JPH06185029A - 透水性防波堤 - Google Patents

透水性防波堤

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Publication number
JPH06185029A
JPH06185029A JP29548392A JP29548392A JPH06185029A JP H06185029 A JPH06185029 A JP H06185029A JP 29548392 A JP29548392 A JP 29548392A JP 29548392 A JP29548392 A JP 29548392A JP H06185029 A JPH06185029 A JP H06185029A
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JP
Japan
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wave
water
breakwater
slit
waves
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Pending
Application number
JP29548392A
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English (en)
Inventor
Nobumasa Tanaka
伸昌 田中
Nobuyuki Ueno
信行 上野
Akio Tanaka
彬夫 田中
Haruo Shimizu
治生 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UNYUSHO DAIYON KOWAN KENSETSU
UNYUSHO DAIYON KOWAN KENSETSU KYOKUCHO
Kubota Corp
Original Assignee
UNYUSHO DAIYON KOWAN KENSETSU
UNYUSHO DAIYON KOWAN KENSETSU KYOKUCHO
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by UNYUSHO DAIYON KOWAN KENSETSU, UNYUSHO DAIYON KOWAN KENSETSU KYOKUCHO, Kubota Corp filed Critical UNYUSHO DAIYON KOWAN KENSETSU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透水性と消波性との双方にすぐれ、しかも軽
量に構成できる防波堤を提供する。 【構成】 波浪4に対向して配置された前面壁10にスリ
ット20が形成され、前面壁10よりも後方にスリット20に
連通する遊水部22が形成され、遊水部22に連通するとと
もに内部に絞り部26が形成された消波管24が背面壁12を
貫通して港湾側に連通され、消波管24の周囲に中空の空
間部28が形成される。 【効果】 波浪4は、スリット20、遊水部22および消波
管24によって消波される。波浪の伝播に伴う水流によっ
て、港湾側と外洋側との間での透水性が確保される。空
間部28の存在によって、防波堤全体の軽量化が図られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透水性防波堤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、港湾などにおいては、防波堤に囲
まれて閉鎖水域が形成されている。そして、この閉鎖水
域においては、海水などの流通性に乏しいため、港湾内
の海水が汚濁されるという問題点がある。このために、
防波堤を構成するケーソンに透水孔を設ける試みがなさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、透水性を高め
るために透水孔の開口率を大きくすると、閉鎖水域内の
静穏度が低下し、港湾としての機能が阻害されるという
問題点がある。また、透水孔は主として水面下に設けら
れるので、防波堤の内外にわたる海水の交流は、主とし
て干満による水位の差や潮流などを利用して行われるだ
けであり、その量が僅かでしかないという問題点もあ
る。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、透水性と消波性との双方にすぐれ、しかも軽量に構
成できる防波堤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、波浪に対向して配置された前面壁にスリット
が形成され、この前面壁よりも後方に前記スリットに連
通する遊水部が形成され、この遊水部に連通するととも
に内部に絞り部が形成された消波管が背面壁を貫通して
港湾側に連通され、かつ前記消波管の周囲に中空の空間
部が形成されている構成としたものである。
【0006】
【作用】このような構成において、前面壁のスリットか
ら遊水部内に入り込む波浪は、このスリットにおいて流
路が狭められるとともに、遊水部において流路が広がる
ことによって消波される。そして遊水部内の波浪は、絞
り部を有する消波管内を通過することでさらに消波さ
れ、内海側に排出される。したがって、確実な消波が行
われるうえに、波浪の通過に伴って生じる流れにより、
港湾側の水域と外洋側との間での水の流通が行われて、
十分な透水性が確保される。また消波管の周囲に中空の
空間部が形成されるため、防波堤全体が軽量に構成され
る。
【0007】
【実施例】図1〜図3に示すように、防波堤2は、その
本体部がコンクリートで形成されて、波浪4に対向した
状態で海底6上に設置されており、底壁8と、外洋側の
前面壁10と、港湾側の背面壁12と、上面壁14とを有して
いる。上面壁14上における外洋側の端部には、波除け用
の塀体16が設けられている。波浪2の進行方向に沿った
防波堤の中央部分には仕切壁18が形成されている。
【0008】前面壁10には、この前面壁10を貫通する上
下方向に縦長のスリット20が、波浪2の進行方向と直角
な方向に複数形成されている。また前面壁10と仕切壁18
との間における防波堤2の内部には、スリット20に連通
する遊水部22が形成されている。
【0009】仕切壁18と背面壁12との間には、これら仕
切壁18と背面壁12とをともに貫通する消波管24がわたさ
れて水平方向に支持されている。消波管24は、上下方向
に適当距離をおいて二段に配置され、かつ波浪2の進行
方向と直角な方向にそれぞれ複数が設けられている。消
波管24はダクタイル鋳鉄管などにて構成され、その内部
には、たとえば図示のような港湾側の端部の位置に、コ
ンクリート製の環状の絞り部26が形成されている。仕切
壁18と背面壁12との間における消波管24の周囲には、中
空の空間部28が形成されている。
【0010】このような構成において、波浪4は、前面
壁10のスリット20を通って遊水部22内に入り込む。この
とき波浪4は、スリット20において流路が狭められると
ともに、遊水部22において流路が広がることにより消波
される。そして遊水部22内に入り込んだ波浪4は、消波
管24を通り、この消波管24の内面および絞り部26により
さらに消波された状態で港湾側に到達する。また、この
波浪4の伝播にともなって、防波堤2を通過して港湾側
に到達する流れが発生する。
【0011】このため、スリット20、遊水部22および消
波管24の作用によって確実な消波を行うことができる。
しかも波浪4の伝播にともなう流れの発生によって防波
堤2の透水性を確保でき、このため防波堤2よりも港湾
側に形成される閉鎖水域において外洋側との間での水流
が発生し、この水域における汚濁が防止される。すなわ
ち、港湾側で生態系の保護が図られ、また水流にもとづ
くエアレーション効果による水質の浄化もが期待され
る。
【0012】さらに上記構成によれば、消波管24の周囲
に中空の空間部28を形成しているため、防波堤2の軽量
化を図ることができる。消波管24は上下二段に配置され
ているため、これを干潮時の水位と満潮時の水位とに対
応させることで、すなわち、たとえば上段の消波管24の
中心位置を満潮時の水位に合致させるとともに、下段の
消波管24の中心位置を干潮時の水位よりも所定距離だけ
上方に位置させることで、それぞれ適度の開口率とする
ことができ、経済的な配管構造を実現することができ
る。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、波浪
に対向して配置された前面壁にスリットが形成され、こ
の前面壁よりも後方に前記スリットに連通する遊水部が
形成され、この遊水部に連通するとともに内部に絞り部
が形成された消波管が背面壁を貫通して港湾側に連通さ
れ、かつ前記消波管の周囲に中空の空間部が形成されて
いる構成としたため、前面壁のスリットから遊水部内に
入り込み、そして消波管を通過する波浪を効率良く消波
できるのみならず、波浪の通過に伴って生じる流れによ
り、港湾側と外洋側との間における十分な透水性を確保
することができ、しかも消波管の周囲に中空の空間部が
形成されているため、防波堤全体を軽量に構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の透水性防波堤の断面図であ
る。
【図2】同透水性防波堤の外洋側の側面図である。
【図3】同透水性防波堤の港湾側の側面図である。
【符号の説明】
4 波浪 10 前面壁 12 背面壁 20 スリット 22 遊水部 24 消波管 28 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 彬夫 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 (72)発明者 清水 治生 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波浪に対向して配置された前面壁にスリ
    ットが形成され、この前面壁よりも後方に前記スリット
    に連通する遊水部が形成され、この遊水部に連通すると
    ともに内部に絞り部が形成された消波管が背面壁を貫通
    して港湾側に連通され、かつ前記消波管の周囲に中空の
    空間部が形成されていることを特徴とする透水性防波
    堤。
JP29548392A 1992-11-05 1992-11-05 透水性防波堤 Pending JPH06185029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29548392A JPH06185029A (ja) 1992-11-05 1992-11-05 透水性防波堤

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JP29548392A JPH06185029A (ja) 1992-11-05 1992-11-05 透水性防波堤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06185029A true JPH06185029A (ja) 1994-07-05

Family

ID=17821196

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JP29548392A Pending JPH06185029A (ja) 1992-11-05 1992-11-05 透水性防波堤

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JP (1) JPH06185029A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062087A1 (es) * 2006-11-23 2008-05-29 Universidad Politecnica De Valencia Dique antirreflejante

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062087A1 (es) * 2006-11-23 2008-05-29 Universidad Politecnica De Valencia Dique antirreflejante
ES2301402A1 (es) * 2006-11-23 2008-06-16 Universidad Politecnica De Nalencia Dique antirreflejante.

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