JPH06187909A - ブラウン管用ガラスパネルの洗浄方法 - Google Patents
ブラウン管用ガラスパネルの洗浄方法Info
- Publication number
- JPH06187909A JPH06187909A JP33438492A JP33438492A JPH06187909A JP H06187909 A JPH06187909 A JP H06187909A JP 33438492 A JP33438492 A JP 33438492A JP 33438492 A JP33438492 A JP 33438492A JP H06187909 A JPH06187909 A JP H06187909A
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- JP
- Japan
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- panel
- ray tube
- cleaning
- glass panel
- pure water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は非耐酸性コーティング膜を損なう
事なくブラウン管用ガラスパネルの内面の洗浄を行なう
事を目的とする。 【構成】 苛性ソーダ水溶液５の槽内にパネル４を浸漬
し超音波６を与えた後、純水か純水に界面活性剤を加え
た洗浄液中にパネルを移して再び超音波洗浄を行ない、
パネルをとり出して水道水、純水の順に流し洗いを行な
う。
事なくブラウン管用ガラスパネルの内面の洗浄を行なう
事を目的とする。 【構成】 苛性ソーダ水溶液５の槽内にパネル４を浸漬
し超音波６を与えた後、純水か純水に界面活性剤を加え
た洗浄液中にパネルを移して再び超音波洗浄を行ない、
パネルをとり出して水道水、純水の順に流し洗いを行な
う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はブラウン管用ガラスパ
ネルの再生に関する。更に詳しくは非耐酸性コーティン
グ膜を有するブラウン管用ガラスパネルの洗浄方法に関
するものである。
ネルの再生に関する。更に詳しくは非耐酸性コーティン
グ膜を有するブラウン管用ガラスパネルの洗浄方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来のブラウン管用ガラスパネル
の内面を洗浄する方法を示す図である。図において４は
洗浄しようとするブラウン管用ガラスパネルであり、２
は洗浄用薬液を噴出するノズル、３はガラスパネル４の
内面を洗浄する薬液を表わしている。
の内面を洗浄する方法を示す図である。図において４は
洗浄しようとするブラウン管用ガラスパネルであり、２
は洗浄用薬液を噴出するノズル、３はガラスパネル４の
内面を洗浄する薬液を表わしている。
【０００３】次に従来のブラウン管用ガラスパネル（以
下パネルと略記）の洗浄方法について説明する。図３に
おいて洗浄しようとするパネル４を回転させながら、下
方よりノズル２から苛性ソーダ、弗酸又は弗化アンモニ
ウム、純水等を順次噴出させパネル内面の蛍光体、ラッ
カー膜、アルミニウム、グラファイト、汚れ、異物など
を除去する。
下パネルと略記）の洗浄方法について説明する。図３に
おいて洗浄しようとするパネル４を回転させながら、下
方よりノズル２から苛性ソーダ、弗酸又は弗化アンモニ
ウム、純水等を順次噴出させパネル内面の蛍光体、ラッ
カー膜、アルミニウム、グラファイト、汚れ、異物など
を除去する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の洗浄方法に従え
ばパネルの内面に塗布された物質は弗酸や弗化アンモニ
ウムの侵食作用によりすべて完全に除去されてしまう。
それで、例えばある光学特性をもつ非耐酸性コーティン
グ膜をパネル内面に残したまま他の不要物だけを除去す
るということは不可能であった。
ばパネルの内面に塗布された物質は弗酸や弗化アンモニ
ウムの侵食作用によりすべて完全に除去されてしまう。
それで、例えばある光学特性をもつ非耐酸性コーティン
グ膜をパネル内面に残したまま他の不要物だけを除去す
るということは不可能であった。
【０００５】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、パネル内面の非耐酸性コーティ
ング膜上に塗布された蛍光体、ラッカー膜、アルミニウ
ム、グラファイト、汚れ、異物等を除去し、非耐酸性コ
ーティング膜は剥離又は変質させることなく残すことを
目的とする。
ためになされたもので、パネル内面の非耐酸性コーティ
ング膜上に塗布された蛍光体、ラッカー膜、アルミニウ
ム、グラファイト、汚れ、異物等を除去し、非耐酸性コ
ーティング膜は剥離又は変質させることなく残すことを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパネルの
洗浄方法は基本的には、所定の濃度と温度にある苛性ソ
ーダ水溶液の槽に洗浄しようとするパネルを浸漬し、一
定時間超音波を与える。
洗浄方法は基本的には、所定の濃度と温度にある苛性ソ
ーダ水溶液の槽に洗浄しようとするパネルを浸漬し、一
定時間超音波を与える。
【０００７】その後、適宜、パネルを純水又は界面活性
剤を少量純水に加えた洗浄液の槽に移しかえて再び一定
時間超音波を与えるものである。
剤を少量純水に加えた洗浄液の槽に移しかえて再び一定
時間超音波を与えるものである。
【０００８】
【作用】この発明においては苛性ソーダ水溶液内の超音
波により蛍光体、ラッカー膜、アルミニウムはほぼ完全
に除去される。非耐酸性コーティング膜は完全に残る。
グラファイトは剥離するか、膨潤状態になる。
波により蛍光体、ラッカー膜、アルミニウムはほぼ完全
に除去される。非耐酸性コーティング膜は完全に残る。
グラファイトは剥離するか、膨潤状態になる。
【０００９】さらに次工程の超音波洗浄によってパネル
内面上に膨潤して残っていたグラファイトを完全に除去
する。
内面上に膨潤して残っていたグラファイトを完全に除去
する。
【００１０】
実施例１．以下この発明によるブラウン管用ガラスパネ
ル洗浄方法の実施例を説明する。図１と図２はこの発明
のパネル洗浄工程の模式図である。これら図において、
４は洗浄しようとするパネルであり、５は苛性ソーダ水
溶液、６は超音波発振器、７は純水又は少量の界面活性
剤を溶かした洗浄液である。
ル洗浄方法の実施例を説明する。図１と図２はこの発明
のパネル洗浄工程の模式図である。これら図において、
４は洗浄しようとするパネルであり、５は苛性ソーダ水
溶液、６は超音波発振器、７は純水又は少量の界面活性
剤を溶かした洗浄液である。
【００１１】苛性ソーダ水溶液５は５〜２０％の濃度に
調合し温度は４０〜６０℃に保っておく。洗浄液７は純
水でもよいが、超音波洗浄をより効果的にするため中性
洗剤等の界面活性剤を少量加える方が望ましい。
調合し温度は４０〜６０℃に保っておく。洗浄液７は純
水でもよいが、超音波洗浄をより効果的にするため中性
洗剤等の界面活性剤を少量加える方が望ましい。
【００１２】洗浄したいパネル４を内側に空気が残らな
いように図１に示す如く縦向きか内面を上向きにして苛
性ソーダ水溶液５の槽に完全に漬かるように入れたのち
超音波発振器６を３〜６分程度作動させる。
いように図１に示す如く縦向きか内面を上向きにして苛
性ソーダ水溶液５の槽に完全に漬かるように入れたのち
超音波発振器６を３〜６分程度作動させる。
【００１３】次にパネルを苛性ソーダ水溶液５の槽から
取り出し図２の洗浄液の槽へ移す。この時も、パネル内
側に空気が残らないようにするのは図１の場合と同じで
ある。そして超音波発振器６をやはり３〜６分程度作動
させた後、パネルを取り出す。
取り出し図２の洗浄液の槽へ移す。この時も、パネル内
側に空気が残らないようにするのは図１の場合と同じで
ある。そして超音波発振器６をやはり３〜６分程度作動
させた後、パネルを取り出す。
【００１４】取り出したパネルには剥離した蛍光体、グ
ラファイト等がたまっているのでまず水道水で内面を流
し洗いながら柔らかい刷毛などで堆積部を落とし、すぐ
に純水で最終的なすすぎを行なう。このようにして蛍光
体、ラッカー膜、アルミニウム、グラファイト、汚れ、
異物等を除去し、非耐酸性コーティング膜は残しておく
というパネル洗浄を行なう事ができる。
ラファイト等がたまっているのでまず水道水で内面を流
し洗いながら柔らかい刷毛などで堆積部を落とし、すぐ
に純水で最終的なすすぎを行なう。このようにして蛍光
体、ラッカー膜、アルミニウム、グラファイト、汚れ、
異物等を除去し、非耐酸性コーティング膜は残しておく
というパネル洗浄を行なう事ができる。
【００１５】グラファイト以外の蛍光体、ラッカー膜、
アルミニウム等は苛性ソーダ水溶液の槽内で超音波を受
けると十分に非耐酸性コーティング膜から除去される。
しかし、グラファイトは更に次工程の洗浄を必要とす
る。すなわち、純水又は少量の界面洗浄剤を溶かした水
の槽にパネルを移しかえて再び超音波洗浄する。これに
よりグラファイトも綺麗に非耐酸性コーティング膜から
除去される。
アルミニウム等は苛性ソーダ水溶液の槽内で超音波を受
けると十分に非耐酸性コーティング膜から除去される。
しかし、グラファイトは更に次工程の洗浄を必要とす
る。すなわち、純水又は少量の界面洗浄剤を溶かした水
の槽にパネルを移しかえて再び超音波洗浄する。これに
よりグラファイトも綺麗に非耐酸性コーティング膜から
除去される。
【００１６】前記実施例では苛性ソーダ水溶液を用いた
が、勿論純粋の水酸化ナトリウムの水溶液を用いても同
等の効果を発揮する。
が、勿論純粋の水酸化ナトリウムの水溶液を用いても同
等の効果を発揮する。
【００１７】
【発明の効果】本発明は苛性ソーダ水溶液中で超音波振
動をガラスパネルに受けさせることにより、ブラウン管
用ガラスパネルの内面に非耐酸性コーティング膜を残し
て、蛍光体、ラッカー膜、アルミニウム、汚れ、異物を
完全に除去でき、更に、洗浄水中で超音波振動を受けさ
せることによりグラファイトをも除去でき、ブラウン管
用ガラスパネルの再生において特に効果があるのであ
る。
動をガラスパネルに受けさせることにより、ブラウン管
用ガラスパネルの内面に非耐酸性コーティング膜を残し
て、蛍光体、ラッカー膜、アルミニウム、汚れ、異物を
完全に除去でき、更に、洗浄水中で超音波振動を受けさ
せることによりグラファイトをも除去でき、ブラウン管
用ガラスパネルの再生において特に効果があるのであ
る。
【図１】この発明によるブラウン管用ガラスパネル洗浄
方法の基本を示す超音波発振器を備えた苛性ソーダ槽に
パネルを浸漬させた時の模式図である。
方法の基本を示す超音波発振器を備えた苛性ソーダ槽に
パネルを浸漬させた時の模式図である。
【図２】この発明によるブラウン管用ガラスパネル洗浄
方法の追加工程を示す超音波発振器を備えた純水又は純
水に界面活性剤を加えた洗浄液の槽にパネルを浸漬させ
た時の模式図である。
方法の追加工程を示す超音波発振器を備えた純水又は純
水に界面活性剤を加えた洗浄液の槽にパネルを浸漬させ
た時の模式図である。
【図３】従来のパネル洗浄方法を示す模式図である。
２ 洗浄液ノズル ３ 洗浄用薬液 ４ ガラスパネル ５ 苛性ソーダ水溶液 ６ 超音波発振器 ７ 純水又は界面活性剤を入れた洗浄液
Claims (2)
- 【請求項１】 内面に非耐酸性コーティング膜を有する
ブラウン管用ガラスパネルに塗布された蛍光体、ラッカ
ー膜、アルミニウム、汚れ、異物等を除去するために、
苛性ソーダ水溶液の槽にパネルを浸漬し超音波を与えて
処理することを特徴とするブラウン管用ガラスパネルの
洗浄方法。 - 【請求項２】 内面に非耐酸性コーティング膜を有する
ブラウン管用ガラスパネルに塗布されたグラファイトを
除去するために、苛性ソーダ水溶液の槽にパネルを浸漬
し超音波を与えた後純水又は少量の界面活性剤を溶かし
た純水の槽に移し変えて再び超音波を与えて処理するこ
とを特徴とするブラウン管ガラスパネルの洗浄方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33438492A JPH06187909A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ブラウン管用ガラスパネルの洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33438492A JPH06187909A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ブラウン管用ガラスパネルの洗浄方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06187909A true JPH06187909A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18276775
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33438492A Pending JPH06187909A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ブラウン管用ガラスパネルの洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06187909A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103464413A (zh) * | 2013-09-10 | 2013-12-25 | 无锡荣能半导体材料有限公司 | 硅料清洗方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5790843A (en) * | 1980-11-28 | 1982-06-05 | Hitachi Ltd | Forming method of fluorescent screen of picture tube |
| JPS5814445A (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-27 | Hitachi Ltd | カラ−受像管けい光面の形成方法 |
| JPS62252038A (ja) * | 1986-04-25 | 1987-11-02 | Toshiba Corp | 陰極線管の光吸収層の再生方法 |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP33438492A patent/JPH06187909A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5790843A (en) * | 1980-11-28 | 1982-06-05 | Hitachi Ltd | Forming method of fluorescent screen of picture tube |
| JPS5814445A (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-27 | Hitachi Ltd | カラ−受像管けい光面の形成方法 |
| JPS62252038A (ja) * | 1986-04-25 | 1987-11-02 | Toshiba Corp | 陰極線管の光吸収層の再生方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103464413A (zh) * | 2013-09-10 | 2013-12-25 | 无锡荣能半导体材料有限公司 | 硅料清洗方法 |
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