JPH0619118U - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、フロッピーディスクドライブ装置に
おける上下一対の磁気ヘッド装置において、下側の固定
位置基準となる磁気ヘッド装置に関し、磁気ヘッド装置
のジンバルとフレキシブルプリント基板の接続固着に際
して、薄型化とフレキシブルプリント基板の保護を図っ
た磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。 【構成】フロッピーディスクドライブ装置の磁気ヘッド
装置１０において、磁気ヘッド装置は、ジンバル１２
と、ジンバルに固着されたヘッド１１と、ヘッドに導通
され、ジンバルに固着されたフレキシブルプリント基板
１３とから形成され、ジンバルは絶縁材１６が少なくと
もフレキシブルプリント基板の導体層面１５と対向する
面若しくは前面に被膜された構成としたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンピュータやワードプロセッサ等の記憶装置となるフロッピーデ ィスクドライブ装置に関し、詳しくは、フロッピーディスクドライブ装置におけ る磁気ヘッド装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の磁気ヘッド装置の従来例として、図３の要部側面図で示す磁気ヘッド 装置について説明する。

【０００３】 図３の磁気ヘッド装置１は、フロッピーディスクドライブ装置における上下で 一組となった磁気ヘッド装置の、下側に位置する固定側磁気ヘッド装置である。

【０００４】 図示するように従来の磁気ヘッド装置１は、固定側ヘッド２が固定側位置決め を行う比較的剛性が高い、ステンレス鋼等で形成したジンバル３の一面に配設さ れ、ジンバル３の他面側に、ヘッド２と導通接続するフレキシブルプリント基板 ４が、導体層面を下側にし、絶縁部材のベースフィルムとをジンバル３に対向し て配設した構成とされている。

【０００５】 すなわち、ジンバル３とフレキシブルプリント基板４の導体層面６はベースフ ィルム５を介して絶縁された構成となっている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来の磁気ヘッド装置１にあっては、フレキシブルプ リント基板４の導体層面６が外側に位置する構成となっているため、ヘッド２と 、フレキシブルプリント基板４とを導通接続する場合、はんだ付け部がフレキシ ブルプリント基板４の外側に突出して形成されることとなり、磁気ヘッド装置１ の高さ寸法がはんだ付け部分だけ大きくなり、ヘッド装置１の薄型化を阻害する という課題が生じていた。

【０００７】 また、従来の磁気ヘッド装置１では、導体層面６が外側に位置するため、磁気 ヘッド装置１が横方向に摺動した場合、フレキシブルプリント基板４が突出状に 湾曲し、導体層面６が周辺部位に接触し、摺動摩擦によって導体層面６が損傷を 受けるという課題も生じていた。

【０００８】 本考案は、上述した課題に鑑みて考案されたもので、フレキシブルプリント基 板の導体層面を内側に配設できるようにした磁気ヘッド装置を提供するものであ る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は上述した課題を解決するための手段として、フロッピーディ スクドの磁気ヘッド装置において、磁気ヘッド装置は、ジンバルと、このジンバ ルに組付固着されたヘッドと、このヘッドに導通接続されるとともに、ジンバル に固着されたフレキシブルプリント基板とから形成され、ジンバルは少なくとも フレキシブルプリント基板の導体層面に対向する面若しくは全面に絶縁材が被膜 された構成としたものである。

【００１０】

【作用】

本考案によれば、ジンバルは絶縁材によって被膜されているため、フレキシブ ルプリント基板の導体層面をジンバル側に配置して設けることができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、図１は本考案に係る磁気 ヘッド装置の一実施例の要部側断面図である。

【００１２】 図１において、磁気ヘッド装置１０は、フロッピーディスクドライブ装置の一 対の磁気ヘッド装置のうち、下側に位置して、上側ヘッドの固定位置基準として 作用するもので、ヘッド１１と、このヘッド１１が固着される比較的剛性のある ステンレス等で形成したジンバル１２と、ヘッド１１に導通接続されるとともに ジンバル１２に固着された、ベースフィルム１４と、導体層面１５とからなるフ レキシブルプリント基板１３とから構成されている。

【００１３】 ここで、ジンバル１２は、その少なくとも一面で、フレキシブルプリント基板 １３と対向する面１２ａにポリイミド、ポリエステル等の絶縁材１６が被膜され る。

【００１４】 尚、図２で示す第二の実施例として、ジンバル１２の全面に、前記した絶縁材 １６の被膜が設けられた構成としてもよい。

【００１５】 次に、本考案に係る磁気ヘッド装置１０にあっては、前記した構成に加え、絶 縁材１６が被膜されたジンバル１２に対し、ジンバル１２の絶縁材１６に対向し た位置に、フレキシブルプリント基板１３の導体層面１５が位置し、ベースフィ ルム１４が外側に位置するようにフレキシブルプリント基板１３が導通固着され た取付構造となっている。

【００１６】 すなわち、フレキシブルプリント基板１３の導体層面１５は、ジンバル１２が 絶縁材１６で被膜された面と接する構造であるため、導体層面１５はヘッド１１ との導通部以外でジンバル１２に導通接触することなくジンバル１２に固着され 、導体層面１５を内側に配置することができ、ヘッド端子との導通固着に際し、 平面はんだ付けによりはんだ付けが行えることとなる。

【００１７】

【考案の効果】

従って、上述した構成からなる本考案に係る磁気ヘッド装置によれば、磁気ヘ ッド装置のジンバルとフレキシブルプリント基板との接続固定に際し、ジンバル が絶縁材によって被膜されているため、フレキシブルプリント基板の導体層面を ジンバル面側に設けて配設することができることとなり、ヘッド端子との導通接 続を平面状にはんだ付けすることができ、磁気ヘッド装置の高さ寸法で、はんだ 付け部の突出量を省いて薄型化を図ることができる。 また、フレキシブルプリント基板の導体層面を内側に配することができるため 、磁気ヘッドの摺動に際し、導体層面が外部と接触して、導体層面が磨耗して断 線したりすることが防止できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による磁気ヘッド装置の一実施例を示す
要部側断面図である。

【図２】本考案による磁気ヘッド装置のジンバルの第二
の実施例を示す拡大要部断面図である。

【図３】従来例を示す磁気ヘッド装置の要部側面図であ
る。

【符号の説明】

１０ 磁気ヘッド装置 １１ ヘッド １２ ジンバル １３ フレキシブルプリント基板 １４ ベースフィルム １５ 導体層面 １６ 絶縁材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロッピーディスクドライブの磁気ヘッ
   ド装置において、該磁気ヘッド装置は、ジンバルと、該
   ジンバルに組付固着されたヘッドと、該ヘッドに導通接
   続されるとともに、該ジンバルに固着されたフレキシブ
   ルプリント基板とからなり、該ジンバルは少なくとも該
   フレキシブルプリント基板の導体層面と対向する面若し
   くは全面に絶縁材が被膜された構成としたことを特徴と
   する磁気ヘッド装置。