JPH06186871A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06186871A
JPH06186871A JP4354867A JP35486792A JPH06186871A JP H06186871 A JPH06186871 A JP H06186871A JP 4354867 A JP4354867 A JP 4354867A JP 35486792 A JP35486792 A JP 35486792A JP H06186871 A JPH06186871 A JP H06186871A
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heating
film
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録紙のサイズ幅が異なることによるヒータ
ー部分の過昇温を防止する定着装置、また受信画像信号
をメモリーに格納することなく記録動作を開始する。 【構成】 通信制御手段により受信した画像を記録する
記録紙サイズ幅に合せて前記定着手段60の熱源である
加熱体60aへの電力供給範囲を切換えるとともに予備
加熱を行ない画像記録時本加熱を行う熱量制御手段と前
記制御手段により予備加熱の数秒後フィルムを駆動する
駆動手段60f,60gと加熱体60aの温度を検出す
る検出手段を有し、前記検出手段は設定温度に応じて予
備加熱の通電制御条件と、通電終了後のフィルム駆動停
止条件を変える複数の制御を併用する検出手段であるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成手段により記
録紙上に形成された顕画像を耐熱フィルムを介して加熱
体により加熱溶融することにより記録紙上の顕画像を定
着する定着手段とからなるファクシミリ等通信機器の画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の加熱定着等のための記録紙
の加熱装置は所定の温度に維持された加熱ローラーと弾
性層を有して前記加熱ローラーに圧接する加圧ローラー
とによって記録紙を搬送しつつ加熱する熱ローラー方式
が多用されており、ファクシミリ等の通信機器において
は、加熱体の温度上昇特性が遅いため、加熱体へ常に電
力供給しておく必要があり、ファクシミリ装置等が、待
機状態,受信状態,送信状態等いかなる状態においても
加熱体は電力供給状態で一定温度に保つように作られて
いた。
【0003】また最近では固定支持された加熱体(サー
マルヒーター,以下ヒーターと記す。)と、ヒーターに
対向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルムを介して記録
紙をヒーターに密着させる加圧部材を有し、ヒーターの
熱をフィルムを介して記録紙へ付与することで記録紙面
に形成担持されている未定着画像を記録紙面に加熱定着
させる方式,構成の定着装置が特開昭63−31318
2号公報で提案されている。
【0004】このような薄膜のフィルムを用いたフィル
ム加熱方式においてはヒーターとして低熱容量加熱体を
用いることが出来る。そのため、従来の接触式加熱方式
である熱ローラー方式に比べ省電力化及びウェイトタイ
ムの短縮化(クイックスタート)が可能となる。
【0005】その他、従来の加熱方式の種々の欠点を解
決できる利点を有し効果的なものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、熱ロー
ラー方式は、 所定温度に立ち上がるまでにかなりの時間がかかり
その間は画像形成作動禁止の時間となる。即ちウェイト
タイムがある。 熱容量が必要なため、大きな電力が必要となる。 回転ローラーでローラー温度が高温のため耐熱性の
特殊軸受が必要。 ローラーの定着温度及び曲率により記録紙がローラ
ーに巻き付き記録紙のジャム等トラブルをうみやすい。 記録紙上のトナーを定着する定着点の温度と記録紙
と熱ローラーの分離点の温度が等しいため、分離温度に
依存する高温オフセットが発生しやすく、また、分離温
度に依存する画像光沢の程度が制御できない。
【0007】上記のような欠点がある。また、複写機・
あるいはプリンターと違いファクシミリ等の通信機器に
おいては、受信時のみ記録が必要であるが、送信時,待
機時にも定着ヒーターをON状態にしているため受信に
対する送信の比率の多い場合においては非常に不経済と
なっていた。また、機械内部の温度上昇が高くなるた
め、ファン等により冷却をしなければならなくなり装置
も大きくなってしまった。
【0008】その欠点をおぎなうため固定支持された加
熱体と加熱体に対向圧接するフィルムとフィルムを介し
て記録紙を加熱させる加圧部材からなる構成の加熱装置
が考案されている。しかしながら、記録紙サイズ幅が装
置の記録紙最大サイズ幅より小さい(例えば、A3サイ
ズ幅まで記録可能な装置にA4サイズ幅の記録紙を通紙
したとき)場合でもヒーターの発熱層の有効全長域は記
録紙の最大サイズ幅になっているため記録紙の通紙領域
又は非通紙領域にかかわらず単位長さ当り所定の発熱量
をもって発熱する。
【0009】すなわち、通紙部に対応する発熱層部分の
発熱エネルギーは画像定着に消費されていくが、非通紙
部に対応する発熱層部分の発熱エネルギーは画像定着に
消費されないため蓄熱化することになる。
【0010】そのため非通紙部のヒーター部分が異常に
昇温(過昇温)する傾向となり、ヒーターもしくは発熱
層の熱損による耐久寿命の低下、定着フィルムや加圧部
材等の耐久性の低下,定着フィルムの走行性の不安定化
などを生じさせるという問題点があった。
【0011】また、画像信号の受信が開始されると画像
信号をメモリーに格納する。そして画像信号の受信が終
了すると、受信された画像信号に基づいて記録動作が開
始されるとともに定着手段の熱源である加熱体への通電
を開始するため最小でも一通信分の受信画像信号を格納
するメモリーが必要となり装置をコストアップさせると
いう問題点があった。
【0012】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、記
録紙のサイズ幅が異なることによるヒーター部分の過昇
温を防止し、ヒーターもしくは発熱層の耐久寿命の低
下,定着フィルムや加圧部材等の耐久性の低下、定着フ
ィルムの走行性の不安定化が生じないようにした定着装
置、また受信画像信号をメモリーに格納することなく記
録動作を開始する画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては、記録紙上に顕画像を形成する画
像形成手段と記録紙と共に移動するフィルムの一面側に
加熱体を他面側に顕画像を支持した記録紙を密着させ、
フィルムを介して記録紙に熱エネルギーを付与する定着
手段と通信モードに応じた画像通信制御手段を有する画
像形成装置において、前記通信制御手段により受信した
画像を記録する記録紙サイズ幅に合せて前記定着手段の
熱源である加熱体への電力供給範囲を切換えるとともに
予備加熱を行ない画像記録時本加熱を行う熱量制御手段
と前記制御手段により予備加熱の数秒後フィルムを駆動
する駆動手段と加熱体の温度を検出する検出手段を有
し、前記検出手段は設定温度に応じて予備加熱の通電制
御条件と通電終了後のフィルム駆動停止条件を変える複
数の制御を併用する検出手段であることを特徴とする。
【0014】そして、前記通信制御手段により受信した
画像を記録する記録紙サイズ幅に合せて前記定着手段の
熱源である加熱体への電力供給範囲を切換える制御手段
と加熱体の温度を検出する検出手段とフィルムを駆動す
る駆動制御手段を有し、通電開始後加熱体の温度検出手
段の検出温度に対応して駆動制御手段でフィルム駆動速
度を可変しても良い。
【0015】
【作用】上記構成の画像形成装置にあっては、通信制御
手段により受信した画像を記録する記録紙サイズ幅に合
わせて定着手段の熱源である加熱体への電力供給範囲を
切換えるとともに予備加熱を行ない、さらに画像記録時
本加熱を行う熱量制御手段と制御手段により予備加熱の
数秒後に定着フィルムを駆動する制御手段と加熱体の温
度を検出する検出手段であり、この検出手段の設定温度
により予備加熱の通電制御条件と通電終了後のフィルム
駆動停止条件を変える複数の制御を併用するよう構成さ
れていることで受信画像を記録する記録紙サイズ幅に合
わせて定着装置の熱源である加熱体への電力供給範囲を
切換えている。
【0016】また、加熱体に予備加熱をあたえ記録動作
開始時本加熱を行うことにより加熱体の立上りを早め受
信画像をメモリーに一旦格納することなく画像信号受信
開始とほぼ同時に画像記録動作も終了することが出来
る。
【0017】また、各サイズ幅の記録紙が通紙されても
定着装置の非通紙部における温度上昇を抑えることが出
来、定着フィルム,加圧部材等の耐久性の向上また、定
着フィルム走行性の安定化が図れ定着装置の信頼性が向
上できる。また、消費電力を低減することが出来る。ま
た、メモリーを最小限にすることが出来コストダウンで
きる。またファン等の冷却手段を必要としない。また予
備加熱開始の数秒後に定着フィルム駆動を行なうことに
より定着装置内の温度分布を均一にしさらなる信頼性の
向上またはウェイトタイム短縮を図ることが出来る。
【0018】定着装置の雰囲気温度が高い時、または画
像形成を行なってから短時間後に再び画像形成を行なっ
た時に予備加熱を行なうと画像形成装置全体の昇温を生
じ画像形成に悪影響を及ぼすため加熱体の温度検出手段
の設定温度により予備加熱を開始するか、予備加熱をや
めるか検出することにより画像形成の向上及び定着フィ
ルム等装置の耐久性の向上が図れる。
【0019】また、加熱体の温度検出手段により設定温
度に到達するまで定着フィルムの駆動を停止させないよ
うにすることにより装置の耐久性の向上が図れる。
【0020】通信制御手段により受信した画像を記録す
る記録紙サイズ幅に合わせて定着手段の熱源である加熱
体への電力供給範囲を切換える制御手段と加熱体の温度
を検出する検出手段と定着フィルムを駆動する駆動制御
手段をもち、通電開始後、加熱体の温度検出手段の検出
温度に対応して駆動制御手段で定着フィルムの駆動速度
を可変するよう構成されているので、受信画像を記録す
る記録紙サイズ幅に合わせて定着装置の熱源である加熱
体への電力供給範囲を切換えることにより、各サイズ幅
の記録紙が通紙されても定着装置の非通紙部における温
度上昇を抑えることが出来、定着フィルム、加圧部材等
の耐久性の向上、また定着フィルム走行性の安定化が図
れ定着装置の信頼性が向上できる。また消費電力を低減
することが出来る。
【0021】画像記録開始(レーザービーム発振機より
信号を出射しポリゴンミラーによって感光体ドラム表面
に画像情報を形成する)と同時に加熱体の温度を検出し
検出温度に対応して定着フィルムの初期駆動速度を設定
する。つまり温度が低い時は低速度とし定着装置が定着
点(基本速度で定着可能な温度)に達するまで温度の上
昇にあわせて駆動速度を加速していき定着点に達すると
基本速度となる様に構成することにより消費電力を低減
することが出来る。またメモリーを最小限にすることが
出来る。またファン等の冷却手段を必要としない。
【0022】また加熱体の温度検出手段により設定温度
に到達するまで定着フィルムの駆動を停止させないよう
にすることにより装置の耐久性の向上が図れる。
【0023】
【実施例】まず図1及び図2を参照して本発明に従って
構成した一実施例としての画像形成装置であるファクシ
ミリ装置全体の概略を説明すると装置本体1の上面カバ
ーは原稿Sを複数枚積載することができる原稿載置台2
に形成されており、装置本体1の上面一端側(図1左
側)に原稿載置台2から搬送された原稿Sの画像情報を
読取る光学読取系3が配置され、また読取系3の下方位
置にレーザービームプリンターからなる記録系4が配置
されている。また装置本体1の上面には電話機22、操
作パネル23等が配置されている。
【0024】前記光学読取系3は原稿載置台2上に積層
した原稿Sを予備搬送押圧片5aと圧接した予備搬送ロ
ーラー5b及び分離押圧片5cと圧接した分離ローラー
5dで一枚ずつ分離し、更に給紙コロ5eと圧接し主搬
送ローラー5f等でコンタクトセンサ(密着型センサ)
7に搬送し、押圧手段6で原稿Sを密着型センサ7に押
圧して密着させつつ原稿Sの画像情報を読取った後、原
稿Sを排紙コロ5gと圧接した排紙ローラー5hによっ
て原稿排紙トレー8に排出するが如く構成されてなるも
のである。
【0025】前記密着型センサ7は光源としてのLED
7aから原稿Sの画像情報面に光を照射し、画像情報面
を反射した反射光を短焦点結像レンズ7bで光電変換素
子7cに結像して画像情報を読取るもので、読取った画
像情報をファクシミリモードの場合は他機の記録部に、
またコピーモードの場合に自己の記録系4にそれぞれ送
信するが如く構成されてなるものである。
【0026】なお、原稿載置台2には原稿Sの搬送方向
と直角方向(原稿Sの幅方向)にスライド可能なスライ
ダー2aが設けられていて、スライダー2aによって原
稿載置台2上に積層された原稿Sの両サイドを揃えるこ
とが出来る様になっている。
【0027】また、前記記録系4は前記密着型センサ7
の画像信号に基づいてレーザービーム発振機9aから変
調信号を出射し、変調ビームをポリゴンミラー9bによ
って画像形成部10の感光体ドラム10aに、走査光を
照射して、感光体ドラム10a表面に画像情報を形成
し、給紙部Aから画像形成部10に給送された記録紙
P′に画像情報を転写して定着した後、排紙する如く構
成されてなるものである。
【0028】前記感光体ドラム10aは一次帯電器10
bと現像ローラー10cとクリーニングブレード10d
と共に記録カートリッジ10e内に一体に組込まれてい
て、装置本体1に対して着脱自在に構成されている。
【0029】そして、感光体ドラム10aの表面は一次
帯電器10bにより均一に帯電され、表面に前記ポリゴ
ンミラー9bから走査光が照射されると潜像が形成さ
れ、潜像が現像ローラー10cから供給されるトナーに
よって顕像化されるようになっている。
【0030】前記画像形成部10の感光体ドラム10a
周辺部には、転写帯電器10fが配置され、また感光体
ドラム10aよりも下流側の記録紙搬送経路に定着装置
60、排紙ローラー10hが配置されていて、転写帯電
器10fで前記給紙部Aから給送された記録紙P′に感
光体ドラム10a表面に形成されたトナー像を転写した
後、定着装置60で記録紙P′にトナー像を定着して、
排紙ローラー10hにより装置本体1の一側面(図1ま
たは図2左側)に着脱自在に設けた排紙トレー12に排
出されるようになっている。
【0031】また、前記装置本体1の一端面には手差し
記録紙の積載トレー13が開閉可能に設けられていて、
積載トレー13をほぼ水平に近い状態にまで倒すことに
より手差し口13aを開口し、積載トレー13上に記録
紙P′を積載して手差し口13aに差込むと、圧接部材
13bにより記録紙P′が前記搬送ローラー対11aの
うち径の大きい方のローラー11bに圧接されて、ロー
ラー11bによって1枚ずつ分離され、次いで搬送ロー
ラー対11aによって前記転写帯電器10fと感光体ド
ラム10aとの間に搬送されるようになっている。
【0032】なお、前記装置本体1の一端側には開閉蓋
14が開閉可能に設けられていて、開閉蓋14に前記積
載トレー13が設けられ、また前記排紙トレー12が着
脱自在に取付けられる。
【0033】また、開閉蓋14を開くことによって前記
記録カートリッジ10eを装置本体1の外に引き出して
交換できるようになっている。
【0034】また開閉蓋14は前記記録カートリッジ1
0eに設けたドラム感光防止シャッター10iと連動す
るようになっており、開閉蓋14を開いたときにシャッ
ター10iが閉じ、開閉蓋14を閉じたときにシャッタ
ー10iが開くようになっている。
【0035】また、図示しないが、開閉蓋14のロック
を解除する解除レバーの操作ボタンは開閉蓋14の前面
に設けた凹部内に配置されて、凹部が排紙トレー12に
一体に設けた保護カバーにより閉じられており、排紙ト
レー12を開閉蓋14から外さない限り操作ボタンによ
って開閉蓋14のロックを解除出来ないようになってい
る。
【0036】このため排紙トレー12が邪魔になって開
閉蓋14が完全に開かない半開き状態で記録カートリッ
ジ10eの交換を行って、記録カートリッジ10eを破
損するような事態を防止することが出来る。
【0037】また、開閉蓋14が半開きとなりこれに連
動してドラム感光防止シャッター10iも半開きとなっ
て、感光体ドラム10aが露光して画質低下する等の事
態を防止することが出来る。
【0038】前記給紙部Aは装置本体1底部に一端側か
ら引出し可能に装着された給紙カセット50より記録紙
P′を欠円形の給紙ローラー36によって1枚ずつ分離
して、この分離された記録紙P′をレジストローラー対
としてのカセット搬送ローラー対38により前記感光体
ドラム10aに形成されたトナー像の先端と記録紙P′
の先端が一致するように給紙タイミングを取り、搬送ロ
ーラー対11aを通して前記転写帯電器10fと感光体
ドラム10aとの間に給紙するが如く構成されてなるも
のである。
【0039】前記した定着装置60の拡大図を図3に示
す。
【0040】60aは装置1に固定支持された低熱容量
線状加熱体であって厚み1.0mmのアルミナ基板60b
に発熱層である抵抗材料60cを各記録紙サイズ幅に合
せて分岐して塗行されており、長手方向両端より通電さ
れる。
【0041】この加熱体60aの定着フィルム60eと
の摺動面には潤滑材としてフッ素系潤滑グリースが塗布
されている。
【0042】通電は例えばDC100Vの周期20msec
のパルス状波形でサーミスタ等の検温素子60dにより
コントロールされた所望の温度、エネルギー放出量に応
じたパルスをそのパルス巾を変化させて与える。略パル
ス巾は0.5msec〜5msecとなる。
【0043】この様にエネルギー,温度制御された加熱
体60aに当接して図中矢印方向に定着フィルム60e
は移動する。この定着フィルム60eの一例として厚み
20μmの耐熱フィルム、例えば、ポリイミド,ポリエ
ーテルイミド,PES,PFAに少なくとも画像当接面
側にPTFE,PAF等のフッ素樹脂に導電材を添加し
た離型層を10μmコートしたエンドレスフィルムであ
る。一般的には総厚100μmより好ましくは40μm
未満。
【0044】定着フィルム駆動は駆動ローラー60fと
従動ローラー60gによる駆動とテンションにより矢印
方向にシワなく移動する。60hはシリコンゴム等の離
型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラーで総圧4〜
10kgで定着フィルム60eを介して加熱体60aを加
圧し、定着フィルム60eと圧接回転する。記録紙P′
上の顕画像はガイド60iにより定着部60に導かれ上
述の加熱により定着像を得るものである。
【0045】図4は本発明の実施例によりファクシミリ
装置の概略ブロック図である。
【0046】同図において61は読取部であり送信時又
はコピー時原稿を読取る部分であり、62の操作部は送
受信の動作を設定するオペレーションを行う操作部であ
る。63はNCU(網制御装置)であり、通信回線より
データーの送受信を行う。
【0047】64のモデムはNCU63から送られてき
たアナログ信号をデジタル信号に復調したり、デジタル
信号をアナログ信号に変調してNCU63へ送る部分で
ある。
【0048】65の記録部は画像信号と制御回路67よ
り受けとり記録を行う部分である。
【0049】図5は本発明の実施例によるファクシミリ
装置のフローチャートである。
【0050】呼出し信号が入ると被呼確認信号(自動受
信)を送出し(ステップ1)、更にデジタル識別信号
(CCITT勧告の標準機能を相手に伝える。)を送出
して自分のファクシミリ機能を送信側に知らせる(ステ
ップ2)(例えば送信側原稿がA3サイズのとき受信側
のファクシミリに機能としてA3サイズがあるか、また
あったとして記録紙収納部としての給紙カセット50に
記録紙P′があるかを送信側に知らせる。その結果によ
り送信側は原稿Sを等倍で送るか、又はB4サイズorA
4サイズに縮小して受信側に送るか決める。)。
【0051】そして送信側から受信モードを指示するた
めの受信命令が受信される(ステップ3)とともに受信
原稿Sを記録する記録紙サイズが決定される(ステップ
4)。
【0052】前記記録紙サイズが決定されると、その情
報は定着手段としての定着装置60の熱源である加熱体
60aへの電力供給範囲が決定される(ステップ5)。
【0053】ほぼ同時に加熱体60aの温度検出を行な
い検出手段に設定されている温度値と比較し、加熱体6
0aの温度が設定値より低い場合は加熱体60aの予備
加熱開始指令を出し、また高い場合は加熱体60aの予
備加熱中止指令を出す(ステップ6)。
【0054】定着温度検出制御手段よりの命令により定
着手段としての定着装置60の熱源である加熱体60a
の予備加熱が開始される(ステップ7)。予備加熱開始
の数秒後に定着装置60内の温度分布を均一にするため
定着フィルム60eの駆動を行う(ステップ8)。
【0055】更に回線を通して画像を送る前にその画像
伝送速度で送って伝送誤りが発生する確率が小さいかど
うかをチェックするための信号であるトレーニングチェ
ックの確認信号が受信(この信号は実際に送られる画像
信号と同じモデムで変調される)される(ステップ
9)。
【0056】そして伝送誤りがなければ受信準備ができ
たことを送信側に知らせるべく受信準備確認信号を送出
する(ステップ10)。
【0057】そして画像信号が受信されるまで待ち受信
が開始される(ステップ11)とほぼ同時に受信された
画像信号に基づいて記録動作が開始される(ステップ1
2)とともに定着手段としての定着装置60の熱源であ
る加熱体60aへの本加熱を開始する(ステップ1
3)。
【0058】本装置は一通信分の画像メモリーはもって
なく画像信号の数ライン分を格納するバッファーメモリ
ーを中継し画像信号に基づいて記録部のレーザービーム
発振機9aをON,OFFし感光体ドラム10a上に静
電潜像が形成され、現像器によりこの潜像が顕画像化さ
れる。また記録紙収納部としての給紙カセット50から
給送されレジストローラー位置まで搬送された記録紙
P′は感光体ドラム10a上の顕画像を転写位置で記録
紙P′上に顕画像が転写されたあと定着装置60に搬送
され加熱定着が行なわれる。
【0059】そして画像信号の受信が終了(ステップ1
4)すると、ほぼ同時に終了する記録動作の終了(ステ
ップ15)をまって定着手段としての定着装置60の熱
源である加熱体60aへの通電をOFFにする(ステッ
プ16)。
【0060】同時に加熱体60aの温度検出を行ない
(ステップ17)検出手段に設定されている温度値と比
較し加熱体60aの温度が設定値より高い場合は看視を
つづけ設定温度に到達してから定着フィルム60eの駆
動を停止する(ステップ18)。
【0061】また加熱体60aの温度が通電終了後温度
検出をして(ステップ17)設定値より低い場合は定着
フィルム60aの駆動をそく停止する(ステップ1
8)。この様に通電終了後の加熱体温度によりフィルム
駆動時間を変える。
【0062】そして手順終了信号(1ページの送信が終
り次の原稿がないことを示す)を受信したか否かを判別
し(ステップ19)手順信号を受信したときは画像が正
常に受信できたことを示すメッセージ確認信号を送信側
に送出し(ステップ20)、そして回線の切断命令を受
信することにより終了する(ステップ21)。
【0063】また、ステップ19で手順終了信号を受信
しない時は1ページの送信が終り次の原稿があることを
示すマルチページ信号を受信したか否かを判断する(ス
テップ22)。
【0064】マルチページ信号を受信した場合はメッセ
ージ確認信号(画像信号が正常に受信され次の原稿がす
ぐ受信可能であることを示す)を相手に送出する(ステ
ップ23)。
【0065】そして次の原稿に関る画像信号を受信し
(ステップ24)No. 1に戻る。
【0066】図6に定着装置60の熱源である加熱体6
0aの拡大図を示す。
【0067】図1、図2の実施例では最大記録紙サイズ
幅をA3サイズとしている。その最大記録紙サイズ幅A
3を受信した場合は定着制御手段から加熱体60aへ信
号が送られることにより発熱層である抵抗材料60cの
両端部にある電極60Lに電圧を印加し、発熱層である
抵抗材料60cに通電することで発熱層である抵抗材料
60cは有効全長域の各部が単位長さ当りの所定の発熱
量をもって発熱し最大記録紙サイズ幅についての顕画像
定着処理が支障なく実行される。
【0068】つぎに小サイズ幅記録紙例えばA4サイズ
幅の場合は、定着制御手段から加熱体60aへ信号が送
られることにより発熱層である抵抗材料60cの両端部
にある電極60L及びA4サイズ幅の部分から分岐して
いる分岐発熱層である抵抗材料60c−3の両端部にあ
る電極60Mに電圧を印加し発熱層である抵抗材料60
cに通電すると通紙部に対応する発熱層である抵抗材料
60c部分つまりA4サイズ幅の部分は単位長さ当りの
所定の発熱量をもって発熱して小サイズ幅記録紙につい
ての顕画像定着処理が実行される。この場合非通紙部に
対応する発熱層である抵抗材料部分60cは発熱層であ
る抵抗材料部分60cと分岐発熱層である抵抗材料60
c−3とが並列の通電回路を構成して電流が両者に分流
する。
【0069】その結果、この非通紙部に対応する発熱層
である抵抗材料部分60cの発熱量は通紙部の発熱層で
ある抵抗材料部分60cのそれよりも低下する。したが
って発熱体60aの非通紙部分の過昇温が抑えられる。
【0070】図7に定着装置60の熱源である加熱体6
0aの他の実施例の拡大図を示す。図6の説明と同じよ
うに装置の最大記録紙サイズ幅A3を受信した時は、定
着制御手段から加熱体60aへ信号が送られることによ
り発熱層である抵抗材料60cの両端部にある電極Aに
電圧を印加し発熱層である抵抗材料60cに通電するこ
とで、発熱層である抵抗材料60cは有効全長域の各部
が単位長さ当りの所定の発熱量をもって発熱し最大記録
紙サイズ幅についての顕画像定着処理が支障なく実行さ
れる。
【0071】つぎに小サイズ幅記録紙例えばA4サイズ
幅の場合は、定着制御手段から加熱体60aへ信号が送
られることにより発熱層である抵抗材料60c上の電極
ポイントCに電圧を印加し発熱層である抵抗材料60c
に通電することでA4サイズ幅の部分は単位長さ当りの
所定の発熱量をもって発熱し小サイズ記録紙幅について
の顕画像定着処理が支障なく実行される、非通紙部(A
サイズ幅領域外)は電流が流れないため、発熱すること
がなく過昇温は発生しない。
【0072】加熱体60aの本加熱を行なうまでの数秒
間加熱体60aの予備加熱を行ない画像記録動作と同時
に加熱体60aを本加熱し記録紙P′が定着装置60に
突入したときには加熱体60aが定着処理温度となるよ
うに設定することにより定着エネルギーの低減及びウェ
イトタイムの短縮化(クイックスタート)が可能となり
PPF(プレーンペーパーファクシミリ)でありながら
受信画像をメモリーに格納することなく同時に記録する
ことが出来る。
【0073】また、予備加熱開始の数秒後に定着装置6
0のフィルム駆動を行なっている。これは定着フィルム
60eを停止しておくと加熱体60aの熱量が定着フィ
ルム60eの加熱体接触部のみ加熱されてしまうため定
着装置60内雰囲気温度の高低差がでてしまうため本加
熱時温度分布が不均一になる。そのため予備加熱で発生
する熱量を定着フィルム60eを駆動することにより定
着装置60内全般にいきわたらせ常に定着装置60内の
温度分布を均一にしておくためである。
【0074】定着フィルム60eの駆動速度は記録動作
時と同速度でも良いが本加熱に比べて予備加熱は加熱体
60eの熱量が1/2程度であるため駆動速度も記録動
作駆動速度の1/2であってもまったく問題はない。ま
た、予備加熱開始と同時に定着フィルム60eの駆動を
行なわないのは、定着フィルム60eの摺動抵抗が大き
いため、少し加熱してから駆動することにより定着フィ
ルム60eの耐久性向上または定着フィルム60eの走
行性の安定化をはかるためである。
【0075】定着エネルギーを低減するため加熱体60
aの本加熱を行うまでの数秒間加熱体60aの予備加熱
を行う。
【0076】記録紙P′が定着装置60に突入したとき
加熱体60aは定着処理温度となるように設定してあ
る。
【0077】しかしながら雰囲気温度が高い場合、また
は画像形成を行なってから短時間後に再び画像形成を行
う場合には、予備加熱時すでに加熱体60aが高温であ
り本加熱時よりもはやく定着処理可能となってしまう。
これはエネルギーのムダであり、また、画像形成装置の
昇温を生じ、画像形成に悪影響を及ぼす。また定着フィ
ルム60e等装置の耐久性を低下させてしまう。そこで
加熱体60aの温度検出手段の設定温度に応じて予備加
熱をするかまたは予備加熱をしないで次のステップに進
むかを制御している。
【0078】また、加熱体60aへの通電終了と同時に
定着フィルム60eの駆動を停止してしまうと、加熱体
60aの発熱層部分の発熱エネルギーは相当残ってお
り、その熱エネルギーが定着フィルム60eと加熱体6
0aの接触部に集中してしまい発熱層の熱損による耐久
寿命の低下及び定着フィルム60eや加圧部材等の耐久
性の低下になってしまうため加熱体60aの温度検出手
段により設定温度に到達するまで定着フィルム60eの
駆動を停止させないようにすることにより装置の耐久性
の向上が図れる。
【0079】図8は本発明の第2実施例によるファクシ
ミリ装置のフローチャートである。このフローチャート
が適用されるファクシミリ装置は図1及び図2に示され
るものと同一で、定着装置60の熱源である加熱体60
aは図6及び図7に示されるものと同一、すなわち第1
実施例と同一なので、その説明は省略する。
【0080】呼出し信号が入ると被呼確認信号(自動受
信)を送出し(ステップ1)、更にデジタル識別信号
(CCITT勧告の標準機能を相手に伝える。)を送出
して自分のファクシミリ機能を送信側に知らせる(ステ
ップ2)(例えば送信側原稿がA3サイズのとき受信側
のファクシミリに機能としてA3サイズがあるか、また
あったとして記録紙収納部としての給紙カセット50に
記録紙P′があるかを送信側に知らせる。その結果によ
り送信側は原稿Sを等倍で送るか、又はB4サイズorA
4サイズに縮小して受信側に送るか決める。)そして送
信側から受信モードを指示するための受信命令が受信さ
れる(ステップ3)とともに受信原稿Sを記録する記録
紙サイズが決定される(ステップ4)。
【0081】前記記録紙サイズが決定されると、その情
報は定着手段としての定着装置60の熱源である加熱体
60aへの電力供給範囲が決定される(ステップ5)。
【0082】更に回線を通して画像を送る前にその画像
伝送速度で送って伝送誤りが発生する確率が小さいかど
うかをチェックするための信号であるトレーニングチェ
ックの確認信号が受信(この信号は実際に送られる画像
信号と同じモデムで変調される)される(ステップ
6)。
【0083】そして伝送誤りがなければ受信準備ができ
たことを送信側に知らせるべく受信準備確認信号を送出
する(ステップ7)。
【0084】そして画像信号が受信されるまで待ち受信
が開始される(ステップ8)とほぼ同時に受信された画
像信号に基づいて記録動作が開始される(ステップ9)
とともに定着手段としての定着装置60の熱源である加
熱体60aへの通電を開始する(ステップ10)。
【0085】ほぼ同時に加熱体60aの温度検出を行な
い検出手段に設定されている温度値と比較する(ステッ
プ11)。その検出手段よりの命令を受け検出された温
度に対応する定着フィルム60eの駆動制御を開始する
(ステップ12)。
【0086】本装置は一通信分の画像メモリーはもって
なく画像信号の数ライン分を格納するバッファーメモリ
ーを中継し画像信号に基づいて記録部65のレーザービ
ーム発振機9aをON,OFFし感光体ドラム10a上
に静電潜像が形成され、現像器によりこの潜像が顕画像
化される。また記録紙収納部としての給紙カセット50
から給送されレジストローラー位置まで搬送された記録
紙P′は感光体ドラム10a上の顕画像を転写位置で記
録紙P′上に顕画像が転写されたあと定着装置60に搬
送され加熱定着が行なわれる。
【0087】そして画像信号の受信が終了(ステップ1
3)するとほぼ同時に終了する記録動作の終了(ステッ
プ14)をまって定着手段としての定着装置60の熱源
である加熱体60aへの通電をOFFにする(ステップ
15)。
【0088】同時に加熱体60aの温度検出を行ない
(ステップ16)検出手段に設定されている温度値と比
較し加熱体60aの温度が設定値より高い場合は看視を
つづけ設定温度に到達してから定着フィルム60eの駆
動を停止する(ステップ17)。
【0089】また加熱体60aの温度が通電終了後温度
検出をして(ステップ16)設定値より低い場合は定着
フィルム60eの駆動をそく停止する(ステップ1
7)。この様に通電終了後の加熱体温度により定着フィ
ルム駆動時間を変える。
【0090】そして手順終了信号(1ページの送信が終
り次の原稿がないことを示す)を受信したか否かを判別
し(ステップ18)手順信号を受信したときは画像が正
常に受信できたことを示すメッセージ確認信号を送信側
に送出し(ステップ19)、そして回線の切断命令を受
信することにより終了する(ステップ20)。
【0091】また、ステップ18で手順終了信号を受信
しない時は、1ページの送信が終り次の原稿Sがあるこ
とを示すマルチページ信号を受信したか否かを判断する
(ステップ21)。
【0092】マルチページ信号を受信した場合はメッセ
ージ確認信号(画像信号が正常に受信され次の原稿がす
ぐ受信可能であることを示す)を相手に送出する(ステ
ップ22)。
【0093】そして次の原稿に関る画像信号を受信し
(ステップ23)No. 1に戻る。
【0094】そこで受信命令を受信してから画像記録を
開始するまでに定着装置60を記録紙P′上のトナーを
定着する定着点の温度まで確かめなければならない。昨
今、装置のコンパクト化及び記録紙P′のジャム処理の
容易化が図られ、記録紙P′の給紙口から排出口までの
搬送路が短くなっている。熱ローラー方式に比べ熱効率
の良い薄膜のフィルムを用いた本実施例のフィルム加熱
方式の定着装置60といえども通電開始から定着点の温
度に到達するまでには数秒間の時間を要する。
【0095】そこで受信命令を受信すると加熱体60a
の予備加熱を開始し画像記録開始と同時に加熱体60a
への本加熱を開始することによりウェイトタイムの短縮
化(クイックスタートが可能)を図る方法を別に提案し
ている。本実施例は前記提案をさらに改良したものであ
る。
【0096】画像記録開始(レーザービーム発振器9a
より信号を出射しポリゴンミラー9bによって感光体ド
ラム10a表面に画像情報を形成する。)と同時に加熱
体60aの温度を検出し、検出温度に対応して、定着フ
ィルム60eの初期駆動速度を決定する。つまり温度が
低い時は速度を低速とし定着装置60が定着点に到達す
るまで加熱体60aの温度上昇にあわせてフィルム駆動
速度を加速していき、定着点に到達すると基本速度とな
る様に構成されており、たとえば定着温度が定着点に到
達する前に定着装置60内に記録紙P′が搬送されてき
ても問題なく定着できる。
【0097】これは、記録紙P′上のトナーを定着する
には記録紙P′の搬送速度にみあった熱エネルギーを必
要とする。
【0098】熱エネルギーが定着点に達しているとき装
置を基本速度で駆動することにより定着性は保証され
る。しかし熱エネルギーが定着点に達していないとき装
置を基本速度で駆動すると定着性は不良となってしま
う。そこで熱エネルギーが定着点に達していないとき装
置を基本速度より減速(速度をおそくすることにより単
位面積当り熱エネルギーの加わる時間を長くする)する
ことにより定着性は保証出来る。
【0099】以上のことにより定着エネルギーの低減及
びウェイトタイムの短縮化(クイックスタート)が可能
となりPPF(プレーンペーパーファクシミリ)であり
ながら受信画像をメモリーに格納することなく同時に記
録することが出来る。
【0100】また加熱体60aへの通電終了と同時に定
着フィルム駆動を停止してしまうと加熱体60aの発熱
層部分の発熱エネルギーは相当残っており、その熱エネ
ルギーが定着フィルム60eと加熱体60aの接触部に
集中してしまい発熱層の熱損による耐久寿命の低下及び
定着フィルム60eや加圧部材等の耐久性の低下になっ
てしまうため加熱体60aの温度検出手段により設定温
度に到達するまで定着フィルムの駆動を停止させないよ
うにすることにより装置の耐久性の向上が図れる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置は、定着装置の熱源である発熱体への電力供給範囲を
切換えて熱量を制御する制御手段を備えているので小サ
イズ幅の記録紙を通紙した場合に生じる非通紙部過昇温
を防止し、その過昇温による発熱体等の耐久寿命の低
下,定着フィルム等の耐久性の低下,定着フィルムの走
行性の不安定化などを防止することが出来、また、消費
電力を低減することが出来る。
【0102】また、ファン等の冷却手段が不要となるた
め装置をコンパクト化出来る。また待機時、動作時をと
わず装置の騒音を減少することが出来る効果がある。
【0103】また、待機時,送信時は加熱体への通電を
OFFにし受信命令信号を受信すると予備加熱を行な
い、記録動作開始時に加熱体を本加熱することにした
り、待機時,送信時は加熱体への通電をOFFにし受信
命令信号を受信すると同時に加熱体の通電を開始し加熱
体の検出温度に対応して定着フィルムの駆動速度を変え
ることにより記録紙の給紙から排紙までの搬送経路が短
かくても、それにあった熱量制御を行なうことが出来る
のでウェイトタイムの短縮化(クイックスタートが可
能)が図れるので受信画像をメモリーに格納することな
く記録動作を開始することが出来、省エネルギー装置の
信頼性向上またコストダウンを図れる効果がある。ま
た、加熱体の温度検出手段により設定温度に到達するま
で定着フィルムの駆動を停止させないようにすることに
より装置の耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る画像形成装置と
してのファクシミリ装置の全体縦断面図である。
【図2】図2は図1のファクシミリ装置の斜視図であ
る。
【図3】図3は図1のファクシミリ装置の定着装置の拡
大縦断面図である。
【図4】図4は図1のファクシミリ装置の概略ブロック
図である。
【図5】図5は図1のファクシミリ装置のフローチャー
ト図である。
【図6】図6は図3の定着装置の熱源である加熱体の拡
大図である。
【図7】図7は図3の定着装置の熱源である別の加熱体
の拡大図である。
【図8】図8は本発明の第2実施例に係る図1のファク
シミリ装置におけるフローチャート図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 原稿載置台 3 光学読取系 5 記録系 10 画像形成部 26 電話器 50 給紙カセット(記録系収納部) 60 定着装置 P′ 記録紙 S 原稿

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙上に顕画像を形成する画像形成手
    段と記録紙と共に移動するフィルムの一面側に加熱体を
    他面側に顕画像を支持した記録紙を密着させ、フィルム
    を介して記録紙に熱エネルギーを付与する定着手段と通
    信モードに応じた画像通信制御手段を有する画像形成装
    置において、 前記通信制御手段により受信した画像を記録する記録紙
    サイズ幅に合せて前記定着手段の熱源である加熱体への
    電力供給範囲を切換えるとともに予備加熱を行ない画像
    記録時本加熱を行う熱量制御手段と前記制御手段により
    予備加熱の数秒後フィルムを駆動する駆動手段と加熱体
    の温度を検出する検出手段を有し、前記検出手段は設定
    温度に応じて予備加熱の通電制御条件と通電終了後のフ
    ィルム駆動停止条件を変える複数の制御を併用する検出
    手段であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記通信制御手段により受信した画像を
    記録する記録紙サイズ幅に合せて前記定着手段の熱源で
    ある加熱体への電力供給範囲を切換える制御手段と加熱
    体の温度を検出する検出手段とフィルムを駆動する駆動
    制御手段を有し、通電開始後加熱体の温度検出手段の検
    出温度に対応して駆動制御手段でフィルム駆動速度を可
    変することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09101693A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置
JP2002023549A (ja) * 2000-07-06 2002-01-23 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2002040869A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2004296188A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Canon Inc 加熱装置
JP2010054846A (ja) 2008-08-28 2010-03-11 Sharp Corp 抵抗発熱体、定着装置およびこれを備えた画像形成装置

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