JP2005202166A - 画像形成装置 - Google Patents

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一道 山内
Akira Okamoto
晃 岡本
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Abstract

【課題】 高温加熱状態から上質紙・塗工紙等に画像形成して溶融定着するのに必要とされる定着温度まで、定着ローラの表面温度を低減させる冷却時間を短縮して作業性のよい画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 記録紙の各種情報を選択入力する用紙情報入力手段、記録紙の種類等に対応して設定される定着温度を記憶し、記録紙の種類等の情報に基づいて定着装置の定着温度の変更設定を行う定着温度設定手段、温度検知手段の検知温度と定着温度とを比較判断し、その結果を表示する判定手段、判定手段の結果に基づいて定着装置の強制冷却動作を行うか否かの選択を行う冷却動作選択手段及び強制冷却動作が選択された場合には、定着装置に所定枚数の記録紙の強制搬送を行う用紙強制搬送手段を備える。そして、検知温度が定着温度より高い場合には定着装置が冷却待ちである旨を表示し、表示の結果、強制冷却動作が選択された場合には、画像形成動作を行うことなく定着装置に所定枚数の記録紙を強制搬送するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は記録紙に転写された現像剤像を加熱により溶融定着させる熱ローラ方式の定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、熱ローラ方式の定着装置を備えた画像形成装置では、ヒータを内蔵した定着ローラ(加熱ローラという)に耐熱ゴムを外周部分に装着した加圧ローラを押圧してニップ部を構成し、このニップ部に記録紙を通過させて現像剤像を溶融定着させる形式を採用している。
このような定着装置では、加熱ローラは画像形成装置の電源スイッチの操作により回転を開始しヒータに通電が開始される。画像形成装置はヒータへの通電により、加熱ローラが所定の設定温度に達するまで待機状態を保ち、加熱ローラの周面温度が記録紙への現像剤の溶融定着に必要な高温度にまで上昇した時点で画像形成作動を開始する。
画像形成動作が終了し、加熱ローラのヒータへの通電を終了した後も、加熱ローラはそれ自体が有する熱容量によって急激な温度低下が生じないので、ニップ部を形成する加熱ローラ及び加圧ローラの耐熱ゴムの劣化・癒着を防止するため、しばらく回転を続けて冷却される。
ところで、近年では種々の記録紙が複写機等に使用されるようになり、それに伴って、最適定着温度の制御管理が強く求められるようになっている。例えば、一つ前に溶融定着を行った記録紙よりも薄手の記録紙を通紙する場合には加熱ローラの設定温度を薄い記録紙にあったより低い設定定着温度にまで低下させてから通紙を行わなければならない。その結果、加熱ローラの冷却に時間がかかり作業性を悪くすることがある。
このような問題に対して、加熱ローラの高加熱温度から所定の加熱温度まで低下させる際に加熱ローラの周面を強制冷却する冷却手段を設け、温度検知手段の検知温度に基づいて冷却手段を作動させ、定着温度を均一に低下させる方法が提案されている。
特開平10−20707(段落番号0003〜0005)
複写機等の画像形成装置が印刷業界でも利用されるようになり、POD市場(プリント・オン・デマンド市場)が拡大するにつれて、上質紙や塗工紙(コート紙)など主に印刷物に用いられていた用紙が複写機にも使用されるケースが増加している。これらの印刷用用紙に現像剤像を過剰熱で定着すると、カールや用紙にブリスタリングが発生するといった問題があり、そのため通常の普通紙に対する定着温度から設定温度を下げて画像形成動作を行う必要がある。
しかし、印刷業界で使用される複写機等は高速機が主体であり、高速・多量通紙によっても所定の定着温度を維持できるように、定着装置に使用されている加熱ローラの熱容量は非常に高く設計されている。そのため、加熱ローラの冷却には時間を要する。例えば、上質紙・塗工紙は通常複写機に使用される普通紙の定着温度(通常は200°C)に対して−10°Cから−20°Cの温度低減を必要とし、冷却温度は加熱ローラを回転させた場合でも90秒/10°C程度の温度勾配があるため、20°C温度を下げるのにおよそ3分間必要ということになる。このことから特にPOD市場で使用される画像形成装置においては,従来技術よりもさらに加熱ローラの冷却時間の短縮が求められている。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、普通紙に画像形成し、そのトナー画像を定着させるのに必要な高温加熱状態から上質紙・塗工紙等に画像形成して溶融定着するのに必要とされる所定の定着温度まで、定着ローラの周面温度を低減させる冷却時間を短縮して作業性のよい画像形成装置を提供することを目的とする。
本願発明は、上記目的を達成するため、回転可能に設けられた定着ローラと、この定着ローラに圧接して回転する加圧ローラからなり、少なくともいずれか一方のローラに加熱手段が設けられた定着装置と、加熱手段が設けられたローラの周面温度を検知する温度検知手段とを有する画像形成装置において達成される。
以上のような構成を有する画像形成装置において、請求項1に記載される画像形成装置は、画像形成装置の画像形成に使用する記録紙の種類・特性等の各種情報を選択入力する用紙情報入力手段、記録紙の種類・特性等に対応して設定される定着温度を予め記憶しており、用紙情報入力手段により選択された用紙の種類、特性等の情報に基づいて、定着装置の定着温度の変更設定を行う定着温度設定手段、温度検知手段の検知温度と定着温度設定手段により設定された定着温度とを比較判断し、その結果を表示する判定手段、判定手段の結果に基づいて定着装置の強制冷却動作を行うか否かの選択を行う冷却動作選択手段及び冷却動作選択手段により強制冷却動作が選択された場合には、定着装置に所定枚数の記録紙の強制搬送を行う用紙強制搬送手段を備えて構成される。
請求項2に記載される画像形成装置は、請求項1に記載された画像形成装置において、判定手段が、温度検知手段の検知温度が定着温度設定手段により設定された定着温度より高いと判断した場合には定着装置が冷却待ちである旨を表示する。表示の結果、強制冷却動作が選択された場合には、画像形成動作を行うことなく、用紙強制搬送手段が前記定着装置に所定枚数の記録紙を強制搬送するように構成する。
請求項3に記載される画像形成装置は用紙反転搬送路を有し、記録紙の両面に画像形成可能な機能を備えた請求項1に記載の画像形成装置において、判定手段が、温度検知手段の検知温度が定着温度設定手段により設定された定着温度より高いと判断した場合には定着装置が冷却待ちである旨を表示する。表示の結果、強制冷却動作が選択された場合には、画像形成作動を行うことなく用紙強制搬送手段が定着装置に所定枚数の記録紙を強制搬送し、この記録紙を、用紙反転搬送路を通して定着装置に循環通紙するように構成する。
請求項4に記載される画像形成装置は、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置において、温度検知手段の検知温度が定着温度設定手段により設定された定着温度に低下するまで継続的に記録紙の強制搬送を行うことができるように構成する。すなわち、強制搬送する所定枚数の記録紙は、温度検知手段の検知温度に基づいて可変設定できるように構成する。
請求項5に記載される画像形成装置は、上記請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、画像形成作動中に、その画像形成動作を一時中止して出力した記録紙の画像品質の確認を促す表示を行い、その結果に応じて継続出力か、初めからの再出力のいずれかの選択を行う出力確認選択手段を設けて構成する。
出力確認選択手段が設けられた請求項6に記載の画像形成装置においては、判定手段が、温度検知手段の検知温度が前記定着温度設定手段により設定された定着温度より高いと判断した場合には前記定着装置が冷却待ちである旨を表示する。しかし、出力確認選択手段において出力確認が選択された場合には、画像形成作動を開始した後、検知温度が記録紙の定着温度に低下した時点で画像形成動作を一時中止し、出力した記録紙の画像品質を確認した後、その確認結果に応じて画像形成動作をそのまま継続するか、初めから再出力するかのいずれかを選択するように構成する。
以上記載した画像形成装置には排紙トレイとして複数用意することが好ましい。複数の排紙トレイが装着された請求項1から請求項6に記載の画像形成装置においては強制搬送された記録紙若しくは出力された記録紙を、通常の画像形成動作時に使用する排紙トレイとは異なるトレイに排出するように構成する。
上記構成による画像形成装置によれば、以下のような作用効果が得られる。本願発明の請求項1に記載の構成を有する画像形成装置によれば、記録紙の種類によって定着装置の設定温度を変更し、定着ローラの現実の検知温度との差に応じて、選択的に定着装置に記録紙の強制通紙を可能としているので、定着装置専用の冷却手段を設けることなく、定着温度が設定温度より高い場合にも、定着装置の設定温度になるまでの冷却待ち時間を短縮することができ、作業性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の画像形成装置によれば、冷却動作選択手段により強制冷却動作が選択された場合には、画像形成動作を行うことなく、定着装置に所定枚数の記録紙を強制搬送するので、無駄な画像形成動作を防止し、記録紙の強制搬送により定着装置の余剰熱を奪うことによって画像形成動作のための冷却待ち時間の短縮を図ることができる。
請求項3に記載の画像形成装置によれば、強制搬送した記録紙が用紙反転搬送路を通して循環使用させるので、記録紙の無駄を最小限にして画像形成動作のための冷却待ち時間の短縮を図ることができる。
請求項4に記載の画像形成装置によれば、定着装置に強制搬送する記録紙の枚数を温度検知手段の検知温度が設定された定着温度に低下するまでの枚数としているので、画像形成動作のための冷却待ち時間を最短時間にすることができる。
請求項5及び請求項6に記載の画像形成装置にように出力確認選択手段を設ければ、画像形成動作のための冷却待ち時間をさらに短縮することができる。すなわち、記録紙の種類に応じた設定温度まで定着温度が低下する以前に画像形成動作を強制的に行い、出力した記録紙の画像に異常がない場合には継続出力とし、異常がある場合にのみ再出力とすれば、画像形成出力により強制冷却が行われて冷却待ち時間を短縮しながら、画像形成作動時間の短縮も図ることが可能となる。
請求項7に記載の画像形成装置のように複数の排紙トレイを設け、強制搬送された記録紙及び出力された記録紙を通常の画像形成動作時に使用する排紙トレイとは異なるトレイに排出することで、正常な温度で画像形成された記録紙との混合を防止することができる。以上のように本願発明の画像形成装置によれば、専用の定着装置冷却手段を用いることなく、定着装置の冷却待ち時間を短縮して作業性の向上を図ることができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本願発明に係る画像形成装置の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。図1は本願発明に係る画像形成装置の全体構成図である。この画像形成装置100は、原稿搬送部10、画像読取部20、画像処理部40、画像形成部50、カセット給紙部30、定着装置60、排紙部、自動両面コピーのための再搬送路80を備えて構成されている。画像形成装置100の本体上部には画像読取部20と、さらにその上に原稿搬送部10が搭載されている。
原稿搬送部10の原稿台11上に原稿記載面を上向きにして載置された原稿は、ピックアップローラ12aにより一枚づつ分離され、搬送ローラ12bにより原稿搬送路に送り込まれる。この原稿が画像読取部20の上面に配置されたスリットガラス14上を通過する際に、画像読取部20の光学系により画像が読み取られる。
画像読取部20は原稿を照射する光源23と第一ミラー24からなる走査ユニットA、原稿の反射光をガイドする二枚のルーフミラー25,26からなる走行体B、結像レンズ27及びCCDイメージセンサ28(以下、CCDセンサという)から構成されている。画像読取部20では、原稿がスリットガラス14上を通過する際に、走査ユニットAに搭載された光源23によって原稿を照射し、その反射光を第一ミラー24、二枚のルーフミラー25,26および結像レンズ27によってCCDセンサ28に導き結像させる。
CCDセンサ28では、読み取った光画像を電子画像データに変換して画像処理部40に送る。画像処理部40は、この電子画像データにアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、ディジタル化した画像情報のデータを画像形成部50へ搬送する。
画像形成部50は、表面に潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム51を中央に有しており、感光体ドラム51の外周面に沿って動作順に、この感光体ドラム51の表面をほぼ一様に帯電する帯電装置52と、感光体ドラム51表面上に静電潜像の書き込みを行う露光装置41と、感光体ドラム51の表面に形成された潜像にトナーを転移させてトナー画像を形成する現像装置53と、感光体ドラム51表面上のトナー像を記録紙Pに転写する転写分離装置54、及び転写後の感光体ドラム51の表面を清掃するクリーニング装置55が配設されている。
画像形成部50の露光装置41では、ディジタル化された画像情報データをもとに、半導体レーザを電気的に変調し、コリメータレンズを通して多面体反射鏡42(ポリゴンミラー)とレンズ群によって副走査を行う。さらに感光体ドラム51を回転させることで主走査が行われ、静電潜像を感光体ドラム51上に再現する。
露光に先立ち、感光体ドラム51上には、帯電装置52のコロナ放電により所定の表面電荷が付与されているが、レーザ光の照射により、露光部分の電荷が露光量に応じて減じられ,結果として画像情報データに応じた静電潜像がそれぞれの感光体ドラム51上に形成される。静電潜像は、現像装置53から供給された現像剤トナーにより可視化されてトナー画像となる。
一方、画像形成装置100本体の下部には、カセット給紙部30が設けられている。記録紙Pを収容する給紙カセット30Aには、板バネ等の付勢手段により常時その自由端が上方向に付勢される可動板(図示しない)が配置され、その上に配置される記録紙Pの最上位のものが給紙ピックアップローラ31に接触するように構成されている。
給紙ピックアップローラ31に接触した記録紙Pは給紙カセット30Aから排紙され、給紙ローラ33,33Aによって一枚ずつ分離された後、複数の中間ローラ34にガイドされてレジストローラ32まで搬送される。搬送された記録紙Pはレジストローラ32により給紙タイミングがとられて転写分離装置54に搬送され、感光体ドラム51上に形成されたトナー画像が転写分離装置54において記録紙P上に一括転写される。
トナー画像の転写された記録紙Pは、定着装置60に搬送される。定着装置60は、内部に加熱ヒータを有し,外周面を耐熱ゴムで覆った定着ローラ61と、内部に加熱手段を有しない加圧ローラ62とを有して構成されている。定着ローラ61は図示しないモータで回転駆動される。
定着ローラ61の外周面にはローラに接触してサーミスタ温度計が配置され、現実の定着温度が検知されている。検知された温度は記録紙Pの種類に応じて定められた定着温度で一定になるように内部ヒータの通電を制御している。
定着ローラ61と加圧ローラ62は接触部分においてニップ部を構成し、トナー画像の一括転写された記録紙Pがこのニップ部を通過する際に加熱加圧されて、トナー像が記録紙P上に溶融定着される。定着処理された記録紙Pは、排紙ローラ81に挟持されて機外に排紙されて排紙トレイ82上に載置される。或いは搬送路切換板83により再搬送路80に送り込まれた片面画像処理済みの記録紙Pは、再び画像形成部50において両面画像処理された後、排紙部の排紙ローラ81により排紙されて排紙トレイ82上に載置される。
図2は請求項1に記載の発明の主要な構成部分を示すブロック図である。本発明は画像形成装置100の定着装置60に関するものであり、加熱手段を有する定着ローラ61と温度検知手段6とを有する画像形成装置100において課題解決が達成される。本発明の実施の態様では、用紙情報入力手段1、定着温度設定手段2、判定手段3及び冷却動作選択手段4を制御部に有し、また定着ローラ61と温度検知手段6、用紙搬送手段5を機構部に有して構成されている。
用紙情報入力手段1は、画像形成に使用される記録紙Pの種類・特性等の各種情報を選択入力し、使用する用紙の種類を制御部に設定する手段であり、通常は画像形成装置100の操作パネル上に設けられている。記録紙Pの種類としては塗工紙、印刷用塗工紙、上質紙、普通紙等があり、特性としては斤量、大きさのほか、場合によってはメーカー名等を選択することも可能である。
用紙情報入力手段1のパネル表示の一例を図3に示す。今、トレイ1にA3サイズの塗工紙を記録用紙として載置して使用する場合を考えると、図3(a)においてサイズ設定ボタン15を押してA3を選択し、次に紙種・斤量設定ボタン16を押すと画面が図3(b)に代わる。そこで塗工紙/72〜91gを選択してOKボタン17を押すと図3(a)の画面のようにトレイ1にA3の塗工紙72〜91gが納められていることが設定される。このA3サイズの塗工紙を画像形成に使用したい場合には、図3(a)の画面でトレイ1を選択すればよい。
定着温度設定手段2は、定着装置60の定着温度の設定を行う手段であり、設定手段内部の記憶装置には記録紙Pの種類等に対応した最適な定着温度が予め記憶されている。そこで、画像形成に使用する記録紙Pの載置されたトレイ(図3のトレイ1)が用紙情報入力手段1により選択されたときには、画像形成動作開始時に定着温度設定手段2の定着温度設定値が、トレイの用紙情報に応じて変更される。
判定手段3は温度検知手段6の検知温度と定着温度設定手段2により設定された定着温度との大小を比較判断する。温度検知手段6の検知温度が記録紙Pの種類によって定まる定着温度より小さい場合には加熱が必要であり、大きい場合には冷却が必要である。判定手段3はその結果を表示する。通常は操作パネルに大きいか小さいかを表示してユーザに知らせる。
冷却動作選択手段4は、定着装置60の強制冷却動作を行うか否かの選択を行う。定着装置60は、定着ローラ61のヒータの加熱を止めれば自然放熱により次第に冷却されていくものであるが、ローラの熱容量が大きいと、放熱に時間がかかり作業性を悪くするので、冷却動作選択手段4によって強制冷却の選択を可能とする。強制冷却が選択されると、用紙搬送手段5が強制的に所定枚数の記録紙Pを定着装置60に送り込むので、通紙により定着装置60の熱が奪われて定着ローラ61の温度が自然放熱の場合より急速に低下する。
通常の画像形成動作に応じて、定着装置60にはトナー像の転写された記録紙Pが搬送されるが、この用紙搬送手段5は画像形成動作に関係なく、冷却動作選択手段4によって強制冷却が選択されたときに、所定枚数の記録紙Pを定着装置60内に送り込む記録紙Pの強制搬送手段である。用紙搬送手段5は、記録紙Pの無駄を省くため、搬送路切換板83により、排紙された記録紙Pを再搬送路80に送り込み、定着装置60に循環通紙ができるような切換設定が可能に構成することができる。
以上の構成を有する本願発明に係る画像形成装置100の作用を図4に記載のフロ−チャートに従って説明する。用紙情報入力手段1によって使用する記録紙Pの情報が検出され(S1)、判定手段3によって用紙種類に対応した設定された定着温度と現実の定着ローラ61の周面温度との比較がなされて定着装置60の冷却が必要か否かが判断される(S2)。温度検知手段6の検知温度が設定された定着温度より高い場合には操作パネル上に「定着冷却ウェイト中、強制出力を行いますか?」等のメッセージを表示する(S3)。
ユーザにより強制冷却が選択された場合には(S4)、用紙搬送手段5が駆動されて、強制冷却が実行される(S5)。強制冷却は所定枚数の記録紙Pを定着装置60に送り込むことにより行われ、所定枚数の記録紙Pが搬送された時点で、定着ローラ61の検知温度との比較により定着装置60の冷却が完了したか否かが判断される(S6)。
温度検知手段6の検知温度が設定された定着温度まで低下した時点で定着装置60の冷却は完了し、画像形成動作の開始(ジョブの実行)が可能となる。温度検知手段6の検知温度が設定された定着温度まで低下していない時は、再度、強制冷却を実行して冷却時間の短縮を図る。なお、定着ローラ61の検知温度が設定された定着温度になるまで記録紙Pの強制搬送が継続的に行われるように所定枚数を設定することも可能であり、このように設定することにより冷却時間を最短にすることができる。
ユーザにより強制冷却手段が選択されない場合には、定着装置60は定着ローラ61と加圧ローラ62の回転により自然放熱冷却を行って定着装置60の温度低下を待つ(S7)。なお、温度検知手段6の検知温度が設定された定着温度まで低下して、定着装置60の冷却が必要ではない場合(S2)には、直ちに画像形成動作を実行することが可能となる。
本願発明の第二の実施態様では、図2の点線で示すように画像形成装置100に出力確認選択手段7が設けられて構成される。この出力確認選択手段7は画像形成動作を中断して記録紙Pの状態の確認を促すものである。すなわち、出力確認選択手段7が操作されると、画像形成装置100は画像形成動作を一時中断して、出力した記録紙Pの画像品質、例えば記録紙Pにブリスタリングが生じていないか等の確認を操作パネル上に表示する。ユーザはその表示に従って画像品質を確認し、もし問題がなければ継続出力を選択し、問題が生じていれば最初からの画像形成出力のやり直しを選択する。
この構成は、記録紙Pの種類・特性によっては定着温度が高くても、必ずしも画像品質に影響を与えるとは限らないことを考慮して、画像形成作動と強制冷却を同時に行い、もし品質に問題が生じれば最初からやり直すことにより、結果として冷却待ち時間の短縮を図ったものである。
出力確認選択手段7の構成を有する画像形成装置100の作用を図5に記載のフロ−チャートに従って説明する。用紙情報入力手段1によって用紙情報が入力され(S8)、判定手段3によって用紙種類に対応した設定された定着温度との比較がなされて定着装置60の冷却が必要か否かが判断される(S9)。温度検知手段6の検知温度が設定された定着温度より高い場合には操作パネルの表示部上に「定着冷却ウェイト中、強制出力を行いますか?」等のメッセージを表示する(S10)。
出力確認選択手段7の操作により強制出力が選択された場合には(S11)、定着装置60の定着温度の如何にかかわらず画像形成動作が開始される(S12)。温度検知手段6と判定手段3により随時、定着ローラ61の検知温度と設定された定着温度とが比較され、定着装置60の冷却が完了したか否かが判断される(S13)。検知温度が設定された定着温度まで低下した時点で画像形成動作を一時停止し(S14)、操作パネルの表示部上に、「出力を確認して下さい。継続出力を行いますか?」等のメッセージを表示する(S15)。
ユーザの出力確認に従って、そのまま継続出力を行うか最初から画像形成作動をやり直すかの選択を行う(S16)。画像品質が十分な場合には、それまでに出力した記録紙Pを有効として、その後の画像形成動作を継続するが、ブリスタリング等が起きている場合には、既に出力した記録紙Pを破棄して、新たに画像形成動作の開始(ジョブの実行)が可能となる。このため、画像が形成されて強制出力された記録紙Pは、通常使用している排紙トレイ82とは異なったトレイ(図示しない)に排出するように構成することが好ましい。
強制出力確認を選択しない場合には、定着装置60は定着ローラ61と加圧ローラ62の回転により自然放熱冷却を行って定着装置60の温度低下を待つ(S17)。なお、温度検知手段6の検知温度が設定された定着温度まで低下して、定着装置60の冷却が必要ではない場合(S9)には、直ちに画像形成動作を実行することが可能となる。
以上説明した本願発明にかかる画像形成装置100及び画像形成装置100の作用は一実施例であって、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、種々の応用が可能である。特に作用に関しては、強制搬送する記録紙の枚数、搬送時間、搬送方法等(循環通紙)、種々の条件設定が可能である。また、強制冷却手段との併用によってより効果をあげることが予想される。
本願発明に係る画像形成装置の全体構成図である。 本願発明の主要な構成部分を示すブロック図である。 用紙情報入力手段のパネル表示の一例を示す図である。 本願発明に係る画像形成装置の作用を記載したフロ−チャートである。 本願発明に係る画像形成装置の他の実施形態に係る作用を記載したフロ−チャートである。
符号の説明
1用紙情報入力手段
2定着温度設定手段
3判定手段
4冷却動作選択手段
5用紙搬送手段
6温度検知手段
7出力確認選択手段
10原稿搬送部
20画像読取部
30カセット給紙部
40画像処理部
50画像形成部
51感光体ドラム
60定着装置
61定着ローラ(加熱ローラ)
62加圧ローラ
80再搬送路
83搬送路切換板
100画像形成装置
P記録紙

Claims (7)

  1. 回転可能に設けられた定着ローラと、該定着ローラに圧接して回転する加圧ローラからなり、少なくともいずれか一方のローラに加熱手段が設けられた定着装置と、
    前記加熱手段が設けられた前記ローラの周面温度を検知する温度検知手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記画像形成装置の画像形成に使用する記録紙の種類・特性等の各種情報を選択入力する用紙情報入力手段と、
    前記記録紙の種類・特性等に対応して設定される定着温度を予め記憶しており、前記用紙情報入力手段により選択された前記記録紙の情報に基づいて、前記定着装置の定着温度の変更設定を行う定着温度設定手段と、
    前記温度検知手段の検知温度と前記定着温度設定手段により設定された定着温度とを比較判断し、その結果を表示する判定手段と、
    前記判定手段の結果に基づいて、前記定着装置の強制冷却動作を行うか否かの選択を行う冷却動作選択手段と、
    前記冷却動作選択手段により強制冷却動作が選択された場合には、前記定着装置に所定枚数の記録紙の強制搬送を行う用紙搬送手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段が、前記温度検知手段の検知温度が前記定着温度設定手段により設定された定着温度より高いと判断した場合には前記定着装置が冷却待ちである旨を表示し、前記冷却動作選択手段により強制冷却動作が選択された場合には、画像形成動作を行うことなく、前記用紙搬送手段が、前記定着装置に所定枚数の記録紙を強制搬送することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 用紙反転搬送路を有し、記録紙の両面に画像形成可能な機能を備えた請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記判定手段が、前記温度検知手段の検知温度が前記定着温度設定手段により設定された定着温度より高いと判断した場合には前記定着装置が冷却待ちである旨を表示し、前記冷却動作選択手段により強制冷却動作が選択された場合には、画像形成動作を行うことなく、前記用紙搬送手段が前記定着装置に所定枚数の記録紙を強制搬送し、前記用紙反転搬送路を通して前記定着装置に前記記録紙を循環通紙することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記強制搬送を行う前記記録紙の所定枚数は、前記温度検知手段の検知温度が前記定着温度設定手段により設定された定着温度に低下するまでの枚数であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成作動中に、その画像形成動作を一時中止して出力した記録紙の画像品質の確認を促す表示を行い、その結果に応じて継続出力か、初めからの再出力のいずれかの選択を行う出力確認選択手段を設けた請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記判定手段が、前記温度検知手段の検知温度が前記定着温度設定手段により設定された定着温度より高いと判断した場合には前記定着装置が冷却待ちである旨を表示し、
    前記出力確認選択手段により出力確認が選択された場合には、直ちに画像形成動作を開始した後、前記記録紙の定着温度に低下した時点で画像形成動作を一時中止し、出力した記録紙の画像品質を確認した後、その確認結果に応じて画像形成動作をそのまま継続するか、初めから再出力するかのいずれかを選択することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 複数の排紙トレイが装着された請求項1から請求項6に記載の画像形成装置において、前記強制搬送された記録紙若しくは前記出力された記録紙を、通常の画像形成作動時に使用する排紙トレイとは異なるトレイに排出することを特徴とする画像形成装置。
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