JP2004074693A - 画像処理装置とその記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性の低いインクまたはトナー残量検知手段を用いることにより、記録ミスによってユーザに大きな損害を与えることのない、あるいはユーザに余計な混乱を与えることのない、画像処理装置および画像処理装置における記録方法を提供する。
【解決手段】インク残量表示有無設定が有りになっており(S406,YES)、黒インクまたはカラーインクのインク残量が所定値以下になっている場合は(S407,YES)(S409,YES)、警告灯を点灯し(S412)、コピー動作を1度だけ中止する。
【選択図】 図4
【解決手段】インク残量表示有無設定が有りになっており(S406,YES)、黒インクまたはカラーインクのインク残量が所定値以下になっている場合は(S407,YES)(S409,YES)、警告灯を点灯し(S412)、コピー動作を1度だけ中止する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録部を有する画像処理装置に関し、特にその記録部のインク残量またはトナー残量が所定値以下になった場合の処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像処理装置においてインクの残量は検知できるものであり、インク残量が少なくなったら、動作中のジョブを止めるなどの動作をしていた。
【0003】
しかし、コスト削減のために、インクジェット方式でも安いインクジェット方式の記録装置では、インク残量表示の機能が信頼度の高くないもののみである場合も出てきた。特にインクの残量を計算により近似的に算出するインク残量検知手段を持つ記録部等を使用する場合は、あくまで近似計算値であるため、信頼度は低いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コストダウンのため前述のような信頼度は低いインクまたはトナー残量検知手段を有する記録部を使用した機種の場合、この信頼度の低いインク残量検知の機能を、動作中のジョブを止めることに使用するかどうかは懸念事項となる。
【0005】
一方、インク残量検知をしないことにしてしまうと、インクの量としてはあと数枚しか印字できない場合に、ユーザが分らずに大量のコピーを操作してしまったときは、かすれた画像になってしまったり、インクが全く出ないなどの正しくコピー画像が出ない状態でコピーを行ってしまうことになり、記録ミスの要因となり、コピー用紙の無駄使いとなってしまう。特に年賀状など、大量に同じ図柄を記録しなければならないときにインクジェット用ハガキなどを使用していると、もしインクがなくなってきた状況においても装置が何も警告しなければ、正しく記録されないままインクジェット用ハガキに記録ミスしてしまい、ユーザに大きな損害を与えてしまう恐れがある。
【0006】
レーザビームプリンタ等のトナーを使用する記録部を使用する機種においても同様の事情にある。
【0007】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、信頼性の低いインクまたはトナー残量検知手段を用いることにより、記録ミスによってユーザに大きな損害を与えることのない、あるいはユーザに余計な混乱を与えることのない、画像処理装置および画像処理装置における記録方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、画像処理装置を次の(1)ないし(5)のとおりに構成し、画像処理装置における記録方法を次の(6)ないし(9)のとおりに構成する。
【0009】
(1)原稿を読み取る読取部と、
外部の情報処理装置と情報をやりとりするインタフェース部と、
前記読取部および前記インタフェース部からの情報にもとづいて画像や文字を記録する記録部と、
前記記録部のインクまたはトナーの種類毎にインクまたはトナー残量を近似的に検知するインクまたはトナー残量検知手段と、
装置の状態を表示する表示部と、
装置の異常状態を表示する異常表示手段と、
インクまたはトナー残量表示の有無を設定するインクまたはトナー残量表示有無設定手段と、
指示がオンのとき前記記録部による記録の中止を指示する指示手段と、
前記インクまたはトナー残量表示有無設定手段が表示有りに設定されている場合に前記インクまたはトナー残量検知手段により検知される少なくとも1種類のインクまたはトナーのインクまたはトナー残量が所定値以下になったとき、前記表示部によりインクまたはトナー残量が少ない旨の表示をし、前記異常表示手段により異常状態を表示するとともに、前記指示手段の指示がオンであれば前記記録部による記録の少なくとも一部を中止するように制御する制御手段と、
を備えた画像処理装置。
【0010】
(2)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記記録部による記録の少なくとも一部は、前記読取部からの情報にもとづく記録である画像処理装置。
【0011】
(3)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記制御手段は、前記外部の情報処理装置からの印字要求に対しては、前記インクまたはトナー残量検知手段の検知に関わらず前記記録部による記録を行わせる画像処理装置。
【0012】
(4)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記指示手段は、インクまたはトナーの種類に関係なく、インクタンクまたはトナー容器が交換された場合にオンされインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にオフされる画像処理装置。
【0013】
(5)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記指示手段を前記インクまたはトナーの種類毎に有し、各種類のインクまたはトナーのインクタンクまたはトナー容器が交換された場合にその種類のインクまたはトナーの指示手段はオンされ、各種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にその種類のインクまたはトナーの指示手段はオフされる画像処理装置。
【0014】
(6)記録部を有する画像処理装置における記録方法であって、
インクまたはトナー残量表示有りの設定になっているか判断するステップAと、
少なくとも1種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が所定値以下になったことを検知するステップBと、
ジョブキャンセルフラグがオンになっているか判断するステップCと、
インク残量またはトナー残量が少ない旨の表示をするステップDと、
前記ステップAで有りの設定になっていると判断し、前記ステップBでインク残量またはトナー残量が所定値以下になっていることを検知し、前記ステップCでジョブキャンセルフラグがオンになっていると判断した場合に、前記ステップDによりインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示をするとともに前記記録部による記録の少なくとも一部を中止するように制御するステップEと
を備えた画像処理装置における記録方法。
【0015】
(7)前記(6)記載の画像処理装置における記録方法において、
前記記録部による記録の少なくとも一部は、前記読取部からの情報にもとづく記録である画像処理装置における記録方法。
【0016】
(8)前記(6)記載の画像処理装置における記録方法において、
前記ジョブキャンセルフラグは、インクまたはトナーの種類に関係なく、インクタンクまたはトナー容器が交換された場合にオンされインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にオフされる画像処理装置における記録方法。
【0017】
(9)前記(6)記載の画像処理装置における記録方法において、
前記ジョブキャンセルフラグを前記インクまたはトナーの種類毎に有し、各種類のインクまたはトナーのインクタンクまたはトナー容器が交換された場合にその種類のインクまたはトナーのジョブキャンセルフラグはオンされ、各種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にその種類のインクまたはトナーのジョブキャンセルフラグはオフされる画像処理装置おける記録方法。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明を画像処理装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明は,装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて方法の形で実施することもできる。実施例はインクを使用する記録部を有する例であるが、本発明はこの例に限らず、レーザビームプリンタのように、トナーを使用する記録部を有するものにおいても同様に実施することができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例1である“画像処理装置”の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置100において、CPU101は、システム制御部であり、画像処理装置100の全体を制御する。
【0020】
ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。本実施例では、ROM102に格納されている各制御プログラムは、ROM102に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。
【0021】
RAM103は、SRAM(static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した設定値や画像処理装置100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
【0022】
画像メモリ104は、DRAM(dynamic RAM)等で構成され、画像データを蓄積する。
【0023】
データ変換部105は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、キャラクタデータのCG(computer graphics)展開等、画像データの変換を行う。
【0024】
読取制御部106は、読取部107が、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取り電気的な画像データに変換した画像信号を、図示しない画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。なお、本実施例では、読取制御部106は、原稿を搬送しながら読取りを行うシート読取制御方式と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制御方式の両制御方式に対応している。
【0025】
操作表示部108は、数値入力キー,文字入力キー,ワンタッチ電話番号キー,モード設定キー,決定キー,取り消しキー等を備え、ユーザが画像送信相手先データの決定や登録値の設定データや省エネモードの設定の登録動作を行うための操作部と、各種キー,LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成され、オペレータによる各種入力操作や、画像処理装置100の動作状況,ステータス状況の表示等を行う表示部である。
【0026】
通信制御部109は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成されている。本実施例では、通信制御部109は、アナログの通信回線(PSTN)131に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行っている。
【0027】
解像度変換処理部110は、画像データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を行う。なお、解像度変換部110において、画像データの拡大縮小処理も可能である。
【0028】
符号復号化処理部111は、画像処理装置100で扱う画像データ(MH,MR,MMR,JBIG,JPEG等)を符号復号化処理したり、拡大縮小処理を行う。
【0029】
記録制御部112は、印刷される画像データに対し、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、USBホスト制御部113(後述)に出力する。また、USBホスト制御部113を制御することにより、定期的に記録部114の状態情報データを取得する役割も果たす。
【0030】
USBホスト制御部113は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、プロトコル制御を行い、CPU101が実行するUSB制御タスクからのデータをパケットに変換し、外部の情報処理端末に、USBパケット送信を行ったり、逆に、外部の情報処理端末からのUSBパケットを、データに変換してCPU101に対し送信を行ったりする。
【0031】
USBホスト制御部113は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行うための制御部である。USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことが出来る規格であり、1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することが出来る。USBホスト制御部113は、USB通信におけるホストの機能を有する。
【0032】
記録部114は、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ等からなる印刷装置であり、カラー画像データ、またはモノクロ画像データを印刷部材に印刷する。USBホスト制御部113とは、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行い、特に記録部114はファンクションの機能を有する。
【0033】
本実施例においては、記録機能のUSB通信は1対1の接続形態を用いる。
前記構成要素101〜106、108〜113は、CPU101が管理するCPUバス121を介して、相互に接続されている。
【0034】
図2は、画像処理装置100における操作表示部108の具体例を示す図である。
【0035】
操作表示部108は、テンキー部201と、ワンタッチ短縮ダイヤルキー部202と、スタート/コピーキー203と、ストップキー204と、フックキー205と、受信モード切替キー206と、読取り解像度切り替えキー207と、セットキー208と、モードキー209と、リダイヤルキー210と、短縮ダイヤル/検索キー211と、ポーズキー212と、回線使用中/メモリ蓄積中動作表示ランプ213と、警告ランプ214と、LCDディスプレイ215と、原稿フィードレバー216と、ワンタッチ短縮ダイヤルパネル217と、トーンキー218と、カメラ→カードキー219と、カード→カードキー220と、カメラ→プリントキー221と、カメラ→FAXキー222と、カード保存キー223と、転送条件設定キー224と、リカバリキー225を有する。
【0036】
テンキー部201は、電話番号,ファクシミリ番号や相手先名称等を登録したり、コピー部数やダイヤルをするときに使用するキー群である。
【0037】
ワンタッチ短縮ダイヤルキー部202は、ワンタッチ短縮ダイヤル発呼を行うときに使用するキー群である。
【0038】
スタート/コピーキー203は、ファクシミリ送信,コピーを開始するキーである。
【0039】
ストップキー204は、ファクシミリ送受信,コピーやその他のオペレーション操作を停止させるキーである。
【0040】
フックキー205は、手動送信や通話等を行うときに使用するキーである。
【0041】
受信モード切替キー206は、ファクシミリ/TELモード,マニュアル受信モード,自動受信モードなどの受信モードを切り換えるキーである。
【0042】
読取り解像度切り替えキー207は、ファクシミリ送信時,コピー時の読取解像度,記録解像度を切り換えるキーである。
【0043】
セットキー208は、情報等を登録する際に、押すことによって設定を確定するキーである。
【0044】
モードキー209は、押すことによって、装置のスタンバイ時を、コピーモード,ファックスモード,スキャナモードに切り換えるキーである。
【0045】
リダイヤルキー210は、押すことによって、最後にダイヤルした相手先へ再発呼するキーである。
【0046】
短縮ダイヤル/検索キー211は、短縮ダイヤルに登録してある相手先電話番号や、ファクシミリ番号へ発呼したり、他のグループの相手先名称や番号を検索するキーである。
【0047】
ポーズキー212は、ダイヤルするときや番号登録するときに、ポーズを挿入するキーである。
【0048】
回線使用中/メモリ蓄積中動作表示ランプ213は、回線使用時や受信文書がメモリに蓄積されているときに点灯するランプである。
【0049】
警告ランプ214は、エラー発生時やインク,トナー,記録紙なし時に点灯するランプである。点灯している間は何かしらの警告がされているので、記録動作など通常動作に制限がかかる、もしくは動作しない。
【0050】
LCDディスプレイ215は、メッセージやオペレーションプロンプト,各種情報を表示するディスプレイである。
【0051】
原稿フィードレバー216は、レバーを左にセットすると、自動原稿給紙になり、右にセットすると、手差し給紙になるレバーである。
【0052】
ワンタッチ短縮ダイヤルパネル217は、開けるとファンクションキー部にアクセスすることができるパネルである。
【0053】
トーンキー218は、パルス回線使用時に、トーン発呼をしたいときに使用するキーである。
【0054】
カメラ→カードキー219は装置に接続されているデジタルカメラ117のデータをメモリカード116に転送を行うためのキーである。
【0055】
カード→カードキー220は複数接続されているメモリカード116で、一方のメモリカードから、他方のメモリカードへデータ転送を行うためのキーである。
【0056】
カメラ→プリントキー221は接続されたデジタルカメラ17のデータを装置に転送して記録制御部112で制御をし、記録部114で記録動作を行うためのキーである。
【0057】
カメラ→FAXキー222は接続されたデジタルカメラ117のデータを通信制御部109を通してFAX通信をするためのキーである。
【0058】
カード保存キー223は接続されたメモリカード116に読取り制御部106で制御を行い読取部107で読取ったデータを保存する動作のためのキーである。
【0059】
転送条件設定キー224は画像転送のための条件を設定するためのキーである。このキーを押下することでデジタルカメラやメモリカードなどのデジタルデータを転送する際の条件を指定することができる。
【0060】
リカバリキー225は警告ランプ214が点灯している際に、エラー原因や警告原因を取り除いた後に押下することで警告ランプ214が消灯できるキーである。エラーが自動判別できない機種や、エラーをユーザに回復させたい際に使用される。
【0061】
図3は画像処理装置100のインクタンク交換の際の処理を示すフローチャートである。
【0062】
まず、ステップ301(図ではS301と表示する、以下同様)において、画像処理装置100の記録部カバー(以下カバーという)118が開いているかの判別を行う。もしカバー118が開いていなかったら、もう一度ステップ301に戻りカバー開き閉めの判別を行う。もしカバーが開いていたら、次にステップ302において記録部114のインクヘッドカートリッジをインクタンクが交換できる位置に移動させる。次にステップ303においてカバー118が閉められたかどうかの判別を行う。もしカバー118が閉められたら次にステップ304で新品インクタンクに交換されたかどうかの判別を行う。もしインクタンクが新品に交換されていなければこのフローを終了し、インクタンクが新品に交換されていたら、ステップ305でジョブキャンセルフラグ(請求項の指示手段に対応する)をONにする。
【0063】
以上のようにして、画像処理装置100においてカバーを開閉された際に新品インクタンク交換が行われたかどうかを判別し、交換していたらジョブキャンセルフラグを立たせる(ON)ことが実現できる。
【0064】
図4は印字の際にインク残量が少なくなった(所定値以下になった)場合の処理を示すフローチャートある。
【0065】
印字が始まった場合は、まずステップ401で装置(CPU)が記録部114に印字要求を行う.次にステップ402で記録部114が印字を行う。次にステップ403で1ページ終了したかどうかの判別を行う。もし1ページ印字が終了していなかったらステップ402で印字を行う。もし1ページ印字が終了していたら次にステップ404で次ページ印字するかどうかの判別を行う。もし次ページ印字を行わないならば印字処理を終了する。もしステップ404で次ページを印字する場合は次にステップ405でジョブキャンセルフラグがONかどうかの判別を行う。このジョブキャンセルフラグは図3で説明したインクタンク交換時に立たせるフラグである。
【0066】
もしジョブキャンセルフラグがONでなければステップ402へ戻り印字を続行する。もしジョブキャンセルフラグが立っている場合は次にステップ406でインク残量表示有無設定が有りかどうかの判別を行う。もしインク残量表示が無しに設定されていたら再びステップ402へ戻り記録を続ける。もしステップ406でインク残量表示有無設定が有りになっていれば、次にステップ406において黒インク残量が少ない(所定値以下)かどうかの判別を行う。もしインク残量が少ないと判別されていたら次にステップ408で操作表示部108に黒インクの残量が少なくなってきた旨を表示し次のステップ409に移行する。また黒インクが少ないと判別されなければ、ステップ409に移行する。ステップ409ではカラーインクが少ないかどうかの判別を行う。もしカラーインクが少ないと判別されたらステップ410でカラーインクが残量少ない旨を操作表示部108に表示し、ステップ411に移る。また、ステップ409でカラーインクが少ないと判別されなければステップ411に移行する。
【0067】
ステップ411ではカラー,黒どちらのインクでもインク残量が少ない表示がされているか判別を行う。もしインク残量が少ない旨が表示されていたらステップ412において警告ランプ214を点灯させる。そして次にステップ413でジョブキャンセルフラグをOFFにする。
【0068】
前述の動作により、インク残量表示有無設定を有りに設定していた際に、印字を行っている最中にインク残量が少なくなってきたら、図3で立てたジョブキャンセルフラグが立っている場合はそのジョブをページ間でキャンセルすることが実現できる。このようにすることで、インクタンク一つに対して一回ジョブキャンセルを行うことができる。そうすることで、一度インク残量が少ないことをユーザにアピールできれば、そのインクでどこまで使用するかはユーザの自己責任に任せることができ、ユーザもインクがなくなることが理解しやすい。
【0069】
なお、本実施例においてはカラーインクと黒インクの二種類のインクを使用しているが、インクの種類はこの限りではない。
【0070】
なお、ジョブキャンセルフラグをカラーとインクの各々を持たせる例は実施例2として後述する。
【0071】
次に図5のフローチャートで画像処理装置100におけるインク残量表示有無の設定処理を示す。
【0072】
まずステップ501で装置の登録メニューの中でインク残量表示有無設定の項目を選択し、インク残量表示有無設定をユーザに操作表示部108から設定してもらう。次にステップ502においてユーザによりインク残量有無表示設定の“有り”が選択されていたら、ステップ503でインク残量表示有無設定を有りに設定する。またステップ502でインク残量表示有無設定の“無し”が選択されていたら、ステップ504でインク残量表示有無設定を無しに設定する。ステップ503もしくはステップ504でインク残量表示有無設定がなされたらこのフローを終了する。
【0073】
次に図6において警告ランプの点灯時の処理を示す。
【0074】
まずステップ601においてコピースタートキーが押下されたかどうかを判別する。もし押下されていなければ次はステップ605において外部に接続されたパーソナルコンピューター(以下PC、請求項の外部情報処理装置に対応する)からの印字要求があるかどうかの判別を行う。もしPCからの印字要求が無い場合は再びステップ601に戻りコピースタートキーの検知を行う。
【0075】
ステップ601でコピースタートキーが押下されていたら、次にステップ602において警告ランプ214が点灯しているか判別を行う。もし警告ランプ214が点灯していなければ次にステップ603においてコピー動作を行いこのフローを終了する。また、ステップ602において警告ランプ214が点灯していれば、コピーが不可能であることを操作表示部108に表示し、このフローを終了する。このようにして、警告ランプ214がついた場合のコピー動作の処理を行う。
【0076】
また、PC印字の要求がある場合は、ステップ605でPC印字要求を受取って、ステップ606において装置がエラーかどうかの判別を行う。装置がエラーであれば、ステップ608においてPCプリントが出来ない通知をPCに渡してこのフローを終了する。また、ステップ606において装置のエラーがなければ、次にステップ607においてPCプリントを行いこのフローを終了する。
【0077】
このようにすることで、エラーではないが、警告ランプがつくインク残量減少の際の印字停止はコピー動作の時のみで行われる。PCで使用する場合はあまり大量の印字を仮定されていない場合があるため、本実施例ではコピー印字のみインク残量減少による警告ランプ点灯によりコピー動作を不可能としている。
【0078】
なお、本実施例では図6のように実施しているが、PCによる印字の際にも警告ランプが点灯したときに印字要求を受け取らないようにできる。この場合、コピー動作とPC動作を同様なフローで行うことで実現できる。
【0079】
次に図7のフローチャートにより警告ランプ214の消灯処理を説明する。この処理は、図4で説明したインク残量減少時に警告ランプ214が点灯した状態においての処理である。
【0080】
まずステップ701においてインク残量が少ない表示を行う。次にステップ702において警告ランプ214を点灯させる。次にステップ703においてリカバリキー225が押下されたかの判別を行う。もし押下されていなければ、再びステップ701において残量表示を行う。ステップ703においてリカバリキーが押下されたら次にステップ704においてインク残量減少以外で警告ランプ214の点灯の原因があるかの判別を行う。もしステップ704で警告ランプ214の点灯の原因があるならば、ステップ701に戻る。もしステップ704において他の原因がないならば次にステップ705において警告ランプ214を消灯してこのフローを終了する。
【0081】
以上、説明したように、本実施例によれば、インク残量表示有無設定を有りに設定されていた場合に、記録ジョブ中にインク残量がなくなってきたらコピージョブを印字しているページ間で止めることを実現できる。また、インク残量表示有無設定を無しにしていれば、現在のインク残量に関わらず記録作業ができることを実現できる。
【0082】
こうして、インク残量表示有無設定の設定のみでインクに関する動作も変更ができることでユーザには簡単な一処理のみで、それぞれの装置の状態で理解しやすい動作を持たせることができる。
【0083】
インクがなくなる可能性がある場合に一度コピー動作を止めることで、その後の紙に無駄な印字をすることがなくなる。また、インク検知の信頼性は低いため、正確なタイミングでインク残量減少を知らせることは出来ないが、インク残量減少検知で一度ジョブを止めることで、まだ印字ができるかもしれないが、その後の大量コピーをできないということをユーザに促すことができる。こうすることでユーザが大量に記録紙を無駄にしてしまうことを減らすことができる。
【0084】
逆に、インク残量検知の信頼性が低いのでインク残量の消費を印字物の状態で判断したいユーザの場合は、インク残量表示有無設定を無しにすることで、記録がインク残量減少の検知で自動的に止まることがないので、ユーザに余計な混乱を与えることがない。
【0085】
(実施例2)
実施例2である“画像処理装置”は、インク残量表示有無設定を有りに設定している場合に、コピー動作を途中でキャンセルさせるためのジョブキャンセルフラグを各インク毎に持たせる例である。
【0086】
実施例1における図4に示すフローが、図8に示すフローに変わった点、およびジョブキャンセルフラグが各インク毎に有り、図3に示すフローにおいて各インクのインクタンク交換毎にそのインクのジョブキャンセルフラグがONされる点以外は実施例1と同様なので、その説明を援用する。
【0087】
図8は印字の際にインク残量が少なくなった場合の処理を示すフローチャートである。
【0088】
まず、印字が始まった場合はまずステップ801で装置が記録部114に印字要求を行う.次にステップ802で記録部114が印字を行う。次にステップ803で1ページ終了したかどうかの判別を行う。もし1ページ印字が終了していないならステップ802で印字を行う。もし1ページ印字が終了していたら次にステップ804で次ページ印字するかどうかの判別を行う。もし次ページ印字を行わないならば印字処理を終了する。もしステップ804で次ページを印字する場合は次にステップ805でジョブキャンセルフラグがONかどうかの判別を行う。このジョブキャンセルフラグは図3で説明したインクタンク交換時に立たせるフラグである。もしジョブキャンセルフラグがONでなければステップ802で印字を続行する。もしジョブキャンセルフラグが立っている場合は次にステップ806でインク残量表示有無設定が有りかどうかの判別を行う。もしインク残量表示有無設定が無しに設定されていたら再びステップ802へ戻り記録を続ける。もしステップ806でインク残量表示有無設定が有りになっていれば、次にステップ807において黒インク残量が少ないかどうかの判別を行う。もしインク残量が少ないと判別されていたら次にステップ808で操作表示部108に黒インクの残量が少なくなってきた旨を表示し、次のステップ809において黒インク用のジョブキャンセルフラグをOFFにする。またステップ黒807でインクが少ないと判別されなければ、ステップ810に移行する。ステップ810ではカラーインクが少ないかどうかの判別を行う。もしカラーインクが少ないと判別されたらステップ811でカラーインクの残量が少ない旨を操作表示部108に表示し、次のステップ812においてカラーインク用ジョブキャンセルフラグをOFFにし、ステップ813に移行する。また、ステップ810でカラーインクが少ないと判別されなければステップ813に移行する。
【0089】
ステップ813ではカラー,黒どちらかのインクでインク残量が少ない表示がされているか判別を行う。もしインク残量が少ない旨が表示されていたらステップ814において警告ランプ214を点灯させる。また、ステップ813においてインク残量が少ない表示がなければ、このフローを終了する。
【0090】
以上説明したように本実施例によれば、インク残量表示有無設定を有りに設定していた際に、印字を行っている最中にインク残量が少なくなってきたら、そのジョブをページ間でキャンセルする手法を取る場合に、インク毎にジョブキャンセルフラグを用意することにより、インク毎にインク残量が少なくなったタイミングでコピージョブを止めることを実現できる。なお、本実施例においてはカラーインクと黒インクの二種類のインクを使用しているが、インクの種類はこの限りではない。
【0091】
【発明の効果】
以上、説明したように発明によれば、信頼性の低いインクまたはトナー残量検知手段を用いることにより、記録ミスによってユーザに大きな損害を与える、あるいはユーザに余計な混乱を与えることのない、画像処理装置を提供することができる。
【0092】
すなわち、高価な紙などを使用するユーザやインク残量またはトナー残量を機械に検知したいユーザの場合は、インクまたはトナー残量表示有無設定を有りに設定しておくことで、インクまたはトナー検知の信頼性は低いため、正確なタイミングでインクまたはトナー残量減少を知ることはできないが、インク残量減少またはトナー残量減少で一度コピー動作を止めることで、まだ印字ができるかもしれないが、大量のコピーができないということを知ることができる。こうすることでユーザが大量に記録紙を無駄にしてしまうことを減らすことができた。
【0093】
また、インクまたはトナー残量検知の信頼性が低いのでインク残量またはトナー残量の消費を目で判断するユーザの場合は、インクまたはトナー残量表示有無設定を無しに設定しておくことで、記録動作がインク残量減少またはトナー残量減少で止まることがなく、また警告も出ることがないので、ユーザに余計な混乱を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成を示すブロック図
【図2】操作表示部の具体例を示す図
【図3】インクタンク交換の際の処理を示すフローチャート
【図4】印字の際にインク残量が少なくなった場合の処理を示すフローチャート
【図5】インク残量表示有無設定の処理を示すフローチャート
【図6】警告ランプの点灯時の処理を示すフローチャート
【図7】警告ランプの消灯処理を示すフローチャート
【図8】実施例2において印字の際にインク残量が少なくなった場合の処理を示すフローチャート
【符号の説明】
100 画像処理装置
101 CPU
107 読取部
108 操作表示部
113 USBホスト制御部
114 記録部
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録部を有する画像処理装置に関し、特にその記録部のインク残量またはトナー残量が所定値以下になった場合の処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像処理装置においてインクの残量は検知できるものであり、インク残量が少なくなったら、動作中のジョブを止めるなどの動作をしていた。
【0003】
しかし、コスト削減のために、インクジェット方式でも安いインクジェット方式の記録装置では、インク残量表示の機能が信頼度の高くないもののみである場合も出てきた。特にインクの残量を計算により近似的に算出するインク残量検知手段を持つ記録部等を使用する場合は、あくまで近似計算値であるため、信頼度は低いものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コストダウンのため前述のような信頼度は低いインクまたはトナー残量検知手段を有する記録部を使用した機種の場合、この信頼度の低いインク残量検知の機能を、動作中のジョブを止めることに使用するかどうかは懸念事項となる。
【0005】
一方、インク残量検知をしないことにしてしまうと、インクの量としてはあと数枚しか印字できない場合に、ユーザが分らずに大量のコピーを操作してしまったときは、かすれた画像になってしまったり、インクが全く出ないなどの正しくコピー画像が出ない状態でコピーを行ってしまうことになり、記録ミスの要因となり、コピー用紙の無駄使いとなってしまう。特に年賀状など、大量に同じ図柄を記録しなければならないときにインクジェット用ハガキなどを使用していると、もしインクがなくなってきた状況においても装置が何も警告しなければ、正しく記録されないままインクジェット用ハガキに記録ミスしてしまい、ユーザに大きな損害を与えてしまう恐れがある。
【0006】
レーザビームプリンタ等のトナーを使用する記録部を使用する機種においても同様の事情にある。
【0007】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、信頼性の低いインクまたはトナー残量検知手段を用いることにより、記録ミスによってユーザに大きな損害を与えることのない、あるいはユーザに余計な混乱を与えることのない、画像処理装置および画像処理装置における記録方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、画像処理装置を次の(1)ないし(5)のとおりに構成し、画像処理装置における記録方法を次の(6)ないし(9)のとおりに構成する。
【0009】
(1)原稿を読み取る読取部と、
外部の情報処理装置と情報をやりとりするインタフェース部と、
前記読取部および前記インタフェース部からの情報にもとづいて画像や文字を記録する記録部と、
前記記録部のインクまたはトナーの種類毎にインクまたはトナー残量を近似的に検知するインクまたはトナー残量検知手段と、
装置の状態を表示する表示部と、
装置の異常状態を表示する異常表示手段と、
インクまたはトナー残量表示の有無を設定するインクまたはトナー残量表示有無設定手段と、
指示がオンのとき前記記録部による記録の中止を指示する指示手段と、
前記インクまたはトナー残量表示有無設定手段が表示有りに設定されている場合に前記インクまたはトナー残量検知手段により検知される少なくとも1種類のインクまたはトナーのインクまたはトナー残量が所定値以下になったとき、前記表示部によりインクまたはトナー残量が少ない旨の表示をし、前記異常表示手段により異常状態を表示するとともに、前記指示手段の指示がオンであれば前記記録部による記録の少なくとも一部を中止するように制御する制御手段と、
を備えた画像処理装置。
【0010】
(2)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記記録部による記録の少なくとも一部は、前記読取部からの情報にもとづく記録である画像処理装置。
【0011】
(3)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記制御手段は、前記外部の情報処理装置からの印字要求に対しては、前記インクまたはトナー残量検知手段の検知に関わらず前記記録部による記録を行わせる画像処理装置。
【0012】
(4)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記指示手段は、インクまたはトナーの種類に関係なく、インクタンクまたはトナー容器が交換された場合にオンされインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にオフされる画像処理装置。
【0013】
(5)前記(1)記載の画像処理装置において、
前記指示手段を前記インクまたはトナーの種類毎に有し、各種類のインクまたはトナーのインクタンクまたはトナー容器が交換された場合にその種類のインクまたはトナーの指示手段はオンされ、各種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にその種類のインクまたはトナーの指示手段はオフされる画像処理装置。
【0014】
(6)記録部を有する画像処理装置における記録方法であって、
インクまたはトナー残量表示有りの設定になっているか判断するステップAと、
少なくとも1種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が所定値以下になったことを検知するステップBと、
ジョブキャンセルフラグがオンになっているか判断するステップCと、
インク残量またはトナー残量が少ない旨の表示をするステップDと、
前記ステップAで有りの設定になっていると判断し、前記ステップBでインク残量またはトナー残量が所定値以下になっていることを検知し、前記ステップCでジョブキャンセルフラグがオンになっていると判断した場合に、前記ステップDによりインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示をするとともに前記記録部による記録の少なくとも一部を中止するように制御するステップEと
を備えた画像処理装置における記録方法。
【0015】
(7)前記(6)記載の画像処理装置における記録方法において、
前記記録部による記録の少なくとも一部は、前記読取部からの情報にもとづく記録である画像処理装置における記録方法。
【0016】
(8)前記(6)記載の画像処理装置における記録方法において、
前記ジョブキャンセルフラグは、インクまたはトナーの種類に関係なく、インクタンクまたはトナー容器が交換された場合にオンされインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にオフされる画像処理装置における記録方法。
【0017】
(9)前記(6)記載の画像処理装置における記録方法において、
前記ジョブキャンセルフラグを前記インクまたはトナーの種類毎に有し、各種類のインクまたはトナーのインクタンクまたはトナー容器が交換された場合にその種類のインクまたはトナーのジョブキャンセルフラグはオンされ、各種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にその種類のインクまたはトナーのジョブキャンセルフラグはオフされる画像処理装置おける記録方法。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明を画像処理装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明は,装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて方法の形で実施することもできる。実施例はインクを使用する記録部を有する例であるが、本発明はこの例に限らず、レーザビームプリンタのように、トナーを使用する記録部を有するものにおいても同様に実施することができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例1である“画像処理装置”の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置100において、CPU101は、システム制御部であり、画像処理装置100の全体を制御する。
【0020】
ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。本実施例では、ROM102に格納されている各制御プログラムは、ROM102に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。
【0021】
RAM103は、SRAM(static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した設定値や画像処理装置100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
【0022】
画像メモリ104は、DRAM(dynamic RAM)等で構成され、画像データを蓄積する。
【0023】
データ変換部105は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、キャラクタデータのCG(computer graphics)展開等、画像データの変換を行う。
【0024】
読取制御部106は、読取部107が、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取り電気的な画像データに変換した画像信号を、図示しない画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。なお、本実施例では、読取制御部106は、原稿を搬送しながら読取りを行うシート読取制御方式と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制御方式の両制御方式に対応している。
【0025】
操作表示部108は、数値入力キー,文字入力キー,ワンタッチ電話番号キー,モード設定キー,決定キー,取り消しキー等を備え、ユーザが画像送信相手先データの決定や登録値の設定データや省エネモードの設定の登録動作を行うための操作部と、各種キー,LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成され、オペレータによる各種入力操作や、画像処理装置100の動作状況,ステータス状況の表示等を行う表示部である。
【0026】
通信制御部109は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成されている。本実施例では、通信制御部109は、アナログの通信回線(PSTN)131に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行っている。
【0027】
解像度変換処理部110は、画像データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を行う。なお、解像度変換部110において、画像データの拡大縮小処理も可能である。
【0028】
符号復号化処理部111は、画像処理装置100で扱う画像データ(MH,MR,MMR,JBIG,JPEG等)を符号復号化処理したり、拡大縮小処理を行う。
【0029】
記録制御部112は、印刷される画像データに対し、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、USBホスト制御部113(後述)に出力する。また、USBホスト制御部113を制御することにより、定期的に記録部114の状態情報データを取得する役割も果たす。
【0030】
USBホスト制御部113は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、プロトコル制御を行い、CPU101が実行するUSB制御タスクからのデータをパケットに変換し、外部の情報処理端末に、USBパケット送信を行ったり、逆に、外部の情報処理端末からのUSBパケットを、データに変換してCPU101に対し送信を行ったりする。
【0031】
USBホスト制御部113は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行うための制御部である。USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことが出来る規格であり、1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することが出来る。USBホスト制御部113は、USB通信におけるホストの機能を有する。
【0032】
記録部114は、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ等からなる印刷装置であり、カラー画像データ、またはモノクロ画像データを印刷部材に印刷する。USBホスト制御部113とは、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行い、特に記録部114はファンクションの機能を有する。
【0033】
本実施例においては、記録機能のUSB通信は1対1の接続形態を用いる。
前記構成要素101〜106、108〜113は、CPU101が管理するCPUバス121を介して、相互に接続されている。
【0034】
図2は、画像処理装置100における操作表示部108の具体例を示す図である。
【0035】
操作表示部108は、テンキー部201と、ワンタッチ短縮ダイヤルキー部202と、スタート/コピーキー203と、ストップキー204と、フックキー205と、受信モード切替キー206と、読取り解像度切り替えキー207と、セットキー208と、モードキー209と、リダイヤルキー210と、短縮ダイヤル/検索キー211と、ポーズキー212と、回線使用中/メモリ蓄積中動作表示ランプ213と、警告ランプ214と、LCDディスプレイ215と、原稿フィードレバー216と、ワンタッチ短縮ダイヤルパネル217と、トーンキー218と、カメラ→カードキー219と、カード→カードキー220と、カメラ→プリントキー221と、カメラ→FAXキー222と、カード保存キー223と、転送条件設定キー224と、リカバリキー225を有する。
【0036】
テンキー部201は、電話番号,ファクシミリ番号や相手先名称等を登録したり、コピー部数やダイヤルをするときに使用するキー群である。
【0037】
ワンタッチ短縮ダイヤルキー部202は、ワンタッチ短縮ダイヤル発呼を行うときに使用するキー群である。
【0038】
スタート/コピーキー203は、ファクシミリ送信,コピーを開始するキーである。
【0039】
ストップキー204は、ファクシミリ送受信,コピーやその他のオペレーション操作を停止させるキーである。
【0040】
フックキー205は、手動送信や通話等を行うときに使用するキーである。
【0041】
受信モード切替キー206は、ファクシミリ/TELモード,マニュアル受信モード,自動受信モードなどの受信モードを切り換えるキーである。
【0042】
読取り解像度切り替えキー207は、ファクシミリ送信時,コピー時の読取解像度,記録解像度を切り換えるキーである。
【0043】
セットキー208は、情報等を登録する際に、押すことによって設定を確定するキーである。
【0044】
モードキー209は、押すことによって、装置のスタンバイ時を、コピーモード,ファックスモード,スキャナモードに切り換えるキーである。
【0045】
リダイヤルキー210は、押すことによって、最後にダイヤルした相手先へ再発呼するキーである。
【0046】
短縮ダイヤル/検索キー211は、短縮ダイヤルに登録してある相手先電話番号や、ファクシミリ番号へ発呼したり、他のグループの相手先名称や番号を検索するキーである。
【0047】
ポーズキー212は、ダイヤルするときや番号登録するときに、ポーズを挿入するキーである。
【0048】
回線使用中/メモリ蓄積中動作表示ランプ213は、回線使用時や受信文書がメモリに蓄積されているときに点灯するランプである。
【0049】
警告ランプ214は、エラー発生時やインク,トナー,記録紙なし時に点灯するランプである。点灯している間は何かしらの警告がされているので、記録動作など通常動作に制限がかかる、もしくは動作しない。
【0050】
LCDディスプレイ215は、メッセージやオペレーションプロンプト,各種情報を表示するディスプレイである。
【0051】
原稿フィードレバー216は、レバーを左にセットすると、自動原稿給紙になり、右にセットすると、手差し給紙になるレバーである。
【0052】
ワンタッチ短縮ダイヤルパネル217は、開けるとファンクションキー部にアクセスすることができるパネルである。
【0053】
トーンキー218は、パルス回線使用時に、トーン発呼をしたいときに使用するキーである。
【0054】
カメラ→カードキー219は装置に接続されているデジタルカメラ117のデータをメモリカード116に転送を行うためのキーである。
【0055】
カード→カードキー220は複数接続されているメモリカード116で、一方のメモリカードから、他方のメモリカードへデータ転送を行うためのキーである。
【0056】
カメラ→プリントキー221は接続されたデジタルカメラ17のデータを装置に転送して記録制御部112で制御をし、記録部114で記録動作を行うためのキーである。
【0057】
カメラ→FAXキー222は接続されたデジタルカメラ117のデータを通信制御部109を通してFAX通信をするためのキーである。
【0058】
カード保存キー223は接続されたメモリカード116に読取り制御部106で制御を行い読取部107で読取ったデータを保存する動作のためのキーである。
【0059】
転送条件設定キー224は画像転送のための条件を設定するためのキーである。このキーを押下することでデジタルカメラやメモリカードなどのデジタルデータを転送する際の条件を指定することができる。
【0060】
リカバリキー225は警告ランプ214が点灯している際に、エラー原因や警告原因を取り除いた後に押下することで警告ランプ214が消灯できるキーである。エラーが自動判別できない機種や、エラーをユーザに回復させたい際に使用される。
【0061】
図3は画像処理装置100のインクタンク交換の際の処理を示すフローチャートである。
【0062】
まず、ステップ301(図ではS301と表示する、以下同様)において、画像処理装置100の記録部カバー(以下カバーという)118が開いているかの判別を行う。もしカバー118が開いていなかったら、もう一度ステップ301に戻りカバー開き閉めの判別を行う。もしカバーが開いていたら、次にステップ302において記録部114のインクヘッドカートリッジをインクタンクが交換できる位置に移動させる。次にステップ303においてカバー118が閉められたかどうかの判別を行う。もしカバー118が閉められたら次にステップ304で新品インクタンクに交換されたかどうかの判別を行う。もしインクタンクが新品に交換されていなければこのフローを終了し、インクタンクが新品に交換されていたら、ステップ305でジョブキャンセルフラグ(請求項の指示手段に対応する)をONにする。
【0063】
以上のようにして、画像処理装置100においてカバーを開閉された際に新品インクタンク交換が行われたかどうかを判別し、交換していたらジョブキャンセルフラグを立たせる(ON)ことが実現できる。
【0064】
図4は印字の際にインク残量が少なくなった(所定値以下になった)場合の処理を示すフローチャートある。
【0065】
印字が始まった場合は、まずステップ401で装置(CPU)が記録部114に印字要求を行う.次にステップ402で記録部114が印字を行う。次にステップ403で1ページ終了したかどうかの判別を行う。もし1ページ印字が終了していなかったらステップ402で印字を行う。もし1ページ印字が終了していたら次にステップ404で次ページ印字するかどうかの判別を行う。もし次ページ印字を行わないならば印字処理を終了する。もしステップ404で次ページを印字する場合は次にステップ405でジョブキャンセルフラグがONかどうかの判別を行う。このジョブキャンセルフラグは図3で説明したインクタンク交換時に立たせるフラグである。
【0066】
もしジョブキャンセルフラグがONでなければステップ402へ戻り印字を続行する。もしジョブキャンセルフラグが立っている場合は次にステップ406でインク残量表示有無設定が有りかどうかの判別を行う。もしインク残量表示が無しに設定されていたら再びステップ402へ戻り記録を続ける。もしステップ406でインク残量表示有無設定が有りになっていれば、次にステップ406において黒インク残量が少ない(所定値以下)かどうかの判別を行う。もしインク残量が少ないと判別されていたら次にステップ408で操作表示部108に黒インクの残量が少なくなってきた旨を表示し次のステップ409に移行する。また黒インクが少ないと判別されなければ、ステップ409に移行する。ステップ409ではカラーインクが少ないかどうかの判別を行う。もしカラーインクが少ないと判別されたらステップ410でカラーインクが残量少ない旨を操作表示部108に表示し、ステップ411に移る。また、ステップ409でカラーインクが少ないと判別されなければステップ411に移行する。
【0067】
ステップ411ではカラー,黒どちらのインクでもインク残量が少ない表示がされているか判別を行う。もしインク残量が少ない旨が表示されていたらステップ412において警告ランプ214を点灯させる。そして次にステップ413でジョブキャンセルフラグをOFFにする。
【0068】
前述の動作により、インク残量表示有無設定を有りに設定していた際に、印字を行っている最中にインク残量が少なくなってきたら、図3で立てたジョブキャンセルフラグが立っている場合はそのジョブをページ間でキャンセルすることが実現できる。このようにすることで、インクタンク一つに対して一回ジョブキャンセルを行うことができる。そうすることで、一度インク残量が少ないことをユーザにアピールできれば、そのインクでどこまで使用するかはユーザの自己責任に任せることができ、ユーザもインクがなくなることが理解しやすい。
【0069】
なお、本実施例においてはカラーインクと黒インクの二種類のインクを使用しているが、インクの種類はこの限りではない。
【0070】
なお、ジョブキャンセルフラグをカラーとインクの各々を持たせる例は実施例2として後述する。
【0071】
次に図5のフローチャートで画像処理装置100におけるインク残量表示有無の設定処理を示す。
【0072】
まずステップ501で装置の登録メニューの中でインク残量表示有無設定の項目を選択し、インク残量表示有無設定をユーザに操作表示部108から設定してもらう。次にステップ502においてユーザによりインク残量有無表示設定の“有り”が選択されていたら、ステップ503でインク残量表示有無設定を有りに設定する。またステップ502でインク残量表示有無設定の“無し”が選択されていたら、ステップ504でインク残量表示有無設定を無しに設定する。ステップ503もしくはステップ504でインク残量表示有無設定がなされたらこのフローを終了する。
【0073】
次に図6において警告ランプの点灯時の処理を示す。
【0074】
まずステップ601においてコピースタートキーが押下されたかどうかを判別する。もし押下されていなければ次はステップ605において外部に接続されたパーソナルコンピューター(以下PC、請求項の外部情報処理装置に対応する)からの印字要求があるかどうかの判別を行う。もしPCからの印字要求が無い場合は再びステップ601に戻りコピースタートキーの検知を行う。
【0075】
ステップ601でコピースタートキーが押下されていたら、次にステップ602において警告ランプ214が点灯しているか判別を行う。もし警告ランプ214が点灯していなければ次にステップ603においてコピー動作を行いこのフローを終了する。また、ステップ602において警告ランプ214が点灯していれば、コピーが不可能であることを操作表示部108に表示し、このフローを終了する。このようにして、警告ランプ214がついた場合のコピー動作の処理を行う。
【0076】
また、PC印字の要求がある場合は、ステップ605でPC印字要求を受取って、ステップ606において装置がエラーかどうかの判別を行う。装置がエラーであれば、ステップ608においてPCプリントが出来ない通知をPCに渡してこのフローを終了する。また、ステップ606において装置のエラーがなければ、次にステップ607においてPCプリントを行いこのフローを終了する。
【0077】
このようにすることで、エラーではないが、警告ランプがつくインク残量減少の際の印字停止はコピー動作の時のみで行われる。PCで使用する場合はあまり大量の印字を仮定されていない場合があるため、本実施例ではコピー印字のみインク残量減少による警告ランプ点灯によりコピー動作を不可能としている。
【0078】
なお、本実施例では図6のように実施しているが、PCによる印字の際にも警告ランプが点灯したときに印字要求を受け取らないようにできる。この場合、コピー動作とPC動作を同様なフローで行うことで実現できる。
【0079】
次に図7のフローチャートにより警告ランプ214の消灯処理を説明する。この処理は、図4で説明したインク残量減少時に警告ランプ214が点灯した状態においての処理である。
【0080】
まずステップ701においてインク残量が少ない表示を行う。次にステップ702において警告ランプ214を点灯させる。次にステップ703においてリカバリキー225が押下されたかの判別を行う。もし押下されていなければ、再びステップ701において残量表示を行う。ステップ703においてリカバリキーが押下されたら次にステップ704においてインク残量減少以外で警告ランプ214の点灯の原因があるかの判別を行う。もしステップ704で警告ランプ214の点灯の原因があるならば、ステップ701に戻る。もしステップ704において他の原因がないならば次にステップ705において警告ランプ214を消灯してこのフローを終了する。
【0081】
以上、説明したように、本実施例によれば、インク残量表示有無設定を有りに設定されていた場合に、記録ジョブ中にインク残量がなくなってきたらコピージョブを印字しているページ間で止めることを実現できる。また、インク残量表示有無設定を無しにしていれば、現在のインク残量に関わらず記録作業ができることを実現できる。
【0082】
こうして、インク残量表示有無設定の設定のみでインクに関する動作も変更ができることでユーザには簡単な一処理のみで、それぞれの装置の状態で理解しやすい動作を持たせることができる。
【0083】
インクがなくなる可能性がある場合に一度コピー動作を止めることで、その後の紙に無駄な印字をすることがなくなる。また、インク検知の信頼性は低いため、正確なタイミングでインク残量減少を知らせることは出来ないが、インク残量減少検知で一度ジョブを止めることで、まだ印字ができるかもしれないが、その後の大量コピーをできないということをユーザに促すことができる。こうすることでユーザが大量に記録紙を無駄にしてしまうことを減らすことができる。
【0084】
逆に、インク残量検知の信頼性が低いのでインク残量の消費を印字物の状態で判断したいユーザの場合は、インク残量表示有無設定を無しにすることで、記録がインク残量減少の検知で自動的に止まることがないので、ユーザに余計な混乱を与えることがない。
【0085】
(実施例2)
実施例2である“画像処理装置”は、インク残量表示有無設定を有りに設定している場合に、コピー動作を途中でキャンセルさせるためのジョブキャンセルフラグを各インク毎に持たせる例である。
【0086】
実施例1における図4に示すフローが、図8に示すフローに変わった点、およびジョブキャンセルフラグが各インク毎に有り、図3に示すフローにおいて各インクのインクタンク交換毎にそのインクのジョブキャンセルフラグがONされる点以外は実施例1と同様なので、その説明を援用する。
【0087】
図8は印字の際にインク残量が少なくなった場合の処理を示すフローチャートである。
【0088】
まず、印字が始まった場合はまずステップ801で装置が記録部114に印字要求を行う.次にステップ802で記録部114が印字を行う。次にステップ803で1ページ終了したかどうかの判別を行う。もし1ページ印字が終了していないならステップ802で印字を行う。もし1ページ印字が終了していたら次にステップ804で次ページ印字するかどうかの判別を行う。もし次ページ印字を行わないならば印字処理を終了する。もしステップ804で次ページを印字する場合は次にステップ805でジョブキャンセルフラグがONかどうかの判別を行う。このジョブキャンセルフラグは図3で説明したインクタンク交換時に立たせるフラグである。もしジョブキャンセルフラグがONでなければステップ802で印字を続行する。もしジョブキャンセルフラグが立っている場合は次にステップ806でインク残量表示有無設定が有りかどうかの判別を行う。もしインク残量表示有無設定が無しに設定されていたら再びステップ802へ戻り記録を続ける。もしステップ806でインク残量表示有無設定が有りになっていれば、次にステップ807において黒インク残量が少ないかどうかの判別を行う。もしインク残量が少ないと判別されていたら次にステップ808で操作表示部108に黒インクの残量が少なくなってきた旨を表示し、次のステップ809において黒インク用のジョブキャンセルフラグをOFFにする。またステップ黒807でインクが少ないと判別されなければ、ステップ810に移行する。ステップ810ではカラーインクが少ないかどうかの判別を行う。もしカラーインクが少ないと判別されたらステップ811でカラーインクの残量が少ない旨を操作表示部108に表示し、次のステップ812においてカラーインク用ジョブキャンセルフラグをOFFにし、ステップ813に移行する。また、ステップ810でカラーインクが少ないと判別されなければステップ813に移行する。
【0089】
ステップ813ではカラー,黒どちらかのインクでインク残量が少ない表示がされているか判別を行う。もしインク残量が少ない旨が表示されていたらステップ814において警告ランプ214を点灯させる。また、ステップ813においてインク残量が少ない表示がなければ、このフローを終了する。
【0090】
以上説明したように本実施例によれば、インク残量表示有無設定を有りに設定していた際に、印字を行っている最中にインク残量が少なくなってきたら、そのジョブをページ間でキャンセルする手法を取る場合に、インク毎にジョブキャンセルフラグを用意することにより、インク毎にインク残量が少なくなったタイミングでコピージョブを止めることを実現できる。なお、本実施例においてはカラーインクと黒インクの二種類のインクを使用しているが、インクの種類はこの限りではない。
【0091】
【発明の効果】
以上、説明したように発明によれば、信頼性の低いインクまたはトナー残量検知手段を用いることにより、記録ミスによってユーザに大きな損害を与える、あるいはユーザに余計な混乱を与えることのない、画像処理装置を提供することができる。
【0092】
すなわち、高価な紙などを使用するユーザやインク残量またはトナー残量を機械に検知したいユーザの場合は、インクまたはトナー残量表示有無設定を有りに設定しておくことで、インクまたはトナー検知の信頼性は低いため、正確なタイミングでインクまたはトナー残量減少を知ることはできないが、インク残量減少またはトナー残量減少で一度コピー動作を止めることで、まだ印字ができるかもしれないが、大量のコピーができないということを知ることができる。こうすることでユーザが大量に記録紙を無駄にしてしまうことを減らすことができた。
【0093】
また、インクまたはトナー残量検知の信頼性が低いのでインク残量またはトナー残量の消費を目で判断するユーザの場合は、インクまたはトナー残量表示有無設定を無しに設定しておくことで、記録動作がインク残量減少またはトナー残量減少で止まることがなく、また警告も出ることがないので、ユーザに余計な混乱を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成を示すブロック図
【図2】操作表示部の具体例を示す図
【図3】インクタンク交換の際の処理を示すフローチャート
【図4】印字の際にインク残量が少なくなった場合の処理を示すフローチャート
【図5】インク残量表示有無設定の処理を示すフローチャート
【図6】警告ランプの点灯時の処理を示すフローチャート
【図7】警告ランプの消灯処理を示すフローチャート
【図8】実施例2において印字の際にインク残量が少なくなった場合の処理を示すフローチャート
【符号の説明】
100 画像処理装置
101 CPU
107 読取部
108 操作表示部
113 USBホスト制御部
114 記録部
Claims (9)
- 原稿を読み取る読取部と、
外部の情報処理装置と情報をやりとりするインタフェース部と、
前記読取部および前記インタフェース部からの情報にもとづいて画像や文字を記録する記録部と、
前記記録部のインクまたはトナーの種類毎にインク残量またはトナー残量を近似的に検知するインクまたはトナー残量検知手段と、
装置の状態を表示する表示部と、
装置の異常状態を表示する異常表示手段と、
インクまたはトナー残量表示の有無を設定するインクまたはトナー残量表示有無設定手段と、
指示がオンのとき前記記録部による記録の中止を指示する指示手段と、
前記インクまたはトナー残量表示有無設定手段が表示有りに設定されている場合に前記インクまたはトナー残量検知手段により検知される少なくとも1種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が所定値以下になったとき、前記表示部によりインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示をし、前記異常表示手段により異常状態を表示するとともに、前記指示手段の指示がオンであれば前記記録部による記録の少なくとも一部を中止するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記記録部による記録の少なくとも一部は、前記読取部からの情報にもとづく記録であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記制御手段は、前記外部の情報処理装置からの印字要求に対しては、前記インクまたはトナー残量検知手段の検知に関わらず前記記録部による記録を行わせることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記指示手段は、インクまたはトナーの種類に関係なく、インクタンクまたはトナー容器が交換された場合にオンされインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にオフされることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置において、
前記指示手段を前記インクまたはトナーの種類毎に有し、各種類のインクまたはトナーのインクタンクまたはトナー容器が交換された場合にその種類のインクまたはトナーの指示手段はオンされ、各種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にその種類のインクまたはトナーの指示手段はオフされることを特徴とする画像処理装置。 - 記録部を有する画像処理装置における記録方法であって、
インクまたはトナー残量表示有りの設定になっているか判断するステップAと、
少なくとも1種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が所定値以下になったことを検知するステップBと、
ジョブキャンセルフラグがオンになっているか判断するステップCと、
インク残量またはトナー残量が少ない旨の表示をするステップDと、
前記ステップAで有りの設定になっていると判断し、前記ステップBでインク残量またはトナー残量が所定値以下になっていることを検知し、前記ステップCでジョブキャンセルフラグがオンになっていると判断した場合に、前記ステップDによりインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示をするとともに前記記録部による記録の少なくとも一部を中止するように制御するステップEと
を備えたことを特徴とする画像処理装置における記録方法。 - 請求項6記載の画像処理装置における記録方法において、
前記記録部による記録の少なくとも一部は、前記読取部からの情報にもとづく記録であることを特徴とする画像処理装置における記録方法。 - 請求項6記載の画像処理装置における記録方法において、
前記ジョブキャンセルフラグは、インクまたはトナーの種類に関係なく、インクタンクまたはトナー容器が交換された場合にオンされインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にオフされることを特徴とする画像処理装置における記録方法。 - 請求項6記載の画像処理装置における記録方法において、
前記ジョブキャンセルフラグを前記インクまたはトナーの種類毎に有し、各種類のインクまたはトナーのインクタンクまたはトナー容器が交換された場合にその種類のインクまたはトナーのジョブキャンセルフラグはオンされ、各種類のインクまたはトナーのインク残量またはトナー残量が少ない旨の表示がされた場合にその種類のインクまたはトナーのジョブキャンセルフラグはオフされることを特徴とする画像処理装置おける記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002240731A JP2004074693A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 画像処理装置とその記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002240731A JP2004074693A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 画像処理装置とその記録方法 |
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ID=32023440
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JP2002240731A Withdrawn JP2004074693A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 画像処理装置とその記録方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100462865C (zh) * | 2004-03-24 | 2009-02-18 | 京瓷美达株式会社 | 图像形成装置及在记录剂不足时发出警告的方法 |
JP2012138747A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Brother Ind Ltd | 読取装置 |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240731A patent/JP2004074693A/ja not_active Withdrawn
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