JPH0618976Y2

JPH0618976Y2 - 足場用仮設ブリッジ

Info

Publication number: JPH0618976Y2
Application number: JP7929188U
Authority: JP
Inventors: 昇水落; 忠志渡辺
Original assignee: 新日本鍛工株式会社
Priority date: 1988-06-15
Filing date: 1988-06-15
Publication date: 1994-05-18
Anticipated expiration: 2003-06-15
Also published as: JPH021357U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、土木工事、建築工事等に際し、鉄骨梁材間に
仮設して作業用通路を形成するための足場用仮設ブリッ
ジに関するものである。

（従来の技術）従来のこの種ブリッジは、所定の単材、例えば足場板、
建枠、手摺り枠等の既存の単材を適宜利用して、工事形
態に即応させてその都度適宜に組み立てるものであっ
た。

（考案が解決しようとする問題点）上述したような従来方式であると、工事に際し、その都
度ブリッジ形成のための必要部材を各種取り揃えなけれ
ばならず、かつ、ブリッジ仮設に際しても著しい作業上
の繁雑性、困難性が伴うことを余儀なくされた。

本考案は、足場用仮設ブリッジとしてその全体をユニッ
ト化することに依り、ブリッジ形成上の準備作業、及び
仮設作業の著しい容易化を図り、依って、上記のような
従来に於ける問題点の解決化を図ったことを特徴とする
ものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は、平行する柱杆1a,1aの下端寄りに足場板架設
杆1bを水平状に固設して成る端部側枠体１と、平行する
柱杆2a,2aの下端寄りに足場板架設杆2bを水平状に固設
して成る連結側枠体２とを所定間隔を保って対向させる
と共に、当該柱杆1a,1a及び柱杆2a,2a間に、上位横パイ
プ３、中位横パイプ４、下位横パイプ５を夫々水平状に
取付け、また、当該各パイプの後端を連結側枠体２の位
置より夫々突出させて連結用端部とし、更に、鉄骨梁材
Ｈに対する受け金具部7aを具えた取付け金具７を下端部
に固設した支柱６を、上記した端部側枠体１における柱
杆1a,1aの下端に高さ調節可能に連結することに依り、
端部ブリッジ部Ａを構成し、また、平行する柱杆9a,9a
の下端寄りに足場板架設杆9bを水平状に固設して成る中
央枠体９の当該柱杆9a,9aに対し、上位横パイプ10、中
位横パイプ11、下位横パイプ12を夫々水平状に取り付け
ると共に、当該各パイプの両端を、前述した端部ブリッ
ジ部Ａに於ける上位横パイプ３、中位横パイプ４、下位
横パイプ５に対し長さ調節自在に夫々嵌入して中間部ブ
リッジ部Ｂを構成し、更に、前述中央枠体９に於ける足
場板架設杆9bと、端部ブリッジ部Ａの連結側枠体２にお
ける足場板架設杆2bとの間に足場板14…を架設すると共
に、端部ブリッジ部Ａの端部側枠体１に於ける足場板架
設杆1bに一端を掛け止めた足場板15…の他端を上記足場
板架設杆2bに架設されている足場板14…上に重ね合わせ
て固定するように構成したことを特徴とする足場用仮設
ブリッジに係るものである。

そして、両端に位置する端部ブリッジ部Ａの間には、単
数の中間部ブリッジ部Ｂを形成する以外、複数単位の中
間部ブリッジ部Ｂを形成しても良い。

（作用）本考案は、土木工事、建築工事等に際し、鉄骨梁材間に
仮設して作業用通路を形成するものである。すなわち、
鉄骨梁材間に図面に示すような形態に組み立てて使用に
供するものである。

そして、通常は両端に位置する二つの端部ブリッジ部Ａ
と、その間に介在連結する一つの中間部ブリッジ部Ｂと
で構成し、その全体長さの調節は、端部ブリッジ部Ａに
於ける上位横パイプ３、中位横パイプ４、下位横パイプ
５と、中間部ブリッジ部Ｂに於ける上位横パイプ10、中
位横パイプ11、下位横パイプ12との嵌合度合いを調節す
ることに依って行う。

また、本考案の鉄骨梁材上の高さ調節は、鉄骨梁材Ｈに
対する受け金具部7aを具えた取付け金具７を下端部に固
設した支柱６と、端部側枠体１における柱杆1a,1aの下
端に対する嵌合度合いを調節することに依って行う。

尚、工事現場の鉄骨梁材間の距離が長い場合は、複数の
中間部ブリッジ部Ｂを介在連結して利用に供する。ま
た、工事現場の形態に依っては、当該中間部ブリッジ部
Ｂの間に交差する別の通路を形成するようにして利用に
供する場合もある。

（実施例）本考案の実施例を図面について詳細に説明すれば次の通
りである。

図に於いて、Ａは端部ブリッジ部、Ｂは中間部ブリッジ
部であって、図示の実施例にあっては、一つの中間部ブ
リッジ部とその両端に連結した二つの端部ブリッジ部と
で仮設ブリッジを構成してある。

上記した端部ブリッジ部Ａは下記のような構成を具えて
いる。

１は平行する柱杆1a,1aの下端寄りに足場板架設杆1bを
水平状に固設して成る端部側枠体であって、その柱杆1
a,1aの上位、中位、下位寄りの外面側には、夫々クラン
プ1c,1d,1eが取付けられている。

２は平行する柱杆2a,2aの下端寄りに足場板架設杆2bを
水平状に固設して成る連結側枠体であって、その柱杆2
a,2aの上位、中位、下位寄りの外面側には、夫々クラン
プ2c,2d,2eが取付けられている。

３は上位横パイプ、４は中位横パイプ、５は下位横パイ
プであって、これらの各パイプは上述した端部側枠体１
と連結側枠体２における各クランプ1c,2c間、1d,2d間、
1e,2e間に夫々水平状に取付けられている。これに依り
当該両枠体1,2は所定間隔を保った対向状態での安定固
定化が図られる。尚、当該各パイプ3,4,5の先端は端部
側枠体１の位置とほゞ合致させてあるが、その後端は連
結側枠体２の位置より夫々突出させて連結用端部として
ある。そして、当該各連結用端部の上面には、後述する
連結用ピン13を差し込むための孔が穿設されている。

６は前記した端部側枠体１の柱杆1a,1aの下端に伸縮自
在に嵌合した支柱であって、その下端には、鉄骨梁材Ｈ
に対する受け金具部7aを具えた取付け金具７が固設され
ている。また、上記支柱６には高さ調節用孔6a…が列設
してあり、当該調節用孔の所望孔と柱杆1a,1aに穿設の
孔とにピン金具８を貫通的に差し込むことに依り、当該
柱杆1a,1aに対する支柱６の所要高さでの連結が図られ
るように構成してある。

尚、連結側枠体２の柱杆2a,2aに対しても同様な支柱の
取付けが、必要に応じて可能化されるように構成してあ
る。すなわち、当該柱杆2a,2aは、端部側枠体１の柱杆1
a,1aと全く同一の形態を具えたものであり、従って、こ
れにも支柱を取り付けることに依り、鉄骨梁に対する支
持目的を達成することも出来る訳である。

次に、既述した中間部ブリッジ部Ｂであるが、これは下
記のような構成を具えている。

９は平行する柱杆9a,9aの下端寄りに足場板架設杆9bを
水平状に固設して成る中央枠体であって、その柱杆9a,9
aの上位、中位、下位寄りの外面側には、夫々クランプ9
c,9d,9eが取付けられている。すなわち、当該中央枠体
９は既述した端部ブリッジ部Ａに於ける端部側枠体１と
連結側枠体２と全く同様な形態を供えたものである。10
は上位横パイプ、11は中位横パイプ、12は下位横パイプ
であって、これらの各パイプは上記した各クランプ9c,9
d,9eに依って、その中央部分で固定されている。また、
これらの各パイプ10,11,12は、既述した端部ブリッジ部
Ａに於ける上位横パイプ３、中位横パイプ４、下位横パ
イプ５より小径とすることに依り、当該パイプ内に摺動
自在（長さ調節自在）に嵌入するように構成してある。
そして、該各パイプ10,11,12の両端部寄り上面には、長
さ調節用孔ａ…が列設してあり、当該調節用孔の所望孔
と、既述した端部ブリッジ部Ａ側に於ける各パイプ10,1
1,12の各連結用端部の上面に穿設の孔とを合致させて連
結用ピン13を差し込むことに依り、所要長さでの連結固
定が図られるように構成してある。

14…は中間部ブリッジ部Ｂの底部に架設する足場板であ
って、前記した中央枠体９に於ける足場板架設杆9bと、
既述した端部ブリッジ部Ａの連結側枠体２に於ける足場
板架設杆2bとの間に架設してある。

15…は端部ブリッジ部Ａの底部に架設する足場板であっ
て、一端を、既述した端部ブリッジ部Ａの端部側枠体１
に於ける足場板架設杆1bに掛け止めると共に、その他端
を、上記のように足場板架設杆2bに架設されている足場
板14…上に重ね合わせることに依って架設してある。

16は端部側枠体１、連結側枠体２、中央枠体９に夫々取
付けた筋かい取付け用ピンを示す。

17は柱杆1aと連結側枠体２の間にしてかつその下端の内
方両側部に取付けた脱落防止用巾木であって、その内方
端部は、前記した足場板15と同位置に成るように連結用
枠体２より突出させてある。

18は連結用枠体２と中央枠体の間にしてかつその下端の
内方両側部に取付けた脱落防止用巾木であって、その端
部は上記した脱落防止用巾木17と連結可能に臨まされて
いる。

（考案の効果）以上詳述した本考案に依れば、土木工事、建築工事等に
際し、鉄骨梁材間に仮設する作業用ブリッジの形成が極
めて容易に達成化されるばかりでなく、使用する端部側
枠体１、連結側枠体２、及び中央枠体９は同一形態を呈
するものであるため、部材管理及びその製造が著しく簡
便化されることとなるばかりでなく、その長さ調節及び
高さ調節も自由に許容化されるから、大変至便である。
更に、本考案は、両端に位置する端部ブリッジ部Ａの間
に介在連結する中間部ブリッジ部Ｂの数を適宜設定する
ことに依り、任意長さの作業用通路の形成が許容化され
るばかりでなく、その途中に別の通路を交差する如く設
けることも可能である。従って、本考案は足場用仮設ブ
リッジとしてその利用価値はとみに高い。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は第
２図に於けるＸ−Ｘ線断面図、第２図は本考案の平面
図、第３図は同上側面図である。Ａ…端部ブリッジ部１…端部側枠体、1a…柱杆 1b…足場板架設杆、1c,1d,1e…クランプ２…連結側枠体、2a…柱杆 2b…足場板架設杆、2c,2d,2e…クランプ３…上位横パイプ、４…中位横パイプ５…下位横パイプ、６…支柱 6a…高さ調節用孔、７…取付け金具 7a…受け金具部、８…ピン金具Ｂ…中間部ブリッジ部９…中央枠体、9a…柱杆 9b…足場板架設杆、9c,9d,9e…クランプ 10…上位横パイプ、11…中位横パイプ 12…下位横パイプ、ａ…長さ調節用孔 13…連結用ピン、14…足場板 15…足場板 16…筋かい取付け用ピン 17…脱落防止用巾木、18…脱落防止用巾木Ｈ…鉄骨梁材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実願昭63−61602号（実開平１− 168659号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ，Ｕ) 実願昭54−60021号（実開昭55− 160446号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ，Ｕ) 実願昭60−34707号（実開昭61− 152654号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】平行する柱杆1a,1aの下端寄りに足場板架
設杆1bを水平状に固設して成る端部側枠体１と、平行す
る柱杆2a,2aの下端寄りに足場板架設杆2bを水平状に固
設して成る連結側枠体２とを所定間隔を保って対向させ
ると共に、当該柱杆1a,1a及び柱杆2a,2a間に、上位横パ
イプ３、中位横パイプ４、下位横パイプ５を夫々水平状
に取付け、また、当該各パイプの後端を連結側枠体２の
位置より夫々突出させて連結用端部とし、更に、鉄骨梁
材Ｈに対する受け金具部7aを具えた取付け金具７を下端
部に固設した支柱６を、上記した端部側枠体１における
柱杆1a,1aの下端に高さ調節可能に連結することに依
り、端部ブリッジ部Ａを構成し、また、平行する柱杆9
a,9aの下端寄りに足場板架設杆9bを水平状に固設して成
る中央枠体９の当該柱杆9a,9aに対し、上位横パイプ1
0、中位横パイプ11、下位横パイプ12を夫々水平状に取
り付けると共に、当該各パイプの両端を、前述した端部
ブリッジ部Ａに於ける上位横パイプ３、中位横パイプ
４、下位横パイプ５に対し長さ調節自在に夫々嵌入して
中間部ブリッジ部Ｂを構成し、更に、前記中央枠体９に
於ける足場板架設杆9bと、端部ブリッジ部Ａの連結側枠
体２における足場板架設杆2bとの間に足場板14…を架設
すると共に、端部ブリッジ部Ａの端部側枠体１に於ける
足場板架設杆1bに一端を掛け止めた足場板15…の他端を
上記足場板架設杆2bに架設されている足場板14…上に重
ね合わせて固定するように構成したことを特徴とする足
場用仮設ブリッジ。
【請求項２】両端に位置する端部ブリッジ部Ａの間に、
単数の中間部ブリッジ部Ｂを形成して成る足場用仮設ブ
リッジ。
【請求項３】両端に位置する端部ブリッジ部Ａの間に、
複数単位の中間部ブリッジ部Ｂを形成して成る足場用仮
設ブリッジ。