JPH0618709Y2 - リテーナー付溶接ボルト - Google Patents

リテーナー付溶接ボルト

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JPH0618709Y2
JPH0618709Y2 JP2525489U JP2525489U JPH0618709Y2 JP H0618709 Y2 JPH0618709 Y2 JP H0618709Y2 JP 2525489 U JP2525489 U JP 2525489U JP 2525489 U JP2525489 U JP 2525489U JP H0618709 Y2 JPH0618709 Y2 JP H0618709Y2
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JP
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bolt
retainer
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welding
welded
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JP2525489U
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Inventor
正光 高野
利久 工藤
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山川工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ボルト頭部がプレート等の所定の対象物に
固定されて、対象物からボルト軸部を突設状態とさせて
使用されるボルトに関する。
〔従来技術〕
第7図及び第8図にこの種のボルトの従来例を示す。
第7図の従来例は、ボルト2の円盤状頭部4に溶接用の
突起部5が突設されており、この突起部5をプレート1
に例えばプロジェクション溶接して固定されるようにな
っている。
また第8図の従来例は株式会社トープラのアベックスボ
ルトと呼ばれるもので、例えば六角ボルト6の頭部7に
フランジ部7aを形成しておき、ボルト頭部7をプレー
ト1の孔9に係合させるとともに、頭部端面を叩いてか
しめ、フランジ部7aとカシメ部8とによってボルト頭
部7をプレート1に固定するようにしたものである。
そしてプレート1に固定したボルト2,6にナット(図
示せず)を螺合させて被締結部材(図示せず)を締結す
るようになっている。
〔考案の解決しようとする課題〕
以上のようにしてプレート1に取付固定されたボルトで
はあるが、ボルトの先端位置に高度の精度が要求される
場合がある。しかし、前記した第1のボルト固定方法で
は溶接による熱変形のため、また第2のボルト固定方法
では、カシメによる変形のため、それぞれボルトの先端
部を所望の位置精度に芯出しできないことがある。この
ため、高度の精度が要求される位置決めをしなければな
らない場合には、被締結部材を適正位置に保持できない
という問題がある。また前記従来方法によってプレート
に一体化された複数本のボルトを用いて被締結部材を締
結する場合には、被締結部材のボルト挿通孔を一本のボ
ルトに合せると他のボルトがボルト挿通孔位置に整合し
ない等という不具合が生じることがあった。
この考案は以上の問題点に鑑みなされたもので、その目
的は被締結部材のボルト孔の位置が高度の精度を要求す
る場合でも、容易に締結を行なうことのできるリテーナ
ー付溶接ボルトを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案に係るリテーナー付
溶接ボルトによれば、頭部が非円形とされたボルトと、
ボルト固定用他部材に溶接固定するための突出部が外周
に形成され、底部にボルト軸部を間隙をもって挿通でき
るボルト挿通孔が形成され、前記ボルト頭部と周方向に
係合する内空部を有し、前記ボルト頭部を遊嵌状態に抱
持できる容器状のリテーナーとを、リテーナーのボルト
頭部端面に臨む部位をカシメることにより、ボルト頭部
とリテーナーとが周方向の相対回動を除くユニバーサル
な動きができるように一体化したものである。
〔作用〕
この考案によれば、溶接により固定状態とされたリテー
ナーに対しボルトは周方向への回動を除くユニバーサル
な動きができる。従ってリテーナーをボルト固定用他部
材に溶接しリテーナーとボルト固定用他部材間に微小の
熱変形が生じていたとしても、ボルトは微小範囲で揺動
やスライドができるので、ボルトを被締結部材のボルト
孔に容易に位置合せし、ここに挿入することができる。
挿入した後はナットにより締め付けて被締結部材をボル
ト・ナットによってしっかりと固定できる。
〔実施例〕
次ぎに、本考案の第1の実施例を第1図〜第3図におい
て説明する。第1図はリテーナー付溶接ボルトがボルト
取付固定用の他部材である鉄板に固定された状態の縦断
面図、第2図は第1図に示すリテーナーの斜視図、第3
図は第1図に示すボルトの斜視図である。
第2図に示すように、リテーナー22は底部を有する円
筒容器形状とされている。そしてリテーナー22内に
は、ボルト12の頭部14を収容できる六角柱状をした
内空部24が形成され、この内空部24の開口側(第2
図の上側)縁部にはかしめ用の突起26が形成されてい
る。
またリテーナーの底部には、ボルト軸部13を間隙を持
って挿通できるボルト挿通孔28が形成され、挿通孔2
8の内側周縁部はボルト頭部14の座面28aとなって
いる。また容器状のリテーナー22の底部外周には、周
方向等分六個所位置においてプロジェクション溶接のた
めの突起30が突出形成されている。なお符号10は、
リテーナー22を溶接固定するための鉄板で、鉄板10
にはボルト軸部13を間隙をもって挿通できるボルト挿
通孔11が形成されている。
一方、ボルト12は、第3図に示すように、前記リテー
ナー22の内空部24と概略相似形をなし、内空部24
より少し小さな寸法の頭部14を有する。そしてリテー
ナー22のボルト挿通孔28にボルト軸部13を挿通し
て内空部24に頭部14を挿入状態とし、この状態でか
しめ用突起26をかしめることによってボルト12とリ
テーナー22とが一体化されている。これにより、ボル
トの頭部14がリテーナー22によって遊嵌状態に抱持
される。即ち、ボルト12とリテーナー22とは、ボル
ト頭部14とリテーナー内空部24間においてある程度
の相対揺動や半径方向のスライドが可能であるととも
に、周方向には六角のボルト頭部14と六角のリテーナ
ー内空部24とが互いに係合して回り止めされる構造と
なっている。
このようにして製造されたリテーナー22付溶接ボルト
は、溶接現場においてボルト取付固定用の鉄板10に溶
接される。この溶接は第1図に示されるように、鉄板1
0に形成されたボルト挿通孔11からボルト軸部13を
突出させるとともに、リテーナー22の突起部30を鉄
板10に押し当てた状態として、プロジェクション溶接
により該突起部30を溶接する。
このようにして鉄板10にリテーナー22を介して溶接
固定されたボルトは、ボルト頭部14がリテーナー22
との間に遊びを有するため、周方向には回り止めされて
回動が阻止されるが、ボルト頭部14を中心とした微小
量の揺動や半径方向のスライドといったユニバーサルな
動きが可能である。従って、プロジェクション溶接によ
り一体化されたリテーナー22と鉄板10間に微小な熱
変形が生じ、あるいは溶接時における鉄板10に対する
リテーナー22のずれが生じても、ボルト12の先端を
第1図矢印のように動かし、あるいはボルト12全体を
座面28aに沿ってスライドしてその位置を調整するこ
とができる。そしてこの調整により、ボルト12によっ
て締結される被締結物のボルト孔の位置が高度の精度に
よって開けられている場合であっても、ボルト12をこ
のボルト孔の位置にあわせて容易に挿入することができ
る。
また被締結部材側にボルト孔が複数あり、複数本のボル
トがこれらのボルト孔にそれぞれ挿入されて被締結物が
締結される構造の場合であって、ボルト孔相互間の位置
が高度の精度で定められている場合には、いずれか一つ
のボルト先端の位置がずれても取付はうまくいかない。
このような時、前記複数本のボルトのすべて或は一部を
本実施例のリテーナー付溶接ボルトとすることにより、
ボルトを動かしてその位置を調整し、熱変形や取付誤差
等によるボルト位置のずれを吸収し、うまくボルト孔に
挿入することができる。そしてボルト12のボルト孔へ
の挿入が行なわれた後は、ボルト12に対し図示しない
ナットを螺合して締め付けることにより、被締結部材を
しっかりと締結できる。
またボルト12が鉄板10に直接溶接できない高炭素鋼
等の材料よりなる場合であっても、リテーナー22を鉄
板10に溶接できる材料とすれば、ボルト12を鉄板1
0に取付固定することができるので、締結部材として使
用することが可能である。
次に、第4図および第5図に本考案の第2の実施例を示
す。なお第1図〜第3図と同一又は類似の部分について
は同一の符号を付して、その重複した説明は省略する。
前記第1の実施例では、リテーナーキャップ22は突起
部30を有しており、この突起部30位置をプロジェク
ション溶接して鉄板10に溶接固定するようになってい
る。しかしながら本実施例では、リテーナー42にフラ
ンジ形状の鍔状部52を形成し、この鍔状部52と鉄板
10との接合部所定位置をスポット溶接によって固定す
るようになっている。なお符号50は、スポット溶接部
を示す。
即ち、リテーナー42は一枚の鉄板をプレス加工して鍔
を有する帽子体とされるとともに、帽子体頭部底面の中
央に開口部41が形成され、帽子体の頭部内周面を六角
柱の内空部44およびボルト頭部14の座面48aとな
る孔48の周縁部が形成されるように押し広げ、かつ押
しつぶす。この帽子体の頭部に開口部41を形成する際
に、内空部44の開口側縁部にかしめ用突起46を形成
する。なお符号48は、ボルト挿通用の挿通孔である。
このようにして製造されたリテーナー42にボルト12
を挿入し、かしめ用突起46をかしめることによって、
ボルト12の頭部14を内空部44に遊嵌状態に抱持さ
せる。そしてこのリテーナー42付溶接ボルトを溶接現
場において、リテーナー42の鍔状部52を鉄板10に
押し当て、この状態で鍔状部52と鉄板10をスポット
溶接する。
さらにこの実施例のリテーナー42の外形は、内空部4
4の形状に倣った六角形状とされている点も前記第1の
実施例と異なる点である。
またこの第2の実施例においても、リテーナー42の内
空部44がボルト頭部14の形状に整合する六角形状と
されて、ボルト12はリテーナー42に対し回り止めさ
れているが、ボルト頭部14を遊びを有した状態でリテ
ーナー42に抱持されているので、ボルト12は前記第
1の実施例と同様のユニバーサルな動きが可能である。
従って前記第1実施例と同様の効果を有する。
なお前記した2つの実施例では、ボルト頭部14を六角
柱形状としているが、ボルト頭部14はこの形状に限定
されるものでなく、四角柱、五角柱等の多角柱形状、あ
るいは第6図に示されるように対向カット面15を有す
る頭部形状等、非円形であってリテーナー内空部と周方
向に係合して回り止めできる形状であれば如何なる形状
であってもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のリテーナー付溶接ボルト
によれば、溶接により固定されたリテーナーに対しボル
トは周方向への回動を除くユニバーサルな動きができる
ので、溶接に伴ってリテーナーとリテーナーの溶接され
ている部材間に生じる微小な熱変形やずれを吸収するこ
とができ、従って被締結部材側のボルト孔が高度の精度
を有している場合でもここにボルトを容易に挿入でき、
ナット等と協働して被締結部材を確実に締結固定するこ
とができる。
またボルト頭部を抱持するリテーナーをボルト固定用他
部材に溶接することによりボルトを他部材に取付固定す
るので、ボルトが高炭素鋼等の溶接に適さない材料から
なるものであっても締結部材として使用できるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は考案の第1の実施例のリテーナー付溶接ボルト
の縦断面図、第2図は第1図のリテーナーの斜視図、第
3図は第1図のボルトの頭部付近を示す斜視図、第4図
は本考案の第2の実施例のリテーナー付溶接ボルトの縦
断面図、第5図は第4図のリテーナーの斜視図、第6図
はボルト頭部の変形例を示す斜視図、第7図および第8
図はそれぞれ従来例の断面図である。 10……リテーナーが溶接される鉄板、 11……鉄板に形成されたボルト挿通孔、 12……ボルト、 13……ボルト軸部、 14……ボルト頭部、 22,42……リテーナー、 24,44……内空部、 26,46……かしめ用突起、 28,48……リテーナー底部に形成されたボルト挿通
孔、 30……溶接用の突出部である突起部、 52……溶接用の突出部である鍔状部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部が非円形とされたボルトと、ボルト固
    定用他部材に溶接固定するための突出部が外周に形成さ
    れ、底部にボルト軸部を間隙をもって挿通できるボルト
    挿通孔が形成され、前記ボルト頭部と周方向に係合する
    内空部を有し、前記ボルト頭部を遊嵌状態に抱持できる
    容器状のリテーナーとが、リテーナーのボルト頭部端面
    に臨む部位がカシメられて、ボルト頭部とリテーナーと
    が周方向の相対回動を除くユニバーサルな動きができる
    ように一体化されてなることを特徴とするリテーナー付
    溶接ボルト。
JP2525489U 1989-03-07 1989-03-07 リテーナー付溶接ボルト Expired - Lifetime JPH0618709Y2 (ja)

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