JPH06185601A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH06185601A
JPH06185601A JP33417192A JP33417192A JPH06185601A JP H06185601 A JPH06185601 A JP H06185601A JP 33417192 A JP33417192 A JP 33417192A JP 33417192 A JP33417192 A JP 33417192A JP H06185601 A JPH06185601 A JP H06185601A
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JP
Japan
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shift
speed
low speed
zone
circuit
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JP33417192A
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English (en)
Inventor
Jiro Kondo
二郎 近藤
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートエンブレ制御の実施および解除の際
に、頻繁に変速が切り替わるシフトビジーを防止するこ
とである。 【構成】 低速段領域外から低速段領域内へ運転状態が
移行したことを検出すると、ゾーン拡大手段が、運転状
態に応じて、シフトアップの制御用のゾーンを拡大す
る。このシフトアップの制御用のゾーンの拡大により、
低速段領域や高速段領域への移行に際して、変速段のシ
フトアップが制御され、低速段領域や高速段領域内へ運
転状態が移行する際に、変速段の切替が頻繁に発生する
ことがなくなり、シフトビジーが防止されて、オートエ
ンブレの際に運転者に与える違和感が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシフトスケジュールに基
づいて自動的に変速段の切替制御が行われる自動変速機
の変速制御装置に関し、より詳しくは、減速時に自動的
にエンジンブレーキが作用するいわゆるオートエンブレ
制御の際に頻繁に変速段が切り替わるシフトビジーを防
止する自動変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機としては、ポンプイ
ンペラ、タービンランナおよびステータ等からなるトル
クコンバータと、このトルクコンバータのタービンラン
ナに接続される多段歯車式の変速機構とを組み合わせて
構成されるものが汎用されている。
【0003】従来より、この種の自動変速機としては、
油圧回路部を主構成要素とする油圧制御装置が付設され
るとともに、記憶装置に予め記憶された変速線図(シフ
トスケジュール)に基づいて変速条件を判定し、判定さ
れた変速条件に従って油圧制御装置により変速を行なう
ようにしたものが周知である。
【0004】ところで、上記従来の自動変速機の欠点の
一つとして、たとえばエンジンブレーキが必要なとき
に、運転者の意志に反したシフトアップが行われること
である。
【0005】たとえば、コーナの手前まで加速し、コー
ナで急減速してコーナリングするような場合、図8に示
す変速線図において点P1およびP2で示すように、上記
加速中に変速段がシフトスケジュールの2速の領域にあ
っても、コーナリングのためにエンジンブレーキを効か
せて減速を行なうためにアクセルペダルから足を離すと
4速にシフトアップしてしまい、運転者の意志に反して
エンジンブレーキが作用しなくなってしまうという欠点
があった。
【0006】このような欠点を解消するため、スロット
ル開度が全閉付近にある自動変速の一速度領域が所定車
速までこの速度領域より1段高速の速度領域に伸長する
ように構成したシフトスケジュールを有するものが提案
されている(たとえば、特公昭52−20630号公報
参照)。
【0007】このものでは、スロットル開度が全閉付近
にある自動変速の一速度領域が1段高速の領域に伸長し
ているので、オフスロットル時には自動的に一段下の速
度領域にギヤダウンする。これによりエンジンブレーキ
が有効に作用し、エンジンブレーキによる減速を達成す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のもの
では、オフスロットル時には自動的に一段下の速度領域
にギヤダウンされるので、たとえば停止目標位置のかな
り手前から、アクセルペダルをゆっくりと戻して減速す
る場合、アクセルペダルの踏込み量が少なくなってスロ
ットル開度が零近くなったときに、突然ギヤダウンが発
生することになり、スムーズに減速できないという問題
があった。
【0009】このような問題を解消するために、たとえ
ば図9において、3→4アップ変速線、時速75Km/
hの線、4速の通常走行負荷線、4→3ダウン変速線お
よび車速軸で囲まれた斜線を付して示す領域内を、減速
時に自動的にエンジンブレーキが作用するいわゆるオー
トエンブレ制御が行われるオートエンブレ制御ゾーンと
し、このオートエンブレ制御ゾーンにてオートエンブレ
制御を行なうことが行われている。
【0010】しかしながら、上記のように、オートエン
ブレ制御ゾーンを設定して、減速時に、エンジンブレー
キがかかるようにすると、たとえば図10に示す変速線
図において点P3および点P4で示すように、3速でしか
も車速が75Km/hを越える走行状態において、運転
者がアクセルペダルの踏み込みを解除し、オフスロット
ルになると、図10からも分かるように、オートエンブ
レ制御ゾーンに入る前に4速の領域を通過するので、自
動変速機は、3速から4速に一旦シフトアップした後
に、オートエンブレ制御により、再び3速以下にシフト
ダウンする。また、上記点P4の状態で、図11に示す
ように、アクセルペダルが踏み込まれて車速が少し上昇
すると、自動変速機は、すぐに4速にシフトアップして
しまう。
【0011】したがって、上記のように、オートエンブ
レ制御ゾーンを設定したものでは、自動変速機が短時間
に頻繁に変速が切り替わる、いわゆるシフトビジーが発
生し、運転者に違和感を与えるという問題があった。
【0012】本発明の目的は、減速時に自動的にエンジ
ンブレーキが作用するいわゆるオートエンブレ制御の実
施および解除の際に、頻繁に変速が切り替わるシフトビ
ジーを防止する自動変速機の変速制御装置を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、変速機構の動力伝達経路
を切り替える変速手段を有し、該変速手段が予め設定さ
れた変速線図に基づいて制御され、該変速線図の変速線
がエンジン負荷の設定値以下の部分で低速段領域が高速
側に延長された変速パターンに設定された自動変速機の
変速制御装置において、低速段領域外から低速段領域内
へ運転状態が移行したことを検出する運転状態検出手段
と、この運転状態検出手段により上記低速段領域外から
低速段領域内へ運転状態が移行したことが検出されたと
き、この移行の際の運転状態に応じて上記変速線図に設
定されたシフトアップ制御用のゾーンを拡大するゾーン
拡大手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載の発明において、上記ゾーン拡大手段は、上記低
速段領域の上限車速を高速側に移動させてシフトアップ
制御用の上記ゾーンの拡大を行なうものあることを特徴
とするものである。
【0015】さらに、請求項3にかかる発明は、請求項
1に記載の発明において、上記ゾーン拡大手段は、負荷
が零の状態から加速する際に上記低速段領域の上限車速
を高速側に移動させてシフトアップ制御用の上記ゾーン
の拡大を行なうものであることを特徴とするものであ
る。
【0016】さらにまた、請求項4にかかる発明は、請
求項2または3に記載の発明において、上記ゾーン拡大
手段は、高速域から低速域へ移行する際にシフトアップ
制御用の上記ゾーンの拡大を行なうことを特徴とするも
のである。
【0017】
【作用】上記運転状態検出手段が、低速段領域外からこ
の低速段領域内へ運転状態が移行したことを検出する
と、上記ゾーン拡大手段は、運転状態に応じて、シフト
アップ制御用のゾーンを拡大する。このシフトアップ制
御用のゾーンの拡大により、低速段領域への移行に際し
て、変速段のシフトアップが制御される。
【0018】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、低速段
領域外からこの低速段領域内へ運転状態が移行する際
に、運転状態に応じて、シフトアップ制御用のゾーンが
拡大されるので、低速段領域外から、低速段領域内へ運
転状態が移行する際に、シフトアップが発生することが
なくなり、シフトビジーが防止されて、オートエンブレ
の際に運転者に与える違和感を解消できる。
【0019】また、請求項2にかかる発明によれば、低
速段領域の上限車速が高速側に移動してシフトアップ制
御用のゾーンの拡大が行なわれるので、低速段領域の上
限車速の変更だけで簡単にシフトアップ制御用のゾーン
の拡大が行なわれ、シフトビジーが防止される。
【0020】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
負荷が零の状態から加速する際に低速段領域の上限車速
が高速側に移動してシフトアップ制御用のゾーンの拡大
が行なわれるので、オフスロットルの状態で加速するた
めにアクセルペダルを踏み込むとすぐに、自動変速機が
低速段から高速段にシフトアップすることがなく、加速
の際に運転者に与える違和感も解消される。
【0021】さらにまた、請求項4にかかる発明によれ
ば、高速域から低速域へ移行する際に、シフトアップ制
御用のゾーンが拡大されてシフトビジーが防止されるの
で、オートエンブレの際に運転者に与える違和感を解消
できる。
【0022】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の実施例
を説明する。本発明にかかる自動変速機の変速制御装置
の全体構成を図1に示す。
【0023】図1において、エンジン1は自動変速機2
を有し、その出力は自動変速機2からプロペラシャフト
8を介して図示しない車両の駆動輪に伝達される。
【0024】上記自動変速機2は、トルクコンバータ3
と遊星歯車式の多段変速機構4とから構成される。上記
トルクコンバータ3は、その入出力軸間を直結するロッ
クアップクラッチ3aを有する。上記多段変速機構4
は、本実施例では、前進4段後退1段であり、コントロ
ーラ10からの切替指令信号により、多段変速機構4の
油圧制御回路7の複数個の変速用ソレノイド5やロック
アップ用ソレノイド6に対する励磁、消磁の組合せを変
更し、自動変速機2の変速用あるいはロックアップ用の
油圧式アクチュエータの作動態様を切り替える。これに
より変速段の切替および上記ロックアップクラッチ3a
のオン、オフが行われる。
【0025】上記コントローラ10は、CPU,RO
M,RAM,CLOCK等の回路およびA/D変換器,
D/A変換器等の入出力インターフェースから構成され
る。上記コントローラ10には、エンジン1の吸気通路
1aに介設されたスロットル弁1bのスロットル開度を
検出するスロットル開度センサ11から、スロットル開
度信号が入力するとともに、自動変速機2のトルクコン
バータ3のタービンの回転数センサ15からタービン回
転数信号がエンジン回転数信号として入力する。上記コ
ントローラ10にはまた、車速センサ12から車速信号
が、変速段センサ13から自動変速機2で選択されてい
る変速段を検出する変速段信号が、上記スロットル弁1
bの全閉時を検出してオン作動するアイドルスイッチ1
4からアイドル状態の検出信号が、また、運転者による
ブレーキペダルの踏込操作時にオン作動するブレーキス
イッチ16からブレーキ信号がそれぞれ入力する。
【0026】上記コントローラ10のROMには、図3
に示す変速線図が記憶されている。この変速線図は、横
軸に車速、縦軸にスロットル弁開度、すなわちエンジン
負荷を取り、1→2、2→3、3→4の実線で示す各ア
ップ変速線と、3←4、2←3、1←2の破線で示す各
ダウン変速線とを有する。
【0027】上記3→4アップ変速線は、エンジン無負
荷、すなわちスロットル弁開度が零近傍の低速段領域が
高車速側の75km/h近傍の車速域まで延長された変
速パターンに設定されていて、たとえば図3に示すよう
に、前進第3速の領域の点P5の走行状態でオフスロッ
トルとなって点P6へ移行し、延長された上記低速段領
域に入る減速運転時には、変速段を第3速に保持して、
エンジンブレーキを有効に作用させる、いわゆるオート
エンブレ機能が働くように構成している(以下、この動
作をオートエンブレ機能という。)。
【0028】上記3→4アップ変速線を越える領域で
は、この領域の低スロットル弁開度の部分にロックアッ
プクラッチ3aを締結動作させる図3において2点鎖線
で示すロックアップ領域が設定されている。
【0029】上記コントローラ10は、図4に示すよう
に、スロットル開度センサ11(図1参照)からの実線
で示す実際スロットル弁開度信号TVOaの変化を緩や
かにした、点線で示す緩変化スロットル弁開度信号TV
Obを作成する機能を有する。この緩変化スロットル弁
開度信号TVObは、実際スロットル開度信号TVOa
に対するエンジン1の応答遅れを反映したスロットル弁
開度信号(実質上のエンジン負荷信号)に相当するもの
である。
【0030】上記コントローラ10はまた、実際スロッ
トル弁開度信号TVOaの変化時に、この実際スロット
ル弁開度信号TVOaと上記緩変化スロットル弁開度信
号TVObとの偏差が時間の経過に伴って小値となり、
設定値k未満になった時点Tにて値が更新される一点鎖
線で示す、擬似スロットル弁開度信号TVO´を作成
し、エンジン負荷の安定状態を検出する機能を有する。
なお、このエンジン負荷の安定状態は、スロットル弁開
度の変化率を検出することにより検出することもでき
る。
【0031】次に、上記コントローラ10の変速制御回
路の構成の一例を図2に示す。上記変速制御回路は、3
→4アップ禁止回路20、オートエンブレ回路30、オ
ートエンブレ解除判定回路40からなる。
【0032】(3→4アップ禁止回路20)上記3→4
アップ禁止回路20は、オア回路21およびアンド回路
22を備える。上記オア回路21の一つの入力には、図
3の変速線図上で、今回の制御ルーチンにて読み取られ
た擬似スロットル弁開度TVO´(i)が4速以外の領
域にあるときに「1」が入力する。また、上記オア回路
21のいま一つの入力には、図3の変速線上で、前回の
制御ルーチンにて読み取られた擬似スロットル弁開度T
VO´(i−1)が4速以外の領域にあるときに「1」
が入力する。
【0033】したがって、上記オア回路21は、前回の
制御ルーチンにて読み取られた擬似スロットル弁開度T
VO´(i−1)および今回の制御ルーチンにて読み取
られた擬似スロットル弁開度TVO´(i)がいずれ
も、図3の変速線図上、前進第4速である場合に該当す
るとき以外に「1」を出力する。すなわち、上記オア回
路21は、前回の制御ルーチンにて読み取られた擬似ス
ロットル弁開度TVO´(i−1)および今回の制御ル
ーチンにて読み取られた擬似スロットル弁開度TVO´
(i)の少なくとも一方が前進第4速以外である場合
に、「1」を出力する。
【0034】一方、3→4アップ禁止回路20の上記ア
ンド回路22の一つの入力には、上記オア回路21の出
力が入力する。また、上記アンド回路22のいま一つの
入力には、実際スロットル弁開度TVOaで判断した場
合に、図3の変速線図上で第4速の領域にあるときに
「1」が入力する。さらに、上記アンド回路22のさら
にいま一つの入力には、今回の制御ルーチンにおいて、
図5に示すように、図3の変速線図の第4速領域内に設
定されたゾーン2,3もしくは4にあるときに「1」が
入力する。
【0035】図5において、上記ゾーン2は、第3速通
常走行線に相当する第1設定エンジン負荷以上の運転領
域のうち、3→4アップ変速線を越える高車速側の運転
領域を含むとともに、第4速通常走行線と、上記第3速
通常走行線と、3→4アップ変速線と、3←4ダウン変
速線とで囲まれる運転領域である。
【0036】また、上記ゾーン3は、3→4アップ変速
線のスロットル弁開度の零近傍の延長領域を越える領域
のうち、この延長領域で選択される第3速の変速段で通
常走行可能な第3速通常走行線未満の運転領域である。
【0037】さらに、上記ゾーン4は、3→4アップ禁
止解除制御のためのゾーンであって、上記3→4アップ
変速線以上の高車速側領域において、上記ゾーン2を越
える領域を含む運転領域である。
【0038】さらにまた、ゾーン1は、3→4アップ変
速線未満の低車速側領域と、第4速通常走行線以上の高
負荷領域と、3←4ダウン変速線未満の低車速側領域と
を含む運転領域である。
【0039】再び図2において、3→4アップ禁止回路
20の上記アンド回路22は、その上記3つの入力の各
々が「1」であるときはその出力は「1」となって第4
速へのアップ禁止信号を出力し、上記3つの入力の少な
くとも一つが「0」のときはその出力は「0」で、第4
速へのアップ変速許可信号を出力する。なお、上記アン
ド回路22の「1」出力は、設定時間後に解除される。
【0040】上記から分るように、3→4アップ禁止回
路20は、今回の制御ルーチンにおける運転状態が、実
際スロットル弁開度TVOaで判断した場合に、図3の
変速線図上において第4速であり、前回の制御ルーチン
にて読み取られた擬似スロットル弁開度TVO´(i−
1)および今回の制御ルーチンにて読み取られた擬似ス
ロットル弁開度TVO´(i)の少なくとも一方が前進
第4速以外であり、かつ、今回の制御ルーチンにおい
て、運転状態が図5のゾーン2,3もしくは4にある、
という条件が満足されたときに第4速アップ禁止信号を
出力する。
【0041】(オートエンブレ回路30)オートエンブ
レ回路30は、アンド回路31,32,33,34,オ
ア回路35およびフリップフロップからなる保持回路3
6を備える。
【0042】上記オートエンブレ回路30において、ア
ンド回路31は、上記3→4アップ禁止回路20のアン
ド回路22から、第4速アップ禁止信号が入力するとと
もに、アクセルペダルの踏み込みが解除されてアイドル
スイッチ14がオンしているときに、その出力が「1」
となる。この出力「1」は、上記オア回路35を介し
て、保持回路36をセットする。
【0043】また、アンド回路32は、その一つの入力
に、今回の制御ルーチンにおいて、運転状態が図5の変
速線図上のゾーン2,3もしくは4であることを示す信
号「1」が入力し、そのいま一つの入力にアイドルスイ
ッチ14のオン信号が入力し、そのさらに一つの入力に
自動変速機が4速であることを示す信号「1」が入力す
ると、その出力が「1」となる。
【0044】したがって、上記アンド回路32は、図5
のゾーン2,3もしくは4において、前進第4速の変速
段の選択時にアイドルスイッチ14のオン信号が入力し
たとき、すなわち、オートエンブレ機能の必要基本条件
が成立したときに「1」出力となる。
【0045】アンド回路33は、オートエンブレの上記
必要基本条件が成立しており、かつ、緩変化スロットル
弁開度信号TVObと実際スロットル弁開度信号TVO
aとの偏差がk以上(TVOb−TVOa≧k)のと
き、すなわちスロットル弁開度の急激な閉方向変化があ
るときに「1」出力となる。アンド回路33のこの
「1」出力はまた、オア回路35を介して、上記保持回
路36をセットする。
【0046】アンド回路34は、オートエンブレ機能の
上記必要基本条件が成立しており、かつ、ブレーキスイ
ッチ16がオン作動するとともに、制御ルーチンの車速
の前回値V(i−1)と今回値V(i)との偏差が車速
Vの関数である設定値f(V)以下であって減速度合が
低いとき「1」出力となる。アンド回路34のこの
「1」出力はまた、オア回路35を介して、上記保持回
路36をセットする。
【0047】上記のように、オア回路35には、アンド
回路31、33、34の各出力が入力し、その出力は保
持回路36のS端子に出力する。したがって、上記オア
回路35がアンド回路31,32,33,34の少なく
とも一つから「1」出力を受けると、上記保持回路35
はセットされて、そのQ出力からは「1」が出力し、第
3速保持信号を出力する。
【0048】上記から分かるように、オートエンブレ回
路30は、オートエンブレ機能が要求される図5のゾー
ン2,3もしくは4において、前進第4速の変速段の選
択時にアイドルスイッチ14のオン信号が出力するとい
う、オートエンブレ機能の上記必要基本条件の成立時
に、スロットル弁開度の急激な閉方向変化があった場
合、あるいは減速度合が低いV(i−1)−V(i)≧
f(v)の状況で運転者がブレーキペダルを踏込操作し
た場合に、保持回路36から第3速保持信号「1」を出
力する。それ以外の場合には、上記オートエンブレ回路
30は、通常マップ制御信号「0」を出力する。
【0049】すなわち、上記オートエンブレ回路30
は、図6に示すように、エンジン1の運転状態が、ゾー
ン2,3,4を通過する状況では、第4速アップ禁止信
号を出力する。それ以外では、上記オートエンブレ回路
30は、第4速アップ許可信号を出力することになる。
【0050】(オートエンブレ解除判定回路40)オー
トエンブレ解除判定回路40は、上記オートエンブレ回
路30による第3速の保持制御の解除を判定する機能を
有する。
【0051】上記オートエンブレ解除判定回路40は、
フリップフロップ回路よりなる保持回路41,46,ア
ンド回路42,44,45,48,オア回路43および
タイマ回路47を備える。
【0052】上記保持回路41は、オートエンブレ回路
30からの第3速保持信号によりセットされてその状態
を保持する。上記保持回路41はまた、上記オートエン
ブレ回路30からの通常マップ運転信号によりリセット
される。
【0053】上記アンド回路42は、第3速保持信号の
出力を解除するための解除信号を出力する機能を有す
る。上記アンド回路42は、その一つの入力に上記保持
回路41から第3速保持信号が入力し、いま一つの入力
に今回の制御ルーチンにおいて、運転状態が図5の変速
線図のゾーン3でないこと、すなわちスロットル弁開度
が開き始めたことを示す信号が入力し、さらにいま一つ
の入力にオア回路43の出力が入力すると、「1」とな
って第3速解除信号を出力する。
【0054】アンド回路44は、制御ルーチンの前回お
よび前々回の運転状態が図5のゾーン2もしくはゾーン
4にある場合に「1」出力となる。保持回路46はこの
アンド回路44の「1」出力を保持する。
【0055】上記アンド回路45は、保持回路46から
上記「1」出力がその一つの入力に入力するとともに、
制御ルーチンの擬似スロットル弁開度の前回値と今回値
の差TVO´(i−1)−TVO´(i)が零以上の場
合、すなわち加速後に定常運転に移行すべく若干減速し
て安定している場合の状況を示す「1」出力がそのいま
一つの入力に入力すると、「1」出力となる。
【0056】上記オア回路43は、今回の制御ルーチン
において、スロットル弁開度が開き始めたことを示す上
記信号を遅延するタイマ47の出力「1」、今回の制御
ルーチンにおける運転状態が図5のゾーン1にあること
を示す信号「1」、アンド回路45からの出力「1」も
しくは現在の車速V(i)が図5のゾーン3を出た際に
記憶した車速値V(MEMO)に微小値αを加算した値
以上の場合の出力、すなわち車速が上昇したことを示す
車速上昇信号「1」のいずれかが入力すると、「1」出
力をアンド回路42に出力する。
【0057】上記アンド回路42は、保持回路41から
の第3速保持信号、運転状態が図5の変速線図のゾーン
3でないこと、すなわちスロットル弁開度が開き始めた
ことを示す信号および上記オア回路43の「1」出力が
入力すると、オートエンブレ解除信号を出力し、このオ
ートエンブレ解除信号をオートエンブレ回路30の保持
回路36のリセット端子に出力するとともに、アンド回
路48に出力する。
【0058】上記アンド回路48は、アンド回路42よ
り上記オートエンブレ解除信号を受けるとともに、前回
の制御ルーチンは第3速保持信号がある場合の出力
「1」、今回の制御ルーチンは第3速保持信号のない場
合の出力および今回の制御ルーチンにおける運転状態が
図5の領域2にある場合の出力を受けた場合には、第4
速シフトアップ信号「1」を出力する。それ以外の場合
には、上記アンド回路48は、第4速シフトアップなし
の「0」を出力する。
【0059】(3→4アップ禁止および禁止解除動作)
このような構成において、たとえば図6の変速線図の点
3で示す運転状態にあるときに、点P4で示すように、
運転者がアクセルペダルの踏み込みを解除してオフスロ
ットルとなると、実際スロットル弁開度TVOaが3→
4アップ変速線を越えてゾーン4に入った時点で、図2
の3→4アップ変速待機回路20のアンド回路22か
ら、第4速アップ禁止信号が出力され、第4速へのシフ
トアップが禁止される。
【0060】その後、実際スロットル弁開度TVOaの
全閉に伴いアイドルスイッチ14がオン作動し、運転状
態が図5の3→4アップ変速線の第3速の延長領域に入
ると、オートエンブレ回路30のアンド回路31が
「1」出力となって、保持回路36のQ端子が第3速保
持信号を出力するので、自動変速機2は運転状態がゾー
ン4に入っても第4速へのシフトアップを行わず、第3
速の変速段を保持する。その結果、エンジンブレーキが
有効に作用して、車両の減速性能が有効に発揮されるこ
とになる。
【0061】なお、実際スロットル弁開度TVOaと緩
変化スロットル弁開度信号TVObとの偏差が設定値k
となった時点では、3→4アップ変速待機回路20のオ
ア回路21が「0」出力に反転し、アンド回路22から
の第4速アップ禁止信号の出力は停止するが、この第4
速アップ禁止信号は保持回路36により保持されている
ので、支障はない。
【0062】そして、上記のように運転状態が3→4ア
ップ変速線の第3速の延長領域に入った後に、運転者が
アクセルペダルを踏込み、または、アクセルペダルへの
足乗せに起因して、運転状態が図5のゾーン3、すなわ
ち、第3速での低速走行が不能な領域に移行しても、オ
ートエンブレ解除判定回路40では、その領域3にある
場合の信号の反転信号(「0」出力)によりアンド回路
42は解除信号の出力が阻止されるので、第3速の保持
が維持される。したがって、この領域3では、第4速へ
のシフトアップによる運転性能の低下が防止される。
【0063】一方、運転状態が図5のゾーン3内の点P
4からゾーン2に移行し、かつ擬似スロットル弁開度の
減少量が零近くなって安定した場合には、アンド回路4
5が「1」出力となって、アンド回路42が解除信号を
出力する。それに伴い、アンド回路48が第4速シフト
アップ信号を出力する。したがって、変速段はスロット
ル弁開度の変化の安定後に第3速から第4速にシフトア
ップされるので、運転者はアクセルペダルの踏込み直後
に変速が行われる異和感を感じることが防止される。
【0064】また、図7に示すように、運転状態が図5
のゾーン3内の点P4からゾーン2を経てゾーン4に移
行した場合には、上記と同様に安定後に第4速へのシフ
トアップが行われるが、このシフトアップ制御後の設定
時間経過時にタイマー50が「1」出力となって、この
時点ではじめてアンド回路42から第4速アップの解除
信号が出力される。その結果、運転状態が図7の点P4
にあるときに、アクセルペダルを踏み込んでも、すぐに
第3速から第4速へのシフトアップが生じることはな
い。
【0065】さらに、運転状態が図5の強い加速要求の
あるゾーン1に移行した場合には、アンド回路45が
「1」出力となって、アンド回路42が解除信号を出力
するが、アンド回路48は第4速シフトアップ信号を出
力しない。したがって、変速段は第3速を保持するの
で、強い加速性能が得られる。また、この状態から3→
4アップ変速線を横切った場合には、図3の変速線図に
従って通常通り第4速にシフトアップするので、変速の
異和感が防止される。
【0066】上記実施例において、エンジン1の運転状
態に応じて、ゾーン2および3に対し、3→4アップ禁
止制御および禁止解除制御用のゾーン4を設けて、低速
段領域を拡大しているが、この拡大は、たとえばコント
ローラ10のROMに格納された読み出し情報を、エン
ジン1の上記運転状態に応じて切り替えることにより実
現することができる。また、上記拡大は、ゾーン2,3
の情報を格納したROMとゾーン2,3および4の情報
を格納したROMとをそれぞれ設けることにより、エン
ジン1の上記運転状態に応じてこれらROMを切り替え
ることにより実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる自動変速機の変速制御装置の
全体概略構成図である。
【図2】 図1の自動変速機の変速制御装置のオートエ
ンブレ制御回路の具体的な構成を示す回路図である。
【図3】 図1の自動変速機の変速制御装置の変速スケ
ジュールを示す変速線図である。
【図4】 擬似エンジン負荷信号の説明図である。
【図5】 オートエンブレの3→4アップ禁止制御およ
び解除制御のゾーンの説明図である。
【図6】 スロットル弁開度を全閉に閉じた減速運転時
のオートエンブレの作動説明図である。
【図7】 スロットル弁開度を全閉状態から開いたとき
のシフトアップ禁止の作動説明図である。
【図8】 従来の自動変速機の変速制御装置の変速スケ
ジュールを示す変速線図である。
【図9】 従来の自動変速機の変速制御装置の3→4ア
ップ禁止領域の説明図である。
【図10】 図9の3→4アップ禁止領域を設定した場
合に生じる問題点の説明図である。
【図11】 図9の3→4アップ禁止領域を設定した場
合に生じる問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 1a 吸気通路 1b スロットル弁 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 変速機構 10 コントローラ 11 スロットル弁開度センサ 12 車速センサ 13 変速段センサ 14 アイドルスイッチ 15 回転数センサ 16 ブレーキスイッチ 20 3→4アップ禁止回路 30 オートエンブレ回路 40 オートエンブレ解除判定回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機構の動力伝達経路を切り替える変
    速手段を有し、該変速手段が予め設定された変速線図に
    基づいて制御され、該変速線図の変速線がエンジン負荷
    の設定値以下の部分で低速段領域が高速側に延長された
    変速パターンに設定された自動変速機の変速制御装置に
    おいて、低速段領域外から低速段領域内へ運転状態が移
    行したことを検出する運転状態検出手段と、この運転状
    態検出手段により上記低速段領域外から低速段領域内へ
    運転状態が移行したことが検出されたとき、この移行の
    際の運転状態に応じて上記変速線図に設定されたシフト
    アップ制御用のゾーンを拡大するゾーン拡大手段とを備
    えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ゾーン拡大手段は、上記低速段領域
    の上限車速を高速側に移動させてシフトアップ制御用の
    上記ゾーンの拡大を行なうものあることを特徴とする請
    求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 上記ゾーン拡大手段は、負荷が零の状態
    から加速する際に上記低速段領域の上限車速を高速側に
    移動させてシフトアップ制御用の上記ゾーンの拡大を行
    なうものであることを特徴とする請求項1記載の自動変
    速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 上記ゾーン拡大手段は、高速域から低速
    域へ移行する際にシフトアップ制御用の上記ゾーンの拡
    大を行なうものであることを特徴とする請求項2または
    3記載の自動変速機の変速制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002130466A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の変速制御方法

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