JP2001075412A - 定着装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置およびこれを備えた画像形成装置

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JP2001075412A
JP2001075412A JP24623399A JP24623399A JP2001075412A JP 2001075412 A JP2001075412 A JP 2001075412A JP 24623399 A JP24623399 A JP 24623399A JP 24623399 A JP24623399 A JP 24623399A JP 2001075412 A JP2001075412 A JP 2001075412A
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JP
Japan
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fixing
temperature
image forming
roller
paper
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Application number
JP24623399A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Okano
義明 岡野
Makoto Yamauchi
真 山内
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Publication of JP2001075412A publication Critical patent/JP2001075412A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定着不良の発生を防止できるとともに画像形成
効率の向上した定着装置、およびこれを備えた画像形成
装置を提供することにある。 【解決手段】定着装置80の上定着ローラ81aおよび
下定着ローラ内には、それぞれヒータランプ74a、7
4bが設けられている。ヒータランプは、第1および第
2サーミスタ77a、77b、78a、78bによって
検出されたローラ表面温度に応じ、所定の定着基準温度
に基いてオンオフ制御される。また、定着制御部117
は、厚紙モードの画像形成において、定着ローラの表面
温度が所定の定着許可範囲内に入った際に用紙の給紙を
開始し、画像形成動作および定着動作を許容する。定着
ローラの表面温度が所定の定着許可範囲から外れている
場合、給紙、画像形成動作、および定着動作を規制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、現像剤像の形成
された転写材を加熱ローラおよび加圧ローラによって加
熱および加圧して現像剤像を定着させる定着装置、およ
びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置は、
転写用紙上に形成された現像剤像を加熱溶融して転写用
紙に定着させるための定着装置を備えている。この定着
装置は、一般に、ヒータ等の加熱源が内蔵された加熱ロ
ーラと、加熱源が内蔵されているとともに加熱ローラに
所定の圧力で転接した加圧ローラと、を備えている。
【0003】そして、現像剤像の形成された転写用紙
は、これらの加熱ローラと加圧ローラとの間を通して搬
送され、その際、加熱ローラおよび加圧ローラからの熱
および圧力により現像剤像が転写用紙に定着される。
【0004】上記構成の定着装置において、加熱ローラ
および加圧ローラの温度は、転写用紙により熱が奪われ
て低下する。そして、現像剤像を転写用紙に充分に定着
させるためには、加熱ローラおよび加圧ローラを所定の
温度に維持しておく必要がある。そのため、通常、サー
ミスタ等の温度センサによって加熱ローラおよび加圧ロ
ーラの表面温度を検出し、その検出結果に応じて加熱源
を制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、カラー画像を形
成可能なカラー複写機、カラープリンタ等が普及しつつ
ある。このようなカラー複写機、カラープリンタ等の定
着装置において、加熱ローラおよび加圧ローラは、金属
からなるチューブ状の芯金と、芯金の外周面を被覆した
ゴム、又はゴムおよびテフロン樹脂と、により形成され
ている。
【0006】しかしながら、このようなゴム、テフロン
樹脂は、熱伝導性が悪いため、温度制御が難しく、ロー
ラを所定温度まで加熱した後に加熱源をオフした後でも
ローラの表面温度が上昇し、所定温度を越えてしまう、
いわゆるオーバーシュート現象が発生する。
【0007】このようなオーバーシュート現象は、例え
ば、コピー時に用紙がジャムして一旦、装置を停止した
後、再び動作を開始した際や、あるいは、複数枚連続コ
ピーした後などに発生しやすい。そして、オーバーシュ
ート現象が生じると、転写用紙上の現像剤像が加熱ロー
ラおよび加圧ローラによって過度に加熱され、高温オフ
セット画像等の定着不良が発生する。
【0008】また、一般に、カラー複写機、カラープリ
ンタ等は、手差しにより用紙を給紙する手差し給紙部を
備えているとともに、普通紙に対して画像形成を行う普
通紙モードおよび厚紙に対して画像形成を行う厚紙モー
ドと、を選択的に設定可能となっている。
【0009】厚紙モードにおいて複数の厚紙を連続コピ
ーする場合、一般に、普通紙モードに比べて、記録紙の
給紙間隔を長くして定着条件を変更している。また、厚
紙として使用される記録紙には、例えば、坪量が105
g/cm〜157g/cm の複数種類があり、坪量
の大きい記録紙に定着する時ほど、定着ローラ表面から
奪われる熱量が大きく、定着ローラの表面温度の復帰に
時間が掛かる。従って、記録紙の給紙間隔は、坪量15
7g/cmの記録紙を使用する場合に最も大きくする
必要がり、逆に、坪量105g/cmの記録紙を使用
する場合に小さくて済む。
【0010】そこで、従来、厚紙モードにおいては、定
着条件が最も厳しい坪量157g/cmの記録紙に合
わせて一定の給紙間隔を設定している。しかしながら、
この場合、坪量の小さな厚紙に対しては不必要に給紙間
隔を延ばすことになり、画像形成効率CPM(コピー枚
数/1分間)が低下してしまう。
【0011】逆に、厚紙モードにおける給紙間隔を坪量
の小さな記録紙に合わせて設定した場合、坪量の大きな
記録紙を給紙すると、定着ローラの表面温度が所定温度
まで復帰する前に記録紙が通過することとなり、低温オ
フセット等の定着不良が発生する。
【0012】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、定着不良の発生を防止できるとともに
画像形成効率の向上した定着装置、およびこれを備えた
画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る定着装置は、現像剤像の形成された
記録材を加熱および加圧して、現像剤像を記録材上に定
着させる定着装置において、内部に第1加熱部が設けら
れているとともに、外周面に弾性層を備えた第1定着ロ
ーラと、内部に第2加熱部が設けられているとともに外
周面に弾性層を有し、上記第1定着ローラに転接して設
けられた第2定着ローラと、上記第1定着ローラの表面
温度を検出する第1温度検出部と、上記第2定着ローラ
の表面温度を検出する第2温度検出部と、上記第1およ
び第2定着ローラの少なくとも一方を回転駆動し、第1
および第2ローラの間を通して上記記録材を搬送する駆
動部と、予め設定された第1および第2定着基準温度、
および上記第1および第2温度検出部により検出された
第1および第2定着ローラの表面温度に応じて、上記第
1および第2加熱部をそれぞれ制御し、第1および第2
定着ローラの表面温度を上記第1および第2定着基準温
度近傍にそれぞれ維持するとともに、上記第1および第
2定着基準温度をそれぞれ含む所定の第1および第2定
着許容温度範囲を設定し、上記第1および第2温度検出
部により検出された上記第1および第2定着ローラの表
面温度の少なくとも一方が上記第1又は第2定着許容温
度範囲内に入った場合に、定着動作を許容する定着制御
部と、を備えたことを特徴としている。
【0014】また、この発明に係る画像形成装置は、記
録紙上に現像剤像を形成する画像形成部と、上記画像形
成部により現像剤像の形成された記録紙を加熱および加
圧して、現像剤像を記録紙上に定着させる定着装置と、
記録紙を給紙する給紙部と、上記給紙部から給紙された
記録紙を上記画像形成部および定着装置を通して搬送す
る搬送機構と、普通紙からなる記録紙に対して画像形成
を行う普通紙モードと、普通紙よりも厚い厚紙からなる
記録紙に対して画像形成を行う厚紙モードと、を選択的
に設定する主制御部と、を備えている。
【0015】そして、上記定着装置は、内部に第1加熱
部が設けられた第1定着ローラと、内部に第2加熱部が
設けられているとともに上記第1定着ローラに転接して
設けられ、上記第1定着ローラとの間を通る上記記録紙
を上記第1定着ローラと共同して加熱および加圧する第
2定着ローラと、上記第1定着ローラの表面温度を検出
する第1温度検出部と、上記第2定着ローラの表面温度
を検出する第2温度検出部と、上記第1および第2定着
ローラの少なくとも一方を回転駆動し、第1および第2
ローラの間を通して上記記録紙を搬送する駆動部と、予
め設定された第1および第2定着基準温度、および上記
第1および第2温度検出部により検出された第1および
第2定着ローラの表面温度に応じて、上記第1および第
2加熱部をそれぞれ制御し、第1および第2定着ローラ
の表面温度を上記第1および第2定着基準温度近傍にそ
れぞれ維持するとともに、それぞれ上記第1および第2
定着基準温度を含む所定の第1および第2定着許容温度
範囲を設定し、上記厚紙モードにおいて、上記第1およ
び第2温度検出部により検出された上記第1および第2
定着ローラの表面温度の少なくとも一方が、対応する上
記第1又は第2定着許容温度範囲内に入った時点で、上
記給紙部による給紙を許容するとともに上記画像形成部
の画像形成動作および定着装置の定着動作の開始を許容
する定着制御部と、を備えていることを特徴としてい
る。
【0016】更に、この発明に係る画像形成装置によれ
ば、給紙部は、手差しにより記録紙を給紙する手差し給
紙部を備えている。
【0017】このように構成された定着装置および画像
形成装置によれば、第1および第2定着ローラの表面温
度が、第1および第2定着許可範囲内にある場合にの
み、定着装置による定着動作、および画像形成装置によ
る画像形成動作を許容する。従って、第1および第2定
着ローラの表面温度が、第1および第2定着許可範囲か
ら外れた状態で定着動作が行われることを防止し、定着
不良による高温オフセット画像および低温オフセット画
像の発生を無くし良好な画像を形成することができる。
【0018】また、厚紙モードにおいて連続的に記録紙
を給紙して画像形成を行う場合、第1および第2定着ロ
ーラの表面温度が第1および第2定着許可範囲内に入っ
た時点で、すなわち、安定した定着が可能な温度範囲に
入った時点で、次の記録紙の給紙、画像形成動作および
定着動作の開始を許容する。これにより、定着ローラの
実際の温度変化に応じて記録紙の給紙間隔を調整するこ
とができ、厚紙に画像形成する場合でも、給紙間隔を必
要以上に延ばす必要がなくなる。従って、定着不良を生
じることなく、画像形成効率の向上を図ることが可能と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明をカラー複写機に適用した実施の形態について詳細
に説明する。
【0020】このカラー複写機は、原稿から読取ったカ
ラー画像あるいは外部機器から送られた画像データに応
じて複製画像を形成するデジタル式カラー複写機であ
り、図1に示すように、矩形箱状の筐体14を備えてい
る。また、カラー複写機は、大別して、原稿上のカラー
画像を読取って入力するカラースキャナ部1と、入力さ
れたカラー画像の複製画像を形成する画像出力手段とし
てのカラープリンタ部2とから構成されている。
【0021】カラースキャナ部1は、筐体14の上面に
設けられ原稿がセットされる透明ガラスからなる原稿台
4と、筐体上面に回動自在に設けられ原稿台4を開閉す
るとともに、原稿台に載置された原稿を押えるための原
稿台カバー3と、を有している。原稿台4の下方には、
原稿台4上に載置された原稿を照明する露光ランプ5、
露光ランプ5からの光を原稿に集光させるためのリフレ
クタ6、および、原稿からの反射光を図面に対して左方
向に折り曲げる第1ミラー7などが配設されている。露
光ランプ5、リフレクタ6、および、第1ミラー7は、
第1キャリッジ8に固定されている。第1キャリッジ8
は、図示しない歯付きベルトなどを介して図示しないパ
ルスモータによって駆動されることにより、原稿台4の
下面に沿って平行移動されるようになっている。
【0022】第1キャリッジ8に対して図中左側、すな
わち、第1ミラー7により反射された光が案内される方
向には、図示しない駆動機構(たとえば、歯付きベルト
並びに直流モータなど)を介して原稿台4と平行に移動
可能に設けられた第2キャリッジ9が配設されている。
第2キャリッジ9には、第1ミラー7により案内される
原稿からの反射光を図中下方に折り曲げる第2ミラー1
1、および、第2ミラー11からの反射光を図中右方向
に折り曲げる第3ミラー12が互いに直角に配置されて
いる。第2キャリッジ9は、第1キャリッジ8に従動さ
れるとともに、第1キャリッジ8に対して1/2の速度
で原稿台4に沿って平行移動されるようになっている。
【0023】第2,第3ミラー11,12で折り返され
た光の光軸を含む面内には、第3ミラー12からの反射
光を所定の倍率で結像させる結像レンズ13が配置さ
れ、結像レンズ13を通過した光の光軸と略直交する面
内には、結像レンズ13により集束性が与えられた反射
光を電気信号に変換するCCD形カラーイメージセンサ
(光電変換素子)15が配設されている。
【0024】露光ランプ5からの光をリフレクタ6によ
り原稿台4上の原稿に集光させると、原稿からの反射光
は、第1ミラー7、第2ミラー11、第3ミラー12、
および、結像レンズ13を介してカラーイメージセンサ
15に入射され、ここで入射光がR(レッド),G(グ
リーン),B(ブルー)の光の3原色に応じた電気信号
に変換される。
【0025】カラープリンタ部2は、周知の減色混合法
に基づいて、各色成分ごとに色分解された画像、すなわ
ち、イエロウ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
およよび、ブラック(K)の4色の画像をそれぞれ形成
する第1〜第4画像形成部10y,10m,10c,1
0kを有している。
【0026】各画像形成部10y,10m,10c,1
0kの下方には搬送機構20が配設され、この搬送機構
20は、各画像形成部により現像剤像としての各色ごと
のトナー像が形成された用紙を図中矢印a方向に搬送す
る搬送手段としての搬送ベルト21を含んでいる。搬送
ベルト21は、図示しないモータにより回転される駆動
ローラ91と、駆動ローラ91から所定距離離間された
従動ローラ92との間に巻回されて張設され、矢印a方
向に一定速度で無端走行される。なお、各画像形成部1
0y,10m,10c,10kは、搬送ベルト21の搬
送方向に沿って直列に配設されている。
【0027】各画像形成部10y,10m,10c,1
0kは、それぞれ搬送ベルト21と接する位置で外周面
が同一の方向に回転可能に形成された像担持体としての
感光体ドラム61y,61m,61c,61kを含んで
いる。各感光体ドラム61y,61m,61c,61k
は、図示しないモータにより所定の周速度で回転される
ようになっている。
【0028】各感光体ドラム61y,61m,61c,
61kは、その軸線が互いに等間隔をおいて平行に位置
するように配設されているとともに、その軸線は搬送ベ
ルト21により画像が搬送される方向と直交するよう配
設されている。なお、以下の説明においては、各感光体
ドラム61y,61m,61c,61kの軸線方向を主
走査方向(第2の方向)とし、感光体ドラム61y,6
1m,61c,61kの回転方向、すなわち、搬送ベル
ト21の走行方向aを副走査方向(第1の方向)とす
る。
【0029】各感光体ドラム61y,61m,61c,
61kの周囲には、主走査方向に延出された帯電手段と
しての帯電装置62y,62m,62c,62k、除電
装置63y,63m,63c,63k、主走査方向に同
様に延出された現像手段としての現像ローラ64y,6
4m,64c,64k、下撹拌ローラ67y,67m,
67c,67k、上撹拌ローラ68y,68m,68
c,68k、主走査方向に同様に延出された転写手段と
しての転写装置93y,93m,93c,93k、主走
査方向に同様に延出されたクリーニングブレード65
y,65m,65c,65k、および、排トナー回収ス
クリュ66y,66m,66c,66kが、それぞれ感
光体ドラム61y,61m,61c,61kの回転方向
に沿って順に配置されている。
【0030】なお、各転写装置93y,93m,93
c,93kは、対応する感光体ドラム61y,61m,
61c,61kとの間で搬送ベルト21を狭持する位
置、すなわち、搬送ベルト21の内側に配設されてい
る。
【0031】各感光体ドラム61y,61m,61c,
61kの外周面上にそれぞれ色分解された静電潜像を形
成する露光装置50は、後述する画像処理装置36にて
色分解された各色ごとの画像データ(Y,M,C,K)
に基づいて発光制御される半導体レーザ発振器60を有
している。半導体レーザ発振器60の光路上には、レー
ザビーム光を反射、走査するポリゴンモータ54に回転
されるポリゴンミラー51、および、ポリゴンミラー5
1を介して反射されたレーザビーム光の焦点を補正して
結像させるためのfθレンズ52,53が順に設けられ
ている。
【0032】fθレンズ53と各感光体ドラム61y,
61m,61c,61kとの間には、fθレンズ53を
通過した各色ごとのレーザビーム光を各感光体ドラム6
1y,61m,61c,61kの露光位置に向けて折り
曲げる第1の折り返しミラー55y,55m,55c,
55k、および、第1の折り返しミラー55y,55
m,55cにより折り曲げられたレーザビーム光を更に
折り曲げる第2および第3の折り返しミラー56y,5
6m,56c、57y,57m,57cが配置されてい
る。
【0033】なお、黒用のレーザービーム光は、第1の
折り返しミラー55kにより折り返された後、他のミラ
ーを経由せずに感光体ドラム61k上に案内されるよう
になっている。また、露光装置50による露光ポイント
は、それぞれ帯電装置62y,62m,62c,62k
と現像ローラ64y,64m,64c,64kとの間の
感光体ドラム61y,61m,61c,61kの外周面
上に設定されている。
【0034】搬送機構20の下方には、各画像形成部1
0y,10m,10c,10kにより形成された画像が
転写される記録紙としての用紙Pをそれぞれ複数枚収容
した用紙カセット22a,22bが配置されている。
【0035】用紙カセット22a,22bの一端部であ
って、従動ローラ92に近接する側には、用紙カセット
22a,22bに収容されている用紙Pをその最上部か
ら1枚ずつ取出すピックアップローラ23a,23bが
配置されている。ピックアップローラ23a,23bと
従動ローラ92との間には、用紙カセット22a,22
bから取出された用紙Pの先端と画像形成部10yの感
光体ドラム61yに形成されたトナー像の先端とを整合
させるためのレジストローラ24、および用紙Pをレジ
ストローラまで搬送する複数の搬送ローラ25が配置さ
れている。
【0036】なお、他の感光体ドラム61y,61m,
61cに形成されたトナー像は、搬送ベルト21上を搬
送される用紙Pの搬送タイミングに合せて各転写位置に
供給される。
【0037】レジストローラ24に隣接した筐体14の
側壁には手差し口27が形成され、側壁外面には、手差
し口27に挿入する用紙を載置する手差しトレイ28が
設けられている。また、手差し口27の内側には、手差
しトレイ28に載置された用紙を1枚ずつ取出してレジ
ストローラ24へ送るピックアップローラ29が設けら
れている。そして、これら手差し口27、手差しトレイ
28、ピックアップローラ29は、この発明における手
差し給紙部を構成している。
【0038】レジストローラ24と第1の画像形成部1
0yとの間であって、従動ローラ92の近傍、すなわ
ち、実質的に搬送ベルト21を挟んで従動ローラ92の
外周上には、レジストローラ24を介して所定のタイミ
ングで搬送される用紙Pに静電吸着力を付与するための
吸着ローラ26が配設されている。なお、吸着ローラ2
6の軸線と従動ローラ92の軸線とは、互いに平行にな
るように設定されている。
【0039】搬送ベルト21の一端であって、駆動ロー
ラ91の近傍、すなわち、実質的に搬送ベルト21を挟
んで駆動ローラ91の外周上には、搬送ベルト21上に
形成された画像の位置を検知するための位置ずれセンサ
96が配設されている。位置ずれセンサ96は、たとえ
ば、透過形あるいは反射形の光センサにより構成され
る。
【0040】駆動ローラ91の外周上であって、位置ず
れセンサ96の下流側の搬送ベルト21上には、搬送ベ
ルト21上に付着したトナーあるいは用紙Pの紙かすな
どを除去するための搬送ベルトクリーニング装置95が
配置されている。
【0041】また、搬送ベルト21による用紙Pの搬送
方向下流側には、定着装置80、排紙ローラ対87が順
に設けられ、筐体14の側壁には排紙ローラ対87に対
向して排紙口88が形成されている。画像形成部10に
よってトナー像の形成された用紙Pは定着装置80へ送
られ、ここでトナー像を溶融し用紙Pへの定着が行なわ
れた後、排紙口88を通して排紙トレイ89上に排紙さ
れる。また、排出口88には排紙センサ90が設けら
れ、排紙口を通過した用紙を検知する。
【0042】上記のように構成されたカラー複写機の制
御系は、図2に示すように、主制御部30内のメインC
PU(セントラル・プロセッシング・ユニット)91、
カラースキャナ部1のスキャナCPU100、および、
カラープリンタ部2のプリンタCPU110の3つのC
PUで構成される。
【0043】メインCPU91は、プリンタCPU11
0と共有RAM(ランダム・アクセス・メモリ)35を
介して双方向通信を行なうものであり、メインCPU9
1は動作指示をだし、プリンタCPU110は状態ステ
ータスを返すようになっている。プリンタCPU110
とスキャナCPU100はシリアル通信を行ない、プリ
ンタCPU110は動作指示をだし、スキャナCPU1
00は状態ステータスを返すようになっている。
【0044】操作パネル40は、各種の情報を表示する
液晶表示部42、各種操作キー43、および、これらが
接続されたパネルCPU41を有し、メインCPU91
に接続されている。操作キー43には、コピー開始ボタ
ン、普通紙に複写する普通紙モードおよび厚紙に複写す
る複写モードを設定するモード設定キー等が含まれてい
る。
【0045】主制御部30は、メインCPU91、RO
M(リード・オンリ・メモリ)32、RAM33、NV
RAM34、共有RAM35、画像処理装置36、ペー
ジメモリ制御部37、ページメモリ38、プリンタコン
トローラ39、および、プリンタフォントROM121
によって構成されている。
【0046】メインCPU91は、全体的な制御を司る
ものである。ROM32は、制御プログラムなどが記憶
されている。RAM33は、一時的にデータを記憶する
ものである。
【0047】NVRAM(持久ランダム・アクセス・メ
モリ:nonvolatile RAM)34は、バッ
テリ(図示しない)にバックアップされた不揮発性のメ
モリであり、電源を遮断しても記憶データを保持するよ
うになっている。
【0048】共有RAM35は、メインCPU91とプ
リンタCPU110との間で、双方向通信を行なうため
に用いるものである。
【0049】ページメモリ制御部37は、ページメモリ
38に対して画像情報を記憶したり、読出したりするも
のである。ページメモリ38は、複数ページ分の画像情
報を記憶できる領域を有し、カラースキャナ部1からの
画像情報を圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能
に形成されている。
【0050】プリンタフォントROM121には、プリ
ントデータに対応するフォントデータが記憶されてい
る。プリンタコントローラ39は、パーソナルコンピュ
ータなどの外部機器122からのプリントデータを、そ
のプリントデータに付与されている解像度を示すデータ
に応じた解像度でプリンタフォントROM121に記憶
されているフォントデータを用いて画像データに展開す
るものである。
【0051】カラースキャナ部1は、全体の制御を司る
スキャナCPU100、制御プログラムなどが記憶され
ているROM101、データ記憶用のRAM102、前
記カラーイメージセンサ15を駆動するCCDドライバ
103、前記第1キャリッジ8などを移動する走査モー
タの回転を制御する走査モータドライバ104、およ
び、画像補正部105などによって構成されている。
【0052】画像補正部105は、カラーイメージセン
サ15から出力されるR,G,Bのアナログ信号をそれ
ぞれデジタル信号に変換するA/D変換回路、カラーイ
メージセンサ15のばらつき、あるいは、周囲の温度変
化などに起因するカラーイメージセンサ15からの出力
信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するた
めのシェーディング補正回路、および、シェーディング
補正回路からのシェーディング補正されたデジタル信号
を一旦記憶するラインメモリなどから構成されている。
【0053】カラープリンタ部2は、全体の制御を司る
プリンタCPU110、制御プログラムなどが記憶され
ているROM111、データ記憶用のRAM112、前
記半導体レーザ発振器60を駆動するレーザドライバ1
13、露光装置50のポリゴンモータ54を駆動するポ
リゴンモータドライバ114、搬送機構20による用紙
Pの搬送を制御する搬送制御部115、カラープリンタ
部の機構部を駆動するメインモータ118を駆動するメ
インモータドライバ120、帯電装置、現像ローラ、お
よび、転写装置を用いて帯電、現像、転写を行なうプロ
セスを制御するプロセス制御部116、定着装置80を
制御する定着制御部117、給紙部の動作を制御する給
紙制御部121、およびオプションを制御するオプショ
ン制御部119などによって構成されている。
【0054】なお、画像処理装置36、ページメモリ3
8、プリンタコントローラ39、画像補正部105、お
よび、レーザドライバ113は、画像データバス120
によって接続されている。
【0055】次に、定着装置80の構成について詳細に
説明する。図1、図3および図4に示すように、定着装
置80は、上定着ローラ81a、およびこの上定着ロー
ラに所定の圧力で転接した下定着ローラ81bを備え、
これらの定着ローラは互いに平行に延びている。
【0056】上定着ローラ81aとしては、金属として
例えば、アルミからなる円筒状の芯金70aの外周面
に、弾性層71aおよび表面層72aを順に被覆したも
のが用いられ、直径60mmに形成されている。弾性層
71aとしては、例えば、約3mm厚のシリコンゴムが
用いられ、また、表面層72aとしては、例えば厚さ3
0〜50μmのテフロンチューブが用いられている。弾
性層71aと表面層72aとは、耐熱性接着剤により接
着されている。なお、接着性を向上するため、表面層の
内面をエッチング処理してもよい。
【0057】上定着ローラ81a内には、加熱部として
機能するヒータランプ74aが配設され、上定着ローラ
81aはこのヒータランプによって加熱される。ヒータ
ランプ74aとしては、例えば、出力500〜600W
のハロゲンランプが用いられている。また、加熱ローラ
81aの軸方向両端部は、それぞれ軸受によって回転自
在に支持されている。
【0058】一方、下定着ローラ81bは、芯金70
b、弾性層71b、表面層72bを有し、上定着ローラ
81aと同様に構成されている。但し、用紙Pの搬送方
向が下向きとなるように、弾性層71bのゴム硬度は硬
めの45°(JIS-A )に設定されている。また、下定着
ローラ81b内には加熱部としてのヒータランプ74b
が配置され、下定着ローラ81bはこのヒータランプに
よって加熱される。ヒータランプ74bとしては、例え
ば、出力400〜500Wのハロゲンランプが用いられ
ている。
【0059】そして、上定着ローラ81aおよび下定着
ローラ81bは、図示しない加圧ばねにより約6kgf
の荷重で互いに転接し、ニップ巾は、A4サイズの用紙
の長手方向の画像中心部で約8mmとなっている。これ
らの上定着ローラ81aおよび下定着ローラ81bは、
これらの圧接部分を除いてカバー75によって覆われて
いる。
【0060】上定着ローラ81aの周囲には、上定着ロ
ーラの外周面にオイルを塗布するオイル塗付ローラ8
2,83、および、上定着ローラの外周面をウェブによ
り清掃する清掃機構が設けられている。この清掃機構
は、ウェブ巻取りローラ84、ウェブを上定着ローラ8
1a外周面に押し付ける押し付けローラ85、ウェブ送
りローラ86により構成されている。また、オイルロー
ラ82は、例えば日東工業製のものが用いられ、耐熱紙
にジメチルシリコンオイル、粘度50〜1000csを
含浸して形成され、表面にテフロン樹脂が被覆されてい
る。
【0061】また、上定着ローラ81aの周囲には、上
定着ローラの表面温度を検出する第1温度検出部として
機能する一対の第1サーミスタ77a、77bが設けら
れている。第1サーミスタ77aは上定着ローラ81a
の長手方向中央部で、また、第1サーミスタ77bは上
定着ローラ81aの長手方向一端部で、上定着ローラの
外周面に接触して設けられている。
【0062】下定着ローラ81bの周囲には、下定着ロ
ーラの表面温度を検出する第2温度検出部として機能す
る一対の第2サーミスタ78a、78bが設けられてい
る。第2サーミスタ78aは下定着ローラ81bの長手
方向中央部で、また、第2サーミスタ78bは下定着ロ
ーラ81bの長手方向一端部で、それぞれ下定着ローラ
の外周面に接触して設けられている。これら4つのサー
ミスタ77a、77b,78a、78bは、例えば、表
面がカプトン、テフロン等で被覆されたものを用いてい
る。
【0063】図5に示すように、上定着ローラ81aの
ヒータランプ74aは、サーモスイッチ122aを介し
てAC電源123aに接続され、更に、サイリスタ12
4aを介して前述した定着制御部117に接続されてい
る。また、第1サーミスタ77a、77bは、検出した
温度信号を定着制御部117へ入力する。
【0064】同様に、下定着ローラ81bのヒータラン
プ74bは、サーモスイッチ122bを介してAC電源
123bに接続され、更に、サイリスタ124bを介し
て定着制御部117に接続されている。また、第2サー
ミスタ78a、78bは、検出した温度信号を定着制御
部117へ入力する。そして、定着制御部177によ
り、第1および第2サーミスタ77a、77b、78
a、78bの検出温度に応じて、ヒータランプ74a、
74bをオンオフ制御することにより、上下定着ローラ
81a、81bの温度が制御される。
【0065】なお、記憶手段として機能するカラープリ
ンタ部2のRAM112には、定着装置80を制御する
ためのデータとして、後述する上定着ローラおよび下定
着ローラの定着基準温度、定着許可温度範囲等が格納さ
れている。
【0066】上下定着ローラ81a、81bを回転駆動
する駆動部として機能するローラ駆動系126は、電磁
クラッチ128を介してカラープリンタ部2のメインモ
ータ118に接続されている。そして、定着制御部17
7によって電磁クラッチ128をオンオフ制御すること
により、上下定着ローラ81a、81bの回転が制御さ
れる。
【0067】上記構成の定着装置80によれば、カラー
複写機の作動時、上定着ローラ81aおよび下定着ロー
ラ81bは、それぞれヒータランプ74a、74bによ
って加熱され所定の表面温度範囲内に維持されていると
ともに、図2に示す矢印C方向に同一の周速度、例え
ば、約130mm/secで回転される。
【0068】画像形成部10y,10m,10c,10
kでトナー像Tの形成された用紙Pが搬送ベルト21に
より定着装置80に送られている来ると、この用紙Pは
上定着ローラ81aと下定着ローラ81bとの間に導か
れ、これらの定着ローラにより排紙ローラ対87に向か
って搬送される。上定着ローラ81aと下定着ローラ8
1bとの間を通る際、用紙P上のトナー像Tは上下定着
ローラにより加熱されて溶融するとともに、下定着ロー
ラの圧力により用紙Pに押し付けられる。これにより、
トナー像Tは用紙P上に溶融定着する。そして、トナー
像Tの定着された用紙Pは、排紙ローラ対87によって
排紙トレイ89上に排紙される。
【0069】上述した定着動作において、上定着ローラ
81aおよび下定着ローラ81bの表面温度が必要以上
に高いと高温オフセットを生じ、逆に、これら定着ロー
ラの表面温度が所定の温度よりも低いと定着不良が発生
する。より具体的には、上定着ローラ/下定着ローラ8
1a、81bの温度が、それぞれ130℃/120℃以
下では、トナー像が用紙表面から剥がれ落ちる低温オフ
セット現象が発生し、また、180℃/170℃以上で
は、トナー像が定着ローラへ転移する高温お触れっと現
象が発生する。
【0070】従って、上定着ローラ/下定着ローラの非
オフセット温度領域、つまり、良好な定着が行われる良
定着温度領域は、135℃/125℃〜175℃/16
5℃の範囲となる。
【0071】そこで、カラー複写機の動作時、定着装置
80の上下定着ローラ81a、81bの温度は、定着動
作による温度変化に応じて以下のように制御される。す
なわち、定着制御部117は、予め設定されている定着
基準温度(上定着ローラ81a:TU=155℃、下定
着ローラ81b:TL=145℃)に基いて、ヒータラ
ンプ74a、74bをそれぞれオンオフ制御して上およ
び下定着ローラの表面温度を調整するとともに、上述し
た良定着温度領域135℃/125℃〜175℃/16
5℃よりも狭いある温度範囲、例えば、上定着ローラに
ついては、ΔTU(TU±5℃)(150℃〜160
℃)、下定着ローラについてはΔTL(TL±10℃)
(135℃〜155℃)をそれぞれ定着許可範囲とし、
少なくとも上定着ローラの表面温度が定着許可範囲ΔT
Uにある場合にのみ、操作パネル40の液晶表示部42
にコピー可能表示「コピーできます」を表示し、カラー
複写機の給紙動作、画像形成動作、および定着動作を許
容する。
【0072】そして、上および下定着ローラの表面温度
の少なくとも一方が、定着許可範囲の上限を越えている
場合には、コピー動作を禁止するとともに、上下定着ロ
ーラ81a、81bを空回転し、定着許可範囲に入るま
で上下定着ローラをクールダウンさせる。以下、上およ
び下定着ローラ81a、81bの温度制御を詳細に説明
する。
【0073】図6および図7に示すように、カラー複写
機の始動時に電源を投入すると、カラー複写機のメイン
モータ118が駆動されるとともに、ヒータランプ74
a、74bがオンされる。同時に、電磁クラッチ128
がオンし、上および下定着ローラ81a、81bが空回
転を始める。その後、約4分程度経過した後、電磁クラ
ッチ128がオフされ、上および下定着ローラ81a、
81bの空回転が停止する。ヒータランプ74a、74
bを点灯しながら上および下定着ローラ81a、81b
を空回転させることにより、上下定着ローラの温度分布
が均一となる。
【0074】その後、約1分程度で、上および下定着ロ
ーラ81a、81bの表面温度TU、TLは、それぞれ
定着基準温度TU1(155℃)、TL1(145℃)
に達する。以後、サーミスタ77a、77bにより検出
された表面温度TUが定着基準温度TU1を越えた時点
でヒータランプ74aをオフし、定着基準温度TU1よ
りも低くなった時点でヒータランプ74aをオンするこ
とにより、上定着ローラ81aの表面温度TUを定着基
準温度TU1付近に維持する。下定着ローラ81bにつ
いても同様に、サーミスタ78a、78bにより検出さ
れた表面温度TLが定着基準温度TL1を越えた時点で
ヒータランプ74bをオフし、定着基準温度TL1より
も低くなった時点でヒータランプ74bをオンすること
により、上定着ローラ81bの表面温度TLを定着基準
温度TL1付近に維持する。
【0075】そして、検出された上定着ローラ81aの
表面温度TUが、定着許可範囲ΔTU1(150℃〜1
60℃)内にある場合には、操作パネル40の液晶表示
部42にコピー許可表示として「コピーできます」を表
示し、コピー可能なレディ状態となる。何らかの理由に
より、表面温度TU、TLが定着許可範囲ΔTU1、あ
るいはΔTL1の上限温度を越えた場合には、電磁クラ
ッチ128をオンして上および下定着ローラ81a、8
1bを空回転することによりクールダウンさせ、表面温
度TU、TLが定着許可範囲に入った時点で回転を停止
する。
【0076】普通紙モードが設定されている状態で、上
記レディ状態からコピー開始ボタンが押下されると、前
述したコピー動作が開始される。コピー動作の間、ヒー
タランプ74a、74bをオンオフ制御することによ
り、上および下定着ローラ81a、81bの表面温度
は、それぞれ定着基準温度TU1、TL1付近に維持さ
れる。
【0077】多数枚、例えば、A4サイズの用紙を70
枚程度連続コピーした場合、コピー終了後、上下定着ロ
ーラ81a、81bの表面温度UT、LTは、それぞれ
185℃、170℃に達する。このままの状態で、操作
パネル40にコピー可能表示を行い次のコピー動作を開
始してしまうと、上下定着ローラ81a、81bの表面
温度UT、LTは、定着許可範囲を越えていることか
ら、高温オフセット画像が発生してしまう。
【0078】そこで、前のコピー動作が終了した時点
で、上および下定着ローラ81a、81bの表面温度T
U、TLが定着許可範囲ΔTU1、ΔTL1にあるか否
か検出し、表面温度TU、TLのいずれか一方が定着許
可範囲ΔTU1、ΔTL1の上限温度を越えている場
合、電磁クラッチ128をオン状態のままに維持し上お
よび下定着ローラ81a、81bを空回転させてクール
ダウンさせる。なお、この時点で、表面温度TUは定着
基準温度TU1を越えていることから、ヒータランプ7
4aは既にオフとなっている。
【0079】そして、表面温度TU、TLが定着許可範
囲ΔTU1、ΔTL1に入った時点で電磁クラッチ12
8をオフし、空回転を停止するとともに、操作パネル4
0の液晶表示部42にコピー許可表示として「コピーで
きます」を表示し、コピー動作を許容する待機状態とな
る。
【0080】また、前のコピー動作が終了した時点で、
上および下定着ローラ81a、81bの表面温度TU、
TLのいずれかが定着許可範囲ΔTU1、ΔTL1の下
限温度よりも低い場合、電磁クラッチ128をオフし上
および下定着ローラ81a、81bの回転を停止する。
【0081】次に、厚紙モードを設定した状態で、手差
し給紙により厚紙を給紙してコピー動作を行う場合の動
作について説明する。図8および図9に示すように、待
機状態から手差し給紙による厚紙モードが選択され、コ
ピー開始ボタンが押されると、上下のヒータランプ74
a、74bがオンされると同時に、電磁クラッチ128
がオンされ上および下定着ローラ81a、81bが空回
転される。
【0082】また、厚紙モードが設定されると、上およ
び下定着ローラ81a、81bの定着基準温度が普通紙
モード時の定着基準温度TU1、TL1よりもそれぞれ
互いTU2(170℃)、TL2(160℃)に変更さ
れるとともに、定着許可範囲もΔTU2(TU2±3
℃)(167℃〜173℃)、ΔTL2(TL2±3
℃)(157℃〜163℃)に変更される。そして、上
および下定着ローラ81a、81bの表面温度TU、T
Lが、それぞれ定着基準温度TU2、TL2になるま
で、上下定着ローラを回転させながら上下のヒータラン
プ74a、74bをオンオフ制御する。
【0083】上記の温度調整を行い、第1および第2サ
ーミスタ77a、77b、78a、78bによって検出
された上および下定着ローラ81a、81bの表面温度
TU、TLが、厚紙へのコピー動作が可能な定着許可範
囲ΔTU2、ΔTL2にそれぞれ入った時点で、手差し
給紙部のピックアップローラ29を作動させ、手差しト
レイ28に装填されている厚紙の給紙を開始する。その
後、給紙された厚紙に対して画像形成動作および定着動
作を実行し、厚紙上に所望の画像を形成する。
【0084】定着装置80を通過した厚紙が排紙口88
から排紙され、排紙センサー90によって通過が検知さ
れると、再び、第1および第2サーミスタ77a、77
b、78a、78bによって検出された上および下定着
ローラ81a、81bの表面温度TU、TLが、定着許
可範囲ΔTU2、ΔTL2にそれぞれ入っているか否か
判断し、入っている場合には、手差しトレイ28に装填
されている次の厚紙の給紙を開始する。
【0085】この時点で、下定着ローラ81a、81b
の表面温度TU、TLが、定着許可範囲ΔTU2、ΔT
L2に入っていない場合には、給紙動作を禁止し、定着
許可範囲ΔTU2、ΔTL2に入るまで上および下定着
ローラ81a、81bの空回転及び上下のヒータランプ
74a、74bのオンオフ制御を行い、定着許可範囲に
入ってから給紙動作、画像形成動作、および定着動作を
順に開始する。以後、設定されている枚数のコピーが終
了するまで、上記の動作を繰り返す。
【0086】以上のように構成されたカラー複写機によ
れば、定着装置80は、予め設定されている定着基準温
度に基いて、ヒータランプ74a、74bをそれぞれオ
ンオフ制御して上および下定着ローラ81a、81bの
表面温度を調整するとともに、安定した定着が可能な温
度範囲を定着許可範囲とし、上および下定着ローラの表
面温度が定着許可範囲にある場合に、カラー複写機のコ
ピー動作を許容している。従って、上下定着ローラ81
a、81bの表面温度が定着許可範囲から外れた状態で
定着動作が行われることを防止し、定着不良による高温
オフセット画像および低温オフセット画像の発生を無く
し良好な画像を形成することができる。
【0087】また、厚紙モードにおいて連続的に用紙を
給紙して画像形成を行う場合、上および下定着ローラの
表面温度がそれぞれ対応する定着許可範囲内に入った時
点で、すなわち、安定した定着が可能な温度範囲に入っ
た時点で、用紙の給紙、画像形成動作および定着動作の
開始を許容している。これにより、定着ローラの実際の
表面温度変化に応じて用紙の給紙間隔を調整することが
でき、種々の厚紙に画像形成する場合でも、給紙間隔を
必要以上に延ばす必要がなくなる。従って、定着不良を
生じることなく、画像形成効率の向上を図ることが可能
となる。
【0088】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、定着装置の定着ローラは、内部に加熱源
を有するものに限らず、加熱ローラ自体が発熱体として
構成されてものを用いてもよい。また、この発明は、上
述したカラー複写機に限らず、プリンタ、デジタル複写
機等の他の画像形成装置に適用しても、上述した実施の
形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0089】更に、厚紙モードにおける給紙は、手差し
給紙に限らず、用紙カセットからの自動給紙としてもよ
く、この場合においても、上記実施の形態と同様に、定
着ローラの表面温度に応じて、給紙開始タイミングを調
整することにより、定着不良を生じることなく、かつ、
効率良く画像形成を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、定着ローラの表面温度が所定の定着許可範囲に入っ
ている場合に定着動作、画像形成動作を許容することに
より、定着不良の発生を防止できるとともに、厚紙モー
ドにおいては、定着ローラの表面温度に応じて記録紙の
給紙間隔を調整することにより、画像形成効率の向上し
た定着装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供す
ることにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラー複写機を示
す断面図。
【図2】上記カラー複写機の制御系の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】上記カラー複写機の定着装置を示す断面図。
【図4】上記定着装置の上定着ローラおよび下定着ロー
ラを示す正面図。
【図5】上記定着装置の構成を概略的に示すブロック
図。
【図6】上記定着装置における、始動時、コピー動作
時、およびコピー終了時の定着ローラの時間的温度変化
を示すグラフ。
【図7】上記カラー複写機の始動時およびコピー動作時
における上記定着装置の制御動作を示すフローチャー
ト。
【図8】上記カラー複写機の厚紙モードで連続コピーし
た際の、定着ローラの時間的温度変化を示すグラフ。
【図9】上記カラー複写機の厚紙モードで連続コピーし
た際の制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1……カラースキャナ部(画像入力手段) 2……カラープリンタ部(画像出力手段) 10y,10m,10c,10k…第1〜第4画像形成
部 27…手差し口 28…手差しトレイ 29…ピックアップローラ 40…操作パネル 42…液晶表示部 70a、70b…芯金 71a、71b…弾性層 72a、72b…表面層 74a、74b…ヒータランプ 77a、77b…第1サーミスタ 78a、78b…第2サーミスタ 80…定着装置 81a…上定着ローラ 81b…下定着ローラ 90…排紙センサ 117…定着制御部 123a、123b…AC電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 13/00 F16C 13/00 C 5H323 G03G 15/00 510 G03G 15/00 510 21/00 384 21/00 384 386 386 G05D 23/19 G05D 23/19 G Fターム(参考) 2H027 DA12 DA36 DC05 EA12 EC20 ED17 ED19 ED25 EE07 EF06 FA30 GB14 2H033 AA47 BA10 BA25 BA32 BB03 BB04 BB13 BB18 BB29 BB30 CA04 CA07 CA30 CA40 CA48 CA57 2H072 AA31 AB01 3F343 HB02 HB03 3J103 AA02 AA15 AA24 AA32 AA51 BA03 BA12 BA16 BA24 BA41 FA01 FA05 FA18 GA02 GA57 GA58 GA66 HA03 HA04 HA05 HA37 HA41 HA53 5H323 AA36 BB05 CA08 CB04 CB42 EE01 FF01 FF10 HH02 JJ10 KK05 MM02 PP04 QQ05 SS01 TT05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤像の形成された記録材を加熱および
    加圧して、現像剤像を記録材上に定着させる定着装置に
    おいて、 内部に第1加熱部が設けられているとともに、外周面に
    弾性層を備えた第1定着ローラと、 内部に第2加熱部が設けられているとともに外周面に弾
    性層を有し、上記第1定着ローラに転接して設けられた
    第2定着ローラと、 上記第1定着ローラの表面温度を検出する第1温度検出
    部と、 上記第2定着ローラの表面温度を検出する第2温度検出
    部と、 上記第1および第2定着ローラの少なくとも一方を回転
    駆動し、第1および第2ローラの間を通して上記記録材
    を搬送する駆動部と、 予め設定された第1および第2定着基準温度、および上
    記第1および第2温度検出部により検出された第1およ
    び第2定着ローラの表面温度に応じて、上記第1および
    第2加熱部をそれぞれ制御し、第1および第2定着ロー
    ラの表面温度を上記第1および第2定着基準温度近傍に
    それぞれ維持するとともに、 上記第1および第2定着基準温度をそれぞれ含む所定の
    第1および第2定着許容温度範囲を設定し、上記第1お
    よび第2温度検出部により検出された上記第1および第
    2定着ローラの表面温度の少なくとも一方が上記第1又
    は第2定着許容温度範囲内に入った場合に、定着動作を
    許容する定着制御部と、 を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】記録紙上に現像剤像を形成する画像形成部
    と、 上記画像形成部により現像剤像の形成された記録紙を加
    熱および加圧して、現像剤像を記録紙上に定着させる定
    着装置と、 記録紙を給紙する給紙部と、 上記給紙部から給紙された記録紙を上記画像形成部およ
    び定着装置を通して搬送する搬送機構と、 普通紙からなる記録紙に対して画像形成を行う普通紙モ
    ードと、普通紙よりも厚い厚紙からなる記録紙に対して
    画像形成を行う厚紙モードと、を選択的に設定する主制
    御部と、 を備え、 上記定着装置は、 内部に第1加熱部が設けられた第1定着ローラと、 内部に第2加熱部が設けられているとともに上記第1定
    着ローラに転接して設けられ、上記第1定着ローラとの
    間を通る上記記録紙を上記第1定着ローラと共同して加
    熱および加圧する第2定着ローラと、 上記第1定着ローラの表面温度を検出する第1温度検出
    部と、 上記第2定着ローラの表面温度を検出する第2温度検出
    部と、 上記第1および第2定着ローラの少なくとも一方を回転
    駆動し、第1および第2ローラの間を通して上記記録紙
    を搬送する駆動部と、 予め設定された第1および第2定着基準温度、および上
    記第1および第2温度検出部により検出された第1およ
    び第2定着ローラの表面温度に応じて、上記第1および
    第2加熱部をそれぞれ制御し、第1および第2定着ロー
    ラの表面温度を上記第1および第2定着基準温度近傍に
    それぞれ維持するとともに、 それぞれ上記第1および第2定着基準温度を含む所定の
    第1および第2定着許容温度範囲を設定し、上記厚紙モ
    ードにおいて、上記第1および第2温度検出部により検
    出された上記第1および第2定着ローラの表面温度の少
    なくとも一方が上記対応する第1又は第2定着許容温度
    範囲内に入った時点で、上記給紙部による給紙を許容す
    るとともに上記画像形成部の画像形成動作および定着装
    置の定着動作の開始を許容する定着制御部と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】定着装置を通過した記録紙を排出する排紙
    口と、排紙口を通過した記録紙を検知する検知部と、を
    更に備え、 上記定着制御部は、上記厚紙モードにおいて、上記検知
    部により記録紙が検知された後、上記第1および第2温
    度検出部により検出された上記第1および第2定着ロー
    ラの表面温度の少なくとも一方が上記第1又は第2定着
    許容温度範囲内に入った時点で、上記給紙部からの記録
    紙の給紙を許容するとともに上記画像形成部の画像形成
    動作および定着装置の定着動作の開始を許容することを
    特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記定着制御部は、上記第1および第2温
    度検出部により検出された上記第1および第2定着ロー
    ラの表面温度の少なくとも一方が上記第1又は第2定着
    許容温度範囲の上限を超えている場合に、上記給紙部に
    よる給紙動作、上記画像形成部の画像形成動作および定
    着装置の定着動作を禁止するとともに上記第1および第
    2定着ローラを空回転させて冷却することを特徴とする
    請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】種々の情報を表示する表示部を更に備え、 上記定着制御部は、上記第1および第2温度検出部によ
    り検出された上記第1および第2定着ローラの表面温度
    の少なくとも一方が上記第1および第2定着許容温度範
    囲にある場合、上記表示部に画像形成許可表示を表示す
    ることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記給紙部は、手差しにより記録紙を給紙
    する手差し給紙部を備えていることを特徴とする請求項
    2ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記第1定着ローラは、円筒状の芯金と、
    芯金の外周面に設けられた弾性層とを備え、上記第2定
    着ローラは、円筒状の芯金と、芯金の外周面に設けられ
    た弾性層とを備えていることを特徴とする請求項2ない
    し6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002323828A (ja) * 2001-04-24 2002-11-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2007133247A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2009031651A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Canon Inc 画像形成装置、その制御方法、及びプログラム

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