JPH0619155A - 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置およびファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、それを用いた電子写真装置およびファクシミリ

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JPH0619155A
JPH0619155A JP4196137A JP19613792A JPH0619155A JP H0619155 A JPH0619155 A JP H0619155A JP 4196137 A JP4196137 A JP 4196137A JP 19613792 A JP19613792 A JP 19613792A JP H0619155 A JPH0619155 A JP H0619155A
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electrophotographic photosensitive
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淳一 岸
Hideki Anayama
秀樹 穴山
Yoshiyuki Yoshihara
淑之 吉原
Hideyuki Sonoya
英之 相野谷
Nobuyuki Hanami
信之 葉波
Hiroshi Aoto
寛 青砥
Shinya Mayama
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層の
少くとも2層を設けた電子写真感光体において、前記感
光体の感光層が、次の一般式[I]及び一般式[II] 【化1】 (式中、Aは酸素原子またはイオウ原子、R1〜R8は水
素原子、メチル基、エチル基、又はハロゲン原子を示
し、Bは芳香族から誘導される2官能基を示す。)で示
される構造の共重合体を含有し、かつ、分子量1000
以下のポリマーの含有量が、全ポリマーの10wt%以
下であることを特徴とする電子写真感光体。 【効果】 優れた耐久性と耐摩耗性、耐摩擦性を有し、
製造も容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写機、レーザ
ービームプリンター、CRTプリンター、電子写真式製
版システム、ファクシミリなどの電子写真応用分野に広
く用いることができる電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料としてセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来より用いられている。一方ポリビニルカルバゾー
ル、オキサジアゾール、フタロシアニンなどの有機光導
電材料は無機光導電材料に比べてその無公害性、高生産
性等の利点があるが感度が低くその実用化は困難であっ
た。そのため、いくつかの増感方法が提案されているが
その効果的な方法としては電荷発生層と電荷輸送層を積
層した機能分離型の感光体を用いることが知られてい
る。
【0003】一方、電子写真感光体には当然のことなが
ら適用される電子写真プロセスに応じた所定の感度、電
気特性、さらには光学的特性を備えていることが要求さ
れる。特に繰り返し使用可能な感光体にあっては、その
感光体の表面層にはコロナ帯電、トナー現象、紙への転
写、クリーニング処理といった電気的、機械的外力が直
接加えられるため、それらに対する耐久性が要求され
る。
【0004】具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾ
ンによる劣化のために感度低下や電位低下、および残留
電位増加が起こり、加えて摺擦によって表面が摩耗した
り傷が発生することなど、これらに対する耐久性が要求
されている。
【0005】感光体の表面は樹脂によって被膜化されて
いるため、特に樹脂の性能が重要であり、耐久性の優れ
た樹脂が要望がされていた。
【0006】最近になってこれらを満足する樹脂として
ビスフェノールAを骨格として有するポリカーボネート
樹脂(以下ビスフェノールA型ポリカーボネートとい
う)が表面層のバインダーとして研究されるようになっ
てきたが、前述した電子写真特性のすべてがビスフェノ
ールA型ポリカーボネート樹脂で満足されるわけではな
く、次のような問題点を有している。
【0007】(1)樹脂の溶解性が悪い。ジクロロメタ
ンや1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化
水素類の一部にしか良好な溶解性を示さない。これらの
ハロゲン化脂肪族炭化水素類は低沸点のため、これらの
溶剤で調製した塗工液を用いて感光体を製造すると塗工
面が白化し易い。また、塗工液の固形分等の工程管理に
も手間がかかる。
【0008】(2) ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外
の溶剤に対しては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
シクロヘキサノン、あるいはそれらの混合溶剤に一部可
溶であるが、その溶液は数日以内でゲル化するなど経時
安定性が悪く、感光体の生産の為には不向きである。
【0009】(3)さらに、上記(1)および(2)に
挙げた欠点が改善されたとしてもビスフェノールAもし
くはビスフェノールA誘導体のみが主鎖骨格のポリカー
ボネート樹脂にはソルベントクラックが発生するといっ
た欠点があり、しばしば電子写真複写機においてドラム
のひび割れとして現われ、その欠点が指摘されていた。
【0010】
【発明の解決すべき問題点】本発明は従来のポリカーボ
ネート樹脂を表面層として使用した電子写真感光体が有
していた問題点を解決し、潤滑性および耐摩耗性を向上
することによって優れた耐ソルベントフラック性機械的
特性、および耐久性を有し、しかも製造が容易な電子写
真感光体を提供することにある。
【0011】
【問題点を解決するための手段】即ち、本発明は導電性
基体上に感光層を有する電子写真感光体において、前記
の感光層が次の一般式[VII]で現される構造を有する
共重合体
【0012】
【化6】 (式中、Aは酸素原子またはイオウ原子、R1〜R8は水
素原子、メチル基、エチル基、又はハロゲン原子を示
し、Bは、芳香族から誘導される2官能基を示し、Xお
よびY共重合比をあらわす。)で示される成分を有する
共重合体を含有することを特徴とし、かつ、分子量10
00以下のオリゴマーおよびジフェノールモノマー成分
の含有量が、全ポリマーの10wt%以下であることを
特徴し、さらに、ポリマーの構造が完全にランダムな構
造を有することを特徴とする電子写真感光体である。
【0013】前記の共重合体に含有される一般式[I]
で示される共重合成分はポリカーボネート樹脂に好適な
柔軟性を付与するために導入するものであり、フェノー
ル基の自由回転を妨げず、かつエーテル結合の柔軟性を
付与しソルベントクラック性を向上させる目的で導入さ
れる。かかる化合物としては具体的には例えば次の物が
挙げられる。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】 また共重合体中に含有される一般式[II]で示される構
造は、前記の共重合体に適正な機械的強度を与えるため
に導入されるが、かかる化合物としては、次の物が挙げ
られる。
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】
【表6】 また、電子写真における画像欠陥につながるゲルの発
生、すなわち巨視的には溶液の保存安定性は単に共重合
体を形成するだけでは良好には防止できず、特に共重合
体を特にランダム共重合体(交互共重合体を含む)とす
ることにより、ポリマーセグメント自体の対称性を低下
させることによって、もっとも良好に達成することがで
きる。
【0020】しかし、分子量1000以下の低分子量オ
リゴマーおよびジフェノールモノマー成分が混在すると
部分的にブロック状になって結晶化が発生したり、巨視
的にはゲル核の発生を促進したりして耐ソルベントクラ
ック性や機械的強度が著しく低下するといった問題が発
生する。
【0021】すなわち、本発明は前述の分子量1000
以下のオリゴマーおよびジフェノールモノマー成分が全
ポリマーの10wt%以下であることを特徴とするもの
であり、さらに、ランダム共重合体を使用することを特
徴とするものである。
【0022】この様な共重合体における分子量1000
以下のポリマーの混在は、共重合体を好適な溶媒に溶解
し、溶液の透明度を測定することにより容易に判別する
ことができる。即ち低分子量ポリマー成分が多いと結晶
化もしくはゲル化するために溶液の透明度が低下するた
めである。さらに詳しくは、GPC(ゲルパーミュレー
ションクロマトグラム)の測定を行い、分子量1000
以下の成分を求めることで共重合体中の低分子量オリゴ
マーおよびジフェノールモノマー成分の混在率を測定す
ることができる。
【0023】共重合体中に含有される前述の構造単位は
電子写真プロセスに応じて要求される耐ギス性、及び硬
度等を考慮して決定されなければならない。このとき用
いる式[I]の化合物と式[II]の化合物の割合は、ラ
ンダムな共重合体を安定して、形成できること、耐ソル
ベントクラック性及び電気特性に対する環境安定性など
を考慮すると共重合比において [I]:[II]=5:95〜95:5(モル比)が好ま
しく、 [I]:[II]=30:70〜70:30(モル比)で
あるのが最も好ましい。前述の[I]と[II]の比率が
30:70よりも低いと耐ソルベントクラック性が著し
く低下し、電子写真における画像欠陥に対してほとんど
有効性を示さないばかりか、ランダムな共重合が効率良
く進行しないためブロック構造が形成され溶液の保存性
が著しく低下する。また前述の比が70:30よりも大
きい場合には、ランダム構造を有するポリマー自体を形
成することが困難であって耐ソルベントクラック性、お
よび画像性に於て劣悪な結果を与えることが確認され
た。上述のように本発明の共重合体は前記の組成範囲で
良好な特性を有する。
【0024】また、式[VII]で示される成分を有する
ポリカーボネート樹脂の溶解度は、芳香族炭化水素形溶
媒及びハロゲン化芳香族炭化水素溶媒100ccに対し
て1g以上が好ましく、特には5g以上が好ましい。な
ぜならば、溶解度が1g/100ccに満たないと、例
えば電荷輸送層溶液を調製したさい、その溶液の粘度が
低すぎ、電荷輸送層として適切な膜厚を得ることができ
ないからである。
【0025】さらに、かかる共重合体の分子量として
は、耐久性、即ち耐摩耗性、耐キズ性及び製造時の粘
度、即ち生産性等の点を考慮すれば、粘度平均分子量
(Mv)が10,000から150,000の範囲であ
ることが好ましく、特には15,000から100,0
00の範囲であることが好ましい。
【0026】本発明に使用される共重合体は、前述の多
価フェノール類をホスゲンの存在下で界面重縮合するこ
とによって合成されるが、その際にも共重合体の純度及
びランダム性を十分考慮して合成される。
【0027】本発明で使用する前記の共重合体は、感光
層の結着剤樹脂、また電荷発生層及び電荷輸送層の結着
剤樹脂として使用するのが好ましい。
【0028】本発明の電子写真感光体を製造する場合、
通電性支持体としてはアルミニウム、ステンレス等の金
属類、カミ、プラスチックなどの円筒状シリンダーまた
はフィルムが用いられる。これらの基体の上には、バリ
アー機能と接着機能をもつ下引層を設けることができ
る。
【0029】下引層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、基体の保護、基体上の欠陥の被覆、基体からの電荷
注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護等のため
に形成される。下引層の材料としては、ポリビニルアル
コール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレン
オキシド、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸共
重合体、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニカ
ワ、ゼラチン等が知られている。これらはそれぞれに適
した溶剤に溶解されて基体上に塗布される。その際の膜
厚としては0.1〜10μm程度が好ましい。
【0030】本発明の電子写真感光体における電荷発生
物質としては、セレン−テルル、ピリリウム、チオピリ
リウム系染料、各種の中心金属及び結晶系、具体的には
例えば、α、β、γ、ε、X型等の結晶型を有する銅フ
タロシアニン化合物、A、B、C、E、F、H、I、
G、L、M、N、Kと言った結晶型を有するチタニルフ
タロシアニン顔料、アントアントロン顔料、ジベンズピ
レンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリスアゾ顔料、
ジスアゾ顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン
顔料、非対称キノシアニン顔料、キノシアニンあるいは
特開昭54−143645号公報に記載のアモルファス
シリコン等が挙げられる。また、電荷輸送物質として
は、ピレン、N−エチルカルバゾール、N−イソプロピ
ルカルバゾール、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカ
ルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−10−エチルフェノチアジン、N,N−ジフェ
ニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノ
キサジン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,
N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒドラゾ
ン、p−ピロリノジベンズアルデヒドN,N−ジフェニ
ルヒドラゾン、1,3,3−トリメチルインドレニン−
ω−アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−
ジエチルベンズアルデヒド−3−メチルベンズチアゾリ
ノン−2−ヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノ
スチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリン、1−[キノリル(2)]−3−(p−ジエチル
アミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−(p−
ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−[6−メトキシ−ピリジル
(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピ
リジル(3)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1
−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−
(α−メチル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチ
ル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、スピロピラゾリン等のピラゾリン類、2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノ
ベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−(2
−クロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化
合物、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエ
チルアミノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、
ビス(4−ドエチルアミノ−2−メチルフェニル)フェ
ニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス−4−N,
N−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等の
ポリアリールアルカン類等が挙げられる。
【0031】本発明の電子写真感光体は、感光層が前述
の電荷発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有する所
謂単層型であっても、電荷発生物質を含有する電荷発生
層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を積層した機能
分離型であってもよいが、電子写真感光体に要求される
諸特性を満足するためには後者の機能分離型の電子写真
感光体が望ましい。
【0032】機能分離型の場合、電荷発生層は前記の電
荷発生物質を0.3〜4倍量の結着剤樹脂及び溶剤と共
にホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボー
ルミル、サンドミル、アトライター、ロールミル等の方
法でよく分散し、塗布、乾燥されて形成される。その膜
厚としては0.05〜2μmの範囲であるのが望まし
い。
【0033】電荷輸送層は前記の電荷輸送物質と結着剤
樹脂を溶剤に溶解することによって塗布、形成される。
電荷輸送物質と結着剤樹脂の混合割合は2:1〜1:2
程度であることが好ましく、またその溶剤としてはトル
エン、キシレン、あるいはモノクロルベンゼンなどの芳
香族系溶剤のほか、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
テトラヒドロピラン、等の環状エーテル類も使用可能で
ある。この溶液を塗布する方法は、例えば浸漬コーテイ
ング法、スプレイコーテイング法、カーテンコーテイン
グ法、スピンコーテイング法等が知られている。電子写
真感光体を効率良く大量生産するには浸漬コーテイング
法が最良であり、本発明のポリカーボネート樹脂を用い
ることにより可能となる。塗布後10℃〜200℃、好
ましくは20℃〜150℃で5分〜5時間、好ましくは
10分〜2時間の範囲で通風乾燥又は静止乾燥を行い、
5〜40μmの電荷輸送層が得られる。
【0034】また本発明で使用する電荷輸送層には、各
種の添加剤を添加することができる。
【0035】図1に本発明の電子写真感光体を用いた一
般的な転写式電子写真装置の概略構成例を示す。
【0036】図において、1は像担持体としてのドラム
型感光体であり、軸1aを中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。該感光体1はその回転過程で帯電
手段2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯
電を受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手段によ
り光像露光L(スリット露光・レーザービーム走査露光
など)を受ける。これにより感光体周面に露光像に対応
した静電潜像が順次形成されていく。
【0037】その静電潜像はついで現像手段4でトナー
現像され、そのトナー現像像が転写手段5により不図示
の給紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の
回転と周期取りされて急送された転写材Pの面に樹に転
写されていく。
【0038】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写
物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0039】像転写後の感光体1の表面はクリーニング
手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、更に前露光手段7により除電処理されて繰り返して
像形成に使用される。
【0040】感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装置5
もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写
真装置として、上述の感光体や現像手段、クリーニング
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、帯電手
段、現像手段およびクリーニング手段の少なくとも1つ
を感光体とともに一体に支持してユニットを形成し、装
置本体に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレー
ルなどの案内手段を用いて着脱自在の構成にしても良
い。このとき、上記の装置ユニットのほうに帯電手段お
よび/または現像手段を伴って構成しても良い。
【0041】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは原稿を読取り信号化し、この信号によ
りレーザービームの走査、LEDアレイの駆動、または
液晶シャッターアレイの駆動などにより行われる。
【0042】ファクシミリのプリンターとして使用する
場合には、光像露光Lは受信データをプリンタするため
の露光になる。図2はこの場合の一例をブロック図で示
したものである。
【0043】コントローラ11は画像読取部10とプリ
ンター19を制御する。コントローラー11の全体はC
PU17により制御されている。画像読取部からの読取
りデータは、送信回路13を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデータは受信回路12を通してプ
リンター19に送られる。画像メモリには所定の画像デ
ータが記憶される。プリンタコントローラ18はプリン
ター19を制御している。14は電話である。
【0044】回線15から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路12で復調された後、CPU17は画像情報の復号処
理を行い、順次画像メモリ16に格納される。そして、
少なくとも1ページの画像がメモリ16に格納される
と、そのページの画像記録を行う。CPU17は、メモ
リ16より1ページの画像情報を読み出しプリンターコ
ントローラ18に復号化された1ページの画像情報を送
出する。プリンタコントローラ18は、CPU17から
の1ページの画像情報を受取るとそのページの画像情報
記録を行うべく、プリンタ19を制御する。
【0045】尚、CPU17は、プリンタ19による記
録中に、次のページの受信を行っている。
【0046】以上の様に、画像の受信と記録が行われ
る。
【0047】次に本発明を実施例にしたがって説明す
る。
【0048】
【実施例】
[実施例1]10%の酸化アンチモンを含有する酸化ス
ズで被覆した導電性酸化チタン粉体50部、フェノール
樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノール5
部、及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサンポ
リオキシアルキレン共重合体、平均分子量3000)
0.002部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミ
ル装置で2時間分散して導電層用塗料を得た。この塗料
をアルミニウムシート上にワイヤーバー塗布し、140
℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの導電層を形成し
た。
【0049】次に、N−メトキシメチル加ナイロン5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を作成し
た。この塗料を前記の導電層状にワイヤーバーに依って
塗布し、100℃で20分間乾燥して0.6μmの中間
層を形成した。
【0050】次いで、下記構造式
【0051】
【化7】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11000)2部および
シクロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用い
たサンドミル装置で12時間分散してその後にメチルエ
チルケトン60部を加えて電荷発生層用分散液を得た。
この分散液を前記の中間層上にワイヤーバーで塗布して
80℃で20分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生
層を得た。
【0052】次いで、下記構造式のヒドラゾン化合物の
10部
【0053】
【化8】 下記構造式の共重合体
【0054】
【化9】 (粘度平均分子量2.16×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)10部をジクロ
ロメタン20部、モノクロルベンゼン40部の混合溶媒
中に溶解し、この溶液を前述の電荷発生層上にワイヤー
バーで塗布して120℃で60分間乾燥して膜厚18μ
mの電荷輸送層を形成した。
【0055】次いで、この感光体を用いて耐摩耗性およ
び電子写真特性を測定した。耐摩耗性については安田精
機性のアブレーションテスターNo.101テーバータ
イプを用い、研磨材としては市販のコピー用紙を用い
た。また電子写真特性についてては10cm2の導電性
ガラスを用いて光放電特性を測定することによって得
た。さらに、この表面層に指油を付着し、24時間経過
した後、顕微鏡によりソルベントクラックの有無を観察
した。これらの結果を表7に記載する。
【0056】[実施例2]次の組成を有する共重合体
【0057】
【化10】 行った。(粘度平均分子量2.51×104:GPC測
定により分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェ
ノールモノマー成分の混在が5%以下のもの。)を用い
て電荷輸送層を形成したことを除き、実施例1と全く同
様にして感光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0058】得られた結果を表7に記載する。
【0059】[実施例3]次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量9.56×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が8%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し各種の測定を行なった。
【0060】
【化11】 得られた結果を表7に記載する。
【0061】[実施例4]次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量3.28×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が5%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し各種の測定を行なった。
【0062】
【化12】 得られた結果を表7に記載する。
【0063】[実施例5]次の組成を有する共重合体
【0064】
【化13】 (粘度平均分子量2.35×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして
感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0065】得られた結果を表7に記載する。
【0066】[実施例6]次の構造を有する電荷発生剤
【0067】
【化14】 を使用し、電荷発生層を形成し、次の組成を有する共重
合体
【0068】
【化15】 (粘度平均分子量2.23×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)及び下記構造式
の電荷輸送剤
【0069】
【化16】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例1と
全く同様にして感光体を作成し、各種の測定を行なっ
た。
【0070】得られた結果表7に記載する。
【0071】[実施例7]次の組成を有する共重合体
【0072】
【化17】 (粘度平均分子量2.98×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例6と全く同様にして
感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0073】得られた結果を表7に記載する。
【0074】[実施例8]次の組成を有する共重合体
【0075】
【化18】 (粘度平均分子量2.34×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例6と全く同様にして
感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0076】得られた結果を表7に記載する。
【0077】[実施例9]次の組成を有する共重合体
【0078】
【化19】 (粘度平均分子量4.10×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が7%のもの。)および下記構造式の
電荷輸送剤
【0079】
【化20】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例6と
全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0080】得られた結果を表7に記載する。
【0081】[実施例10]次の組成を有する共重合体
【0082】
【化21】 (粘度平均分子量2.86×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)および下記構造
式の電荷輸送剤
【0083】
【化22】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例6と
全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0084】得られた結果を表7に記載する。
【0085】[比較例1]ポリカーボネートZ(粘度平
均分子量3.6×104)を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除き、実施例1と全く同様にして感光体を作成
し、各種の測定を行なった。
【0086】得られた結果を表7に示す。
【0087】[比較例2]下記構造式の共重合体
【0088】
【化23】 (粘度平均分子量2.57×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が13%のもの。)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感
光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0089】[比較例3]下記構造式の共重合体
【0090】
【化24】 (粘度平均分子量2.57×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が5%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し、各種の測定を行なった。
【0091】[比較例4]下記構造式の共重合体
【0092】
【化25】 (粘度平均分子量2.05×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が5%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例1と全く同様にして感光
体を作成し、各種の測定を行なった。
【0093】以上の結果を表7にまとめた。尚、ソルベ
ントクラックおよび液保存性の評価は、◎,○,△,×
の順に性能が悪くなったことを表わす。
【0094】
【表7】 [実施例11]10%の酸化アンチモンを含有する酸化
スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50部、フェノー
ル樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノール5
部、及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサンポ
リオキシアルキレン共重合体、平均分子量3000)
0.002部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミ
ル装置で2時間分散して導電層用塗料を得た。この塗料
をアルミニウムシート上にワイヤーバー塗布し、140
℃で30分間乾燥して、膜厚20μmの導電層を形成し
た。
【0095】次に、N−メトキシメチル加ナイロン5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を作成し
た。この塗料を前記の導電層状にワイヤーバーに依って
塗布し、100℃で20分間乾燥して0.6μmの中間
層を形成した。
【0096】次いで、下記構造式
【0097】
【化26】 のジスアゾ顔料3部、ポリビニルベンザール(ベンザー
ル化率80%、重量平均分子量11000)2部および
シクロヘキサノン35部をφ1mmガラスビーズを用い
たサンドミル装置で12時間分散してその後にメチルエ
チルケトン60部を加えて電荷発生層用分散液を得た。
この分散液を前記の中間層上にワイヤーバーで塗布して
80℃で20分間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生
層を得た。
【0098】次いで、下記構造式のヒドラゾン化合物の
10部
【0099】
【化27】 下記構造式の共重合体
【0100】
【化28】 (粘度平均分子量2.16×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)10部をジクロ
ロメタン20部、モノクロルベンゼン40部の混合溶媒
中に溶解し、この溶液を前述の電荷発生層上にワイヤー
バーで塗布して120℃で60分間乾燥して膜厚18μ
mの電荷輸送層を形成した。
【0101】次いで、この感光体を用いて耐摩耗性およ
び電子写真特性を測定した。耐摩耗性については安田精
機性のアブレーションテスターNo.101テーバータ
イプを用い、研磨材としては市販のコピー用紙を用い
た。また電子写真特性についてては10cm2の導電性
ガラスを用いて光放電特性を測定することによって得
た。さらに、この表面層に指油を付着し、24時間経過
した後、顕微鏡によりソルベントクラックの有無を観察
した。これらの結果を表8に記載する。
【0102】[実施例12]次の組成を有する共重合体
【0103】
【化29】 行った。(粘度平均分子量2.51×104:GPC測
定により分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェ
ノールモノマー成分の混在が5%以下のもの。)を用い
て電荷輸送層を形成したことを除き、実施例11と全く
同様にして感光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0104】得られた結果を表8に記載する。
【0105】[実施例13]次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量9.56×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が8%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして感
光体を作成し各種の測定を行なった。
【0106】
【化30】 得られた結果を表8に記載する。
【0107】[実施例14]次の組成を有する共重合体
(粘度平均分子量3.28×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が5%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして感
光体を作成し各種の測定を行なった。
【0108】
【化31】 得られた結果を表8に記載する。
【0109】[実施例15]次の組成を有する共重合体
【0110】
【化32】 (粘度平均分子量2.35×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例11と全く同様にし
て感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0111】得られた結果を表8に記載する。
【0112】[実施例16]次の構造を有する電荷発生
【0113】
【化33】 を使用し、電荷発生層を形成し、次の組成を有する共重
合体
【0114】
【化34】 (粘度平均分子量2.23×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)及び下記構造式
の電荷輸送剤
【0115】
【化35】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例11
と全く同様にして感光体を作成し、各種の測定を行なっ
た。
【0116】得られた結果表8に記載する。
【0117】[実施例17]次の組成を有する共重合体
【0118】
【化36】 (粘度平均分子量2.98×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例16と全く同様にし
て感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0119】得られた結果を表8に記載する。
【0120】[実施例18]次の組成を有する共重合体
【0121】
【化37】 (粘度平均分子量2.34×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)を用いて電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例16と全く同様にし
て感光体を作成し各種の測定を行なった。
【0122】得られた結果を表8に記載する。
【0123】[実施例19]次の組成を有する共重合体
【0124】
【化38】 (粘度平均分子量4.10×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が7%のもの。)および下記構造式の
電荷輸送剤
【0125】
【化39】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例16
と全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なっ
た。
【0126】得られた結果を表8に記載する。
【0127】[実施例20]次の組成を有する共重合体
【0128】
【化40】 (粘度平均分子量2.86×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が3%以下のもの。)および下記構造
式の電荷輸送剤
【0129】
【化41】 を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例16
と全く同様にして感光体を作成し各種の測定を行なっ
た。
【0130】得られた結果を表8に記載する。
【0131】[比較例5]ポリカーボネートZ(粘度平
均分子量3.6×104)を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除き、実施例11と全く同様にして感光体を作
成し、各種の測定を行なった。
【0132】得られた結果を表8に示す。
【0133】[比較例6]下記構造式の共重合体
【0134】
【化42】 (粘度平均分子量2.57×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が13%のもの。)を用いて電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして
感光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0135】[比較例7]下記構造式の共重合体
【0136】
【化43】 (粘度平均分子量2.57×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が5%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして感
光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0137】[比較例8]下記構造式の共重合体
【0138】
【化44】 (粘度平均分子量2.05×104:GPC測定により
分子量1000以下のオリゴマーおよびジフェノールモ
ノマー成分の混在が5%のもの。)を用いて電荷輸送層
を形成したことを除き、実施例11と全く同様にして感
光体を作成し、各種の測定を行なった。
【0139】以上の結果を表8にまとめた。尚、ソルベ
ントクラックおよび液保存性の評価は、◎,○,△,×
の順に性能が悪くなったことを表わす。
【0140】
【表8】
【0141】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は優れた耐久性
と耐摩耗性、耐摩擦性を有している上、結着剤樹脂とし
てのポリカーボネート樹脂のゲル化性、および耐ソルベ
ントクラック性も改善されているため製造も容易で、工
業上極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を用いた一般的な転写
式電子写真装置の概略構成例を示す縦断面図。
【図2】本発明の電子写真感光体を適用したファクシミ
リの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 ドラム型感光体 2 帯電手段 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相野谷 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 葉波 信之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 青砥 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 間山 進也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と電荷輸送層とを積層してなる電子写真感光体におい
    て、前記感光体の感光層が、次の一般式[I]及び一般
    式[II] 【化1】 (式中、Aは酸素原子またはイオウ原子、R1〜R8は水
    素原子、メチル基、エチル基、又はハロゲン原子を示
    し、Bは芳香族から誘導される2官能基を示す。)で示
    される構造の共重合体を含有し、かつ、分子量1000
    以下のオリゴマーおよびジフェノールモノマー成分の含
    有量が、全ポリマーの10wt%以下であることを特徴
    とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記の共重合体がランダム共重合体であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記一般式[II]中のBが 【化2】 (式中、R9〜R16は前記のR1〜R8とおなじ。)で示
    される構造を有することを特徴とする、請求項1及び2
    に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記一般式[II]中のBが 【化3】 (式中、R9〜R16は前記のR1〜R8とおなじ。)で示
    される構造を有することを特徴とする、請求項1及び2
    に記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記一般式[II]中のBが 【化4】 (式中、R9〜R16は前記のR1〜R8とおなじ。)で示
    される構造を有することを特徴とする、請求項1及び2
    に記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記一般式[II]中のBが 【化5】 (式中、R9〜R16は前記のR1〜R8とおなじ。)で示
    される構造を有することを特徴とする、請求項1及び2
    に記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 請求項1の電子写真感光体と帯電手段、
    現像手段およびクリーニング手段の少くともひとつを一
    体に支持してユニットを形成し、装置本体に着脱自在な
    ユニットである事を特徴とする装置ユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1の電子写真感光体、静電潜像形
    成手段、形成した静電潜像を現像する手段および現像し
    た像を転写材に転写する手段を有する事を特徴とする電
    子写真装置。
  9. 【請求項9】 請求項1の電子写真感光体を有する電子
    写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信する
    受信手段を有する事を特徴とするファクシミリ。
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