインダー量としては2.
0〜3.2g/m2が好ましく、ゼラチン硬膜剤としてはアル
デヒド系化合物、トリアジン系化合物、ビニルスルホン
系化合物等が好ましく用いられる。
【0044】本発明の感光材料に用いられる支持体とし
ては、上記のRDに記載されているものが挙げられ、適当
な支持体としてはプラスチックフィルムなどで、支持体
表面は塗布層の接着性を良くするために下引層を設けた
り、コロナ放電や紫外線照射などが施されてもよい。
【0045】感光材料は、ハロゲン化銀乳剤層、保護
層、中間層、フィルター層、紫外線吸収層、帯電防止
層、ハレーション防止層及び裏引き層などの親水性コロ
イド層から構成されていてもよい。
【0046】これらの親水性コロイド層には、結合剤又
は保護コロイドとしてゼラチンを初めとして各種の合成
高分子化合物を用いることができる。
【0047】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの他、
酸処理ゼラチン或はゼラチン誘導体などを用いてもよ
い。ゼラチン以外の合成高分子物としては、例えばヒド
ロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリ
ビニールアルコール、ポリビニールアルコール部分アセ
タール、ポリ-N-ビニールピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド等の単一或は共重合体を用いる
ことができる。本発明の感光材料の写真処理は例えば、
前記のRD-17643のXX〜XXI、29〜30頁或は同308119のXX
〜XXI、1011〜1012頁に記載されているような処理液に
よる処理がなされてよい。この処理は銀画像を形成する
白黒写真処理、或は色素像を形成するカラー写真処理の
何れであってもよい。処理温度は通常18℃〜50℃の範囲
で処理される。
【0048】白黒写真処理での現像剤としては、ジヒド
ロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン)、3-ピラゾ
リドン類(例えば1-フェニル-3-ピラゾリドン)、アミ
ノフェノール類(例えばN-メチル-P-アミノフエノー
ル)などを単独もしくは組み合わせて用いることができ
る。なお、現像液には公知の例えば保恒剤、アルカリ
剤、pH緩衡剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像促進剤、界
面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶解助剤、粘
性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
【0049】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩な
どの定着剤が用いられ、更に硬膜剤として水溶性のアル
ミニウム塩、例えば硫酸アルミニウム或はカリ明礬など
を含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、硬水軟
化剤などを含有していてもよい。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明の態様はこれらに限定されない。
【0051】実施例1 平均粒径0.1μmの沃臭化銀(沃化銀含有率2モル%)種
乳剤を用いて、アンモニア性硝酸銀水溶液と臭化カリウ
ム水溶液をダブルジェット法で添加し、平均粒径0.25μ
mの沃臭化銀(平均沃化銀含有率0.1モル%)の立方晶単
分散乳剤を成長させた。変動係数(σ/r)は0.17であ
った。
【0052】上記乳剤を化学熟成直前に溶解し、温度が
一定になったところで表1に示す数種の色素を添加し、
チオシアン酸アンモニウム、塩化金酸及びチオ硫酸ナト
リウムを加えて化学増感を施した後、4-ヒドロキシ-6-
メチル-1,3,3a,7-テトラザインデンを加えた。
【0053】又、この乳剤に、下記に示す通り調製した
未化学熟成乳剤を表1に示す比率で混合した。
【0054】(未化学熟成乳剤の調製)平均粒径0.3μm
の沃臭化銀(沃化銀含有率2モル%)種乳剤を用いて、
アンモニア法で平均粒径1.10μm、沃化銀含有率3モル
%の単分散乳剤を成長させた。変動係数は0.17であっ
た。
【0055】尚、乳剤塗布液には、下記の添加剤をハロ
ゲン化銀1モル当たり添加した。
【0056】 ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロライド 30mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 1g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 10mg 2−メルカプトベンゾチアゾール 10mg トリメチロールプロパン 9g 1,1-ジメチロール-1-ブロム-1-ニトロメタン 10mg C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g
【0057】
【化12】
【0058】(乳剤面側保護層液)下記組成のものであ
る。添加量は塗布液1リットル当たりの量で示す。
【0059】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2g スルホ琥珀酸(i-アミル・デシル)エステル・ナトリウム塩 1g ポリメチルメタクリレート4μm粒子 二酸化珪素粒子(面積平均粒子1.2μmのマット剤) 0.5g ルドックスAM(デュポン社製コロイドシリカ) 30g 2-4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-1,3,5-トリアジン・ナトリウム塩の 2%水溶液(硬膜剤) 10cc 35%ホルマリン(硬膜剤) 2cc グリオキザール40%水溶液(硬膜剤) 1.5cc バッキング層として、ゼラチン400g、平均粒径6μmの
ポリメチルメタクリレート2g、硝酸カリウム24g、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム6g、下記ハレーシ
ョン防止染料−1 20gよりなる染料乳化分散物を2g/m
2相当、及びグリオキザールからなるバッキング層液を
調製し、グリシジルメタクリレート-メチルアクリレー
ト-ブチルメタクリレート共重合体(50:10:40重量
比)を、その濃度が10wt%になるように希釈して得た共
重合体水性分散液を下引液として塗設したポリエチレン
テレフタレートベースの片側の面に、ゼラチン、マット
剤、グリオキザール、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムからなる保護層液と共に塗布して得られたバッキ
ング済みの支持体を用意した。
【0060】塗布量はバッキング層、保護層共それぞれ
ゼラチン付量として2.0g/m2である。
【0061】
【化13】
【0062】前記裏引き済みベースに、前記乳剤塗布液
及び保護層をスライドホッパーにて2層同時重層塗布し
試料を得た。塗布量は銀量換算で3.0g/m2、ゼラチン
量は乳剤層3g/m2、保護層が1.2g/m2であった。
【0063】この様にして得られた各試料を用いて写真
性能を評価した。許価方法は次の如くである。
【0064】<センシトメトリー>写真特性は波長633n
mのHe-Neレーザー光と670nm半導体レーザー光でウェッ
ジ像を焼き付けた14×17cmのフィルムで評価した。な
お、処理はXレイ用自動現像機SRX-502、現像液XD-SR、
定着液XF-SR(いずれもコニカ[株]製)を用いて現像
温度35℃で45秒処理を行った。表1中の感度について
は、633nm光に対する感度は比較試料1を100とし、670n
m光に対する感度は比較試料3を100として表した相対感
度である。
【0065】<残色性>残色性については、未露光フィ
ルム(14×17cm)を上記処理により現像処理した後、写
真観察用光源台で目視により下記4段階による残色の評
価をした。
【0066】A:色素残りが全くない B:色素残りは僅かにあるが、診断に支障がない C:色素残りが診断上、気になる程度存在する D:色素残りが明らかにあり、診断上支障がある <光沢度>生試料をタングステン光でDmaxに達するま
で露光し、SRX-502で35℃、45秒処理した後、乳剤面側
の光沢度をデジタル変角光沢計(日本電色工業製VG-1D
型)光入射角θ=20°で測定した。評価基準は下記の5
段階である。
【0067】20未満 :光沢が非常に弱い 20以上25未満:光沢が弱い 25以上30未満:実用上問題のないレベル 30以上35未満:光沢が強い 35以上 :光沢が非常に強い <保存性>生試料を40℃・70%RHで48時間放置した後、
上記センシトメトリー測定方法と同様に感度を求め、未
処理の試料と比較した。
【0068】結果を併せて表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】表1の結果から明らかなように、本発明に
係る試料のいずれもが、比較試料に比べ感度、保存性に
優れ、かつ残色性、光沢度も良好なことがわかる。
【0071】
【発明の効果】本発明により、生保存性に優れ、超迅速
処理適性があり、残色及び表面光沢度が少ないレーザー
露光に適したハロゲン化銀写真感光材料を提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される増感色素の
    少なくとも一つと一般式(II)で示される増感色素の少
    なくとも一つを含有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、平均粒径0.8〜2.0μmの未化学熟成ハロゲン化銀
    粒子と0.1〜0.6μmの化学熟成済みハロゲン化銀粒子を3
    0:70〜5:95の割合で含有し、水膨潤率が150%以下で
    あり、かつ600nm以上に分光増感されたことを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1及びR5は同一でも異なってもよく、各々、
    水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子又
    はカルボキシル基を表す。R2及びR4は同一でも異なっ
    てもよく、各々、アルキル基を表し、R3はアルキル基
    を表す。X1及びX2は同一でも異なってもよく、各々、
    硫黄原子又はセレニウム原子を表す。Y1 -は対イオンを
    表し、mは0又は1を表すが、分子内塩を形成する場合
    はm=0である。〕 【化2】 〔式中、R6、R7、R11及びR12は同一でも異なっても
    よく、各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハ
    ロゲン原子、ヒドロキシル基又はカルボキシル基を表
    す。R8及びR10は同一でも異なってもよく、各々、ア
    ルキル基又はアラルキル基を表し、R9はアルキル基を
    表す。X3及びX4は同一でも異なってもよく、各々、硫
    黄原子又はセレニウム原子を表す。Y2 -は対イオンを表
    し、nは0又は1を表すが、分子内塩を形成する場合は
    n=0である。〕
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