JPH06184416A - ポリエステルを含有する液体系 - Google Patents

ポリエステルを含有する液体系

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JPH06184416A
JPH06184416A JP4361748A JP36174892A JPH06184416A JP H06184416 A JPH06184416 A JP H06184416A JP 4361748 A JP4361748 A JP 4361748A JP 36174892 A JP36174892 A JP 36174892A JP H06184416 A JPH06184416 A JP H06184416A
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acid
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polyester
alcohol
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JP4361748A
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William C T Tung
ウィリアム・シー・ティー・チュン
George A Deisz
ジョージ・アロン・デーズ
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/68Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
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    • C09J167/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水に不溶性であるが、水/アルコール系混合
溶剤に可溶性のポリエステルを含有する、接着剤、塗
料、ヘアー・スプレー等として有用な液体系を提供す
る。 【構成】 (A)水及びC3〜5のアルコールより成る混
合溶剤、並びに (B)(a)(1)テレフタル酸及び/又はテレフタ
ル酸ジメチル、(2)スルホジメチルフタレートのナト
リウム塩及び(3)イソフタル酸又はアゼライン酸より
成る二酸成分と(b)エチレングリコール及びネオペン
チルグリコールとから誘導される繰り返し単位より成
り、かつ末端に1個のカルボキシル基を有する、分子量
が1000〜7000であるポリエステルから成る、p
Hが少なくとも7である液体系。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は水ベース系に分散可能乃至可溶な
ポリエステルを含有する液体系に関するものであり、接
着剤、コーティング、塗料等に非常なる価値を有する。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤ベースのポリエステル樹脂は、
コーティング、塗料、接着剤および類似物を含む各種の
用途に使用されている。斯かるポリエステル樹脂と一緒
に使用される多数の有機溶剤は、一般にそれらの毒性に
関連する環境問題を提起する。毒性問題を取り除き、政
府の標準および規制に応ずる手段として、水性ベースの
ポリエステル組成物を使用することに増々関心が高まつ
ている。
【0003】各種の水分散性ポリエステル樹脂が、当該
技術分野で知られている。米国特許第4,179,42
0号は、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸とポ
リオールの反応で形成される水分散性の油変性ポリエス
テルおよび油を含まぬポリエステルを開示している。こ
の引用特許は、無水マレイン酸または無水トリメリツト
酸が、水溶性となり得るポリエステルの形成に使用でき
ることを示しており、斯かる反応物から製造されるポリ
エステルは、アミン、金属の酸化物、水酸化物または炭
酸塩の補助により水溶性を付与されるのである。米国特
許第4,304,900号および同第4,304,90
1号は線状の水分散性ポリエステルおよびポリエステル
アミドに関するものであり、水分散性付与のために夫々
ジスルホンアミド化合物およびスルホン酸塩部分を含有
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のポリエステル
は、水ベース系に可溶性乃至分散性なるが故に非常に有
用である。本発明のポリエステルが、水しか含有せぬ水
性溶剤系に普通使用されるだろうとは予想されぬことで
ある。これは、純水(その他の物質を顕著には含有せぬ
水)が本発明のポリエステルの非常に良い溶剤ではない
からである。しかしながら、3乃至5炭素原子のアルコ
ールを含有する水ベース系は、本発明のポリエステル組
成物の非常に良好な溶剤として機能する。
【0005】本発明は、(a)(1)テレフタル酸ジメ
チルおよびテレフタル酸からなる群から選択される少く
とも1種のもの20乃至90モルパーセント、(2)少
くとも1種の有機スルホン酸単量体の塩1乃至6モルパ
ーセント、および(3)4乃至36炭素原子を有するア
ルキルジカルボン酸、6乃至38炭素原子を有するアル
キルジカルボン酸ジエステル、9乃至20炭素原子を有
するアリールジカルボン酸、11乃至22炭素原子を有
するアリールジカルボン酸ジエステル、9乃至20炭素
原子を有するアルキル置換アリールジカルボン酸、11
乃至22炭素原子を有するアルキル置換アリールジカル
ボン酸ジエステル、オルソフタル酸ジメチル、イソフタ
ル酸ジメチル、オルソフタル酸およびイソフタル酸から
なる群から選択される少くとも1種のもの4乃至74モ
ルパーセント;ならびに(b)(1)エチレングリコー
ル20乃至100モルパーセントおよび(2)3乃至1
2炭素原子を有するグリコールおよび4乃至12炭素原
子を有するグリコールエーテルからなる群から選択され
る1種以上のもの6乃至80モルパーセントから誘導さ
れる繰返し単位を含有するポリエステルで、カルボキシ
ル末端基を有するものを開示する。これらのポリエステ
ルは水/アルコール系に分散性および/または可溶性で
ある。
【0006】本発明はまた、(A)水50乃至80重量
パーセントおよび3乃至5炭素原子を有する少くとも1
種のアルコール20乃至50重量パーセントからなる水
/アルコール溶剤;ならびに(B)(a)(1)テレフ
タル酸ジメチルおよびテレフタル酸からなる群から選択
される少くとも1種のもの20乃至90モルパーセン
ト、(2)少くとも1種の有機スルホン酸単量体の塩1
乃至6モルパーセント、および(3)4乃至36炭素原
子を有するアルキルジカルボン酸、6乃至36炭素原子
を有するアルキルジカルボン酸ジエステル、9乃至20
炭素原子を有するアリールジカルボン酸、11乃至22
炭素原子を有するアリールジカルボン酸ジエステル、9
乃至22炭素原子を有するアルキル置換アリールジカル
ボン酸、11乃至20炭素原子を有するアルキル置換ア
リールジカルボン酸ジエステル、オルソフタル酸ジメチ
ル、イソフタル酸ジメチル、オルソフタル酸およびイソ
フタル酸からなる二酸成分;ならびに(b)(1)エチ
レングリコール20乃至100モルパーセントおよび
(2)3乃至12炭素原子を有するグリコールと4乃至
12炭素原子を有するグリコールエーテルからなる群か
ら選択される1種以上のもの0乃至80モルパーセント
からなるジオール成分から誘導される繰返し単位のポリ
エステル組成物からなる液状系であつて、前記のポリエ
ステルの末端がカルボキシル基であり、かつ、前記の液
状系のpHが少くとも7である液状系をも開示するもの
である。
【0007】本発明のポリエステル組成物は、二酸成分
とジオール成分とを反応させることにより調製される。
勿論、この二酸成分はテレフタル酸ジメチル等のジエス
テルであつても良い。すなわち、形成されるポリエステ
ル組成物は、二酸成分とジオール成分から誘導される繰
返し単位からなる。これらのポリエステル組成物は、当
該技術分野で周知のいかなる常法にても製造可能であ
る。すなわち、当該技術分野または文献で知られている
通常の温度、触媒、触媒量、安定剤等が使用される。更
には、出発物質としてエステルではなく酸を使用する場
合、重合物は米国特許第4,020,049号(ライン
ハート、Rinehart)に記載説明された方法で調
製することができる。該特許のポリエステル製造方法に
関する全体を引用する。
【0008】これらのポリエステルの調製に使用される
二酸成分は、(1)テレフタル酸ジメチルおよび/また
はテレフタル酸20乃至90モルパーセント(二酸全体
を基準とする)、(2)有機スルホン酸単量体の塩の1
種以上1乃至6モルパーセント、および(3)4乃至3
6炭素原子を有するアルキルジカルボン酸、6乃至38
炭素原子を有するアルキルジカルボン酸ジエステル、9
乃至20炭素原子を有するアリールジカルボン酸、11
乃至22炭素原子を有するアリールジカルボン酸ジエス
テル、9乃至20炭素原子を有するアルキル置換アリー
ルジカルボン酸、11乃至22炭素原子を有するアルキ
ル置換アリールジカルボン酸ジエステルオルソフタル酸
ジメチル、イソフタル酸ジメチル、オルソフタル酸およ
びイソフタル酸からなる群から選択される1種以上のも
の4乃至74モルパーセントからなるものである。
【0009】本発明のポリエステル中に重合される有機
スルホン酸単量体は、水/アルコール系に対するポリエ
ステルの親和性を増大させる。これらの有機スルホン酸
単量体は、一般に2個のカルボキシル基(−COOH)
を含有する。使用する有機スルホン酸単量体が1個しか
カルボキシル基を含有せぬ場合には連鎖停止剤として作
用し、ポリエステルの分子量を制限する。これを補償す
るためには、3個以上のエステル化可能な基を含有する
分枝剤が使用可能である。他方、3個以上のカルボキシ
ル基を含有する有機スルホン酸単量体も使用可能であ
る。斯かる3個以上のカルボキシル基を含有する有機ス
ルホン酸は、分枝剤として機能するであろう。
【0010】本発明の実施に使用される有機スルホン酸
は、置換カルボン酸である。前に指適したように、これ
らのスルホン酸塩は一般に置換ジカルボン酸である。こ
れらの有機スルホン酸単量体中のスルホン酸塩置換基は
下記構造式を有する。
【化1】
【0011】式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
属またはアンモニウムであり、通常はナトリウム、リチ
ウム、カリウム、カルシウムまたはアンモニウムであ
る。すなわち、これらの有機スルホン酸単量体は、少く
とも1個のスルホン酸塩置換基と少くとも1個のカルボ
キシル基で置換された炭化水素である。これらの炭化水
素には、脂肪族、脂環族および芳香族(芳香族および脂
環式化合物が置換された芳香族ならびに芳香族が置換さ
れた脂肪族および脂環族を含む)炭化水素が包含され
る。有機スルホン酸単量体には、カルボキシル基の代り
にアルキルエステル基を使用することができる。斯かる
アルキルエステル基は下記構造式を有する。
【化2】
【0012】式中、Rは通常1乃至10炭素原子を含有
するアルキル基であり、1乃至5炭素原子を含有するも
のが好ましく、1炭素原子を含有するものが最も好まし
い。
【0013】本発明での使用に好適な有機スルホン酸単
量体は、スルホン酸塩置換基を含有する芳香族カルボン
酸である。斯かるスルホン酸塩置換の芳香族カルボン酸
は、少くとも1個のスルホン酸置換基と少くとも1個の
カルボキシル基を含有する。斯かる置換された芳香族カ
ルボン酸は下記構造式で示すことができる。
【化3】
【0014】式中、スルホン酸塩置換基は、オルソ、メ
タあるいはパラ位のいずれでもよい。
【0015】本発明のポリエステルへの添入に最も好ま
しい有機スルホン酸塩単量体は、スルホフタレートのア
ルカリ塩とスルホアルキルフタレートのアルカリ塩であ
る。スルホフタレートのアルカリ塩は下記の一般構造式
を有する。
【化4】
【0016】但し、スルホ塩置換基はオルソ、メタ、あ
るいはパラ位のいずれも可であり、かつ、フタレートは
オルソフタル酸、イソフタル酸あるいはテレフタル酸の
いずれにても可である。最も好ましいスルホフタレート
の塩は、次式の5−スルホ−1,3−ベンゼンジカルボ
ン酸のナトリウム塩である。
【化5】
【0017】水/アルコール溶剤系への樹脂または重合
物の溶解を促進するスルホアルキルフタレートの塩は、
通常1乃至5炭素原子を含有するアルキル基を有し、ア
ルキル部分としてはメチル基が好ましい。リチウム、カ
リウム、アンモニウムおよびカルシウムの塩も使用可能
であるが、スルホアルキルフタレートのナトリウム塩が
好ましい。本発明のポリエステル組成物への添入にはス
ルホアルキルイソフタレートの塩が好適である。5−ス
ルホ−1,3−ベンゼンジカルボン酸−1,3−ジメチ
ルエステルのナトリウム塩は下記構造式を有する。
【化6】
【0018】水/アルコール系に可溶乃至分散性の良好
なポリエステル組成物は、酸またはエステルの全量基準
で、1乃至6モルパーセント好ましくは2乃至4モルパ
ーセントの有機スルホン酸塩単量体を使用することによ
り得られる。
【0019】二酸成分は、アルキルジカルボン酸、アル
キルジカルボン酸ジエステル、アリールジカルボン酸、
アリールジカルボン酸ジエステル、アルキル置換アリー
ルジカルボン酸、アルキル置換アリールジカルボン酸ジ
エステル、オルソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメ
チル、オルソフタル酸およびイソフタル酸からなる群か
ら選択される少くとも1種のものをも含有する。アルキ
ルジカルボン酸は4乃至36炭素原子、好ましくは4乃
至12炭素原子を含有する。斯かるアルキルジカルボン
酸の幾つかの代表例には、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、および類似物が包含される。アルキルカルボ
ン酸の各種ジエステルは、通常6乃至36炭素原子を含
有し、6乃至12炭素原子が好ましい。斯かるアルキル
ジカルボン酸のジエステルの代表例はアゼライン酸であ
る。二酸成分で使用可能なアリールジカルボン酸は、通
常9乃至20炭素原子を含有し、9乃至16炭素原子が
好ましい。使用可能なアリールジカルボン酸ジエステル
は11乃至22炭素原子を含有し、11乃至15炭素原
子が好ましい。アリールジカルボン酸ジエステルの幾つ
かの代表例には、テレフタル酸ジエチル、イソフタル酸
ジエチル、オルソフタル酸ジエチル、ナフタル酸ジメチ
ル、ナフタル酸ジエチルおよび類似物が包含される。使
用可能なアルキル置換アリールジカルボン酸は9乃至2
0炭素原子を有し、9乃至16炭素原子が好ましい。二
酸成分中に使用可能なアルキル置換アリールジカルボン
酸ジエステルは、11乃至22炭素原子を含有し、11
乃至15炭素原子が好ましい。
【0020】本発明のポリエステル組成物の調製に使用
されるジオール成分は、エチレングリコール20乃至1
00モルパーセントおよび3乃至12炭素原子を有する
グリコールと4乃至12炭素原子を含有するグリコール
エーテルからなる群から選択される1種以上のもの0乃
至80モルパーセントからなる。すなわち、ジオール成
分は全部エチレングリコールであつてもよい。ジオール
成分は、エチレングリコール50乃至100モルパーセ
ントおよび3乃至12炭素原子を有するグリコールと4
乃至12炭素原子を含有するグリコールエーテルからな
る群から選択される1種以上のもの0乃至50モルパー
セントを含有するのが好ましい。しかしながら、その他
のグリコールおよびグリコールエーテルは、80モルパ
ーセントまで使用可能である。エチレングリコールに加
えてその他のグリコール類を使用する場合、そのグリコ
ール類は3乃至8炭素原子を含有することが好ましい。
ジオール成分中にエチレングリコールと一緒にグリコー
ルエーテルを使用する場合、該グリコールエーテルは4
乃至8炭素原子を含有することが好ましい。エチレング
リコールと一緒に使用可能なグリコール類の幾つかの代
表例には、1,3−プロピレングリコール、1,2−プ
ロピレングリコール、2,2−ジエチル−1,3−プロ
パンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジ
オール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサ
ンジオール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、
1,4−シクロヘキサンジメタノールおよび2,2,
4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール
が包含される。
【0021】分枝が望ましい場合には、ポリエステル化
反応に分枝剤を使用するのが有利である。モノカルボン
酸の有機スルホン酸単量体を使用する場合がそうであ
る。斯かる分枝剤は3個以上の官能基を含有するが、3
または4個の官能基を含有するものが好ましい。反応性
基はカルボキシル基または脂肪族水酸基である。分枝剤
は両タイプの基を含有してもよい。酸性分枝剤の例に
は、トリメシン酸、トリメリツト酸、ピロメリツト酸、
ブタンテトラカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、
シクロヘキサン−1,3,5−トリカルボン酸がある。
水酸基分枝剤の例(ポリオール)には、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリストール、ジペンタ
エリスリトール、1,2,6−ヘキサントリオールおよ
び1,3,5−トリメチロールベンゼンがある。ヒドロ
キシ酸の例には、2,2−ジヒドロキシメチルプロピオ
ン酸;10,11−ジヒドロキシウンデカン酸;および
5−(2−ヒドロキシエトキシ)イソフタル酸がある。
一般に0乃至3パーセントの3乃至12炭素原子を含有
するポリオールが分枝剤として使用されるであろう。
(全ジオール成分基準)
【0022】本発明ポリエステル組成物の調製時の二酸
全量に対して充填されるジオール全量のモル比は、一般
に少くとも約1.0乃至約2.2の範囲であり、1.5
乃至2.2の範囲が好ましい。換言すれば、酸またはそ
のジエステルの全量に対して使用されるジオール全量の
過剰度は、一般に約2である。
【0023】本発明のポリエステル組成物は、通常、
1,000乃至7,000の比較的低い分子量を有す
る。2,000乃至5,000の範囲の分子量が更に好
ましい。本タイプおよび分子量を有するポリエステル組
成物は、重合時間を短くする等当業者に周知の重合技術
を用いることにより調製できる。
【0024】本発明のポリエステル組成物は、カルボキ
シル末端基で終了する重合物鎖を有する。これらのポリ
エステルは実質的にカルボキシル基で終了しており、ほ
ぼ各重合物鎖はその両鎖端に1乃至4個のカルボキシル
基を有する。大部分の場合、本発明のポリエステルは、
2個のカルボキシル基で終了する鎖端を有するであろ
う。斯かるカルボキシル末端化は、S段階で4乃至約
20炭素原子を有する酸無水物を使用することにより達
成できる。すなわち、縮合反応(S段階)では最小真
空に達するまで徐々に吸引し、最小真空点でS段階が
始まるのであるが、その縮合反応(S段階)後に酸無
水物を添加するのである。S段階ではその真空度に保
持され、縮合が継続される。酸無水物の添加は、S
階の遅い時期が望ましい。好適な酸無水物の幾つかの代
表例には、無水トリメリツト酸、無水こはく酸、無水フ
タル酸および類似物があり、無水トリメリツト酸が大い
に好ましい。無水トリメリツト酸を使用すると、ポリエ
ステル鎖の各端部は2個のカルボキシル基末端(キヤツ
プ)を有するであろう。酸無水物の使用量は、ポリエス
テルに使用される二酸成分全モル量の約1乃至6モルパ
ーセントの範囲であり、2乃至4モルパーセントが好ま
しい。ポリエステルの末端を実質的にカルボキシル化す
るようなその他の技術も使用可能である。
【0025】本発明のポリエステルは水/アルコール溶
液に分散性および/または可溶性である。水もアルコー
ルも、単独ではこれらポリエステルの溶剤とはならぬで
あろう。溶剤として使用される水/アルコール系は、一
般に約50乃至約80重量パーセントの水と約20乃至
約50重量パーセントのアルコールを含有する。これら
の水/アルコール系はpH7以上の僅かに塩基性であ
る。すなわち、系のpHを7以上に上げるために、少量
の各種塩基たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化アン
モニウムを添加する。これらの水/アルコール系は、ポ
リエステル上の酸基を中和して塩に転化させるために塩
基性であることが望ましい。水、アルコールおよびポリ
エステルを含有する液体系のpHは、一般に7乃至9の
範囲であろう。斯かる液体系のpHは、通常7乃至8の
範囲にあることが好ましい。これら液体系のpHは、適
当量の水酸化アンモニウムを添加することにより、7乃
至8の範囲内に容易に調整することができる。
【0026】これらの水ベース溶剤系は、約60重量パ
ーセントまでのポリエステルを含有することができる。
すなわち、水、アルコールおよびポリエステルからなる
斯かる液体系は、通常、液体系の全重量基準で1乃至6
0重量パーセントのポリエステルを含有する。本発明液
体系のポリエステル含有量は、液体系全重量基準で約5
乃至約40重量パーセントが好ましく、10乃至30重
量パーセントが最も好ましい。これら液体系に使用され
るアルコールは、3乃至5炭素原子を含有する。斯かる
液体系に使用可能なアルコールの幾つかの代表例は、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチル
アルコール、n−ペンチルアルコール、イソペンチルア
ルコール、s−ペンチルアルコールおよびt−ペンチル
アルコールである。イソプロピルアルコール、n−ブタ
ノール、n−プロピルアルコール、t−ブチルアルコー
ルおよびs−ブチルアルコールが、本発明の液体系中の
アルコールとして大いに好ましい。
【0027】本発明の水ベース液体系は、塗料および被
覆として各種基材に塗布可能である。特定使用例には、
プラスチックおよび金属の基材その他類似物等へのスプ
レー塗布あるいはブラシ塗布がある。被覆または塗布さ
れる対象物に特定の着色が所望される際には、ポリエス
テル組成物に所望の色彩を付与すべく各種の従来型染
料、顔料および着色剤を種々の量で使用することができ
る。本発明のポリエステルは、インク用樹脂としても使
用可能である。本発明のポリエステル溶液は、接着剤と
しても使用可能である。斯かる液体系を接着剤として使
用することの一つの大きな利点は、それらが水溶性でな
いこと、従つて水に露出される用途に使用可能なことで
ある。本発明の液体系は、アルミニウム箔をポリエチレ
ンテレフタレートフイルムに接着するのに特に有用であ
る。またこれら液体系は、その他のタイプの広範な積層
化にも使用可能であり、かつ、印刷インクを容易に受け
容れるのでポリエチレンテレフタレート物品のプライマ
ーとしても使用可能である。
【0028】本発明の液体系は、ヘアー・スプレーとし
ても使用することができる。斯かるヘアー・スプレー
は、通常、液体系の全重量基準で1乃至10重量パーセ
ントのポリエステルを含有し、2乃至5重量パーセント
の含有が好ましい。ヘアー・スプレーとして使用される
本タイプの液体系は、スプレーに好みの香りまたは芳し
いにおいを付与させるため、香料を含有してもよい。
【0029】本発明のポリエステルは水に可溶ではない
ので、このヘアー・スプレーは水で髪から洗い出される
ことはないだろう。従つて、本ヘアー・スプレーでセッ
トした髪は、接着剤として作用するポリエステルが洗出
されないので、雨に濡れたあとでも崩れないであろう。
しかしながら、このポリエステルは、イソプロピルアル
コールと水の溶液または石けん(シヤンプー)と水を用
いると、髪から容易に洗出することができる。
【0030】本発明を以下の実施例にて説明するが、こ
れらの実施例は単に説明を目的とするものであつて、本
発明の範囲あるいは本発明の実施方法を制限するものと
解されてはならない。特記ない限り、部数および百分率
は重量基準である。
【0031】実施例1 テレフタル酸ジメチル2.6kg(5.7ポンド)、エ
チレングリコール1.6kg(3.6ポンド)、ネオペ
ンチルグリコール2.45ポンドおよびイソフタール酸
ジメチルスルホン酸ナトリウム205グラムを重合反応
器に仕込み、触媒として酢酸亜鉛を用いた。エステル交
換反応は180乃至200℃で遂行した。理論量のメタ
ノールを留去させたあと、イソフタル酸0.622kg
(1.37ポンド)とアゼライン酸1.27kg(2.
8ポンド)を添加した。該混合物を、窒素雰囲気下約2
30℃で40分間反応させた。続いて圧力を水銀柱約
0.1ミリメートルまで徐々に減少させ、かつ温度を2
60℃まで徐々に上昇させた。本重合反応は、Sb
を触媒として約1時間にわたり行なつた。次に反応器
に圧力を加え、210乃至220℃の温度まで冷却し
た。該反応混合物に無水トリメリツト酸206グラムを
添加し、窒素雰囲気下210℃の温度で約30分間撹拌
した。最終生成物を取り出して測定すると、極限粘度は
0.326、ガラス転移温度(Tg〕は20℃であつ
た。
【0032】このポリエステルは、イソプロパノール1
00部、水300部および水酸化アンモニウム3部を含
有する水/アルコール混合物に容易に溶媒和した。本液
体系は各種目的用の接着剤として使用できる。
【0033】実施例2 実施例1に詳記した同一の方法を本実験でも使用した
が、ただポリエステルの酸成分はテレフタル酸ジメチル
43.1%、イソフタル酸ジメチルスルホン酸ナトリウ
ム2.9%、イソフタル酸50.9%および無水トリメ
リツト酸3.2%を含有し、ジオール成分はネオペンチ
ルグリコール27%およびエチレングリコール73%を
含有した。生成ポリエステルの極限粘度は0.25であ
り、ガラス転移温度は64℃であつた。本ポリエステル
も実施例1に記載の水ベース溶剤系に容易に溶媒和し
た。
【0034】実施例3 本実験でも実施例1で使用したものと同一の方法を使用
したが、ただエチレングリコールが使用ジオール成分の
唯一成分であり、酸成分はテレフタル酸ジメチル34.
2モル%、イソフタル酸17.8%、アゼライン酸4
1.7%、イソフタル酸ジメチルスルホン酸ナトリウム
2.8%および無水トリメリツト酸3.5%であつた。
生成ポリエステルの極限粘度は0.3であり、ガラス転
移温度は−8℃であつた。このポリエステルも実施例1
に記載の水/アルコール系に容易に溶媒和した。
【0035】実施例4 本実験でも実施例1に詳記の方法と同一の方法を使用し
たが、ただポリエステルの酸成分はテレフタル酸ジメチ
ル45.2モルパーセント、イソフタル酸ジメチルスル
ホン酸ナトリウム2.7モルパーセント、イソフタル酸
32.2モルパーセント、アゼライン酸15.7モルパ
ーセントおよび無水トリメリツト酸4.2モルパーセン
トを含有し、ジオール成分はエチレングリコール73.
7モルパーセントとネオペンチルグリコール26.3モ
ルパーセントを含有した。生成重合物の極限粘度は0.
3であり、ガラス転移温度は35℃であつた。本重合物
も実施例1に記載の水/アルコール溶液に溶媒和した。
これら緒実施例は、本発明のポリエステル組成物が、水
とアルコールを含有する水ベース溶剤に可溶乃至分散性
なることを明らかに示している。
【0036】本発明を説明する目的で幾つかの代表的実
施態様ならびに詳細を示してきたが、当業者には、本発
明の範囲から逸脱することなく各種の変更および修正が
可能なることは明らかであろう。
【0037】
【発明の効果】水ベース溶剤系を使用すると、多数の有
機溶剤に通常関連していた回収ならびに毒性の問題が取
り除かれる。本発明のポリエステル組成物は、その中に
有機スルホン酸単量体の塩が添入されていること、およ
びこれらポリエステルの末端が可成りの度合でカルボキ
シル化されていることにより、水ベース系に対する親和
性が増大している。これらの変性ポリエステルを含んで
有用な水ベース系は、水の他にアルコールを含有してい
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ポリエステルを含有する液体系
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水ベース系に分散可能乃
至可溶なポリエステルを含有する液体系に関するもので
あり、接着剤、コーティング、塗料等に非常なる価値を
有する。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤ベースのポリエステル樹脂は、
コーティング、塗料、接着剤および類似物を含む各種の
用途に使用されている。斯かるポリエステル樹脂と一緒
に使用される多数の有機溶剤は、一般にそれらの毒性に
関連する環境問題を提起する。毒性問題を取り除き、政
府の標準および規制に応ずる手段として、水性ベースの
ポリエステル組性物を使用することに増々関心が高まっ
ている。
【0003】各種の水分散性ポリエステル樹脂が、当該
技術分野で知られている。米国特許第4,179,42
0号は、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸とポ
リオールの反応で形成される水分散性の油変成ポリエス
テルおよび油を含まぬポリエステルを開示している。こ
の引用特許は、無水マレイン酸または無水トリメリット
酸が、水溶性となり得るポリエステルの形成に使用でき
ることを示しており、斯かる反応物から製造されるポリ
エステルは、アミン、金属の酸化物、水酸化物または炭
酸塩の補助により水溶性を付与されるのである。米国特
許第4,304,900号および同第4,304,90
1号は線状の水分散性ポリエステルおよびポリエステル
アミドに関するものであり、水分散性付与のために夫々
ジスルホンアミド化合物およびスルホン酸塩部分を含有
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のポリエステル
は、水ベース系に可溶性乃至分散性なるが故に非常に有
用である。本発明のポリエステルが、水しか含有せぬ水
性溶剤系に普通使用されるだろうとは予想されぬことで
ある。これは、純水(その他の物質を顕著には含有せぬ
水)が本発明のポリエステルの非常に良い溶剤ではない
からである。しかしながら、3乃至5炭素原子のアルコ
ールを含有する水ベース系は、本発明のポリエステル組
成物の非常に良好な溶剤としで機能する。
【0005】本発明は、(a)(1)テレフタル酸ジメ
チルおよびテレフタル酸からなる群から選択される少な
くとも1種のもの20乃至90モルパーセント、(2)
少なくとも1種の有機スルホン酸単量体の塩1乃至6モ
ルパーセント、および(3)4乃至36個の炭素原子を
有するアルキルジカルボン酸、6乃至38個の炭素原子
を有するアルキルジカルボン酸ジエステル、9乃至20
個の炭素原子を有するアリールジカルボン酸、11乃至
22個の炭素原子を有するアリールジカルボン酸ジエス
テル、9乃至20個の炭素原子を有するアルキル置換ア
リールジカルボン酸、11乃至22個の炭素原子を有す
るアルキル置換アリールジカルボン酸ジエステル、オル
ソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチル、オルソフ
タル酸およびイソフタル酸からなる群から選択される少
なくとも1種のもの4乃至74モルパーセント;ならび
に(b)(1)エチレングリコール20乃至100モル
パーセントおよび(2)3乃至12個の炭素原子を有す
るグリコールおよび4乃至12個の炭素原子を有するグ
リコールエーテルからなる群から選択される1種以上の
もの6乃至80モルパーセントから誘導される繰返し単
位を含有するポリエステルで、カルボキシル末端基を有
するものを開示する。これらのポリエステルは水/アル
コール系に分散性および/または可溶性である。
【0006】本発明はまた、(A)水50乃至80重量
パーセントおよび3乃至5個の炭素原子を有する少なく
とも1種のアルコール20乃至50重量パーセントから
なる水/アルコール溶剤;ならびに(B)(a)(1)
テレフタル酸ジメチルおよびテレフタル酸からなる群か
ら選択される少なくとも1種のもの20乃至90モルパ
ーセント、(2)少なくとも1種の有機スルホン酸単量
体の塩1乃至6モルパーセント、および(3)4乃至3
6個の炭素原子を有するアルキルジカルボン酸、6乃至
36個の炭素原子を有するアルキルジカルボン酸ジエス
テル、9乃至20個の炭素原子を有するアリールジカル
ボン酸、11乃至22個の炭素原子を有するアリールジ
カルボン酸ジエステル、9乃至22個の炭素原子を有す
るアルキル置換アリールジカルボン酸、11乃至20個
の炭素原子を有するアルキル置換アリールジカルボン酸
ジエステル、オルソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジ
メチル、オルソフタル酸およびイソフタル酸からなる二
酸成分;ならびに(b)(1)エチレングリコール20
乃至100モルパーセントおよび(2)3乃至12個の
炭素原子を有するグリコールと4乃至12個の炭素原子
を有するグリコールエーテルからなる群から選択される
1種以上のもの0乃至80モルパーセントからなるジオ
ール成分から誘導される繰返し単位のポリエステル組成
物からなる液状系であって、前記のポリエステルの末端
がカルボキシル基であり、かつ、前記の液状系のpHが
少なくとも7である液状系をも開示するものである。
【0007】本発明のポリエステル組成物は、二酸成分
とジオール成分とを反応させることにより調製される。
勿論、この二酸成分はテレフタル酸ジメチル等のジエス
テルであっても良い。すなわち、形成されるポリエステ
ル組成物は、二酸成分とジオール成分から誘導される繰
返し単位からなる。これらのポリエステル組成物は、当
該技術分野で周知のいかなる常法にても製造可能であ
る。すなわち、当該技術分野または文献で知られている
通常の温度、触媒、触媒量、安定剤等が使用される。更
には、出発物質としてエステルではなく酸を使用する場
合、重合物は米国特許第4,020,049号(ライン
ハート、Rinehart)に記載説明された方法で調
製することができる。該特許のポリエステル製造方法に
関する全体を引用する。
【0008】これらのポリエステルの調製に使用される
二酸成分は、(1)テレフタル酸ジメチルおよび/また
はテレフタル酸20乃至90モルパーセント(二酸全体
を基準とする)、(2)有機スルホン酸単量体の塩の1
種以上1乃至6モルパーセント、および(3)4乃至3
6個の炭素原子を有するアルキルジカルボン酸、6乃至
38個の炭素原子を有するアルキルジカルボン酸ジエス
テル、9乃至20個の炭素原子を有するアリールジカル
ボン酸、11乃至22個の炭素原子を有するアリールジ
カルボン酸ジエステル、9乃至20個の炭素原子を有す
るアルキル置換アリールジカルボン酸、11乃至22個
の炭素原子を有するアルキル置換アリールジカルボン酸
ジエステル、オルソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジ
メチル、オルソフタル酸およびイソフタル酸からなる群
から選択される1種以上のもの4乃至74モルパーセン
トからなるものである。
【0009】本発明のポリエステル中に重合される有機
スルホン酸単量体は、水/アルコール系に対するポリエ
ステルの親和性を増大させる。これらの有機スルホン酸
単量体は、一般に2個のカルボキシル基(−COOH)
を含有する。使用する有機スルホン酸単量体が1個しか
カルボキシル基を含有せぬ場合には連鎖停止剤として作
用し、ポリエステルの分子量を制限する。これを補償す
るためには、3個以上のエステル化可能な基を含有する
分枝剤が使用可能である。他方、3個以上のカルボキシ
ル基を含有する有機スルホン酸単量体も使用可能であ
る。斯かる3個以上のカルボキシル基を含有する有機ス
ルホン酸は、分枝剤として機能するであろう
【0010】本発明の実施例に使用される有機スルホン
酸は、置換カルボン酸である。前に指摘したように、こ
れらのスルホン酸塩は一般に置換ジカルボン酸である。
これらの有機スルホン酸単量体中のスルホン酸塩置換基
は下記構造式を有する。
【化1】
【0011】式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
属またはアンモニウムであり、通常はナトリウム、リチ
ウム、カリウム、カルシウムまたはアンモニウムであ
る。すなわち、これらの有機スルホン酸単量体は、少な
くとも1個のスルホン酸塩置換基と少なくとも1個のカ
ルボキシル基で置換された炭化水素である。これらの炭
化水素には、脂肪族、脂環族および芳香族(芳香族およ
び脂環式化合物が置換された芳香族ならびに芳香族が置
換された脂肪族および脂環族を含む)炭化水素が包含さ
れる。有機スルホン酸単量体には、カルボキシル基の代
わりにアルキルエステル基を使用することができる。斯
かるアルキルエステル基は下記構造式を有する。
【化2】
【0012】式中、Rは通常1乃至10個の炭素原子を
含有するアルキル基であり、1乃至5個の炭素原子を含
有するものが好ましく、1個の炭素原子を含有するもの
が最も好ましい。
【0013】本発明での使用に好適な有機スルホン酸単
量体は、スルホン酸塩置換基を含有する芳香族カルボン
酸である。斯かるスルホン酸塩置換の芳香族カルボン酸
は、少なくとも1個のスルホン酸置換基と少なくとも1
個のカルボキシル基を含有する。斯かる置換された芳香
族カルボン酸は下記構造式で示すことができる。
【化3】
【0014】式中、スルホン酸塩置換基は、オルソ、メ
タあるいはパラ位のいずれでもよい。
【0015】本発明のポリエステルへの添入に最も好ま
しい有機スルホン酸塩単量体は、スルホフタレートのア
ルカリ塩とスルホアルキルフタレートのアルカリ塩であ
る。スルホフタレートのアルカリ塩は下記の一般構造式
を有する。
【化4】
【0016】但し、スルホ塩置換基はオルソ、メタ、あ
るいはパラ位のいずれも可であり、かつ、フタレートは
オルソフタル酸、イソフタル酸あるいはテレフタル酸の
いずれにても可である。最も好ましいスルホフタレート
の塩は、次式の5−スルホ−1,3−ベンゼンジカルボ
ン酸のナトリウム塩である。
【化5】
【0017】水/アルコール溶剤系への樹脂または重合
物の溶解を促進するスルホアルキルフタレートの塩は、
通常1乃至5個の炭素原子を含有するアルキル基を有
し、アルキル部分としてはメチル基が好ましい。リチウ
ム、カリウム、アンモニウムおよびカルシウムの塩も使
用可能であるが、スルホアルキルフタレートのナトリウ
ム塩が好ましい。本発明のポリエステル組成物への添入
にはスルホアルキルイソフタレートの塩が好適である。
5−スルホ−1,3−ベンゼンジカルボン酸−1,3−
ジメチルエステルのナトリウム塩は下記構造式を有す
る。
【化6】
【0018】水/アルコール系に可溶乃至分散性の良好
なポリエステル組成物は、酸またはエステルの全量基準
で、1乃至6モルパーセント好ましくは2乃至4モルパ
ーセントの有機スルホン酸塩単量体を使用することによ
り得られる。
【0019】二酸成分は、アルキルジカルボン酸、アル
キルジカルボン酸ジエステル、アリールジカルボン酸、
アリールジカルボン酸ジエステル、アルキル置換アリー
ルジカルボン酸、アルキル置換アリールジカルボン酸ジ
エステル、オルソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメ
チル、オルソフタル酸およびイソフタル酸からなる群か
ら選択される少なくとも1種のものをも含有する。アル
キルジカルボン酸は4乃至36個の炭素原子、好ましく
は4乃至12個の炭素原子を含有する。斯かるアルキル
ジカルボン酸の幾つかの代表例には、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、および類似物が包含される。アル
キルジカルボン酸の各種ジエステルは、通常6乃至36
個の炭素原子を含有し、6乃至12個の炭素原子が好ま
しい。斯かるアルキルジカルボン酸のジエステルの代表
例はアゼライン酸である。二酸成分で使用可能なアリー
ルジカルボン酸は、通常9乃至20個の炭素原子を含有
し、9乃至16個の炭素原子が好ましい。使用可能なア
リールジカルボン酸ジエステルは11乃至22個の炭素
原子を含有し、11乃至15個の炭素原子が好ましい。
アリールジカルボン酸ジエステルの幾つかの代表例に
は、テレフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジエチル、オ
ルソフタル酸ジエチル、ナフタル酸ジメチル、ナフタル
酸ジエチルおよび類似物が包含される。使用可能なアル
キル置換アリールジカルボン酸は9乃至20個の炭素原
子を有し、9乃至16個の炭素原子が好ましい。二酸成
分中に使用可能なアルキル置換アリールジカルボン酸ジ
エステルは、11乃至22個の炭素原子を含有し、11
乃至15個の炭素原子が好ましい。
【0020】本発明のポリエステル組成物の調製に使用
されるジオール成分は、エチレングリコール20乃至1
00モルパーセントおよび3乃至12個の炭素原子を有
するグリコールと4乃至12個の炭素原子を含有するグ
リコールエーテルからなる群から選択される1種以上の
もの0乃至80モルパーセントからなる。すなわち、ジ
オール成分は全部エチレングリコールであってもよい。
ジオール成分は、エチレングリコール50乃至100モ
ルパーセントおよび3乃至12個の炭素原子を有するグ
リコールと4乃至12個の炭素原子を含有するグリコー
ルエーテルからなる群から選択される1種以上のもの0
乃至50モルパーセントを含有するのが好ましい。しか
しながら、その他のグリコールおよびグリコールエーテ
ルは、80モルパーセントまで使用可能である。エチレ
ングリコールに加えてその他のグリコール類を使用する
場合、そのグリコール類は3乃至8個の炭素原子を含有
することが好ましい。ジオール成分中にエチレングリコ
ールと一緒にグリコールエーテルを使用する場合、該グ
リコールエーテル4乃至8個の炭素原子を含有すること
が好ましい。エチレングリコールと一緒に使用可能なグ
リコール類の幾つかの代表例には、1,3−プロピレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、2,2−
ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−ブチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソ
ブチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−トリ
メチル−1,6−ヘキサンジオール、1,3−シクロヘ
キサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールおよび2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シ
クロブタンジオールが包含される。
【0021】分枝が望ましい場合には、ポリエステル化
反応に分枝剤を使用するのが有利である。モノカルボン
酸の有機スルホン酸単量体を使用する場合がそうであ
る。斯かる分枝剤は3個以上の官能基を含有するが、3
または4個の官能基を含有するものが好ましい。反応性
基はカルボキシル基または脂肪族水酸基である。分枝剤
は両タイプの基を含有してもよい。酸性分枝剤の例に
は、トリメシン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
ブタンテトラカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、
シクロヘキサン−1,3,5−トリカルボン酸がある。
水酸基分枝剤の例(ポリオール)には、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、1,2,6−ヘキサントリオールお
よび1,3,5−トリメチロールベンゼンがある。ヒド
ロキシ酸の例には、2,2−ジヒドロキシメチルプロピ
オン酸;10,11−ジヒドロキシウンデカン酸;およ
び5−(2−ヒドロキシエトキシ)イソフタル酸があ
る。一般に0乃至3パーセントの3乃至12個の炭素原
子を含有するポリオールが分枝剤として使用されるであ
ろう。(全ジオール成分基準)
【0022】本発明ポリエステル組成物の調製時の二酸
全量に対して充填されるジオール全量のモル比は、一般
に少なくとも約1.0乃至約2.2の範囲であり、1.
5乃至2.2の範囲が好ましい。換言すれば、酸または
そのジエステルの全量に対して使用されるジオール全量
の過剰度は、一般に約2である。
【0023】本発明のポリエステル組成物は、通常、1
000乃至7000の比較的低い分子量を有する。20
00乃至5000の範囲の分子量が更に好ましい。本タ
イプおよび分子量を有するポリエステル組成物は、重合
時間を短くする等当業者に周知の重合技術を用いること
により調製できる。
【0024】本発明のポリエステル組成物は、カルボキ
シル末端基で終了する重合物鎖を有する。これらのポリ
エステルは実質的にカルボキシル基で終了しており、ほ
ぼ各重合物鎖はその両鎖端に1乃至4個のカルボキシル
基を有する。大部分の場合、本発明のポリエステルは、
2個のカルボキシル基で終了する鎖端を有するであろ
う。斯かるカルボキシル末端化は、S3段階で4乃至約
20個の炭素原子を有する酸無水物を使用することによ
り達成できる。すなわち、縮合反応(S2段階)では最
小真空に達するまで除々に吸引し、最小真空点でS3
階が始まるのであるが、その縮合反応(S3段階)後に
酸無水物を添加するのである。S3段階ではその真空度
に保持され、縮合が継続される。酸無水物の添加は、S
3段階の遅い時期が望ましい。好適な酸無水物の幾つか
の代表例には、無水トリメリット酸、無水こはく酸、無
水フタル酸および類似物があり、無水トリメリット酸が
大いに好ましい。無水トリメリット酸を使用すると、ポ
リエステル鎖の各端部は2個のカルボキシル基末端(キ
ャップ)を有するであろう。酸無水物の使用量は、ポリ
エステルに使用される二酸成分全モル量の約1乃至6モ
ルパーセントの範囲であり、2乃至4モルパーセントが
好ましい。ポリエステルの末端を実質的にカルボキシル
化するようなその他の技術も使用可能である。
【0025】本発明のポリエステルは水/アルコール溶
液に分散性および/または可溶性である。水もアルコー
ルも、単独ではこれらポリエステルの溶剤とはならぬで
あろう。溶剤として使用される水/アルコール系は、一
般に約50乃至約80重量パーセントの水と約20乃至
約50重量パーセントのアルコールを含有する。これら
の水/アルコール系はpH7以上の僅かに塩基性であ
る。すなわち、系のpHを7以上に上げるために、少量
の各種塩基たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化アン
モニウムを添加する。これらの水/アルコール系は、ポ
リエステル上の酸基を中和して塩に添加させるために塩
基性であることが望ましい。水、アルコールおよびポリ
エステルを含有する液体系のpHは、一般に7乃至9の
範囲であろう。斯かる液体系のpHは、通常7乃至8の
範囲にあることが好ましい。これら液体系のpHは、適
当量の水酸化アンモニウムを添加することにより、7乃
至8の範囲内に容易に調整することができる。
【0026】これらの水ベース溶剤系は、約60重量パ
ーセントまでのポリエステルを含有することができる。
すなわち、水、アルコールおよびポリエステルからなる
斯かる液体系は、通常、液体系の全重量基準で1乃至6
0重量パーセントのポリエステルを含有する。本発明液
体系のポリエステル含有量は、液体系全重量基準で約5
乃至約40重量パーセントが好ましく、10乃至30重
量パーセントが最も好ましい。これら液体系に使用され
るアルコールは、3乃至5個の炭素原子を含有する。斯
かる液体系に使用可能なアルコールの幾つかの代表例
は、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t
−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール、イソペ
ンチルアルコール、s−ペンチルアルコールおよびt−
ペンチルアルコールである。イソプロピルアルコール、
n−ブタノール、n−プロピルアルコール、t−ブチル
アルコールおよびs−ブチルアルコールが、本発明の液
体系中のアルコールとして大いに好ましい。
【0027】本発明の水ベース液体系は、塗料および被
覆として各種基材に塗布可能である。特定使用例には、
プラスチックおよび金属の基材その他類似物等へのスプ
レー塗布あるいはブラシ塗布がある。被覆または塗布さ
れる対象物に特定の着色が所望される際には、ポリエス
テル組成物に所望の色彩を付与すべく各種の従来型塗
料、顔料および着色剤を種々の量で使用することができ
る。本発明のポリエステルは、インク用樹脂としても使
用可能である。本発明のポリエステル溶液は、接着剤と
しても使用可能である。斯かる液体系を接着剤として使
用することの一つの大きな利点は、それらが水溶性でな
いこと、従って水に露出される用途に使用可能なことで
ある。本発明の液体系は、アルミニウム箔をポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに接着するのに特に有用であ
る。またこれら液体系は、その他のタイプの広範な積層
化にも使用可能であり、かつ、印刷インクを容易に受け
入れるのでポリエチレンテレフタレート物品のプライマ
ーとしても使用可能である。
【0028】本発明の液体系は、ヘアー・スプレーとし
ても使用することができる。斯かるヘアー・スプレー
は、通常、液体系の全重量基準で1乃至10重量パーセ
ントのポリエステルを含有し、2乃至5重量パーセント
の含有が好ましい。ヘアー・スプレーとして使用される
本タイプの液体系は、スプレーに好みの香りまたは芳し
いにおいを付与させるため、香料を含有してもよい。
【0029】本発明のポリエステルは水に可溶ではない
ので、このヘアー・スプレーは水で髪から洗い出される
ことはないだろう。従って、本ヘアー・スプレーでセッ
トした髪は、接着剤として作用するポリエステルが洗出
されないので、雨に濡れた後でも崩れないであろう。し
かしながら、このポリエステルは、イソプロピルアルコ
ールと水の溶液または石鹸(シャンプー)と水を用いる
と、髪から容易に洗出することができる。
【0030】本発明を以下の実施例にて説明するが、こ
れらの実施例は単に説明を目的とするものであって、本
発明の範囲あるいは本発明の実施方法を制限するものと
解されてはならない。特記ない限り、部数および百分率
は重量基準である。
【0031】実施例1 テレフタル酸ジメチル2.6kg(5.7ポンド)、エ
チレングリコール1.6kg(3.6ポンド)、ネオペ
ンチルグリコール2.45ポンドおよびイソフタール酸
ジメチルスルホン酸ナトリウム205グラムを重合反応
器に仕込み、触媒として酢酸亜鉛を用いた。エステル交
換反応は180乃至200℃で遂行した。理論量のメタ
ノールを留去させたあと、イソフタル酸0.622kg
(1.37ポンド)とアゼライン酸1.27kg(2.
8ポンド)を添加した。該混合物を、窒素雰囲気下約2
30℃で40分間反応させた。続いて圧力を水銀柱約
0.1ミリメートルまで除々に減少させ、かつ温度を2
60℃まで除々に上昇させた。本重合反応は、Sb23
を触媒として約1時間にわたり行った。次に反応器に圧
力を加え、210乃至220℃の温度まで冷却した。該
反応混合物に無水トリメリット酸206グラムを添加
し、窒素雰囲気下210℃の温度で約30分間撹拌し
た。最終生成物を取り出して測定すると、極限粘度は
0.326、ガラス転移温度(Tg)は20℃であっ
た。
【0032】このポリエステルは、イソプロパノール1
00部、水300部および水酸化アンモニウム3部を含
有する水/アルコール混合物に容易に溶媒和した。本液
体系は各種目的用の接着剤として使用できる。
【0033】実施例2 実施例1に詳記した同一の方法を本実験でも使用した
が、ただポリエステルの酸成分はテレフタル酸ジメチル
43.1%、イソフタル酸ジメチルスルホン酸ナトリウ
ム2.9%、イソフタル酸50.9%および無水トリメ
リット酸3.2%を含有し、ジオール成分はネオペンチ
ルグリコール27%およびエチレングリコール73%を
含有した。生成ポリエステルの極限粘度は0.25であ
り、ガラス転移温度は64℃であった。本ポリエステル
も実施例1に記載の水ベース溶剤系に容易に溶媒和し
た。
【0034】実施例3 本実験でも実施例1で使用したものと同一の方法を使用
したが、ただエチレングリコールが使用ジオール成分の
唯一成分であり、酸成分はテレフタル酸ジメチル34.
2モル%、イソフタル酸17.8%、アゼライン酸4
1.7%、イソフタル酸ジメチルスルホン酸ナトリウム
2.8%および無水トリメリット酸3.5%であった。
生成ポリエステルの極限粘度は0.3であり、ガラス転
移温度は−8℃であった。このポリエステルも実施例1
に記載の水/アルコール系に容易に溶媒和した。
【0035】実施例4 本実験でも実施例1に詳記の方法と同一の方法を使用し
たが、ただポリエステルの酸成分はテレフタル酸ジメチ
ル45.2モルパーセント、イソフタル酸ジメチルスル
ホン酸ナトリウム2.7モルパーセント、イソフタル酸
32.2モルパーセント、アゼライン酸15.7モルパ
ーセントおよび無水トリメリット酸4.2モルパーセン
トを含有し、ジオール成分はエチレングリコール73.
7モルパーセントとネオペンチルグリコール26.3モ
ルパーセントを含有した。生成重合物の極限粘度は0.
3であり、ガラス転移温度は35℃であった。本重合物
も実施例1に記載の水/アルコール溶液に溶媒和した。
これら緒実施例は、本発明のポリエステル組成物が、水
とアルコールを含有する水ベース溶剤に可溶乃至分散性
なることを明らかに示している。
【0036】本発明を説明する目的で幾つかの代表的実
施態様ならびに詳細を示してきたが、当業者には、本発
明の範囲から逸脱することなく各種の変更および修正が
可能なることは明らかであろう。
【0037】
【発明の効果】水ベース溶剤系を使用すると、多数の有
機溶剤に通常関連していた回収ならびに毒性の問題が取
り除かれる。本発明のポリエステル組成物は、その中に
有機スルホン酸単量体の塩が添入されていること、およ
びこれらポリエステルの末端が可成りの度合でカルボキ
シル化されていることにより、水ベース系に対する親和
性が増大している。これらの変性ポリエステルを含んで
有用な水ベース系は、水の他にアルコールを含有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 63/688 NNK 7107−4J (72)発明者 ジョージ・アロン・デーズ アメリカ合衆国オハイオ州44312,アクロ ン,イースト・マーケット・ストリート 2392

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水50乃至80重量パーセントお
    よび3乃至5個の炭素原子を有する少くとも1種のアル
    コールより成る水/アルコール溶剤、ならびに (B)(a)(1)テレフタル酸ジメチルおよびテレフ
    タル酸より成る群から選択される少くとも1種のもの2
    0乃至90モルパーセント、(2)少くとも1種の有機
    スルホン酸単量体の塩1乃至6モルパーセント、(3)
    4乃至36個の炭素原子を有するアルキルジカルボン
    酸、6乃至38個の炭素原子を有するアルキルジカルボ
    ン酸ジエステル、9乃至20個の炭素原子を有するアリ
    ールジカルボン酸、11乃至22個の炭素原子を有する
    アリールジカルボン酸ジエステル、9乃至20個の炭素
    原子を有するアルキル置換アリールジカルボン酸、11
    乃至22個の炭素原子を有するアルキル置換アリールジ
    カルボン酸ジエステル、オルソフタル酸ジメチル、イソ
    フタル酸ジメチル、オルソフタル酸およびイソフタル酸
    より成る群から選択される少くとも1種のもの4乃至7
    4モルパーセントより成る二酸成分、および(b)
    (1)エチレングリコール20乃至100モルパーセン
    トおよび(2)3乃至12個の炭素原子を有するグリコ
    ールおよび4乃至12個の炭素原子を有するグリコール
    エーテルより成る群から選択される少くとも1種のもの
    0乃至80モルパーセントより成るジオール成分から誘
    導される繰返し単位より成り、かつ末端に1個のカルボ
    キシル基を有するポリエステルより成り、そしてpHが
    少くとも7であることを特徴とする液体系。
  2. 【請求項2】 前記アルコールがイソプロピルアルコー
    ル、n−ブタノール、n−プロピルアルコール、3級ブ
    チルアルコール、2級ブチルアルコールおよびイソブタ
    ノールより成る群から選択されることを特徴とする請求
    項1に記載の液体系。
  3. 【請求項3】 前記液体系が前記ポリエステルを1乃至
    6重量パーセント含有することを特徴とする請求項2に
    記載の液体系。
  4. 【請求項4】 前記液体系が前記ポリエステルを5乃至
    40重量パーセント含有することを特徴とする請求項3
    に記載の液体系。
  5. 【請求項5】 前記ポリエステルが約1000乃至約7
    000の分子量を有することを特徴とする請求項4に記
    載の液体系。
  6. 【請求項6】 前記液体系が前記ポリエステルを10乃
    至30重量パーセント含有することを特徴とする請求項
    5に記載の液体系。
  7. 【請求項7】 前記有機スルホン酸単量体塩がイソフタ
    ル酸ジアルキルスルホン酸のアルカリ塩であり、かつ前
    記ポリエステルの末端が無水トリメリット酸によるカル
    ボキシル末端基であることを特徴とする請求項6に記載
    の液体系。
  8. 【請求項8】 前記液体系がヘアースプレーであること
    を特徴とする請求項1に記載の液体系。
  9. 【請求項9】 前記液体系のpHが7乃至8の範囲にあ
    ることを特徴とする請求項7に記載の液体系。
  10. 【請求項10】 水酸化アンモニウムの添加により前記
    液体系のpHを調整することを特徴とする請求項9に記
    載の液体系。
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