JPH0619178A - カラー画像転写体及びカラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像転写体及びカラー画像形成方法

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JPH0619178A
JPH0619178A JP4174349A JP17434992A JPH0619178A JP H0619178 A JPH0619178 A JP H0619178A JP 4174349 A JP4174349 A JP 4174349A JP 17434992 A JP17434992 A JP 17434992A JP H0619178 A JPH0619178 A JP H0619178A
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color image
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哲 羽根田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真方式によって、光沢を有した高品質
でクラックが発生しないで保存性が良好なカラー画像を
提供することのできるカラー画像転写体およびカラー画
像形成方法を提供する。 【構成】 3種以上のカラートナーによりカラー画像を
形成するための画像転写体において、該画像転写体は表
面にスチレン-ブタジエン共重合体を含有するスチレン
系-アクリル系樹脂よりなる透明樹脂層を備えてなるこ
とを特徴とするカラー画像転写体、および、3種以上の
カラートナーにより形成されたトナー像2Aを画像転写
体1上に溶融せしめて固着するカラー画像形成方法にお
いて、該画像転写体表面にスチレン-ブタジエン共重合
体を含有するスチレン-アクリル系樹脂よりなる透明樹
脂層を備えてなり、且つ、前記画像転写体上にベルト状
の加熱及び搬送体により前記トナー像を溶融せしめて固
着することを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機またはカ
ラープリンター等に適用される電子写真法により、良質
なフルカラー画像を形成するためのカラー画像転写体及
びカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法によりフルカラー画像を形成
する方法としては、例えば、有機または無機の光導電性
材料を用いた感光体上に、B(ブルー)、G(グリー
ン)、R(レッド)および必要に応じてND(ニュート
ラル)等のフィルターを介して得た色分解光を照射して
各色別に静電潜像を形成し、これら各色別の静電潜像を
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)および
必要に応じてBK(ブラック)等のカラートナーにより
逐次現像して各色別のカラートナー像を形成する。次
に、該各色別のカラートナー像を感光体上に重ね合わせ
て形成した後に転写体に一括転写するか、若しくは、該
各色別のカラートナー像を感光体上に形成する毎に転写
体上に転写し転写体上で重ね合わせられる。その後、転
写体上の重ね合わされたカラートナー像を加熱及び加圧
ローラーにより加熱定着してカラー画像を形成する。
【0003】この様な電子写真法に使用されるカラート
ナーは、熱可塑性樹脂中に染料ないし顔料等を分散含有
せしめて構成された粒子からなり、平均粒径は5〜20μ
mである。このため、特開昭63-92965号公報に記載され
ているように、カラートナー像は1〜4層のトナー粒子
層により形成されており、定着後のカラートナー画像に
おいても表面垂直方向に凹凸を有する事と成ってしま
う。この様な電子写真法による凹凸を有するカラー画像
は、一般の写真や印刷に比べて色再現性および光沢性に
乏しく、結果的には、カラー画像品質に劣っている。
【0004】この様なカラー画像の画像品質を向上する
ために、例えば、特開昭63-92965号公報には、画像支持
基材の上に透明樹脂層を形成し、その透明樹脂層上にト
ナー粒子を加熱ローラーにより埋め込むことにより改善
する試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等が鋭意検討を重ねた結果、前記技術によればある程
度の光沢を有する画像品質の良好なカラー画像を提供で
きるものの、ここで用いられている透明樹脂層を形成す
る樹脂は、軟化点が60〜70℃のアクリル樹脂であり脆性
を有するため、長時間の保存や折り曲げ等により透明樹
脂層にクラックが発生しやすい。クラックの発生はカラ
ー画像に白筋が入りカラー画像品質を低下せしめてしま
う。
【0006】前記のような脆性を解消するために強靱な
樹脂を使用することが考えられるが、ローラのみの加熱
定着方式では、加熱されて離型するまでの時間が僅かで
あるため、強靱な樹脂を使用すると溶融しがたいために
トナーは完全に溶融するわけでなくゴム状弾性体の状態
にあり、ローラの圧力によりいくらか弾性変形して平滑
状になったとしても圧力が解除されるとまた元の状態へ
緩和しやすく、平滑でないトナー粒子が隆起した状態と
なってしまう。
【0007】
【発明の目的】本発明は以上の事情に鑑みなされたもの
であって、その目的は、光沢を有する高品質なカラー画
像を提供することのできるカラー画像転写体およびカラ
ー画像形成方法を提供することにある。
【0008】更に、本発明の他の目的は、カラー画像に
クラックが発生しない保存性が良好なカラー画像転写体
およびカラー画像形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的は、3種以上
のカラートナーによりカラー画像を形成するための画像
転写体において、該画像転写体は表面にスチレン−ブタ
ジエン共重合体を含有するスチレン系−アクリル系樹脂
よりなる透明樹脂層を備えていることを特徴とするカラ
ー画像転写体、および、3種以上のカラートナーにより
形成されたトナー像を画像転写体上に溶融せしめて固着
するカラー画像形成方法において、該画像転写体は表面
にスレチン−ブタジエン共重合体を含有するスチレン−
アクリル系樹脂よりなる透明樹脂層を備えてなり、且
つ、前記画像転写体上にベルト状の加熱及び搬送体によ
り前記トナー像を溶融せしめて固着することを特徴とす
るカラー画像形成方法により達成される。
【0010】
【課題を解決するための手段の説明】以下本発明につい
て詳細に説明する。
【0011】本発明のカラー画像転写体は、カラー画像
転写体の表面に設けられる透明樹脂層としての樹脂がス
チレン−ブタジエン共重合体を含有するスチレン−アク
リル系樹脂よりなるものである。スチレン−アクリル系
樹脂中において共重合体されているブタジエン重合体部
分はミクロ分散された形態となり、クラックを発生させ
る衝撃が加わった場合においてはこの軟質なブタジエン
重合体部分に衝撃エネルギーが吸収されることとなりク
ラックの発生が防止される。ここで、ブタジエン成分を
スチレンとの共重合体するのは、スチレン−アクリル樹
脂とブタジエン樹脂は相溶性が悪いため化学的に結合せ
しめて両樹脂の分散性を向上し、ブタジエン重合体成分
をミクロ分散するためである。スチレン−ブタジエン共
重合体のタイプとしては、ランダム型でも効果を有する
が、好ましくはグラフト型またはブロック型である。ま
た、クラックが発生しないようにするためにはスチレン
系樹脂自体も強靱にすることが有効であり、これにはス
チレン−ブタジエン共重合体を分散するスチレン−アク
リル系樹脂の分子量を比較的大きくすればよい。しかし
ながら、分子量を比較的大きくすると軟化点が高くなり
すぎて溶融性が損なわれるため、アクリル成分を共重合
体して溶融性を付与している。このように設計された樹
脂においては比較的分子量が大きいために樹脂層形成の
ために必要なフィルム形成能も良好となり、溶剤に溶解
して塗布しても乾燥中にクラックが発生することもなく
良好な透明樹脂層を形成できることとなる。
【0012】スチレン−アクリル系樹脂の分子量は強靱
性を付与するために重量平均分子量が5万〜100万、好
ましくは8万〜50万であることが好ましい。
【0013】本発明に使用するスチレン−ブタジエン共
重合体を製造する方法としては、スチレン系単量体とブ
タジエン単量体とを共重合する方法、1,2ブタジエン重
合体または1,4ブタジエン重合体にスチレン系単量体を
使用してグラフト共重合する方法、1,2ブタジエン重合
体または1,4ブタジエン重合体とスチレン系重合体をブ
ロック共重合する方法を挙げることができる。スチレン
−ブタジエン共重合体における共重合重量比はスチレン
成分:ブタジエン成分が95:5〜60:40である。
【0014】上記重合体は、乳化重合法、懸濁重合法、
塊状重合法等公知の重合法により製造できる。
【0015】本発明のスチレン−ブタジエン共重合体を
含有するスチレン−アクリル系樹脂を得るにはスチレン
系単量体とアクリル系単量体からなる単量体中に前記ス
チレン−ブタジエン共重合体を溶解分散せしめた後に乳
化重合法、懸濁重合法、塊状重合法等公知の重合法によ
り製造することができる。
【0016】使用される単量体としては、スチレン、ク
ロルスチレン、メチルスチレン、等のスチレン系単量
体、および、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸-2-エチルヘキ
シル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジ
エチルアミノエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メ
タクリル酸-2-エチルヘキシル、メタクリル酸ジメチル
アミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等の
アクリル系単量体を挙げることができる。更に、架橋性
とするために、ジビニルベンゼン、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、トリエチレングリコールトリメタ
クリレート等の架橋性単量体を全単量体に対して0.1〜
5.0重量%用いたり、分子量を調整するために、α-メチ
ルスチレン、ドデシルメルカプタン等の連鎖移動剤を20
重量%以下用いても良い。
【0017】本発明におけるカラー画像転写体の透明樹
脂層を形成するための転写体としては、紙、プラスチッ
ク等が用いられる。
【0018】本発明におけるカラー画像転写体の透明樹
脂層は、前記転写体の表面に、5〜80μm、好ましくは
10〜50μmの厚さとすることが高画質の画像を提供する
上で好ましい。透明樹脂層の層厚が5μm未満ではカラ
ートナー像が溶融、定着されたとき、透明樹脂層中に十
分に埋め込まれず、凹凸の多い光沢性に欠ける画像とな
る。一方、透明樹脂層の層厚が80μmを越える場合には
カラートナー像および透明樹脂層がベルトへ転移し易く
なって画像の欠落、表面の凹凸の発生が生じ光沢性に劣
る不良な画像となってしまう。
【0019】前記透明樹脂層は、樹脂をトルエン、アセ
トン、エチルアルコール、メチルエチルケトン、テトラ
ヒドロフラン等の溶剤に溶解して、これを転写体上に塗
布、乾燥して本発明のカラー画像転写体が形成される。
【0020】本発明のカラー画像形成方法では、前記し
た特定のスチレン系樹脂で構成したカラー画像転写体を
使用すると共に、定着工程においてはベルト状加熱体で
定着すると良好な効果が発揮される。従来汎用されてい
るローラ状加熱体で定着すると透明樹脂層のスチレン系
樹脂が溶融不充分となりトナー粒子が埋め込まれにく
く、且つ、加熱体への接着による画像の浮き上がりや転
移による画像の欠落を発生してしまう。
【0021】本発明のカラートナーの軟化点Tsp(t)
は、各色カラートナー同志が十分溶融状態にて混色する
よう90〜140℃であることが好ましく、また、透明樹脂
層と溶融状態で混合することのないよう転写体の樹脂の
軟化点Tsp(p)より低いことが好ましく、更に、少な
くとも5〜30℃低いことが好ましい。透明樹脂の軟化点
は105〜150℃であることが好ましい。
【0022】即ち、Tsp(t)<Tsp(p),90℃<Tsp
(t)<140℃であることが好ましく、更にTsp(p)−
5<Tsp(t)<Tsp(p)−30であることが好ましい。
【0023】本発明に用いられるカラー現像剤として
は、流動性、摩擦帯電性、現像性、画像再現性等の向上
を図る観点から、非磁性のカラートナーと磁性キャリア
から構成される2成分系カラー現像剤が好ましく用いら
れる。
【0024】前記非磁性のカラートナーはバインダー樹
脂、着色剤、必要により荷電制御剤およびその他の特性
改良剤等から構成される着色樹脂粒子および必要に応じ
て無機酸化物微粒子を混合して得られる。
【0025】前記バインダー樹脂としては、スチレン−
アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ポリエス
テル樹脂等を挙げることができるが、透明樹脂層との非
相溶性を向上して定着後の画像の広がりや境界領域のシ
ャープさを付与するために、50重量%以上のポリエステ
ル樹脂から構成されることが好ましい。
【0026】前記着色剤としては、ブラックトナーとし
て、カーボンブラック、シアントナーとして、フタロシ
アニンブルー、イエロートナーとして、ベンジジンイエ
ロー、キノリンイエロー、クロモフタールイエロー、マ
ゼンタトナーとして、クロモフターレッド、PVファス
トレッド等の通常使用されているものを使用できる。
【0027】前記荷電制御剤としては、モノアゾ染料の
金属錯塩、カルボン酸系化合物との金属錯体、第四級ア
ンモニウム塩系化合物、ニグロシン染料等が使用でき
る。
【0028】前記その他の特性改良剤としては、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレン
ワックス等の融点が60〜160℃のワックスをバインダー
樹脂100重量部に対して10重量部以下使用できる。
【0029】前記無機酸化物微粒子としては、シランカ
ップリング剤にて疎水化処理されたシリカ、酸化チタン
等をトナーに5%以下添加混合して使用できる。
【0030】前記キャリアとしては、鉄、フェライト、
マグネタイト等の磁性体粒子および該磁性体粒子をスチ
レン−アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂
等により被覆処理された磁性体粒子を使用できる。
【0031】本発明のカラー画像形成方法では、例えば
電子写真法により形成された感光体上のカラートナー像
を転写体に転写し、これを加熱、溶融、定着してカラー
画像を形成する際に、転写体として特定の透明樹脂層を
設けて、カラートナー像を透明樹脂層中に埋め込むよう
にベルト状加熱体により定着してカラー画像を形成する
ようにしたものである。
【0032】かかる構成によれば、加熱時間はベルトで
の搬送中にも加熱されているためローラ方式に比べて遙
かに長い時間加熱されていることとなり透明樹脂層は十
分溶融しており、トナー粒子が埋め込まれやすくなって
おり、且つ、トナー粒子も流動状態になっており永久変
形している。更に、離型時においてもベルト状加熱体と
転写体およびトナー画像との離型性が良好なためトナー
像の浮き上がりや転移による画像の欠落も発生しない。
このため得られるカラー画像は、照明光の乱反射が防止
されて光沢性に優れ、加熱体へ画像が付着することがな
く高品質で、且つ、保存性を良好とすることができる。
【0033】
【実施例】図1の(a)は、カラー画像転写体で透明樹
脂層がない場合の光の反射状況を示しており、図1の
(b)は、透明樹脂層を有し、定着カラートナー像が当
該透明樹脂層中に埋め込まれた本発明のカラー画像転写
体の光の反射状況を示している。図1において、1は普
通紙からなる転写紙、2Aは定着カラートナー像、2B
は透明樹脂層である。
【0034】図1から明らかなように、定着カラートナ
ー像2Aが透明樹脂層2B中に埋め込まれている場合に
は、光の散乱がなく、反射性が良好なため良好な光沢性
を有するカラー画像が得られる。
【0035】また、本発明のカラー画像形成方法に用い
られる定着装置としては、例えば図2を挙げることがで
きる。熱源を内蔵する部材下に移動するベルト状搬送体
により、転写体の表面の透明樹脂層上に付着したカラー
トナーを加熱して透明樹脂層中に溶融させ、次いで冷却
して固着させ、更にベルト状搬送体を転写体から分離し
てカラー画像を形成することができる。
【0036】図2において、1は転写体、2Aはカラー
トナー像、3は加熱ロールである。加熱ロール3は、内
部に赤外線ランプ等の熱源6を有している。また、加熱
ロール3は転写軸に固定されたコアの外周にゴム等の弾
性層5が設けられている。7は加圧ロール、8aは上側
耐熱ベルト、8bは下側耐熱ベルトである。これらの耐
熱ベルトは、ポリイミド等の耐熱性樹脂の表面にシリコ
ン樹脂が処理されている。9は剥離ロール、10は当該剥
離ロールに対する加圧ロールである。11は必要に応じて
設けられる転写体1の分離爪、12は必要に応じて設けら
れる強制冷却装置である。
【0037】図2 の定着装置においては、カラートナー
像2Aを担持した転写体1を、熱源6を有する部材下に
移動する耐熱ベルト8a、8bにより加熱、搬送され、
前記転写体1上のカラートナー像が溶融、定着され、且
つ自然空冷ないし強制冷却装置17により変形しにくい状
態とするために冷却された後に、剥離ロール9により分
離される。従って、極めて平滑なカラー画像が得られ
る。
【0038】本発明のカラー画像形成方法においては、
感光体上に像露光して各色別の静電潜像を形成し、これ
をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
色(BK)の各色トナーで重ね合わせて現像してカラー
トナー像を形成し、重ね合わされたカラートナー像を本
発明の転写体上に一括転写しこれを加熱定着してカラー
画像を形成する。
【0039】以下に本発明のカラー画像形成方法をより
具体的に説明する。
【0040】図3は、本発明のカラー画像形成装置の断
面図であり、Kは画像読み取り部、Lはレーザー書き込
み部、Mは画像形成部、Nは給紙部である。
【0041】画像読み取り部Kは、ミラー25とハロゲン
ランプ24とが取付けられたキャリッジ22と、ミラー26お
よび27が取付けられた可動ミラーユニット23と、レンズ
30と、カラーCCD33と、画像処理装置34とから構成さ
れている。
【0042】レーザー書き込み部Lは、モーター41、ポ
リゴンミラー42等からなる。
【0043】画像形成部Mは、有機感光体40と、前露光
ランプ45Aと、スコロトロン帯電器45Bと、ACバイア
スP1と、DCバイアスP2が印加されたY、M、Cお
よびBKの負極性トナーを含む現像剤が充填された現像
器46Y、46M、46Cおよび46BKと、有機感光体40に形
成されたカラートナー像を転写体に一括転写する転写器
47と、分離器48と、カラートナー像を定着する定着器55
と、有機感光体40上に残留するトナーを除去するクリー
ニング装置49とから構成されている。定着器55の詳細は
図2のようになっている。
【0044】給紙部Nは、転写器47および分離器48に給
紙カセット50Aまたは50Bから転写体PAまたはPBを
送り出すための送り出しローラ51Aおよび51Bと、タイ
ミングローラ52を有している。
【0045】前記のように構成されたカラー画像形成装
置を用いて、本発明のカラー画像の形成を行う。
【0046】即ち、スタートボタンを「オン」し、制御
回路を介してイニシャライズ信号を画像読み取り部Kに
出力させ、画像読み取り部Kの原稿台21上の原稿20をキ
ャリッジ22のハロゲンランプ24によって光走査し、ステ
ッピングモーターにより駆動される前記ミラー群25、2
6、27によって走査がなされ、原稿の光像は撮像レンズ3
0を通してカラーCCD33の受光面に結像させ、電気信
号に変換する。電気信号に変換された画像信号は、画像
処理装置34において、A/D変換、シェイディング補
正、階調補正、色変換、ゴースト処理、多値化等の信号
処理を施して、処理された原稿の画像データは一旦画像
メモリに格納されたのち各色信号として順次前記のレー
ザ書込み部Lに入力される。
【0047】レーザ書込み部Lにおいては半導体レーザ
(図示せず)で発生されたレーザビームが駆動モータ41
により回転されるポリゴンミラー42により回転走査さ
れ、fθレンズ43を経てミラー44により光路を曲げられ
て、予め帯電器45Bによって電荷を付与された感光体ド
ラム40の周面上に輝線を形成する。
【0048】一方では走査が開始されるとビームがイン
デックスセンサによって検知され、第1の色信号による
ビームの変調が開始され、変調されたビームが前記感光
体ドラム40の周面上を走査する。従ってレーザビームに
よる主走査と感光体ドラム40の搬送による副走査により
感光体ドラム40の周面上に第1の色に対応する潜像が形
成されて行く。この潜像は現像手段の内イエロー(Y)
のトナー(顕像媒体)の装填された現像器46Yにより非
接触の状態で反転現像されて、ドラム表面にトナー像が
形成される。得られたトナー像はドラム面に保持された
まま感光体ドラム40の周面より引き離されている清掃手
段たるクリーニング装置49の下を通過して、次のコピー
サイクルに入る。
【0049】即ち、前記感光体ドラム40は前記帯電器45
Bにより再び帯電され、次いで画像処理装置34から出力
された第2の色信号が前記書込み部Lに入力され、前述
した第1の色信号の場合と同様にしてドラム表面への書
込みが行われ潜像が形成されている。潜像は第2の色と
してマゼンタ(M)のトナーを装填した現像器46Mによ
って非接触の状態で反転現像される。
【0050】このマゼンタ(M)のトナー像はすでに形
成される前述のイエロー(Y)のトナー像の存在下に形
成される。
【0051】46Cはシアン(C)のトナーを有する現像
器で、信号処理部で発生される制御信号に基づいてドラ
ム表面にシアン(C)のトナー像を形成する。
【0052】さらに46BKは黒色のトナーを有する現像
器にあって、同様の処理によりドラム表面に黒色のトナ
ー像を重ね合わせて形成する。これ等各現像器46Y,46
M,46C及び46BKの各スリーブには直流或いはさらに
交流バイアスが印加され、顕像手段である1成分あるい
は2成分現像剤によるジャンピング現像が行われ、基体
が接地された感光体ドラム40には非接触で反転現像が行
われるようになっている。
【0053】かくして感光体ドラム40の4周によりその
周面上に形成されたカラーのトナー像は、像形成とタイ
ミングを合わせてカセット50Aから送り出しローラ51A
およびタイミングローラ52を介して転写領域に搬送し本
発明の特定の転写体PA上に転写器47の作用で一括転写
させる。
【0054】カラートナー像が転写された転写体PA
を、分離器48により感光体40から分離した後、搬送ベル
ト54により定着器55へと搬送し、当該定着器55(図2の
構成)で加熱定着してカラー画像を形成し、排紙ローラ
56により排紙皿57へと排出する。
【0055】一方転写体PAを分離した感光体ドラム40
は、5周目において前記クリーニング装置49のブレード
の圧接を受けて残留トナーを除去・清掃したのち次なる
画像の形成に移る。
【0056】以下、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0057】実施例−1 〈転写体の作成〉スチレン-ブタジエンブロック共重合
体(重量組成;80:20)20重量部をスチレン65重量部と
アクリル酸n-ブチル15重量部からなる単量体中に溶解
分解せしめた後、ポリビニルアルコールを分散安定剤と
して懸濁重合することにより「本発明の樹脂A」を得
た。この「本発明の樹脂A」は重量平均分子量が26万、
軟化点が128℃であった。この「本発明の樹脂A」を20
重量%の濃度でアセトン溶媒に溶解せしめ、ワイアーバ
ーによりA4サイズの普通紙に塗布して乾燥し、22μm
の厚さの透明樹脂層を有する「本発明の転写体A」を得
た。
【0058】〈現像剤の作成〉ポリエステル樹脂100重
量部、着色剤(BKトナー;カーボンブラック10重量
部、Yトナー;ベンジジンイエロー5重量部、Mトナ
ー;ローダミンB5重量部、Cトナー;銅フタロシアニ
ン5重量部)、ポリプロピレン3重量部を溶融混練、粉
砕および分級することにより、平均粒径10μmのそれぞ
れ4種のフルカラー用トナーを作成した。このトナーの
軟化点は113℃(BKトナー)、110℃(Yトナー)、11
1℃(Mトナー)、110℃(Cトナー)であった。この各
色のトナー5重量部とスチレン-メチルメタクリレート
共重合体を被覆した球形フェライトキャリア95重量部を
混合することにより4種の各色カラー現像剤を得た。
【0059】この現像剤を用いて図2のベルト状定着装
置を備えた図3のカラー画像形成装置により本発明の転
写紙Aにカラー画像を形成した。
【0060】得られた画像はベルトへの転移もなく画像
の欠落がない画像品質の高いもので、光沢度は80%であ
った。なお、光沢度は「UGS−300A変角光度計」
〔日本電色工業(株)製〕により測定角75度で測定した
ものである。
【0061】次に、形成されたカラー画像を20℃、20%
RHの環境下に10日間放置して保存性のテストを行った。
その結果、クラックが発生することなく保存性が良好で
あった。
【0062】実施例−2 実施例−1における「本発明の樹脂A」の重量平均分子
量26万と軟化点が128℃を重量平均分子量21万と軟化点
が120℃とする外は同様にして「本発明の転写紙B」を
得た。
【0063】この「本発明の転写紙B」を使用した他は
実施例−1と同様にしてカラー画像を形成した。
【0064】得られた画像はベルトへの移転もなく画像
の欠落がない画像品質の高いもので、光沢度は83%であ
った。
【0065】次に、形成されたカラー画像を20℃、20%
RHの環境下に10日間放置して保存性のテストを行った。
その結果、クラックが発生することなく保存性が良好で
あった。
【0066】比較例−1 転写体の樹脂として軟化点が70℃のメチルメタクリレー
ト-ブチルアクリレート共重合体を使用し、定着装置と
して熱ローラ定着装置に変更した他は実施例−1と同様
にした。その結果、得られた画像の一部が加熱ベルトに
転移し、画像の欠落を有しており、光沢度35%と画像品
質に劣るものであった。また、保存性のテストでは多数
のクラックを発生した。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカラー画像転写体およびカラー画像形成方法によれ
ば、クラックが発生せず光沢性に優れた高品質で保存性
に優れたカラー画像が得られるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、透明樹脂層を有しない場合の光の反
射状況を示す説明図、(b)は、透明樹脂層を有する場
合の光の反射状況を示す説明図である。
【図2】本発明に好適に使用できる定着装置の例を示す
断面図である。
【図3】実施例で使用したカラー画像形成装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 転写体 2A カラートナー像 2B 透明樹脂粒子層 3 加熱ロール 4 コア 5 弾性層 6 熱源 7 加圧ロール 8a 上側耐熱ベルト 8b 下側耐熱ベルト 9 剥離ロール 10 加圧ロール 11 分離爪 12 強制冷却装置 20 原稿 21 原稿台 22 キャリッジ 23 可動ミラーユニット 24 ハロゲンランプ 30 レンズ 33 カラーCCD 34 画像処理装置 41 モーター 42 ポリゴンミラー 43 fθレンズ 45A 前露光ランプ 45B スコロトロン帯電器 46Y イエロー現像器 46M マゼンタ現像器 46C シアン現像器 46BK ブラック現像器 47 転写器 48 分離器 49 クリーニング装置 55 定着器 PA カラー画像転写体 PB カラー画像転写体 K 画像読み取り部 L レーザ書込み部 M 画像形成部 N 給紙部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3種以上のカラートナーによりカラー画
    像を形成するための画像転写体において、該画像転写体
    表面にスチレン−ブタジエン共重合体を含有するスチレ
    ン−アクリル系樹脂よりなる透明樹脂層を備えてなるこ
    とを特徴とするカラー画像転写体。
  2. 【請求項2】 3種以上のカラートナーにより形成され
    たトナー像を画像転写体上に溶融せしめて固着するカラ
    ー画像形成方法において、該画像転写体は表面にスチレ
    ン−ブタジエン共重合体を含有するスチレン−アクリル
    系樹脂よりなる透明樹脂層を備えてなり、且つ、前記画
    像転写体上にベルト状の加熱及び搬送体により前記トナ
    ー像を溶融せしめて固着することを特徴とするカラー画
    像形成方法。
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