JP3226239B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ

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JP3226239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体、該電子
写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料としてセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電材料が
従来より用いられている。一方、ポリビニルカルバゾ−
ル、オキサジアゾ−ル、フタロシアニンなどの有機光導
電材料は無機光導電材料に比べてその無公害性、高生産
性などの利点があるが感度が低く、その実用化は困難で
あった。そのため、いくつかの増感方法が提案されてい
るがその効果的な方法としては電荷発生層と電荷輸送層
を積層した機能分離型の感光体を用いることが知られて
いる。
【0003】電子写真感光体には当然のことながら適用
される電子写真プロセスに応じた所定の感度、電気特
性、さらには光学的特性を備えていることが要求され
る。特に繰り返し使用可能な感光体にあっては、その感
光体の表面層にはコロナ帯電、トナ−現像、紙への転
写、クリ−ニング処理といった電気的、機械的外力が直
接加えられるため、それらに対する耐久性が要求され
る。
【0004】具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾ
ン及びNOXに依る劣化のために感度低下や電位低下及
び残留電位増加が起こり、加えて摺擦によって表面が摩
耗したり傷が発生することなど、これらに対する耐久性
が要求されている。感光体の表面は樹脂によって被膜化
されているため、特に樹脂の性能が重要であり、耐久性
の優れた樹脂が要望されていた。
【0005】また、近年、上述したコロナ帯電を利用し
た電子写真感光体から発生するオゾン及びNOXがオフ
ィス内に蓄積されることが人体に対して有害であるとい
った観点から直接帯電法が検討されている。これにとも
なって、従来の表面層よりもさらに潤滑性、耐摩耗性、
ソルベントクラック性を改善した表面層樹脂が求められ
ていた。
【0006】近年これらを満足する樹脂として、ビスフ
ェノ−ルAと特に芳香族ジカルボン酸から形成されるポ
リアリレ−ト樹脂が表面層のバインダ−として研究され
るようになってきたが前述した電子写真特性の全てが上
述のポリアリレ−ト樹脂で満足されるわけではなく、次
の様な問題点を有している。
【0007】(1)樹脂の溶解性が悪い。ジクロロメタ
ンや1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭
化水素類の一部にしか良好な溶解性を示さない。これら
のハロゲン化脂肪族炭化水素類は低沸点のため、これら
の溶剤で調製した塗工液を用いて感光体を製造すると塗
工面が白化し易い。また、塗工液の固形分などの工程管
理にも手間がかかる。
【0008】(2)ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外の
溶剤に対してはテトラヒドロフラン、ジオキサン、シク
ロヘキサノンあるいはそれらの混合溶剤に一部可溶であ
るが、その溶液は数日以内でゲル化するなど経時安定性
が悪く、感光体の生産のためには不向きである。
【0009】(3)さらに、上記(1)及び(2)に挙
げた欠点が改善されたとしてもビスフェノ−ルA及び芳
香族ジカルボン酸を主鎖骨格とするポリアリレ−ト樹脂
はあまりにも剛直に過ぎ、ソルベントクラックが発生す
るといった欠点があり、しばしば電子写真複写機におい
てドラムのひび割れとして現われ、その欠点が指摘され
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のポリアリレ−ト樹脂を表面層として使用した電子写真
感光体が有していた問題点を解決し、潤滑性及び耐摩耗
性を向上することによって優れた機械的特性及び耐久性
を有し、しかも製造が容易な電子写真感光体を提供する
こと、また別の目的は該電子写真感光体を備えた電子写
真装置並びにファクシミリを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性支持体
上に少なくとも機能分離型感光層を有する電子写真感光
体において、前記の感光層が、次の一般式(I)で示さ
れる構造単位及び一般式(II)〜(VI)のいずれか
で示される構造単位を同時に有する共重合体を含有する
ことを特徴とする電子写真感光体から構成される。
【化7】 (式中、R 〜R は水素原子、メチル基、エチル基、
アルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子を示し、Xは
硫黄原子または酸素原子を示し、Aは炭素数1個から8
個のアルキリデン基またはアリーレン基を示し、mはモ
ル比を示す0〜100の範囲の実数)
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】 (式中、R 〜R 16 は水素原子、メチル基、エチル
基、アルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子を示し、
Aは炭素数1個から8個のアルキリデン基またはアリー
レン基を示し、nはモル比を示す0〜100の範囲の実
数)
【0012】前記の共重合体に含有される一般式(I)
で示される構造単位はポリアリレ−ト樹脂に好適な柔軟
性を付与するために導入するものであり、フェノ−ル基
の自由回転を妨げず、かつ、エ−テル結合の柔軟性を付
与しソルベントクラック性を向上させる目的で導入され
る。かかる構造単位としては具体的には例えば表1及び
2に記載するジフェノ−ル化合物から重縮合によって形
成されるものを挙げることができる。
【0013】
【表1】
【表2】
【0014】また、共重合体中に含有される一般式(I
I)〜(VI)で示される構造単位は前記の共重合体に
適正な機械的強度を与えるために導入されるが、かかる
構造単位としては具体的には次の表3及び表4に記載す
る化合物から形成されるものが挙げられる。
【0015】
【表3】
【表4】
【0016】また本発明において使用する共重合体を形
成する際に利用できるジカルボン酸あるいはジカルボン
酸塩化物としては次の表5及び6に記載する化合物が挙
げられる。
【0017】
【表5】
【表6】
【0018】さらにまた本発明において用いる共重合体
は、前述のセグメント導入により電子写真における画像
欠陥につながるゲルの発生、すなわち巨視的には溶液の
保存安定性を著しく改善することが可能であることを見
出した。即ち上述の構造単位を導入し対称性を低下させ
ることによって、結晶性を著しく低下させることがで
き、溶液の長期保存によってゲルが発生し黒ポチと言っ
た画像欠陥が発生する事がない。加えて、ポリマ−セグ
メントにかさ高くない基を導入することによってポリマ
−間の重なり合いが向上し、高感度な電子写真感光体が
得られるのである。
【0019】共重合体中に含有される前述の構造単位は
電子写真プロセスに応じて要求される耐傷性、及び硬度
などを考慮して決定されなければならない。このとき用
いる一般式(I)の構造単位及び一般式(II)〜(V
I)の構造単位の割合は、耐ソルベントクラック性、硬
度及び電気特性に対する環境安定性などを考慮すると、
共重合比において、[一般式(I)を形成するためのジ
フェノール化合物]:[一般式(II)〜(VI)を形
成するためのジフェノール化合物]=5:95〜95:
5(モル比)が好ましく、[一般式(I)を形成するた
めのジフェノール化合物]:[一般式(II)〜(V
I)を形成するためのジフェノール化合物]=20:8
0〜80:20(モル比)であるのが最も好ましい。
【0020】即ち本発明は、構造の比較的類似したジフ
ェノ−ル化合物を同時に含有する構造を有する共重合ポ
リエステル樹脂を電子写真感光体の感光層として利用す
ることにより、好適な柔軟性を重合体に付与し、かつ効
果的に溶解性を向上するものである。
【0021】また、本発明において用いる共重合体に利
用される2価カルボン酸あるいは酸クロライドとして
は、前述のものが利用できるが、好ましくは芳香族カル
ボン酸もしくは芳香族カルボン酸クロライドを利用する
のが好適である。
【0022】本発明において用いる共重合体の溶解度
は、芳香族炭化水素系溶媒及びハロゲン化芳香族炭化水
素系溶媒100ccに対して1g以上が好ましく、特に
は5g以上が好ましい。なぜならば、溶解度が1g/1
00ccに満たないと、例えば電荷輸送層溶液を調製し
た際、その溶液の粘度が低すぎ、電荷輸送層として適切
な膜厚を得ることができないからである。
【0023】さらに、かかる共重合体の分子量として
は、耐久性、即ち耐摩耗性、耐傷性及び製造時の粘度、
即ち生産性などの点を考慮すれば、重量平均分子量(M
W)が10,000から150,000の範囲、特には
15,000から100,000の範囲であることが好
ましい。このときの重量平均分子量の測定については、
ゲルパ−ミュエ−ションクロマトグラフを使用してポリ
スチレンを標準物質とし、容易に測定することができ
る。
【0024】本発明において用いる共重合体は前述の多
価フェノ−ル類を好適なジカルボン酸あるいはジカルボ
ン酸塩化物の存在下で重縮合することによって合成され
る。その際、共重合体の前述した組成比は合成段階での
仕込みモル比で規定することができる。また共重合体の
組成比は種々の好適な分析手段、例えばIR、NMRに
よって分析することができる。
【0025】本発明において用いる前記の共重合体は、
感光層の結着剤樹脂、また電荷発生層及び電荷輸送層の
結着剤樹脂として使用するのが好ましい。
【0026】本発明の電子写真感光体を製造する場合、
導電性支持体としてはアルミニウム、ステンレスなどの
金属類、紙、プラスチックなどの円筒状シリンダ−また
はフィルムが基体として用いられる。これらの基体の上
には、バリア−機能と接着機能をもつ下引き層を設ける
ことができる。
【0027】下引き層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、基体の保護、基体上の欠陥の被覆、基体からの電荷
注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護などのた
めに形成される。下引き層の材料としてはポリビニルア
ルコ−ル、ポリ−N−ビニルイミダゾ−ル、ポリエチレ
ンオキシド、エチルセルロ−ス、エチレン−アクリル酸
共重合体、カゼイン、ポリアミド、N−メトキシメチル
化6ナイロン、共重合ナイロン、にかわ、ゼラチンなど
が知られている。これらはそれぞれに適した溶剤に溶解
されて基体上に塗布される。その際の膜厚としては0.
2〜2μm程度が好ましい。
【0028】本発明の電子写真感光体における電荷発生
物質としては、セレン−テルル、ピリリウム、チアピリ
リウム系染料、各種の中心金属及び結晶系、具体的には
例えばα、β、γ、ε、X型などの結晶型を有する銅フ
タロシアニン化合物、A、B、C、E、F、H、G、
L、M、N、K、Iと言った結晶型を有するチタニルフ
タロシアニン顔料、アントアントロン顔料、ジベンズピ
レンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリスアゾ顔料、
ジスアゾ顔料、モノアゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリ
ドン顔料、非対称キノシアニン顔料、キノシアニンある
いは特開昭54−143645号公報に記載のアモルフ
ァスシリコ−ンなどが挙げられる。
【0029】また、電荷輸送物質としては、ピレン、N
−エチルカルバゾ−ル、N−イソプロピルカルバゾ−
ル、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリ
デン−9−エチルカルバゾ−ル、N,N−ジフェニルヒ
ドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾ−ルな
どのカルバゾ−ル系化合物、N,N−ジフェニルヒドラ
ジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチアジン、
N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10
−エチルフェノキサジン、p−ジエチルアミノベンズア
ルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−フ
ェニルヒドラゾン、p−ピロリジノベンズアルデヒド−
N,N−ジフェニルヒドラゾン、1,3,3−トリメチ
ルインドレニン−ω−アルデヒド−N,N−ジフェニル
ヒドラゾン、p−ジエチルベンズアルデヒド−3−メチ
ルベンズチアゾリノン−2−ヒドラゾンなどのヒドラゾ
ン系化合物、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾ−ル、1−フェニル3
−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチ
ルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[キノリル
(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピ
リジル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1
−[6−メトキシ−ピリジル(2)]−3−(p−ジエ
チルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(3)]−3−(p
−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3
−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピ
リジル(2)]−3−(α−メチル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノス
チリル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(α−ベンジル
−p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチル
アミノフェニル)ピラゾリン、スピロピラゾリンなどの
ピラゾリン系化合物、2−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−6−ジエチルアミノベンズオキサゾ−ル、2−
(p−ジエチルアミノフェニル)−4−(p−ジメチル
アミノフェニル)−5−(2−クロロフェニル)オキサ
ゾ−ルなどのオキサゾ−ル系化合物、2−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノベンズチアゾ
−ルなどのチアゾ−ル系化合物、ビス(4−ジエツルア
ミノ−2−メチルフェニル)フェニルメタンなどのトリ
アリ−ルメタン系化合物、1,1−ビス(4−N,N−
ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)ヘプタン、1,
1,2,2−テトラキス−4−N,N−ジメチルアミノ
−2−メチルフェニル)エタンなどのポリアリ−ルアル
カン類及びトリアリ−ルアミンのスベレノン誘導体、フ
ルオレノン誘導体などが挙げられるが、上述の化合物に
特に限定されるものではない。
【0030】本発明の電子写真感光体は、感光層が前述
の電荷発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有する単
層型であっても、電荷発生物質を含有する電荷発生層と
電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を積層した機能分離
型であってもよいが、電子写真感光体に要求される諸特
性を満足するためには後者の機能分離型野電子写真感光
体が望ましい。
【0031】機能分離型電子写真感光体は、電荷発生層
は前記の電荷発生物質を0.3〜4倍量の結着剤樹脂及
び溶剤と共にホモジナイザ−、超音波分散、ボ−ルミ
ル、振動ボ−ルミル、サンドミル、アトライタ−、ロ−
ルミルなどの方法でよく分散し、該分散液を塗布、乾燥
されて形成される。その膜厚としては0.1〜1μmの
範囲が望ましい。
【0032】電荷輸送層は前記の電荷輸送物質と結着剤
樹脂を溶剤に溶解することによって得られた塗工液を塗
布、乾燥して形成される。電荷輸送物質と結着剤樹脂と
の混合割合は2:1〜1:2程度が好ましく、またその
溶剤としてはトルエン、キシレンあるいはモノクロルベ
ンゼンなどの芳香族系溶剤のほか、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、テトラヒドロピランなどの環状エ−テル
類も使用可能である。この塗工液を塗布する方法は、例
えば浸漬コ−テイング法、スプレイコ−テイング法、カ
−テンコ−テイング法、スピンコ−テイング法、エアナ
イフコ−テイング法などが知られている。電子写真感光
体を効率よく大量生産するには浸漬コ−テイング法が最
良であり、本発明において用いる共重合体を使用する浸
漬塗布は可能である。塗布後10〜200℃、好ましく
は20〜150℃で5分〜5時間、好ましくは10分〜
2時間の範囲で通風乾燥または静止乾燥を行い、膜厚5
〜20μmの電荷輸送層が形成される。
【0033】本発明において電荷輸送層には、各種の添
加剤、例えば酸化防止剤、可塑剤、潤滑剤を添加するこ
とができる。かかる添加剤としてはジフェニル、塩化ジ
フェニル、o−タ−フェニル、p−タ−フェニル、ジブ
チルフタレ−ト、ジメチルグリコ−ルフタレ−ト、ジオ
クチルフタレ−ト、メチルナフタレン、塩素化パラフィ
ン、テフロンなどの微粒子を挙げることができる。
【0034】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レ−ザ−ビ−ムプリンタ−、C
RTプリンタ−、LEDプリンタ−、液晶プリンタ−、
レ−ザ−製版などの電子写真応用分野にも広く用いるこ
とができる。
【0035】また、本発明は前記本発明の電子写真感光
体を備えた電子写真装置から構成される。
【0036】また、本発明は前記本発明の電子写真感光
体を備えた電子写真装置およびリモ−ト端末からの画像
情報を受信する受信手段を有するファクシミリから構成
される。
【0037】次に、本発明の電子写真感光体を備えた電
子写真装置並びにファクシミリについて説明する。図1
に本発明のドラム型感光体を用いた一般的な転写式電子
写真装置の概略構成を示した。図において、1は像担持
体としてのドラム型感光体であり軸1aを中心に矢印方
向に所定の周速度で回転駆動される。該感光体1はその
回転過程で帯電手段2によりその周面に正または負の所
定電位の均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の
像露光手段により光像露光L(スリット露光・レ−ザ−
ビ−ム走査露光など)を受ける。これにより感光体周面
に露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。そ
の静電潜像は、次いで現像手段4でトナ−現像され、そ
のトナ−現像像が転写手段5により不図示の給紙部から
感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と同期取
りされて給送された転写材Pの面に順次転写されてい
く。像転写を受けた転写材Pは感光体面から分離されて
像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物(コピ
−)として機外へプリントアウトされる。像転写後の感
光体1の表面はクリ−ニング手段6にて転写残りトナ−
の除去を受けて清浄面化され、前露光手段7により除電
処理がされて繰り返して像形成に使用される。感光体1
の均一帯電手段2としてはコロナ帯電装置が一般に広く
使用されている。また、転写装置5もコロナ転写手段が
一般に広く使用されている。電子写真装置として、上述
の感光体や現像手段、クリ−ニング手段などの構成要素
のうち、複数のものを装置ユニットとして一体に結合し
て構成し、このユニットを装置本体に対して着脱自在に
構成しても良い。例えば、感光体1とクリ−ニング手段
6とを一体化してひとつの装置ユニットとし、装置本体
のレ−ルなどの案内手段を用いて着脱自在の構成にして
もよい。このとき上記の装置ユニットのほうに帯電手段
および/または現像手段を伴って構成してもよい。ま
た、光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプリンタ−
として使用する場合には、原稿からの反射光や透過光を
用いる、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号
に従ってレ−ザ−ビ−ムの走査、発光ダイオ−ドアレイ
の駆動、または液晶シャッタ−アレイの駆動などが行わ
れることにより行われる。また、ファクシミリのプリン
タ−として使用する場合には、光像露光Lは受信デ−タ
をプリントするための露光になる。
【0038】図2は、この場合の1例をブロック図で示
したものである。コントロ−ラ10は画像読取部9とプ
リンタ−18を制御する。コントロ−ラ10の全体はC
PU16により制御されている。画像読取部からの読取
りデ−タは、送信回路12を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデ−タは受信回路11を通してプ
リンタ−18に送られる。画像メモリには所定の画像デ
−タが記憶される。プリンタコントロ−ラ17はプリン
タ−18を制御している。13は電話である。回線14
から受信された画像(回線を介して接続されたリモ−ト
端末からの画像情報)は、受信回路11で復調された
後、CPU16は画像情報の信号処理を行い順次画像メ
モリ15に格納される。そして、少なくとも1ペ−ジの
画像がメモリ15に格納されると、そのペ−ジの画像記
憶を行う。CPU16は、メモリ15より1ペ−ジの画
像情報を読み出しプリンタコントロ−ラ17に信号かさ
れた1ペ−ジの画像情報を送出する。プリンタコントロ
−ラ17は、CPU16からの1ペ−ジの画像情報を受
け取るとそのペ−ジの画像情報記録を行うべく、プリン
タ−18を制御する。なお、CPU16は、プリンタ−
18による記録中に、次のペ−ジの受信を行っている。
以上のように、画像の受信と記録が行われる。
【0039】
【実施例】
(本発明において用いる共重合体の合成例) 合成例1 ビスフェノ−ルA5.70g(25ミリモル)、4,
4’−チオジフェノ−ル5.45g(25ミリモル)及
び水酸化ナトリウム2.0gを蒸留水300mlに溶解
し、1,000mlのセパラブルフラスコ中で激しく撹
拌しながら、テレフタル酸クロライド10.10gをク
ロロホルム100mlに溶解した溶液を徐々に滴下す
る。この混合物を2時間撹拌した後、3lの水中に滴下
して白色の固形物を得た。得られた固形物を塩化メチレ
ン200gに溶解し、再度3lの水中に滴下して精製し
て、共重合体を得た。
【0040】合成例2 合成例1で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例1と同様にして共重合体を得た。
【化10】
【0041】合成例3 合成例1で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例1と同様にして共重合体を得た。
【化11】
【0042】合成例4 合成例1で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例1と同様にして共重合体を得た。
【化12】
【0043】合成例5 合成例1で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例1と同様にして共重合体を得た。
【化13】
【0044】合成例6 合成例1で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例1と同様にして共重合体を得た。
【化14】
【0045】合成例7 ビスフェノ−ルA8.55g(37.5ミリモル)及び
4,4’−チオジフェノ−ル2.525g(12.5ミ
リモル)を使用し、イソフタル酸クロライド10.10
gを使用したことを除き、合成例1と同様にして共重合
体を得た。
【0046】合成例8 ビスフェノ−ルA2.85g(12.5ミリモル)及び
4,4’−チオジフェノ−ル7.575g(37.5ミ
リモル)を使用し、グルタル酸クロライド50.0ミリ
モルを使用したことを除き、合成例1と同様にして共重
合体を得た。
【0047】なお、上記の共重合体の組成比はIR、6
0MHzNMR及び400MHzNMRで確認し、全て
仕込みモル比通りであった。
【0048】合成例9 ビスフェノ−ルA5.70g(25ミリモル)、ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)エ−テル5.05g(25
ミリモル)及び水酸化ナトリウム2.0gを蒸留水30
0mlに溶解し、1,000mlのセパラブルフラスコ
中で激しく撹拌しながら、テレフタル酸クロライド1
0.10gをクロロホルム100mlに溶解した溶液を
徐々に滴下する。この混合物を2時間撹拌した後、3l
の水中に滴下して白色の固形物を得た。得られた固形物
を塩化メチレン200gに溶解し、再度3lの水中に滴
下して精製して、共重合体を得た。
【0049】合成例10 合成例9で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例9と同様にして共重合体を得た。
【化15】
【0050】合成例11 合成例9で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例9と同様にして共重合体を得た。
【化16】
【0051】合成例12 合成例9で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例9と同様にして共重合体を得た。
【化17】
【0052】合成例13 合成例9で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例9と同様にして共重合体を得た。
【化18】
【0053】合成例14 合成例9で使用したビスフェノ−ルAを下記構造式のジ
フェノ−ル化合物25ミリモルに代えたことを除き、合
成例9と同様にして共重合体を得た。
【化19】
【0054】合成例15 ビスフェノ−ルA8.55g(37.5ミリモル)及び
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)エ−テル2.525
g(12.5ミリモル)を使用し、イソフタル酸クロラ
イド10.10gを使用したことを除き、合成例1と同
様にして共重合体を得た。
【0055】合成例16 ビスフェノ−ルA2.85g(12.5ミリモル)及び
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)エ−テル7.575
g(37.5ミリモル)を使用し、グルタル酸クロライ
ド50.0ミリモルを使用したことを除き、合成例1と
同様にして共重合体を得た。
【0056】なお、上記の共重合体の組成比はIR、6
0MHzNMR及び400MHzNMRで確認し、全て
仕込みモル比通りであった。
【0057】実施例1 10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した
導電性酸化チタン粉体50部、フェノ−ル樹脂25部、
メチルセロソルブ20部、メタノ−ル5部及びシリコ−
ンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレ
ン共重合体、平均分子量3,000)0.002部をφ
1mmガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で2時間分
散して導電層用塗料を調製した。この塗料をアルミニウ
ムシ−ト上にワイヤ−バ−塗布し、140℃で30分間
乾燥して、膜厚20μmの導電層を形成した。
【0058】次に、N−メトキシメチル化ナイロン5部
をメタノ−ル95部中に溶解し、中間層用塗料を調製し
た。この塗料を前記の導電層上にワイヤ−バ−によって
塗布し、100℃で20分間乾燥し、0.6μの中間層
を形成した。
【0059】次いで、下記構造式のジスアゾ顔料3部、
【化20】 ポリビニルベンザ−ル(ベンザ−ル化率80%、重量平
均分子量11,000)2部及びシクロヘキサノン35
部をφ1mmガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で1
2時間分散して、その後にメチルエチルケトン60部を
加えて電荷発生層用塗料を調製した。この塗料を前記の
中間層の上にワイヤ−バ−で塗布して、80℃で20分
間乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0060】次いで、下記構造式のヒドラゾン誘導体1
0部、
【化21】 合成例1の共重合体10部をジクロロメタン20部、モ
ノクロルベンゼン40部の混合溶媒中に溶解し、電荷輸
送層用塗料を調製した。この塗料を前記の電荷発生層上
にワイヤ−バ−で塗布し、120℃で60分間乾燥し
て、膜厚18μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光
体を作成した。
【0061】次に、作成した電子写真感光体を用いて電
子写真特性その他を測定した。電子写真特性については
10cm2 の導電性ガラスを用いて光放電特性を測定す
ることによって得た。さらに、電子写真感光体の表面層
に指油を付着し、24時間経過後、顕微鏡によりソルベ
ントクラックの有無を観察した。また、液安定性につい
ては共重合体5gを95gのモノクロルベンゼンに溶解
し、密栓状態で5日間放置して、その溶液外観を目視で
観測して評価した。これらの結果を表7に示す。
【0062】実施例2〜8 合成例2〜8のそれぞれの共重合体を使用して電荷輸送
層を形成したことを除き、実施例1と同様にして、それ
ぞれに対応する実施例2〜8の電子写真感光体を作成
し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
【0063】実施例9 電荷発生物質として下記構造式のチタニルオキシフタロ
シアニン顔料を使用したこと、合成例1の共重合体及び
下記構造式の電荷輸送物質を用いて電荷輸送層を形成し
たことを除き、実施例1と全く同様にして電子写真感光
体を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
電荷発生物質
【化22】 電荷輸送物質
【化23】
【0064】比較例1 ポリアリレ−ト樹脂(商品名Uポリマ−、U−100、
ユニチカ(株)製)を用いて電荷輸送層を形成したこと
を除き、実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作
成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
【0065】比較例2 ポリカ−ボネ−トZ(粘度平均分子量3.6×104
を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例1と
全く同様にして電子写真感光体を作成し、同様に評価を
行った。結果を表7に示す。
【0066】
【表7】
【0067】実施例10 10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した
導電性酸化チタン粉体50部、フェノ−ル樹脂25部、
メチルセロソルブ20部、メタノ−ル5部及びシリコ−
ンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレ
ン共重合体、平均分子量3,000)0.002部をφ
1mmガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で2時間分
散して導電層用塗料を調製した。この塗料をアルミニウ
ムシリンダ−上にデイップ塗布し、140℃で30分間
乾燥して、膜厚20μmの導電層を形成した。
【0068】次に、N−メトキシメチル化ナイロン5部
をメタノ−ル95部中に溶解し、中間層用塗料を調製し
た。この塗料を前記の導電層上にデイップ塗布し、10
0℃で20分間乾燥し、0.6μの中間層を形成した。
【0069】次いで、下記構造式のジスアゾ顔料3部、
【化24】 ポリビニルベンザ−ル(ベンザ−ル化率80%、重量平
均分子量11,000)2部及びシクロヘキサノン35
部をφ1mmガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で1
2時間分散して、その後にメチルエチルケトン60部を
加えて電荷発生層用塗料を調製した。この塗料を前記の
中間層上にデイップ塗布して、80℃で20分間乾燥し
て、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0070】次いで、下記構造式の電荷輸送物質10
部、
【化25】 合成例1の共重合体10部をジクロロメタン20部、モ
ノクロルベンゼン40部の混合溶媒中に溶解し、電荷輸
送層用塗料を調製した。この塗料を前記の電荷発生層上
にデイップ塗布し、120℃で60分間乾燥して、膜厚
18μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成
した。
【0071】作成した電子写真感光体を用いて市販のレ
−ザ−プリンタ−(商品名LBP−SX、キヤノン
(株)製)で電子写真特性を評価したところ、黒ポチ、
微細なひび割れなどが無く、かつ、10,000枚の耐
久の後にもトナ−のフィルミング及び画像欠陥として観
測されるほどの傷の発生が無く、良好な画像が得られ
た。また指脂を付着し、24時間経過した部位であって
も画像上にはクラック画像は観測されず、良好な耐クラ
ック性を示した。
【0072】実施例11 実施例10で作成した感光体ドラムを、帯電手段として
直接帯電法を利用したレ−ザ−プリンタ−(商品名LB
P−A404、キヤノン(株)製)に装着し、電子写真
特性を評価したところ、黒ポチ、微細なひび割れなどが
無く、かつ、10,000枚の耐久の後にもトナ−のフ
ィルミング及び画像欠陥として観測されるほどの傷の発
生が無く、良好な画像が得られた。
【0073】実施例12 合成例1の共重合体に代えて合成例9の共重合体を用い
たことを除き、実施例1と全く同様にして電子写真感光
体を作成し、同様に電子写真特性その他を評価した。結
果を表8に示す。
【0074】実施例13〜19 合成例9〜16のそれぞれの共重合体を使用して電荷輸
送層を形成したことを除き、実施例1と同様にして、そ
れぞれに対応する実施例13〜19の電子写真感光体を
作成し、同様に評価を行った。結果を表8に示す。
【0075】実施例20 合成例1の共重合体に代えて合成例9の共重合体を用い
たことを除き、実施例9と全く同様にして電子写真感光
体を作成し、同様に評価を行った。結果を表8に示す。
【0076】比較例3 ポリアリレ−ト樹脂(商品名Uポリマ−、U−100、
ユニチカ(株)製)を用いて電荷輸送層を形成したこと
を除き、実施例12と全く同様にして電子写真感光体を
作成し、同様に評価を行った。結果を表8に示す。
【0077】比較例4 ポリカ−ボネ−トZ(粘度平均分子量3.6×104
を用いて電荷輸送層を形成したことを除き、実施例12
と全く同様にして電子写真感光体を作成し、同様に評価
を行った。結果を表8に示す。
【0078】
【表8】
【0079】実施例21 合成例1の共重合体に代えて合成例9の共重合体を用い
たことを除き、実施例10と全く同様にして電子写真感
光体を作成し、同様に電子写真特性その他を評価した。
【0080】作成した電子写真感光体を用いて市販のレ
−ザ−プリンタ−(商品名LBP−SX、キヤノン
(株)製)で電子写真特性を評価したところ、黒ポチ、
微細なひび割れなどが無く、かつ、10,000枚の耐
久の後にもトナ−のフィルミング及び画像欠陥として観
測されるほどの傷の発生が無く、良好な画像が得られ
た。また指脂を付着し、24時間経過した部位であって
も画像上にはクラック画像は観測されず、良好な耐クラ
ック性を示した。
【0081】実施例22 実施例21で作成した感光体ドラムを、帯電手段として
直接帯電法を利用したレ−ザ−プリンタ−(商品名LB
P−A404、キヤノン(株)製)に装着し、電子写真
特性を評価したところ、黒ポチ、微細なひび割れなどが
無く、かつ、10,000枚の耐久の後にもトナ−のフ
ィルミング及び画像欠陥として観測されるほどの傷の発
生が無く、良好な画像が得られた。
【0082】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は優れた耐久性
と耐摩耗性を有している上、結着剤樹脂としての溶液安
定性即ちゲル化性及び感光層の耐ソルベントクラック性
も改善されているため製造も容易で、工業上極めて有利
で有るという優れた効果を奏する。また、該電子写真感
光体の効果は、該電子写真感光体を備えた電子写真装置
並びにファクシミリにおいても当然に該効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な転写式電子写真装置の概略構成図であ
る。
【図2】電子写真装置をプリンタ−として使用したファ
クシミリのブロック図である。
【符号の説明】
1 像担持体としてのドラム型感光体(本発明の電子
写真感光体) 2 コロナ帯電装置 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリ−ニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段 L 光像露光 P 像転写を受けた転写材 9 画像読取部 10 コントロ−ラ− 11 受信回路 12 送信回路 13 電話 14 回線 15 画像メモリ 16 CPU 17 プリンタコントロ−ラ 18 プリンタ−
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−96175(JP,A) 特開 平2−301768(JP,A) 特開 平2−132453(JP,A) 特開 昭63−256961(JP,A) 特開 昭63−40162(JP,A) 特開 昭62−160459(JP,A) 特開 昭61−238061(JP,A) 特開 昭61−53647(JP,A) 特開 昭59−165065(JP,A) 特開 平3−6567(JP,A) 特開 昭51−20831(JP,A) 特開 平3−185451(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも機能分離型
    感光層を有する電子写真感光体において、前記の感光層
    が、次の一般式(I)で示される構造単位及び一般式
    (II)〜(VI)のいずれかで示される構造単位を同
    時に有する共重合体を含有することを特徴とする電子写
    真感光体。 【化1】 (式中、R 〜R は水素原子、メチル基、エチル基、
    アルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子を示し、Xは
    硫黄原子または酸素原子を示し、Aは炭素数1個から8
    個のアルキリデン基またはアリーレン基を示し、mはモ
    ル比を示す0〜100の範囲の実数) 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 (式中、R 〜R 16 は水素原子、メチル基、エチル
    基、アルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子を示し、
    Aは炭素数1個から8個のアルキリデン基またはアリー
    レン基を示し、nはモル比を示す0〜100の範囲の実
    数)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子写真感光体を備えた
    電子写真装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子写真感光体を備えた
    電子写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信
    する手段を有するファクシミリ。
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