JPH06189042A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ装置の機器設定やファクシミリ
通信等に関する所定のデータを記録紙に印字出力させる
場合に、それらのデータのうちユーザーが特に必要とす
るデータが容易に判るようにする。 【構成】 記憶部３に記憶されている原稿画像データ以
外の所定のデータを、記録紙Ｋに印字出力できるように
構成されたファクシミリ装置であって、前記記録紙Ｋに
印字出力されるデータのうち、特定のデータは、他のデ
ータと視覚的に区別される形態で印字出力されるように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近時、この種のファクシミリ装置として
は、所定の記憶部（メモリ）に格納された原稿画像デー
タ以外のデータとして、例えば呼出ベルの鳴動回数、再
ダイヤルの回数や間隔、済スタンプのオン・オフ、優先
原稿濃度等の各種の機器設定項目のデータを、リストア
ップさせた状態で記録紙に印字出力できるように構成し
たものが開発され、提案されている。また、これ以外に
も、ファクシミリ通信結果の良否や、通信時刻等の諸事
項を通信管理レポートとして記録紙に印字出力できるよ
うにしたものも提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは、何れも複数の機器設定項目や通信結果等の
データを単に一覧表示させるだけであったために、例え
ば前者の機器設定項目のリストを見ても、ファクシミリ
装置の設定項目としてどのような項目があるかを理解で
きるに過ぎなかった。従来の機器設定項目リストでは、
ファクシミリ装置が現時点においてどのように機器設定
されているかまでは理解できず、不便であった。また、
後者の通信結果を示す通信管理レポートに関しても、前
記同様にただ単に通信結果等を示す多数の文字や記号が
何ら区別化されることなく羅列されただけでは、通信管
理レポートの内容を熟知しないユーザーは、その通信結
果の内容を適切に判断することができなかった。従っ
て、従来では、通信エラー等のトラブルが発生し、ファ
クシミリのメンテナンス会社へその問い合わせの電話連
絡を行った場合等において、例えばメンテナンス会社側
からエラーコードを教示してほしい旨の指示を受けて
も、そのエラーコードがどの項目に該当するのか等を容
易に理解することができず、その応答に手間取る等の不
便を生じていた。

【０００４】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、ファクシミリ装置の機器設定やファクシミリ通信等
に関する所定のデータを記録紙に印字出力させる場合
に、それらのデータのうちユーザーが特に必要とするデ
ータが容易に判るようにすることを、その目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された本発明に係るファクシミリ装置は、記憶部
に記憶されている原稿画像データ以外の所定のデータ
を、記録紙に印字出力できるように構成されたファクシ
ミリ装置であって、前記記録紙に印字出力されるデータ
のうち、特定のデータは、他のデータと視覚的に区別さ
れる形態で印字出力されるように構成されている。

【０００６】

【作用】上記構成を特徴とする本発明に係るファクシミ
リ装置においては、機器設定項目リストや通信管理レポ
ート等の所定事項のデータを記録紙に印字出力させる場
合において、それらのデータのうち特定のデータについ
ては他のデータと視覚的に区別される形態で印字出力さ
れることとなる。従って、ユーザーが特に必要とするデ
ータを他のデータと区別させることにより、そのデータ
の読みとりを容易、迅速に行わせることができることと
なる。また、機器設定項目リスト等にあっては、かかる
機器設定項目のデータのうち現時点において設定されて
いるデータを他のデータと区別化することにより、現時
点における機器設定状態を判別させることができ、新た
な付加的情報の提供も可能となる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図１は本発明に係るファクシミリ装置Ｆ
のハード構成の一例を示すブロック図である。このファ
クシミリ装置Ｆは、ＣＰＵ等で構成された信号処理部１
に対して、ファクシミリ通信制御部２、記憶部３、文字
や記号等のキャラクタデータを格納したフォントデータ
テーブル４、記録紙Ｋへのデータの印字出力を行う印字
出力部５、テンキーやファンクションキーその他の通信
操作キーを備えた操作部６、液晶表示器等で構成された
表示部７、原稿画像を読取走査するための画像読取部
８、及び現時点の日付や時刻のデータを出力し通信管理
のデータ作成等に利用されるクロックタイマー９等が相
互接続されている。ここで、ファクシミリ通信制御部２
は、画像データ通信用のモデム２ａ、このモデム２ａと
付属の電話機１０との回線Ｌに対する接続切換えを行う
回線制御部２ｂ、プロトコル信号の相互伝送を実行する
ためのトーン信号発生回路２ｃや、トーン信号検出回路
２ｄ等を備えている。

【０００８】記憶部３は、ＲＯＭやＲＡＭで構成された
システムメモリ３ａや画像メモリ３ｂ等から構成されて
いるが、このうちシステムメモリ３ａには、操作部６の
キー操作やディップスイッチ等で設定される機器設定項
目のデータや、現時点における機器設定状態のデータが
格納されるように構成されている。また、これ以外とし
ても、システムメモリ３ａには、ファクシミリ装置Ｆで
通信を実行したときの、通信時間、相手先、通信結果等
の通信管理に関するデータ等も格納されるように構成さ
れている。画像メモリ３ｂは、メモリ送信するための原
稿画像データ、又はメモリ受信した原稿画像データを格
納させるためのものであるが、本発明は原稿画像データ
以外のデータを印字出力させる場合をその技術対象とす
るものであり、この画像メモリ３ｂに格納されたメモリ
送信用等の原稿画像データを記録紙Ｋに印字出力させる
場合については本発明の目的範囲外である。

【０００９】信号処理部１は、操作部６で予め定められ
た所定のキー操作がなされたときには、そのキー操作に
応じて、機器設定項目のデータ、又は通信管理に関する
データを記憶部３のシステムメモリ３ａから読み出すと
共に、このデータに対応するキャラクタ（画像データ）
をフォントデータテーブル４から出力させ、そのデータ
を予め定められた様式に従った態様で印字出力部５によ
り記録紙Ｋに印字出力させるように制御すべく構成され
ている。但し、信号処理部１は、かかる印字出力に際
し、例えば機器設定項目のデータを印字出力するときに
は、その設定項目のうち現時点で設定されているデータ
に対応する数字や文字には網かけ模様を付し、それ以外
の文字等には網かけ模様が付さないように制御すべく構
成されている。また、通信管理に関するデータを印字出
力するときには、通信結果でエラーとなった欄に示され
たエラーコードのみに網かけ模様を付すように制御すべ
く構成されている。

【００１０】上記構成のファクシミリ装置Ｆによれば、
ファクシミリ装置Ｆの機器設定がどのような設定状況に
なっているかを知りたいときには、操作部６のキー操作
を行い、機器設定項目のデータを記録紙Ｋに印字出力さ
せればよい。図２は、このファクシミリ装置Ｆで機器設
定項目データを印字出力させたときのデータリストの一
例を示す要部正面図である。同図に示すデータリストで
は、ファクシミリ装置Ｆの機器設定項目の種類が一覧表
示されるだけではなく、現時点において設定されている
事項を示す文字や数字部分には、網かけ模様Ａが付され
ている。従って、かかる網かけ模様Ａが付されたリスト
を見れば、ユーザーは現時点におけるファクシミリ装置
Ｆの設定状態を容易に認識することができ、機器設定の
変更を行う場合等に便利となる。尚、この例では、他に
設定可能な機能も表示されているから、機能の設定を変
更する場合に便利である。

【００１１】図３は、通信管理レポートの一種としての
送信管理レポートの一例を示す正面図である。この通信
管理レポートは、操作部６のキー操作により出力させる
ことができ、またそれ以外として例えば送信エラーの発
生時や、記憶部３のメモリ容量が満杯になったとき等に
自動的に出力させることもできる。この通信管理レポー
トでは、送信相手先、通信モード、送信開始時刻、送信
時間、その他の多数の事項が一覧表示されるが、そのう
ち通信エラーが生じたときの交信結果の欄に示されたエ
ラーコード（例えば『Ｅ０３』）の文字には、網かけ模
様Ａａが付された状態となる。従って、通信エラーの原
因を知るためにユーザーがメンテナンス会社に電話連絡
を行ったときには、メンテナンス会社側がユーザーに対
し網かけ部分のコードを教示するように指示すればよ
く、通信管理レポートについて不知のユーザーであって
も、かかる指示に対しては的確な応答を行うことができ
ることとなる。

【００１２】尚、上記実施例では、通信管理レポート
（送信管理レポート）や機器設定項目リストを印字出力
させる場合について説明したが、本発明は決してこれに
限定されない。例えば、画像メモリ３ｂに原稿画像デー
タを格納させてメモリ送信予約を行っているような場合
において、そのメモリ送信予約状況に関するデータを記
録紙Ｋに印字出力させるような場合についても適用でき
るものである。

【００１３】また、上記実施例では、特定のデータに関
し、網かけ模様を付すことにより、他のデータとの区別
化を図っているが、やはり本発明はこれに限定されな
い。例えば、図４（ａ）に示すように、所定の文字等を
枠線Ａｂで囲むようにしたり、或いは図４（ｂ）に示す
ように、所定の文字等の先頭位置に『＊』印Ａｃを付す
ようにして区別化してもよい。また、これ以外にも、ア
ンダーラインやその他の識別標識（マーク）を付すこと
により、区別化を図るようにしてもよい。更に、本発明
では、図５に示すように、特定の文字の字体、太さ、サ
イズ等を他の文字と相違させることにより、区別しても
よい。要は、視覚的に区別される形態で印字出力されれ
ばよい。

【００１４】

【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係るファクシミリ装置によれば、ファクシミリ装置
の機器設定やファクシミリ通信等に関する所定のデータ
を記録紙に印字出力させた場合に、それらのデータのう
ちユーザーが特に必要とするデータを他のデータと視覚
的に区別させることができるために、データ内容を容易
に理解させることができ、便利である。特に、機器設定
状況のリストを印字出力させるような場合にあっては、
現時点におけるファクシミリ装置の機器設定状況をユー
ザーに知らせることができる等、従来では提供できなか
った情報を提供することができ、また通信管理レポート
を印字出力させるような場合には、通信エラーコードを
区別することによりエラー原因の解明等が迅速に行える
等の利点が得られ、有意義である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るファクシミリ装置のハード構成の
一例を示すブロック図。

【図２】本発明に係るファクシミリ装置で印字出力され
た機器設定項目リストの一例を示す図。

【図３】本発明に係るファクシミリ装置で印字出力され
た通信管理レポートの一例を示す図。

【図４】（ａ）、（ｂ）は本発明に係るファクシミリ装
置でデータの印字出力を行う場合の他の例を示す図。

【図５】本発明に係るファクシミリ装置でデータの印字
出力を行う場合の他の例の要部を示す図。

【符号の説明】

１ 信号処理部 ２ ファクシミリ通信制御部 ３ 記憶部 ３ａ システムメモリ ４ フォントデータテーブル ５ 印字出力部 ６ 操作部 Ｋ 記録紙 Ｌ 回線 Ｆ ファクシミリ装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記憶部に記憶されている原稿画像データ以
   外の所定のデータを、記録紙に印字出力できるように構
   成されたファクシミリ装置であって、前記記録紙に印字
   出力されるデータのうち特定のデータについては、他の
   データと視覚的に区別される形態で印字出力されるよう
   に構成されていることを特徴とするファクシミリ装置。