JPH06188611A - マイクロ波信号分配回路 - Google Patents

マイクロ波信号分配回路

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Publication number
JPH06188611A
JPH06188611A JP34193892A JP34193892A JPH06188611A JP H06188611 A JPH06188611 A JP H06188611A JP 34193892 A JP34193892 A JP 34193892A JP 34193892 A JP34193892 A JP 34193892A JP H06188611 A JPH06188611 A JP H06188611A
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JP
Japan
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phase
microwave signal
output
transistor
phase difference
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Application number
JP34193892A
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English (en)
Inventor
Hideki Kamitsuna
秀樹 上綱
Hirotsugu Ogawa
博世 小川
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A T R KOUDENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK
ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories
Original Assignee
A T R KOUDENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK
ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories
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Publication date
Application filed by A T R KOUDENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK, ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories filed Critical A T R KOUDENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型・軽量でかつ簡単な構成であって、極め
て広い周波数帯域にわたって位相差の周波数特性が平担
であるように信号分配を行うことができるマイクロ波信
号分配回路を提供する。 【構成】 マイクロ波信号が入力される入力端子と、第
1と第2の出力端子とを備えたマイクロ波信号分配回路
において、少なくとも3個の第1乃至第3の電極を有
し、上記第1の電極が上記入力端子に接続され、上記第
2の電極が上記第1の出力端子に接続されるとともに第
1の抵抗を介して接地され、上記第3の電極が第2の抵
抗を介して接地されたトランジスタと、所定の周波数範
囲にわたって、上記入力端子と上記第1の出力端子との
間の位相と、上記入力端子と上記第2の出力端子との間
の位相との間の位相差が所定の設定位相差となるように
上記第3の電極から出力される上記マイクロ波信号を移
相して上記第2の出力端子に出力する伝送線路とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、概ね1GHz以上のマ
イクロ波帯、準ミリ波帯、又はミリ波帯などの周波数帯
の信号を所定の設定位相差で2個の信号に分配するマイ
クロ波信号分配回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波帯以上の周波数帯にお
いて位相差90°で信号分配を行う手段として、以下の
マイクロ波回路が知られている。 (a)概ね5GHz以下の比較的低い周波数帯におい
て、図11に示すように、集中定数素子であるスパイラ
ルインダクタと2個のキャパシタとからなるπ型低域通
過フィルタと、2個のキャパシタとスパイラルインダク
タとからなるT型高域通過フィルタとを組み合わせた信
号分配回路(以下、第1の従来例の回路という。)。 (b)図9に示すようなブランチライン型ハイブリッド
回路(以下、第2の従来例の回路という。)。 (c)図10に示すような1/4波長分布結合型ハイブ
リッド回路(以下、第3の従来例の回路という。)。 なお、図9乃至図11において、1は信号分配回路の入
力端子であり、2,3はその出力端子である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
第1の従来例の回路においては、より広帯域な周波数特
性を実現するため、複数のスパイラルインダクタが用い
られているために、モノリシックマイクロ波集積回路
(以下、MMICという。)における占有面積が大きく
なるという問題点があるとともに、スパイラルインダク
タとその浮遊容量による共振現象によって約10GHz
以上の高周波領域までの動作を実現することは非常に難
しいという問題点があった。
【0004】また、後者の第2又は第3の従来例の回路
においては、複数の1/4波長の伝送線路を必要とする
ために、比較的大きな占有面積を必要とし、さらには当
該伝送線路が波長依存性の回路であるために実現される
信号分配回路の周波数帯域は極めて狭いという問題点が
あった。
【0005】これらの問題点を解決するために、特に、
第3の従来例の回路では比較的大きい結合度を得るため
には、一般に2つの伝送線路を立体的に交差させる必要
があるために、複雑な構造となるという問題点があっ
た。また、信号分配回路として、不平衡型の伝送線路の
マイクロストリップ線路やコプレーナ線路の並列分岐
(以下、第4の従来例の回路という。)と、平衡型の伝
送線路であるスロット線路の直列分岐(以下、第5の従
来例の回路という。)とが知られており、これらの第4
又は第5の従来例の回路と、電界効果型トランジスタ
(以下、FETという。)の電極とを一体的に形成して
なる線路一体型FETが提案されている。しかしなが
ら、当該線路一体型FETにおいて、信号分配時の位相
差は同相又は逆相に限定されるという問題点があった。
さらに、例えば位相差が180度であるFETにおける
位相反転特性は、FETの寄生容量などにより周波数が
高くなるにつれて、位相差が180度からずれてくるの
で、例えば従来の回路では10GHzを超える極めて広
い周波数帯域にわたって位相差の周波数特性が平担であ
るように動作する信号分配回路を提供することはできな
かった。
【0006】本発明の第1の目的は以上の問題点を解決
し、小型・軽量でかつ簡単な構成であって、極めて広い
周波数帯域にわたって位相差の周波数特性が平担である
ように信号分配を行うことができるマイクロ波信号分配
回路を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、小型・軽量
でかつ簡単な構成であって、極めて広い周波数帯域にわ
たって位相差の周波数特性が平担であるように、しかも
同相や逆相だけでなく任意の位相差で信号分配すること
ができるマイクロ波信号分配回路を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のマイクロ波信号分配回路は、マイクロ波信号が入力
される入力端子と、第1と第2の出力端子とを備えたマ
イクロ波信号分配回路において、少なくとも3個の第1
乃至第3の電極を有し、上記第1の電極が上記入力端子
に接続され、上記第2の電極が上記第1の出力端子に接
続されるとともに第1の抵抗を介して接地され、上記第
3の電極が第2の抵抗を介して接地されたトランジスタ
と、所定の周波数範囲にわたって、上記入力端子と上記
第1の出力端子との間の位相と、上記入力端子と上記第
2の出力端子との間の位相との間の位相差が所定の設定
位相差となるように上記第3の電極から出力される上記
マイクロ波信号を移相して上記第2の出力端子に出力す
る伝送線路とを備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載のマイクロ波信号分配
回路は、請求項1記載のマイクロ波信号分配回路におい
て、上記トランジスタの上記第1の電極と上記第2の電
極との間に負帰還用キャパシタをさらに接続したことを
特徴とする。
【0010】さらに、請求項3記載のマイクロ波信号分
配回路は、マイクロ波信号が入力される入力端子と、第
1と第2の出力端子とを備えたマイクロ波信号分配回路
において、少なくとも3個の第1乃至第3の電極を有
し、上記第1の電極が上記入力端子に接続され、上記第
2の電極が第1の抵抗を介して接地され、上記第3の電
極が第2の抵抗を介して接地された第1のトランジスタ
と、上記第1のトランジスタの上記第2の電極から出力
されるマイクロ波信号を所定の第1の移相量だけ移相す
る第1の移相手段と、上記第1のトランジスタの上記第
3の電極から出力されるマイクロ波信号を上記第1の移
相量よりも小さい第2の移相量だけ移相する第2の移相
手段と、第2のトランジスタを有し、上記第1の移相手
段から出力されるマイクロ波信号を増幅して上記第1の
出力端子に出力するドレイン接地の第1のトランジスタ
回路と、第3のトランジスタを有し、上記第2の移相手
段から出力されるマイクロ波信号を増幅して出力するド
レイン接地の第2のトランジスタ回路と、所定の周波数
範囲にわたって、上記入力端子と上記第1の出力端子と
の間の位相と、上記入力端子と上記第2の出力端子との
間の位相との間の位相差が所定の設定位相差となるよう
に上記第2のトランジスタ回路から出力されるマイクロ
波信号を移相して上記第2の出力端子に出力する伝送線
路とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載のマイクロ波信号分配回路におい
ては、上記トランジスタは、上記入力端子から上記第1
の電極に入力されたマイクロ波を所定の周波数では逆相
で2分配した後、一方のマイクロ波信号を上記第2の電
極から上記第1の出力端子に出力する一方、他方のマイ
クロ波信号を上記第3の電極から上記伝送線路に出力す
る。次いで、上記伝送線路は、所定の周波数範囲にわた
って、上記入力端子と上記第1の出力端子との間の位相
と、上記入力端子と上記第2の出力端子との間の位相と
の間の位相差が所定の設定位相差となるように上記第3
の電極から出力される上記マイクロ波信号を移相して上
記第2の出力端子に出力する。
【0012】上記トランジスタによって2分配された2
個のマイクロ波信号間の位相差は、周波数が高くなるに
つれて、当該トランジスタが公知の通り有する位相反転
の180°から、当該トランジスタの寄生容量などの原
因により減少する。この180°からの位相誤差の絶対
値は周波数に比例して大きくなる。本発明においては、
当該位相誤差を、周波数に比例して大きくなる位相の周
波数特性を有する上記伝送線路を用いることによって、
上記位相誤差を補償して減少させる。従って、上記入力
端子に入力されたマイクロ波信号が、上記周波数範囲に
わたって上記設定位相差で2分配して上記第1と第2の
出力端子に出力される。
【0013】また、請求項2記載のマイクロ波信号分配
回路においては、請求項1記載のマイクロ波信号分配回
路において、上記トランジスタの上記第1の電極と上記
第2の電極との間に負帰還用キャパシタをさらに接続す
る。
【0014】例えば、負帰還用キャパシタの静電容量を
増大させることにより、上記トランジスタによって2分
配された2個のマイクロ波信号間の位相差の絶対値を負
帰還キャパシタのないトランジスタのみの出力と比較し
て減少させることができるので、2出力間の位相差をよ
り狭い周波数範囲から自由に設定することができる。さ
らに、静電容量による位相回転を利用しているために、
当該位相差と所定の設定位相差の間の位相誤差を比較的
広い周波数範囲で、周波数にほぼ比例して増大させるこ
とができる。従って、従って、周波数に比例して大きく
なる位相の周波数特性を有する上記伝送線路を用いて位
相誤差を当該位相誤差が減少するように補償することが
できるので、比較的広い周波数範囲にわたって、より小
さい位相誤差の上記設定位相差で信号の分配を行うこと
ができる。すなわち、請求項1記載のマイクロ波信号分
配回路に比較して所定の周波数範囲で位相誤差をより0
に近づけることができる。
【0015】さらに、請求項3記載のマイクロ波信号分
配回路においては、上記第1のトランジスタは、上記入
力端子から上記第1の電極に入力されたマイクロ波を所
定の周波数で逆相で2分配した後、一方のマイクロ波信
号を上記第2の電極から上記第1の移相手段に出力する
一方、他方のマイクロ波信号を上記第3の電極から上記
第2の移相手段に出力する。次いで、上記第1の移相手
段は、上記第1のトランジスタの上記第2の電極から出
力されるマイクロ波信号を所定の第1の移相量だけ移相
して上記第1のトランジスタに出力する一方、上記第2
の移相手段は、上記第1のトランジスタの上記第3の電
極から出力されるマイクロ波信号を上記第1の移相量よ
りも小さい第2の移相量だけ移相する。さらに、上記第
1のトランジスタ回路は、上記第1の移相手段から出力
されるマイクロ波信号を増幅して上記第1の出力端子に
出力する一方、上記第2のトランジスタ回路は、上記第
2の移相手段から出力されるマイクロ波信号を増幅して
上記伝送線路に出力する。上記伝送線路は、所定の周波
数範囲にわたって、上記入力端子と上記第1の出力端子
との間の位相と、上記入力端子と上記第2の出力端子と
の間の位相との間の位相差が所定の設定位相差となるよ
うに上記第2のトランジスタ回路から出力されるマイク
ロ波信号を移相して上記第2の出力端子に出力する。
【0016】当該マイクロ波信号分配回路においては、
上記第1の移相手段の移相量は上記第2の移相手段のそ
れよりも大きく設定しているので、請求項2記載の負帰
還用キャパシタの動作と同様に、上記入力端子と上記第
1のトランジスタ回路の出力端子との間の位相と上記入
力端子と上記第2のトランジスタ回路の出力端子の位相
との間の伝送線路無しの位相差を増加させることができ
る。これによって、伝送線路付きの当該分配回路の位相
差と上記設定位相差との間の位相誤差を、比較的広い周
波数範囲で、周波数にほぼ比例して増大させることがで
きる。従って、周波数に比例して大きくなる位相の周波
数特性を有する位相誤差補償用上記伝送線路を用いて位
相誤差を当該位相誤差が減少するように補償することが
できるので、比較的広い周波数範囲にわたって、より小
さい位相誤差の上記設定位相差で信号の分配を行うこと
ができる。すなわち、請求項1記載のマイクロ波信号分
配回路に比較して所定の周波数範囲で位相誤差をより0
に近づけることができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。
【0018】<第1の実施例>図1は本発明に係る第1
の実施例であるマイクロ波信号分配回路の回路図であ
る。
【0019】第1の実施例のマイクロ波信号分配回路
は、ゲートに入力端子1が接続されたFETTR1のソ
ースとドレインをそれぞれ抵抗R1,R2を介して接地
してゲート入力型FET回路20を構成し、FETTR
1のドレインに第1の出力端子2を接続するとともに、
そのソースと第2の出力端子3との間に位相誤差補償用
伝送線路10を接続したことを特徴としている。なお、
所望の増幅周波数特性を得るために、バイアス直流電圧
を、バイアス印加用直流電源Vdbを用いて抵抗R2を
介してドレインに印加している。ここで、伝送線路10
として、マイクロストリップ線路、コプレーナ線路、ス
ロット線路などのマイクロ波線路を用いることができ
る。
【0020】図2は図1のマイクロ波信号分配回路のシ
ミュレーション結果である位相差の周波数特性を示すグ
ラフである。当該シミュレーションにおいて、FETT
R1としてゲート長0.3μmとゲート幅200μmと
を有するNEC製NE045型FETを用い、以下のシ
ミュレーションのFETにおいても同様のFETを用い
た。また、抵抗R1=R2=50Ωとし、伝送線路10
の特性インピーダンスZ0=50Ωとし、伝送線路10
の周波数20GHzにおける電気長に対応する位相長θ
t=65°とした。さらに、バイアス直流電圧Vdb=
2Vに設定した。
【0021】図2において、θ1Sは入力端子1とソース
との間で位相差であって、θ1Dは入力端子1とドレイン
との間で位相差である。図2に示すように、位相差(θ
1D−θ1S)は、周波数が高くなるにつれて、FETTR
1が公知の通り有する位相反転の180°から、FET
TR1の寄生容量などの原因により減少する。この18
0°からの位相誤差の絶対値は周波数に比例して大きく
なる。本実施例においては、当該位相誤差を、周波数に
比例して大きくなる位相の周波数特性を有する所定の電
気長(当該電気長に対応する位相長をθt)の伝送線路
10を用いることによって、上記位相誤差を減少するよ
うに補償する。
【0022】従って、位相誤差補償用伝送線路10を有
するFET回路20においては、図1に示すように、入
力端子1に入力された信号がFETTR1のゲートに入
力されて当該FETTR1によって分配された後、その
ドレインから出力端子2に出力されるとともに、そのソ
ースから位相誤差補償用伝送線路10を介して出力端子
3に出力する。ここで、位相誤差補償用伝送線路10を
有するFET回路20は、図2に示すように、30GH
zまでの広帯域にわたって、位相誤差約5°以下のほぼ
180°の位相差(θ12−θ13)で信号の分配を行うこ
とができる。なお、θ12は入力端子1と出力端子2との
間の位相差であり、θ13は入力端子1と出力端子3との
間の位相差である。
【0023】また、位相誤差補償用伝送線路10の電気
長を長くし又は短縮すると、位相誤差を補償する周波数
範囲、すなわち位相誤差が180°である周波数範囲を
それぞれ広く又は狭くすることができる。
【0024】以上説明したように、第1の実施例のマイ
クロ波信号分配回路によれば、従来例に比較して小型・
軽量であって広い周波数範囲にわたって位相誤差の少な
い位相差で信号分配を行うことができる信号分配回路を
提供することができる。
【0025】<第2の実施例>図3は本発明に係る第2
の実施例であるマイクロ波信号分配回路の回路図であ
る。第2の実施例のゲート入力型FET回路21は、第
1の実施例のFET回路20に加えてFETTR1のゲ
ート・ドレイン間に負帰還用キャパシタC1を接続した
ことを特徴とする。
【0026】図4は図3のマイクロ波信号分配回路のシ
ミュレーション結果である位相差の周波数特性を示すグ
ラフである。当該シミュレーションにおいて、抵抗R1
=R2=150Ωとし、伝送線路10の特性インピーダ
ンスZ0=50Ωとし、伝送線路10の周波数20GH
zにおける電気長に対応する位相長θt=55°とし
た。さらに、バイアス直流電圧Vdb=2Vに設定し
た。
【0027】例えば、本実施例の負帰還用キャパシタC
1の静電容量を所定の値に設定することにより、位相θ
1Dの絶対値のみを減少させることができるので、位相差
(θ1D−θ1S)の絶対値のみを減少させることができ
る。これは、静電容量による位相回転を利用しているた
めで、例えば、図4に示すように、当該位相差(θ12
θ13)と特定の設定位相差θset=90°との間の位
相誤差を、例えば10GHzから30GHzまでの周波
数範囲で、周波数にほぼ比例して増大させることができ
る。従って、周波数に比例して大きくなる位相の周波数
特性を有する位相誤差補償用伝送線路10を用いて位相
誤差を当該位相誤差が減少するように補償することがで
きるので、10GHzから30GHzまでの周波数範囲
にわたって、位相誤差約3°以下のほぼ90°の位相差
(θ12−θ13)で信号の分配を行うことができる。すな
わち、第1の実施例に比較して任意の設定位相差及び所
定の周波数範囲で位相誤差を0に近づけることができ
る。
【0028】以上説明したように、第2の実施例のマイ
クロ波信号分配回路によれば、従来例に比較して小型・
軽量であって広い周波数範囲にわたって180°以外の
特定の設定位相差θsetからの位相誤差の少ない位相
差で信号分配することができる信号分配回路を提供する
ことができる。
【0029】<第3の実施例>図5は本発明に係る第3
の実施例であるマイクロ波信号分配回路の回路図であ
る。本実施例のマイクロ波信号分配回路は、図5に示す
ように、第1の実施例と同様の構成を有するゲート入力
型FET回路20と、キャパシタC11と抵抗R4から
なる移相器31と、キャパシタC12と抵抗R5からな
る移相器32と、2個のドレイン接地FET回路41,
42と、位相誤差補償用伝送線路10とから構成され
る。ここで、ドレイン接地のFET回路41は、FET
TR2とバイアス印加用直流電源Vdb1とを備えて、
比較的高い入力インピーダンスを有することによる移相
器31とのインピーダンス整合機能と、所定の増幅度
(一般に概ね1に近い。)の増幅機能とを有する。ま
た、ドレイン接地のFET回路42は、FETTR3と
バイアス印加用直流電源Vdb2とを備えて、比較的高
い入力インピーダンスを有することによる移相器32と
のインピーダンス整合機能と、所定の増幅度(一般に概
ね1に近い。)の増幅機能とを有する。
【0030】図5において、FETTR1のドレインは
キャパシタC11を介してFETTR2のゲートに接続
され、当該ゲートは抵抗R4を介して接地される。ま
た、FETTR2のドレインはバイアス印加用直流電源
Vdb1を介して接地され、そのソースは出力端子2に
接続される。さらに、FETTR1のソースはキャパシ
タC12を介してFETTR3のゲートに接続され、当
該ゲートは抵抗R3を介して接地される。また、FET
TR3のドレインはバイアス印加用直流電源Vdb2を
介して接地され、そのソースは位相誤差補償用伝送線路
10を介して出力端子2に接続される。キャパシタC1
1,C12は結合用としても用いる。
【0031】なお、FET回路41,42の各FETT
R2,TR3のゲート幅又はゲートに印加する直流バイ
アス電圧を調整することによって、伝達コンダクタンス
gmを好ましくは20mS付近に設定する。このとき、
例えば出力インピーダンス50Ωに対して広帯域にわた
ってインピーダンス整合を実現することができる。当該
伝達コンダクタンスgmを変化することにより、当該マ
イクロ波信号分配回路の信号を利得を変更することがで
き、例えば、出力端子2と3の各信号の振幅を同一に設
定することができる。
【0032】以上のように構成された第3の実施例のマ
イクロ波信号分配回路においては、入力端子1に入力さ
れたマイクロ波信号がFET回路20によって所定の周
波数では逆相で2分配される。2分配された一方のマイ
クロ波信号はFETTR1のドレインから所定の移相量
を有する移相器31と、ドレイン接地のFET回路41
とを介して出力端子2に出力される。上記2分配された
他方のマイクロ波信号はFETTR1のソースから所定
の移相量を有する移相器32と、ドレイン接地のFET
回路42と、位相誤差補償用伝送線路10とを介して出
力端子3に出力される。
【0033】ここで、上記FET回路20の位相差(θ
1D−θ1S)は、上述のように、周波数が高くなるにつれ
て、FETTR1が公知の通り有する位相反転の180
°からFETTR1の寄生容量などの原因により減少す
る。この位相差の周波数特性を積極的に利用して、当該
FET回路20に、移相器31,32とドレイン接地の
FET回路41,42と位相誤差補償用伝送線路10と
を備えて、以下のようにして、位相誤差を第1と第2の
実施例よりも減少させてゼロに近づかせる。
【0034】すなわち、本実施例においては、移相器3
1の移相量は時定数C1・R1によって決定され、移相
器32の移相量は時定数C2・R2によって決定される
が、本実施例においては、「時定数C1・R1>時定数
C2・R2」と設定することによって、「移相器31の
移相量>移相器32の移相量(以下、移相量の設定条件
という。)」と設定する。これによって、第2の実施例
の負帰還用キャパシタの動作と同様に、入力端子1とF
ETTR2のソースとの間の位相と入力端子1とFET
TR3のソースとの間の位相との間の位相差(以下、伝
送線路10無しの位相差という。)を減少させることが
できる。なお、入力端子1と出力端子2との間の位相と
入力端子1と出力端子3との間の位相との間の位相差を
伝送線路10付きの位相差という。
【0035】また、各出力端子2,3の回路の最終段
に、それぞれ比較的高い入力インピーダンスを有するド
レイン接地のFET回路41,42を用いているので、
それらの前段の移相器31,32とのインピーダンス整
合をより良好な状態で行うことができ、これによって、
上記移相量の設定条件をより正確に設定することができ
る。
【0036】表1に、本発明者のシミュレーションのフ
ィティングによって得られた結果を示す。ここで、周波
数範囲は、各設定位相差θsetからの位相誤差が5°
以内であってかつ2つの出力端子2,3における出力振
幅の差が1dB以内の範囲である。
【0037】
【表1】 ─────────────────────────────────── 設定位相差 R1 C1 R2 C2 θt 周波数範囲 (°) (Ω) (pF) (Ω) (pF) (°) (GHz) ─────────────────────────────────── 30 750 0.09 90 0.07 10 9〜40以上 60 740 0.20 170 0.10 22 9〜35 90 900 0.58 220 0.21 34 9〜31.5 120 1100 0.96 290 0.50 50 8.5〜28 150 434 1.80 360 0.93 67 8.5〜26 ───────────────────────────────────
【0038】ここで、表1の各周波数範囲を図示する
と、図7のようになる。図7から明らかなように、約1
7.5GHz以上の極めて広い周波数範囲にわたって位
相誤差が少ない信号分配特性が得られている。
【0039】図6は、周波数20GHzにおける設定位
相差θset=90°及び120°のときの図5のマイ
クロ波信号分配回路のシミュレーション結果である位相
差の周波数特性を示すグラフである。当該シミュレーシ
ョンにおいて、抵抗R1=R2=50Ωとし、伝送線路
10の特性インピーダンスZ0=50Ωとした。さら
に、バイアス直流電圧Vdb=Vdb1=Vdb2=2
Vに設定した。
【0040】上述のように、上記移相量の設定条件を設
定することによって、第2の実施例の負帰還用キャパシ
タの動作と同様に、伝送線路10無しの位相差を増加さ
せることができ、これによって、図6に示すように、上
記伝送線路付きの位相差と特定の設定位相差θset=
90°又は120°との間の位相誤差を、10GHzか
ら30GHzまでの周波数範囲で、周波数にほぼ比例し
て増大させることができる。従って、周波数に比例して
大きくなる位相の周波数特性を有する位相誤差補償用伝
送線路10を用いて位相誤差を当該位相誤差が減少する
ように補償することができるので、10GHzから30
GHzまでの周波数範囲にわたって、位相誤差3°以下
のほぼ90°の位相差で信号の分配を行うことができ
る。すなわち、第1の実施例に比較して所定の周波数範
囲で180°以外の特定の設定位相差θsetからの位
相誤差を0に近づけることができる。
【0041】図8は図5の実施例と図10と図11の従
来例の各マイクロ波信号分配回路についての比帯域の周
波数特性(設定位相差θset=90°)を示すグラフ
である。ここで、帯域幅はいわゆる3dB帯域幅であ
り、比帯域は次の数1で定義される。
【数1】比帯域=(上限周波数−下限周波数)/中心周
波数×100% ここで、上限周波数と下限周波数は上記帯域幅のそれで
あり、中心周波数は次の数2によって定義される。
【数2】中心周波数=(上限周波数+下限周波数)/2
【0042】さらに、本発明者のシミュレーションによ
って得られた本実施例の回路の帯域幅と比帯域のデータ
を表2に示す。
【0043】
【表2】 ─────────────────────────────────── 帯域幅 R1 C1 R2 C2 θt 比帯域 (GHz) (Ω) (pF) (Ω) (pF) (°) (GHz) ─────────────────────────────────── 7.5〜28 1000 0.59 173 0.21 38 117 9〜31.5 900 0.58 215 0.21 34 111 11.5〜35.5 885 0.60 229 0.235 31 102 13.5〜39.5 900 0.57 237 0.284 28 98 ───────────────────────────────────
【0044】図8から明らかなように、図10の従来例
では20GHzから30GHzまでにわたって約40%
の比帯域しか得ることができず、また、図11の従来例
では2GHzから4GHzまでにわたって約65%の比
帯域しか得ることはできない。一方、本実施例の回路で
は、表2及び図8から明らかなように、極めて広い周波
数範囲にわたって98乃至117%の比帯域を得た。
【0045】さらに、表2のシミュレーション結果から
明らかなように、移相器32の各素子のパラメータC1
2,R3と位相誤差補償用伝送線路10の電気長又は位
相長を調整することにより、所望の周波数範囲を得るこ
とができる。
【0046】以上説明したように、第3の実施例のマイ
クロ波信号分配回路によれば、従来例に比較して小型・
軽量であって広い周波数範囲にわたって、180°以外
の特定の設定位相差θsetからの位相誤差の少ない位
相差で信号分配することができる信号分配回路を提供す
ることができる。
【0047】以上の第2の実施例において、ドレイン接
地のトランジスタ回路41,42を用いているが、本発
明はこれに限らず、これらに代えてソース接地のトラン
ジスタ回路を用いてもよい。この場合、当該ソース接地
のトランジスタ回路はドレイン接地のトランジスタ回路
41,42に比較して大きい約5dBの利得を有すると
ともに、ドレイン接地のトランジスタ回路41,42と
同様にインピーダンス整合機能を有する。
【0048】<他の実施例>以上の実施例の各マイクロ
波信号分配回路は、特別な製造プロセスを必要とせず、
公知のMMICプロセスで製造することができ、平衡型
ミキサ、イメージ抑圧型ミキサ、無限移相器などの各種
マイクロ波回路に適用することができ、これらの回路を
小型・軽量化しかつ動作周波数を従来例に比較して広く
することができる。
【0049】以上の実施例において、FETTR1,T
R2,TR3を用いているが、本発明はこれに限らず、
マイクロ波帯以上で用いることができる3端子以上の端
子数を有するバイポーラトランジスタを用いてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載のマイクロ波信号分配回路によれば、マイクロ波
信号が入力される入力端子と、第1と第2の出力端子と
を備えたマイクロ波信号分配回路において、少なくとも
3個の第1乃至第3の電極を有し、上記第1の電極が上
記入力端子に接続され、上記第2の電極が上記第1の出
力端子に接続されるとともに第1の抵抗を介して接地さ
れ、上記第3の電極が第2の抵抗を介して接地されたト
ランジスタと、所定の周波数範囲にわたって、上記入力
端子と上記第1の出力端子との間の位相と、上記入力端
子と上記第2の出力端子との間の位相との間の位相差が
所定の設定位相差となるように上記第3の電極から出力
される上記マイクロ波信号を移相して上記第2の出力端
子に出力する伝送線路とを備える。従って、従来例に比
較して小型・軽量であって比較的広い周波数範囲にわた
って位相誤差の少ない位相差で信号分配することができ
る。
【0051】また、請求項2記載のマイクロ波信号分配
回路は、請求項1記載のマイクロ波信号分配回路におい
て、上記トランジスタの上記第1の電極と上記第2の電
極との間に負帰還用キャパシタをさらに接続したので、
従来例に比較して小型・軽量であって比較的広い周波数
範囲にわたって、請求項1記載の回路に比較して位相誤
差の少ない位相差で信号分配することができる信号分配
回路を提供することができる。
【0052】さらに、請求項3記載のマイクロ波信号分
配回路によれば、マイクロ波信号が入力される入力端子
と、第1と第2の出力端子とを備えたマイクロ波信号分
配回路において、少なくとも3個の第1乃至第3の電極
を有し、上記第1の電極が上記入力端子に接続され、上
記第2の電極が第1の抵抗を介して接地され、上記第3
の電極が第2の抵抗を介して接地された第1のトランジ
スタと、上記第1のトランジスタの上記第2の電極から
出力されるマイクロ波信号を所定の第1の移相量だけ移
相する第1の移相手段と、上記第1のトランジスタの上
記第3の電極から出力されるマイクロ波信号を上記第1
の移相量よりも小さい第2の移相量だけ移相する第2の
移相手段と、第2のトランジスタを有し、上記第1の移
相手段から出力されるマイクロ波信号を増幅して上記第
1の出力端子に出力する第1のトランジスタ回路と、第
3のトランジスタを有し、上記第2の移相手段から出力
されるマイクロ波信号を増幅して出力する第2のトラン
ジスタ回路と、所定の周波数範囲にわたって、上記入力
端子と上記第1の出力端子との間の位相と、上記入力端
子と上記第2の出力端子との間の位相との間の位相差が
所定の設定位相差となるように上記第2のトランジスタ
回路から出力されるマイクロ波信号を移相して上記第2
の出力端子に出力する伝送線路とを備える。従って、従
来例に比較して小型・軽量であって比較的広い周波数範
囲にわたって、請求項1記載の回路に比較して位相誤差
の少ない位相差で信号分配することができる信号分配回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施例であるマイクロ波
信号分配回路の回路図である。
【図2】 図1のマイクロ波信号分配回路のシミュレー
ション結果である位相差の周波数特性を示すグラフであ
る。
【図3】 本発明に係る第2の実施例であるマイクロ波
信号分配回路の回路図である。
【図4】 図2のマイクロ波信号分配回路のシミュレー
ション結果である位相差の周波数特性を示すグラフであ
る。
【図5】 本発明に係る第3の実施例であるマイクロ波
信号分配回路の回路図である。
【図6】 図5のマイクロ波信号分配回路のシミュレー
ション結果である位相差の周波数特性を示すグラフであ
る。
【図7】 図5のマイクロ波信号分配回路のシミュレー
ション結果である位相差の周波数特性を示すグラフであ
る。
【図8】 図5の実施例と図10と図11の従来例の各
マイクロ波信号分配回路についての比帯域の周波数特性
を示すグラフである。
【図9】 従来例のブランチライン型ハイブリッド回路
の回路図である。
【図10】 従来例の1/4波長分布結合型ハイブリッ
ド回路の回路図である。
【図11】 スパイラルインダクタと2個のキャパシタ
からなるπ型低域通過フィルタと、2個のキャパシタと
スパイラルインダクタからなるT型高域通過フィルタを
組み合わせたマイクロ波信号分配回路の回路図である。
【符号の説明】
1…入力端子、 2…第1の出力端子、 3…第2の出力端子、 10…位相誤差補償用伝送線路、 20,21…ゲート入力型FET回路、 31,32…移相器、 41,42…ドレイン接地のFET回路、 TR1,TR2,TR3…FET、 R1,R2,R3,R4…抵抗、 C1…負帰還用キャパシタ、 C11,C12…キャパシタ、 Vdb,Vdb1,Vdb2…バイアス直流電源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波信号が入力される入力端子
    と、第1と第2の出力端子とを備えたマイクロ波信号分
    配回路において、 少なくとも3個の第1乃至第3の電極を有し、上記第1
    の電極が上記入力端子に接続され、上記第2の電極が上
    記第1の出力端子に接続されるとともに第1の抵抗を介
    して接地され、上記第3の電極が第2の抵抗を介して接
    地されたトランジスタと、 所定の周波数範囲にわたって、上記入力端子と上記第1
    の出力端子との間の位相と、上記入力端子と上記第2の
    出力端子との間の位相との間の位相差が所定の設定位相
    差となるように上記第3の電極から出力される上記マイ
    クロ波信号を移相して上記第2の出力端子に出力する伝
    送線路とを備えたことを特徴とするマイクロ波信号分配
    回路。
  2. 【請求項2】 上記トランジスタの上記第1の電極と上
    記第2の電極との間に負帰還用キャパシタをさらに接続
    したことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波信号分
    配回路。
  3. 【請求項3】 マイクロ波信号が入力される入力端子
    と、第1と第2の出力端子とを備えたマイクロ波信号分
    配回路において、 少なくとも3個の第1乃至第3の電極を有し、上記第1
    の電極が上記入力端子に接続され、上記第2の電極が第
    1の抵抗を介して接地され、上記第3の電極が第2の抵
    抗を介して接地された第1のトランジスタと、 上記第1のトランジスタの上記第2の電極から出力され
    るマイクロ波信号を所定の第1の移相量だけ移相する第
    1の移相手段と、 上記第1のトランジスタの上記第3の電極から出力され
    るマイクロ波信号を上記第1の移相量よりも小さい第2
    の移相量だけ移相する第2の移相手段と、 第2のトランジスタを有し、上記第1の移相手段から出
    力されるマイクロ波信号を増幅して上記第1の出力端子
    に出力する第1のトランジスタ回路と、 第3のトランジスタを有し、上記第2の移相手段から出
    力されるマイクロ波信号を増幅して出力する第2のトラ
    ンジスタ回路と、 所定の周波数範囲にわたって、上記入力端子と上記第1
    の出力端子との間の位相と、上記入力端子と上記第2の
    出力端子との間の位相との間の位相差が所定の設定位相
    差となるように上記第2のトランジスタ回路から出力さ
    れるマイクロ波信号を移相して上記第2の出力端子に出
    力する伝送線路とを備えたことを特徴とするマイクロ波
    信号分配回路。
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