JPH06189109A - チラシ・カタログ類の印刷システム - Google Patents

チラシ・カタログ類の印刷システム

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JPH06189109A
JPH06189109A JP35413692A JP35413692A JPH06189109A JP H06189109 A JPH06189109 A JP H06189109A JP 35413692 A JP35413692 A JP 35413692A JP 35413692 A JP35413692 A JP 35413692A JP H06189109 A JPH06189109 A JP H06189109A
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Pending
Application number
JP35413692A
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English (en)
Inventor
Seiki Nakagawa
清貴 中川
Hiromi Ozaki
洋見 尾崎
Katsuhiro Sakaino
勝浩 境野
Nobumoto Kani
伸元 可児
Masahiro Odaka
将裕 小高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的で迅速な処理を行うことのできるチラ
シ・カタログ類の印刷システムを提供する。 【構成】 チラシに掲載する商品のスペック文1とポジ
フィルム2を、記憶装置20内にそれぞれスペック文お
よびラフ画像Aのデータベースとして入力する。割付処
理装置10はこのデータベースを使って割付処理を行
う。一方、ポジフィルム2は、スキャナ入力され、高精
細画像が用意される。集版装置40は、割付処理装置1
0からの割付データに基づいて高精細画像をフィルム原
版5に出力し、版下出力装置50は文字版下6を出力す
る。高精細画像に対して間引き処理を行い、ラフ画像B
が用意される。次回のチラシにおいて、ラフ画像Bを用
いた割り付けを行えば、既に用意された高精細画像を用
いた集版を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチラシ・カタログ類の印
刷システム、特に、顧客からの注文に基づいて、商品の
写真や説明文が掲載されたチラシ、カタログを印刷する
ためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】商品の情報を一般消費者に伝達する広告
媒体として、チラシやカタログが広く利用されている。
このようなチラシやカタログには、通常、商品の写真と
ともに、商品名や価格や商品の機能などを説明した説明
文が掲載される。そこで、顧客(広告主)は、チラシ・
カタログ類の印刷を発注する場合、掲載対象となる商品
の写真をポジフィルムの形で用意し、これに商品の説明
文(以下、スペック文と呼ぶ)を添付して印刷会社に印
刷の依頼を行うのが一般的である。印刷会社では、この
ポジフィルムをスキャナ装置によって色分解しながら各
色ごとにデジタル画像データとして取り込み、スペック
文を文字入力装置によって文字コードデータとして取り
込む。そして、コンピュータを利用した割付処理装置に
よって、取り込んだデータに対する割付処理を行い、フ
ィルム原版や文字版下の出力を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チラシやカタログにお
いて、どの商品情報をどの位置に割り付けるか、という
ことは、効果的な広告を望む顧客にとっては重大な関心
事である。したがって、通常は、顧客側のデザイナー
が、個々の情報の大まかな割付位置をラフなスケッチで
示した台割を作成し、印刷会社側のデザイナーがこの台
割を見ながら、割付処理装置による割付作業を行うこと
になる。そして、この割付結果を示す画像をプリントア
ウトして顧客に提示し、何度か校正を行いながら、最終
的な割り付けが決定される。
【0004】しかしながら、チラシやカタログは、発行
時期が限定されている上に、発行直前まで掲載すべき商
品の情報が確定しないという特殊な事情をもつため、短
期間に割付作業や印刷作業を進める必要がある。このた
め、印刷会社で行われる割付処理作業や、その後に顧客
との間で行われる校正作業の手間をできるだけ省き、効
率的で迅速な処理が要求される。
【0005】そこで本発明は、効率的で迅速な処理を行
うことのできるチラシ・カタログ類の印刷システムを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本願第1の発明
は、商品の写真が掲載されたチラシ・カタログ類を印刷
するチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、印刷
に利用できる十分な解像度をもった高解像度画像データ
を、商品の写真から取り込む高解像度画像入力装置と、
高解像度画像データよりも低い解像度をもった低解像度
画像データを、商品の写真から取り込む低解像度画像入
力装置と、高解像度画像データに対して画素の間引き処
理を行い、解像度の低い低解像度画像データを生成する
間引処理装置と、高解像度画像入力装置により取り込ん
だ高解像度画像データ、低解像度画像入力装置により取
り込んだ第1の低解像度画像データ、間引処理装置によ
り生成した第2の低解像度画像データ、をそれぞれデー
タベースとして記憶する記憶装置と、表示装置と入力装
置とを有し、入力装置から入力された指示に基づき、商
品の写真の割付態様を示す割付データを作成し、記憶装
置内の第1の低解像度画像データまたは第2の低解像度
画像データのデータベースを利用して、割付データに基
づく割付結果を表示装置に表示する割付処理装置と、高
解像度画像データのデータベースと、割付データと、に
基づいて、フィルム原版を作成する集版処理を行う集版
装置と、を設けたものである。
【0007】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
チラシ・カタログ類に掲載する商品に関する文字情報を
入力する文字入力装置を更に設け、入力した文字情報を
記憶装置内にデータベースとして記憶するようにし、割
付処理装置に、商品に関する文字情報の割付態様をも示
す割付データを作成させるようにし、この割付データに
基づいて文字版下を出力できるようにしたものである。
【0008】(3) 本願第3の発明は、上述の第1の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
第2の低解像度画像データのそれぞれについて、間引処
理装置における間引き処理の倍率を記憶装置内のデータ
ベースに保存するようにし、この倍率に基づいてフィル
ム原版に出力する画像の変倍率を決定するようにしたも
のである。
【0009】(4) 本願第4の発明は、上述の第1の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
各商品の写真について、第1の低解像度画像データおよ
び第2の低解像度画像データの有無を示す情報を、表示
装置上に表示する機能を更に設けたものである。
【0010】(5) 本願第5の発明は、上述の第1の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
各商品の写真について、第1の低解像度画像データおよ
び第2の低解像度画像データの有無を示す画像リストを
プリントアウトする機能を更に設けたものである。
【0011】(6) 本願第6の発明は、上述の第1の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
第1の低解像度画像データを利用した割り付けが行われ
た写真については、高解像度画像入力装置から新たに入
力した高解像度画像データを用い、第2の低解像度画像
データを利用した割り付けが行われた写真については、
データベース内に用意されていた高解像度画像データを
用い、それぞれ、集版装置における集版処理を行うこと
ができるように構成したものである。
【0012】(7) 本願第7の発明は、上述の第1の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
高解像度画像データを用いて集版処理を行う際の拡大ま
たは縮小の割合を示す変倍率について、予め所定の範囲
を設定しておき、第1の低解像度画像データを利用した
割り付けが行われた写真については、高解像度画像入力
装置から新たに入力した高解像度画像データを用い、第
2の低解像度画像データを利用した割り付けが行われた
写真のうち、集版処理時の変倍率が所定の範囲内の倍率
に指定されている写真については、データベース内に用
意されていた高解像度画像データを用い、第2の低解像
度画像データを利用した割り付けが行われた写真のう
ち、集版処理時の変倍率が所定の範囲外の倍率に指定さ
れている写真については、高解像度画像入力装置から新
たに入力した高解像度画像データを用い、それぞれ、集
版装置における集版処理を行うことができるように構成
したものである。
【0013】(8) 本願第8の発明は、上述の第7の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
第2の低解像度画像データのそれぞれについて、高解像
度画像入力装置における画像入力時の倍率を記憶装置内
のデータベースに保存するようにし、第2の低解像度画
像データを利用した割り付けが行われた写真のうち、集
版処理時の変倍率が所定の範囲外の倍率に指定されてい
る写真について、高解像度画像入力装置から新たに高解
像度画像データを入力する場合に、データベース内に保
存されている倍率および範囲外に指定された変倍率に基
づいて、新たな画像入力時の倍率を演算する機能を更に
設けたものである。
【0014】(9) 本願第9の発明は、上述の第1の発
明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおいて、
高解像度画像データを用いて集版処理を行う際の拡大ま
たは縮小の割合を示す変倍率について、予め所定の範囲
を設定しておき、第2の低解像度画像データを利用した
割り付けが行われたときに、その割り付け倍率によって
集版処理を行うと所定の範囲外の変倍率が指定される場
合には、表示装置に対してその旨を表示する機能を更に
設けたものである。
【0015】(10) 本願第10の発明は、上述の第1の
発明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおい
て、各商品の割り付けに使用した画像が第1の低解像度
画像データであるのか第2の低解像度画像データである
のかを示す情報と、第2の低解像度画像データを使用し
た商品写真について変倍率が所定の範囲外である場合
に、高解像度画像データについて再入力が必要である旨
および再入力時の倍率を示す情報と、をプリントアウト
する機能を更に設けたものである。
【0016】(11) 本願第11の発明は、上述の第1の
発明に係るチラシ・カタログ類の印刷システムにおい
て、第2の低解像度画像データが生成された商品写真に
ついては、第1の低解像度画像データを記憶装置内のデ
ータベースから消去できるようにしたものである。
【0017】
【作 用】本発明に係る印刷システムでは、1枚の商品
写真について、3とおりの画像データが用意される。す
なわち、印刷に利用できる十分な解像度をもった高解像
度画像データと、これより低い解像度をもった2種類の
低解像度画像データである。第1の低解像度画像データ
は、商品写真から取り込まれたものであるが、第2の低
解像度画像データは高解像度画像データに対して間引き
処理を行うことにより得られたものである。顧客からの
注文を受けた場合、まず、商品写真から第1の低解像度
画像データを取り込み、この第1の低解像度画像データ
を用いて割り付け処理を実行し、続いて商品写真から高
解像度画像データを取り込み、この高解像度画像データ
を用いて集版処理を実行する。
【0018】一般に、チラシ・カタログ類は、定期的に
発行されることが多く、しかも掲載される商品の多く
は、前回発行時の内容と同一であることが多い。本発明
はこの点に着目し、過去に掲載された商品写真を再び用
いる場合に、効率的な処理ができるようにしたものであ
る。すなわち、過去に一度掲載された商品写真について
は、上述のように、第1の低解像度画像データと高解像
度画像データとが既に用意されている。そこで、本発明
のシステムでは、このような商品写真については、高解
像度画像データを間引くことにより第2の低解像度画像
データを作成しておくのである。こうしておけば、同じ
商品写真を再度掲載する場合には、第2の低解像度画像
データを用いて割付処理を行うことができる。この第2
の低解像度画像データは、高解像度画像データを間引く
ことによって得られたデータであるから、高解像度画像
データに対する整合性を有することになる。したがっ
て、割付処理において、第2の低解像度画像データを用
いて割付データを作成しておけば、集版処理において
は、過去に取り込んだ高解像度画像データをそのまま利
用することができ、新たな取り込み作業が不要になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るチラシ・カタ
ログ類の印刷システムのブロック図である。各ブロック
間の実線はオンラインによるデータの流れを示し、一点
鎖線は、物理的な物の移動を示している。このシステム
の中枢となる構成要素は、割付処理装置10である。こ
の割付処理装置10は、割付処理を行うためのCADソ
フトウエアをもったコンピュータであり、ディスプレイ
11、プリンタ12、キ−ボード13、マウス14、記
憶装置20が接続されている。記憶装置20内には、後
述するように、商品の情報がデータベースとして登録さ
れている。割付処理装置10は、キーボード13または
マウス14から入力された指示に基づき、商品の写真と
説明文との割付態様を示す割付データを作成し、記憶装
置20内のデータベースを利用して、割付データに基づ
く割付結果をディスプレイ11に表示したり、プリンタ
12から出力したりする機能を有する。
【0020】記憶装置20に記憶されるデータベースを
構築するためのデータ入力を行うために、文字入力装置
21、TVカメラ22、間引処理装置23、が用意され
ている。文字入力装置21は、顧客が用意したスペック
文1(商品の説明文)を取り込むための装置であり、T
Vカメラ22は、顧客が用意した商品写真のポジフィル
ム2から、商品のラフ画像を取り込むための装置であ
る。取り込まれたスペック文およびラフ画像は、記憶装
置20内のデータベースに登録される。一方、間引処理
装置23は、後述する高精細画像データに対する間引き
処理を行うことによりラフ画像を生成する装置であり、
この間引処理装置23によって生成されたラフ画像も記
憶装置20内のデータベースに登録される。
【0021】また、記憶装置30内には、印刷に利用で
きる十分な解像度をもった高精細画像データがデータベ
ースとして収容されており、この高精細画像データは、
スキャナ装置31によって取り込まれる。すなわち、ス
キャナ装置31は、顧客が用意した商品写真のポジフィ
ルム2をYMCKの4色に色分解し、各色成分ごとに高
精細画像データを取り込むことができる。前述のよう
に、ポジフィルム2上の画像は、TVカメラ22によっ
ても取り込まれるが、このTVカメラ22によって取り
込まれた画像データは、スキャナ装置31によって取り
込まれた画像データに比べて解像度が低く、印刷には用
いることができない。このように、TVカメラ22によ
って取り込まれた画像データは低解像度のものであるた
め、ここでは、「ラフ画像」と呼んで「高精細画像」と
区別している。印刷に必要な高精細画像の他に、ラフ画
像を用意するのは、割付処理装置10における割付処理
を効率的に行うためである。すなわち、データ量の少な
いラフ画像を用いて割付処理を行うことにより、演算負
担を軽減し、ディスプレイへの表示速度などを向上させ
ることができる。なお、割付処理装置10は、このよう
な割付処理の結果に基づいて、プリンタ12から割付指
定紙3を出力する機能を有する。
【0022】前述したように、間引処理装置23は、記
憶装置30内の高精細画像データに対して間引き処理を
実行して解像度の低いラフ画像を生成し、これを記憶装
置20内にデータベースとして登録する機能を有する。
ここでは、TVカメラ22によってポジフィルム2から
直接取込まれた画像データを「ラフ画像A」と呼び、間
引処理装置23によって高精細画像データから作成され
た画像データを「ラフ画像B」と呼ぶことにする。ラフ
画像AおよびBは、いずれも高精細画像に比べて解像度
が低く、データ量が少ないため、割付処理装置10によ
る割付処理を効率的に行うことができる。ただ、ラフ画
像Bは、高精細画像データに基づいて生成されたデータ
であるため、高精細画像に対して整合性を有する。すな
わち、割付処理装置10において、ラフ画像Bを用いた
割付処理を行い割付データを生成した場合、この割付デ
ータは高精細画像に対しても適用することができる。た
とえば、割付処理装置10において、ラフ画像Bを所定
の位置に、所定の角度で、所定の大きさで割り付けるよ
うな処理を行った場合、割り付けの位置、角度、大きさ
を示す割付データは、そのラフ画像Bのもとになった高
精細画像に対してもそのまま適用可能である。これに対
して、ラフ画像Aは、高精細画像に対する整合性をもた
ないため、ラフ画像Aを用いて割付処理を行った場合
は、後述するように、その割付結果を割付指定紙3上に
プリントアウトした上で、この割付指定紙3を用いてラ
フ画像Aに対する整合性をもった高精細画像を新たに取
り込む処理を行わねばならない。このように、記憶装置
20内のデータベースには、2とおりのラフ画像が用意
されるが、割付処理装置10は、用意されたラフ画像の
一覧表を、プリンタ12を用いて画像リスト4として出
力する機能を有する。
【0023】集版装置40は、記憶装置30内に登録さ
れた高精細画像データと、割付処理装置10から与えら
れる割付データとに基づいて、YMCK各色ごとのフィ
ルム原版5を作成する機能を有する。また、版下出力装
置50は、記憶装置20内に登録されたスペック文と、
割付処理装置10から与えられる割付データとに基づい
て、文字版下6を作成する機能を有する。こうして作成
されたフィルム原版5と文字版下6は、製版・印刷工程
へと送られ、チラシ・カタログ類の印刷が行われる。
【0024】続いて、このシステムを用いたチラシの印
刷処理工程を、具体例に基づいて説明する。ここでは、
顧客が、図2に示すようなチラシの印刷を依頼する場合
を例にとる。このチラシには、多数の商品についての情
報が掲載されている。各商品情報は、商品の写真と説明
文(スペック文)とによって構成されている。たとえ
ば、図示するチラシの左上欄には、商品「ハム」につい
ての商品情報が掲載されており、ハムの写真とスペック
文とが掲載されている。このような商品情報を掲載する
には、まず顧客において、図3(a) に示すようなポジフ
ィルムおよび図3(b) に示すようなスペック文を用意す
る。スペック文は、この例の場合、商品を特定するため
の識別番号となる合番、品名、価格、特記事項、によっ
て構成されている。
【0025】さて、この顧客が印刷会社に初めてチラシ
の印刷依頼を行う場合には、この顧客の商品情報がデー
タベースとして用意されていないので、従来の方法と同
様に、掲載するすべての商品について、スペック文1
(を記載した書面)およびポジフィルム2を用意し、こ
れを印刷会社へ渡して印刷依頼を行う。また、顧客は、
各商品の割付態様を示す台割(たとえば、図2に示すよ
うな割り付けを指示するラフなデッサン)を作成する。
このシステムのオペレータは、顧客が用意したスペック
文1に記載されている内容を文字入力装置21を使って
入力するとともに、ポジフィルム2に写っている商品写
真から、TVカメラ22を使ってラフ画像Aを入力す
る。入力したラフ画像Aおよびスペック文は、各商品ご
とにデータベースとして登録され、記憶装置20内に記
憶される。続いて、オペレータは、割付処理装置10を
操作して、顧客が所望する割り付けを行うための割付デ
ータを作成する。すなわち、記憶装置20内のデータベ
ースから、所定の商品についてのラフ画像Aおよびスペ
ック文を呼び出し、ディスプレイ11の画面上の所定の
位置に、所定の角度で、所定の大きさで割り付け、顧客
の提示した台割に沿った割付作業を行うことになる。割
り付けの位置、角度、大きさを示すデータは、割付デー
タとして、集版装置40および版下出力装置50に与え
られる。また、割付結果を示す画像は、プリンタ12に
よってプリントアウトされ、これを顧客に提示した上、
必要があれば割り付けの修正を行う。最終的な割付処理
が完了したら、プリンタ12から割付指定紙3を出力す
る。この割付指定紙3は、原寸大の紙の上に、商品写真
やスペック文の実際の割付位置を示したものである。
【0026】こうして、割付作業が完了したら、スキャ
ナ装置31を使って、ポジフィルム2に写っている商品
写真から高精細画像を入力し、これを記憶装置30内の
データベースに登録する。スキャナ装置31は、YMC
Kの4色に色分解しながら高精細画像を取り込むので、
1枚の商品画像は、YMCKの4色の色別データから構
成されることになる。このとき、割付指定紙3を用い
て、スキャナ装置31による画像入力時の角度および大
きさ(倍率)を決定する。具体的には、ポジフィルム2
の拡大投影像を割付指定紙3上に作り、割付指定紙3上
に割り付けられた商品画像の向きおよび大きさと、この
拡大投影像の向きおよび大きさとが同じになるようなポ
ジフィルム2の配置角度および拡大倍率を求める。そし
て、求めた配置角度でポジフィルム2をスキャナ装置3
1にセットし、求めた拡大倍率でポジフィルム2上の商
品画像を高精細画像として取り込むのである。たとえ
ば、図4に示す例では、ポジフィルム2を2倍に拡大し
てスキャナ装置31による入力を行っている。その結
果、図4に破線で示す高精細画像は、もとのポジフィル
ムの2倍の倍率の寸法をもったデータとしてデータベー
スに登録される。この印刷システムでは、データベース
に登録されたこの高精細画像データの大きさを100%
の倍率として取扱い、割り付け作業時の拡大や縮小の基
準としている。たとえば、割り付け作業時に、変倍率1
50%を指定した場合の拡大画像は、図4に一点鎖線で
示すような大きさの画像となる。
【0027】集版装置40は、この高精細画像を、割付
処理装置10が作成した割付データに基づいて割り付
け、YMCKの4色の色別のフィルム原版5を作成して
出力する。前述したように、ラフ画像は、割付作業を行
う用途に用いられるものであり、集版の段階では、この
割付作業の結果として得られた割付データを利用し、ラ
フ画像Aの代わりに高精細画像による割り付けを行って
フィルム原版5を作成することになる。一方、版下出力
装置50は、記憶装置20内のデータベースに登録され
たスペック文を、割付処理装置10が作成した割付デー
タに基づいて割り付け、文字版下6を作成して出力す
る。こうして、YMCKの4色についてのフィルム原版
5と、文字版下6と、が出力されたら、これを製版・印
刷工程へと送り、図2に示すようなチラシが印刷される
ことになる。
【0028】このシステムの特徴は、このような作業に
より蓄積されたデータベースを、将来の印刷処理に利用
できるようにした点にある。上述した処理によりチラシ
の印刷を行うと、そのチラシに掲載された商品について
のスペック文およびラフ画像Aは記憶装置20内にデー
タベースとして登録され、高精細画像は記憶装置30内
にデータベースとして登録されることになる。そこで、
オペレータは、間引処理装置23によって、記憶装置3
0内の高精細画像データに対して間引き処理を行い、ラ
フ画像Bを作成し、これを記憶装置20内にデータベー
スとして登録する作業を行う。このラフ画像Bを登録す
る作業は、将来の印刷処理のための用意であるから、時
間的に余裕のあるときに適宜行うようにすればよい。こ
こでは、図2に示すチラシを印刷することにより、この
チラシに掲載された6つの商品について、それぞれ、高
精細画像、ラフ画像A、ラフ画像B、が用意されたもの
として以下の説明を続ける。なお、ラフ画像Bについて
は、もとになった高精細画像についてのスキャナ装置3
1によるスキャナ入力倍率(たとえば、図4の例では2
倍)、および間引き処理時における間引倍率を、データ
のヘッダーとして付加するようにしている。これらの倍
率データは、後述するように、作業の効率化を図る上で
有効に利用することができる。
【0029】さて、後日、顧客から2回目のチラシ印刷
の依頼を受けたとする。ここでは、説明の便宜上、図2
に示す1回目のチラシにおいて、商品「ワイン」を商品
「ブランデー」に差し替えたものを2回目のチラシとし
て印刷したい場合を考える。この場合、顧客は、新たな
商品「ブランデー」についてのスペック文1およびポジ
フィルム2を用意すればよい。オペレータは、文字入力
装置21によりスペック文1を入力し、TVカメラ22
によりラフ画像Aを入力する。この時点では、この商品
「ブランデー」についてのラフ画像Bおよび高精細画像
は用意されていない。この装置では、各商品写真につい
て、ラフ画像Aだけが用意されているのか、ラフ画像
A,Bの両方が用意されているのか、を容易に認識でき
るように、ディスプレイ11上で識別表示を行うように
している。具体的には、図5に示すように、ディスプレ
イ画面の一部の領域に、割付対象物の画像を表示する領
域を設け、この領域内に各写真のラフ画像を表示すると
ともに、ラフ画像Bが用意されている写真については、
Bの文字を四角枠で囲ったシンボル(以下、Bシンボル
と呼ぶ)を脇に表示させるようにしている。図5の例で
は、1回目のチラシに用いた6つの商品については、B
シンボルが表示されているが、新たな商品「ブランデ
ー」についてはこのシンボル表示はない。このような情
報を表示させることにより、各写真について、この時点
で高精細画像が用意されているか否かを認識することが
できる。別言すれば、Bシンボルは、その写真について
は既に高精細画像の取り込み作業が完了していることを
示すシンボルとなる。
【0030】このようなシンボル表示は、オペレータが
写真選択を行う場合に有意義な情報を提示してくれるこ
とになる。上述の具体例は、説明の便宜上、1つの商品
について1つの写真のみが用意される非常に単純な例を
示してあるが、実際には、1つの商品について多数の写
真が用意されるのが一般的である。たとえば、商品「ハ
ム」について、5種類の写真が用意されていたとしよ
う。この5種類の写真のうち、3種類については、既に
スキャナ装置31による高精細画像の入力処理が完了し
ており、ラフ画像Bが用意されていたとする。この場
合、この3種類の写真については、ディスプレイ画面上
でBシンボルが付されて表示されることになる。ところ
で、後の工程を効率化するためには、できるだけラフ画
像Bを用いた割り付けを行うのが好ましい。なぜなら、
ラフ画像Bは高精細画像と整合性を有するため、ラフ画
像Bを用いた割り付けを行う限りは、記憶装置30内に
既に用意された高精細画像を集版装置40においてその
まま利用することができるためである。これに対し、ラ
フ画像Aを用いた割り付けを行った場合には、整合性を
有する高精細画像は用意されていないため、割付指定紙
3にプリントした画像に基づいて向き、位置、倍率など
を決定した上で、スキャナ装置31により高精細画像の
取り込み作業を行う必要が生じる。このスキャナ入力作
業は、かなりの労力と時間を費す工程であり、この作業
を省くことができれば、全体の作業効率はかなり向上す
る。このため、オペレータは、できるだけBシンボルが
付された写真、すなわちラフ画像Bを割付対象として用
いるようにするのが好ましい。したがって、商品「ハ
ム」について、5種類の写真が用意されており、そのう
ちの3種類についてBシンボルが付されて表示されてい
たとしたら、オペレータは、Bシンボルのついた3種類
のうちのいずれかを選択して用いるようにすることによ
り、余分なスキャナ入力作業を省くことができる。
【0031】このシステムでは、更に、プリンタ12か
ら画像リスト4をプリントアウトする機能が用意されて
いる。この画像リスト4は、たとえば、図6に示すよう
なリストであり、各商品写真を識別するために付された
合番に対応して、この写真について用意されているラフ
画像の種類を示す符号A,Bが記載されている。このよ
うな一覧表をリストとしてプリントアウトしておけば、
オペレータが、割り付けに用いる写真を選択する上で、
有意義な情報を提供することができる。
【0032】こうして、2回目のチラシについての割付
処理が完了したら、この割付処理によって作成された割
付データに基づいて、集版装置40による集版処理およ
び版下出力装置50による版下出力処理が行われる。こ
のとき、ラフ画像Aを用いて割り付けが行われた写真に
ついては、集版処理を行う前に、スキャナ装置31を用
いてポジフィルム2から高精細画像を入力する作業を行
っておく必要がある。すなわち、1回目のチラシについ
ての作業で説明したように、割付指定紙3上の画像に合
わせて、スキャナ入力時のポジフィルム2の位置、向
き、倍率を決定した上で入力を行う必要がある。なお、
このようにラフ画像Aを用いた割り付けを行ったため、
集版処理を行う前に高精細画像のスキャナ入力作業が必
要な写真については、オペレータに対してその旨を指示
する表示をディスプレイ11上で行うようにしておくと
便利である。
【0033】一方、ラフ画像Bを用いて割り付けが行わ
れた写真については、このようなスキャナによる入力作
業は不要である。なぜなら、既に記憶装置30内に高精
細画像が用意されているので、この高精細画像を用いて
集版処理を行うことが可能だからである。ただし、この
場合、必要に応じて、高精細画像の拡大あるいは縮小処
理を行う必要がある。すなわち割り付けられたラフ画像
Bの大きさが、用意された高精細画像の大きさに一致す
る場合には、特に倍率を変更する必要はないが、割り付
け作業時に、拡大あるいは縮小していた場合には、変倍
率を演算し、集版処理時に高精細画像を拡大あるいは縮
小してフィルム原版5に出力する必要がある。たとえ
ば、変倍率が150%であると演算された場合には、図
4に示すように、用意された高精細画像を1.5倍に拡
大した拡大画像がフィルム原版5上に出力されることに
なる。前述したように、ラフ画像Bのデータには、間引
き処理時における間引倍率のデータがヘッダーとして付
加されているため、この変倍率の演算は用意に行うこと
ができる。
【0034】上述のように、割付作業時に、写真を拡大
したり縮小したりして割り付けることは可能であるが、
高品質の印刷を行う上では、高精細画像に対する拡大や
縮小処理は、できるだけ行わない方がよい。拡大や縮小
処理を行うと、どうしても画像の劣化は避けられない。
そこで、ラフ画像Bを用いる場合には、できるだけ変倍
率を100%とする割り付け、別言すれば、拡大や縮小
を行わない割り付けを行うのが好ましい。ラフ画像Aを
用いる場合には、割り付け倍率を気にする必要はない。
なぜなら、ラフ画像Aを用いて割り付けを行った場合に
は、後に、その割り付け時の倍率に合わせて、ポジフィ
ルム2からスキャナ装置31により高精細画像の入力作
業が行われるからである。したがって、ラフ画像Aを用
いる限り、集版処理時の変倍率は常に100%となり、
高精細画像に対する拡大や縮小処理を行う必要はない。
これに対し、ラフ画像Bを用いて割り付けを行った場合
には、過去に入力した高精細画像をそのまま流用するこ
とになるので、割り付け時に拡大や縮小処理を行うと、
集版処理時に高精細画像に対する拡大や縮小処理が必要
になってくるのである。
【0035】図5に示すBシンボル表示や、図6に示す
画像リストは、この意味でも有効である。すなわち、オ
ペレータは、割付対象となっている写真が、ラフ画像A
かBのどちらであるかを認識しながら割り付け作業を行
うことができるので、そのラフ画像に適した倍率で割り
付けを行うことができる。具体的には、ラフ画像Bを用
いた割り付けを行う場合には、できるだけ拡大縮小を行
わないように、仮に拡大縮小を行ったとしても変倍率が
できるだけ100%に近くなるように、配慮することが
可能になる。逆に、チラシのデザイン上、どうしても大
幅な拡大や縮小処理が必要な場合には、ラフ画像Bの代
わりにラフ画像Aを用いた割り付けを行えばよい。ラフ
画像Bが用意されているにもかかわらず、あえてラフ画
像Aを用いた割り付けを行うと、同一のポジフィルム2
について過去に高精細画像が既に用意されているにもか
かわらず、入力倍率の異なった別な高精細画像を新たに
入力する作業を行うことになるので、作業効率は低下す
る。しかし、高品質の印刷が可能になる。
【0036】このシステムでは、集版処理時における高
精細画像の拡大縮小をできるだけ限定された範囲に抑え
ることにより、印刷の品質をある程度のレベルに保てる
ような機能を設けている。具体的には、印刷の品質との
関係から、変倍率の許容範囲(たとえば、75〜125
%)を予め設定しておき、オペレータが割付処理装置1
0を用いて割付作業を行うときに、ラフ画像Bに対して
許容範囲を越えるような拡大または縮小を行った場合に
は、集版処理時には、ラフ画像Bを用いた割り付けであ
るにもかかわらず、ラフ画像Aを用いた割り付けと同じ
取扱い(すなわち、スキャナ装置31により高精細画像
を入力し、この入力した高精細画像をフィルム原版に出
力する取扱い)をするようにしている。具体的には、集
版装置40は、次の3とおりの処理を行う。 (a) ラフ画像Aを用いた割り付けが行われた場合:高精
細画像をスキャナ入力する必要がある旨をオペレータに
提示し、ポジフィルムからの高精細画像入力作業を行わ
せ、この高精細画像をフィルム原版に出力する。 (b) ラフ画像Bを用いた割り付けが行われた場合であっ
て、しかも変倍率が許容範囲内である場合:ラフ画像B
のもとになった高精細画像(既に記憶装置30内に用意
されている)に対して、変倍率に基づく拡大縮小処理を
行い、フィルム原版を作成する。 (c) ラフ画像Bを用いた割り付けが行われた場合であっ
て、しかも変倍率が許容範囲外である場合:高精細画像
をスキャナ入力する必要がある旨をオペレータに提示
し、ポジフィルムからの高精細画像入力作業を行わせ、
この高精細画像をフィルム原版に出力する。これは、上
述の(a) の処理と同じである。
【0037】このようなシステムでは、たとえば、ラフ
画像Bを200%の変倍率で割り付けたような場合(上
述の(c) の場合)には、記憶装置30内に用意されてい
る高精細画像を2倍に拡大してフィルム原版に出力する
代わりに、もともと変倍率200%に相当する大きさに
なるように、スキャナ入力倍率を設定し、新たな高精細
画像の入力作業を行い、この新たな高精細画像を100
%の大きさとしてフィルム原版に出力することになる。
このため、変倍率の許容範囲を越えた拡大縮小は、高精
細画像に対しては一切行われないことになり、高品質な
印刷を確保することができる。
【0038】このシステムでは、上述の(c) の場合につ
いて、更に付加的な機能を設けている。第1の付加機能
は、スキャナ入力時の入力倍率を自動演算する機能であ
る。前述したように、ラフ画像Bのデータには、ヘッダ
ーとしてもとの高精細画像についてのスキャナ入力倍率
が付加されている。このスキャナ入力倍率と、上述の
(c) の場合に指定された変倍率と、を用いれば、新たな
高精細画像をスキャナ入力するときの入力倍率を自動演
算することができる。たとえば、図4に示すように、ポ
ジフィルムに対して、スキャナ入力倍率を2倍に設定し
て高精細画像を取り込み、これに対して間引き処理を行
い、ラフ画像Bが用意されたものとする。そして、この
ラフ画像Bを1.5倍に拡大する割り付けが行われたと
しよう。すなわち、フィルム原版上に出力される拡大画
像は変倍率150%になる。この変倍率は、所定の許容
範囲75%〜125%の範囲外にあるため、上述の(c)
の場合に該当し、新たな高精細画像の取り込みが行われ
る。このとき、前回の高精細画像の取り込み時の入力倍
率がデータベースに保存されているので、この入力倍率
2倍と、今回の変倍率150%とを乗ずることにより、
新たな高精細画像の入力倍率は3倍に設定すればよいこ
とが演算により求まる。したがって、オペレータは、割
付指定紙3を用いて倍率を決定する作業を行うことなし
に、新たな高精細画像の入力作業を行うことができる。
図4の例では、ポジフィルムに対して3倍の倍率で入力
が行われ、一点鎖線で示す変倍率150%の拡大画像
が、新たな高精細画像(この大きさが100%となる)
として取り込まれることになる。
【0039】第2の機能は、オペレータの割付作業時
に、上述の(c) の場合に該当するような割り付けが行わ
れた場合に、これをオペレータに知らしめる機能であ
る。この実施例のシステムでは、ラフ画像Bに対して、
許容範囲を越えるような変倍率で割り付けを行った場
合、その割付対象物を他の割付対象物とは異なる色で表
示するようにし、オペレータに注意を促すようにしてい
る。オペレータは、この異色表示を見て、変倍率を許容
範囲内に抑えるように修正するとか、別の写真を割付対
象物として選択しなおすとか、適宜、割り付け処理の変
更を行うことができる。
【0040】あるいは、図8に示すような掲載商品リス
トをプリンタ12からプリントアウトする機能を設けて
おいてもよい。この掲載商品リストは、割付処理が行わ
れた各商品について、合番、使用したラフ画像の区別、
スキャナ装置31によるスキャナ入力作業の要否(新規
入力または再入力)、そして再入力の場合の入力倍率を
一覧表として示したものである。図8の例では、合番0
001,0031なる商品についてはスキャナ装置31
による新規入力作業が必要であることが明示されてお
り、合番0032なる商品について変倍率が許容範囲を
越えたために、倍率200%での再入力が必要であるこ
とが明示されている。オペレータは、このようなリスト
に基づいて能率的な高精細画像の入力作業を行うことが
できる。
【0041】こうして、図7に示すような2回目のチラ
シの印刷が行われる。この2回目のチラシの集版処理時
に新たに入力された高精細画像に対しても間引き処理が
行われ、新たなラフ画像Bがデータベース内に追加され
ることになる。具体的には、新たな商品「ブランデー」
についてのラフ画像Bが追加される。また、たとえば、
商品「ハム」について、許容範囲を越える変倍率で拡大
して割り付けを行った場合には、この商品「ハム」のポ
ジフィルムについて高精細画像の入力を再度行い、新た
な高精細画像についてのラフ画像Bを追加することも可
能である。
【0042】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。特
に、図1のブロック図における各ブロック間は、相互に
オンライン接続されているが、相互にオンライン接続し
てデータ転送をするか、種々の媒体を用いてデータ転送
をするか、は設計上任意に選択できるものである。ま
た、オペレータに対する種々の情報の提示は、ディスプ
レイ11上に行ってもよいし、プリンタ12によってプ
リントアウトする紙面上に行ってもかまわない。もちろ
ん、オペレータに対する種々の情報の提示態様は、どの
ような方法で行ってもよく、上述の実施例におけるBシ
ンボル表示や、異色表示は一例として示しただけのもの
である。また、上述の実施例では、記憶装置20内にラ
フ画像A,Bの両方を保存記憶しているが、ラフ画像B
が作成された時点で、これに対応するラフ画像Aを記憶
装置20内のデータベースから消去するようにしてもよ
い。ラフ画像Aは高精細画像との間での整合性を有しな
いため、ラフ画像Bが用意できた段階では不要になる。
したがって、記憶装置20の容量を節約する上では、不
要になったラフ画像Aを消去するのが好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るチラシ・カタ
ログ類の印刷システムによれば、集版に用いる高解像度
画像データの他に、2とおりの低解像度画像データを用
意し、これらを使い分けて割り付けを行うことができる
ようにしたため、効率的で迅速な処理を行うことができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るチラシ・カタログ類の
印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すシステムにより印刷を行うべきチラ
シの具体例を示す図である。
【図3】図2に示すチラシの印刷に必要なポジフィルム
およびスペック文の一例を示す図である。
【図4】図1に示すシステムにおいて用いる画像の倍率
を説明する図である。
【図5】図1に示すシステムにおいて割付対象となる商
品写真をディスプレイ画面上に表示した状態を示す図で
ある。
【図6】図1に示すシステムにおいて出力された画像リ
ストの一例を示す図である。
【図7】図1に示すシステムにより印刷されたチラシの
別な具体例を示す図である。
【図8】図1に示すシステムにおいて出力された掲載商
品リストの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…スペック文 2…ポジフィルム 3…割付指定紙 4…画像リスト 5…YMCKフィルム原版 6…文字版下 10…割付処理装置 11…ディスプレイ 12…プリンタ 13…キーボード 14…マウス 20…記憶装置 21…文字入力装置 22…TVカメラ 23…間引処理装置 30…記憶装置 31…スキャナ装置 40…集版装置 50…版下出力装置
フロントページの続き (72)発明者 可児 伸元 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 小高 将裕 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品の写真が掲載されたチラシ・カタロ
    グ類を印刷するシステムであって、 印刷に利用できる十分な解像度をもった高解像度画像デ
    ータを、商品の写真から取り込む高解像度画像入力装置
    と、 前記高解像度画像データよりも低い解像度をもった低解
    像度画像データを、商品の写真から取り込む低解像度画
    像入力装置と、 前記高解像度画像データに対して画素の間引き処理を行
    い、解像度の低い低解像度画像データを生成する間引処
    理装置と、 前記高解像度画像入力装置により取り込んだ高解像度画
    像データ、前記低解像度画像入力装置により取り込んだ
    第1の低解像度画像データ、前記間引処理装置により生
    成した第2の低解像度画像データ、をそれぞれデータベ
    ースとして記憶する記憶装置と、 表示装置と入力装置とを有し、前記入力装置から入力さ
    れた指示に基づき、商品の写真の割付態様を示す割付デ
    ータを作成し、前記記憶装置内の前記第1の低解像度画
    像データまたは前記第2の低解像度画像データのデータ
    ベースを利用して、前記割付データに基づく割付結果を
    前記表示装置に表示する割付処理装置と、 前記高解像度画像データのデータベースと、前記割付デ
    ータと、に基づいて、 フィルム原版を作成する集版処理を行う集版装置と、 を備えることを特徴とするチラシ・カタログ類の印刷シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシステムにおいて、 チラシ・カタログ類に掲載する商品に関する文字情報を
    入力する文字入力装置を更に設け、入力した文字情報を
    記憶装置内にデータベースとして記憶するようにし、割
    付処理装置に、商品に関する文字情報の割付態様をも示
    す割付データを作成させるようにし、この割付データに
    基づいて文字版下を出力できるようにしたことを特徴と
    するチラシ・カタログ類の印刷システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシステムにおいて、 第2の低解像度画像データのそれぞれについて、間引処
    理装置における間引き処理の倍率を記憶装置内のデータ
    ベースに保存するようにし、この倍率に基づいてフィル
    ム原版に出力する画像の変倍率を決定するようにしたこ
    とを特徴とするチラシ・カタログ類の印刷システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のシステムにおいて、 各商品の写真について、第1の低解像度画像データおよ
    び第2の低解像度画像データの有無を示す情報を、表示
    装置上に表示する機能を更に設けたことを特徴とするチ
    ラシ・カタログ類の印刷システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のシステムにおいて、 各商品の写真について、第1の低解像度画像データおよ
    び第2の低解像度画像データの有無を示す画像リストを
    プリントアウトする機能を更に設けたことを特徴とする
    チラシ・カタログ類の印刷システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のシステムにおいて、 第1の低解像度画像データを利用した割り付けが行われ
    た写真については、高解像度画像入力装置から新たに入
    力した高解像度画像データを用い、第2の低解像度画像
    データを利用した割り付けが行われた写真については、
    データベース内に用意されていた高解像度画像データを
    用い、それぞれ、集版装置における集版処理を行うこと
    ができるように構成したことを特徴とするチラシ・カタ
    ログ類の印刷システム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のシステムにおいて、 高解像度画像データに対する拡大または縮小の割合を示
    す変倍率について、予め所定の範囲を設定しておき、 第1の低解像度画像データを利用した割り付けが行われ
    た写真については、高解像度画像入力装置から新たに入
    力した高解像度画像データを用い、 第2の低解像度画像データを利用した割り付けが行われ
    た写真のうち、集版処理時の変倍率が前記所定の範囲内
    の倍率に指定されている写真については、データベース
    内に用意されていた高解像度画像データを用い、 第2の低解像度画像データを利用した割り付けが行われ
    た写真のうち、集版処理時の変倍率が前記所定の範囲外
    の倍率に指定されている写真については、高解像度画像
    入力装置から新たに入力した高解像度画像データを用
    い、 それぞれ、集版装置における集版処理を行うことができ
    るように構成したことを特徴とするチラシ・カタログ類
    の印刷システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のシステムにおいて、 第2の低解像度画像データのそれぞれについて、高解像
    度画像入力装置における画像入力時の倍率を記憶装置内
    のデータベースに保存するようにし、 第2の低解像度画像データを利用した割り付けが行われ
    た写真のうち、集版処理時の変倍率が所定の範囲外の倍
    率に指定されている写真について、高解像度画像入力装
    置から新たに高解像度画像データを入力する場合に、前
    記データベース内に保存されている倍率および前記変倍
    率に基づいて、新たな画像入力時の倍率を演算する機能
    を更に設けたことを特徴とするチラシ・カタログ類の印
    刷システム。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のシステムにおいて、 高解像度画像データに対する拡大または縮小の割合を示
    す変倍率について、予め所定の範囲を設定しておき、第
    2の低解像度画像データを利用した割り付けが行われた
    ときに、その割り付け倍率によって集版処理を行うと前
    記所定の範囲外の変倍率が指定される場合には、表示装
    置に対してその旨を表示する機能を更に設けたことを特
    徴とするチラシ・カタログ類の印刷システム。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のシステムにおいて、 各商品の割り付けに使用した画像が第1の低解像度画像
    データであるのか第2の低解像度画像データであるのか
    を示す情報と、第2の低解像度画像データを使用した商
    品写真について変倍率が所定の範囲外である場合に、高
    解像度画像データについて再入力が必要である旨および
    再入力時の倍率を示す情報と、をプリントアウトする機
    能を更に設けたことを特徴とするチラシ・カタログ類の
    印刷システム。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のシステムにおいて、 第2の低解像度画像データが生成された商品写真につい
    ては、第1の低解像度画像データを記憶装置内のデータ
    ベースから消去できるようにしたことを特徴とするチラ
    シ・カタログ類の印刷システム。
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