JP6085731B1 - 爪の変形を直す装置 - Google Patents

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Abstract

装着時に装置を損傷させることなく、手間を掛けずに簡単に装着することができる、爪の変形を直す装置を提供する。この装置10の第1の矯正部材12は、セレーション部16を有するベルト部18と、ベルト部18の長さ方向の一端部に配設され、爪の幅方向の一端縁に掛止される第1の掛止部20を含む。第2の矯正部材14は、ベルト部18が挿通される挿通孔22を有し、ベルト部18を爪に締め付けて留める締付け留部24と、締付け留部24の内側に配設されて、挿通孔22に挿通されたベルト部18のセレーション部16と係止され、ベルト部18がその挿通方向とは逆方向に戻ることを阻止するロック爪部26と、締付け留部24からベルト部18の挿通方向に延びて形成され、爪の幅方向の他端縁に掛止される第2の掛止部28を含むことを特徴とする。

Description

本発明は、爪の変形を直す装置に関し、特にたとえば、足の爪が伸びるにしたがって爪の一方および/または他方の側縁端が内側に巻き込むようにして爪および指頭間の肉部に食い込んでいく、所謂、巻き爪等による爪の変形を直す装置に関する。
本発明の背景となる従来技術には、爪の縁部(3a,3b)の下側に引っ掛けられるフック状の少なくとも2つの力導入部材(1,1a,1b)、並びに少なくとも1つの結合部材(2,2a,2b)を有している形式のものにおいて、結合部材(2,2a,2b)はフレキシブルであり、かつ力導入部材(1,1a,1b)に堅く取り付けられており、この場合に結合部材(2,2a,2b)は短くされて、無段階に調整可能な引っ張り力を力導入部材(1,1a,1b)に生ぜしめるようになっており、前記引っ張り力は爪の縁部(3a,3b)に作用して爪板に曲げモーメントを生ぜしめるようになっていることを特徴とする、爪の矯正のための装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の爪の矯正のための装置では、全体的に線材から成っており、力導入部材(1,1a,1b)の領域が、ばね鋼製の線材で形成され、弾性的に変形可能である。また、結合部材(2,2a,2b)の領域は、溶融結合可能な軟らかい線材で形成され、塑性変形可能に形成されている。力導入部材と結合部材とは、互いに異なる線材太さを有している。
この従来技術では、結合部材(2a,2b)の端部に、フック状部(1,1a,1b,13,15)若しくはアイ(7)を備えた実施例が開示されている。また、この従来技術では、爪矯正のための装置の位置の安定のために、つまり、装置を爪に装着する際に若しくは治療中にフック状部(1,1a,1b,13,15)の端部が捩れて若しくは回動して爪縁部(3a,3b)の下側から外れることを防止するために、側部に位置安定化のための部材として、被覆部17、曲げ出し部18および成形部分19のいずれかを備えた実施例が開示されている。
この従来技術には、適切な工具による装置の緊締が図7に示されている。結合部材(2,2a,2b)は、工具の下方のピン(12)の周りに部分的に巻き掛けて案内され、かつアイ(7a,7b)を工具の上方のピン(11)に引っ掛けるようになっている。両方のピン(11,12)間の間隔を無段階に、つまり連続的に拡大することによって、フック状の両方の部材(1a,1b)間の間隔は、所望の引っ張り力を達成するまで連続的に短くされる。このようにして、フック状の両方の部材(1a,1b)間の規定された間隔、つまり結合部材の規定された長さを確定(固定)するために、工具(10)は、時計回り方向に少なくとも180°にわたって回され、これによって両方の結合部材(2,2a,2b)は互いに永続的に結合される。そして、この爪の矯正のための装置を爪に装着した後は、結合部材(2,2a,2b)の余剰の線材部分がたとえばカッターにより切り取られる。
また、この従来技術において、結合部材(2,2a,2b)を締め付けかつ長さを固定することは、結合部材(2,2a,2b)を互いに撚ることによって行われてもよいものとなっている。
特開2007−289712号公報(例えば、図1〜図12)
しかしながら、この従来技術では、専用の工具を用いて、結合部材(2,2a,2b)を締め付けるために、当該結合部材を捩じ上げる作業が必要となり、また、専用工具を用いない場合でも、結合部材(2,2a,2b)を互いに撚り上げる作業が必要となっている。そのため、この従来技術では、当該装置を爪に装着するのに煩雑な手間が掛かり、装着時間も長いものとなっていた。
また、この従来技術では、弾性の度合いが異なり、且つ、互いに太さの異なる金属線材として、力導入部材(1,1a,1b)と結合部材(2,2a,2b)とが結合されているため、上記した結合部材(2,2a,2b)を締め付け且つ長さを固定する操作、すなわち、例えば結合部材を捩じ上げる作業または撚り上げる作業を実施したときに、力導入部材(1,1a,1b)と結合部材(2,2a,2b)との境界部分が、折損する虞があった。さらに、利用者が特殊なペンチを用いて爪の厚さおよび形状に応じてフックの形状を変更するときに、フック部分と、上記した位置安定化のための部材(例えば、被覆部17、曲げ出し部18および成形部分19)との境界部分が、折損する虞があった。
また、上記した従来技術では、結合部材(2,2a,2b)の余剰の線材部分を切り取ったときに、その切断端面のエッジが爪の上方に向くので、当該切断端面のエッジ部分で手を傷つける虞があり、さらに、この装置を装着した後で靴下を履いたときに、当該切断端面のエッジで靴下が破損する虞もあった。
また、この従来技術において、結合部材(2,2a,2b)の余剰の線材部分を切り取る前であれば、可逆可能であり、つまり、爪の引っ張り力を緩めることは可能であるが、余剰の線材部分を切り取った後であれば、可逆不可能であり、つまり、爪の引っ張り力を緩めて、再度、引っ張り力を調整することは、極めて困難なものであった。
それゆえに、本発明の主たる目的は、装着時に装置を損傷させることなく、手間を掛けずに簡単に装着することができる、爪の変形を直す装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、装置を装着した後でも、爪に付与される矯正力を簡単に変更することができる、爪の変形を直す装置を提供することである。
請求項1に係る本発明は、互いに協働して足の指の爪の変形を矯正する第1の矯正部材および第2の矯正部材を含み、第1の矯正部材は、セレーション部を有するベルト部と、ベルト部の長さ方向の一端部に配設されて、変形した爪の幅方向の一端縁に掛止される第1の掛止部とを含み、第2の矯正部材は、ベルト部が挿通される挿通孔を有し、ベルト部を変形した爪に締め付けて留める締付け留部と、締付け留部の内側に配設されて、挿通孔に挿通されたベルト部のセレーション部と係止され、ベルト部がベルト部の挿通方向とは逆方向に戻ることを阻止するロック爪部と、締付け留部からベルト部の挿通方向に延びて形成されて、変形した爪の幅方向の他端縁に掛止される第2の掛止部を含み、ベルト部は、ベルト部本体と、ベルト部本体の長さ方向の一端に配設され、第1の掛止部を支持する第1の支持部と、ベルト部本体の長さ方向の他端に配設され、その先端に自由端を有し、ベルト部を第2の矯正部材に案内するリード部とをさらに含み、セレーション部は、第1の支持部とリード部との間で、且つ、ベルト部本体の一方の主面および他方の主面の両方の主面またはいずれか一方の主面の長さ方向の中間部に配設され、セレーション部は、第1の掛止部が変形した爪の幅方向の一端縁に掛止されるとき、変形した爪面に対向するように配設されていることを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項1に係る本発明は、上記した構成を有しているので、第1の矯正部材の第1の掛止部を変形した爪の幅方向の一端縁に掛止し、第2の矯正部材の第2の掛止部を当該爪の幅方向の他端縁に掛止し、さらに、ベルト部の長さ方向の他端側(自由端側)を締付け留部のロック爪部の挿通孔に挿通させ、且つ、当該ベルト部の自由端側を引っ張ることにより、ベルト部を爪面に締め付けることが可能となる。
この場合、変形した爪の幅方向の一端縁および他端縁側は、それぞれ、第1の掛止部および第2の掛止部により、変形した爪、例えば、「巻き爪」の巻き方向とは反対方向に引っ張られて上側に引き上げられる。この引張力は、締付け留部の挿通孔から引き出されるベルト部の長さを長くすればするほど、すなわち、ベルト部の長さ方向の一端部と、ロック爪部によりロックされたベルト部の部位との間の長さが短くなればなるほど、大きくすることが可能となる。反対に、この引張力は、締付け留部の挿通孔から引き出されるベルト部の長さを短くすればする程、すなわち、ベルト部の長さ方向の一端部と、ロック爪部によりロックされたベルト部の部位との間の長さが長くなればなる程、小さくすることが可能となる。したがって、変形した爪の大きさ、形状、巻き爪の湾曲している度合い(変形の度合い)等に応じて、この引張力は、適宜、調整され得る。
そして、この調整により調整された引張力は、ベルト部がベルト部の挿通方向とは逆方向に戻ることを阻止するロック爪部のロック機能によって、当該引張力が保持されるものとなっている。そのため、巻き爪の幅方向の両端縁には、継続的に、巻き爪の巻き方向と反対方向の引張力が継続的に作用し、当該引張力が低下するのを防止している。したがって、本発明の爪の変形を直す装置によれば、巻き爪等の爪の変形を矯正することが可能となっている。
また、上記したように、ベルト部が締付け留部により締め付けられると、当該ベルト部は、爪の表面に当接されて爪を下に押圧されて当接される。そのため、特に、ベルト部を中心にして、第1の掛止部、締付け留部および第2の掛止部は、それぞれ、ずれ動くことなく爪の表面に安定して装着される。
本発明は、上記した構成および作用を有しているので、特許文献1に示された従来技術と比べて、専用の工具を用いた結合部材(2,2a,2b)を捩じ上げる作業、また、専用工具を用いない場合でも、結合部材(2,2a,2b)を撚り上げる作業が不要となる。そのため、本発明の爪の変形を直す装置では、当該装置を爪に装着するのに煩雑な手間が掛からず、装着時間も短いものとなる。また、従来技術では、結合部材を捩じ上げる作業または撚り上げる作業を実施したときに、力導入部材(1,1a,1b)と結合部材(2,2a,2b)との境界部分が、折損する虞があったのに対して、本発明では、そのような捩じ上げ作業および撚り上げ作業が不要となるため、装置自体を折損させる等の不具合もない。
すなわち、本発明によれば、装着時に装置を損傷させることなく、手間を掛けずに簡単に装着することができ、しかも、長期間にわたって適切な矯正力を作用させることができ、かつ、意図通りの矯正力を作用させることができる、爪の変形を直す装置を提供することができる。
さらに、第1の支持部が第1の掛止部を安定して爪面に支持することが可能となり、さらに、リード部がベルト部を容易に第2の矯正部材に案内することが可能となっている。また、セレーション部は、変形した爪面に対向するように配設されているので、本発明の爪の変形を直す装置が変形した爪に装着されたときに、セレーション部が変形した爪面に当接される。この場合、セレーション部は、当該爪面上でのベルト部のすべりによる位置ずれを防止する、ずれ止め機能を発揮する。
請求項2に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、セレーション部は、ベルト部の一方主面および他方主面に対して略直角に延びる直立面と、ベルト部の挿通方向に向けて傾斜する傾斜面とを有する鋸歯状部を含み、ロック爪部は、鋸歯状部の直立面と係合される直立係合面と、前記鋸歯状部の前記傾斜面と係合される傾斜係合面とを有する爪片を含むことを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項2に係る本発明は、上記した構成を有しているので、鋸歯状部の直立面とロック爪部の直立係合面とが係合可能となり、且つ、鋸歯状部の傾斜面とロック爪部の傾斜係合面とが係合可能となる。そのため、ベルト部が締付け留部の挿通孔に挿通されると、ロック爪部の傾斜係合面は、鋸歯状部の傾斜面に押圧されて、ベルト部が挿通方向に移動する。また、ベルト部がベルト部の挿通方向とは逆方向に戻ろうとすると、鋸歯状部の直立面とロック爪部の直立係合面とが係合され、その係合面積で面接触するため、ベルト部に加わる戻り力に対向するロック機能が強固に発揮される。
請求項3に係る本発明は、請求項1または請求項2に係る発明に従属する発明であって、ロック爪部は、締付け留部の内側に片持ち梁状の可動片を介して支持されていることを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項3に係る本発明は、上記した構成を有しているので、ロック爪部は、その一端側が締付け留部の内側に支持される固定端となり、その他端側が自由端となって可動状態となる。本発明が請求項2に従属する発明の場合、ベルト部が締付け留部の挿通孔に挿通されると、ロック爪部の傾斜係合面は、鋸歯状部の傾斜面を滑りながら押圧されて、ベルト部の挿通方向に撓みを生じる。そのため、ベルト部は、挿通孔を通って挿通方向に移動することが可能となっている。一方、ベルト部をベルト部の挿通方向とは逆方向に戻そうとすると、鋸歯状部の直立面とロック爪部の直立係合面とが係合されて、ベルト部の戻り力に対して抵抗力が作用し、ベルト部の戻りがロックされる。
請求項4に係る本発明は、請求項3に係る発明に従属する発明であって、可動片は、ヒンジ部を含み、ロック爪部は、ヒンジ部によって、ベルト部の挿通方向に対して直交する方向に揺動自在に支持されていることを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項4に係る本発明は、上記した構成を有しているので、ロック爪部は、ヒンジ部を介して、締付け留部の内側に、片持ち梁状の可動片として配設される。そのため、本発明は、請求項3に係る発明と同様の作用、効果を有するものとなっている。
請求項5に係る本発明は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に係る発明に従属する発明であって、鋸歯状部の直立面と傾斜面とが交差する角度をθ B としたとき、θ B は、45°<θ B <60°となるように設定され、ロック爪部の直立係合面と傾斜係合面とが交差する角度をθ L としたとき、θ L は、45°<θ L <60°となるように設定され、さらに、θ B =θ L となるように設定されることを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項5に係る本発明は、上記した構成を有しているので、ベルト部が締付け留部の挿通孔に挿通されたときに、鋸歯状部の傾斜面とロック爪部の傾斜係合面の傾斜角度が、ベルト部が挿通方向に移動するのに好適な傾斜角度となる。そのため、ベルト部は、締付け留部の挿通孔を通して、締め付け方向に移動し易いものとなり、延いては、締付け留部によるベルト部の爪面に対する締め付けが容易なものとなる。
請求項6に係る本発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に係る発明に従属する発明であって、締付け留部は、ロック爪部と接続され、締付け留部の外側に露出する作動片をさらに含み、作動片は、ベルト部の挿通方向に対して直交する方向で、且つ、セレーション部とロック爪部との係止を解除させる方向に、作動片を可動させることによって、セレーション部とロック爪部との係止状態を解除することを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項6に係る本発明は、上記した構成を有しているので、作動片をセレーション部とロック爪部との係止を解除させる方向に可動させることによって、セレーション部とロック爪部との係止状態を解除することが可能となっている。つまり、ベルト部をベルト部の挿通方向とは逆方向に移動させることが可能となる。そのため、本発明によれば、本発明の装置を爪面に装着した後でも、ベルト部を締付け留部の挿通孔から挿通方向とは逆方向に適宜移動させ、一旦、ベルト部の締め付けを緩め、締め付け強さを調整して、爪に付与される矯正力を任意に且つ簡単に変更することが可能となる。さらに、本発明によれば、ベルト部を締付け留部の挿通孔から引き抜き、一度、使用した第1の矯正部材を再利用することも可能となっている。
請求項7に係る本発明は、請求項2〜請求項5のいずれか1項に係る発明に従属する発明であって、締付け留部は、ロック爪部と接続され、締付け留部の外側に露出する作動片をさらに含み、作動片は、ベルト部の挿通方向に対して直交する方向で、且つ、鋸歯状部とロック爪部との係合を離間させる方向に、作動片を可動させることによって、鋸歯状部の直立面とロック爪部の係合直立面との係合状態、および、鋸歯状部の傾斜面とロック爪部の傾斜係合面との係合状態を解除することを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項7に係る本発明は、上記した構成を有しているので、作動片を可動させることによって、鋸歯状部の直立面とロック爪部の係合直立面との係合状態、および、鋸歯状部の傾斜面とロック爪部の傾斜係合面との係合状態を解除することが可能となっている。そのため、本発明においても、請求項6に係る発明と同様の機能、効果を発揮させることが可能となっている。
請求項8に係る本発明は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に係る発明に従属する発明であって、ベルト部の幅方向の両側面には、少なくともセレーション部が配設されているベルト部の長さ方向に沿って側壁部が配設され、側壁部の一部には、ベルト部の幅方向にくびれているくびれ部が、ベルト部の幅方向に相対向して形成されていることを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項8に係る本発明は、上記した構成を有しているので、本発明において、セレーション部を配設したことでベルト部に強度が低下している薄肉部分が形成されていても、側壁部によって、この強度低下の不具合を解消することが可能となっている。また、くびれ部は、ベルト部を締付け留部の挿通孔に挿通させるときに、ベルト部を摘む摘み部の機能を有しているので、ベルト部を容易に締付け留部の挿通孔に挿入させることが可能となっている。
請求項9に係る本発明は、請求項1〜請求項8のいずれか1項に係る発明に従属する発明であって、ベルト部のリード部は、先細り形状で且つ薄肉断面に形成されていることを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項9に係る本発明は、上記した構成を有しているので、リード部が締付け留部の挿通孔に挿通されたとき、リード部は締付け留部のロック爪部に干渉されることなく、ベルト部を締付け留部の挿通孔に容易に案内することが可能となっている。
請求項10に係る本発明は、請求項1〜請求項9のいずれか1項に係る発明に従属する発明であって、第1の掛止部は、第1の支持部に支持される第1のインサート部を含み、締付け留部は、挿通孔の出口側の締付け留部の端縁部から、ベルト部の挿通方向に延設される第2の支持部をさらに含み、第2の掛止部は、第2の支持部に支持される第2のインサート部を含むことを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項10に係る本発明は、上記した構成を有しているので、第1の掛止部は、第1のインサート部により第1の支持部に強固に支持され、第2の掛止部は、第2のインサート部により第2の支持部に強固に支持されている。そのため、第1の掛止部および第2の掛止部は、それぞれ、安定した掛止機能を有するものとなっている。
請求項11に係る本発明は、請求項1〜請求項10のいずれか1項に係る発明に従属する発明であって、ベルト部と、第2の矯正部材の締付け留部の少なくともロック爪部とは、可撓性を有するプラスチック材料で形成され、第1の掛止部および第2の掛止部は、それぞれ、弾性を有する金属材料で形成されていることを特徴とする、爪の変形を直す装置である。
請求項11に係る本発明は、上記した構成を有しているので、請求項1〜請求項10に係る発明の作用・効果をより一層効果的に発揮させることが可能となっている。
本発明の爪の変形を直す装置によれば、装着時に装置を損傷させることなく、手間を掛けずに簡単に装着することができる、という主たる効果を奏する。この場合、本発明の長期間にわたって適切な矯正力を作用させることができ、かつ、使用者の意図通りの矯正力を作用させることができる、という効果を奏するものとなっている。また、前記主たる効果に加えて、装置を装着した後でも、爪に付与される矯正力を簡単に変更することができる、という他の効果も奏する。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明に係る爪の変形を直す装置の第1の矯正部材および第2の矯正部材の実施の形態の一例を示す斜視図である。 図1に示す爪の変形を直す装置の第1の矯正部材および第2の矯正部材を底面側から見た斜視図である。 図1および図2に示す第1の矯正部材の一例を示す平面図である。 図3に示す第1の矯正部材の正面図である。 図3に示す第1の矯正部材の底面図である。 図6の(A)は、図3に示す第1の矯正部材の左側面図であり、図6の(B)は、図3に示す第1の矯正部材の右側面図である。 図5の線A−Aにおける断面図である。 図1および図2に示す爪の変形を直す装置の第2の矯正部材の一例を示す斜視図である。 図8に示す第2の矯正部材の平面図である。 図8に示す第2の矯正部材の底面図である。 図8に示す第2の矯正部材の正面図である。 図8に示す第2の矯正部材の右側面図である。 図9の線B−Bにおける断面図である。 図8に示す第2の掛止部の第2のインサート部の一例を示す斜視図である。 第1の矯正部材を第2の矯正部材に挿通した状態を示す平面図である。 図15に示す状態の正面図である。 図15に示す状態の底面図である。 図15に示す状態の左側面図である。 図17の線C−Cにおける断面図である。 図20の(A)は、図19のD部拡大図であり、図20の(B)は、図20の(A)の要部拡大図である。 図1、図2に示す爪の変形を直す装置を変形した爪に装着する工程の一例を示す斜視図であって、例えば、第1の矯正部材の第1の掛止部を爪の幅方向の一端縁に掛止し、第2の矯正部材の第2の掛止部を爪の幅方向の他端縁に掛止する工程を示す斜視図である。 図21に示す工程の後、第1の矯正部材のベルト部を第2の矯正部材の締付け留部の挿通孔に挿通し、締付け留部によって、当該ベルト部を変形した爪に締め付けた位置で留める工程を示す斜視図である。 図22に示す工程の後、締付け留部の挿通孔から出ている余分なベルト部の適宜な箇所を切断具で切断する工程を示す斜視図である。 図23に示す工程の後、余分なベルト部を切断した箇所、締付け留部および第2の掛止部の根元側を覆うようにして、紫外線硬化性樹脂材料等の被覆材を塗布して塗布部を形成する工程を示す斜視図である。 図24に示す工程の後、塗布部に、紫外線LED等により紫外線を照射して、当該被覆材を硬化させる工程を示す斜視図である。 図25に示す工程の後、塗布部が被覆部として形成された状態を示す斜視図である。 本発明に係る爪の変形を直す装置に適用され得る第2の矯正部材の第2の掛止部の変形例を示す斜視図である。 図27に示す第2の矯正部材の平面図である。 図27および図28に示す第2の掛止部の第2のインサート部を示す斜視図である。 本発明に係る爪の変形を直す装置の実施の形態の他の例を示し、当該爪の変形を直す装置の第1の矯正部材および第2の矯正部材を、変形した爪に装着する工程の一例を示す斜視図である。 図30に示す爪の変形を直す装置に適用される第2の矯正部材の一例を示す斜視図である。 図32の(A)は、図30に示す第1の矯正部材を第2の矯正部材に挿通したときの状態を示す断面図であり、図32の(B)は、図32の(A)のE部拡大図である。 図32に示す状態から、第1の矯正部材の鋸歯状部と第2の矯正部材のロック爪部との係合状態を解除させる動作状態を示す断面図である。 図30および図31に示す第2の矯正部材の変形例を示し、且つ、当該第2の矯正部材に第1の矯正部材を挿通したときの状態を示す要部拡大断面図である。 本発明に係る爪の変形を直す装置の実施の形態のさらに他の例を示し、且つ、当該爪の変形を直す装置の第1の矯正部材を第2の矯正部材に挿通したときの状態を示す断面図である。
装着時に装置を損傷させることなく、手間を掛けずに簡単に装着することができるという、本発明の主たる目的は、互いに協働して足の指の爪の変形を矯正する第1の矯正部材および第2の矯正部材を含み、第1の矯正部材は、セレーション部を有するベルト部と、ベルト部の長さ方向の一端部に配設されて、変形した爪の幅方向の一端縁に掛止される第1の掛止部とを含み、第2の矯正部材は、ベルト部が挿通される挿通孔を有し、ベルト部を変形した爪に締め付けて留める締付け留部と、締付け留部の内側に配設されて、挿通孔に挿通されたベルト部のセレーション部と係止され、ベルト部がベルト部の挿通方向とは逆方向に戻ることを阻止するロック爪部と、締付け留部からベルト部の挿通方向に延びて形成されて、変形した爪の幅方向の他端縁に掛止される第2の掛止部を含むことを特徴とする、爪の変形を直す装置を提供することによって実現した。
また、装置を装着した後でも、爪に付与される矯正力を簡単に変更することができるという、本発明の他の目的は、締付け留部が、ロック爪部と接続され、締付け留部の外側に露出する作動片をさらに含み、作動片は、ベルト部の挿通方向に対して直交する方向で、且つ、セレーション部とロック爪部との係止を解除させる方向に、作動片を可動させることによって、セレーション部とロック爪部との係止状態を解除することを特徴とする、爪の変形を直す装置を提供することによって実現した。
図1は、本発明に係る爪の変形を直す装置の第1の矯正部材および第2の矯正部材の実施の形態の一例を示す斜視図であり、図2は、それを底面側から見た斜視図である。
この実施の形態に係る爪の変形を治す装置(以下、便宜上、単に、「装置」という場合もある。)10は、図1および図2に示すように、互いに協働して足の指の爪の変形を矯正する第1の矯正部材12および第2の矯正部材14を含む。第1の矯正部材12は、その一方の主面(裏面)にセレーション部16を有するベルト部18を含み、ベルト部18の長さ方向の一端部には、変形した爪の幅方向の一端縁に掛止される第1の掛止部20が配設されている。
第2の矯正部材14は、ベルト部18が挿通される挿通孔22を有し、ベルト部18を変形した爪に締め付けて留める締付け留部24を含む。締付け留部24の内側には、ベルト部18がベルト部18の挿通方向とは逆方向に戻ることを阻止するロック爪部26が配設されている。ロック爪部26は、挿通孔22に挿通されたベルト部18のセレーション部16と係止され得るように配設されている。また、第2の矯正部材14は、第2の掛止部28を含み、第2の掛止部28は、締付け留部24からベルト部18の挿通方向に延びて形成され、変形した爪の幅方向の他端縁に掛止されるものである。
そこで、第1の矯正部材12および第2の矯正部材14について、それぞれ、詳細に説明する。
先ず、第1の矯正部材12について、たとえば図3、図4、図5、図6および図7を参照しながら、詳細に説明する。図3は、図1および図2に示す第1の矯正部材の一例を示す平面図であり、図4は、その正面図であり、図5は、その底面図であり、図6の(A)は、その左側面図であり、図6の(B)は、その右側面図であり、図7は、図5の線A−Aにおける断面図である。
第1の矯正部材12のベルト部18は、図3、図4および図5に示すように、帯状の細長いベルト部本体30を含む。ベルト部本体30は、その長さ方向の一端に配設される第1の支持部32を有する。第1の支持部32は、図3および図5に示すように、たとえば平面視略三角形で平板状に形成され、第1の掛止部20を支持するものである。
第1の掛止部20は、図3、図5に示すように、軸部34を含む。軸部34は、図7に示すように、その軸方向の一端側が第1の支持部32に支持され、その軸方向の他端側には、鉤部36が形成されている。
ベルト部本体30の長さ方向の他端には、その先端が自由端38Aとなるリード部38が配設されている。リード部38は、図3および図5に示すように、たとえば平面視二等辺三角形状の先細り形状に形成されている。さらに、リード部38は、図4および図7に示すように、リード部本体30の厚みよりも薄い薄肉断面形状に形成されている。
セレーション部16は、第1の支持部32とリード部38との間で、且つ、ベルト部本体30の一方の主面(下面)の長さ方向の中間部に、配設されている。セレーション部16は、第1の掛止部20が変形した爪の幅方向の一端縁に掛止されるとき、変形した爪面に対向するように配設されている。セレーション部16は、ベルト部本体30の一方の主面(下面)に加えて、他方の主面(上面)にも形成されていてもよく、少なくとも、爪面と対向する主面、すなわち、爪面と当接されるほうの主面に形成されていればよい。
このセレーション部16は、たとえば連続する複数の鋸歯状片40Aを備えた鋸歯状部40で形成されている。複数の鋸歯状片40Aは、それぞれ、ベルト部本体30の一方の主面(下面)および他方の主面(上面)に対して、略直角に延びる直立面42と、ベルト部本体30の挿通方向に向けて傾斜する傾斜面44とを有する。鋸歯状部40の直立面42と傾斜面44とが交差する角度をθBとしたとき、θBは、45°<θB<60°の範囲となるように設定されている。
また、ベルト部18には、ベルト部本体30の幅方向の一方および他方の側面には、それぞれ、右側壁部46および左側壁部48が配設されている。このベルト部本体30の幅方向の両側面に位置する右側壁部46および左側壁部48は、鋸歯状部40が配設されているベルト部本体30の長さ方向に沿って、配設されている。この右側壁部46および左側壁部48は、少なくとも鋸歯状部40が配設されている部位に対応するベルト部本体30の長さ方向に沿って、配設されている。
さらに、右側壁部46および左側壁部48は、その長さ方向の一部に、それぞれ、ベルト部本体30の幅方向にくびれている右側くびれ部50および左側くびれ部52を有している。右側くびれ部50および左側くびれ部52は、ベルト部本体30の幅方向に相対向して形成されている。
第1の矯正部材12のベルト部本体30、第1の支持部32、リード部38および鋸歯状部40は、可撓性を有するたとえばプラスチック材料で一体的に形成されている。
また、第1の掛止部20の軸部34および鉤部36は、弾性を有するたとえば金属材料で一体的に形成されている。さらに、第1の掛止部20は、図7に示すように、第1のインサート部37を含み、第1のインサート部37は、第1の支持部32に支持されるように、たとえば射出成形によりインサート成形される。この場合、第1の掛止部20の軸部34の根元部側、つまり、第1の支持部32にインサートされる第1のインサート部37の周面には、回り止めおよび抜け止め構造として、たとえばローレット目(図示せず)が形成されている。
次に、第2の矯正部材14について、たとえば図8、図9、図10、図11、図12および図13を参照しながら、詳細に説明する。
第2の矯正部材14の締付け留部24は、図8〜図13に示すように、たとえば断面矩形筒状のハウジング54を含む。ハウジング54は、当該ハウジング54の幅方向に貫通するたとえば断面矩形状の挿通孔22を有する。この場合、ハウジング54は、たとえば矩形状の貫通孔56aを有する下壁面部56を含む。下壁面部56の長手方向の一端部および他端部には、それぞれ、たとえば方形状の右壁面部58および左壁面部60が直立して立設されている。さらに、右壁面部58の上端部および左壁面部60の上端部の間には、たとえば矩形状の上壁面部62が架設されている。また、上壁面部62は、図8および図9に示すように、その幅方向の一端側に、平面視C字状の切欠き部62aを有し、切欠き部62aは、後述するロック爪部26の一部が露出されるように設けられている。
この締付け留部24には、図8および図13に示すように、当該締付け留部24の内側に、ロック爪部26が配設されている。ロック爪部26は、下壁面部56の貫通孔56aの幅方向の一端縁部から他端縁部近傍に亘って延設されている。ロック爪部26の一方主面(上面)には、たとえば3つの爪片64、66および68が配設されている。3つの爪片64、66および68は、それぞれ、第1の矯正部材12のベルト部18に設けられた鋸歯状部40の直立面42と係合される直立係合面70と、鋸歯状部40の傾斜面44と係合される傾斜係合面72とを備えている。
ロック爪部26の直立係合面70と傾斜係合面72とが交差する角度をθLとしたとき、θLは、45°<θL<60°の範囲となるように設定され、且つ、上記した鋸歯状部40の直立面42と傾斜面44とが交差する角度θBと、ロック爪部26の直立係合面70と傾斜係合面72とが交差する角度θLとは、同じなるように設定されている。
また、このロック爪部26の3つの爪片68、70および72は、図13に示すように、下壁面部56の貫通孔56aの幅方向の一端縁部を固定端とする、片持ち梁状の可動片74を介して、可動状態となるように配設されている。可動片74は、下壁面部56の幅方向の一端縁部に配設されるたとえばヒンジ部76を含む。可動片74は、ヒンジ部76によって、第1の矯正部材12のベルト部18の挿通方向に対して直交する方向に、揺動自在に支持されている。
なお、この発明の実施の形態では、ロック爪部26がたとえば3つの爪片64,66,68で形成されたが、必ずしも3つである必要はなく、たとえば1つまたは2つであってもよく、また、4つ以上であってもよい。
この第2の矯正部材14の締付け留部24には、図8、図10および図11に示すように、第2の掛止部28を支持する第2の支持部78が配設されている。この第2の支持部78は、たとえば平面視略三角形で平板状に形成され、下壁面部56の幅方向の他端側に連接されている。第2の支持部78は、下壁面部56の貫通孔56aの幅方向の他端縁部から外方に延設されている。第2の支持部78は、上壁面部62に対して平行に配設されている。
第2の掛止部28は、第1の掛止部20と同様に形成される。すなわち、第2の掛止部28は、図8〜図11および図13に示すように、軸部80を含む。軸部80は、その軸方向の一端側が第2の支持部78に支持され、その軸方向の他端側には、鉤部82が形成されている。
第2の矯正部材14の締付け留部24、ロック爪部26および第2の支持部78は、可撓性を有するたとえばプラスチック材料で一体的に形成されている。
また、第2の掛止部28の軸部80および鉤部82は、弾性を有するたとえば金属材料で一体的に形成されている。さらに、第2の掛止部28は、図14に示すように、第2のインサート部84を含み、第2のインサート部84は、第2の支持部78に支持されるように、たとえば射出成形によりインサート成形される。この場合、第2の掛止部28の軸部80の根元部側、つまり、第2の支持部78にインサートされる第2のインサート部84は、図13に示すように、回り止めおよび抜け止め構造として、たとえば平面視半円状で扁平形に形成されている。
次に、第1の矯正部材12および第2の矯正部材14によるベルト部18の締め付け構造について、図15、図16、図17、図18、図19および図20を参照しながら、以下、詳細に説明する。
第1の矯正部材12および第2の矯正部材14を用いたベルト部18の締め付け構造は、第1の矯正部材12のベルト部18を第2の矯正部材14の締付け留部24の挿通孔22に挿通し、当該挿通孔22から引き出されるベルト部18の長さを調整する構造となっている。
すなわち、ベルト部18が、締付け留部24の挿通孔22の入口22aに挿入され、且つ、挿通孔22の出口22bから引き出されるとき、特に、たとえば図19および図20に示すように、ロック爪部26の爪片64,66,68は、その弾性力を利用して、ベルト部18の鋸歯状部40の複数の鋸歯状片40Aの内のいずれかの鋸歯状片40Aと互いに噛み合わされて、ベルト部18が固定される。複数の鋸歯状片40Aのいずれかの鋸歯状片40Aが、ロック爪部26の爪片64,66,68に係合されることによって、締付け留部24の挿通孔22におけるベルト部18の固定位置を調整し、ベルト部18の締め付け長さを設定することができる。
上述した実施の形態に係る装置10によれば、第1の矯正部材12の第1の掛止部20を変形した爪面Nの幅方向の一端縁に掛止し、第2の矯正部材14の第2の掛止部28を爪面Nの幅方向の他端縁に掛止し、さらに、ベルト部18の自由端38A側を締付け留部24のロック爪部26の挿通孔22に挿通させ、且つ、ベルト部18の自由端38A側を引っ張ることにより、ベルト部18を爪面Nに対して締め付けることができる。
この場合、爪面Nの幅方向の一端縁および他端縁側は、それぞれ、第1の掛止部20および第2の掛止部28により、変形した爪面N、例えば、「巻き爪」の巻き方向とは反対方向に引っ張られて上側に引き上げられる。この引張力は、締付け留部24の挿通孔22から引き出されるベルト部18の長さを長くすればするほど、すなわち、ベルト部18の長さ方向の一端部と、ロック爪部26によりロックされたベルト部18の部位との間の長さが短くなればなるほど、大きくすることができる。反対に、この引張力は、締付け留部24の挿通孔22から引き出されるベルト部18の長さを短くすればする程、すなわち、ベルト部18の長さ方向の一端部と、ロック爪部26によりロックされたベルト部18の部位との間の長さが長くなればなる程、小さくすることができる。したがって、変形した爪面Nの大きさ、形状、巻き爪の湾曲している度合い等に応じて、この引張力は、適宜、調整することができる。
そして、この調整により調整された引張力は、ベルト部18がベルト部18の挿通方向とは逆方向に戻ることを阻止するロック爪部26のロック機能によって、この引張力が保持されるものとなっている。そのため、巻き爪の幅方向の両端縁には、継続的に、巻き爪の巻き方向と反対方向の引張力が継続的に作用し、この引張力が低下するのを防止している。したがって、この装置10によれば、巻き爪等の爪の変形を矯正することができる。
また、上記したように、この装置10では、ベルト部18が締付け留部24により締め付けられると、ベルト部18は、爪面Nの表面に当接され、且つ、爪面Nを下に押圧する。そのため、特に、ベルト部18を中心にして、第1の掛止部20、締付け留部24および第2の掛止部28は、それぞれ、ずれ動くことなく爪面Nの表面に安定して装着される。
この装置10は、上記した構成および作用を有しているので、たとえば特許文献1に示された従来技術と比べて、専用の工具を用いた結合部材を捩じ上げる作業、また、専用工具を用いない場合でも、結合部材を撚り上げる作業が不要となる。
そのため、この装置10では、この装置10を爪面Nに装着するのに煩雑な手間が掛からず、装着時間も短いものとなる。また、従来技術では、結合部材を捩じ上げる作業または撚り上げる作業を実施したときに、力導入部材と結合部材との境界部分が、折損する虞があったのに対して、この装置10では、そのような捩じ上げ作業および撚り上げ作業が不要となるので、装置自体を折損させる等の不具合もない。
すなわち、この装置10によれば、装着時に装置を損傷させることなく、手間を掛けずに簡単に装着することができ、しかも、長期間にわたって適切な矯正力を作用させることができ、かつ、使用者の意図通りの矯正力を作用させることができる。
また、この装置10では、第1の支持部32が第1の掛止部20を安定して爪面Nに支持することが可能となり、さらに、リード部38がベルト部18を容易に第2の矯正部材14に案内することができる。また、鋸歯状部40は、爪面Nに対向するように配設されているので、この装置10が爪面Nに装着されたときに、鋸歯状部40が変形した爪面Nに当接されるため、鋸歯状部40は、爪面N上でのベルト部18のすべりによる位置ずれを防止することができる。
また、この装置10では、鋸歯状部40の直立面42とロック爪部26の直立係合面70とが係合され、且つ、鋸歯状部40の傾斜面44とロック爪部26の傾斜係合面72とが係合されるので、ベルト部18が締付け留部24の挿通孔22に挿通されると、ロック爪部26の傾斜係合面72は、鋸歯状部40の傾斜面44に押圧されて、ベルト部18が挿通方向に移動する。また、ベルト部18がベルト部18の挿通方向とは逆方向に戻ろうとすると、鋸歯状部40の直立面42とロック爪26部の直立係合面70とが係合され、その係合面積で面接触するため、ベルト部18に加わる戻り力に対向するロック機能が強固に発揮される。
また、この装置10では、ロック爪部26の一端側が締付け留部24の内側に支持される固定端となり、ロック爪部26の他端側が自由端となって可動させることができる。ベルト部18が締付け留部24の挿通孔22に挿通されると、ロック爪部26の傾斜係合面72は、鋸歯状部40の傾斜面44を滑りながら押圧されて、ベルト部18の挿通方向に撓みを生じる。そのため、ベルト部18は、挿通孔22を通って挿通方向に移動することができる。また、ベルト部18をベルト部18の挿通方向とは逆方向に戻そうとすると、鋸歯状部40の直立面42とロック爪部26の直立係合面70とが係合されて、ベルト部18の戻り力に対して抵抗力が作用し、ベルト部18の戻りがロックされる。
さらに、この装置10では、鋸歯状部40の直立面42と傾斜面44とが交差する角度をθBとしたとき、θBは、45°<θB<60°となるように設定され、ロック爪部26の直立係合面70と傾斜係合面72とが交差する角度をθLとしたとき、θLは、45°<θL<60°となるように設定され、さらに、θB=θLとなるように設定されている。そのため、ベルト部18が締付け留部24の挿通孔22に挿通されたときに、鋸歯状部40の傾斜面44とロック爪部26の傾斜係合面72の傾斜角度は、ベルト部18が挿通方向に移動するのに好適な傾斜角度となっている。したがって、ベルト部18は、締付け留部24の挿通孔22を通して、締め付け方向に移動し易いものとなり、延いては、締付け留部24によるベルト部18の爪面Nに対する締め付けが容易なものとなっている。
次に、この発明の実施の形態にかかる爪の変形を直す装置10の使用方法の一例について、図21〜図26を参照しながら、以下、詳細に説明する。
図21は、図1、図2に示す爪の変形を直す装置を変形した爪に装着する工程の一例を示す斜視図であって、例えば、第1の矯正部材の第1の掛止部を爪の幅方向の一端縁に掛止し、第2の矯正部材の第2の掛止部を爪の幅方向の他端縁に掛止する工程を示す斜視図である。
先ず、第1の矯正部材12および第2の矯正部材14が準備されると共に、この装置が装着される変形した爪面Nは、予め、略その全体が適宜消毒される。
次に、第1の矯正部材12の第1の掛止部20をたとえば持針器(図示せず)で挟み持ち、図21に示すように、爪面Nの幅方向の一方端縁側の爪溝の爪母(爪の根元側)から略3分の1の箇所に、この第1の掛止部20の鉤部36が掛止される。なぜならば、第1の掛止部20の鉤部36の掛止位置が爪母(爪の根元側)に近寄り過ぎると、爪の形成に影響が生じる虞があるためである。
また、爪面Nの幅方向の他方端縁側には、第2の矯正部材14の第2の掛止部28が、図21に示すように、爪面Nの幅方向の他方端縁側の爪溝の爪母(爪の根元側)から略3分の1の箇所に掛止される。
次に、第1の矯正部材12のベルト部18は、その自由端38A側が、第2矯正部材14の締付け留部24の挿通孔22に挿通される。この場合、ベルト部18の右側くびれ部50および左側くびれ部52を手の指または持針器(図示せず)で挟み持ち、図22に示すように、ベルト部18は、リード部38にリードされて、締付け留部24の挿通孔22の入口22aから挿入され、挿通孔22の出口22bから引き出される。
この場合、挿通孔22の出口22bから引き出されるベルト部18の引出し長さを調整し、第1の掛止部20および第2の掛止部28間にテンションが掛かってベルト部18がピンと張ってきた位置で、ベルト部18の鋸歯状部40は、締付け留部24のロック爪部26によりロックされる。すなわち、ベルト部18のロックされる固定位置が調整され、ベルト部18の爪面Nに対する締め付け長さが決定される。
このとき、第1の掛止部20および第2の掛止部28は、それぞれ、爪面Nの幅方向の一端縁部および他端縁部を使用者の所望する任意の引張力で引っ張り上げている。つまり、爪面Nの幅方向の一方端縁部および他方端縁部は、第1の掛止部20の鉤部36および第2の掛止部28の鉤部82により、たとえば巻き爪の巻き方向と反対方向(上方向)に引っ張られて引き上げられるものとなっている。
上記した引張力は、たとえば図19、図20および図21、図22に示すように、締付け留部24の挿通孔22の出口22bから引き出されるベルト部18の長さを長くすればするほど、すなわち、ベルト部18の長さ方向の一端部と、ロック爪部26によりロックされたベルト部18の部位との間の長さが短くなればなるほど、大きくすることが可能となる。反対に、この引張力は、締付け留部24の挿通孔22の出口22bから引き出されるベルト部18の長さを短くすればする程、すなわち、ベルト部18の長さ方向の一端部と、ロック爪部26によりロックされたベルト部18の部位との間の長さが長くなればなる程、小さくすることが可能となる。したがって、この引張力は、変形した巻き爪の爪面Nの大きさ,形状、巻き爪の湾曲度合等に応じて、適宜、調整され得るものとなっている。
このようにして、ベルト部18の爪面Nに対する締め付け長さが決定されると、次に、図23に示すように、締付け留部24の挿通孔22の出口22bから引き出されたベルト部18の残余部分は、当該挿通孔22の出口22bの近傍の部位で、カッター等の切断手段86により切断される。
さらに、この実施の形態では、図24に示すように、たとえば第2の矯正部材14の締付け留部24、第2の支持部78、第2の支持部78と第2の掛止部78との境界部およびその周辺を覆うようして、たとえばペースト状の紫外線硬化型樹脂材料等の被覆材88が、チューブ等の容器90により塗布されるか、あるいは、筆等の塗布具(図示せず)により塗布されるかして、塗布部92が形成されている。また、第1の矯正部材12の第1の掛止部20と第1の支持部32との境界部にも、同様にして、塗布部94が適宜形成され得る。
それから、塗布部92および94には、それぞれ、図25に示すように、その全体に、たとえば紫外線LED(紫外線発光ダイオード)により、紫外線が所定時間、たとえば20秒程照射される。それによって、塗布部92および94は硬化し、それぞれ、図26に示すように、被覆部96および98が形成される。被覆部96は、締付け留部24、第2の支持部78、第2の支持部78と第2の掛止部78との境界部とその周辺を保護している。また、被覆部98は、第1の矯正部材12の第1の掛止部20と第1の支持部32との境界部とその周辺を保護している。さらに、被覆部96および98は、爪面Nの幅方向の一方端縁部および他方端縁部を上方に引っ張り上げる引張力を安定して維持する機能を有している。
図27は、本発明に係る爪の変形を直す装置に適用され得る第2の矯正部材の変形例を示す斜視図であり、図28は、図27に示す第2の矯正部材の平面図であり、図29は、図27および図28に示す第2の掛止部の第2のインサート部を示す斜視図である。
この変形例では、上述の実施の形態に係る装置10と比べて、特に、第2の掛止部28の第2のインサート部85の形状が相違している。すなわち、上述した実施の形態では、第2の掛止部28の第2のインサート部84がたとえば平面視半円状で扁平形に形成されているのに対して、図27および図28に示す変形例に係る第2の矯正部材14では、第2の掛止部88の第2のインサート部85が、たとえば平面視矩形状に形成されている。
図30は、本発明に係る爪の変形を直す装置の実施の形態の他の例を示し、当該爪の変形を直す装置の第1の矯正部材および第2の矯正部材を変形した爪に装着する工程の一例を示す斜視図である。図31は、図30に示す爪の変形を直す装置に適用される第2の矯正部材の一例を示す斜視図である。また、図32の(A)は、図30に示す第1の矯正部材を第2の矯正部材に挿通したときの状態を示す断面図であり、図32の(B)は、図32の(A)のE部拡大図である。さらに、図33は、図32に示す状態から、第1の矯正部材の鋸歯状部と第2の矯正部材のロック爪部との係合状態を解除させる動作状態を示す断面図である。
この実施の形態に係る装置100は、上述した装置10と比べて、特に、第2の矯正部材14の締付け留部24の構造が相違する。以下には、装置10と比べて相違する点を中心に説明する。また、図30〜図33の図面に記載した符号の中で、上述した実施の形態に係る装置10の説明の際に使用した符号が同じ部材については、同様の構造および作用・効果を有するので、それらの部材の詳細な説明については、省略している。
すなわち、この実施の形態に係る装置100の第2の矯正部材14において、第2の矯正部材14の締付け留部24は、図30および図31に示すように、たとえば断面矩形筒状のハウジング54を含む。ハウジング54は、当該ハウジング54の幅方向に貫通するたとえば断面矩形状の挿通孔22を有する。ハウジング54は、たとえば矩形状の下壁面部102を含む。下壁面部102の長手方向の一端部および他端部には、それぞれ、たとえば矩形状の右壁面部104および左壁面部106が直立して立設されている。さらに、右壁面部104の上端部および左壁面部106の上端部の間には、たとえば矩形状の上壁面部108が架設されている。上壁面部108は、図31に示すように、平面視U字状の切欠き部108aを有している。切欠き部108aは、上壁面部108の幅方向の一端側から他端側にかけて、且つ、上壁面部108の長手方向の中間部に所定の長さを持って、設けられている。この切欠き部108aは、後述するロック爪部110の一部が露出されるように設けられている。
締付け留部24には、図31および図32に示すように、当該締付け留部24の内側に、ロック爪部110が配設されている。ロック爪部110は、上壁面部108の切欠き部108aで囲繞された囲繞部分112を含む。囲繞部分112は、上壁面部108の幅方向の一端部と連接されている。囲繞部分112は、その幅方向の一端部が固定端となり、その幅方向の他端部が自由端となっているため、囲繞部分112の自由端側は、上下方向に揺動自在に形成されている。この場合、囲繞部分112の固定端側は、ヒンジ部114を含み、当該ヒンジ部114により、自由端側が揺動自在となっている。
ロック爪部110において、下壁面部102と対向する囲繞部分112の下面には、たとえば1つの爪片116が配設されている。爪片116は、それぞれ、第1の矯正部材12のベルト部18に設けられた鋸歯状部40の直立面42と係合される直立係合面118と、鋸歯状部40の傾斜面44と係合される傾斜係合面120とを備えている。この実施の形態の装置100では、上述した実施の形態の装置10と比べて、第1の矯正部材12のベルト部18が有する鋸歯状部40は、ベルト部本体30の他方の主面(上面)に形成されている。
この場合、爪片116の直立係合面118と傾斜係合面120とが交差する角度をθLとしたとき、上述した実施の形態の装置10と同様に、θLは、45°<θL<60°の範囲となるように設定され、且つ、上記した鋸歯状部40の直立面42と傾斜面44とが交差する角度θBと、爪片116の直立係合面118と傾斜係合面120とが交差する角度θLとは、同じなるように設定されている。
このロック爪部110の爪片116は、図32の(B)に示すように、上記した囲繞部分112の構造を有しているので、上壁面部108の幅方向の一端部を固定端として、その自由短側が可動状態となる、片持ち梁状に形成されている。すなわち、ロック爪部110は、ヒンジ部114によって、締付け留部24の挿通孔22に挿入される第1の矯正部材12のベルト部18の挿通方向に対して直交する方向に、揺動自在に支持されるものとなっている。
さらに、締付け留部24は、ロック爪部110と接続され、当該締付け留部24の外側に露出する作動片122をさらに含む。作動片122は、図31および図32の(B)に示すように、断面矩形状の首部124Aを含む。首部124Aの下端部は、ロック爪部110の爪片116と連接され、当該首部124Aの側端面は、爪片116の直立係合面の端面と同一平面となるように連接されている。また、首部124Aの上端部には、たとえば球冠状の摘み部124Bが連接されている。この場合、ロック爪部110および作動片122は、一体的に形成されている。
この実施の形態では、図31および図32の(A)に示すように、第2の支持部126が、たとえば平面視略細長矩形の平板状に形成され、下壁面部102の幅方向の他端側に連接されている。第2の支持部126は、上壁面部108に対して平行に配設されている。また、第2の掛止部128は、上述の装置10の第2の掛止部28と比べて、軸部80を有しておらず、鉤部130だけで形成されている。さらに、第2の掛止部128は、上述の装置10の第2のインサート部84と比べて、たとえば軸状の第2のインサート部136を含み、第2のインサート部136は、第2の支持部126に支持されるように、たとえば射出成形によりインサート成形される。この場合、第2の掛止部128の鉤部130の根元部側、つまり、第2の支持部126にインサートされる第2のインサート部136は、図32の(A)に示すように、回り止めおよび抜け止め構造として、当該インサート部136の周囲に、たとえばローレット目(図示せず)が形成されている。
なお、第1の掛止部132は、第2の掛止部128の鉤部130と同形同大の鉤部134だけで形成されている。また、第1の掛止部132には、上述の装置10の第2の掛止部28と比べて、第1の支持部皿が設けられておらず、ベルト部18の長さ方向の一端部に、第1の掛止部132が配設されている。この場合、第1の掛止部132は、軸状の第1のインサート部138を含み、第1のインサート部138は、ベルト部18の長さ方向の一端部に支持されるように、たとえば射出成形によりインサート成形されている。
この実施の形態では、締付け留部24、ロック爪部110および第2の支持部126が、可撓性を有するたとえばプラスチック材料で一体的に形成されている。また、第2の掛止部128の鉤部130およびインサート部136は、弾性を有するたとえば金属材料で一体的に形成されている。同様に、第1の掛止部132の鉤部134およびインサート部138も、弾性を有するたとえば金属材料で一体的に形成されている。
図30〜図33に示す実施の形態に係る装置100によれば、作動片122は、ベルト部18の挿通方向に対して直交する方向で、且つ、鋸歯状部40の鋸歯片40Aとロック爪部110の爪片116との係合を離間させる方向に、ロック爪部110を引き上げることができる。この場合、作動片122の摘み部124Bを、たとえば手の指または持針器(図示せず)で挟み持つなどして、図33に示すように、ロック爪部110を上方に引き上げることができる。そのため、鋸歯状部40の鋸歯片40Aの直立面42とロック爪部110の直立係合面118との係合状態、および、鋸歯状部40の鋸歯片40Aの傾斜面44とロック爪部110の傾斜係合面120との係合状態を解除することができる。
したがって、この実施の形態に係る装置100では、ベルト部18をベルト部18の挿通方向とは逆方向に移動させることができる。そのため、装置100を爪面Nに装着した後でも、ベルト部18を締付け留部24の挿通孔22から挿通方向とは逆方向に適宜移動させ、一旦、ベルト部18の締め付けを緩め、締め付け強さを調整して、爪面Nに付与される矯正力を任意に且つ簡単に変更することができる。さらに、この装置100によれば、ベルト部18を締付け留部24の挿通孔22から引き抜き、一度、使用した第1の矯正部材12を、再度、利用することもできる。
図34は、図30および図31に示す第2の矯正部材の変形例を示し、且つ、当該第2の矯正部材に第1の矯正部材を挿通したときの状態を示す要部拡大断面図である。この変形例では、上述した実施の形態の装置100に係る第2の矯正部材14と比べて、特に、ロック爪部110の爪片の数が相違している。
すなわち、図30〜図33に示す装置100に係るロック爪部110では、爪片116がたとえば1つだけ具備するものであったが、この変形例の第2の矯正部材14では、ロック爪部110が、たとえば3つの爪片140a,140bおよび140cを具備するものとなっている。また、このロック爪部110の爪片の数は、たとえば2つであってもよく、または4つ以上であってもよい。
図35は、本発明に係る爪の変形を直す装置の実施の形態のさらに他の例を示し、且つ、当該爪の変形を直す装置の第1の矯正部材を第2の矯正部材に挿通したときの状態を示す断面図である。
この実施の形態に係る装置150は、上述した実施の形態に係る装置10および装置100と比べて、特に、第2の矯正部材の締付け留部の構造が相違する。以下には、装置10および装置100と比べて相違する点を中心に説明する。また、図35の図面に記載した符号の中で、上述した実施の形態に係る装置10および装置100の説明の際に使用した符号が同じ部材については、同様の構造および作用・効果を有するので、それらの部材の詳細な説明については、省略している。
すなわち、この実施の形態に係る装置150では、図35に示すように、特に、第2の矯正部材14の締付け留部24が、単一の爪片154で形成されたロック爪部152を備え、且つ、第1の矯正部材12が、ロック爪部152の爪片154に係止される凹凸部156を備えている点で、特徴を有するものである。
この装置150に係る締付け留部24のロック爪部152は、たとえば軸状部で形成された爪片154を含む。この爪片154は、その断面形状が、円形状、矩形状、方形状、楕円形状、その他の任意の形状に形成され得る。
一方、第1の矯正部材12のベルト部18には、ロック爪部152の爪片154と係止されるセレーション部156が配設されている。この場合、セレーション部156は、図35に示すように、連続して設けられた複数の凹部158aおよび凸部158bを備えている点に、特徴を有している。
図35に示す実施の形態に係る装置150によれば、作動片122は、ベルト部18の挿通方向に対して直交する方向で、且つ、セレーション部156の凹部156aおよび凸部156bとロック爪部152の爪片154との係止状態を解除させる方向に、ロック爪部152を引き上げることができる。すなわち、作動片122の摘み部124Bを、たとえば手の指または持針器(図示せず)で挟み持つなどして、ロック爪部152を上方に引き上げることができる。そのため、セレーション部156の凹部156aから、ロック爪部152の爪片154を離間させることができる。
したがって、この実施の形態に係る装置150では、ベルト部18をベルト部18の挿通方向とは逆方向に移動させることができる。そのため、装置150を爪面Nに装着した後でも、ベルト部18を締付け留部24の挿通孔22から挿通方向とは逆方向に適宜移動させ、一旦、ベルト部18の締め付けを緩め、締め付け強さを調整して、爪面Nに付与される矯正力を任意に且つ簡単に変更することができる。さらに、この装置150によれば、ベルト部18を締付け留部24の挿通孔22から引き抜き、一度、使用した第1の矯正部材12を再利用することもできる。
10 爪の変形を直す装置
12 第1の矯正部材
14 第2の矯正部材
16 セレーション部
18 ベルト部
20 第1の掛止部
22 挿通孔
24 締付け留部
26 ロック爪部
28 第2の掛止部
30 ベルト部本体
32 第1の支持部
34 軸部
36 鉤部
37 第1のインサート部
38 リード部
38A 自由端
40 鋸歯状部
40A 鋸歯片
42 直立面
44 傾斜面
46 右側壁部
48 左側壁部
50 右側くびれ部
52 左側くびれ部
54 ハウジング
56 下壁面部
58 右側壁面部
60 左側壁面部
62 上壁面部
62a 切欠き部
64、66、68 爪片
70 直立係合面
72 傾斜係合面
74 可動片
76 ヒンジ部
78 第2の支持部
80 軸部
82 鉤部
84、85 第2のインサート部
86 切断手段
88 被覆材
90 容器
92、94 塗布部
96、98 被覆部
100 爪の変形を直す装置
102 下壁面部
104 右側壁面部
106 左側壁面部
108 上壁面部
110 ロック爪部
112 囲繞部分
114 ヒンジ部
116 爪片
118 直立係合面
120 傾斜係合面
122 作動片
124A 首部
124B 摘み部
126 第2の支持部
128 第2の掛止部
130、134 鉤部
132 第1の掛止部
136 第1のインサート部
138 第2のインサート部
142、144、146 爪片
150 爪の変形を直す装置
152 ロック爪部
154 爪片
156 凹凸部
158a 凹部
158b 凸部
N 変形した爪の爪面

Claims (11)

  1. 互いに協働して足の指の爪の変形を矯正する第1の矯正部材および第2の矯正部材を含み、
    前記第1の矯正部材は、
    セレーション部を有するベルト部、および
    前記ベルト部の長さ方向の一端部に配設されて、変形した爪の幅方向の一端縁に掛止される第1の掛止部を含み、
    前記第2の矯正部材は、
    前記ベルト部が挿通される挿通孔を有し、前記ベルト部を前記変形した爪に締め付けて留める締付け留部、
    前記締付け留部の内側に配設されて、前記挿通孔に挿通された前記ベルト部の前記セレーション部と係止され、前記ベルト部が前記ベルト部の挿通方向とは逆方向に戻ることを阻止するロック爪部、および
    前記締付け留部から前記ベルト部の挿通方向に延びて形成されて、変形した爪の幅方向の他端縁に掛止される第2の掛止部を含み、
    前記ベルト部は、
    ベルト部本体、
    前記ベルト部本体の長さ方向の一端に配設され、前記第1の掛止部を支持する第1の支持部、および
    前記ベルト部本体の長さ方向の他端に配設され、その先端に自由端を有し、前記ベルト部を前記第2の矯正部材に案内するリード部をさらに含み、
    前記セレーション部は、前記第1の支持部と前記リード部との間で、且つ、前記ベルト部本体の一方の主面および他方の主面の両方の主面またはいずれか一方の主面の長さ方向の中間部に配設され、前記セレーション部は、前記第1の掛止部が前記変形した爪の幅方向の一端縁に掛止されるとき、前記変形した爪面に対向するように配設されていることを特徴とする、爪の変形を直す装置。
  2. 前記セレーション部は、前記ベルト部の一方主面および他方主面に対して略直角に延びる直立面と、前記ベルト部の前記挿通方向に向けて傾斜する傾斜面とを有する鋸歯状部を含み、
    前記ロック爪部は、
    前記鋸歯状部の前記直立面と係合される直立係合面と、前記鋸歯状部の前記傾斜面と係合される傾斜係合面とを有する爪片を含むことを特徴とする、請求項1に記載の爪の変形を直す装置。
  3. 前記ロック爪部は、前記締付け留部の内側に片持ち梁状の可動片を介して配設されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の爪の変形を直す装置。
  4. 前記可動片は、ヒンジ部を含み、前記ロック爪部は、前記ヒンジ部によって、前記ベルト部の挿通方向に対して直交する方向に揺動自在に支持されていることを特徴とする、請求項3に記載の爪の変形を直す装置。
  5. 前記鋸歯状部の前記直立面と前記傾斜面とが交差する角度をθ B としたとき、前記θ B は、45°<θ B <60°となるように設定され、
    前記ロック爪部の前記直立係合面と前記傾斜係合面とが交差する角度をθ L としたとき、前記θ L は、45°<θ L <60°となるように設定され、さらに
    前記θ B =前記θ L となるように設定されることを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の爪の変形を直す装置。
  6. 前記締付け留部は、前記ロック爪部と接続され、前記締付け留部の外側に露出する作動片をさらに含み、
    前記作動片は、前記ベルト部の挿通方向に対して直交する方向で、且つ、前記セレーション部と前記ロック爪部との係止を解除させる方向に、前記作動片を可動させることによって、前記セレーション部と前記ロック爪部との係止状態を解除することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の爪の変形を直す装置。
  7. 前記締付け留部は、前記ロック爪部と接続され、前記締付け留部の外側に露出する作動片をさらに含み、
    前記作動片は、前記ベルト部の挿通方向に対して直交する方向で、且つ、前記鋸歯状部と前記ロック爪部との係合を離間させる方向に、前記作動片を可動させることによって前記鋸歯状部の前記直立面と前記ロック爪部の前記直立係合面との係合状態、および、前記鋸歯状部の前記傾斜面と前記ロック爪部の傾斜係合面との係合状態を解除することを特徴とする、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の爪の変形を直す装置。
  8. 前記ベルト部の幅方向の両側面には、少なくとも前記セレーション部が配設されている前記ベルト部の長さ方向に沿って側壁部が配設され、
    前記側壁部の一部には、前記ベルト部の幅方向にくびれているくびれ部が、前記ベルト部の幅方向に相対向して形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の爪の変形を直す装置。
  9. 前記ベルト部の前記リード部は、先細り形状で且つ薄肉断面に形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の爪の変形を直す装置。
  10. 前記第1の掛止部は、前記第1の支持部に支持される第1のインサート部を含み、
    前記締付け留部は、前記挿通孔の出口側の前記締付け留部の端縁部から、前記ベルト部の挿通方向に延設される第2の支持部をさらに含み、
    前記第2の掛止部は、前記第2の支持部に支持される第2のインサート部を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の爪の変形を直す装置。
  11. 前記ベルト部と、前記第2の矯正部材の前記締付け留部の少なくとも前記ロック爪部とは、可撓性を有するプラスチック材料で形成され、
    前記第1の掛止部および前記第2の掛止部は、それぞれ、弾性を有する金属材料で形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の爪の変形を直す装置。
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