JPH061869B2 - オ−デイオ機器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はグラフィックイコライザのイコライズ特性とス
ペクトラムアナライザによる信号レベル表示とを行なう
オーディオ機器に関する。

（従来の技術） 車載用オーディオ機器においてグラフィックイコライザ
とスペクトラムアナライザとを備え、グラフィックイコ
ライザのイコライズ特性の表示とスペクトラムアナライ
ザによる信号レベル表示とを兼用表示器で表示し、スイ
ッチにより何れか一方の表示を選択可能になされたもの
である。

かかるオーディオ機器においてスペクトラムアナライザ
による信号レベル表示を兼用表示器で表示させている場
合において、音声信号が途切れると今まで表示されてい
たスペクトラムアナライザによる信号レベル表示が消
え、兼用表示器の表示が無くなる問題があった。

（発明の目的） 本発明は上記にかんがみなされたもので、上記の問題を
解消したオーディオ機器を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明は、それぞれ音声信号を出力する音声信号源を有
する信号源機器１と、信号源機器１から１つの音声信号
を選択出力する選択手段２と、選択手段２により選択さ
れた音声信号が供給されるグラフィックイコライザ３お
よびスペクトラムアナライザ４と、グラフィックイコラ
イザ３からの出力音声信号を再生する再生手段５とを備
えており、選択手段２により選択された音声信号はグラ
フィックイコライザ３に供給されて等化され、再生手段
５により再生される。

さらに、表示手段６においてグラフィックイコライザ３
のイコライズ特性の表示と、スペクトラムアナライザ４
による周波数に対する信号レベル（以下スペクトラムア
ナライザによる信号レベル）の表示とを切替えさせる表
示切替手段７と、信号源機器１の音声信号の実質的な不
存在を検出する検出手段８と、検出手段８の検出出力発
生時から所定期間、表示切替手段７をグラフィックイコ
ライザ３のイコライズ特性の表示側に切替える制御手段
９とを備えている。

（発明の作用） 上記の如く構成された本発明において、音声信号の再生
中は表示切替手段７はスペクトラムアナライザ４による
信号レベルの表示側に切替えられていて、表示手段６は
スペクトラムアナライザ４による信号レベルの表示がな
されている。

いま、オーディオ機器１においてまたは選択手段２にお
いて音声信号の切替えがなされたときは検出回路８によ
り検出される。検出手段８の検出出力発生時から制御手
段９は所定期間、表示切替手段７はグラフィックイコラ
イザ３のイコライズ特性の表示側に切替えられる。この
結果、音声信号の実質的な不存在の発生時から所定期
間、イコライズ特性が表示器６に表示され、その後、ス
ペクトラムアナライザによる信号レベルが表示されるこ
とになる。

したがって、表示器の表示は途切れることはなく有効に
利用されることになる。

（発明の実施例） 以下、本発明を実施例により説明する。

第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

本実施例においてはカセットテープデッキ２１、チュー
ナ２２、その他たとえばコンパクトディスクプレーヤ２
３とを備えている場合を例示している。

カセットテープデッキ２１からの再生出力、チューナ２
２からの出力、コンパクトディスクプレーヤ２３からの
再生出力は入力選択スイッチ回路２４に供給し、入力選
択スイッチ回路２４にて選択した出力はグラフィックイ
コライザ２５およびスペクトラムアナライザ２６に供給
してあり、入力選択スイッチ回路２４により選択された
音声信号はグラフィックイコライザ２５によって等化さ
れ、グラフィックイコライザ２５からの出力は増幅器２
７に供給して増幅のうえ、スピーカ２８により再生す
る。

テープデッキ２１の再生、録音等を切替える機能選択ス
イッチの出力、チューナ２２のＡＭ、ＦＭの切替えまた
はチューナの選局等の機能選択スイッチの出力、コンパ
クトディスクプレーヤ２３の選曲を行なう等の選択スイ
ッチの出力およびイコライズ特性設定器２９の出力はマ
イクロコンピュータ３０に供給してある。マイクロコン
ピュータ３０からの出力により、入力選択スイッチ回路
２４を切替え、グラフィックイコライザ２５のイコライ
ズ特性を変換集積回路２５−１を介して切替え、ミュー
ト制御回路３１を介して増幅器２７のミュートを制御
し、スペクトラムアナライザ２６の測定周波数点の指示
制御をし、表示制御回路３３を制御して表示装置３２に
よる表示を切替えるように構成してある。

マイクロコンピュータ３０は公知の如く、ＣＰＵ３
０_１、プログラムを記憶させてあるＲＯＭ３０_２、ＲＡ
Ｍ３０_３、入力ポート３０_４および出力ポート３０_５を
本質的に備えており、ＲＯＭ３０_２に記憶させてあるプ
ログラムにしたがって入力ポート３０_４を介して入力
し、入力データをＣＰＵ３０_１よって処理、比較、判別
等を行なって出力ポート３０_５を介して出力する。

ＲＯＭ３０_２に記憶させてあるプログラムにしたがって
本発明の一実施例の作用を第３図により説明する。

プログラムがスタートされると、初期設定がなされ、続
いて入力ポート３０_４を介してテープデッキ２１の機能
選択スイッチ、チューナ２２の機能選択スイッチ、コン
パクトディスクプレーヤ２３の選択スイッチ、イコライ
ズ特性設定器２９の出力の状態を読み込み（ステップ
ａ）、入力ポート３０_４を介して入力があるまで待つ
（ステップｂ）。入力があったときはステップｂに続い
て入力がイコライズ特性設定器２９からの入力であった
か否かがチェックされ（ステップｃ）、イコライズ特性
設定器２９からの入力であった場合はステップｃに続い
て、イコライズ特性設定器２９からの入力にしたがって
変換切替集積回路２５−１を制御し、イコライズ特性の
設定変更がなされる（ステップｄ）。ステップｃにおい
てイコライズ特性設定器２９からの入力が無い場合はス
テップｄがバイパスされて、グラフィックイコライザ２
５のイコライズ特性はそのままで、ソース入力の切替が
あったか否かがチェックされる（ステップｅ）。ステッ
プｄにおいてイコライズ特性の設定変更がなされた後も
ステップｅが実行される。

ステップｅにおいてソース入力の切替があったとき、ミ
ュート制御回路３１を制御して増幅器２７の出力をミュ
ートするとともに、切替えられたソースからの音声信号
を選択するべく入力選択スイッチ回路２４が切替えられ
る（ステップｆ）。またステップｅにおいてソース入力
の切替えがなかったとき、チューナ２２は選局中か否か
がチェックされ（ステップｇ）、ステップｇにおいてチ
ューナ２２が選択中のときはステップｇに次いでステッ
プｆが実行される。またステップｇにおいてチューナ２
２が選局中でないときはステップｇに次いでテープデッ
キ２１が早送り状態かまたは巻き戻し状態か否かがチェ
ックされる（ステップｈ）。ステップｈにおいてテープ
デッキ２１が早送り状態または巻き戻し状態のときはス
テップｈに次いでステップｆが実行される。またステッ
プｈにおいてテープデッキ２１が早送り状態または巻き
戻し状態でないときはステップｈに次いでステップａが
実行される。

すなわち、ステップａ〜ｅ、ｇ、ｈにおいては、音声信
号が実質的に不存在となったか否かが検出され、音声信
号が実質的に不存在のときミュートがかけられる。

ステップｆにおいてミュート制御がなされ、続いてタイ
マの時間設定がなされ（ステップｉ）、続いて表示装置
３２においてスペクトラムアナライザ２６による信号レ
ベル表示か否かがチェックされる（ステップｊ）。ステ
ップｊにおいてスペクトラムアナライザ２６による信号
レベル表示がなされているときはステップｊに続いてイ
コライズ特性の表示に切替えられる（ステップｋ）。ス
テップｊにおいてスペクトラムアナライザ２６による信
号レベルが表示されていないときはステップｋはバイパ
スされる。

ステップｊまたはステップｋに次いで、タイマ時間経過
するのを待つ（ステップｌ）。

ステップｌにおいて時間経過したときはステップｌに続
いてミュート制御回路３１によってミュートが解除され
（ステップｍ）、次いで表示装置３２においてスペクト
ラムアナライザ２６からの信号レベルが表示される（ス
テップｎ）。ステップｎに続いてステップａが実行され
る。

そこでステップｉ〜ｌによつて音声出力が実質的に不存
在になされたときは、そのときから予め設定された所定
時間はグラフィックイコライザ２５のイコライズ特性が
表示装置２３に表示されることになる。

また、コンパクトディスクプレーヤ２３が選曲動作をし
ている場合も同様である。またタイマはマイクロコンピ
ュータ３０にハードウエア的なタイマを設けてもよく、
プログラムによるタイマを構成してもよい。

（発明の効果） 以上説明した如く本発明によれば、音声信号が存在して
いるときは表示装置によってスペクトラムアナライザに
よる信号レベルの表示がなされる。しかるに信号源の切
替えまたは信号源中における切替えのときにおいて実質
的に音声信号が不存在になり、この不存在は検出され
て、表示装置において所定時間グラフィックイコライザ
のイコライズ特性が表示されることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図。 第２図は本発明の一実施例を示すブロック図。 第３図は本発明の一実施例の作用説明に供するフローチ
ャート。 １…信号源機器、２…選択手段、３…グラフィックイコ
ライザ、４…スペクトラムアナライザ、５…再生手段、
６…表示手段、７…表示切替手段、８…検出手段、９…
制御手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】それぞれ音声信号を出力する音声信号源を
   有する信号源機器と、信号源機器から１つの音声信号を
   選択出力する選択手段と、選択手段により選択された音
   声信号が供給されるグラフィックイコライザおよびスペ
   クトラムアナライザと、グラフィックイコライザからの
   出力音声信号を再生する再生手段と、表示手段において
   グラフィックイコライザのイコライズ特性の表示とスペ
   クトラムアナライザによる周波数に対する信号レベルの
   表示とを切替えさせる表示切替手段と、信号源機器の音
   声信号の実質的な不存在を検出する検出手段と、検出手
   段の検出出力発生時から所定期間、表示切替手段をグラ
   フィックイコライザのイコライズ特性の表示側に切替え
   る制御手段とを備えたことを特徴とするオーディオ機
   器。