JPH06193003A - マンガンレールと普通レールの接続構造および接続方法 - Google Patents

マンガンレールと普通レールの接続構造および接続方法

Info

Publication number
JPH06193003A
JPH06193003A JP35674092A JP35674092A JPH06193003A JP H06193003 A JPH06193003 A JP H06193003A JP 35674092 A JP35674092 A JP 35674092A JP 35674092 A JP35674092 A JP 35674092A JP H06193003 A JPH06193003 A JP H06193003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
manganese
welding
rails
ordinary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35674092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nagahiro
秀雄 永廣
Atsushi Komori
小森  篤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP35674092A priority Critical patent/JPH06193003A/ja
Publication of JPH06193003A publication Critical patent/JPH06193003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロッシングレール部等に設けられるマンガ
ンレールと普通レールとの接続に際し、列車通過時の騒
音・振動を小さく抑えるとともに、レール接続を容易か
つ安価に行うことができ、しかも列車通過時の曲げ荷重
に十分耐えられるレール接続構造および方法を提供す
る。 【構成】 マンガンレールMnと普通レールScとを突
き合わせ、かつI形開先によりそのレール突合せ部に沿
ってMIG溶接を所定の溶接ロボットにより行う。その
後、その溶接部10を中間において、両側のレール側面
に補強プレート11を配置し、かつボルト12等により
締め付けて、溶接部10と補強プレート11とによる複
合的なレール接続構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マンガンを10%以
上含むマンガン鋼からなるマンガンレールと機械構造用
炭素鋼(以下、炭素鋼と称する)からなる普通レールと
を接続する構造並びに方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図8に示すようにレールが
クロスする部分(クロッシングレール部)Cに、10%
以上のマンガンを含む、いわゆるマンガンレールMnが
用いられている。そして、マンガンレールMnの両側に
通常の炭素鋼からなる普通レールScが接続されること
となる。マンガンレールMnは耐磨耗性が高いため、ク
ロッシングレール部の耐久性が高められる。
【0003】従来、このようなマンガンレールMnと普
通レールScとは、材質が異なるため溶接が難しく、そ
のため両レールを溶接することなく、突合せ部のレール
両側部に継目プレートをボルト締めして、上記両レール
を接続することが行われている。しかしながら、この接
続構造では、列車が普通レールとマンガンレールとの継
目部を通過する際、その隙間により大きな騒音と振動を
生じ、これは特に速度が大きいほど著しいため、高速運
行上のネックとなっている。
【0004】一方、上記のような問題を解消するため
に、マンガンレールと普通レールを突き合わせて被覆ア
ーク溶接する試みも行われている。その場合には、同レ
ールの突合せ部に、相当大きなV形開先を形成し、さら
にそれぞれのレールの端面に、成分調整および脆化抑制
のためのいわゆるバタリング層を形成した後、その大き
なV形開先を埋めるように被覆アーク溶接をすることと
なる。この被覆アーク溶接による接続構造によれば、上
述の列車通過時の騒音の問題が解消し、またその接続部
の強度も得られるのであるが、その溶接作業に要する時
間が極めて長く、したがって接続コストが相当高くなっ
てしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マンガンレ
ールと普通レールを安価に、かつ必要な接続強度も満た
すように接続する構造並びに方法を提供することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず、接続構造に関する
発明では、マンガンレールと普通レールの接続部分に形
成されたI形開先による突合せ溶接部と、その突合せ溶
接部をレール幅方向から挟むように向い合って両側のレ
ール側面に位置し、かつその溶接部の幅より長く、それ
ぞれ上記両レールにまたがって配置された補強プレート
と、これらの補強プレートを当該各レールをそれぞれ貫
通して締結するボルト手段とを含むことを特徴とする。
【0007】また、このような接続構造を得るための方
法の発明においては、マンガンレールと普通レールの各
端部をI形開先により突き合わせて溶接する。次いで、
その突合せ溶接部を補強プレートで挟み、かつボルト手
段によりそれら補強プレートを締結する。
【0008】
【作用】このような接続構造および方法によれば、マン
ガンレールと普通レールの継目に隙間が生じないから、
列車通過時の騒音・振動が小さい。また、I形開先によ
る溶接によれば、入熱量が小さく、マンガンレールの脆
化も抑制される。かつ、そのような溶接部と補強プレー
トとの双方により、列車通過による曲げ荷重に耐え得る
接続強度が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるレール接続構
造および方法を説明する。図1は、マンガンレールMn
と普通レールScとの接続部を示すものである。ここ
で、両レールMnおよびScの突合せ部には、比較的隙
間の狭いI形開先による溶接部10が形成されるととも
に、その溶接部10を両側から挟むように向い合って一
対の補強プレート11が配置されている。補強プレート
11は、溶接部10の幅より長い板状の部材で、マンガ
ンレールMnと普通レールScとにまたがって、図2に
示すように両側のレール側面に互いに平行に設けられ、
さらにこれらの補強プレート11を締結するFe−Cr
−Mo鋼製のボルト12およびナット14が設けられて
いる。
【0010】図3にも示すように、各補強プレート11
には、複数のボルト孔13が形成され、また、これに対
応する位置において、マンガンレールMnおよび普通レ
ールScには、その高さ方向の中間部を貫通するボルト
孔15が形成されている。各ボルト12は、これらボル
ト孔13および15を貫き、反対側の補強プレート11
から突出したネジ部に、ナット14がダブルで締め込ま
れている。
【0011】このような溶接部10と補強プレート11
およびボルト12等によるレール接続構造は、例えば次
のようにして得られる。まず、図4に示すように、マン
ガンレールMnと普通レールScとを突き合わせ、I形
開先によりこれら突合せ部の全断面にわたって溶接す
る。このI形開先の隙間aは、例えば12〜15mm程度
の狭開先とされる。この溶接には、例えば図5〜図7に
示すような溶接ロボットによる自動溶接、特にMIG溶
接を好適に採用することができる。
【0012】ここで、図5に示す溶接ロボットWRは、
マンガンレールMnおよび普通レールScの突合せ部を
収容する溶接チャンバー20を備え、その上方に位置す
る溶接ヘッド21に溶接ワイヤWがワイヤ供給モータ2
3により供給される。溶接ヘッド21は、X軸ブロック
24およびY軸ブロック25により上下・左右に移動さ
せられるようになっており、その溶接ヘッド21には、
図6に示すように、溶接ノズル26を回転させるモータ
27が設けられている。溶接ワイヤWの先端部は、図7
に示すように、ノズル26の中心線から偏心して位置さ
せられる。
【0013】したがってI形開先に沿った溶接動作で
は、図6に示すように消耗電極としての溶接ワイヤWが
回転しながら一定の幅でX軸方向に移動し、かつアルゴ
ン、ヘリウム等の不活性ガスもしくはこれに少量の二酸
化炭素等が加えられたシールドガスが上述の溶接チャン
バー20に供給された状態で、I形開先に対するMIG
溶接が自動的に行われることとなる。このMIG自動溶
接では、入熱量が小さく抑えられるため、マンガンレー
ルMnの脆化現象が抑制される。
【0014】その後、図2に示すように、その溶接部を
真ん中にして、両側から一対の補強プレート11を配置
し、かつボルト12およびダブルナット14で締結する
ことによって、図1に示した前述のような接続構造が得
られる。
【0015】このような接続構造では、マンガンレール
Mnと普通レールScとの継目に隙間が生じない。ま
た、この接続部を列車が通過することにより下向きの曲
げ荷重が作用した際、マンガンレールMnは弾性が大き
く、普通レールScは弾性が小さいため、その溶接部に
応力が集中するが、両側から補強プレート11で補強さ
れているため、溶接部に加わる応力集中を緩和でき、曲
げ荷重に対しても十分な強度がある。
【0016】なお、以上の実施例において、I形開先に
よる溶接は、必ずしもMIG溶接に限られるものではな
く、他の溶接手法を採用することもできる。また、各補
強プレート11とレール側面とを所定の接着材を介して
密着させた状態でボルト締めする構造でもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る接続構造によれば、マンガ
ンレールと普通レールとの間に隙間ができず、かつその
接続部に下向きの曲げ荷重が作用しても、これを上記溶
接部とともに補強プレートが受け、列車通過に十分に耐
え得る強度が保証される。
【0018】また、本発明に係る接続方法によれば、狭
い隙間のI形開先による溶接によって、入熱量を低く抑
えることができ、そのためマンガンレールが脆化しにく
い。また、そのようなI形開先による溶接は、従来のV
形開先によるものと比べて、バタリング層が不要である
他、溶接時間の大幅短縮が可能であり、さらに溶接が簡
素になった分を補強プレートの付加で補うことにより、
充分な接続強度を保証しつつ全体としての接続作業時間
を従来に比べて大幅に短縮することができ、その結果、
レール接続のコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるレール接続構造を示す
斜視図。
【図2】図1におけるII−II断面図。
【図3】補強プレートの正面図。
【図4】溶接工程におけるI形開先の正面図。
【図5】本発明の溶接方法を実施するのに好適な溶接ロ
ボットの斜視図。
【図6】その溶接ロボットの溶接ノズル部の説明図。
【図7】そのワイヤ先端の作用説明図。
【図8】クロッシングレール部に使用されるマンガンレ
ールとその前後の普通レールを示す平面図。
【符号の説明】
10 溶接部 11 補強プレート 12 ボルト 13 ボルト孔 14 ナット 15 ボルト孔 WR 溶接ロボット Mn マンガンレール Sc 普通レール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンガンを10%以上含むマンガン鋼か
    らなるマンガンレールと、炭素鋼からなる普通レールと
    を接続する構造であって、 それら両レールの接続部に形成された、I形開先による
    突合せ溶接部と、 その突合せ溶接部をレール幅方向から挟むように向い合
    って両側のレール側面に位置し、かつその溶接部の幅よ
    り長く、それぞれ前記両レールにまたがって配置された
    補強プレートと、 それらの補強プレートを当該各レールをそれぞれ貫通し
    て締結するボルト手段と、 を含むことを特徴とするマンガンレールと普通レールの
    接続構造。
  2. 【請求項2】 マンガンを10%以上含むマンガン鋼か
    らなるマンガンレールと、炭素鋼からなる普通レールと
    を接続する方法であって、 それら両レールの各端部をI形開先により突き合わせて
    溶接し、次いで、その突合せ溶接部をレール幅方向から
    挟むように、その溶接部の幅より長い補強プレートを向
    い合わせて、それぞれ前記両レールにまたがるように配
    置し、さらに、これら補強プレートを当該各レールを貫
    通するボルト手段により締結することを特徴とするマン
    ガンレールと普通レールとの接続方法。
JP35674092A 1992-12-22 1992-12-22 マンガンレールと普通レールの接続構造および接続方法 Pending JPH06193003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35674092A JPH06193003A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 マンガンレールと普通レールの接続構造および接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35674092A JPH06193003A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 マンガンレールと普通レールの接続構造および接続方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06193003A true JPH06193003A (ja) 1994-07-12

Family

ID=18450540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35674092A Pending JPH06193003A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 マンガンレールと普通レールの接続構造および接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06193003A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345365A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Tokyo Electron Ltd ウェハ移載装置、及びこれを構成する装置ユニットの接続構造
CN107700286A (zh) * 2017-09-12 2018-02-16 中山大学 一种开放式节链式轨道
CN108755289A (zh) * 2018-06-15 2018-11-06 芜湖易迅生产力促进中心有限责任公司 一种行走式机器人轨道
CN112872673A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 比亚迪股份有限公司 导轨梁及导轨梁的焊接方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345365A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Tokyo Electron Ltd ウェハ移載装置、及びこれを構成する装置ユニットの接続構造
CN107700286A (zh) * 2017-09-12 2018-02-16 中山大学 一种开放式节链式轨道
CN108755289A (zh) * 2018-06-15 2018-11-06 芜湖易迅生产力促进中心有限责任公司 一种行走式机器人轨道
CN112872673A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 比亚迪股份有限公司 导轨梁及导轨梁的焊接方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5233149A (en) Reprocessing weld and method
US5605283A (en) Weld joint between two rails arranged behind each other along a rail track
US5159175A (en) Method of welding a first to a second metal plate
JPH06193003A (ja) マンガンレールと普通レールの接続構造および接続方法
JP3157373B2 (ja) 複層鋼板のレーザ溶接方法
KR20100022046A (ko) 열에 녹을 수 있는, 금속 재료로 형성된 부품을 영구히 연결하기 위한 장치 및 방법
US11738401B2 (en) Method for manufacturing t-shaped structures
JP3858363B2 (ja) 厚板材の接合方法
JPH081328A (ja) マンガンレールと普通レールの接続方法及び接続構造
JP3607808B2 (ja) チタンクラッド鋼板の溶接方法及び防食構造体
JPH04143083A (ja) Al―Fe系異種金属のスポット溶接法
JP2000248617A (ja) 鉄骨構造物の接合構造
JP3002434B2 (ja) アルミニウム系板材と鋼系板材とのウェルドボンド接合方法
JPH01210172A (ja) 樹脂ラミネート金属板の溶融溶接法
CN221116734U (zh) 一种单梁起重机的可移动式碰头座
JPH071143A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金製品の溶接方法
KR102046957B1 (ko) 취성균열 전파 정지 성능이 우수한 고능률 용접 이음부 및 이의 제조방법
JP4465055B2 (ja) 構造用鋼の溶接方法
JPH054185B2 (ja)
JPH11267829A (ja) ボックス構造継手の溶接施工方法
JPH11277227A (ja) 鋼構造物の溶接構造及び鋼構造物の溶接工法
JPS57127581A (en) Method for joining of composite metallic plate
JP2880370B2 (ja) レール足部の溶接方法
JPH08155661A (ja) 耐破壊特性に優れたエレクトロスラグ溶接継手の製造方法
CN117657947A (zh) 一种单梁起重机的可移动式碰头座