JPH06192033A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH06192033A
JPH06192033A JP25108893A JP25108893A JPH06192033A JP H06192033 A JPH06192033 A JP H06192033A JP 25108893 A JP25108893 A JP 25108893A JP 25108893 A JP25108893 A JP 25108893A JP H06192033 A JPH06192033 A JP H06192033A
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JP
Japan
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emulsion
dimethylpolysiloxane
surfactant
microemulsion
polymerization
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JP25108893A
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English (en)
Inventor
Asao Harashima
朝雄 原島
Osamu Tanaka
収 田中
Tsuneo Maruyama
常雄 丸山
Yayoi Ota
やよい 太田
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存安定性に優れ、均一性,平滑性,光沢性
に優れた皮膚化粧料を提供する。 【構成】 ジメチルポリシロキサンの乳化重合によって
得られたマイクロエマルジョンであって、該マイクロエ
マルジョンの平均粒子径が0.15μm以下であるジメ
チルポリシロキサンのマイクロエマルジョンと多価アル
コールを主剤とする皮膚化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ジメチルポリシロキサンのマイク
ロエマルジョンを主剤とする皮膚化粧料に関し、詳しく
は乳化重合によって得られたジメチルポリシロキサンの
マイクロエマルジョンと多価アルコールを主剤とする皮
膚化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、ジメチルポリシロキ
サンは、皮膚や毛髪の表面に均一な皮膜を形成し、潤い
や滑らかさを与えたり水溌き性を付与する重要な成分と
して、皮膚化粧料や毛髪化粧料などの各種化粧料で使用
されてきた。しかし、該ジメチルポリシロキサンは、他
の化粧料用配合成分、例えばアルコール類,鉱物油,密
ろう,脂肪酸エステル等との相溶性に乏しく、これらの
成分を安定に分散させるために、特定界面活性剤により
乳化物の粒子径を小さくする方法が行なわれてきた。例
えば、特開昭60−126209号公報では、ポリオキ
シアルキレン基含有オルガノポリシロキサンで乳化した
2μm程度の平均粒子径を有する乳化化粧料が、また特
開昭60−197610号公報ではポリオキシアルキレ
ン基含有オルガノポリシロキサン、HLB10以上の界
面活性剤、炭素原子数12〜22の直鎖状飽和高級アル
コールおよびエタノール水溶液により乳化した0.2〜
2μmの平均粒子径を有する乳化化粧料が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特定界面活性剤により乳化して得られた化粧料であっ
ても、オルガノポリシロキサン乳化物の平均粒子径が
0.2μmより小さくならず、他の化粧料原料との配合
安定性に欠け、その結果、長期の保存によりオルガノポ
リシロキサンが分離し、保存安定性に欠けるという欠点
があった。本発明は上述した欠点を解消することを目的
とし、乳化重合によって得られたオルガノポリシロキサ
ンのマイクロエマルジョンと多価アルコールを主剤とす
る、保存安定性に優れ、均一性,平滑性,光沢性に優れ
た皮膚化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】前記した
目的は、ジメチルポリシロキサンの乳化重合によって得
られたマイクロエマルジョンであって、該マイクロエマ
ルジョンの平均粒子径が0.15μm以下であるジメチ
ルポリシロキサンのマイクロエマルジョンと多価アルコ
ールを主剤とする皮膚化粧料により達成される。
【0005】これを説明するに、本発明において主剤と
されるオルガノポリシロキサンのマイクロエマルジョン
は、重合度の小さなオルガノポリシロキサンの乳化重合
によって得られたものであり、乳化重合後のエマルジョ
ンの平均粒子径が0.15μm以下である必要があり、
好ましくは0.12μm以下である。これは平均粒子径
が0.15μmよりも大きいと、他の化粧料用配合成分
との配合安定性が低下し、該化粧品の外観が著しく損な
われるためである。また乳化重合後のジメチルポリシロ
キサンの重合度は、3〜5000が好ましく、より好ま
しくは10〜3000の重合度である。該ジメチルポリ
シロキサンの分子末端は、水酸基;メトキシ基,エトキ
シ基,プロポキシ基のようなアルコキシ基;トリメチル
シロキシ基であってよい。本エマルジョンは、例えば重
合度の小さなジメチルポリシロキサン、界面活性剤およ
び水よりなる粗エマルジョンを、触媒量の重合触媒およ
び乳化剤を含む水溶液中に徐々に滴下しながら乳化重合
することにより得られる。粗エマルジョンにおいて原料
となる重合度の小さなジメチルポリシロキサンの代表例
は、
【化1】 で示される環状ジメチルポリシロキサンがあり、前記し
た式中、nは3〜10の整数である。該環状ジメチルポ
リシロキサンは1種でもよく、また2種以上の組み合わ
せでもよい。これら環状ジメチルポリシロキサンの他
に、少量の両末端水酸基封鎖のジメチルポリシロキサ
ン;ジメチルジメトキシシラン,トリメチルメトキシシ
ラン,ジメチルジクロロシランのような加水分解性基を
有するシラン類;ヘキサメチルジシロキサン等を添加し
てよい。
【0006】該ジメチルポリシロキサンを粗エマルジョ
ンとするために界面活性剤が必要であり、これにはアニ
オン系界面活性剤,カチオン系界面活性剤およびノニオ
ン系界面活性剤がある。アニオン系界面活性剤として
は、ラウリル硫酸のようなアルキル硫酸,ヘキシルベン
ゼンスルホン酸,オクチルベンゼンスルホン酸,デシル
ベンゼンスルホン酸,ドデシルベンゼンスルホン酸,セ
チルベンゼンスルホン酸ミリスチルベンゼンスルホン酸
のようなアルキルベンゼンスルホン酸、CH3(CH2
6CH2O(C24O)2SO3H、CH3(CH28CH2
O(C24O)8SO3H、CH3(CH219CH2
(C24O)4SO3H、CH3(CH28CH264
(C242SO3Hのようなポリオキシエチレンモノア
ルキルエーテルの硫酸エステル、アルキルナフチルスル
ホン酸が例示される。カチオン系界面活性剤としては、
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド,オクチルトリ
メチルアンモニウムヒドロキシド,ドデシルトリメチル
アンモニウムヒドロキシド,ヘキサデシルトリメチルア
ンモニウムヒドロキシド,オクチルジメチルベンジルア
ンモニウムヒドロキシド,デシルジメチルベンジルアン
モニウムヒドロキシド,ジドデシルジメチルアンモニウ
ムヒドロキシド,ジオクタデシルジメチルアンモニウム
ヒドロキシド,牛脂トリメチルアンモニウムヒドロキシ
ド,ヤシ油トリメチルアンモニウムヒドロキシドのよう
な第4級アンモニウムヒドロキシドおよびこれらの塩が
例示される。ノニオン系界面活性剤としてはポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル,ポリオキシアルキレンア
ルキルフェノールエーテル,ポリオキシアルキレンアル
キルエステル,ポリオキシアルキレンソルビタンアルキ
ルエステル,ポリエチレングライコール,ポリプロピレ
ングライコール,ジエチレングライコールが例示され
る。界面活性剤は1種、もしくはアニオン系界面活性剤
とカチオン系界面活性剤の組み合わせを除く2種以上使
用してよい。すなわち、アニオン系界面活性剤の1種も
しくは2種以上の組み合わせ、ノニオン系界面活性剤の
1種もしくは2種以上の組み合わせ、カチオン系界面活
性剤の1種もしくは2種以上の組み合わせ、アニオン系
界面活性剤およびノニオン系界面活性剤の2種以上の組
み合わせ、カチオン系界面活性剤およびノニオン系界面
活性剤の2種以上の組み合わせを使用してよい。
【0007】これら界面活性剤の粗エマルジョンにおけ
る使用量は、エマルジョンを形成できる程度の量でよ
く、界面活性剤の種類により異なり特に限定されない
が、好ましくは、2〜10重量%となるような量であ
る。粗エマルジョンにおける水の使用量は、ジメチルポ
リシロキサンの濃度が10〜40重量%となるような量
が好ましい。粗エマルジョンは、前述した重合度の小さ
なジメチルポリシロキサン、界面活性剤および水を均一
に混合し、ホモゲナイザー,コロイドミル,ラインミキ
サーなどの乳化機を通して調製する。
【0008】本発明において使用されるマイクロエマル
ジョンは、該粗エマルジョンを別に調製した触媒量の重
合触媒および界面活性剤の水溶液中に徐々に滴下し、乳
化重合することにより得られる。該重合触媒としては、
アニオン系触媒,カチオン系触媒があり、アニオン系触
媒としては、塩酸,硫酸,リン酸のような鉱酸、アルキ
ル硫酸,また界面活性剤で例示したアルキルベンゼンス
ルホン酸,ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルの
硫酸エステルおよびアルキルナフチルスルホン酸が例示
される。またカチオン系触媒としては、水酸化カリウ
ム,水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物、
また界面活性剤で例示した第4級アンモニウムヒドロキ
シドおよびその塩が例示される。重合時に使用される界
面活性剤としては、粗エマルジョンで使用される界面活
性剤で例示したものがあげられる。したがって、界面活
性剤にアルキルベンゼンスルホン酸,ポリオキシエチレ
ンモノアルキルエーテルの硫酸エステルおよびアルキル
ナフチルスルホン酸または第4級アンモニウムヒドロキ
シドおよびその塩を使用した場合は、重合触媒を兼ねて
よい。エマルジョンのイオン性の関係から、粗エマルジ
ョンにおいてアニオン系界面活性剤を使用した場合に
は、マイクロエマルジョンを製造する際の触媒はアニオ
ン系を使用し、界面活性剤はアニオン系および/または
ノニオン系を使用する。また、粗エマルジョンにおいて
カチオン系界面活性剤を使用した場合には、マイクロエ
マルジョンを製造する際の触媒はカチオン系を使用し、
界面活性剤はカチオン系および/またはノニオン系を使
用する。また、粗エマルジョンにおいてノニオン系界面
活性剤を使用した場合には、マイクロエマルジョンを製
造する際の触媒は、アニオン系もしくはカチオン系を使
用してよい。該触媒にアニオン系を使用した場合には、
界面活性剤としてアニオン系および/またはノニオン系
を使用し、該触媒にカチオン系を使用した場合には、界
面活性剤としてカチオン系および/またはノニオン系を
使用する。
【0009】該触媒および界面活性剤の水溶液におけ
る、界面活性剤の使用量は、粗エマルジョン中のジメチ
ルポリシロキサン100重量部に対し、5〜70重量部
であり、好ましくは25〜60重量部である。これは5
重量部より少ないとエマルジョンの平均粒子径が0.1
5μm以下とならないためである。また、触媒の使用量
は、ジメチルポリシロキサン100重量部に対し、0.
2〜10重量部であり、好ましくは0.5〜5.0重量部
である。粗エマルジョンの滴下時の触媒水溶液の温度は
40〜95℃が好ましい。滴下速度は、触媒の種類、濃
度および触媒水溶液の温度によって異なり、触媒の濃度
が高い場合あるいは触媒水溶液の温度が高い場合には速
く滴下することができるが、一般に30分以上かけて滴
下することがより粒子径の小さなマイクロエマルジョン
を製造する点から好ましい。滴下終了後は、0〜90℃
の温度で所定の粘度になるまで乳化重合すれば平均粒子
径0.15μm以下のマイクロエマルジョンが調製でき
る。乳化重合後は触媒を中和する目的でアニオン系重合
触媒を用いた場合はアルカリで、また、カチオン系重合
触媒を用いた場合は酸で中和しておくことが好ましい。
なお、乳化重合する際のジメチルポリシロキサンの濃度
は、特に限定はないが5〜50重量%が好ましい。
【0010】本発明に使用される多価アルコールは皮膚
に適合する保湿剤であり、具体的にはポリチレングリコ
ール,プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコ
ール,グリセリン,ソルビトールのような多価アルコー
ルが例示される。このような多価アルコールの配合量は
皮膚化粧料の種類によって異なるが、一般には0.1〜
99.9重量%の範囲である。
【0011】本発明の皮膚化粧料は上記のようなジメチ
ルポリシロキサンのマイクロエマルジョンと多価アルコ
ールを主成分とするが、これに更に必要に応じて他の任
意成分を配合することは本発明の目的を損なわない限り
差し支えない。このような任意成分としては、流動パラ
フィン,ワセリン,固形パラフィン,スクワラン,オレ
フィンオリゴマー等の炭化水素;イソプロピルパルミテ
ート,ステアリルステアレート,ミリスチン酸オクチル
ドデシル,オレイン酸オクチルドデシル,2−エチルヘ
キサン酸トリグリセライド等のエステル化合物;ラウリ
ルアルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコー
ル等の高級アルコール;パルミチン酸,オレフィン酸,
ステアリン酸等の高級脂肪酸;二酸化チタン,カーボン
ブラック,酸化鉄,セリサイト,タルク,カオリン,マ
イカのような無機粉体;ナイロン,ポリチタン,ポリエ
チレン,ポリアクリレートのような有機粉体;エタノー
ル等の溶剤;水;ジメチルポリシロキサンの乳化重合で
例示した各種界面活性剤;殺菌剤;香料等がある。
【0012】本発明の皮膚化粧料は、上記のようなジメ
チルポリシロキサンのマイクロエマルジョンの多価アル
コールおよび必要に応じて他の任意成分を単に均一に混
合するか、またはジメチルポリシロキサンのマイクロエ
マルジョン以外の成分を、予めホモゲナイザー,コロイ
ドミル,ラインミキサーなどの乳化機により乳化、また
は攪拌機により均一に混合しておき、これにジメチルポ
リシロキサンのマイクロエマルジョンを添加すればよ
い。本発明の皮膚化粧料は、ハンドクリーム,スキンク
リーム,ファウンデーション,アイシャドウ,洗顔料等
の皮膚化粧料として使用でき、その形態としては、固形
状,ゲル状,液状,ペースト状が例示される。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明する。実施
例中、「部」とあるのは「重量部」を意味し、また平均
粒子径は、COULTER ELECTRONICS社製(米国)の「COUL
TER MODEL N4」により測定したものである。
【0014】
【参考例1】2lのビーカーに水560部、ジココイル
ジメチルアンモニウムクロライド30部および環状ジメ
チルシロキサン4量体400部を投入し、均一に混合し
た。この混合物をホモゲナイザー乳化機を用いて、35
0kg/cm2の圧力で3回通過させ粗エマルジョンを得
た。次に別の5lの4つ口フラスコに水870部、牛脂
トリメチルアンモニウムクロライド130部を投入し溶
解させて、液温85℃でゆっくりと攪拌しながら保持し
た。この牛脂トリメチルアンモニウムクロライド水溶液
に、先に調製した粗エマルジョンを2時間かけて徐々に
滴下した。滴下後冷却し、さらに48℃で2時間保持し
乳化重合させた。重合後、リン酸でPHが7.0となるよ
うに調整し、透明なマイクロエマルジョンを得た。これ
をエマルジョンAとする。得られたエマルジョンAの平
均粒子径は0.05μmであった。エマルジョンAをメ
タノールにより破壊してオイルを抽出し、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフ(東洋曹達社製)および赤外吸
収スペクトル分析装置(日立製作所社製)で構造同定を
行った結果、重合度100の両末端トリメチルシロキシ
基封鎖のジメチルポリシロキサンであることが確認され
た。
【0015】
【参考例2】両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチル
ポリシロキサン(粘度350cs)80部、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル(HLB:11.5)8部およ
び水12部を均一に混合した後、コロイドミルを使用し
て乳化し、これを300部の水に均一に分散させて、平
均粒子径0.8μmの機械乳化エマルジョンを得た。こ
れをエマルジョンBとする。
【0016】
【参考例3】2lのビーカーに水850部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸10部および環状ジメチルシロキサン
4量体600部を投入し、均一に攪拌した。この混合物
をホモゲナイザー乳化機を用いて、400kg/cm2の圧
力で4回通過させ粗エマルジョンを得た。次に別の5l
の4つ口フラスコに水1300部およびドデシルベンゼ
ンスルホン酸180部を投入して溶解させ液温85℃で
ゆっくりと攪拌しながら保存した。このドデシルベンゼ
ンスルホン酸水溶液に先に作成した粗エマルジョンを2
時間かけて徐々に滴下した。滴下後冷却し、さらに48
℃で2時間保存し乳化重合させた。重合後、水酸化ナト
リウムの50重量%水溶液でpHが7.0になるように調
整した。これをエマルジョンCとした。得られたエマル
ジョンCの平均粒子径は0.05μmであった。エマル
ジョンCをメタノールにより破壊してオイルを抽出しゲ
ルパーミエーションクロマトグラフおよび赤外吸収スペ
クトル分析装置で構造固定たところ、重合度1200の
両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサンであることが
確認された。
【0017】
【実施例1】表1に示す組成のうち油相成分、水相成分
を別々に70℃まで加温してそれぞれ均一に混合した。
次に油相混合液を水相混合液に添加しホモミキサーでさ
らに混合して冷却した。温度が45℃になったところで
シリコーン成分を添加し、さらに均一に混合しながら室
温(25℃)まで冷却し、スキンクリーム剤組成物No.
1およびNo.2を調製した。これらのスキンクリーム剤
組成物をガラスびんに200ccずつ採取し、1本は25
℃で72日間放置し、また他の1本は24時間毎に0℃
〜50℃までの温度サイクルを行えるよう設定した環境
試験器中に72日間放置して、それぞれの安定性を肉眼
で観察した。その結果を後記する表1に示した。
【0018】
【比較例1】表1に示す組成のスキンクリーム剤組成物
No.3を実施例1と同様に調製した。この組成物を用い
て実施例1と同様の試験をし、その結果を後記する表1
に併記した。
【0019】
【実施例2】表2に示す液状ファンデーション組成物N
o.1およびNo.2を次の手順で調製した。 手順1. 顔料成分の調製:所定の顔料成分をボールミル
中で充分に混合粉砕する。 手順2. 水相成分の調製:水を70℃に加温し、ベント
ナイトを加え、充分に攪拌混合する。次にプロピレング
リコール,グリセリンをカルボキシセルロースナトリウ
ムに分散させ、これをベントナイト水溶液中に添加し溶
解させる。これにトリエタノールアミンおよびメチルパ
ラベンを加えて溶解させる。 手順3. 油相成分の調製:油相成分の全てを80℃で加
熱融解させる。 手順4. 手順1で得られた顔料成分を水相成分に添加
し、ホモミキサーで均一分散し、70℃で保温する。 手順5. 手順3で得られた80℃の油相成分を手順4で
得られた70℃の顔料分散水溶液に混合後、冷却し50
℃になったシリコーン成分を加え25℃になるまで混合
して液状ファンデーション組成物を得る。 これらの液状ファンデーション組成物を用いて実施例1
と同様に温度サイクル放置安定性を試験し、72日間保
存後の表面状態を観察した。その結果を表2に示した。
【0020】
【比較例2】表2に示す組成の液状ファンデーション組
成物No.3を実施例1と同様の方法で調製し、同様の試
験を行なって、その結果を後記する表2に示した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明の皮膚化粧料は、ジメチルポリシ
ロキサンの乳化重合によって得られたマイクロエマルジ
ョンであって、該マイクロエマルジョンの平均粒子径が
0.15μm以下であるジメチルポリシロキサンのマイ
クロエマルジョンと多価アルコールを主剤としているの
で、保存安定性に優れ、かつ、均一性,平滑性,光沢性
等に優れているという特徴を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/11 8615−4C 7/48 9051−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジメチルポリシロキサンの乳化重合によ
    って得られたマイクロエマルジョンであって、該マイク
    ロエマルジョンの平均粒子径が0.15μm以下である
    ジメチルポリシロキサンのマイクロエマルジョンと多価
    アルコールを主剤とする皮膚化粧料。
JP25108893A 1993-09-01 1993-09-13 皮膚化粧料 Pending JPH06192033A (ja)

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