JPH0618866B2 - 常温硬化性樹脂の製造法 - Google Patents

常温硬化性樹脂の製造法

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JPH0618866B2
JPH0618866B2 JP61306049A JP30604986A JPH0618866B2 JP H0618866 B2 JPH0618866 B2 JP H0618866B2 JP 61306049 A JP61306049 A JP 61306049A JP 30604986 A JP30604986 A JP 30604986A JP H0618866 B2 JPH0618866 B2 JP H0618866B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、末端に加水分解性シリル基を有する常温硬化
性樹脂の製造法に関する。特に可撓性、耐溶剤性、有機
物に対する密着性の良好な常温硬化性樹脂を提供するも
のであり、塗料、接着剤、粘着剤、シーリング剤、ポッ
ティング剤等のベース樹脂として、あるいはニトロセル
ロースやセルロースアセテートブチレート等の繊維素、
ポリエステル、アルキド、アクリルとのブレンド、また
加水分解性シリル基含有ビニル樹脂(例えば特開昭54-3
6395)とのブレンド用樹脂として有用である。
(従来の技術と問題点) 本発明者らはアミノシラン変性樹脂が、常温硬化性、可
とう性、耐溶剤性、有機物に対する密着性の優れた硬化
性樹脂となる事を見出し、先に特許出願を行った(特開
昭60-197733)。
アミノシラン変性樹脂は上記の特徴をもつものである
が、耐候黄変性、保存安定性(特に水分混入時の)につ
いては必ずしも満足のゆくものではなかった。
本発明者らは上記の物性改善を図るべく鋭意研究を行っ
た結果、アミノシラン変性樹脂のアミノ基の活性水素を
単官能イソシアナート化合物でキャッピングする事によ
り、可とう性、耐溶剤性、有機物に対する密着性の効果
を損なわずに、耐候黄変性、保存安定性を大幅に改善す
ることが出来る事を見出し、本発明に至った。
(問題点を解決するための手段及び作用効果) すなわち本発明は、1分子中に少なくとも2個のアクリ
ロイル基およびまたはメタクリロイル基(以下、(メ
タ)クリロイル基と記す)を含有する数平均分子量100
〜100,000の化合物(A)と、次式 (式中、Xはハロゲン、アルコキシ、アシロキシ、ケト
キシメート、アミノ、酸アミド、アミノオキシ、メルカ
プト、アルケニルオキシ基からなる群より選ばれた加水
分解性基、R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリール
基またはアラルキル基を示し、R2は炭素数1〜10の2
価のアルキル基、アリール基、アラルキル基を示す。n
は1〜3の整数、mは1〜10の整数を示す) で示されるアミノシラン化合物(B)とを、上記(A)化合物
中に含まれる(メタ)クリロイル基1当量に対し、上記
(B)化合物に含まれる1級アミノ基が0.2当量以上の割合
で実質的に無水の条件で反応させ、得られたアミノシラ
ン変性樹脂を、更に次式 R−NCO (式中、R3は炭素数1〜25のアルキル基、アリール
基、アラルキル基または を示す) で示される単官能イソシアナート化合物(C)を、アミノ
シラン変性樹脂に含まれるアミノ基の活性水素1当量に
対し、0.1〜1.5当量の割合で実質的に無水の条件で反応
させることを特徴とする常温硬化性樹脂の製造法を要旨
とする。
本発明に使用される(メタ)クリロイル含有化合物(A)
としては、1分子中に(メタ)クリロイル基を2個以上
有する数平均分子量100〜100,000の化合物であれば特に
制限はない。代表的なものとしては、 エチレングリコールジ(メタ)クリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)クリレート、等の多官能
(メタ)クリレート、 エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、トリメチロール、プロパン等の多官能アルコール
とフタル酸、トリメリット酸等の多官能カルボン酸、
(メタ)アクリル酸との共縮合により得られるポリエス
テル(メタ)クリレート(例えば東亜合成(株)製アロ
ニクスM6100、M6200、M6400X、M6420X、M-6300、M-7100、M803
0、M-8100など)、 トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナ
ート、キシリレンジイソシアナート、イソホロンジイソ
シアナート、 等の多官能イソシアナート化合物に2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)クリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレ
ートを付加させ得られるポリウレタン(メタ)クリレー
ト、 エチレングリコール、トリメチロールプロパン、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール等の多官
能アルコールとトリレンジイソアナート、ジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイ
ソシアナート、キシリレンジイソシアナート、イソホロ
ンジイソシアナート、 等の多官能イソシアナートを重付加し得られたイソシア
ナート基含有ポリウレタン樹脂に2−ヒドロキシ(メ
タ)クリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレートを
付加させて得られるポリウレタン(メタ)クリレート
(東亜合成化学工業株式会社製アロンクスM−1100、M
−1200や大阪有機化学工業株式会社製ビスコート813、81
2など)、 ε−カプロラクトンを2−ヒドロキシエチル(メタ)
クリレート等の水酸基含有(メタ)クリレートの存在
下、有機チタネート、塩化スズや過塩素酸触媒を用い開
環重合して得られる水酸基含有ポリエステル(メタ)ク
リレート(I)(例えばダイセル化学(株)製のプラクセ
ルFM−1、FM−4、FM−8、FA−1、FA−
4、FA−8など)とトリレンジイソシアナート、ジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート、
イソホロンジイソシアナート、 等の多官能イソシアナート化合物に2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)クリレートそ等の水酸基含有(メタ)クリレ
ートを付加させ得られるポリエステルウレタン(メタ)
クリレート、 エチレチングリコール、トリメチロールプロパン、ポ
リカプロラクトン(例えばダイセル化学(株)製のプラ
クセル205、212、220、308、312、320、212AL、220N、220ALな
ど)、アルコール変性シリコーンオイル(例えば日本ユ
ニカー(株)製のF−99−199、F−99−258
等)の多官能アルコールとトリレンジイソシアナート、
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナート、 等の多官能イソシアナートを重付加して得られたイソシ
アナート基含有ポリウレタン樹脂に水酸基含有ポリエス
テル(メタ)クリレート(I)を付加させ得られるポリエ
ステルウレタン(メタ)クリレート、 ポリエステルグリコール、ポリプロピレングリコール
と(メタ)クリル酸の縮合により得られるポリエーテル
(メタ)クリレート(例えば14EG-A(協栄社油脂(株)
製)、 エピコート828(油化シェル(株)製)等のエポキ
シ樹脂と(メタ)クリル酸や水酸基含有(メタ)クリレ
ートを反応して得られるエポキシ(メタ)クリレート
(例えばビスコート540(大阪有機化学工業(株)
製)、 シラノール基含有シリコーンオイルとγ−(メタ)ク
リロキシプロピルトリメトキシシラン等の加水分解性シ
リル基含有(メタ)クリレートの縮合により得られるシ
リコーン(メタ)クリレート等が挙げられる。
また本発明に用いられる化合物(B)としては、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、H2NC
H2CH2NHCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OMe)3、H2NCH2CH2NHCH2CH2
NHCH2CH2CH2Si(OEt)3等のアミノシラン化合物が挙げら
れる。また1部γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン等のメルカプトシラン化合物も併用出来る。
(メタ)クリロイル基含有化合物(A)とアミノシラン化
合物(B)とから目的とするアミノシラン変性樹脂を得る
には、(A)と(B)を実質的に無水の条件下で常温ないし2
00℃の温度で混合、反応させれば良い。
本発明は、化合物(A)の(メタ)クリロイル基と化合物
(B)のアミノ基の付加反応によりアミノシラン変性樹脂
を得る事を特徴としているが、第1級アミンのみを選択
的に反応させたいときは、化合物(B)に化合物(A)を追加
する方が好ましい。また反応中化合物(A)の(メタ)ク
リロイル基のラジカル重合を抑制するためハイドロキノ
ン、ベンゾキノン、フエノチアジン、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル等の重合禁止剤を反応前に添加してお
く事が好ましい。重合禁止剤としてはハイドロキノンモ
ノメチルエーテルが着色性の面で好ましい。本反応は無
触媒でも進行するが、付加反応を促進する触媒、例えば
ジメチルベンジルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルア
ミノエチル)フェノール等の3級アミン、水酸化ベンジ
ルトリメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩、
ナトリウムメトキサイド等のアルカリを用いる事もでき
る。
またこの反応における反応成分(A)と(B)の比率は化合物
(A)中に含まれる(メタ)クリロイル基1当量に対し(B)
化合物中に含まれる1級アミノ基が0.2〜20当量、好
ましくは0.8〜10当量である。この当量比が0.2未満の
場合は、本発明の効果、例えば有機物に対する密着性改
善の効果が小さい。また20当量を越えても合成上、ま
た得られた樹脂の特性上は問題ないがコストの面からは
不利になる。
本反応を行うにあたって溶剤は使用しなくともよいが、
反応を行い易い場合には使用することができる。かかる
溶剤としてトルエン、キシレン、酢酸ブチル等があげら
れる。
このようにして得られたアミノシラン変性樹脂のアミノ
基と反応させる単官能イソシアナート(C)としては、具
体的にはメチルイソシアナート、エチルイソシアナー
ト、ブチルイソシアナート、ヘキシルイソシアナート、
シクロヘキシルイソシアナート、フェニルイソシアナー
ト、ベンジルイソシアナート、ステアリルイソシアナー
ト、γ−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン等
を用いる事が出来る。
反応はアミノシラン変性樹脂またはその溶液に単官能イ
ソシアナート(C)を常温〜60℃で追加するだけで発熱
を伴い容易に進行する。この反応における反応成分(C)
は、アミノシラン変性樹脂のアミノ基の活性水素1当量
に対し0.1〜1.5当量、好ましくは0.8〜1.2当量である。
この当量比が0.1未満の場合には安定性改善の効果が小
さく、また1.5を越えても単官能イソシアナートが過剰
成分として系中に残存するため好ましくはない。
本発明の常温硬化性樹脂の安定化には、オルトギ酸メチ
ル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸
エチル、メチルシリケート、エチルシリケート、メチル
トリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等の加水分
解性エステル、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール等のアルコール類を用い
る事が出来る。
本発明により得られる常温硬化性樹脂を硬化させるにあ
たって硬化触媒を用いる事が出来、アルキルチタン酸
塩;リン酸酸性リン酸エステル、p−トルエンスルホン
酸等の酸性化合物;エチレンジアミン、テトラエチレン
ペンタミン等のアミン類;ジブチル錫ジラウレート、ジ
オクチル錫マレート等の有機錫化合物;水酸化ナトリウ
ム、ナトリウムメチラート等の塩基性化合物が用いられ
る。これらの硬化触媒の使用量は常温硬化性樹脂100
重量部に対して0.005〜10重量部、好ましくは0.1〜8
重量部用いられる。
このようにして得られた常温硬化性樹脂は、アミノシラ
ン変性樹脂と比較し、耐候黄変性、安定性(特に水分の
混入に対し)が向上し、かつ側鎖に精製する尿素結合の
為に耐溶剤性が向上する。また主鎖に尿素結合を有する
場合に比べ、樹脂粘度が低く、他の樹脂との相溶性が良
好である。
本発明によって得られる硬化性樹脂は加水分解性シリル
基を末端に有し、その常温硬化性、可とう性、耐溶剤
性、有機物に対する密着性、相溶性が良好であるという
特徴から、塗料、接着剤、粘着剤、シーリング剤、ポッ
ティング剤等のベース樹脂として、またポリエステル、
アルキド、アクリル、またはニトロセルロース、セルロ
ースアセテートブチレート等の繊維素とのブレンド、ま
た加水分解性シリル基含有ビニル樹脂(例えば特開昭54
-36395)とのブレンド用樹脂として有用である。
(実施例) 以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 攪拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロート、冷却管を
備えた反応器にγ−アミノプロピルトリエトキシシラン
123.3g、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン7
5.9g、キシレン100gを仕込み、窒素雰囲気下、30℃
でアロニクス6200(東亜合成(株)製2官能オリゴエス
テルアクリレート、▲▼680)361.3gを1時間滴下
した後に、更に60℃×1時間反応させた。反応器を2
0℃に冷却し、アミノシラン変性樹脂を得た。
得られたアミノシラン変性樹脂はアクリロイル基の赤外
吸収1630、1410cm-1が完全に消失していた。更にエチル
イソシアナート39.6gを反応器に20℃で滴下し、更に
60℃×30分反応させた後、キシレン300gを加
え、硬化性樹脂1(固形分濃度60%)を得た。この硬
化性樹脂は尿素結合の赤外吸収1640cm-1が生成してお
り、GPC法による数平均分子量は1100であった。
実施例2 攪拌装置、温度計、窒素導入管、冷却管を備えた反応器
にヘキサメチレンジイソシアナート50.8g、プラクセル
FA4(ダイセル化学(株)製片末端アクリロイル基含
有ポリカプロラクトン、▲▼572)346.0g、キシレ
ン100gを仕込み、攪拌、窒素雰囲気下90℃で2時
間反応させ両末端アクリロイル基含有ポリエステルウレ
タンを得た(2270cm-1のNCOの赤外吸収は消失してい
たが、1630〜40cm-1のアクリロイル基の吸収は残存して
いた)。
攪拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロート、冷却管を
備えた反応器にγ−アミノプロピルトリエトキシシラン
140.3gを仕込み、得られた両末端アクリロイル基含有
ポリエステルウレタンを攪拌、窒素雰囲気下20℃で1
時間にわたって連続追加し、更に60℃で1時間反応さ
せアミノシラン変性樹脂を得た。得られた樹脂はアクリ
ロイル基の赤外吸収1630、1410cm-1が消失していた。
更にブチルイソシアナート62.9gを反応器に20℃で滴
下し、更に60℃で30分反応させた後、キシレン30
0gを加えて硬化性樹脂2(固形分濃度60%)を得
た。得られた硬化性樹脂は尿素結合の赤外吸収1640cm-1
が生成しており、GPC法による数平均分子量は2200で
あった。
実施例亜 攪拌装置、温度計、窒素導入管、冷却管を備えた反応器
にイソホロンジイソシアナート75.8g、プラクセル212A
L(ダイセル化学(株)製両末端水酸基含有ポリカプロ
ラクトン、▲▼1260)209.5g、キシレン100g
を仕込み、攪拌、窒素雰囲気下110℃で2時間反応さ
せた後にプラクセルFA−4 195.2gを加え、更に1
00℃で2時間反応させ両末端アクリロイル基含有ポリ
エステルウレタンを得た(2270cm-1のNCOの赤外吸収
は消失していたが、1630〜40のアクリロイル基の吸収は
残存していた)。
攪拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロート、冷却管を
備えた反応器にγ−アミノプロピルトリエトキシシラン
82.6gを仕込み、得られた両末端アクリロイル基含有ポ
リエステルウレタンを攪拌、窒素雰囲気下20℃で1時
間にわたって連続追加し、更に60℃で1時間反応させ
アミノシラン変性樹脂を得た。得られた樹脂はアクリロ
イル基の赤外吸収1630、1410cm-1が消失していた。
更にブチルイソシアナート37.1gを反応器に20℃で滴
下し、更に60℃で30分反応させた後、キシレン30
0gを加えて硬化性樹脂3(固形分濃度60%)を得
た。得られた硬化製樹脂は尿素結合の赤外吸収1640cm-1
が生成しており、またGPC法による数平均分子量は3
500であった。
実施例4 攪拌装置、温度計、窒素導入管および冷却管を備えた反
応器にF-99-199〔日本ユニカー(株)製アルコール変性
シリコーンオイル(▲▼540)〕114.4g、IPDI 9
4.1g、キシレン100gを仕込み、攪拌、窒素雰囲気
下で120℃2時間反応させ、更にプラクセルFA-4(▲
▼572)242.4g加え、更に100℃2時間反応させ、
両末端アクリロイル基含有シリコーンポリエステルを得
た。
得られたプレポリマーの赤外吸収スペクトルは2270cm-1
のNCOの吸収は完全に消失していたが、1630〜40cm-1
のアクリロイル基の吸収が認められた。
次いで攪拌装置、温度計、窒素導入管、冷却管、滴下ロ
ートを備えた反応器にγ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン103g仕込み、攪拌、窒素雰囲気下で両末端ア
クリロイル基含有シリコーンポリエステルを20℃2時
間で滴下し、更に60℃1時間反応させた。20℃まで
冷却した後、更にブチルイソシアナート46.1gを20℃
で滴下し、60℃30分反応させ、キシレン300gを
加えて硬化性樹脂4(固形分濃度60%)を得た。得ら
れた硬化性樹脂は尿素結合の赤外吸収1640cm-1が生成し
ており、またGPC法による数平均分子量は3000で
あった。
比較例1 攪拌装置、温度計、窒素導入管、冷却管を備えた反応器
にヘキサンメチレンジイソシアナート50.8g、プラクセ
ルFA-4 346.0g、キシレン100gを仕込み、攪拌、窒
素雰囲気下90℃で2時間反応させ、両末端アクリロイ
ル基含有ポリエステルウレタンを得た(2270cm-1のNC
Oの赤外吸収は消失していたが、1630〜40cm-1のアクリ
ロイル基の吸収は残存していた)。
攪拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロート、冷却管を
備えた反応器にγ−アミノプロピルトリエトキリシシラ
ン140.3gを仕込み、得られた両末端アクリロイル基含
有ポリエステルウレタンを攪拌、窒素雰囲気下20℃で
1時間にわたって連続追加し、更に60℃で1時間反応
させ、キシレン258.1g加え、アミノシラン変性樹脂
(固形分濃度60%)を得た。得られたアミノシラン変
性樹脂はアクリロイル基の吸収1630、1410cm-1が消失し
ていた。
実施例1〜4、比較例1で得られた硬化性樹脂溶液10
0重量部(固形分濃度60%)に対し、ジブチル錫ジラ
ウレートを0.5部加え、塗装粘度まで希釈した後、#400
研磨したアミラツク白エナメル上(関西ペイント製のメ
ラミンアルキド樹脂塗料130℃×30分焼付け)、およ
びポリエチレンシート上に膜厚60μになるようにスプ
レー塗装し、常温7日後の物性測定を行った。結果を下
表に示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)1分子中に少なくとも2個のアクリロ
    イル基およびまたはメタアクリロイル基を含有する数平
    均分子量100〜100,000の化合物(A)と、 (ii)次式 (式中、Xはハロゲン、アルコキシ、アシロキシ、ケト
    キシメート、アミノ、酸アミド、アミノオキシ、メルカ
    プト、アルケニルオキシ基からなる群より選ばれた加水
    分解性基、R1は炭素数1〜10のアルキル基、アリール
    基またはアラルキル基を示し、R2は炭素数1〜10の2
    価のアルキル基、アリール基、アラルキル基を示す。n
    は1〜3の整数、mは1〜10の整数を示す) で示されるアミノシラン化合物(B)とを、上記(A)化合物
    中に含まれるアクリロイル基およびまたはメタクリロイ
    ル基1当量に対し、上記(B)化合物に含まれる1級アミ
    ノ基が0.2当量以上の割合で実質的に無水の条件で反応
    させ、得られたアミノシラン変性樹脂を、更に (iii)次式 R3−NCO (式中、R3は炭素数1〜25のアルキル基、アリール
    基、アラルキル基または を示す) で示される単官能イソシアナート化合物(C)を、アミノ
    シラン変性樹脂に含まれるアミノ基の活性水素1当量に
    対し、0.1〜1.5当量の割合で実質的に無水の条件で反応
    させることを特徴とする常温硬化性樹脂の製造法。
  2. 【請求項2】(A)化合物の主鎖が主としてポリエステル
    である特許請求の範囲第1項記載の常温硬化性樹脂の製
    造法。
  3. 【請求項3】(A)化合物の主鎖が主としてポリウレタン
    である特許請求の範囲第1項記載の常温硬化性樹脂の製
    造法。
  4. 【請求項4】(A)化合物の主鎖が主としてシリコーンで
    ある特許請求の範囲第1項記載の常温硬化性樹脂の製造
    法。
  5. 【請求項5】(B)化合物がγ−アミノプロピルトリメト
    キシシランである特許請求の範囲第1項記載の常温硬化
    性樹脂の製造法。
  6. 【請求項6】(B)化合物がγ−アミノプロピルトリエト
    キシシランである特許請求の範囲第1項記載の常温硬化
    性樹脂の製造法。
  7. 【請求項7】(B)化合物がN−β−(アミノエチル)−
    γ−アミノプロピルトリメトキシシランである特許請求
    の範囲第1項記載の常温硬化性樹脂の製造法。
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