JPH06194263A - 光学スクリーン - Google Patents

光学スクリーン

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JPH06194263A
JPH06194263A JP35656592A JP35656592A JPH06194263A JP H06194263 A JPH06194263 A JP H06194263A JP 35656592 A JP35656592 A JP 35656592A JP 35656592 A JP35656592 A JP 35656592A JP H06194263 A JPH06194263 A JP H06194263A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学部品について種類の異なる性能を評価す
るに当たり、同一の光学スクリーンにより行うことがで
きるように改良された汎用的光学スクリーンを提供する 【構成】 光学スクリーン10は、光学部品の性能評価
のために第1のパターン又はこれより小さい第2のパタ
ーンの少なくとも一つを選択的に表示する光学スクリー
ンであって、第1のスクリーン板20と、第2のスクリ
ーン板26と、滑動機構22とを備えている。第1のス
クリーン板は、開口部24と、かつその面上に一部が該
開口部により欠落した第1のパターンを有している。第
2のスクリーン板は、第1のスクリーン板の裏面にほぼ
面接触させるように配置され、かつその面上には第1の
パターンの欠落部分と第2のパターンの少なくとも一つ
が併記されている。滑動機構は、第2のスクリーン板を
第1のスクリーン板の裏面に沿って移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学部品評価用の光学
スクリーンの構造に関し、更に詳しくは、レンズ鏡筒な
どの光学部品を評価する際に使用する光学スクリーンで
あって、種類の異なるスクリーンパターンをそれぞれ表
示するスクリーン板を組み合わせて、一つの装置で複数
の種類の性能評価が行えるように改良された汎用の光学
スクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】本明細書で、光学スクリーンとは、光学
部品の性能を評価するための光学スクリーンを備えた評
価装置全体を意味するものである。光学スクリーンは、
光学部品の性能を評価するために検査、調整工程でしば
しば使用されている。ここでは、カメラ一体型VTR等
に使用する撮像部を例にして説明する。カメラ一体型V
TR等に使用する撮像部は、一般に自動的に焦点を合わ
せるオートフォーカス機能と、撮影者が任意にテレ・ワ
イド撮影を行えるようにズーム機能を有しており、これ
を実行させるためにレンズ鏡筒制御部は、フォーカス駆
動部とズーム駆動部とを合わせ持っている。
【0003】そこで、レンズ鏡筒自体及びレンズ鏡筒制
御部を製作する過程において、若しくはこれらを研究、
開発する過程において、従来、これら2つの機能のそれ
ぞれについて別個の専用光学スクリーン装置により適当
な映像を得て、これらの機能を評価することが多く行わ
れている。通常、フォーカス駆動部の性能は、スクリー
ン板に記された専用のパターンをレンズ鏡筒を介して実
写してモニターにその画像を表示し、表示した画像のパ
ターン境界部分の明瞭性を評価することにより判断され
る。使用する専用パターンは、例えば、縦1,200m
m、横1,600mmの大きさのスクリーンにスクリーン
の中心から外側まで図6(a)に示すように描かれた線
対称の放射状白黒模様のパターンである。そのパターン
を実写し、白と黒に塗り分けられた境界部分の明暗差を
測定することにより、フォーカス駆動部の性能評価を行
う。
【0004】また、ズーム駆動部の性能は、ズーム動作
を行いながらスクリーン板に記された専用パターンをレ
ンズ鏡筒を介して実写してモニターにその画像を表示
し、モニターに表示される画像がズーム動作中に光軸中
心のズレに起因して発生する像飛び・揺れを伴うか否か
を目視して判断することにより、評価されている。パタ
ーンは、一般に多数の小さい図形からなるパターンであ
って、例えば縦300mm、横400mmのスクリーンに図
6(b)に示すような漢字等の文字或いはバーコード状
の図形を多数表示したものである。ところで、上述の2
種類の駆動部の性能評価を行うに当たり、従来は、オー
トフォーカス評価用パターンと像飛び・揺れ評価用パタ
ーンをそれぞれ個別に表示した個別の専用スクリーン板
を用意し、各々別の評価スクリーン固定用基台上に載せ
た個別の専用光学スクリーンを用意していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の評価工程では、
上述のようにオートフォーカス機能評価と像飛び・揺れ
評価のためにそれぞれ個別の専用光学スクリーンを使用
していたので、次のような問題があった。第1には、そ
れぞれの光学スクリーンを別個に設置するため、評価す
べき光学部品をその間で移動する作業が必要になり、そ
れだけコストが嵩み、時間を要した。第2には、評価工
程が2工程で構成されているため、電気的接合を含むレ
ンズ鏡筒の脱着が工程毎に必要になると言ったように、
評価作業が煩雑になり、それだけコストが嵩み、時間を
要した。第3には、2個の光学スクリーンを設置する空
間がそれぞれ必要になり、作業建物のコストが増大し
た。
【0006】上述のような問題に鑑み、本発明の目的
は、光学部品について種類の異なる性能を評価するに当
たり、従来のようにそれぞれ個別の専用光学スクリーン
を必要とすることなく、同一の光学スクリーンにより行
うことができるように改良された汎用的光学スクリーン
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、オートフォ
ーカス評価用パターンと像飛び・揺れ評価用パターンと
を組み合わせて共通のスクリーン板に表示することに着
目し、研究の末、以下に説明するような本発明を発明す
るに至った。上述の目的を達成するために、本発明に係
る光学スクリーンは、光学部品の性能評価のために第1
のパターン又はこれより小さい第2のパターンの少なく
とも一つを選択的に表示する光学スクリーンであって、
開孔部を有し、かつ前記第1のパターンの一部が該開孔
部により欠落したパターンが面上に記された第1のスク
リーン板と、第1のスクリーン板の裏面にほぼ面接触さ
せるように配置され、かつ前記第1のパターンの欠落部
分と前記第2のパターンの少なくとも一つを併記した第
2のスクリーン板と、第2のスクリーン板を第1のスク
リーン板の裏面に沿って移動させる滑動機構とを具備
し、滑動機構により第2のスクリーンを移動させて、第
1のスクリーン板の開孔部から第2のスクリーン板に併
記した前記パターンのいずれかを選択的に出現させるよ
うにしたことを特徴としている。
【0008】本発明で使用する第1及び第2のパターン
は、それぞれ光学部品についての種類の異なる性能評価
に必要な別個のパターンであって、任意の図形又は文
字、例えば白黒画、文字、バーコード、三角形、円形等
を描いたものであり、第2のパターンは、第1のスクリ
ーンの開孔部の寸法と同じ大きさのパターンである。第
2のスクリーン板には、第1のスクリーン板の開孔部に
対応する第1のパターンの欠落部分と任意の数の第2の
パターンを併記することができる。本発明で使用する滑
動機構は、第2のスクリーン板を第1のスクリーン板の
裏面に沿って円滑に移動させるようにした常用の機構
で、例えば第2のスクリーンを保持した走行体を直線状
の軌道上で、或いは円形ないし任意の曲線状の軌道上で
滑動させるようにしたもの等がある。
【0009】本発明の望ましい実施態様では、上述の光
学スクリーンにおいて、滑動機構は、第2のスクリーン
板を直線滑動させるものであって、第2のスクリーン板
に併記したパターンは、直線滑動方向に順に並べて配置
されていることを特徴としている。
【0010】本発明の別の望ましい実施態様では、上述
の光学スクリーンにおいて、滑動機構は、第2のスクリ
ーン板を回動させるものであって、第2のスクリーン板
に併記したパターンは、回動中心を中心とする円周上で
回動方向に順に並べて配置されていることを特徴として
いる。
【0011】
【作用】本発明の上記構成では、第1のスクリーン板に
は、開孔部が設けられ、かつ第1のパターンの一部が該
開孔部により欠落したパターンが面上に記されており、
第2のスクリーン板には、少なくとも第1のパターンの
欠落部分と第2のパターンの少なくとも一つとが併記さ
れており、第2のスクリーン板を第1のスクリーン板の
裏面にほぼ面接触させるようにして配置し、滑動機構に
より第1のスクリーン板の裏面に沿って第2のスクリー
ン板を移動させることにより、開孔部から第2のスクリ
ーン板に併記したパターンのいずれかを選択的に出現さ
せるようになっている。
【0012】第1のパターンにより光学部品を評価する
場合には、滑動機構により第2のスクリーン板を移動さ
せて、第1のスクリーン板の開孔部に合わせて第1のパ
ターンの欠落部分を配置し、第1のスクリーン板を補完
することにより、所要の第1のパターンを完成する。ま
た、第2のパターンにより光学部品を評価する場合に
は、滑動機構により第2のスクリーン板を移動させて、
第1のスクリーン板の開孔部に合わせて第2のパターン
を配置し、その開孔部を介して第2のパターンを使用す
る。
【0013】
【実施例】以下に、添付図面を参照して実施例に基づき
本発明をより詳細に説明する。図1は本発明に係る光学
スクリーンの第1の実施例の構成を示す模式的斜視図で
あり、図2は図1に示す光学スクリーンの要部の構成を
示す平面図であり、図3は図1に示した光学スクリーン
のスクリーン板とその上に描かれたパターンとを示して
おり、図3(a)は大スクリーン板とその上に描かれた
パターンを示し、図3(b)は小スクリーン板とその上
に描かれた2個のパターンを示している。
【0014】図1に示すように、光学スクリーン10
は、端面の壁にスクリーン板を保持するスクリーン室1
2と、スクリーン室12を遮光する遮光パネル13と、
大スクリーン板を保持する架台15と、大スクリーン板
20とから構成されている。他に付属の部品として、性
能評価すべきレンズ鏡筒Aを脱着自在に取り付ける取り
付け台14と、レンズ鏡筒により撮像したスクリーン板
上のパターンを画像処理して表示するモニター16と、
装置の操作及び制御を行う電装部18とが設置されてい
る。モニター16の画面には、縦横に細かい格子状の枡
目が入っており、ズーム動作でテレ操作からワイド操作
に又はその逆にする際に、画面に表示したスクリーンの
パターンに着目し、モニター画面の枡目からの画像の移
動量を観察して像飛び・揺れ量を評価する。取り付け台
14、モニター16及び電装部18は、光学部品を評価
するために使用されて来た光学スクリーンに従来から設
けられていたものと同じものであるから、本明細書では
それらについてこれ以上の説明を省略する。
【0015】スクリーン室12は、外光の影響を防止す
るために、図1に示すように周囲が外光遮光パネル13
で囲まれ、かつ所定の照度に維持するために照明装置
(図示せず)が具備された部屋であって、取り付け台1
4から約2m離れて対向する端面に大スクリーン板20
を保持する架台15を収容している。尚、大スクリーン
板20は、架台15上を移動できるような移動台(図示
せず)に保持されていて、取り付け台14からの距離が
調節可能になっている。大スクリーン板20は、横1,
600mm、縦1,200mmであって、その中央部には横
400mm、縦300mmの開孔部24が設けられている。
更に、任意のパターン、例えば本実施例では図3(a)
に示すパターン(以下、パターンAと言う)が貼着ない
し描かれている。図3(a)のパターンは、図6(a)
のパターンから開孔部24の部分が欠落しているもので
ある。本実施例では、その中央に開孔部が設けられてい
るが、必ずしも中央に設ける必要はなく、任意の場所に
設けることができるし、また、開孔部の形状は、長方形
である必要なく、任意に形状、例えば扇形、円形、楕円
形、三角形の形状でもよい。
【0016】小スクリーン板26は、大スクリーン板2
0の裏面に沿って面接触するようにして配置されてい
る。更に、大スクリーン板20の裏面には、小スクリー
ン板26を移動させるために図2に示すような滑動機構
22が取り付けてあって、滑動機構22は、次に説明す
る構成により、小スクリーン板26を大スクリーン板2
0の裏面に接して定ピッチで大スクリーン板20に対し
て並進させ、大スクリーン板20の開孔部24に合致さ
せることができる。滑動機構22は、図2に示すよう
に、上下に平行に設けられた2本の直線軌条28と、小
スクリーン板26を保持しながら、この2本の軌条28
上をそれに沿って走行する走行体30と、走行体30を
駆動して軌条28上を走行させるリニアアクチュエータ
としてエアシリンダー32とを備えている。
【0017】2本の軌条28は、大スクリーン板20の
開孔部24の開口縁部の上下にそれぞれ設けられてい
る。走行体30は、2本の軌条28に沿ってそれぞれ走
るように設けられた2個のガイド部34を備え、ガイド
部34を連結している中央連結部材36で2本の軌条2
8の間に小スクリーン板26を保持し、移動させる。エ
アシリンダー32は、走行体30の適所に取り付けられ
ており、電装部18からの制御により動作して走行体3
0を大スクリーン板20に対して並進させ、小スクリー
ン板26上のパターンを大スクリーン板20の開孔部2
4に合致する位置に移動させる。
【0018】小スクリーン板26は、図3(b)に示す
ように2個のパターンB及びCを備えており、図面の左
がパターンBであり、図面の右がパターンCである。パ
ターンBは、大スクリーン板20の開孔部24により欠
落した第1パターンの一部である。小スクリーン板26
を動かして、パターンBを大スクリーン板20の開孔部
24に合わせたとき、パターンBがパターンAを補完し
てオートフォーカス機能を評価する専用の第1パターン
を形成する。また、パターンCは、大スクリーン板20
の開孔部24と同じ大きさの第2パターンを構成し、モ
ニター16の画面上で像飛び・揺れを目視してズーム機
能を評価する専用パターンである。小スクリーン板26
を動かして、パターンCを大スクリーン板20の開孔部
24に合わせたとき、パターンCは、開孔部24を介し
てレンズ鏡筒に向け出現する。
【0019】本実施例では、パターンAとパターンBと
が協同して形成する第1パターンは、図6(a)に示す
パターンと同じものであり、パターンCは図6(b)に
示すパターンと同じものである。しかし、これらのパタ
ーンは、これに限られるものではなく所望のパターンで
よい。また、小スクリーン板26は、大スクリーン板2
0の開孔部24より大きく、かつ大スクリーン板20と
協同して前述のパターン形成が可能であれば、特に寸
法、形状に制約はない。
【0020】上述の構成により、従来の光学スクリーン
では、それぞれ別個の専用光学スクリーンを必要とし
た、光学部品のオートフォーカス機能とズーム機能の2
種類の性能評価について、第1の実施例は、単独の光学
スクリーンによりこれを可能としている。
【0021】次に本発明に係る第2の実施例を図4を参
照して説明する。第2の実施例は、第1の実施例とは滑
動機構の構造が異なる改変例である。この実施例では、
第1の実施例と同様に、小スクリーン板41は、大スク
リーン板20の裏面に沿って面接触するようして配置さ
れている。更に、大スクリーン板20の裏面には、小ス
クリーン板41を移動させるために図4に示すような滑
動機構40が取り付けてあって、滑動機構40は、次の
説明する構成により、小スクリーン板41を大スクリー
ン板20の裏面に接して定ピッチで大スクリーン板20
に対して並進させ、大スクリーン板20の開孔部24に
合致させることができる。滑動機構40は、図4に示す
ように、間隔を維持するようにして上下に設けられた2
本の同心円弧からなる曲線軌条42と、小スクリーン板
41を保持しながら、この2本の軌条42上をそれに沿
って走行する走行体44と、軌条42上を走行するよう
に走行体44を駆動するロータリアクチュエータとして
エアシリンダー46とを備えている。
【0022】2本の軌条42は、大スクリーン板20の
開孔部24の開口縁部の上下にそれぞれ設けられてい
る。走行体44は、2本の軌条42に沿ってそれぞれ走
るように設けられた2個のガイド部48を備え、ガイド
部48を連結している中央連結部材50により2本の軌
条42の間に小スクリーン板41を保持し、移動させ
る。エアシリンダー46は、走行体44の適所に取り付
けられており、電装部18からの制御により動作して走
行体44を並進させ、小スクリーン板41を大スクリー
ン板20の開孔部24に合致する位置に移動させる。本
実施例において、大スクリーン板20及び小スクリーン
板41に描写又は貼着されたパターンは、第1の実施例
と同じものであり、その他の部品も第1の実施例と同様
のものである。本実施例では、小スクリーン板41は、
円環の一部をなす形状をしている。しかし、大スクリー
ン板20の開孔部24より大きく、かつ前述したように
大スクリーン板20と協同してパターン形成が可能であ
れば、特に寸法、形状に制約はない。
【0023】図5は、図4に示した第2の実施例の小ス
クリーン板の改変例を示す説明図であって、図5(a)
は小スクリーン板の斜視図であり、図5(b)は小スク
リーンの正面図である。小スクリーン41は、回転円盤
状であって、その回転軸の端部にはロータリアクチュエ
ータとしてエアシリンダー46を備えてある。小スクリ
ーン41の表面には、同一半径の円周上に多数のパター
ンB、C、D・・(図5(b)では、簡単のため3個の
パターンのみが図示されている)が貼着または描かれて
いる。パターンB、パターンC及びパターンDは、それ
ぞれ図3(b)に示すパターンB、図3(b)に示すパ
ターンC及び任意の別のパターンである。エアシリンダ
ー46により小スクリーン41を回転して所望のパター
ンを大スクリーン板20の開孔部24に合致させる。
【0024】上述の構成により、従来の光学スクリーン
では、それぞれ別個の専用光学スクリーンを必要とし
た、光学部品のオートフォーカス機能とズーム機能の2
種類の性能評価について、第2の実施例は、第1の実施
例同様、単独の光学スクリーンによりこれを可能として
いる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、滑動機構により第2のスクリ
ーンを移動させて、第1のスクリーン板の開孔部から第
2のスクリーン板に併記した複数のパターンのいずれか
を選択的に出現させている。これにより、本発明に係る
光学スクリーンは、第1のパターンを必要とする光学部
品の性能評価では、第1のスクリーン板の第1のパター
ンの欠落部分を第2のスクリーン板のパターンの一つに
より補完して第1のパターンを完成し、第2のパターン
を必要とする光学部品の性能評価では、第1のスクリー
ン板の開孔部から第2のパターンを出現させることがで
きる。従って、本発明に係る光学スクリーンは、光学部
品について同一の装置で2種類以上の光学的評価を行う
ことができ、かつ従来はスクリーン板毎に必要であった
スクリーン室、モニター、電装部等を共通にできるの
で、評価装置に必要なコストを軽減できる。本発明に係
る光学スクリーンの使用により、従来のような別個の専
用光学スクリーン毎のレンズ鏡筒の脱着作業及び光学部
品の移動作業が不要になって、評価作業に要する人手と
コストが軽減され、また評価装置を設置する空間が節減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学スクリーンの第1の実施例の
模式的斜視構成図である。
【図2】図1に示した光学スクリーンの要部の平面図で
ある。
【図3】図3(a)は大スクリーン板及びその上のパタ
ーン図、図3(b)は小スクリーン板及びその上のパタ
ーン図である。
【図4】本発明に係る光学スクリーンの第2の実施例の
要部を示す平面図である。
【図5】図5は本発明に係る光学スクリーンの第2の実
施例の改変例の要部を示し、図5(a)は小スクリーン
板の斜視図であり、図5(b)は小スクリーン板上のパ
ターン図である。
【図6】従来の光学スクリーンに使用されているパター
ンの一例であって、図5(a)はオートフォーカス機能
評価用パターン図、図5(b)は像飛び・揺れ評価用パ
ターン図である。
【符号の説明】
10 本発明に係る実施例の光学スクリーンとその付属
部品 12 スクリーン室 13 外光遮光パネル 14 取り付け台 15 架台 16 モニター 18 電装部 20 大スクリーン板 22 滑動機構 24 開孔部 26、41 小スクリーン板 28 直線軌条 30、44 走行体 32、46 エアシリンダー 34、48 ガイド部 36、50 中央連結部材 40 第2の実施例の滑動機構 42 曲線軌条

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品の性能評価のために第1のパタ
    ーン又はこれより小さい第2のパターンの少なくとも一
    つを選択的に表示する光学スクリーンであって、 開孔部を有し、かつ前記第1のパターンの一部が該開孔
    部により欠落したパターンが面上に記された第1のスク
    リーン板と、 第1のスクリーン板の裏面にほぼ面接触させるように配
    置され、かつ前記第1のパターンの欠落部分と前記第2
    のパターンの少なくとも一つを併記した第2のスクリー
    ン板と、 第2のスクリーン板を第1のスクリーン板の裏面に沿っ
    て移動させる滑動機構とを具備し、 滑動機構により第2のスクリーンを移動させて、第1の
    スクリーン板の開孔部から第2のスクリーン板に併記し
    た前記パターンのいずれかを選択的に出現させるように
    したことを特徴とする光学スクリーン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した光学スクリーンにお
    いて、 前記滑動機構は、第2のスクリーン板を直線滑動させる
    ものであって、第2のスクリーン板に併記した前記パタ
    ーンは、前記直線滑動方向に順に並べて配置されている
    ことを特徴とする光学スクリーン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した光学スクリーンにお
    いて、 前記滑動機構は、第2のスクリーン板を回動させるもの
    であって、第2のスクリーン板に併記した前記パターン
    は、前記回動中心を中心とする円周上で回動方向に順に
    並べて配置されていることを特徴とする光学スクリー
    ン。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した光学スクリーンにお
    いて、 第2のスクリーン板を滑動させる滑動機構はリニアアク
    チュエータとすることを特徴とする光学スクリーン。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載した光学スクリーンにお
    いて、 第2のスクリーン板を滑動させる滑動機構はロータリア
    クチュエータとすることを特徴とする光学スクリーン。
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