JPH061919U - 変速機のパワーシフト装置 - Google Patents

変速機のパワーシフト装置

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JPH061919U
JPH061919U JP4002992U JP4002992U JPH061919U JP H061919 U JPH061919 U JP H061919U JP 4002992 U JP4002992 U JP 4002992U JP 4002992 U JP4002992 U JP 4002992U JP H061919 U JPH061919 U JP H061919U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチを確実に操作したときにのみ変速機
が操作できるようにした変速機のパワーシフト装置を提
供すること。 【構成】 パワーシリンダ3にエアを送るエアパイプ5
に並列に分岐パイプ5aを設け、該エアパイプ5に電磁
弁7を、また該分岐パイプ5aに減圧弁8をそれぞれ設
けて電磁弁7と減圧弁8とを並列に配置し、またクラッ
チペダル9の部位に該クラッチペダル9の踏み込み動作
によってオン動作する検出スイッチ10を配置し、該検
出スイッチ10のオン作動によって電磁弁7を開口制御
するように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車等における変速機のパワーシフト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
チェンジレバーによって変速操作する変速機にあっては、セレクト操作力は軽 いが、シフト操作力はこのセレクト操作力に比較するとはるかに重い。これは特 にシンクロメッシュ式変速機において顕著である。このため、従来では、例えば 図4に示すように、変速機10にパワーシリンダ30を設け、このパワーシリン ダ30とエアタンク60とをエアパイプ50によって接続し、チェンジレバー2 0とパワーシリンダ30とをロッド40で接続した構造のパワーシフト装置が装 備されている。
【0003】 このパワーシフト装置の作動原理は図5に示すようになっている。すなわち、 チェンジレバー20のシフト動作をロッド40を介してパワーシリンダ30に伝 達し、このロッド40の動きに基づいてパワーシリンダ30はストライカ120 をシフト方向に作動させ、ストライカ120と長孔130を介して連結されてい るシフトロッド140の端部のリンク150を回動し、これによってシフトロッ ド140を回転してシフトレバー160によりシフトフォーク170をシフト作 動する。したがって、チェンジレバー20のシフト操作力はパワーシリンダ30 によって大きく軽減される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来装置は、エアタンク60からエアが常時パワーシリンダ30に供給 された状態になっており、このためクラッチの切離し操作をせずに誤ってチェン ジレバー20をシフト操作した場合、パワーシリンダ30による強力な操作力で シフトフォーク170がシフト動作を行ってしまい、シンクロメッシュ部及びギ ヤの発熱、損傷等を発生するおそれがあった。
【0005】 従って、本考案の目的は、クラッチを確実に操作したときにのみ変速機が操作 できるようにした変速機のパワーシフト装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案は、チェンジレバーのシフト動作に連係して 変速機のシフトレバーをパワーシリンダによってシフト作動させるパワーシフト 装置において、前記パワーシリンダに接続されている流体圧発生装置からの流体 圧供給路に電磁弁と減圧弁とを並列に配置し、またクラッチが切れたときこれを 検出する検出スイッチを装備し、該検出スイッチの検出動作によって前記電磁弁 を開口制御するように構成してなることを特徴とする変速機のパワーシフト装置 を提供するものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、クラッチを切ったとき、これを検出スイッチが検出して電磁 弁を開き、流体圧発生装置から電磁弁を介してパワーシリンダに作動流体が供給 され、これにより変速機のシフト操作力を軽減する。
【0008】 検出スイッチが検出動作しないとき、すなわちクラッチが切れていないとき、 電磁弁は閉じたままであり、減圧弁を介して流体圧発生装置からパワーシリンダ に僅かな流体圧が作用するだけで、急いでシフト操作しようとしてもシフト操作 力は重く、運転者にクラッチが切れていないこを警告することにもなる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
【0010】 図1乃至図3は本考案の変速機のパワーシフト装置の一実施例を示すもので、 図1は装置全体の略解構成図、図2は検出スイッチ部分の他の実施例を示す一部 省略拡大側面図、図3はダブルチェックバルブの拡大断面図である。
【0011】 図1中、符号1は変速機、2はチェンジレバー、3はパワーシリンダ、4はロ ッド、5は流体圧供給通路としてのエアパイプ、6は流体圧発生装置としてのエ アタンクで、従来装置と同様に変速機1のシフトレバー(図示せず)をパワーシ リンダ3によってシフト作動するようにしてある。
【0012】 本実施例のパワーシフト装置は、前記エアパイプ5に並列に分岐パイプ5aを 設け、該エアパイプ5に電磁弁7を、また該分岐パイプ5aに減圧弁8をそれぞ れ設けて電磁弁7と減圧弁8とを並列に配置し、またクラッチペダル9の部位に 該クラッチペダル9の踏み込み動作によってオン動作する検出スイッチ10を配 置し、該検出スイッチ10のオン作動によって電磁弁7を開口制御するように構 成し、さらに電磁弁7と減圧弁8の出口側であってパワーシリンダ3の入口側に ダブルチェックバルブ12を配置したものである。
【0013】 エアタンク6中のエアは例えば約7kg/cm2に加圧されており、減圧弁8はこの エアの圧力を約2kg/cm2程度に減圧するものである。
【0014】 ダブルチェックバルブ12は、エアパイプ5、分岐パイプ5aのうち圧力が高 い側と連通するもので、例えば図3に示すように、2個の入力ポート12a、1 2bと1個の出口ポート12cとを有し、入口ポート12aにエアパイプ5が、 入口ポート12bに分岐パイプ5aが、出口ポート12cにパワーシリンダ3が それぞれ接続されている。電磁弁7が閉じているときには、分岐パイプ5a内の 方が圧力が高いので、分岐パイプ5aとダブルチェックバルブ12とが連通して 減圧弁8によって減圧された圧力がパワーシリンダ3に作用し、電磁弁7が開い たときには、エアパイプ5内の方が圧力が高いので、エアパイプ5とダブルチェ ックバルブ12とが連通して電磁弁7を介して圧力がパワーシリンダ3に作用す る。なお、図3中、符号12dはバルブ、12eはガイドである。
【0015】 検出スイッチ10はクラッチペダル9を略完全に踏み込んだ時、すなわちクラ ッチを切断した時、オン動作してクラッチの切断を検出するもので、このオン動 作で電磁弁7に通電され、電磁弁7が開く。
【0016】 なお、検出スイッチ10はクラッチ部分に限定されず、クラッチの切断動作に よって可動する部位、例えば図2に示すように油圧式クラッチコントロールのマ スタシリンダ11からクラッチのリリースフォークを作動させるクラッチクラッ チブースタへの流体圧供給路に検出スイッチ10を設けてもよい。また、クラッ チブースタ自体に検出スイッチ10を設けてもよい。
【0017】 次に、前記変速機のパワーシフト装置の作用を説明する。
【0018】 クラッチペダル9を踏み込んでクラッチを十分に切断していないとき、検出ス イッチ10はオン動作せず、電磁弁7には通電されず、エアタンク6からパワー シリンダ3には減圧弁8、ダブルチェックバルブ12を介して約2kg/cm2程度に 減圧されたエアのみが作用する。
【0019】 従って、この状態でチェンジレバー2を急いでシフト操作しようとすると、該 チェンジレバー2の操作力は重く、容易にシフト動作が得られないため、シンク ロメッシュ部ギヤの発熱、損傷等を未然に防止することができ、同時にチェンジ レバー2の重い操作感によってクラッチペダル9を踏み込んでいないことの付与 することにもなる。
【0020】 クラッチペダル9を踏み込んでクラッチを十分に切断したとき、検出スイッチ 10がオン動作して電磁弁7に通電される。これによって電磁弁7が開き、エア タンク6からパワーシリンダ3には約7kg/cm2に加圧されたエアが作用して、チ ェンジレバー2のシフト操作力を軽くする。
【0021】 ここで、電磁弁7の他に減圧弁8を設けてあるため、クラッチペダル9を常に 十分に踏み込まなくても無理なくシフト操作することが可能となる。
【0022】 すなわち、変速機のシンクロメッシュ部において同期させる(回転を合わせる )のは、「押付ける力」×「押付ける時間」によって決まる。従って、減圧弁8 を介して減圧されたエアがパワーシリンダ3に作用するようにしてあると、クラ ッチペダル9をゆっくり踏み込んだ場合でも無理なくシフト操作することができ る。早くシフト操作するには、クラッチペダル9を十分に踏み込めばよい。
【0023】 減圧弁8を設けずに、電磁弁7のみにとすると、クラッチペダル9を常に十分 に踏み込まなければならず、ドライバーによっては苦痛となることがあるが、こ のような問題を解決することができる。
【0024】 なお、本考案の変速機のパワーシフト装置は前記実施例に限定されるものでは なく、例えば、光センサを検出スイッチ10として利用することもできる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、クラッチを確実に操作したときにのみ変 速機を操作することができ、シンクロメッシュ部及びギヤの発熱、損傷等を防止 することができ、また従来のパワーシフト装置に電磁弁、減圧弁、検出スイッチ を組み入れるだけであるから、大幅なコスト高を招来するおそれがない。
【0026】 また、電磁弁が開いていないとき、パワーシフト装置のパワーシリンダには減 圧弁を介して減圧された圧力が作用するようになっているため、クラッチペダル をゆっくり踏み込めば無理なくシフト操作することができる。早くシフト操作す るには、クラッチペダルを十分に踏み込めばよく、クラッチペダルを常に十分に 踏み込む必要がなく、操作性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の変速機のパワーシフト装置の一実施例
を示す装置全体の略解構成図である。
【図2】検出スイッチ部分の他の実施例を示す一部省略
拡大側面図である。
【図3】ダブルチェックバルブ部分の拡大断面図であ
る。
【図4】従来装置の構成図である。
【図5】同装置の動作原理を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 変速機 2 チェンジレバー 3 パワーシリンダ 4 ロッド 5 流体圧供給路 5a 分岐路 6 流体圧発生装置 7 電磁弁 8 減圧弁 9 クラッチペダル部 10 検出スイッチ 11 マスタシリンダ 12 ダブルチェックバルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェンジレバーのシフト動作に連係して
    変速機のシフトレバーをパワーシリンダによってシフト
    作動させるパワーシフト装置において、 前記パワーシリンダに接続されている流体圧発生装置か
    らの流体圧供給路に電磁弁と減圧弁とを並列に配置し、
    またクラッチ部分或いはクラッチの切断動作によって可
    動する部位にクラッチの切断を検出する検出スイッチを
    配置し、該検出スイッチのクラッチ切断検出によって前
    記電磁弁を開口制御するように構成してなることを特徴
    とする変速機のパワーシフト装置。
JP4002992U 1992-06-11 1992-06-11 変速機のパワーシフト装置 Expired - Lifetime JP2564330Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001153223A (ja) * 1999-11-25 2001-06-08 Sanwa Seiki Co Ltd 変速機操作装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001153223A (ja) * 1999-11-25 2001-06-08 Sanwa Seiki Co Ltd 変速機操作装置
JP4523096B2 (ja) * 1999-11-25 2010-08-11 三輪精機株式会社 変速機操作装置

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