JP2880370B2 - レール足部の溶接方法 - Google Patents

レール足部の溶接方法

Info

Publication number
JP2880370B2
JP2880370B2 JP9339693A JP9339693A JP2880370B2 JP 2880370 B2 JP2880370 B2 JP 2880370B2 JP 9339693 A JP9339693 A JP 9339693A JP 9339693 A JP9339693 A JP 9339693A JP 2880370 B2 JP2880370 B2 JP 2880370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
layer
rail
foot
backing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9339693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06304752A (ja
Inventor
健一 狩峰
誠 奥村
信行 青木
盈昭 乙黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP9339693A priority Critical patent/JP2880370B2/ja
Publication of JPH06304752A publication Critical patent/JPH06304752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2880370B2 publication Critical patent/JP2880370B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道レール、クレーンレ
ールなどの足部の突合せ溶接方法に関するものであり、
特に自動溶接方法において適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、軌道上のレールを結合するには継
目板とボルトナットを使用して機械的に締結する方法が
一般的であった。しかし、列車の騒音・振動軽減、軌道
保守コストの低減を目的とした溶接によるレールの連続
化、すなわちロングレール化が普及しつつあり、近年、
国内外の高速軌道、重荷重軌道においては必須の技術と
なりつつある。ロングレールの施工は、まず25〜50
mの定尺レールを設備化された溶接工場において200
m程度まで連続化した後、さらに軌道の敷設現地におい
て1500m程度まで連続化される。
【0003】敷設現地におけるレール溶接には、テルミ
ット溶接が世界的に広く普及している。テルミット溶接
は酸化鉄とアルミの化学反応によって高温の溶鋼を生成
し、これを溶接部に注入してレールを溶接するものであ
る。この溶接法は迅速かつ簡便な溶接法であるが、幅
広、厚肉の余盛が形成され、レール柱部、足部にこの余
盛を付けたまま使用されるため、列車通過の際に余盛止
端部に応力集中が大きく働く、基本的に鋳造と類似の
プロセスであり、微小なキャビティ、アルミナ介在物を
多数含有する、という欠点を持っている。最近、北米に
おいて列車積載重量を増大する取り組みが進められる
中、テルミット溶接部の破損が頻発し、その継手性能限
界の低さが問題となっている。
【0004】一方、国内ではテルミット溶接の改善のた
めにアーク溶接(手)による方法、エンクローズアーク
溶接が開発され(特公昭43−2782号公報他参
照)、新幹線などの重要軌道に適用されてきた。最近で
はさらに、溶接金属の高炭素化による、新エンクローズ
アーク溶接(特公平4−54557号公報他)が開発さ
れ、実用に供されている。エンクローズアーク溶接法は
熟練技能を要する、施工時間が長いという欠点があ
り、これらを解決するために自動溶接技術の開発も進め
られている(特公平4−57435号公報他参照)。こ
れらエンクローズアーク溶接、自動溶接はレール足部を
アーク溶接で行うものであるが、いずれもレール足先端
部にタブ板を設け、溶接金属を延長形成させるもので、
溶接終了後ガス切断または加熱押し抜きなどの手段によ
り、タブ部を除去する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記エンクローズアー
ク、自動溶接法では図1に示すように、被溶接レール1
a,1bの被接合面を適当な間隙2を介して対向設置
し、足部3から腹部4、頭部5の母材端面を順々に溶融
させながら溶接金属を積層していく。図中6は溶接ワイ
ヤ、7は溶接トーチである。
【0006】初層裏波溶接では、図2に示すように溶接
金属8を保持しつつ滑らかな裏波ビードを形成していく
ために、銅、固形耐火物、粉末耐火物(フラックス)な
どが裏当て材9として単独、ないし組合せた形で使用さ
れる。固形ないし粉末形態の耐火物裏当て材を用いる場
合、初層裏波溶接から2層目への折り返し部分に微小ひ
け巣状欠陥が発生する。かかる欠陥が溶接金属内に残存
すると、継手に荷重が負荷された際に内在切り欠きとし
て作用し、静的曲げ強度や疲労強度などの継手性能を著
しく低下させる原因となり、望ましくない。
【0007】そこで従来の技術では、このような微小ひ
け巣状欠陥を溶接部に残存させないために、初層裏波溶
接から2層目への折り返し位置を足先端の外側数十mmの
位置に設定して、足先タブ部にさらに溶接金属を形成
し、欠陥発生をその延長部にとどめる方法がとられてき
た。この方法では溶接完了後、ガス切断または加熱押し
抜きなどによってタブ部を除去する必要がある。レール
の現地溶接は夜間の限定された時間内に行う必要がある
ことから装置搬入、搬出、溶接など全ての作業の簡便
性、迅速性が要求される。従って、軌道内に搬入する機
材は少ない程良く、作業時間も極力短いことが望まし
い。しかしながら従来の技術ではタブ切断のための機材
の追加及び施工時間の増加が避けられなかった。
【0008】本発明はこのような従来の問題を解消する
ために初層裏波溶接から2層目への折り返し部分に生じ
やすい微小ひけ巣状欠陥を防止するものであり、これに
より、足先タブ部の溶接金属形成、及びそのタブ除去工
程が不要となるため、機材数の低減、施工時間の短縮を
可能とする、レール足部の溶接を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記レー
ル初層裏波溶接から2層目への折り返し端部におけるひ
け巣状欠陥発生と凝固形成状況を詳細に調査した結果、
微小ひけ巣状欠陥の発生機構に関し、次のような点が明
らかになった。すなわち、初層裏波溶接が終了した後、
溶接アークを中断することなく、直ちにトーチ移動方向
を反転し、2層目の積層を行った場合、初層から2層目
への折り返し位置には、図3に示すように初層の溶融金
属8と、2層目で新たに供給される溶融金属が混在する
大型の溶融プール10が形成される。その後、2層目溶
接がさらに進んだ時点で、初層凝固層の上に2層目溶接
金属が乗り上げていく。図4にこのような状況を模式的
に示している。すなわち裏当て材9の材質が固形ないし
粉末形態の耐火物であった場合、溶融プールの下面を保
持する材料が、乗り上げ部分11以降耐火物から金属に
切り替わる。このような乗り上げ現象が生じた場合、溶
融プールから下方向への熱移動が急速に増加するため、
後方に多量の液相部分を残したまま乗り上げ部11付近
が先に凝固する。その結果、後方に取り残された液相領
域では凝固収縮に見合う溶融金属の供給が十分になされ
ず、微小なひけ巣状欠陥12が生じやすくなる。
【0010】従って、これを防止するためには2層目溶
接において溶融プールが途中から初層凝固層の上に乗り
上げるような現象を避け、溶融プール下面に最初から凝
固層が存在する必要があるという解決策に至った(図5
参照)。本発明は以下の溶接手法を適宜採用することに
より、2層目溶接の開始時点までに初層凝固層を確実に
形成させ、微小ひけ巣状欠陥を確実に防止することがで
きる。
【0011】すなわち本発明は、耐火物裏当て材をレー
ル溶接部底面に装着し、ガスシールドアーク溶接法、セ
ルフシールドアーク溶接法によりレール足部を溶接する
際に、適用されるものであって、以下の構成を要旨とす
る。
【0012】()初層裏波溶接において、レール足幅
の2/3以上を経過した時点で、電流、電圧のいずれ
か、または双方を80%以下に低下させて以後の溶接を
行い、その間に初層溶接金属が裏当て材と接する底面層
の凝固を促進させた後、トーチの横行方向を反転して2
層目の溶接を行う。初層溶接金属底面層の凝固を促進さ
せるためには電流、電圧を初層前半、中盤の80%以下
に低減しないと効果が得られない(請求項の発明)。
【0013】()初層裏波溶接において、レール足幅
の2/3以上を経過した以降、及び/または、裏波溶接
終了後の折り返し端部で溶接アークを等時間間隔ないし
不等時間間隔で断続し、その間に初層溶接金属が裏当て
材と接する底面層の凝固を促進させた後、トーチの横行
方向を反転して2層目の溶接を行う。その際に、断続時
間間隔が0.5秒以下では初層溶接金属の凝固層形成を
促進させる効果は少なく、また、10秒以上の長時間間
隔では能率低下を招くことに加え、折り返し端部を除く
部分ではビード形成が不可能となる。また、40回の断
続の繰り返しにより初層溶接金属の凝固層が完全に形成
されるため、それ以上の回数増加は必要ない(請求項2
の発明)。
【0014】()上記(1),(2)は、これらを適
宜組合せて初層裏波溶接と2層目溶接を行うことにより
各項の特長が併せて得られるようにできる。
【0015】
【作用】本発明の溶接手法により2層目溶接開始まで
に、初層裏波溶接金属が裏当て材と接する底面層に凝固
層が形成され、2層目溶接の溶融プールが途中から初層
凝固層の上に乗り上げるような現象が避けられる。
【0016】層溶接金属の凝固を促進する上で最も効
果的なのは、初層裏波溶接の終端部で溶接を停止し、そ
の間熱量の供給を完全に停止する溶接中断手法である。
ただしこの方法を単独で採用する場合には初層裏波溶接
の終端部にクレータ収縮孔が生じやすく、次の2層目溶
接で収縮孔発生部分を確実に再溶融するように溶接条件
を設定する必要がある。
【0017】その点で、溶接アーク断続手法は、溶接停
止と溶接金属供給が交互に行われるため、クレータ収縮
孔が過大に成長することがなく、これが問題になること
はない。ただし、初層底面に形成された凝固層が第2層
溶接の際に再溶融されないように、第2層の溶接を比較
的低入熱で行う必要がある。
【0018】請求項の溶接手法は、初層裏波溶接から
2層目にかけて、低入熱ながら常に溶接が継続されるた
め、前記溶接中断手法さらに溶接アーク断続手法に比較
して初層溶接金属の凝固促進の点で効果が下がる。従っ
て、請求項の溶接手法では、初層底面に形成された凝
固層が第2層溶接の際に再溶融されないように、第2層
の溶接を溶接アーク断続手法(請求項)の場合よりさ
らに低入熱で行う必要がある。
【0019】本発明の各溶接手法は単独で実施した場合
でも、目的とする初層溶接金属の凝固促進効果は得られ
るが、上述したように、それぞれ溶接条件設定に際して
注意すべき点があり、これらに配慮する必要がある。
【0020】一方、請求項各項の溶接手法を複数併用す
ると、初層溶接金属の凝固層形成のうえで効果が加算さ
れる上、各手法における、溶接条件に関する制約条件を
相殺することも可能となる。その結果、適正溶接条件範
囲が広がり、溶接条件選定の際に有利となる。たとえ
ば、請求項1および2のいずれか、または両方の溶接手
を併用すると、溶接中断手法を単独で行った場合に生
じるクレータ収縮孔を軽減することが可能となり、2層
目溶接におけるクレータ収縮孔の再溶融について配慮す
る必要がなくなる。この場合、溶接中断手法に先だっ
て、他の請求項の溶接手法を行う必要がある。
【0021】
【実施例】以下、レール足部にCO2 ガスシールドアー
ク溶接を採用した場合の本発明の実施例及びその比較例
を示す。実施例1,2は請求項1,2の溶接手法を単独
で行った例であり、一方、実施例3〜5は請求項1,2
の溶接手法を組合せて併用した例である。各例ともレー
ル腹部、頭部はエレクトロスラグ溶接法によって溶接
し、溶接後、支持スパン1m、レール足部引張りモード
の実物3点曲げ試験を行い、破断荷重及び、破断面にお
けるひけ巣状欠陥の有無、欠陥長さを測定した。
【0022】供試レール鋼材はJIS50Nレール、溶
接ワイヤーは高炭素系共金ワイヤーを使用した。また、
裏当て材には1mm厚のガラステープを介してSiO2
Al2 3 系固形裏当て材をレール底面に密着させる構
成とした。表1にレール、ワイヤーの化学組成、その他
の溶接材料、溶融電源特性などを示した。
【0023】
【表1】
【0024】タブ溶接金属を形成させた比較例1を除く
各例は初層裏波溶接から2層目への折り返し位置をレー
ル開先内部とし、タブ溶接金属を形成させなかった。
【0025】〔実施例〕 初層裏波溶接がレール足幅の3/4の位置を経過した時
点から溶接電流、電圧をそれぞれ42.5%,70%に
低下させた後に2層目の溶接を行った例である。溶接条
件及び継手部の試験結果を表2に示す。2層目溶接では
初層の底面凝固層を再溶融させないように、実施例3〜
に比較して入熱を低下させている。この例でも開先内
部にひけ巣状欠陥の発生はなく、曲げ試験結果も良好で
ある。
【0026】
【表2】
【0027】〔実施例〕 初層裏波溶接を完了後、折り返し端部において溶接アー
クを2秒間隔で15回断続を繰り返してから2層目の溶
接を行った例である。溶接条件及び継手部の試験結果を
表3に示す。2層目溶接では初層の底面凝固層を再溶融
させないように、実施例3〜5に比較して入熱をやや低
下させている。この例でも開先内部にひけ巣状欠陥の発
生はなく、曲げ試験結果も良好である。
【0028】
【表3】
【0029】〔実施例〕 初層裏波溶接がレール足幅の3/4の位置を経過した時
点から溶接電流、電圧をそれぞれ42.5%,70%に
低下させ、さらに折り返し端部において、溶接を15秒
間停止した後に2層目の溶接を行った例である。表4に
溶接条件及び継手部の試験結果を示す。この例でも開先
内部にひけ巣状欠陥の発生はなく、曲げ試験結果も良好
である。
【0030】
【表4】
【0031】〔実施例〕 初層裏波溶接がレール足幅の3/4の位置を経過した時
点から溶接電流、電圧をそれぞれ45%,70%に低下
させ、さらに折り返し端部において、溶接アークを2秒
間隔で8回断続を繰り返してから2層目の溶接を行った
例である。表に溶接条件及び継手部の試験結果を示
す。この例でも開先内部にひけ巣状欠陥の発生はなく、
曲げ試験結果も良好である。
【0032】
【表5】
【0033】〔実施例〕 初層裏波溶接を完了後、折り返し端部において溶接アー
クを2秒間隔で5回断続を繰り返し、さらに折り返し端
部において、溶接を10秒間停止した後に2層目の溶接
を行った例である。表に溶接条件及び継手部の試験結
果を示す。この例でも開先内部にひけ巣状欠陥の発生は
なく、曲げ試験結果も良好である。
【0034】
【表6】
【0035】〔比較例1〕 本発明の溶接手法を使用しないもので、初層折り返し位
置をレール足先、外側30mmの位置に設定し、これによ
って生じる40mm長さのタブ溶接金属を溶接完了後にガ
ス切断によって除去した例であり、溶接部に欠陥は残存
しておらず、曲げ試験結果は良好である。溶接条件及び
継手部の試験結果を表に示す。ただし、この例ではタ
ブ切断のために作業時間が15分間増加した。
【0036】
【表7】
【0037】〔比較例2〕 本発明の溶接手法を一切行わず、しかもタブ溶接金属を
形成させなかったために、ひけ巣状の溶接欠陥が開先内
部に残存し、曲げ性能が低下した例である。溶接条件及
び継手部の試験結果を表に示した。
【0038】
【表8】
【0039】〔比較例3〕 初層裏波溶接完了後、初層溶接端部において溶接を3秒
間中断したものであるが、中断時間が適正範囲より短か
いために溶接欠陥が開先内部に残存し、曲げ性能が低下
した例である。溶接条件及び継手部の試験結果を表
示した。
【0040】
【表9】
【0041】
【発明の効果】本発明の溶接手法により、レール足部2
層目の溶接時に溶融プール下面に初層溶接金属凝固層が
最初から存在する。従って、2層目溶接において溶融プ
ールが途中で初層凝固層に乗り上げる現象がなくなり、
乗り上げ現象に関連して生じていた微小ひけ巣状欠陥を
確実に防止することができる。その結果、足先のタブ溶
接金属を省略することが可能となる。したがって、溶接
後のタブ除去工程が不要となり、溶接機材の簡略化、施
工時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はレールの溶接積層態様を示す
模式図であって、(a)は縦断面、(b)は平面であ
る。
【図2】初層裏波溶接の実施状況を示す模式図である。
【図3】初層完了後、2層目の溶接時に大型の溶融プー
ルが形成される状態を示す模式図である。
【図4】2層目溶接で微小ひけ巣状欠陥が形成される機
構を示す模式図である。
【図5】本発明の実施状況を示す模式図であり、2層目
溶接時に最初から初層凝固層が形成されている状態を示
す。
【符号の説明】
1a,1b 被溶接レール 2 溶接部間隙 3 レール足部 4 レール腹部 5 レール頭部 6 溶接ワイヤ 7 溶接トーチ 8 裏波溶接金属 9 裏当て材 10 大型溶融プール 11 2層目における初層凝固層への乗り上げ
部分 12 ひけ巣状溶接欠陥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乙黒 盈昭 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (56)参考文献 特開 昭63−16861(JP,A) 特開 昭52−78646(JP,A) 実開 昭61−177795(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/038,9/095

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火物裏当て材をレール溶接部底面に装
    着し、ガスシールドアーク溶接法、セルフシールドアー
    ク溶接法によりレールの足部を溶接する際に、初層裏波
    溶接において、レール足幅の2/3以上を経過した時点
    で、電流、電圧のいずれか、または双方を80%以下に
    低下させて以後の溶接を行い、その間に初層溶接金属が
    裏当て材と接する底面層の凝固を促進し、その後、トー
    チの横行方向を反転して2層目の溶接を行うことを特徴
    とするレール足部の溶接方法。
  2. 【請求項2】 耐火物裏当て材をレール溶接部底面に装
    着し、ガスシールドアーク溶接法、セルフシールドアー
    ク溶接法によりレールの足部を溶接する際に、初層裏波
    溶接において、レール足幅の2/3以上を経過した以
    降、及び/または、初層裏波溶接終了後の折り返し端部
    で溶接アークを0.5〜10秒間隔で1〜40回にわた
    り、等時間間隔ないし不等時間間隔で断続し、その間に
    初層溶接金属が裏当て材と接する底面層の凝固を促進
    し、その後、トーチの横行方向を反転して2層目の溶接
    を行うことを特徴とするレール足部の溶接方法。
  3. 【請求項3】 耐火物裏当て材をレール溶接部底面に装
    着し、ガスシールドアーク溶接法、セルフシールドアー
    ク溶接法によりレールの足部を溶接する際に、請求項1
    ないしの溶接方法を適宜組合せて、初層、2層を溶接
    することを特徴とするレール足部の溶接方法。
JP9339693A 1993-04-20 1993-04-20 レール足部の溶接方法 Expired - Lifetime JP2880370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9339693A JP2880370B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 レール足部の溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9339693A JP2880370B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 レール足部の溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06304752A JPH06304752A (ja) 1994-11-01
JP2880370B2 true JP2880370B2 (ja) 1999-04-05

Family

ID=14081148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9339693A Expired - Lifetime JP2880370B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 レール足部の溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2880370B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102848048A (zh) * 2012-09-07 2013-01-02 龙口中集来福士海洋工程有限公司 管线焊接方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102848048A (zh) * 2012-09-07 2013-01-02 龙口中集来福士海洋工程有限公司 管线焊接方法
CN102848048B (zh) * 2012-09-07 2015-11-25 龙口中集来福士海洋工程有限公司 管线焊接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06304752A (ja) 1994-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03297558A (ja) レールの自動溶接法
KR102061470B1 (ko) Mig 브레이징 방법, 겹치기 이음 부재의 제조방법, 및 겹치기 이음 부재
JP2880370B2 (ja) レール足部の溶接方法
US6730876B2 (en) Highly ductile reduced imperfection weld for ductile iron and method for producing same
US10207359B2 (en) Thermite welding
JP3189643B2 (ja) 片面突合せ溶接方法
JPH11104837A (ja) 炭酸ガスアーク溶接による片面溶接方法
JP3596723B2 (ja) 2電極立向エレクトロガスアーク溶接方法
JP3217641B2 (ja) 連続熱間圧延方法
JP3042570B2 (ja) 角鋼管の溶接装置及び溶接方法
JPH04284989A (ja) 焼結材のレーザ溶接方法
JP2675951B2 (ja) 下向きアーク溶接法
JP3226779B2 (ja) エレクトロスラグ溶接方法
JP4305888B2 (ja) 円筒部材の溶接方法
JP2914763B2 (ja) 粉体入りワイヤ用フープ材の接続方法
JPH032597B2 (ja)
JP2005000989A (ja) 鉄系材料とアルミニウム系材料との接合方法および接合継手
JPH05185237A (ja) チタンクラッド鋼板の端部溶接方法
JP3226767B2 (ja) 非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接方法
JP3698862B2 (ja) 鉄系焼結材の接合方法
JPH11267845A (ja) チタン又はチタン合金と鉄系材料との接合体および接合方法
JP2672171B2 (ja) エンクローズアーク溶接方法
JPH0994659A (ja) 片面突合せ溶接方法
JPH06182545A (ja) ガスシールド溶接による突き合せ片面溶接方法
JPH07323380A (ja) 鋼材の溶接方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981222