JPH06188716A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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Publication number
JPH06188716A
JPH06188716A JP43A JP35662392A JPH06188716A JP H06188716 A JPH06188716 A JP H06188716A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35662392 A JP35662392 A JP 35662392A JP H06188716 A JPH06188716 A JP H06188716A
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transistor
circuit
differential
signal
output
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Application number
JP43A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ishii
敏彦 石井
Takahiro Yashita
孝博 矢下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速ECL回路210からIIL回路230
への伝達信号の変換を行うインターフェイス回路120
aにおいて、集積回路のバイアスをオフした時に無効電
流が発生しないようにするとともに、回路を構成する抵
抗等のバラツキに関係なく応答速度の安定化及び低消費
電力化を実現する。 【構成】 上記インターフェイス回路120aを、上記
ECL回路210の差動出力に基づく差動信号を受ける
差動増幅器121を含む回路構成とし、該差動増幅器1
21を構成するトランジスタの一方Q10のコレクタ電
流に基づく信号を後段のIIL回路230に出力するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体集積回路に関
し、特に高速ECL(Emitter Coupled Logic)回路から
IIL(Integrated Injection Logic)回路への信号の
変換を行うインターフェイス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の半導体集積回路を説明する
ための回路図であり、図において、200は従来の半導
体集積回路で、一つの信号対をなす差動入力DIを受
け、これに応じた1つの信号対をなす差動出力を出力す
るECL回路210と、上記差動出力に対応する単一の
信号を入力とする、IILゲートG1からなるIIL回
路230と、上記両論理回路210,230間に接続さ
れ、上記差動出力を単一の信号に変換するインターフェ
イス回路220とから構成されている。
【0003】またQ1,Q2及びR1,R2はそれぞれ
上記ECL回路210を構成するNPNトランジスタ及
び抵抗であり、該トランジスタQ1及びQ2のコレクタ
は上記抵抗R1,R2を介して電源Vccに接続され、ま
たこれらのトランジスタの共通エミッタと接地との間に
は、該両トランジスタQ1,Q2にバイアス電流I1を
供給する定電流源Sが接続されおり、それぞれのベース
には上記差動入力DIが入力されるようになっている。
【0004】またQ3〜Q7は上記インターフェイス回
路220を構成するNPNトランジスタで、上記トラン
ジスタQ3及びQ4はそのコレクタが電源Vccに接続さ
れ、ベースがそれぞれ上記各NPNトランジスタQ1,
Q2のコレクタに接続されている。上記トランジスタQ
5,Q6はエミッタが接地に、コレクタがそれぞれ抵抗
R3,R4を介して上記トランジスタQ3,Q4のコレ
クタに接続され、ベースが上記トランジスタQ5のコレ
クタに共通接続されている。また上記トランジスタQ7
はベースが上記トランジスタQ6のコレクタに接続さ
れ、エミッタが接地されている。そしてこのトランジス
タQ7のコレクタが上記単一の信号の出力端子となって
おり、上記IIL回路230の入力に接続されている。
なおここでは上記抵抗R1とR2の抵抗値を等しくし、
かつ上記抵抗R3とR4の抵抗値を等しくしている。
【0005】次に動作について説明する。このような構
成の半導体集積回路200では、差動入力DIが上記E
CL回路210のトランジスタQ1,Q2のベースに入
力されると、該これらのトランジスタのコレクタには、
上記差動入力DIに応じた差動出力が出力され、この差
動出力が上記インターフェイス回路220のトランジス
タQ3,Q4のベースに入力される。
【0006】ここで上記トランジスタQ1のベース電圧
がトランジスタQ2のベース電圧より高い時、定電流I
1 はトランジスタQ1を通って流れることとなり、トラ
ンジスタQ4のベース電圧は電源電位VCCより所定電圧
(抵抗R1 の抵抗値×定電流I1 )分だけ下がった電位
となる。一方、トランジスタQ3のベースは抵抗R2を
通して電源電位VCCとなる。この時、カレントミラー回
路を構成するトランジスタQ5,Q6に流れる電流I2
,I2 ′は、上記抵抗R1とR2の抵抗値が等しく、
かつ抵抗R3とR4の抵抗値が等しいので、トランジス
タQ4を通してトランジスタQ7のベースとトランジス
タQ6のコレクタとの接続ノードNに流れ込む電流I3
より大きくなり、これによりトランジスタQ7はオフと
なり、IILゲートG1の出力はLレベルとなる。
【0007】逆に、上記トランジスタQ1のベース電圧
がトランジスタQ2のベース電圧より低い時には、上記
接続ノードNに流れ込む電流I3 が接続ノードNから流
れ出す電流I2 ′より大きくなり、トランジスタQ7が
オンして、IILゲートG1の出力はHレベルとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体集積回路
ではインターフェイス回路を以上のように構成している
ので、上記定電流源Sがオフすると、上記インターフェ
イス回路前段のECL回路210へのバイアス電流I1
の供給が停止してECL回路における電源Vcc側から接
地側に到る電流経路が遮断されることとなり、電源Vcc
から抵抗R2,トランジスタQ3,抵抗R3,及びトラ
ンジスタQ5を介して接地に到る電流経路、また電源V
ccから抵抗R1,トランジスタQ4,抵抗R4,及びト
ランジスタQ7を介して接地に到る電流経路に無効電流
が流れてしまうという問題点があった。
【0009】また、上記半導体集積回路200では、上
記抵抗R2 やR3 の抵抗値のバラツキによりカレントミ
ラー回路を流れる電流I2 ,I2 ′、特にノードNから
流れ出す電流I2 ′が、また抵抗R1 やR4 のバラツキ
によりノードNに流れ込む電流I3 がばらつくこととな
る。この結果上記トランジスタQ7のベースバイアス電
流Ib (=I3 −I2 ′)が変動することとなり、EC
L回路210の差動出力が反転してからトランジスタQ
7がオンあるいはオフするまでの時間、つまりインター
フェイス回路220の応答速度が変化してしまう。
【0010】特に、上記抵抗値R1 〜R4 が設計値より
小さくなっている場合には上記各電流経路全体の抵抗値
が下がるため、バイアス電流I1 の供給停止時において
該電流経路を流れる無効電流が増大してしまい、また、
電源電圧が増大した時においても、上記インターフェイ
ス回路内を流れる電流は増大することとなり、消費電流
の増大を招くという問題もあった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、回路のバイアス電流をオフした
時に発生する無効電流を低減することができるととも
に、回路を構成する抵抗の抵抗値等のバラツキに関係な
く応答速度の安定化及び低消費電力化を実現することが
できる半導体集積回路を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集
積回路は、前段の信号処理回路からの一つの信号対をな
す差動出力を単一の信号に変換して後段の信号処理回路
に伝達するインターフェイス回路を、上記第1の信号処
理回路からの差動出力に基づく差動信号が各ベースに入
力されるエミッタ共通の一対のトランジスタと、その共
通エミッタに接続された定電流源とからなり、上記差動
信号の差動増幅を行う差動増幅器を有し、該差動増幅器
の一方のトランジスタのコレクタから上記単一の信号を
取り出すようにしたものである。
【0013】この発明は上記インターフェイス回路にお
いて、差動増幅器の後段に、その差動出力をコレクタに
受けるベース共通の一対のトランジスタからなり、一方
のトランジスタのコレクタに他方のトランジスタのコレ
クタ電流と等しい電流を流す電流ミラー回路を設け、上
記一方のトランジスタのコレクタから、上記差動出力を
構成する一対の信号のレベル差に対応する信号を上記単
一の信号として取り出すようにしたものである。
【0014】
【作用】この発明においては、前段の信号処理回路から
の一つの信号対をなす差動出力をこれに対応する単一の
信号に変換するインターフェイス回路を、上記差動出力
に基づく差動信号が各ベースに入力されるエミッタ共通
の一対のトランジスタと、その共通エミッタに接続され
た定電流源とからなる差動増幅器を有する回路構成と
し、該差動増幅器の一方のトランジスタのコレクタから
上記単一の信号を取り出すようにしたから、回路全体の
バイアス電流の供給を停止した時、同時に上記差動増幅
器の定電流源もオフされることとなり、これにより前段
の信号処理回路から該差動増幅器の定電流源を介して接
地側に抜ける無効電流を低減することができる。
【0015】また前段の信号処理回路からの差動出力に
基づく差動信号を、差動増幅器により後段の信号処理回
路への単一の信号に変換しているため、インターフェイ
ス回路の応答性,つまり上記前段の差動出力の信号反転
後、インターフェイス回路の単一信号出力が信号反転す
るまでの時間は、上記差動増幅器のトランジスタ特性に
より概ね決定されることとなり、抵抗素子等のバラツキ
に起因する応答性の変動を抑えることができる。
【0016】また、上記インターフェイス回路内の電源
側から接地側へ向かう電流経路には、その差動増幅器を
構成する定電流源が配置されているため、上記インター
フェイス回路を流れる電流は、上記抵抗素子等のバラツ
キや電源電圧の変動に関係なく一定となり、電源電圧が
増大した場合等の消費電流の増大を抑えることができ、
低消費電力化を図ることができる。
【0017】またこの発明においては、インターフェイ
ス回路において差動増幅器の後段に電流ミラー回路を設
け、該電流ミラー回路を構成する一対のトランジスタの
コレクタに上記差動出力に基づく差動信号を供給し、上
記両トランジスタの一方のコレクタから、該差動信号を
なす一対の信号のレベル差に相当する信号を上記単一の
信号として取り出すようにしたので、上記単一の信号の
レベルが、上記差動信号の一方の信号のみから得られる
ものと比較して大きくなる。このため上記差動増幅器の
差動入力レベルが小さい時点で、上記電流ミラー回路の
出力(上記一方のトランジスタのコレクタ)には、後段
の信号処理回路を駆動できる程度のレベルの大きい単一
の信号を得ることができ、実質的に上記差動増幅器の高
速化を図ることができる。
【0018】
【実施例】実施例1.図1は本発明の第1の実施例によ
る半導体集積回路を説明するための図であり、図におい
て101はECL回路210,インターフェイス回路1
20a及びIIL回路230からなる半導体集積回路で
あり、上記インターフェイス回路120aでは、上記従
来の半導体集積回路200のインターフェイス回路22
0において、抵抗R3,R4に代えて、ダイオード接続
のトランジスタからなるダイオードQ8,Q9を設け、
さらにこのダイオードQ8,Q9のカソード側を定電流
源Sに接続している。ここで上記各ダイオードQ9,Q
8のカソードはそれぞれエミッタが共通なNPNトラン
ジスタQ10,Q11のベースに接続され、該トランジ
スタの共通エミッタが定電流源Sに接続されている。上
記トランジスタQ10のコレクタは抵抗R5を介して電
源Vccに接続されており、またトランジスタQ11のコ
レクタは直接電源Vccに接続されている。ここでは上記
NPNトランジスタQ10,Q11及び定電流源Sから
差動増幅器121が構成されており、上記トランジスタ
Q10,Q11の各ベースはそれぞれ上記差動増幅器1
21の入力ノードDA,DBとなっている。なお、ここ
で図示している定電流源Sはすべて同一のものである。
【0019】また上記トランジスタQ10のコレクタに
は、エミッタが電源Vccに接続されたトランジスタQ1
2のベースが接続されており、そのコレクタは直列接続
の抵抗R6,抵抗R7を介して接地されている。さらに
上記抵抗R6と抵抗R7との接続点には、エミッタが接
地されたトランジスタQ7のベースが接続されており、
該トランジスタQ7のコレクタは後段のIIL回路のゲ
ートG1の入力に接続されている。
【0020】次に動作について説明する。このような構
成の半導体集積回路101では、回路動作中は定電流源
SによりECL回路210のトランジスタQ1,Q2か
らなる差動増幅器にはバイアス電流I1 が供給され、ま
たインターフェイス回路120aのダイオードQ8,Q
9にはそれぞれバイアス電流I1a,I1bが、差動増幅器
121にはバイアス電流I1cが供給されている。
【0021】このような状態において上記ECL回路2
10への差動入力が反転して上記トランジスタQ1のベ
ース電圧がトランジスタQ2のベース電圧より高くなっ
たとき、定電流源Sによる定電流I1 は抵抗R1を通っ
て流れることとなる。この時、トランジスタQ10,Q
11のベース電圧VB10 ,VB11 は、それぞれ次の式で
示すようになる。 VB10 =VCC−(R1×I1 +VBE4 +VBE9) VB11 =VCC−(VBE3 +VBE8 ) 但し、VBE3 ,VBE4 はトランジスタQ3,Q4のベー
ス−エミッタ間電圧、VBE8 ,VBE9 はダイオードQ
8,Q9の順方向電圧,ここでは該ダイオードを構成し
ているトランジスタのベース−エミッタ間電圧である。
【0022】このようにトランジスタQ11のベースの
電圧の方がトランジスタQ10のベース電圧よりも高く
なるから、インターフェイス回路120aでは、定電流
源Sによる電流I1cは上記差動増幅器121のトランジ
スタQ11を通って流れることとなる。これによって上
記トランジスタQ12はオフとなって、トランジスタQ
7もオフとなり、従ってIILゲートG1の出力はLレ
ベルとなる。
【0023】逆にトランジスタQ2のベース電圧の方が
トランジスタQ1のベース電圧より高くなった時は、前
記と全く逆の回路動作により、IILゲートG1の出力
はHレベルとなる。
【0024】また本半導体集積回路101では、定電流
源Sをオフすると、上記差動増幅器121の入力ノード
DA,DBから接地に到る電流経路が遮断されることと
なり、このため電源Vccから上記各ノードを経由して接
地に到る電流経路に無効電流が流れることはない。
【0025】このように本実施例では、ECL回路21
0とIIL回路230との間に接続されるインターフェ
イス回路120aを、上記ECL回路210の差動出力
に基づく差動信号を入力とする差動増幅器121を含む
回路構成とし、該差動増幅器の一方のトランジスタQ1
0のコレクタ電流に基づく信号を後段のIIL回路23
0に出力するようにしたので、回路電流全体の遮断時に
は、同時に上記差動増幅器121の定電流源Sがオフす
ることとなり、これによりECL回路210から上記定
電流源Sを介して接地側に抜ける無効電流を遮断するこ
とができる。
【0026】また上記インターフェイス回路120aで
は、ECL回路210の差動出力に基づく差動信号を、
差動増幅器121により後段のIIL回路230への入
力信号に変換しているため、インターフェイス回路の応
答性,つまり上記ECL回路210の差動出力が(信
号)反転してからIIL回路への出力信号が(信号)反
転するまでの時間は上記差動増幅器のトランジスタ特性
により概ね決定されることとなり、抵抗素子等のバラツ
キに起因する応答性の変動を抑えることができる。
【0027】また、上記インターフェイス回路120a
内の電源Vcc側から接地側へ向かう電流経路には、その
差動増幅器121を構成する定電流源Sが配置されてい
るため、上記インターフェイス回路120aを流れる電
流Ia1,I1b,I1cは、上記抵抗素子R1〜R4等のバ
ラツキや電源電圧Vccの変動に関係なく一定となり、電
源電圧が増大した場合等の消費電流の増大を抑えること
ができ、低消費電力化を図ることができる。
【0028】実施例2.図2は本発明の第2の実施例に
よる半導体集積回路を説明するための図であり、図にお
いて、102は上記第1の実施例におけるインターフェ
イス回路120aに代えて、インターフェイス回路12
0bを用いた半導体集積回路である。つまりこのインタ
ーフェイス回路120bでは、差動増幅器121′を構
成するトランジスタとしてPNPトランジスタQ1
0′,Q11′を用い、電源Vccを定電流源S′を介し
てその共通エミッタに接続し、上記PNPトランジスタ
Q11′のコレクタを抵抗R5を介して、またPNPト
ランジスタQ10′のコレクタを直接接地し、上記PN
PトランジスタQ11′のコレクタをトランジスタQ7
のゲートに接続したものである。
【0029】このような構成の半導体集積回路102で
は、ECL回路210のトランジスタQ1のベース電圧
がトランジスタQ2のベース電圧より高くなった時、イ
ンターフェイス回路120bのトランジスタQ11′の
ベース電圧がトランジスタQ10′のベース電圧より大
きくなり、これによりトランジスタQ7がオフしてゲー
トG1の出力はLレベルとなる。またトランジスタQ1
及びQ2のベース電圧のレベルが逆転すると、ゲートG
1の出力はHレベルとなる。このような構成の半導体集
積回路102においても上記第1実施例と同様の効果を
奏する。
【0030】実施例3.図3は本発明の第3の実施例に
よる半導体集積回路を説明するための図であり、図にお
いて、103は上記第1実施例の半導体集積回路101
におけるインターフェイス回路120aに代えて、イン
ターフェイス回路120cを用いた本実施例3の半導体
集積回路である。
【0031】上記インターフェイス回路120cでは,
上記インターフェイス回路120aの抵抗R8 に代えて
ベース及びコレクタを共通接続したPNPトランジスタ
Q13を用い、上記トランジスタQ11のコレクタと電
源Vccとの間にベース及びコレクタを共通接続したPN
PトランジスタQ14を接続している。またPNPトラ
ンジスタQ14のベースには、エミッタが電源Vccに接
続されたトランジスタQ15のベースを接続し、また該
トランジスタQ15のコレクタと接地との間にはベー
ス,コレクタ共通接続のNPNトランジスタQ5を接続
している。
【0032】さらに電源Vccと接地間にPNPトランジ
スタQ16及びNPNトランジスタQ6を接続してお
り、上記トランジスタQ16のベースを上記トランジス
タQ13のベースに、またトランジスタQ6のベースを
上記トランジスタQ5のベースに接続し、さらに上記ト
ランジスタQ6のコレクタを上記トランジスタQ7のベ
ースに接続している。その他の構成は上記第1実施例と
同一である。
【0033】このような構成の本実施例3では、トラン
ジスタQ11のベースの電圧の方がトランジスタQ10
のベース電圧よりも高くなると、定電流源Sによる電流
I1cはトランジスタQ11を通って流れる。このため上
記トランジスタQ14とともにカレントミラー回路を構
成するトランジスタQ15の電流が増大し、これにより
さらにトランジスタQ5とともにカレントミラー回路を
構成するトランジスタQ6の電流が増大する。
【0034】一方、この時トランジスタQ11のベース
の電圧の方がトランジスタQ10のベース電圧よりも高
いため、トランジスタQ13を流れる電流が減少し、こ
れに伴って上記トランジスタQ16を流れる電流を減少
する。この結果トランジスタQ7がオフしてIILゲー
トG1の出力はLレベルとなる。
【0035】逆にトランジスタQ2のベース電圧の方が
トランジスタQ1のベース電圧より高くなると、前記と
全く逆の回路動作により、IILゲートG1の出力はH
レベルとなる。
【0036】このような構成の本実施例では、差動増幅
器121の後段にベース共通の一対のトランジスタから
なる電流ミラー回路を設け、上記差動増幅器121を構
成する各トランジスタQ10,Q11のコレクタ電流に
応じた信号を、上記トランジスタQ5,Q6からなる上
記電流ミラー回路により、コレクタが共にトランジスタ
Q7のゲートに接続されたPNPトランジスタQ16及
びNPNトランジスタQ6のゲートに供給し、上記両ト
ランジスタQ16及びQ6のコレクタ電流の差電流によ
り出力段のトランジスタQ7を駆動するようにしたの
で、該トランジスタQ7の駆動電流のレベルが、上記実
施例1,2のようにトランジスタQ12のコレクタ電流
のみにより上記トランジスタQ7を駆動するものに比べ
て大きくなる。このため上記差動増幅器121が差動入
力レベルが小さい時点で、上記電流ミラー回路の出力
(後段のトランジスタQ7のゲート)には、後段のEC
L回路230を駆動できる程度のレベルの大きい信号が
供給されることとなり、実質的に上記差動増幅器121
の高速化を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る半導体集
積回路によれば、前段の信号処理回路からの一つの信号
対をなす差動出力をこれに対応する単一の信号に変換す
るインターフェイス回路を、上記差動出力に基づく差動
信号が各ベースに入力されるエミッタ共通の一対のトラ
ンジスタと、その共通エミッタに接続された定電流源と
からなる差動増幅器を有する回路構成とし、該差動増幅
器の一方のトランジスタのコレクタから上記単一の信号
を取り出すようにしたので、回路全体のバイアス電流の
供給を停止した時、同時に上記差動増幅器の定電流源も
オフされることとなり、これにより前段の信号処理回路
から該差動増幅器の定電流源を介して接地側に抜ける無
効電流を低減することができる効果がある。
【0038】また前段の信号処理回路からの差動出力に
基づく差動信号を、差動増幅器により後段の信号処理回
路への単一の信号に変換しているため、インターフェイ
ス回路の応答性,つまり上記前段の差動出力の信号反転
後、インターフェイス回路の単一信号出力が信号反転す
るまでの時間は、上記差動増幅器のトランジスタ特性に
より概ね決定されることとなり、抵抗素子等のバラツキ
に起因する応答性の変動を抑えることができる。
【0039】また、上記インターフェイス回路内の電源
側から接地側へ向かう電流経路には、その差動増幅器を
構成する定電流源が配置されているため、上記インター
フェイス回路を流れる電流は、上記抵抗素子等のバラツ
キや電源電圧の変動に関係なく一定となり、電源電圧が
増大した場合等の消費電流の増大を抑えることができ、
低消費電力化を図ることができる効果もある。
【0040】またこの発明によれば上記インターフェイ
ス回路において、差動増幅器の後段に電流ミラー回路を
設け、該電流ミラー回路を構成する一対のトランジスタ
のコレクタに上記差動出力に基づく差動信号を供給し、
上記両トランジスタの一方のコレクタから、該差動信号
をなす一対の信号のレベル差に相当する信号を上記単一
の信号として取り出すようにしたので、上記単一の信号
のレベルが、上記差動信号の一方の信号のみに基づいて
得られるものと比較して大きくなる。このため上記差動
増幅器の差動入力レベルが小さい時点で、上記電流ミラ
ー回路の出力には、後段の信号処理回路を駆動できる程
度のレベルの大きい単一の信号を得ることができ、上記
効果に加えて実質的に上記差動増幅器の高速化を図るこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による半導体集積回路
を説明するための回路構成図である。
【図2】この発明の第2の実施例による半導体集積回路
として、第1実施例におけるインターフェイス回路の構
成トランジスタの導電型を変えた回路構成を示す図であ
る。
【図3】この発明の第3の実施例による半導体集積回路
としてそのインターフェイス回路の高速化を図った回路
構成を示す図である。
【図4】従来の半導体集積回路を説明するための回路構
成図である。
【符号の説明】
101,102,103 半導体集積回路 120a,120b,120c インターフェイス回路 121,121′ 差動増幅器 210 ECL回路 230 IIL回路 Q1〜Q16 トランジスタ R1〜R8 抵抗 I,I′,I1a〜I1d 定電流 S,S′ 定電流源 G1 IILゲート Vcc 電源電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの信号対をなす差動入力を受けて、
    一つの信号対をなす差動出力を出力する第1の信号処理
    回路と、上記差動出力に対応する単一の信号を入力とす
    る第2の信号処理回路と、上記第1の信号処理回路から
    の差動出力を単一の信号に変換して第2の信号処理回路
    に伝達するインターフェイス回路とを備えた半導体集積
    回路において、 上記インターフェイス回路は、 上記第1の信号処理回路からの差動出力に基づく差動信
    号が各ベースに入力されるエミッタ共通の一対のトラン
    ジスタと、その共通エミッタに接続された定電流源とか
    らなり、上記差動信号の差動増幅を行う差動増幅器を有
    し、 該差動増幅器の一方のトランジスタのコレクタから上記
    単一の信号を取り出すものであることを特徴とする半導
    体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、 上記インターフェイス回路は、 各コレクタに上記差動増幅器の差動出力を受ける、ベー
    ス共通の一対のトランジスタからなり、一方のトランジ
    スタのコレクタに他方のトランジスタのコレクタ電流と
    等しい電流を流す電流ミラー回路を有し、 上記一方のトランジスタのコレクタから、上記差動増幅
    器の差動出力を構成する一対の信号のレベル差に対応す
    る信号を上記単一の信号として取り出すようにしたこと
    を特徴とすることを特徴とする半導体集積回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101847981A (zh) * 2010-04-12 2010-09-29 无锡中星微电子有限公司 多输入比较器和电源转换电路

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