JPH06189273A - 伝送信号再生装置ならびに信号再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】多重伝送された補助信号を復調再生して鑑賞す
るに有効な伝送信号再生装置を提供する。 【構成】現行地上テレビ放送で伝送されている音声信号
を復調する復調手段（１１３）に得られた音声信号とそ
の信号の遅延手段（１２２）で遅延された音声信号を、
切り替える切替手段（１１９）と、映像信号を切り替え
る切替手段（１０９）とで構成する。 【効果】映像信号の信号処理時間に応じて遅延時間を替
えた音声信号を切替ることができるので、映像信号処理
と時間の合致した音声信号を鑑賞することが可能とでき
る効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多重伝送システムに係
り、特に現行テレビジョン放送信号に別の信号を多重伝
送する伝送信号を受信するに有効な伝送信号再生装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビジョン信号に別の信号を多重する
方法として、映像搬送波と直交関係を持つ搬送波を別の
情報で変調し、映像信号で変調された映像搬送波と合成
して伝送する直交多重方式が知られている。

【０００３】特に、ディジタル化した音声信号を直交多
重変調で伝送する方式については、テレビジョン学会誌
ＶＯＬ．４２．Ｎｏ．９（１９８８年９月）第９７９頁
から第９８６頁の「現行ＮＴＳＣテレビ放送のためのデ
ィジタル音声信号多重方式と両立性について」で示し
た。この論文では、現行ＮＴＳＣテレビ放送との両立性
を重視しながら、ディジタル音声信号を多重伝送できる
ことを示した。

【０００４】さらに、高画質ワイド画像とディジタル化
した音声信号を伝送する方式については、１９９１年５
月３０日開催のテレビジョン学会技術報告ＶＯＬ．１
５．Ｎｏ．３２の第７頁から第１２頁の「高画質ワイド
画像とディジタル音声を組み合わせたＥＤＴＶの試作実
験」で示した。この報告では、現行ＮＴＳＣテレビ放送
との両立性を得つつ、高画質ワイド画像とディジタル音
声信号を多重伝送できることを示した。

【０００５】しかし、これらの論文や報告では、ディジ
タル音声信号や高画質ワイド画像の内容や受信機での処
理時間などについては詳しく述べられていなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、ディジタル音声信号や高画質ワイド画像の受信機で
の処理時間などについて詳細な記述がなく、現行ＮＴＳ
Ｃテレビ放送で伝送されているアナログ音声信号や現行
ＮＴＳＣの映像との関係に疑問があった。

【０００７】本発明の目的は、多重伝送されたディジタ
ル音声信号や高画質ワイド画像を受信する場合と、現行
ＮＴＳＣのテレビ放送を受信する場合の復調再生に有効
な伝送信号再生装置あるいは信号再生装置を提供するこ
とにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は、受信機にお
いて、現行テレビ放送で伝送されている映像信号を出力
する映像信号復調手段（１０７）と、前記映像信号復調
手段の出力から多重伝送された高画質ワイド画像などの
補助信号を得て、前記映像信号復調手段の出力の信号と
で高画質ワイド画像などの高品位映像信号を復調する高
品位映像信号復調手段（１０８）と、前記映像信号復調
手段の出力に得られた映像信号と前記高品位映像信号復
調手段の出力に得られた高精細画像などの高品位映像信
号とを切り替えて出力する映像切替手段（１０９）と、
多重伝送されたディジタル音声信号を出力するディジタ
ル音声復調処理手段（１１６）と、現行テレビ放送で伝
送されているアナログ音声信号を復調するアナログ音声
復調手段（１１３）と、前記アナログ音声復調手段の出
力に得られたアナログ音声信号を遅延する遅延手段（１
２２）と、前記ディジタル音声復調処理手段の出力に得
られたディジタル音声信号と前記遅延手段の出力に得ら
れたアナログ音声信号とを切り替えて出力する第１の音
声切替手段（１１８）と、前記第１の音声切替手段の出
力と前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナロ
グ音声信号とを切り替えて出力する第２の音声切替手段
（１１９）と、前記第１の音声切替手段を制御する音声
切替制御手段（１１７）と、前記映像切替手段と前記第
２の音声切替手段とを制御する信号を入力する映像切替
制御入力手段（１１０，１２０）とを設けることにより
達成できる。

【０００９】

【作用】映像信号復調手段（１０７）では、現行テレビ
放送で伝送されている映像信号を得る。

【００１０】高品位映像信号復調手段（１０８）では、
前記映像信号復調手段の出力から多重伝送された高画質
ワイド画像などの補助信号を得て、前記映像信号復調手
段の出力の信号とで高画質ワイド画像などの高品位映像
信号を復調する。

【００１１】映像切替手段（１０９）では、映像切替制
御入力手段（１１０）に応じて、前記映像信号復調手段
の出力に得られた現行テレビ放送で伝送されている映像
信号と前記高品位映像信号復調手段の出力に得られた高
画質ワイド画像などの高品位映像信号とを切り替えて出
力する。

【００１２】ディジタル音声復調処理手段（１１６）で
は、多重伝送されたディジタル音声信号を出力する。

【００１３】アナログ音声復調手段（１１３）では、現
行テレビ放送で伝送されているアナログ音声信号を復調
する。

【００１４】遅延手段（１２２）では、前記アナログ音
声復調手段の出力に得られたアナログ音声信号を遅延さ
せる。

【００１５】第１の音声切替手段（１１８）では、音声
切替制御手段（１１７）に応じて、前記ディジタル音声
復調処理手段の出力に得られたディジタル音声信号と前
記遅延手段の出力に得られたアナログ音声信号とを切り
替えて出力する。

【００１６】第２の音声切替手段（１１９）では、映像
切替制御入力手段（１２０）に応じて、前記第１の音声
切替手段の出力と前記アナログ音声復調手段の出力に得
られたアナログ音声信号とを切り替えて出力する。

【００１７】映像切替手段（１０９）、第１の音声切替
手段（１１８）あるいは第２の音声切替手段（１１９）
によって、映像信号を鑑賞する人や受信信号状態などに
応じて現行テレビ放送で伝送されている映像信号と前記
高品位映像信号復調手段の出力に得られた高画質ワイド
画像などの高品位映像信号とを切り替えられ、あるいは
音声信号を鑑賞する人や受信状態などに応じてディジタ
ル音声信号とアナログ音声信号を切り替えられるので、
信号品質の良い高品位映像信号とディジタル音声信号を
選んで鑑賞することが可能となる。

【００１８】また、遅延手段（１２２）によって、アナ
ログ音声復調手段よりも処理時間の長い他の信号処理時
間に応じた信号を遅延させているので、音声信号の切り
替えにおける不快感を除いて信号品質の良い音声信号を
選んで鑑賞することが可能となる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図１は本発明の第１の実施例としての伝送信号再生
装置を示すブロック図である。

【００２０】図１において、１０１はアンテナ、１０２
は高周波増幅回路、１０３は周波数変換回路、１０４は
局部発振回路、１０５は選局制御回路、１０６はナイキ
ストフィルタ、１０７は映像信号検波回路、１０８は高
品位映像信号復調回路、１０９、１１８、１１９は切替
回路、１１０、１２０は切替制御入力端子、１１１は映
像信号出力端子、１１２は音声ＦＭ検波回路、１１３は
音声信号復調回路、１１４はフィルタ、１１５は直交同
期検波回路、１１６は信号処理回路、１１７は制御回
路、１２１は音声信号出力端子、１２２は遅延回路であ
る。

【００２１】アンテナ１０１から入力したテレビジョン
信号を高周波増幅回路１０２で増幅し、周波数変換回路
１０３で復調用の中間周波数に変換する。テレビジョン
信号の選局は周波数変換回路１０３に加えている局部発
振回路１０４の周波数を選局制御回路１０５によって制
御して行う。周波数変換された中間周波数の信号から、
映像信号搬送波を中心としてナイキスト特性を有すると
ともに映像信号帯域を抽出するナイキストフィルタ１０
６で映像信号帯域の信号を得、映像信号検波回路１０７
で増幅検波して現行テレビ放送で伝送されている映像信
号などを得る。さらに、高品位映像信号復調回路１０８
では、映像信号検波回路１０７で得た映像信号から多重
伝送された補助信号と、映像信号検波回路１０７で得た
映像信号とから高画質ワイド画像などの映像信号を復調
処理する。切替回路１０９では、切替制御入力端子１１
０の信号に応じて、映像信号検波回路１０７で得た現行
テレビ放送で伝送されている映像信号を端子イを介して
映像信号出力端子１１１に、高品位映像信号復調回路１
０８で得た高画質な映像信号を端子ロを介して映像信号
出力端子１１１に映像信号を得る。

【００２２】音声信号については、映像信号検波回路１
０７から音声ＦＭ検波回路１１２で増幅検波し、音声信
号復調回路１１３でステレオ音声や主音声や副音声など
の復調をしてアナログ音声信号を得る。さらに、遅延回
路１２２によって、アナログ音声信号を適当な遅延時間
で遅延させる。その遅延時間は、映像信号の高品位映像
信号復調回路１０８での信号処理の時間である。

【００２３】以上に加えて直交多重伝送されたディジタ
ル音声信号を復調するために、周波数変換回路１０３の
出力を映像信号搬送波を中心に対称な振幅特性を有した
フィルタ１１４で多重信号帯域を抽出し、直交同期検波
回路１１５で検波して直交多重されたディジタル音声信
号のデータを得る。さらに、信号処理回路１１６では、
ディジタル音声信号のデータの誤り検出訂正符号などに
よって伝送途中で誤ったデータを検出訂正して正しいデ
ータに戻し、伝送フォーマットに応じた音声信号を得
る。

【００２４】ここで示した受信機が受信する信号を発生
して送信する送信装置については、１９９１年５月３０
日開催のテレビジョン学会放送方式研究会の資料である
テレビジョン学会技術報告ｖｏｌ．１５，Ｎｏ．３２，
第７〜１２頁のＢＣＳ’９１−１０「高画質ワイド画像
とディジタル音声を組み合わせたＥＤＴＶの試作実験」
の図１あるいは図６に示したのでここでは省略する。

【００２５】上記したアナログ音声信号とディジタル音
声信号は、切替回路１１８の端子ハと端子ニを介して切
替回路１１９の端子ヘに接続される。また、アナログ音
声信号は、切替回路１１９の端子ホを介しても音声信号
出力端子１２１に得られる。切替回路１１８は制御回路
１１７で制御され、切替回路１１９は切替制御入力端子
１２０の信号に応じて制御される。

【００２６】切替回路１１８と制御回路１１７の動作の
例として、切替回路１１８の二つの入力である端子ハと
端子ニに信号処理回路１１６と遅延回路１２２の出力信
号を接続し、直交多重されたディジタル音声信号のデー
タの誤り検出訂正符号の誤り率によって制御することを
示す。その場合には、誤り率の少ない状態ではディジタ
ル音声信号を切替回路１１８の端子ニを介して音声信号
出力端子１２１に出力し、誤り率の多い状態ではアナロ
グ音声信号を切替回路１１８の端子ハを介して音声信号
出力端子１２１に出力することができる。すなわち、デ
ィジタル音声信号が正常に復調できる状態では音声品質
の良いディジタル音声信号を、ディジタル音声信号の状
態の悪い場合にはアナログ音声信号を自動的に切替えて
音声信号出力端子１２１に出力することが可能となる。

【００２７】あるいは、直交多重されたディジタル音声
信号のデータや映像信号に付加情報として伝送されてい
るディジタル音声信号を識別できる識別符号を用いて、
ディジタル音声信号を伝送されている場合にはディジタ
ル音声信号を音声信号出力端子１２１に出力し、ディジ
タル音声信号を伝送されていない場合にはアナログ音声
信号を音声信号出力端子１２１に出力するべく、自動的
に切替ることも可能となる。なお、映像信号の付加情報
からの識別符号を用いる場合には、制御回路１１７の入
力は映像信号検波回路１０７の出力に接続される。

【００２８】また、ディジタル音声信号の識別符号が、
映像信号に関係した信号でアナログ音声信号と同一な内
容の場合には、前記のデータの誤り検出訂正符号の誤り
率によってディジタル音声信号とアナログ音声信号を自
動的に切替るように制御し、映像信号に関係しない信号
では、アナログ音声信号を音声信号出力端子１２１に出
力し、ディジタル音声信号は別の音声信号出力端子（図
示せず）に出力することも可能である。

【００２９】ディジタル音声信号とアナログ音声信号の
切替を、現行放送のアナログ音声信号が音声多重放送で
あった場合について示す。映像なり音声なり鑑賞してい
る人（受信機を操作している人）の操作によって、アナ
ログ音声信号の主信号を選んでいる場合にはディジタル
音声信号の主信号との切替を、アナログ音声信号の副信
号を選んでいる場合にはディジタル音声信号の副信号と
の切替を、アナログ音声信号がステレオの信号の場合に
はディジタル音声信号のステレオの信号との切替を行
う。また、現行放送のアナログ音声信号は主副あるいは
ステレオの２信号であるが、ディジタル音声信号の伝送
情報が４信号の場合にはアナログ音声信号が主副信号の
場合はディジタル音声信号の各々ステレオの主副信号と
切替られる。また、ディジタル音声信号が４信号の場合
でアナログ音声信号がステレオの場合にはディジタル音
声信号の４信号の内でアナログ音声信号のステレオと同
一の内容の２信号と切替る。なお、この場合は、図１で
示す音声信号出力端子１２１はステレオの２信号を示し
ている。

【００３０】なお、切替回路１０９、１１８、１１９お
よび遅延回路１２２は、ディジタル信号でもアナログ信
号で行なっても良い。

【００３１】本実施例によれば、映像信号を鑑賞する人
や受信信号状態などに応じて現行テレビ放送で伝送され
ている映像信号と前記高品位映像信号復調手段の出力に
得られた高画質ワイド画像などの高品位映像信号とを切
り替えられ、あるいは音声信号を鑑賞する人や受信状態
などに応じてディジタル音声信号とアナログ音声信号を
切り替えられるので、信号品質の良い高品位映像信号と
ディジタル音声信号を選んで鑑賞することが可能となる
効果がある。また、ディジタル音声信号の識別符号が、
映像信号に関係した信号でアナログ音声信号と同一な内
容の場合に、飛行機などによるゴーストの変動いわゆる
フラッタが生じて、直交多重されたディジタル音声信号
のデータの誤り率が劣化して受信しているディジタル音
声信号の品質が急激に劣化したような場合にも切替回路
１１８によってアナログ音声信号を音声信号出力端子１
２１に出力することができるので、信号品質の良い音声
を選んで鑑賞することが可能とできる効果もある。

【００３２】図２は本発明の第２の実施例としての伝送
信号再生装置を示すブロック図である。

【００３３】図２において、図１と同一符号のものは同
一機能を示す。

【００３４】本実施例は、図１の実施例から直交多重伝
送されたディジタル音声信号を復調するための処理回路
を除いたものであり、本実施例によれば、映像信号を鑑
賞する人や受信信号状態などに応じて現行テレビ放送で
伝送されている映像信号と前記高品位映像信号復調手段
の出力に得られた高画質ワイド画像などの高品位映像信
号とを切り替えられるので、信号品質の良い高品位映像
信号とその映像信号と時間の合致した音声信号を鑑賞す
ることが可能とできる効果がある。

【００３５】図３は本発明の第３の実施例としての伝送
信号再生装置を示すブロック図である。

【００３６】図３において、１３０は受信高品位処理映
像信号復調回路、１３１、１３２は切替回路、１３３、
１３４は切替制御入力端子、１３５は遅延回路であり、
図１と同一符号のものは同一機能を示す。

【００３７】本実施例は、補助信号が多重伝送されない
場合に、現行テレビ放送で伝送されている映像信号から
受信高品位処理映像信号復調回路１３０で、受信機の処
理のみで高画質化する処理（例えば３次元Ｙ−Ｃ分離な
どの信号処理）がされて、映像信号の処理時間がある時
間かかる場合を考えたもので、その処理をする時間だけ
遅延回路１３５で音声信号を遅延させる。本実施例で
は、切替回路１３１、１３２によって映像信号を映像信
号出力端子１１１に、音声信号を音声信号出力端子１２
１に得る。映像信号を映像信号検波回路１０７で得た現
行テレビ放送で伝送されている映像信号を出力したい場
合には、切替回路１３１がチの状態に、切替回路１３２
がルの状態にされるので、音声信号復調回路１１３の音
声信号が音声信号出力端子１２１に得られる。受信機の
処理のみで高画質化する処理された映像信号を出力する
場合には、切替回路１３１がリの状態に、切替回路１３
２がヲの状態にされるので、音声信号復調回路１１３の
音声信号が遅延回路１３５を介して遅延された音声信号
が音声信号出力端子１２１に得られる。また、高品位映
像信号復調回路１０８で得た高画質な映像信号を出力す
る場合には、切替回路１３１がヌの状態に、切替回路１
３２がワの状態にされるので、音声信号復調回路１１３
の音声信号が遅延回路１２２を介して遅延された音声信
号が音声信号出力端子１２１に得られる。

【００３８】本実施例によれば、高画質化する処理の処
理時間に応じて音声信号の遅延時間を替えているので、
信号品質の良い高品位映像信号とその映像信号と時間の
合致した音声信号を鑑賞することが可能となる効果があ
る。

【００３９】なお、一般的に、高品位映像信号復調回路
１０８の処理時間に比べて受信高品位処理映像信号復調
回路１３０の処理時間が短いため、遅延回路１３５の代
わりに遅延回路１２２の途中から遅延回路１３５と同時
間遅延した音声信号を得ることで構成しても良い。

【００４０】図４は本発明の第４の実施例としての信号
再生装置を示すブロック図である。

【００４１】図４において、図３の受信部分を除いたも
のであり、映像信号および音声信号をベースバンド入力
としたものである。

【００４２】本実施例によっても、図３と同様に、高画
質化する処理の処理時間に応じて音声信号の遅延時間を
替えているので、信号品質の良い高品位映像信号とその
映像信号と時間の合致した音声信号を鑑賞することが可
能とできる効果がある。

【００４３】図５は本発明の伝送信号再生装置の制御回
路１１７の一具体例を示すブロック図である。

【００４４】図５において、６０１は制御回路１１７の
入力端子、６０２は誤りフラグ検出回路、６０３はカウ
ンタ、６０４は比較回路、６０５は基準値入力端子、６
０６は切替制御回路、６０７は制御回路１１７の出力端
子である。

【００４５】本具体例は、直交多重されたディジタル音
声信号のデータの誤り検出訂正符号の誤り率によって制
御される場合の制御回路１１７の詳細なブロック図であ
る。信号処理回路１１６の誤り検出訂正符号の誤りフラ
グが制御回路１１７の入力端子６０１を介して、誤りフ
ラグ検出回路６０２に加えられ、カウンタ６０３で誤り
フラグを計測する。その計測された誤りフラグの数は基
準値入力端子６０５からの数値Ａと比較回路６０４で比
較され、その数の大小に応じて切替制御回路６０６より
制御回路１１７の出力端子６０７を介して切替回路１１
８を制御する。

【００４６】本具体例によれば、誤りフラグの数に応じ
て切替回路１１８を制御して、誤り率の少ない状態では
ディジタル音声信号を音声信号出力端子１２１に出力
し、誤り率の多い状態ではアナログ音声信号を音声信号
出力端子１２１に出力することができ、信号品質の良い
音声を選んで鑑賞することが可能とできる効果がある。

【００４７】図６は本発明の伝送信号再生装置の制御回
路１１７の他の具体例を示すブロック図である。

【００４８】図６において、６１１は映像信号ＳＮ比検
出回路、６１２は比較回路であり、図５と同一符号のも
のは同一機能を示す。

【００４９】本具体例は、受信機が放送の無いチャンネ
ルを受信したり、サービスエリア以外のチャンネルを受
信する場合など、映像信号の受信状態が悪い場合には、
直交多重されたディジタル音声信号が受信復調できない
場合もあり、その場合を想定している。

【００５０】映像信号検波回路１０７の出力の映像信号
から映像信号ＳＮ比検出回路６１１で映像信号のＳＮ比
を計測して、基準値入力端子６０５からの数値Ｂと比較
回路６１２で比較し、その数の大小に応じて切替制御回
路６０６より切替回路１１８を制御する。

【００５１】本具体例によれば、映像信号のＳＮ比に応
じて切替回路１１８を制御して、映像信号のＳＮ比の悪
い状態では、受信ＳＮ比の悪い状態でも割に品質の劣化
しないアナログ音声信号を音声信号出力端子１２１に出
力することができ、信号品質の良い音声を選んで鑑賞す
ることが可能とできる効果がある。

【００５２】図７は本発明の伝送信号再生装置の制御回
路１１７のさらに他の具体例を示すブロック図である。

【００５３】図７において、６２１は識別信号検出回
路、６２２は判別回路であり、図５と同一符号のものは
同一機能を示す。

【００５４】本具体例は、直交多重されたディジタル音
声信号のデータや映像信号に付加情報として伝送されて
いるディジタル音声信号を識別できる識別符号を用い
て、切替回路１１８を制御する例である。

【００５５】映像信号検波回路１０７あるいは信号処理
回路１１６からの信号から識別信号検出回路６２１で、
ディジタル音声信号を識別できる識別符号を検出して、
判別回路６２２でその識別符号に応じて、ディジタル音
声信号が伝送されている場合にはディジタル音声信号を
音声信号出力端子１２１に出力し、ディジタル音声信号
が伝送されていない場合にはアナログ音声信号を音声信
号出力端子１２１に出力する。

【００５６】本具体例によれば、ディジタル音声信号の
識別符号が、映像信号に関係した信号でアナログ音声信
号と同一な内容の場合には、図５に示したデータの誤り
検出訂正符号の誤り率によってもディジタル音声信号と
アナログ音声信号を自動的に切替るように制御し、映像
信号に関係しない信号では、アナログ音声信号を音声信
号出力端子１２１に出力し、ディジタル音声信号は別の
音声信号出力端子（図示せず）に出力することも可能で
あり、信号品質の良い音声を選んで鑑賞することが可能
とできる効果がある。

【００５７】図８は本発明の図１から図４に示す伝送信
号再生装置の切替制御入力端子１１０、１２０に加える
信号を生成する回路の具体例を示すブロック図である。

【００５８】図８において、８００は入力端子、８０１
は識別信号検出回路、８０２は判別回路、８０３は切替
制御回路、８０４は出力端子である。

【００５９】本具体例は、映像信号の識別できる識別符
号を用いて、切替回路１０９、１１９、１３１、１３２
などを制御する例である。

【００６０】映像信号検波回路１０７あるいは高品位映
像信号復調回路１０８からの信号から識別信号検出回路
８０１で、補助信号を伝送している映像信号かを識別で
きる識別符号を検出して、判別回路８０２でその識別符
号に応じて、補助信号を伝送していて高画質な映像信号
が復調されている場合にはディジタル音声信号あるいは
遅延回路１２２を介した音声信号を音声信号出力端子１
２１に出力し、補助信号を伝送されていなくて高画質な
映像信号が復調されていない場合には遅延回路１２２を
介していないアナログ音声信号を音声信号出力端子１２
１に出力する。

【００６１】本具体例によれば、映像信号の識別符号に
応じて、現行テレビ放送で伝送されている映像信号と前
記高品位映像信号復調手段の出力に得られた高画質ワイ
ド画像などの高品位映像信号とを切り替えられ、あるい
はディジタル音声信号とアナログ音声信号を切り替えら
れるので、信号品質の良い高品位映像信号とディジタル
音声信号を選んで鑑賞することが可能できる効果があ
る。

【００６２】なお、本実施例では、映像信号の識別符号
で切替回路１０９、１１９、１３１、１３２などを制御
する説明をしたが、図５から図７で説明した手法を用い
て切替回路１０９、１１９、１３１、１３２などを制御
しても良い。その一例では、映像信号の識別符号が、補
助信号を伝送していて高画質な映像信号が復調されてい
る場合を示す状態でも高品位映像信号復調回路１０８が
映像信号のＳＮ比などの障害で高品位映像信号復調を正
常にできなくて、切替回路１０９、１３１が切り替えら
れない場合には、切替回路１１９、１３２も切り替えな
い。

【００６３】

【発明の効果】本発明によれば、制御手段と切替手段
で、音声信号を鑑賞する人や受信状態などに応じてディ
ジタル音声信号とアナログ音声信号とを切替られるの
で、例えば、飛行機によるフラッタが生じるなどして、
直交多重で伝送されたディジタル音声信号の伝送品質が
劣化した場合には同様の内容を伝送しているアナログ音
声信号に切替て出力し、ディジタル音声信号の伝送品質
が良くなると信号品質の良いディジタル音声信号に切替
て出力できるので、信号品質の良い音声信号を選んで出
力することが可能な伝送信号再生装置を提供できる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例としての伝送信号再生装
置を示すブロック図である。

【図２】本発明の第２の実施例としての伝送信号再生装
置を示すブロック図である。

【図３】本発明の第３の実施例としての伝送信号再生装
置を示すブロック図である。

【図４】本発明の第４の実施例としての伝送信号再生装
置を示すブロック図である。

【図５】図１から図２に示した制御手段の一具体例を示
すブロック図である。

【図６】図１から図２に示した制御手段の他の具体例を
示すブロック図である。

【図７】図１から図２に示した制御手段のさらに他の具
体例を示すブロック図である。

【図８】図１から図４に示したの具体例を示すブロック
図である。

【符号の説明】

１０１…アンテナ、１０２…高周波増幅回路、１０３…
周波数変換回路、１０４…局部発振回路、１０５…選局
制御回路、１０６…ナイキストフィルタ、１０７…映像
信号検波回路、１０８…高品位映像信号復調回路、１０
９、１１８、１１９、１３１、１３２…切替回路、１１
０、１２０、１３３、１３４…切替制御入力端子、１１
１…映像信号出力端子、１１２…音声ＦＭ検波回路、１
１３…音声信号復調回路、１１４…フィルタ、１１５…
直交同期検波回路、１１６…信号処理回路、１１７…制
御回路、１２１…音声信号出力端子、１２２、１３５…
遅延回路、１３０…受信高品位処理映像信号復調回路、
６０１…制御回路１１７の入力端子、６０２…誤りフラ
グ検出回路、６０３…カウンタ、６０４、６１２…比較
回路、６０５…基準値入力端子、６０６、８０３…切替
制御回路、６０７…制御回路１１７の出力端子、６１１
…映像信号ＳＮ比検出回路、６２１、８０１…識別信号
検出回路、６２２、８０２…判別回路

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】残留側波帯振幅変調された映像信号の映像
   搬送波と直交した搬送波でディジタル音声信号を多重伝
   送するとともに高精細画像などの補助信号を現行テレビ
   放送の映像信号に多重する方式を受信再生する伝送信号
   再生装置において、 現行テレビ放送で伝送されている映像信号を出力する映
   像信号復調手段（１０７）と、 前記映像信号復調手段の出力から伝送された高精細画像
   などの補助信号を得て、前記映像信号復調手段の出力の
   信号とで高精細画像などの高品位映像信号を復調する高
   品位映像信号復調手段（１０８）と、 前記映像信号復調手段の出力に得られた映像信号と前記
   高品位映像信号復調手段の出力に得られた高精細画像な
   どの高品位映像信号とを切り替えて出力する映像切替手
   段（１０９）と、 多重伝送されたディジタル音声信号を出力するディジタ
   ル音声復調処理手段（１１６）と、 現行テレビ放送で伝送されているアナログ音声信号を復
   調するアナログ音声復調手段（１１３）と、 前記ディジタル音声復調処理手段の出力に得られたディ
   ジタル音声信号と前記アナログ音声復調手段の出力に得
   られたアナログ音声信号とを切り替えて出力する音声切
   替手段（１１８、１１９）と、 前記映像切替手段と前記音声切替手段を制御する信号を
   入力する映像切替制御入力手段（１１０、１２０）と、 前記音声切替手段を制御する音声切替制御手段（１１
   ７）と、 を具備することを特徴とする伝送信号再生装置。
2. 【請求項２】残留側波帯振幅変調された映像信号の映像
   搬送波と直交した搬送波でディジタル音声信号を多重伝
   送するとともに高精細画像などの補助信号を現行テレビ
   放送の映像信号に多重する方式を受信再生する伝送信号
   再生装置において、 現行テレビ放送で伝送されている映像信号を出力する映
   像信号復調手段（１０７）と、 前記映像信号復調手段の出力から伝送された高精細画像
   などの補助信号を得て、前記映像信号復調手段の出力の
   信号とで高精細画像などの高品位映像信号を復調する高
   品位映像信号復調手段（１０８）と、 前記映像信号復調手段の出力に得られた映像信号と前記
   高品位映像信号復調手段の出力に得られた高精細画像な
   どの高品位映像信号とを切り替えて出力する映像切替手
   段（１０９）と、 前記映像切替手段を制御する信号を入力する映像切替制
   御入力手段（１１０）と、 多重伝送されたディジタル音声信号を出力するディジタ
   ル音声復調処理手段（１１６）と、 現行テレビ放送で伝送されているアナログ音声信号を復
   調するアナログ音声復調手段（１１３）と、 前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナログ音
   声信号を遅延する遅延手段（１２２）と、 前記ディジタル音声復調処理手段の出力に得られたディ
   ジタル音声信号と前記遅延手段の出力に得られたアナロ
   グ音声信号とを切り替えて出力する第１の音声切替手段
   （１１８）と、 前記第１の音声切替手段を制御する音声切替制御手段
   （１１７）と、 を具備することを特徴とする伝送信号再生装置。
3. 【請求項３】残留側波帯振幅変調された映像信号の映像
   搬送波と直交した搬送波でディジタル音声信号を多重伝
   送するとともに高精細画像などの補助信号を現行テレビ
   放送の映像信号に多重する方式を受信再生する伝送信号
   再生装置において、 現行テレビ放送で伝送されている映像信号を出力する映
   像信号復調手段（１０７）と、 前記映像信号復調手段の出力から伝送された高精細画像
   などの補助信号を得て、前記映像信号復調手段の出力の
   信号とで高精細画像などの高品位映像信号を復調する高
   品位映像信号復調手段（１０８）と、 前記映像信号復調手段の出力に得られた映像信号と前記
   高品位映像信号復調手段の出力に得られた高精細画像な
   どの高品位映像信号とを切り替えて出力する映像切替手
   段（１０９）と、 多重伝送されたディジタル音声信号を出力するディジタ
   ル音声復調処理手段（１１６）と、 現行テレビ放送で伝送されているアナログ音声信号を復
   調するアナログ音声復調手段（１１３）と、 前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナログ音
   声信号を遅延する遅延手段（１２２）と、 前記ディジタル音声復調処理手段の出力に得られたディ
   ジタル音声信号と前記遅延手段の出力に得られたアナロ
   グ音声信号とを切り替えて出力する第１の音声切替手段
   （１１８）と、 前記第１の音声切替手段の出力と前記アナログ音声復調
   手段の出力に得られたアナログ音声信号とを切り替えて
   出力する第２の音声切替手段（１１９）と、 前記第１の音声切替手段を制御する音声切替制御手段
   （１１７）と、 前記映像切替手段と前記第２の音声切替手段とを制御す
   る信号を入力する映像切替制御入力手段（１１０、１２
   ０）と、 を具備することを特徴とする伝送信号再生装置。
4. 【請求項４】高精細画像などの補助信号を現行テレビ放
   送の映像信号に多重する方式を受信再生する伝送信号再
   生装置において、 現行テレビ放送で伝送されている映像信号を出力する映
   像信号復調手段（１０７）と、 前記映像信号復調手段の出力から伝送された高精細画像
   などの補助信号を得て、前記映像信号復調手段の出力の
   信号とで高精細画像などの高品位映像信号を復調する高
   品位映像信号復調手段（１０８）と、 前記映像信号復調手段の出力に得られた映像信号と前記
   高品位映像信号復調手段の出力に得られた高精細画像な
   どの高品位映像信号とを切り替えて出力する映像切替手
   段（１０９）と、 現行テレビ放送で伝送されているアナログ音声信号を復
   調するアナログ音声復調手段（１１３）と、 前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナログ音
   声信号を遅延する遅延手段（１２２）と、 前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナログ音
   声信号と前記遅延手段の出力の遅延されたアナログ音声
   信号とを切り替えて出力する第２の音声切替手段（１１
   ９）と、 前記映像切替手段と前記第２の音声切替手段とを制御す
   る信号を入力する映像切替制御入力手段（１１０、１２
   ０）と、 を具備することを特徴とする伝送信号再生装置。
5. 【請求項５】高精細画像などの補助信号を現行テレビ放
   送の映像信号に多重する方式を受信再生する伝送信号再
   生装置において、 現行テレビ放送で伝送されている映像信号を出力する映
   像信号復調手段（１０７）と、 現行テレビ放送で伝送されている映像信号から受信機の
   処理のみである程度高品位な映像信号を復調する受信高
   品位処理映像信号復調手段（１３０）と、 前記映像信号復調手段の出力から伝送された高精細画像
   などの補助信号を得て、前記映像信号復調手段の出力の
   信号とで高精細画像などの高品位映像信号を復調する高
   品位映像信号復調手段（１０８）と、 前記映像信号復調手段の出力に得られた映像信号と前記
   受信高品位処理映像信号復調手段の出力にえられたある
   程度高品位な映像信号と前記高品位映像信号復調手段の
   出力に得られた高精細画像などの高品位映像信号とを切
   り替えて出力する映像切替手段（１３１）と、 現行テレビ放送で伝送されているアナログ音声信号を復
   調するアナログ音声復調手段（１１３）と、 前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナログ音
   声信号を遅延する第１の遅延手段（１２２）と、 前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナログ音
   声信号を遅延する第２の遅延手段（１３５）と、 前記アナログ音声復調手段の出力に得られたアナログ音
   声信号と前記第１の遅延手段の出力の第１の遅延時間だ
   け遅延されたアナログ音声信号と前記第２の遅延手段の
   出力の第２の遅延時間だけ遅延されたアナログ音声信号
   とを切り替えて出力する第３の音声切替手段と（１３
   ２）、 前記映像切替手段と前記第３の音声切替手段とを制御す
   る信号を入力する映像切替制御入力手段（１３３、１３
   ４）と、 を具備することを特徴とする伝送信号再生装置。
6. 【請求項６】高精細画像などの補助信号を現行テレビ放
   送の映像信号に多重する方式を再生する信号再生装置に
   おいて、 現行テレビ放送で伝送されている形式の映像信号を入力
   する映像信号入力手段（１４１）と、 現行テレビ放送で伝送されている形式の映像信号から再
   生装置の処理のみである程度高品位な映像信号を復調す
   る再生高品位処理映像信号復調手段（１３０）と、 前記映像信号入力手段の出力から伝送された高精細画像
   などの補助信号を得て、前記映像信号入力手段の出力の
   信号とで高精細画像などの高品位映像信号を復調する高
   品位映像信号復調手段（１０８）と、 前記映像信号入力手段の映像信号と前記再生高品位処理
   映像信号復調手段の出力にえられたある程度高品位な映
   像信号と前記高品位映像信号復調手段の出力に得られた
   高精細画像などの高品位映像信号とを切り替えて出力す
   る映像切替手段（１３１）と、 音声信号を入力する音声入力手段（１４０）と、 前記音声入力手段の音声信号を遅延する第１の遅延手段
   （１２２）と、 前記音声入力手段の音声信号を遅延する第２の遅延手段
   （１３５）と、 前記音声入力手段の音声信号と前記第１の遅延手段の出
   力の第１の遅延時間だけ遅延された音声信号と前記第２
   の遅延手段の出力の第２の遅延時間だけ遅延された音声
   信号とを切り替えて出力する第３の音声切替手段（１３
   ２）と、 前記映像切替手段と前記第３の音声切替手段とを制御す
   る信号を入力する映像切替制御入力手段（１３３、１３
   ４）と、 を具備することを特徴とする信号再生装置。
7. 【請求項７】請求項１あるいは請求項２あるいは請求項
   ３記載の伝送信号再生装置において、前記音声切替制御
   手段（１１７）に入力され、基準とされる信号として、
   ディジタル音声信号が伝送されディジタル音声信号の内
   容がアナログ音声信号と同一内容かどうかを判別する信
   号を用いて、前記切替手段の出力に、ディジタル音声信
   号が伝送されていない場合にはアナログ音声信号を得、
   ディジタル音声信号が伝送されている場合にはディジタ
   ル音声信号を得ることを特徴とする伝送信号再生装置。
8. 【請求項８】請求項１あるいは請求項２あるいは請求項
   ３記載の伝送信号再生装置において、前記音声切替制御
   手段（１１７）に入力され、基準とされる信号として、
   ディジタル音声信号の誤り検出訂正符号が伝送されてい
   る品質を判別する信号を用いて、前記切替手段の出力
   に、誤り検出訂正符号の誤り率がある値より多く誤り訂
   正ができないような場合にはアナログ音声信号を得、誤
   り検出訂正符号の誤り率がある値より少ない場合にはデ
   ィジタル音声信号を得ることを特徴とする伝送信号再生
   装置。
9. 【請求項９】請求項１あるいは請求項２あるいは請求項
   ３記載の伝送信号再生装置において、前記音声切替制御
   手段（１１７）に入力され、基準として、映像信号ある
   いは多重信号の信号対雑音比の値を用いて、前記切替手
   段の出力に、信号対雑音比の値がある値より低くディジ
   タル音声信号の受信品質が悪い場合にはアナログ音声信
   号を得、信号対雑音比の値がある値より高くディジタル
   音声信号の受信品質が良い場合にはディジタル音声信号
   を得ることを特徴とする伝送信号再生装置。
10. 【請求項１０】請求項１あるいは請求項２あるいは請求
    項３あるいは請求項４あるいは請求項５記載の伝送信号
    再生装置あるいは請求項６記載の信号再生装置におい
    て、 映像切替制御入力手段（１１０，１２０）あるいは映像
    切替制御入力手段（１３３，１３４）に入力され、基準
    とされる信号として、映像信号に含まれている識別符号
    を、即ち伝送されるあるいは再生される映像信号が高精
    細画像などの補助信号を含んでいるか否かを知らせるた
    めの識別符号を用いることを特徴とする伝送信号再生装
    置。