JPH0618511Y2

JPH0618511Y2 - 玄関用収納キャビネット

Info

Publication number: JPH0618511Y2
Application number: JP1988030845U
Authority: JP
Inventors: 正巳進藤; 和昭川野; 修司小松
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1988-03-07
Filing date: 1988-03-07
Publication date: 1994-05-18
Anticipated expiration: 2003-03-07
Also published as: JPH01133432U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、玄関用収納キャビネット、更に詳しくは傘、
靴等を収納することができる収納部を有する下駄箱等の
玄関用の収納キャビネットに関するものである。

（技術背景）雨で濡れた傘や靴は、散在すると、玄関を汚したり、水
びたしにして玄関の使用勝手を悪くしたり、整然さを損
ない、家人は勿論のこと訪問者の気分を害してしまう。

その問題を解消するために、下駄箱等の収納キャビネッ
トを利用するのが、スペースに限りある玄関にとって最
適である。

しかし、水はけが満足できるものでなければ、キャビネ
ット内を湿っぽくするし、濡れた傘や靴が収納し易くな
ければ玄関の雑然さの解消につながらない。

（考案が解決しようとする課題）本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、水切り、水はけが非常に良く、濡れた傘、靴の収
納が楽な動作で行える玄関用収納キャビネットを提供す
ることにある。

他の目的は、内部で洗い物ができる便利な玄関用収納キ
ャビネットを提供することにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために講じた技術的手段は、床面と
の間に空間部を有するキャビネット本体の収納部の内部
に水栓を設け、前記収納部の底壁に、簀の子を載置する
と共に排水孔を備えた第１防水パンを前記空間部に垂下
させて設けてなり、前記第１防水パンの下位床面に、排
水設備を備えた第２防水パンを床面と同一レベル位置に
凹状に設けたことを要旨とする。

（作用）上記技術的手段によれば、下記の作用を奏する。

・傘の高さ分はある広い出し入れ口から濡れた傘や靴等
を収納させ、その傘や靴等の付着水を、簀の子の各孔か
ら第１防水パンに滴下させ、その滴下水をその下位の第
２防水パンから排水する。

・水栓からの洗浄水の飛散を第１防水パンの周壁部であ
る水返し面で防止し、その第１防水パンから第２防水パ
ンに排水される跳ね水をキャビネット本体下の空間部に
垂下されることで第２防水パンに接近状となっている第
１防水パンで防止する。

・玄関清掃水を、濡れた傘や靴等を支持する簀の子下位
レベルに設けた第２防水パンから排水し、同靴等を玄関
清掃水から防護する。

（考案の効果）本考案は以上のように第１防水パンを有するキャビネッ
ト本体の底に簀の子を載置し、上記第１防水パンの下位
の床面に排水設備を有する第２防水パンを設けて、濡れ
た傘や靴等を大きな出し入れ口から収納して簀の子で支
持させ、付着水を真下の第１、第２防水パンから排水で
きるようにしているから、濡れた傘、靴の収納が簡単で
水切り、水はけが非常に良い玄関用収納キャビネットに
なる。

従って、濡れた傘や靴を楽な動作でそのまま収納でき、
雨の日でも玄関が雑然とすることなく使用でき、快適と
なる上、キャビネット本体内を湿っぽくしない。

また、周壁部が水栓からの洗浄水の水返し面となる第１
防水パンを、玄関清掃水を排水する第２防水パンに接近
するようにキャビネット本体の空間部に垂下したから、
足元等に水がかからずに洗い物作業が行え、便利であ
る。しかも、洗い物作業は区画された収納部内で行うも
のであるから、例えば汚れた靴等でも安心して洗える。

更に、簀の子の下位の床面に設けた第２防水パンから玄
関清掃水等を排水するから、玄関清掃水で収納された靴
等が濡れる心配が全くなく、玄関を隅々まで水洗いでき
る。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中（Ａ）はキャビネット本体である。

このキャビネット本体（Ａ）は複数の扉で開閉される複
数の収納部を備えた下駄箱形状のもので、底壁（ａ）と
床面（Ｂ）との間に空間部（Ｃ）を有している。

また、このキャビネット本体（Ａ）は一角の収納部（下
記では単に収納部として説明する）（１）の底壁
（ａ_１）に開口部（２）を形成し、該開口部（２）が床
面（Ｂ）の最も低いレベル位置上に対応するようにして
玄関の一側に設置されている。

上記収納部（１）は、内周壁が例えば水が付着しても構
わないようにアクリル樹脂板，ステンレス板等の防水性
を有する仕上材で形成され、キャビネット本体（Ａ）ほ
ぼ全高に亘る内部スペースを確保すると共に内部には水
栓(10)が装設してある。

前記開口部（２）は、上記の収納部（１）の底壁
（ａ_１）に周囲に僅かの残部を残して開口され、その残
部を利用して簀の子（８）が載置されている。

符号（６）は第２防水パンで、この第２防水パン（６）
は、防水性，耐腐蝕性に富むＦＲＰ等の合成樹脂，ステ
ンレス等の材料で所望深さを有する受け皿形状に形成さ
れ、最低部に排水孔（５′）を穿孔し、開放部（６′）
を床面（Ｂ）と同面となるように埋め込み状に設けら
れ、該排水孔（５′）には、排水設備としてトラップ
（７）を取付けた排水管（９）が接続されている。

前記開口部（２）には、第１防水パン（４）が封止して
ある。

この第１防水パン（４）は、前記第２防水パン（６）と
同様に防水性，耐腐蝕性に富むＦＲＰ等の合成樹脂，ス
テンレス等の材料で開放縁にフランジ部（４′）を周設
した所望深さを有する受け皿形状に形成され、底面の最
低部に排水孔（５）を穿孔してなり、そのフランジ部
（４′）を前記開口部（２）の残部縁部に掛止して床面
（Ｂ）との間の空間部（Ｃ）を利用して前記第１防水パ
ン（２）に接近するように垂下してある。

尚、この第１防水パン（４）は前記収納部（１）の底壁
（ａ_１）部分を所望深さを有する受け皿形状に一体に凹
設して形成しても構わない。

従って、この実施例の玄関用収納キャビネットは、簀の
子（８）で濡れた傘（３）や濡れた靴(11)等を一緒に載
置できる。

そして、濡れた傘（３）や靴(11)等に付着した雨水を、
簀の子（８）の各孔（８ａ）から第１防水パン（４）に
まず滴下させて、その滴下水を第２防水パン（６）の排
水孔（５′）から速やかに排水し、玄関清掃水も第２防
水パン（４）から排水する。

また、簀の子（８）を取り外し、水栓(10)を使用して汚
れた物（例えば汚れた靴等）を洗浄できる。その際、飛
散水は第１防水パン（４）の周壁部である水返し面で受
けられ、またその第１防水パン（４）から第２防水パン
（６）に排水する跳ね水は第２防水パン（６）に接近状
となっている第１防水パン（４）の下面で防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案玄関用収納キャビネットを玄関に配設し
た状態を一部切欠して示す縦断正面図、第２図は第１図
の横断平面図である。尚図中（Ａ）：キャビネット本体、（Ｂ）：床面（Ｃ）：空間部、（１）：収納部（２）：開口部、（４）：第１防水パン（５）（５′）：排水孔、（６）：第２防水パン（８）：簀の子、(10)：水栓（ａ_１）：底壁、（３）：傘 (11)：靴

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】床面との間に空間部を有するキャビネット
本体の収納部の内部に水栓を設け、前記収納部の底壁
に、簀の子を載置する共に、排水孔を備えた第１防水パ
ンを前記空間部に垂下してなり、前記第１防水パンの下
位床面に、排水設備を備えた第２防水パンを床面と同一
レベル位置に凹状に設けたことを特徴とする玄関用収納
キャビネット。