JPH06192975A - セルロース系繊維およびその混紡交織品の染色加工に おいて、浴中品質向上と柔軟性を付与する薬剤 - Google Patents

セルロース系繊維およびその混紡交織品の染色加工に おいて、浴中品質向上と柔軟性を付与する薬剤

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JPH06192975A
JPH06192975A JP4362022A JP36202292A JPH06192975A JP H06192975 A JPH06192975 A JP H06192975A JP 4362022 A JP4362022 A JP 4362022A JP 36202292 A JP36202292 A JP 36202292A JP H06192975 A JPH06192975 A JP H06192975A
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JP
Japan
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dyeing
bath
pyrrolidone
cellulosic fiber
scouring
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JP4362022A
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Keiichi Yasuda
恵一 安田
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Senka Corp
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Senka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、セルロース系織維およびその混紡交
織品の染色加工において浴中品質向上と柔軟性を付与す
る薬剤に関するものである。 【構成】一般式(1) 【化1】 〔式中、RはC〜C18の飽和もしくは不飽和アル
キル基を示し、X、XはHまたはNa、K、Li等
のアルカリ金属もしくはアンモニウム基またはモノ、
ジ、トリエタノールアミン等のエタノールアミン類を示
す〕あるいは一般式(2) 【化2】 〔式中、R、RはC〜C18の飽和もしくは不飽
和アルキル基を示し、XはHまたはNa、K、Li等
のアルカリ金属もしくはアンモニウム基またはモノ、
ジ、トリエタノールアミン等のエタノールアミン類を示
す〕のうちの一種以上とピロリドンまたはピロリドン誘
導体とを含む薬剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、セルロース系繊維およ
びその混紡交織品の染色加工において、精練および染色
工程での機械的シワ、小ジワやスレ等の発生を防止し、
均染で柔軟性に富む高品位の繊維材料を得るための加工
薬剤に関するものである。
【従来の技術とその問題点】染色業界において、低浴比
ラピッド染色法が導入され、それに伴い液流ウインス、
液流染色機等の高速加工機が導入されてすでに久しい。
これらの導入は省資源、工程の合理化、生産性の向上等
の恩恵をもたらしたが、新たな問題点も発生している。
低浴比を達成するために、限られた容量の染色機内に大
量の布を詰め込むことによる折れシワの発生、布と処理
液の接触回数を高めるため、布を高速で循環させること
によるロープシワの発生、およびこれらに起因する精練
ムラ、染色ムラの発生。さらには精練布、染色布等の処
理布と染色機缶体とのスレ、布どうしのスレによる精練
ムラ、染色ムラの発生、および繊維自身の損傷の発生等
である。上記問題点を解消すべく、各染色加工場では布
の入れ方を工夫したり、温度管理、処理速度等の機械制
御を細かく行なうことに注力しているようだが十分であ
るといえない。染色工程においても各種の均染剤を選
択、使用しているがロープシワ、折れシワ、スレ等に起
因する染色ムラを防止するには十分でなく、また一旦精
練工程で生じたロープシワ、折れシワによる精練ムラや
スレ等に起因する染色ムラを防止することはほとんど不
可能である。これまでにも、シワ防止剤が一部検討され
ており、例えば、スルホコハク酸エステル塩、長鎖アル
キル脂肪酸エステルおよびその硫酸化物およびそのりん
酸エステル、動植物油脂誘導体等がある。しかし、これ
らのものは、その効果自体が不十分であり、またその効
果は一時的なものであり、各工程毎に薬品を添加する必
要がある。
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は精練
漂白工程に添加すると、精練浴中でのロープシワ、折れ
シワ、スレ等を強力に防止するだけでなく、薬剤が処理
布に残存することにより、次工程の染色工程でも効果を
持続し、さらには乾燥時までその効果を持続し、柔軟性
および均染性に優れた繊維材料を提供することのできる
加工薬剤を課題とする。
【問題を解決するための手段】本発明は一般式(1)
【化1】〔式中、RはC〜C18の飽和もしくは不
飽和アルキル基を示し、X、XはHまたはNa、
K、Li等のアルカリ金属もしくはアンモニウム基また
はモノ、ジ、トリエタノールアミン等のエタノールアミ
ン類を示す〕あるいは一般式(2)
【化2】〔式中、R、RはC〜C18の飽和もし
くは不飽和アルキル基を示し、XはHまたはNa、
K、Li等のアルカリ金属もしくはアンモニウム基また
はモノ、ジ、トリエタノールアミン等のエタノールアミ
ン類を示す〕のうちの一種以上とピロリドンまたはピロ
リドン誘導体とを含む加工薬剤を発明した。本発明の加
工薬剤をセルロース系繊維およびその混紡交織品の精練
漂白浴に添加することにより、織維の損傷、またそれが
原因となる不均染を防止することができ、さらには柔軟
性、均染性に優れた染色物を得ることができる。以下そ
の詳細を説明する。ここでいうピロリドンとは2−ピロ
リドン、3−ピロリドンを示し、ピロリドン誘導体とは
例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−3
−ピロリドン等を示す。本発明の加工薬剤は、一般式
(1)あるいは一般式(2)の一種以上の化合物が1〜
90重量%、好ましくは10〜30重量%の量で存在
し、ピロリドンまたはピロリドン誘導体が1〜30重量
%、好ましくは5〜10重量%の量で存在し、残部は水
またはメタノール、エタノール、イソプロパノールその
他の親水性溶剤からなる製剤として用いられるのが好ま
しい。またこの製剤作成時のPHは5〜7の範囲で調整
するのが、製剤安定化、効果面でみて望ましい。本発明
の加工薬剤は木綿、麻等の天然セルロース系繊維、レー
ヨン、アセテート、ベンベルグ等の再生セルロース系繊
維およびその混紡交織品の精練染色を含む加工工程中に
効果的に使用できる。本発明の加工薬剤の繊維に対する
使用量は、前述した製剤として、0.1〜10%o.
w.f.好ましくは0.5〜3%o.w.f.であるの
が望ましい。使用法は単に処理浴に添加することにより
行なうことができる。本発明の所定の効果は一般式
(1)あるいは一般式(2)の一種以上の化合物にピロ
リドンまたはピロリドン誘導体とが、処理浴系内に共存
することによって初めてその効果が発揮される。即ち、
生地どうしまたは生地と染色機械壁間の摩擦抵抗を著し
く低下させる目的で、一般式(1)あるいは一般式
(2)の一種以上の化合物を水またはメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、アセトン等の溶剤に溶解
し、処理浴中に添加しても充分な効果は得られない。同
様にピロリドンまたはピロリドン誘導体を単独で使用し
ても充分な効果は得られない。これはピロリドンまたは
ピロリドン誘導体の溶剤効果、即ち、一般式(1)、一
般式(2)の化合物の水溶液中での繊維に対する媒体と
なり、よりセルロース系繊維への親和力を助長し、一般
式(1)、一般式(2)の化合物の繊維内拡散を増大さ
せるキャリヤ的効果が加わる為である。さらにピロリド
ンまたはピロリドン誘導体は、水に対しても一般式
(1)、一般式(2)の化合物よりも明らかに親和力が
大きいので各工程中の処理後の廃水の際、大部分が流出
し、一般式(1)、一般式(2)の化合物がより残存す
ることにより耐久性のある効果が得られる。一般式
(1)、一般式(2)の化合物の作成は高級アルコール
とベンゼントリカルボン酸無水物の一般的なエステル化
反応で容易に得られる。高級アルコール類としては炭素
数8〜18の天然または合成アルコールを用いれば良
い。
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確なものとするが、本発明はこれに限
定されるものではない。尚、例中の部は全て重量部であ
る。
【合成例1】無水トリメリット酸19.2部(0.1モ
ル)とオレイルアルコール26.7部(0.1モル)を
反応容器に仕込み、窒素ガスで置換しながら、180℃
まで加熱昇温し、その温度(180℃ 5℃)にて1時
間反応させ、その後冷却し、反応を完結させた。次に、
2−ピロリドン15部および水169部を加え、水酸化
ナトリウムにてPHを6.0に調整し、エステル有効濃
度20%の発明品〔1〕を得た。
【合成例2】無水トリメリット酸19.2部(0.1モ
ル)と炭素数13のアルコールを主成分とする合成アル
コール30.6部(0.15モル)を仕込み、合成例1
と同様に反応させた。次に、N−メチル−2−ピロリド
ン20部および水179部を加え、水酸化ナトリウムに
てPH7.0に調整し、エステル有効濃度20%の発明
品〔2〕を得た。
【合成例3】無水トリメリット酸19.2部(0.1モ
ル)と炭素数10のアルコールを主成分とする天然アル
コール19.8部(0.12モル)を仕込み、合成例1
と同様に反応させた。次に、3−ピロリドン15部およ
び水141部を加え、トリエタノールアミンにてPH
6.5に調整し、エステル有効濃度20%の発明品
〔3〕を得た。
【合成例4】無水トリメリット酸19.2部(0.1モ
ル)と炭素数13のアルコールを主成分とする合成アル
コール20.4部(0.1モル)を仕込み、合成例1と
同様に反応させた。次に、N−メチル−2−ピロリドン
10部および水148部を加え、水酸化ナトリウムにて
PH5.5に調整し、エステル有効濃度20%の発明品
〔4〕を得た。
【比較例1】2−ピロリドンの添加をすることなく、合
成例1に準じて反応を行なって得た生成物。
【比較例2】N−メチル−2−ピロリドンの添加をする
ことなく、合成例2に準じて反応を行なって得た生成
物。
【比較例3】3−ピロリドンの添加をすることなく、合
成例3に準じて反応を行なって得た生成物。
【比較例4】N−メチル−2−ピロリドンの添加をする
ことなく、合成例4に準じて反応を行なって得た生成
物。
【比較例5】2−ピロリドン単独
【比較例6】N−メチル−2−ピロリドン
【比較例7】当社従来品(ノニオン系)
【比較例8】当社従来品(アニオン系)
【評価試験】綿メリヤスおよびレーヨンニットの生機を
実施例1〜4、比較例1〜8に示す処理薬剤により精練
漂白処理時に5%o.w.f.になるように処理し、そ
の後処理薬剤添加無しに染色まで処理し、乾燥後の風合
とシワの状態および均染性、発色性を比較した。 使用機械 ミニカラー染色機(テキサム技研) 浴比 1:15精練漂白処方 過酸化水素水(35%) 5.0ml/l マルチノールC−24(センカ株式会社製) 0.4g/l マルチノールC−170(センカ株式会社製) 0.7g/l マルチノールC−126K(センカ株式会社製) 1.0g/l NaOH(4%) 12ml/l 処理薬剤 5%o.w.f. 処理条件 90℃×30分染色処方 染料 Procion Blue H−ERD(ICI株式会社製) 1%o.w.f. 無水芒硝 50g/l ソーダ灰 20g/l 染色温度 80℃×60分乾燥 タンブラー乾燥機 50℃×60分 結果を綿とレーヨンについてまとめ、浴中品質向上効果
を表1に染色への影響を表2に示す。判定基準 ◎非常に良い ○良い △普通 ×悪い
【表1】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06L 3/00 7199−3B D06M 13/224 D06P 3/60 Z 9356−4H 3/82 A 9356−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、RはC〜C18の飽和もしくは不飽和アル
    キル基を示し、X、XはHまたはNa、K、Li等
    のアルカリ金属もしくはアンモニウム基またはモノ、
    ジ、トリエタノールアミン等のエタノールアミン類を示
    す〕あるいは一般式 【化2】 〔式中、R、RはC〜C18の飽和もしくは不飽
    和アルキル基を示し、XはHまたはNa、K、Li等
    のアルカリ金属もしくはアンモニウム基またはモノ、
    ジ、トリエタノールアミン等のエタノールアミン類を示
    す〕のうちの一種以上とピロリドンまたはピロリドン誘
    導体とを含むセルロース系繊維およびその混紡交織品の
    染色加工における浴中品質向上と柔軟性を付与する薬
    剤。
JP4362022A 1992-12-24 1992-12-24 セルロース系繊維およびその混紡交織品の染色加工に おいて、浴中品質向上と柔軟性を付与する薬剤 Pending JPH06192975A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008023493A1 (fr) * 2006-08-22 2008-02-28 Nicca Chemical Co., Ltd. Agent d'amélioration de la qualité dans le bain pour le traitement de fibres et procédé de traitement
CN104452363A (zh) * 2014-12-19 2015-03-25 苏州市吴中区郭巷旭宇羊毛衫加工场 一种桑蚕丝络筒纱染色工艺
JP2016141802A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 セイコーエプソン株式会社 インクジェット捺染用浸透液
CN107503200A (zh) * 2017-09-06 2017-12-22 互太(番禺)纺织印染有限公司 一种锦纶织物的染整工艺

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